JPH04340782A - 半導体発光装置 - Google Patents

半導体発光装置

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JPH04340782A
JPH04340782A JP11302591A JP11302591A JPH04340782A JP H04340782 A JPH04340782 A JP H04340782A JP 11302591 A JP11302591 A JP 11302591A JP 11302591 A JP11302591 A JP 11302591A JP H04340782 A JPH04340782 A JP H04340782A
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JP
Japan
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semiconductor
layer
emitting device
light emitting
laser
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Withdrawn
Application number
JP11302591A
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English (en)
Inventor
Akira Furuya
章 古谷
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4204Packages, e.g. shape, construction, internal or external details the coupling comprising intermediate optical elements, e.g. lenses, holograms
    • G02B6/4207Packages, e.g. shape, construction, internal or external details the coupling comprising intermediate optical elements, e.g. lenses, holograms with optical elements reducing the sensitivity to optical feedback
    • G02B6/4208Packages, e.g. shape, construction, internal or external details the coupling comprising intermediate optical elements, e.g. lenses, holograms with optical elements reducing the sensitivity to optical feedback using non-reciprocal elements or birefringent plates, i.e. quasi-isolators
    • G02B6/4209Optical features

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体発光装置に係り、
特に光ディスク等の光情報処理機器用の光源として用い
られる半導体レーザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体レーザ装置においては、光
ディスク装置などの光源として光学系を形成する際に、
出射したレーザ光がレンズ或いは光ディスク等の表面で
その一部が反射されレーザ装置に戻されてきた。この出
射された光が反射されレーザ装置に戻ってくると、レー
ザ共振器中の光と干渉を生じ、レーザ装置の雑音が増加
する問題点があった。特に、この戻り光誘起型雑音は、
単に戻り光の強度だけでなく位相によっても、その雑音
特性が大きく変化するというやっかいな問題点を含んで
いる。
【0003】このような戻り光の影響を低減するため、
従来、ファブリーペローレーザにおいては端面反射率を
増大させる方法などが用いられてきたが、この方法では
反射光と共に出力光までも減少することになり、外部量
子効率が高く取れないという問題があった。また、その
他に、レーザ装置の出射端に位相子としてのλ/4板を
設け、反射光の一部又は全部をレーザ出射光と角度π/
2だけ偏光面のずれた光としてしまう方法が知られてい
る。
【0004】即ち、図10(a)の出射系に示されるよ
うに、半導体レーザ装置82から出射された光はTEモ
ード又はTMモードの直線偏光の光として得られる。そ
してこの直線偏光光を、位相子84の主断面に対して方
位角Θで垂直に入射する。このとき、常光線と異常光線
との位相差がπ/2となるように位相子84の長さLを
調整しておくと、この位相のずれにより直線偏光が広義
楕円偏光となる。
【0005】また、図10(b)の反射系に示されるよ
うに、この広義楕円偏光が例えば光ディスクのミラー表
面等の反射板86によって反射され、再び位相子84を
逆方向に通過して半導体レーザ装置82に戻ってくると
、広義楕円偏光の反射光は更に位相がずれて、最初の直
線偏光と角度2Θだけ偏光面がずれた直線偏光光となる
。従って、この直線偏光の戻り光とレーザの発振光とは
偏光面が角度2Θずれているためその重なりは少なくな
るため、戻り光誘起型雑音を低減することができる。
【0006】特に、位相子84の主断面に対して方位角
ΘをΘ=π/4とすることにより、直線偏光の戻り光と
レーザの発振光とは偏光面が角度2Θ=π/2ずれるた
めに重なり合うことがなくなり、戻り光誘起型雑音を大
幅に低減することができる。とりわけ反射光位相により
雑音特性が大きく変化するという厄介な問題は解決され
、特性は大幅に改善される。但し、戻り光が1%以上と
大きい場合には、レーザ共振器内において戻り光による
誘導放出が生じるため影響が残るという問題は依然とし
てあった。
【0007】そこで更に、図11に示されるように、半
導体レーザ装置82と位相子84との間に偏光子88を
挿入することにより、この偏光子88を通過した最初の
直線偏光光と角度π/2だけ偏光面がずれた直線偏光の
戻り光をカットし、光アイソレータを構成することも提
案されている。この方法は、戻り光量が更に大きい場合
であってもレーザ装置の戻り光雑音を軽減することがで
きる方法として有効である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光ディスク装置などの光学系に用いられてきた位相
子や偏光子は水晶や方解石等の個別素子であり、光源と
してのレーザ装置とモノリシック集積に耐えるような小
型な物ができない問題があった。その一方で、レーザデ
ィスク装置においてベアチップ実装などヘッド部分を小
軽量化する要求は、近年更に強まっている。
【0009】そこで本発明は、レーザ装置への戻り光に
よる雑音を低減すると共に、小型軽量化を可能にする半
導体発光装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。クラッド層によってダブルヘテロ接合された
活性層を有する半導体レーザ2の出射側に、屈折率の異
なる層に挟まれた光導波路層を有する3層スラブ導波路
4が位相子として光結合されて設けられている。この3
層スラブ導波路4は、光導波路としてよく用いられるも
のであり、例えばリッジ型をした3次元導波路である。
【0011】このような3層スラブ導波路4では、光の
電界が光導波路層の層方向に平行なTEモードと光の電
界が層方向に垂直なTMモードとが存在し、これらのモ
ード間で伝搬定数βTE、βTMが異なること、即ち光
が伝わる方向での等価屈折率が光電界の方向により異な
ることが知られている。そしてこの3層スラブ導波路4
の光導波路層の長さ、即ち導波路長Lが (βTE−βTM)L=π/2 の関係を満足させるように調整され、またその光導波路
層が半導体レーザ2の活性層と角度Θをなすように制御
されている。
【0012】従って、図1(a)の出射系に示されるよ
うに、半導体レーザ2から発せられた直線偏光の光が3
層スラブ導波路4の光導波路層に入射されると、伝搬定
数の異なるTEモードとTMモードとが同時に励振され
、広義楕円偏光に変換され、出射される。次いで、3層
スラブ導波路4から出射された広義楕円偏光は、光ディ
スクに入射されると共に光ディスクのミラー表面等の反
射板6によって反射され、図1(b)の反射系に示され
るように、再び3層スラブ導波路4に戻ってくる。この
とき、3層スラブ導波路4において広義楕円偏光の反射
光は更に位相がずれ、半導体レーザ2から発せられた最
初の直線偏光と角度2Θだけ偏光面がずれた直線偏光に
変換される。そしてこの直線偏光光が半導体レーザ2へ
の戻り光となる。
【0013】従って、この直線偏光の戻り光は、半導体
レーザ2の発振光と偏光面が角度2Θずれることになる
。このとき、レーザ発振光と垂直な成分は半導体レーザ
2内の電界と重なり合わないため、半導体レーザ2にお
ける戻り光と発振光との重なりは少なくなり、戻り光誘
起型雑音を低減することができる。レーザ出射光と垂直
な成分は、レーザ装置内の電界と重なり合わないため、
この分戻り光雑音を低減する事が可能となる。
【0014】特に、3層スラブ導波路4の光導波路層と
半導体レーザ2の活性層とのなす角度ΘをΘ=π/4と
なるように設定した場合、直線偏光の戻り光とレーザの
発振光とは偏光面が角度2Θ=π/2ずれることになる
ため、互いに重なり合うことがなくなり、戻り光誘起型
雑音を低減する効果は特に著しくなる。
【0015】
【作用】以上のように、本発明では導波路の作用により
光を楕円偏光に変換するため、従来のように位相子材料
自身が複屈折を持つ必要はない。従って、後で実施例に
示すようにガラスや半導体などそれ自身複屈折を示さな
い、通常の半導体デバイス製作に用いる材料をそのまま
用いて製作が可能となる。導波路としては、光を透過す
る材料であれば何でも用いることができることとなる。
【0016】また、この導波路長Lをできるだけ小さく
し小型軽量化を図るためにはTE、TMモードの伝搬定
数差(βTE−βTM)をできるだけ大きくすればよい
。このためには、コア層とクラッド層の屈折率差を大き
く取ること、横方向、縦方向での導波路の寸法の比を大
きく取ること、適宜、ガイド層を層構造に加える等の設
計方法を取り得ることは、導波路技術者には自明のこと
であろう。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。まず、本発明の第1の実施例による半導体発光
装置を図2を用いて説明する。本実施例は、光導波路と
してガラス導波路を用い、このガラス導波路を半導体レ
ーザと同一の基板上にモノリシック集積したものである
。これら半導体レーザ及びガラス導波路をそれぞれ説明
するために、半導体レーザが形成された基板上にガラス
導波路が形成される前後を、それぞれ図2(a)、(b
)の斜視図に示す。
【0018】半導体レーザ12は、図2(a)に示され
るように、n−GaAs基板14上に、n−AlGaA
s下部クラッド層16、GaAs活性層18、p−Al
GaAs上部クラッド層20及びp−GaAsコンタク
ト層22が順に積層され、GaAs活性層18がp−A
lGaAs上部クラッド層20とn−AlGaAs下部
クラッド層16とに上下を挟まれてダブルヘテロ接合さ
れている。また、これらp−GaAsコンタクト層22
、p−AlGaAs上部クラッド層20及びGaAs活
性層18の両側には、高抵抗のAlGaAs電流狭窄層
24が形成されている。更に、図示しないが、p−Ga
Asコンタクト層22上にはp側電極が、n−GaAs
基板14裏面にはn側電極がそれぞれ形成されている。
【0019】また、ガラス導波路26は、図2(b)に
示されるように、n−GaAs基板14上並びに傾斜し
たn−AlGaAs下部クラッド層16及びAlGaA
s電流狭窄層24上に、屈折率n1 のガラス層28、
屈折率n1よりも大きい屈折率n2 のガラス導波路層
30、屈折率n1 のガラス層32が順に積層され、ガ
ラス導波路層30がより屈折率の小さいガラス層32、
28に上下を挟まれている。勿論、このガラス導波路層
30と半導体レーザ12のGaAs活性層18とは、光
軸を同じくして光結合されている。また、これらのガラ
ス層28、32及びガラス導波路層30は、通常のスパ
ッタ法により容易に積層形成される。
【0020】尚、n−AlGaAs下部クラッド層16
及びAlGaAs電流狭窄層24が予め傾斜加工してお
くのは、ガラス導波路層30が半導体レーザ12のGa
As活性層18と角度Θ=π/4をなすようにするため
である。また、屈折率の小さいガラス層26、28に上
下を挟まれたガラス導波路層30は、2つの折れ曲がり
により、3次元導波路構造となっている。
【0021】このように本実施例によれば、位相子とし
て、半導体レーザ12と接続が容易であり、同一のn−
GaAs基板14上にモノリシック集積が可能なガラス
導波路26を用いることにより、半導体レーザ12から
発せられた直線偏光の光がこのガラス導波路26のガラ
ス導波路層30に角度Θ=π/4で入射してTEモード
とTMモードとを同時に励振し、TE、TMモードの伝
搬定数βTE、βTMが異なることを利用して、λ/4
板と同様の位相子作用を行わせることができる。
【0022】従って、ガラス導波路26のガラス導波路
層30の長さ、即ち導波路長Lを (βTE−βTM)L=π/2 の関係を満足させるように調整することにより、半導体
レーザ12からの直線偏光の発振光を円偏光に変換し、
またこの円偏光の反射光を半導体レーザ12の発振光と
偏光面が角度π/2だけずれた直線偏光の戻り光に変換
することができるため、戻り光誘起型雑音を低減するこ
とができる。
【0023】次に、本発明の第2の実施例による半導体
発光装置を図3を用いて説明する。本実施例では、上記
第1の実施例が光導波路としてガラス導波路を用いたの
に対し、半導体導波路を用いていること、及び半導体レ
ーザとして内部反射型レーザ、例えばDFBレーザを用
いていることに特徴がある。DFBレーザ及び半導体導
波路をそれぞれ説明するために、DFBレーザが形成さ
れた基板上に半導体導波路が形成される前後を、それぞ
れ図3(a)、(b)の斜視図に示す。
【0024】DFBレーザ34は、図3(a)に示され
るように、n−InP基板36上に、回折格子を介して
バンドギャップ波長λ=1.3μmのInGaAsPガ
イド層38が積層され、更にバンドギャップ波長λ=1
.5μmのInGaAsP活性層40、p−InPクラ
ッド層42、p−InGaAsPコンタクト層44が積
層されている。また、これらp−InGaAsPコンタ
クト層44、p−InPクラッド層42及びInGaA
s活性層40の両側には、高抵抗のInP電流狭窄層4
6が形成されている。更に、図示しないが、p−InG
aAsPコンタクト層44上にはp側電極が、n−In
P基板36裏面にはn側電極がそれぞれ形成されている
【0025】また、半導体導波路48は、図3(b)に
示されるように、傾斜したn−InP基板36上に、I
nP高抵抗層50、バンドギャップ波長λ=1.3μm
のInGaAsP導波路層52及びInP高抵抗層54
が順に積層され、InGaAsP導波路層52がより屈
折率の小さいInP高抵抗層54、50に上下を挟まれ
ている。尚、InGaAsP導波路層52の屈折率は3
以上と、他の光学材料と比べて遥かに大きい。そしてこ
れらのInP高抵抗層54、50ガラス層及びInGa
AsP導波路層52は、通常の液相成長法により容易に
積層形成されると共に、図3(b)に示されるように、
表面平坦化を行うことができる。
【0026】尚、本実施例で、半導体レーザとしてDF
Bレーザ34を用いたのは、上記第1の実施例の場合と
異なり、位相子として半導体導波路48との境界に反射
端面が形成されないため、内部反射型レーザであること
が必要となったからである。従って、内部反射型であれ
ばDFBレーザに限定されない。このように本実施例に
よれば、位相子として、InP系DFBレーザ34とマ
ッチングがよく、他の光学材料と比べて屈折率が著しく
大きいInP系半導体材料で形成される半導体導波路4
8を用いることにより、上記第1の実施例と同様の効果
を奏することができると共に、λ/4板と同様の位相子
作用を行わせるに必要な導波路長Lを短くすることが可
能となる。従って、半導体発光装置の小型化に寄与する
ことができる。また、半導体導波路48が容易に表面平
坦化した構造になるため、装置としての取扱いも便宜で
ある。
【0027】次に、本発明の第3の実施例による半導体
発光装置を図4を用いて説明する。図4は本実施例によ
る半導体発光装置を示す斜視図である。尚、上記図3の
半導体発光装置と同一の構成要素には同一の符号を付し
て説明を省略する。上記第2の実施例のように光導波路
として半導体導波路を用いていることにより、導波路部
に付加的な機能を持たせることが可能となる。上記第1
及び第2の実施例では、光導波路がTE、TM偏光に対
してπ/2の位相差を与えるものとしてきたが、常にこ
のように正確な位相差を与えるためには、発振波長、導
波路長などを厳密に制御する必要があり、実際の製作は
かなり難しい。そこで本実施例は、π/2の位相差を電
気的に調整できるようにするため、半導体導波路にpn
構造を形成し、更にこの半導体導波路に電流注入用の電
極を設けていることに特徴がある。
【0028】即ち、n−InP基板36上にDFBレー
ザ34が形成されているのは上記図3と同様であるが、
図4に示されるように、半導体導波路48において、バ
ンドギャップ波長λ=1.3μmのInGaAsP導波
路層52を挟む半導体層に不純物が添加され、それぞれ
n−InP層50a及びp−InP層54aとなってい
る。そしてp−InP層54a上にはp側電極56が、
n−InP基板36裏面にはn側電極(図示せず)がそ
れぞれ形成されている。また、DFBレーザ34と半導
体導波路48との間には、互いを電気的に分離するため
に、高抵抗InP素子分離部60が設けられている。
【0029】このように本実施例によれば、図中の矢印
に示されるように、p−InP層54aからn−InP
層50aへ電流を流してInGaAsP導波路層52に
注入することにより、InGaAsP導波路層52のキ
ャリア密度を変化させてその屈折率を変化させることが
できるため、TE、TMモードの伝搬定数差を変化させ
て、位相差を電気的に制御することができる。従って、
TE、TM偏光に対して所望の位相差π/2に高精度に
調整することができる。
【0030】次に、本発明の第4の実施例による半導体
発光装置を図5を用いて説明する。図5は本実施例によ
る半導体発光装置を示す斜視図である。尚、上記図4の
半導体発光装置と同一の構成要素には同一の符号を付し
て説明を省略する。上記第3の実施例はInGaAsP
導波路層52に電流を注入してその屈折率を変化させる
ことにより、位相差を電気的に制御したが、この場合、
電流注入による発熱が問題となる。そこで本実施例は、
π/2の位相差を電気的に調整するために、光導波路層
に逆バイアスを加えることによりこの問題を解決したも
のである。
【0031】即ち、n−InP基板36上にDFBレー
ザ34が形成され、またp−InP層54a上にはp側
電極56が形成され、更にDFBレーザ34と半導体導
波路48との間に高抵抗InP素子分離部60が設けら
れているのは上記図4と同様であるが、図5に示される
ように、n−InP層50aとp−InP層54aとに
挟まれた半導体導波路層には、厚さ10nmのInGa
AsP層と厚さ10nmのInP層とが交互に積層され
て量子井戸構造をなしているInGaAsP/InP量
子井戸導波路層52aが用いられている。ここで、In
GaAsP導波路層52の代わりにInGaAsP/I
nP量子井戸導波路層52aを用いたのは、量子井戸層
が小さいバイアス変化によって大きな屈折率変化が得ら
れることが知られており、位相差の調整範囲を増大させ
るのに有効だからである。
【0032】このように本実施例によれば、InGaA
sP/InP量子井戸導波路層52aに逆バイアスを印
加することにより、発熱を生じることなく、InGaA
sP/InP量子井戸導波路層52aの屈折率を変化さ
せることができるため、TE、TMモードの伝搬定数差
を変化させて、位相差を電気的に制御して、TE、TM
偏光に対して所望の位相差π/2に高精度に調整するこ
とができる。
【0033】次に、本発明の第5の実施例による半導体
発光装置を図6を用いて説明する。図6(a)は本実施
例による半導体発光装置を示す斜視図、図6(b)はそ
のDFBレーザと半導体導波路との間の素子分離部分を
示す拡大斜視図である。尚、上記図5の半導体発光装置
と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0034】本実施例は、上記第4の実施例の素子分離
部分に偏光子を組み込んだものである。即ち、DFBレ
ーザ34と半導体導波路48との間には、素子分離用溝
61が形成され、互いに電気的に分離されている。そし
てこの素子分離用溝61上にはSiO2 膜62が形成
され、またこのSiO2 膜62上には、多数の平行に
配列された金属ストライプ64がDFBレーザ34の発
振光の偏光方向とは垂直方向に形成されている。更に、
この金属ストライプ64はパッシベイション用のSiO
2 膜66によって覆われている。この金属ストライプ
構造により、金属偏光子68が形成されている。尚、こ
の金属偏光子68は、金属の付着だけで偏光子が形成で
きるため、モノリシック集積用の偏光子として特に優れ
ているものとしてよく知られている。
【0035】このように本実施例によれば、DFBレー
ザ34と半導体導波路48との間に金属偏光子68を挿
入することにより、この金属偏光子68を通過した最初
の直線偏光光と角度π/2だけ偏光面がずれた直線偏光
の戻り光をカットすることができる光アイソレータを構
成するため、高反射の戻り光に対しても対応することが
でき、DFBレーザ34の戻り光雑音を有効に軽減する
ことができる。
【0036】尚、本実施例においては、DFBレーザ3
4を用いたが、素子分離用溝61によって反射端面が形
成されるため、内部反射型レーザに限定されない。次に
、本発明の第6の実施例による半導体発光装置を図7及
び図8を用いて説明する。本実施例では、上記第1の実
施例に用いた半導体レーザが量子井戸構造を有している
ことに特徴がある。この量子井戸レーザを説明するため
に、量子井戸レーザが形成された基板上に半導体導波路
が形成される前後をそれぞれ図7(a)、(b)の斜視
図に示し、更に量子井戸レーザの断面を図8に示す。 尚、上記図2の半導体発光装置と同一の構成要素には同
一の符号を付して説明を省略する。
【0037】ここで量子井戸構造とは、バンドギャップ
の大きな材料でバンドギャップの小さな材料をはさみこ
んだ構造で、小さなバンドギャップの材料の膜厚が、そ
の材料におけるキャリアのドブロイ波長以下、通常30
nm以下であるものをいう。即ち、図7(a)及び図8
に示されるように、n−GaAs基板14上のn−Al
0.4 Ga0.6 As下部クラッド層16aとp−
Al0.4 Ga0.6 As上部クラッド層20aと
の間に、厚さ8nmのGaAs層70aとAl0.3 
Ga0.7As層70bとがそれぞれ3層及び2層、交
互に積層されて量子井戸構造をなしているGaAs/A
l0.3 Ga0.7 As量子井戸活性層70が設け
られ、量子井戸レーザ72を形成している。
【0038】また、ガラス導波路26は、図7(b)に
示されるように、上記第1の実施例の場合と全く同様で
ある。このように本実施例によれば、半導体レーザの活
性層にGaAs/Al0.3 Ga0.7 As量子井
戸活性層70を用いて量子井戸レーザ72とすることに
より、レーザ動作の基本となる放射性再結合を支配する
マトリックスに異方性が生じ、TEモードのみ選択的に
誘導放出ゲインを生じてTMモードには誘導放出ゲイン
が生じないため、上記第5の実施例においてレーザと光
導波路との間に偏光子を挿入した場合と同様の効果を奏
し、量子井戸レーザ72からの発振光の偏光面をガラス
導波路26によって角度π/4だけずらすことにより、
偏光面が角度π/2だけずれた直線偏光の戻り光とする
ことができる。そしてこのような戻り光はレーザ共振器
光電界と干渉しないのみならず、戻された光には誘導放
出が生じないため、戻り光量が多い場合にも影響を受け
ず、広い戻り光量範囲について安定して戻り光雑音を軽
減することができる。
【0039】尚、本実施例においては、光導波路として
上記第1の実施例と同様のガラス導波路26を用いたが
、勿論、上記第2乃至4の実施例と同様の半導体導波路
48を用いてもよい。また、モノリシック集積化を考慮
しなければ、位相子として必ずしも光導波路層を用いる
必要はなく、水晶や方解石等の個別素子を位相子として
組み合わせても、従来のレーザ装置に偏光子及び位相子
を組み合わせたものよりは偏光子を必要としない分だけ
有用である。
【0040】次に、本発明の第7の実施例による半導体
発光装置を図9を用いて説明する。本実施例では、上記
第6の実施例の量子井戸レーザの代わりに、量子細線レ
ーザを用いることに特徴がある。この量子細線レーザを
説明するために、その斜視図を図9に示す。ここで量子
細線とは、量子井戸の概念を拡張し、バンドギャップの
大きな材料でバンドギャップの小さな材料を2方向から
挟み込んだ細線状の形状を有し、細線断面の縦、横の寸
法が各々キャリアのドブロイ波長以下、通常30nm以
下であるものをさす。即ち、図8に示されるように、n
−Al0.45Ga0.55As下部クラッド層74、
n−Al0.3 Ga0.7 Asガイド層76及びp
−Al0.45Ga0.55As上部クラッド層78が
順に積層されている。そしてn−Al0.3 Ga0.
7 Asガイド層76とp−Al0.45Ga0.55
As上部クラッド層78との間に、縦及び横の寸法が各
々30nm以下のGaAs細線80が光の進行方向と垂
直方向に複数本設けられ、量子細線構造を形成している
【0041】このように本実施例によれば、半導体レー
ザの活性層に光の進行方向と垂直方向に複数本のGaA
s細線80が延存した量子細線構造を形成して量子細線
レーザとすることにより、量子井戸レーザを用いた場合
と同様に、TEモードのみにゲインが生じるという誘導
放出ゲインの異方性を実現することができ、従って上記
第6の実施例の場合と同様に広い戻り光量範囲について
安定して戻り光雑音を軽減する効果を奏することができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、クラッド
層によってダブルヘテロ接合された活性層を有する半導
体レーザと、前記半導体レーザに光結合され、2つの偏
光の間に位相差を与える位相子とを有する半導体発光装
置において、位相子が活性層と角度Θをなして設けられ
、伝搬定数の異なる2つ以上の伝搬モードを有する所定
の長さの光導波路層であり、半導体レーザから発せられ
た直線偏光の光が光導波路層によって伝搬定数の異なる
2つの伝搬モードに同時に励振されることにより、広義
楕円偏光に変換されて出射されるため、その広義楕円偏
光の反射光は更に位相がずれて最初の直線偏光と角度2
Θだけ偏光面がずれた直線偏光光が半導体レーザへの戻
り光となり、従って半導体レーザにおける戻り光と発振
光との重なりが少なくなって戻り光誘起型雑音を低減す
ることができる。
【0043】また、位相子として光導波路を用いること
により、半導体レーザと同一の基板上にモノリシック集
積することができ、小型軽量化を実現することができる
。更に、光導波路として半導体導波路を用いることによ
り、また半導体レーザとして量子井戸レーザ又は量子細
線レーザを用いることにより、高性能化を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1の実施例による半導体発光装置を
示す斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施例による半導体発光装置を
示す斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施例による半導体発光装置を
示す斜視図である。
【図5】本発明の第4の実施例による半導体発光装置を
示す斜視図である。
【図6】本発明の第5の実施例による半導体発光装置を
示す斜視図である。
【図7】本発明の第6の実施例による半導体発光装置を
示す図である。
【図8】図7の半導体発光装置の量子井戸レーザを示す
断面図である。
【図9】本発明の第7の実施例による半導体発光装置の
量子細線レーザを示す斜視図である。
【図10】従来の半導体発光装置を説明するための図で
ある。
【図11】従来の半導体発光装置を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
12…半導体レーザ 14…n−GaAs基板 16…n−AlGaAs下部クラッド層16a…n−A
l0.4 Ga0.6 As下部クラッド層18…Ga
As活性層 20…p−AlGaAs上部クラッド層20a…p−A
l0.4 Ga0.6 As上部クラッド層22…p−
GaAsコンタクト層 24…AlGaAs電流狭窄層 26…ガラス導波路 28、32…ガラス層 30…ガラス導波路層 34…DFBレーザ 36…n−InP基板 38…InGaAsPガイド層 40…InGaAsP活性層 42…p−InPクラッド層 44…p−InGaAsPコンタクト層46…InP電
流狭窄層 48…半導体導波路 50、54…InP高抵抗層 50a…n−InP層 52…InGaAsP導波路層 52a…InGaAsP/InP量子井戸導波路層54
a…p−InP層 56…p側電極 58…n側電極 60…高抵抗InP素子分離部 61…素子分離用溝 62、66…SiO2 膜 64…金属ストライプ 68…金属偏光子 70…GaAs/Al0.3 Ga0.7 As量子井
戸活性層70a…GaAs層 70b…Al0.3 Ga0.7 As層72…量子井
戸レーザ 74…n−Al0.45Ga0.55As下部クラッド
層76…n−Al0.3 Ga0.7 Asガイド層7
8…p−Al0.45Ga0.55As上部クラッド層
80…GaAs細線82…半導体レーザ装置84…位相
子 86…反射板 88…偏光子

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  クラッド層によってダブルヘテロ接合
    された活性層を有する半導体レーザと、前記半導体レー
    ザに光結合され、そのレーザ光を位相差が与えられた2
    つの偏光に分割する位相子とを有する半導体発光装置に
    おいて、前記位相子が、前記活性層と角度Θをなして設
    けられ、且つ伝搬定数の異なる2つ以上の伝搬モードを
    有する所定の長さの光導波路層であり、前記半導体レー
    ザから発せられた直線偏光の光が、前記光導波路層によ
    って伝搬定数の異なる2つの伝搬モードに同時に励振さ
    れることにより、広義楕円偏光に変換されて出射される
    ことを特徴とする半導体発光装置。
  2. 【請求項2】  クラッド層によってダブルヘテロ接合
    された活性層を有する半導体レーザと、前記半導体レー
    ザに光結合され、そのレーザ光を位相差が与えられた2
    つの偏光に分割する位相子とを有する半導体発光装置に
    おいて、前記活性層が、量子井戸構造又は量子細線構造
    をなし、前記半導体レーザから発せられた直線偏光の光
    が、2つの伝搬モードの一方にのみ誘導放出ゲインを有
    することを特徴とする半導体発光装置。
  3. 【請求項3】  請求項2記載の半導体発光装置におい
    て、前記位相子が、前記活性層と角度Θをなして設けら
    れ、伝搬定数の異なる2つ以上の伝搬モードを有する所
    定の長さの光導波路層であり、前記半導体レーザから発
    せられた直線偏光の光が、前記光導波路層によって伝搬
    定数の異なる2つの伝搬モードに同時に励振されること
    により、広義楕円偏光に変換されて出射されることを特
    徴とする半導体発光装置。
  4. 【請求項4】  請求項1又は3記載の半導体発光装置
    において、前記活性層と前記光導波路層とのなす角度Θ
    が、Θ=π/4であり、前記半導体レーザから発せられ
    た直線偏光の光が、前記光導波路層によって円偏光に変
    換されて出射されることを特徴とする半導体発光装置。
  5. 【請求項5】  請求項1、3又は4のいずれかに記載
    の半導体発光装置において、前記光導波路層が、屈折率
    の異なる半導体層に挟まれた半導体導波路層であり、 
     前記半導体レーザが、内部反射型レーザであることを
    特徴とする半導体発光装置。
  6. 【請求項6】  請求項5記載の半導体発光装置におい
    て、前記半導体導波路層を挟む前記半導体層が、それぞ
    れ相異なる導電型を有し、前記半導体導波路層にキャリ
    アを注入するか又は逆バイアスを印加するかして、前記
    半導体導波路層の屈折率を変化させることにより、出力
    光の偏光状態を制御することを特徴とする半導体発光装
    置。
  7. 【請求項7】  請求項1、4乃至6のいずれかに記載
    の半導体発光装置において、前記半導体レーザと前記光
    導波路層との間に、偏光子を設け、前記偏光子により、
    前記半導体レーザから発せられた直線偏光の光の2つの
    伝搬モードのうち、一方のみを透過し、他方を透過しな
    くすることを特徴とする半導体発光装置。
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