JPH04339896A - 洗浄剤組成物 - Google Patents

洗浄剤組成物

Info

Publication number
JPH04339896A
JPH04339896A JP11162391A JP11162391A JPH04339896A JP H04339896 A JPH04339896 A JP H04339896A JP 11162391 A JP11162391 A JP 11162391A JP 11162391 A JP11162391 A JP 11162391A JP H04339896 A JPH04339896 A JP H04339896A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
formula
carbon atoms
represented
surfactant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11162391A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Yamada
勲 山田
Satoru Suzuki
哲 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP11162391A priority Critical patent/JPH04339896A/ja
Publication of JPH04339896A publication Critical patent/JPH04339896A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】洗浄力ビルダーなる用語は
、界面活性剤の洗浄能力を増大する洗浄剤組成物中のい
かなる成分にも適応できる。洗浄力ビルダーの一般に認
められた機能としては、カルシウム、マグネシウム等の
アルカリ土類金属及び鉄等の金属イオンを金属イオン封
鎖又は沈澱によって洗浄液から除去すること、アルカリ
性或いは緩衝能力を与えること、フロキュレーションの
防止、イオン強度の維持、沈澱からの陰イオン性界面活
性剤の保護、それらの除去、汚れ懸濁或いはペプチゼー
ションに対する助剤として汚れから金属の抽出、及び汚
れの分散が挙げられる。
【0003】トリポリホスフェート、ピロホスフェート
等のポリホスフェートは、洗浄剤組成物における成分と
して広く使用され、高度に有効な洗浄力ビルダーである
。しかしながら、湖及び河川の富栄養化に対するリンの
影響は問題となっており、ポリホスフェートを洗剤組成
物に使用することは管理規制又は禁止されている。
【0004】これらの状況により、高度に有効で効率の
良い無リン洗浄力ビルダーが要望されており、多くの物
質及び物質の組み合わせが、洗浄力ビルダーとして使用
又は提案されている。
【0005】炭酸塩及びケイ酸塩が粒状洗剤組成物で広
く使用されているが、単独では多数の点で洗浄力ビルダ
ーとして不十分である。また、アルミノシリケートがポ
リホスフェートに代替して使用されてきた。しかしなが
ら、アルミノシリケートは比較的低いカルシウム及びマ
グネシウム結合定数を有し、特にケイ酸塩との組み合わ
せにおいて溶解度問題を提示することがある。
【0006】非常に有用な無リン洗剤ビルダーとしては
、エーテルポリカルボキシレートが挙げられる。事実、
多数のエーテルカルボキシレート型の化合物が洗剤ビル
ダーとして有用であることが開示されており、その一例
として「油化学」26,458には一般式(I)
【00
07】
【化2】
【0008】〔式中、R  は水素原子又は式−A−C
OO(M)1/rで表される基であって、n+2個のR
のうち少なくとも1個は−A−COO(M)1/rであ
り、r はM で表される陽イオン基の価数を示す。〕
で表される化合物のうち、A がメチレン基、M がナ
トリウムのカルボン酸塩として、n が1,2,3,4
の化合物の単一組成物についての記載がある。しかしそ
の混合物については特に記載がなく、またn≧5の化合
物のビルダーとしての性能については未だ知られていな
い。
【0009】多くのエーテルカルボキシレートは無機ポ
リホスフェートに比較してカルシウム結合力が不十分で
ある。ただ若干のエーテルカルボキシレート、例えば特
開昭61−246298号公報及び特開昭63−132
997号公報に開示されているようなオキシジサクシネ
ート、タルトレートモノスクシネート/タルトレートジ
スクシネートは、カルシウム等の硬度を左右するイオン
を結合する際に有効ではあるが、その結合定数はトリポ
リリン酸ソーダに比較すればまだ不十分であった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、従来使用されている界面活性剤と下記一般式(
I)
【0011】
【化3】
【0012】〔式中、n  は1〜100 であり、n
 の平均値は4より大きく100 以下の値を示す。R
 は水素原子又は式−A−COO(M)1/rで表され
る基であって、n+2個のR のうち少なくとも1個は
−A−COO(M)1/rである。ここで、A は分岐
鎖を有していてもよい炭素数1〜5のアルキレン基又は
ポリオキシアルキレン基(アルキレン基の炭素数は1〜
5、オキシアルキレンの平均付加モル数は1〜100 
)を示し、M は同一か又は異なる水素原子、アルカリ
金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイ
オン、炭素数2〜3のモノ、ジもしくはトリアルカノー
ルアンモニウムイオン、炭素数1〜5のアルキル置換ア
ンモニウムイオン又は塩基性アミノ酸基を示し、r は
M で表される陽イオン基の価数を示す。〕で表される
洗浄力ビルダー化合物からなる洗浄剤組成物が、トリポ
リリン酸ナトリウム等の通常のホスフェート化合物を含
有する洗浄剤組成物と同等の洗浄力を示すことを見出し
、本発明を完成するに至った。
【0013】すなわち本発明は、 (a) 界面活性剤                
                         
  0.1〜95重量%(b) 下記一般式(I)
【0014】
【化4】
【0015】〔式中、n は1〜100 であり、n 
の平均値は4より大きく100 以下の値を示す。R 
は水素原子又は式−A−COO(M)1/rで表される
基であって、n+2個のR のうち少なくとも1個は−
A−COO(M)1/rである。ここで、A は分岐鎖
を有していてもよい炭素数1〜5のアルキレン基又はポ
リオキシアルキレン基(アルキレン基の炭素数は1〜5
、オキシアルキレンの平均付加モル数は1〜100 )
を示し、M は同一か又は異なる水素原子、アルカリ金
属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオ
ン、炭素数2〜3のモノ、ジもしくはトリアルカノール
アンモニウムイオン、炭素数1〜5のアルキル置換アン
モニウムイオン又は塩基性アミノ酸基を示し、r はM
 で表される陽イオン基の価数を示す。〕で表される洗
浄力ビルダー化合物      0.05〜95重量%
を含有してなることを特徴とする洗浄剤組成物を提供す
るものである。
【0016】本発明の(a) 成分である界面活性剤は
、非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、両性
界面活性剤、陽イオン性界面活性剤等の界面活性剤及び
これらの混合物から選択されるものが挙げられる。界面
活性剤としては例えば下記の(1)〜(17)に示すも
のが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0017】(1) 平均炭素数10〜20の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有し、1分子内
に平均1〜30モルのエチレンオキサイド或いはプロピ
レンオキサイド或いはエチレンオキサイド/プロピレン
オキサイド=0.1 /9.9 〜9.9 /0.1 
の比で付加したアルキル又はアルケニルエーテル。
【0018】(2) 平均炭素数6〜12のアルキル基
を有し、1〜20モルのエチレンオキサイドを付加した
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル。
【0019】(3) 下記一般式(II)で表される高
級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキサ
イド付加物。
【0020】
【化5】
【0021】〔式中R’1 は炭素数10〜20のアル
キル基、又はアルケニル基であり、R’2 はH 又は
CH3 であり、n1は1〜3の整数、m1は0〜3の
整数である。〕(4) 平均炭素数10〜20の脂肪酸
と蔗糖から成る蔗糖脂肪酸エステル。
【0022】(5) 平均炭素数10〜20の脂肪酸と
グリセリンから成る脂肪酸グリセリンモノエステル。
【0023】(6) 下記の一般式(III) で表さ
れるアルキルアミンオキサイド。
【0024】
【化6】
【0025】〔式中R’3 は炭素数6〜20のアルキ
ル基又はアルケニル基であり、R’4 は炭素数1〜3
のアルキル基、ヒドロキシアルキル基、又は2〜7個の
エチレンオキシド基を有するポリオキシエチレン基であ
り、R’5 はR’3 又はR’4 である。〕 (7) 下記一般式(IV)で表されるアルキルグリコ
シド。
【0026】R’6(OR’7)xGy       
   (IV)式中 R’6は直鎖又は分岐鎖の炭素数
8〜18のアルキル基、アルケニル基又はアルキルフェ
ニル基を表し、R’7 は炭素数2〜4のアルキレン基
を表し、G は炭素数5〜6を有する還元糖に由来する
残基である。x はその平均値が1〜10、好ましくは
 1.1〜3である。炭素数5〜6を有する還元糖とし
ては、グルコース、フルクトース、マルトース、スクロ
ース等が挙げられる。
【0027】(8) ポリプロピレングリコールの分子
量が1000〜4000でポリエチレンオキサイド平均
付加モル数が10〜60のポリプロピレングリコール・
ポリエチレンオキサイド付加物。
【0028】通常、これらの非イオン性界面活性剤はH
LB が6〜19、好ましくは8〜17のものが使われ
る。
【0029】(9) 下記一般式(V) で表される両
性界面活性剤。
【0030】
【化7】
【0031】〔式中R’8 は炭素数8〜20のアルキ
ル基又はアルケニル基、R’9 は炭素数1〜3のアル
キル基、R’10は炭素数1〜6のアルキレン基又はヒ
ドロキシアルキレン基、X は COO−, SO3−
である。〕以下に示されるような陰イオン性界面活性剤
【0032】(10)平均炭素数10〜16のアルキル
基を有する直鎖又は分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸
塩。
【0033】(11)平均炭素数10〜20の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有し、1分子内
に平均 0.5〜8モルのエチレンオキサイド或いはプ
ロピレンオキサイド或いはエチレンオキサイド/プロピ
レンオキサイド=0.1 /9.9 〜9.9 /0.
1 の比で付加したアルキル又はアルケニルエーテル硫
酸塩。
【0034】(12)平均炭素数10〜20のアルキル
基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫
酸塩。
【0035】(13)平均10〜20の炭素原子を1分
子中に有するオレフィンスルホン酸塩。
【0036】(14)平均10〜20の炭素原子を1分
子中に有するアルカンスルホン酸塩。
【0037】(15)下記の式で表されるα−スルホ脂
肪酸塩又はエステル。
【0038】
【化8】
【0039】〔式中Y は炭素数1〜3のアルキル基又
は対イオン、Z は対イオンである。R’11は炭素数
10〜20のアルキル基又はアルケニル基を表す。〕(
16)平均炭素数10〜20の高級脂肪酸塩。
【0040】ここで上記陰イオン性界面活性剤の対イオ
ンとしてはナトリウム、カリウム等のアルカリ金属イオ
ン、マグネシウム等のアルカリ土類金属イオン、アンモ
ニウムイオン、炭素数2又は3のアルカノール基を1〜
3個有するアルカノールアミン(例えばモノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
トリイソプロパノールアミン等)を挙げることができる
【0041】(17)陽イオン界面活性剤陽イオン界面
活性剤も、本発明の洗浄剤組成物に配合され得る。好適
な陽イオン界面活性剤は、例えば下記式〔R2(OR3
)y〕〔R4(OR3)y〕2R5N+X− 〔式中、
R2はアルキル鎖内に炭素数約8〜18を有するアルキ
ル基又はアルキルベンジル基であり;各R3は−CH2
CH2−、−CH2CH(CH3)−、−CH2OH(
CH2OH)−、−CH2CH2CH2 −、及びそれ
らの混合物であり;各R4はC1〜C4アルキル、C1
〜C4ヒドロキシアルキル、ベンジル、R4を2個結合
することによって形成される環構造、R6がヘキソース
重合体である−CH2CHOHCHOHCOR6CHO
HCH2OH、又は水素(y が0ではない場合に)で
あり;R5はR4と同一であるかアルキル鎖であり、そ
してR2+R5の合計炭素数は約18以下であり;各y
 は0〜約10であり、そしてy の和は0〜約15で
あり;そしてX は相溶性陰イオンである。〕を有する
第四級アンモニウム界面活性剤である。
【0042】前記のもののうち、R5がR4と同一の基
から選択される場合の前記式に記載のアルキル第四級ア
ンモニウム界面活性剤、特にモノ長鎖アルキル界面活性
剤が好ましい。最も好ましい第四級アンモニウム界面活
性剤は、以下のものの塩化物、臭化物及びソチル硫酸塩
である;C8〜C16 アルキルトリメチルアンモニウ
ム塩、C8〜C16 アルキルジ(ヒドロキシエチル)
メチルアンモニウム塩、C8〜C14 アルキルヒドロ
キシエチルジメチルアンモニウム塩、及びC8〜C14
 アルキルオキシプロピルトリメチルアンモニウム塩。 前記のもののうち、デシルトリメチルアンモニウムメチ
ルサルフェート、ラウリルトリメチルアンモニウムクロ
リド、ミリスチルトリメチルアンモニウムブロミド及び
ココナッツトリメチルアンモニウムクロリド及びメチル
サルフェートが特に好ましい。
【0043】これらの界面活性剤のうち、本発明の(a
) 成分として用いるには特に(1) 、(2) 、(
7) 、(10)〜(16)で表される界面活性剤が好
ましい。界面活性剤(a) は組成物中に 0.1〜9
5重量%、好ましくは 0.1〜70重量%配合される
【0044】本発明の(b) 成分である洗浄力ビルダ
ー化合物は次の方法によって合成されるが、これらの合
成方法に限定されるものではない。
【0045】ポリグリセリン(ii)のカルボキシアル
キル化は次に示す(A) 〜(C) のいずれかによっ
て行われる。
【0046】
【化9】
【0047】(式中、R, n, m は前記の意味を
示し、X はハロゲン原子を示す。) (A) ;一般式(ii)で表される化合物と式  X
(CH2)mCOOH で表される化合物もしくはその
塩とをNaOH、KOH 、Na2CO3、K2CO3
 等のアルカリ性物質の存在下に反応させ、必要により
塩交換することによって一般式(I)で表される化合物
が得られる。ここで  X(CH2)mCOOH  で
表される化合物の塩としてはω−モノクロロ脂肪酸ナト
リウム、ω−モノブロモ脂肪酸カリウム等が挙げられる
。アルカリ性物質は水溶液としておき、一般式(ii)
で表される化合物と  X(CH2)mCOOH の塩
の混合物(溶媒を含んでいてもよい)中へ滴下していく
。滴下の際、水があまり滞留するとカルボキシアルキル
化剤の分解を促進するため、溶媒としてはベンゼン、ジ
オキサン、エチレングリコールジメチルエーテル等を用
い、これと混入している水を共沸留去しながら、反応を
行うのが効果的である。反応を円滑に行うには触媒とし
てテトラブチルアンモニウム塩ような相関移動触媒を用
いると更に反応率が上がる。 また、本反応では  X(CH2)mCOOH  で表
される化合物の塩は、通常一部HO(CH2)mCOO
Hで表される化合物の塩となり、塩化ナトリウムも副生
してくるため、反応終了後、これらの除く必要がある。 このための手段としては電気透析又は水−アルコール系
での再結晶が有効となる。
【0048】
【化10】
【0049】(式中、R, n, m は前記の意味を
示し、R’は水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基を
示し、Q は炭素数1〜5のアルキル基を示す。) (B) ;一般式(ii)で表される化合物と一般式(
iii) で表される化合物とをアルカリ性物質存在下
に反応させて、一般式(ii)で表される化合物と一般
式(iii) で表される化合物との付加体を得、その
付加体におけるエステル基を加水分解し、必要により塩
交換すれば、一般式(I) で表される化合物が得られ
る。
【0050】
【化11】
【0051】(式中、R, n, m は前記の意味を
示し、R’は水素原子又は炭素数1〜2のアルキル基を
示す。)(C) ;一般式(ii)で表される化合物と
一般式(iv)で表される化合物とをアルカリ性物質存
在下に反応させて、一般式(ii)で表される化合物と
一般式(iv)で表される化合物との付加体を得、その
付加体におけるニトリル基を加水分解し、必要により塩
交換すれば、一般式(I)で表される化合物が得られる
【0052】尚、上記の反応の原料として用いられる一
般式(ii)で表されるポリグリセリンは単一縮合度で
も各種縮合度の混合物でもよい。製造上の立場からみて
、各種縮合度の混合物が好ましく、ポリグリセリンの縮
合度は平均4を越え、好ましくは6〜100 、特に好
ましくは6〜30である。これらの原料ポリグリセリン
は、最終的に得られる化合物の一般式(I) 中のn 
の平均値が4を越えるように用いる。
【0053】ここで用いられるポリグリセリン(ii)
は従来公知の方法によって製造される。即ち、アルカリ
触媒存在下、 250℃前後の温度に保ちながら、窒素
気流を流すことによって脱水縮合反応が進行する。また
、カルボキシアルキル化剤は1種又は2種以上組み合わ
せて使用してもよい。
【0054】この方法によって合成される(b) 成分
の洗浄力ビルダー化合物は、一般式(I)中のnの平均
値が4を越える、好ましくは6以上でビルダーとしての
分散性能が高まり、カルシウムイオンに対する捕捉量も
高まるため組成物中で有効な洗浄力ビルダーとなること
を見出している。また(b) 成分の洗浄力ビルダーは
、組成物中に0.05〜95重量%、好ましくは 0.
1〜30重量%配合される。界面活性剤(a) とビル
ダー(b) の配合比の好ましい範囲は(a) /(b
) =約100 /1〜1/10(重量比)であり、更
に好ましくは20/1〜1/5である。
【0055】本発明の洗浄剤組成物には上記の必須成分
の他に、目的とする性能を損なわない範囲で必要に応じ
て種々の成分を配合することができ、例えば縮合リン酸
塩、合成ゼオライト、エチレンジアミン四酢酸(EDT
A)、ニトリロ三酢酸(NTA) 、クエン酸塩、層状
シリケート等の硬水軟化剤;ケイ酸塩、炭酸塩、苛性ソ
ーダ、エタノールアミン等の無機・有機アルカリ剤;カ
ルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、
ポリアクリル酸塩、無水マレイン酸と、アクリル酸又は
オレフィンとのコポリマー等の再汚染防止剤、芒硝等の
増量剤等が挙げられる。
【0056】また、液体洗浄剤に用いられる可溶化剤と
しては、エタノール、イソプロパノール等の低級アルコ
ール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、
グリセリン、ソルビトール等の多価アルコール類;p−
トルエンスルホン酸塩、m−キシレンスルホン酸塩等の
芳香族スルホン酸塩類が挙げられる。
【0057】その他にも、過炭酸塩、過硼酸塩などの漂
白剤、プロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、アミラー
ゼなどの酵素、漂白活性化剤、蛍光染料、着色料、保存
料、香料等を目的に応じて配合することができる。
【0058】
【実施例】以下実施例にて本発明を詳細に説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0059】合成例1 平均縮合度12.5(nの平均値=12.5)のポリグ
リセリン 8.376g(0.01モル)、水酸化ナト
リウム46.40 g(1.16モル)、エチレングリ
コールジメチルエーテル65cc及び水40ccを仕込
み溶解させた。90℃まで昇温した後、モノクロル酢酸
ナトリウム 81.08g(0.696 モル)とテト
ラブチルアンモニウム硫酸水素塩7.88g(0.02
32モル)を2時間にわたって添加していった。溶媒と
水を留去させた後、水 100ccを加え、均一にした
後、100 ℃以上に加熱し水を蒸発乾固させた。同様
にして同量のモノクロル酢酸ナトリウムとテトラブチル
アンモニウム硫酸水素塩を90℃で4時間にわたって添
加し、その後蒸発乾固させた。反応終了後、固体を室温
まで冷却した後、系内がほぼ透明になるまで攪拌しなが
ら水を加えた。不溶分を濾過して除去した後、濾液に加
えた水の 6.2倍容量のエタノールを加え、1時間放
置した。生成した沈澱から濾過で母液を除き粗精製物を
得た。更に同様の操作を繰り返し、精製した後、沈澱を
溶かしpHを 8.4に調整した。 凍結乾燥を行い、目的物を96.0%の収率で得た。N
MR から原料のOH基は完全に−OCH2COONa
 に置換されたことが確認された(以下ここで得られた
化合物を本発明化合物■と称する)。
【0060】合成例2 平均縮合度 6.0(nの平均値= 6.0)のポリグ
リセリン9.25g(0.02モル)、モノクロル酢酸
ナトリウム 74.55g(0.64モル)、テトラブ
チルアンモニウムブロマイド0.77g(0.0024
モル)及びジオキサン 350gを仕込み96℃まで昇
温した。48%水酸化ナトリウム水溶液 53.33g
(0.64モル)を30分にわたって滴下した。更に同
温度に保ち、水とジオキサンを完全に留去させた。反応
終了後、固体を合成例1と同様な方法で精製した。目的
物の収率は93.5%であった。NMR から原料のO
H基は完全に−OCH2COONa に置換されたこと
が確認された(以下ここで得られた化合物を本発明化合
物■と称する)。
【0061】比較合成例1 グリセリン6.91g(0.075 モル)、モノクロ
ル酢酸ナトリウム104.83g(0.9モル)、テト
ラブチルアンモニウムブロマイド1.21g(0.00
375 モル)及びジオキサン 350gを仕込み、9
6℃まで昇温した。その後、同温度で48%水酸化ナト
リウム水溶液 75.00g(0.9 モル)を20分
にわたって滴下した。更に同温度で水とジオキサンを完
全に留去した。反応終了後、固体を合成例1と同様な方
法で精製した。目的物の収率は93.5%であった。N
MR から原料の3個のOH基は完全に−OCH2CO
ONaに置換されたことが確認された(以下ここで得ら
れた化合物を比較化合物■と称する)。
【0062】比較合成例2 平均縮合度 3.3(nの平均値=3.3 )のポリグ
リセリン 10.50g(0.04モル)、モノクロル
酢酸ナトリウム118.81g(1.02モル)、テト
ラブチルアンモニウムブロマイド 1.225g(0.
0038モル)及びジオキサン 350gを仕込み96
℃まで昇温した。48%水酸化ナトリウム水溶液 85
.00g(1.02モル)を30分にわたって滴下した
。更に同温度で水とジオキサンを完全に留去した。反応
終了後、固体を合成例1と同様な方法で精製した。目的
物の収率は91%であった。NMR から原料のOH基
は完全に置換されたことが確認された(以下ここで得ら
れた化合物を比較化合物■と称する)。
【0063】実施例1…固体粒子に対する分散効果の測
定 (実験方法)溶液は全て以下の緩衝溶液を用いて調製す
る。 *緩衝溶液;0.01M−NH4Cl−NH4OH バ
ッファー(pH10)本発明化合物■,■及び比較化合
物■,■を用いてビルダー濃度0.05重量%の溶液を
調製し、沈降管に50ml入れ、そこに泥として鹿沼園
芸用赤玉土 150メッシュ(100μm)パスのもの
を 0.1重量%、カーボンブラックを0.02重量%
加える。約30秒間手で激しく震とうした後、5分間超
音波を照射する。泥の場合は2時間、カーボンブラック
の場合は8時間静置した後、一定の場所からサンプリン
グし、460nmにおける吸光度を測定する。その結果
を表1に示す。
【0064】
【表1】
【0065】実施例2…カルシウムイオンに対する捕捉
能測定及びキレート安定度定数測定 (実験方法)溶液は全て以下の緩衝溶液を用いて調製す
る。 *緩衝溶液; 0.1M−NH4Cl−NH4OH バ
ッファー(pH10)■検量線の作成 標準カルシウムイオン溶液を作製し、図1の如きカルシ
ウムイオン濃度の対数と電位の関係を示す検量線を作成
する。
【0066】■カルシウムイオン捕捉能の測定100 
mlメスフラスコに 0.1gのサンプルを秤量し、上
記緩衝溶液でメスアップする。これに20,000pp
m (CaCO3 換算)に相当するCaCl2 溶液
(pH10)をビュレットから滴下する(ブランクも測
定する)。滴下は CaCl2溶液を 0.1〜0.2
ml ずつ加えて行い、その時の電位を読み取り、図1
の検量線よりカルシウムイオン濃度を求める。 図2中のサンプルの滴下量Aにおけるカルシウムイオン
濃度がサンプルのカルシウムイオン捕捉能となる。
【0067】■カルシウムイオンキレート安定度定数の
測定 カルシウムイオンキレート安定度定数(pKCa2+)
はCa2+捕捉能測定時の結果を用いる。サンプルに対
して等モルのカルシウムを加えた時に1対1の錯体を作
るものとして計算する。錯体の安定度定数は以下の式に
従って求めることができる。
【0068】
【数1】
【0069】これらの結果を表2に示す。
【0070】
【表2】
【0071】実施例3 表3に示す成分組成の各種洗浄剤組成物を調製し、それ
ぞれの洗浄力を下記の方法によって評価した。
【0072】◎泥汚れ汚染布(人工汚染布)鹿沼園芸用
赤玉土を120 ℃±5℃で4hr乾燥後粉砕、150
 メッシュ(100μm)パスのものを120 ℃±5
℃で2hr乾燥後、土 150gを1000リットルの
パークレンに分散し、金巾#2023布をこの液に接触
、ブラッシングし、分散液の除去、過剰付着汚れを脱落
させる(特開昭55−26473 号)。
【0073】◎皮脂汚れ汚染布(人工汚染布)*モデル
皮脂汚れ組成 綿実油                  60%コ
レステロール          10%オレイン酸 
             10%パルチミン酸   
         10%液体及び固体パラフィン  
10% 10×10cm木綿布に2gの上記組成より成るモデル
皮脂汚れを均一に塗布する。
【0074】◎洗浄条件及び評価方法 評価用洗剤水溶液1リットルに10cm×10cmの綿
の泥汚れ汚染布又は皮脂汚れ汚染布(人工汚染布)を5
枚入れ、ターゴトメーターにて100rpmで次の条件
で洗浄した。洗浄条件は次の通り。 〈洗浄条件〉 洗浄時間      10分 洗浄濃度      0.083 % 水の硬度      4°DH 水    温      20℃ ススギ        水道水にて5分間洗浄力は汚染
前の原布及び洗浄前後の汚染布の460mμにおける反
射率を自記色彩計(島津製作所製)にて測定し、次式に
よって洗浄率(%)を求めた(表には5枚の測定平均値
を示す)。
【0075】
【数2】
【0076】これらの評価結果を表3に示す。
【0077】
【表3】
【0078】尚、表3中、 LAS:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ(C1
2〜 C13) AS:アルキル硫酸ソーダ(C14〜 C15)AES
:ポリオキシエチレンアルキル硫酸ソーダ(C14〜 
C15,エチレンオキサイド平均付加モル数1.5)ノ
ニオン界面活性剤:ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル(C12〜 C13, エチレンオキサイド平均付加
モル数10) であり、B は全体を100 とするためのバランス量
の略である。
【0079】実施例4 表4に示す成分組成の液体洗浄剤組成物を調製し、それ
ぞれの保存安定性を下記の方法によって評価した。 <保存安定性>試料をスクリュー管(直径4cm、高さ
10cm)に入れ、40℃及び−5℃で保存し、保存1
ヵ月後の固結、分離、沈澱を肉眼により判定した。この
時の評価基準は以下の通りである。 ○;透明液体であった。 ×;固結、分離又は沈澱を生じた。 また、それぞれの洗浄性能を実施例3と同様に評価した
。但し洗浄条件のうち洗浄濃度のみ 0.133%とし
た。 これらの結果を表4に示す。
【0080】
【表4】
【図面の簡単な説明】
【図1】カルシウムイオン濃度の対数と電位の関係を示
す検量線である。
【図2】カルシウムイオン捕捉能の測定時におけるCa
Cl2 溶液の滴下量とカルシウムイオン濃度との関係
を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 界面活性剤                
                             
      0.1〜95重量%(b) 下記一般式(I) 【化1】 〔式中、n は1〜100 であり、n の平均値は4
    より大きく100 以下の値を示す。R は水素原子又
    は式−A−COO(M)1/rで表される基であって、
    n+2個のR のうち少なくとも1個は−A−COO(
    M)1/rである。ここで、A は分岐鎖を有していて
    もよい炭素数1〜5のアルキレン基又はポリオキシアル
    キレン基(アルキレン基の炭素数は1〜5、オキシアル
    キレンの平均付加モル数は1〜100 )を示し、M 
    は同一か又は異なる水素原子、アルカリ金属イオン、ア
    ルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン、炭素数2
    〜3のモノ、ジもしくはトリアルカノールアンモニウム
    イオン、炭素数1〜5のアルキル置換アンモニウムイオ
    ン又は塩基性アミノ酸基を示し、r はM で表される
    陽イオン基の価数を示す。〕で表される洗浄力ビルダー
    化合物            0.05〜95重量%
    を含有してなることを特徴とする洗浄剤組成物。
JP11162391A 1991-05-16 1991-05-16 洗浄剤組成物 Pending JPH04339896A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11162391A JPH04339896A (ja) 1991-05-16 1991-05-16 洗浄剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11162391A JPH04339896A (ja) 1991-05-16 1991-05-16 洗浄剤組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04339896A true JPH04339896A (ja) 1992-11-26

Family

ID=14566014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11162391A Pending JPH04339896A (ja) 1991-05-16 1991-05-16 洗浄剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04339896A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7807616B2 (en) 2004-11-11 2010-10-05 Henkel Ag & Co. Kgaa Geranonitrile substitute

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7807616B2 (en) 2004-11-11 2010-10-05 Henkel Ag & Co. Kgaa Geranonitrile substitute

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1062579A (en) Detergent composition having enhanced particulate soil removal performance
AT394375B (de) Fluessige waschmittelzusammensetzung
FI86743B (fi) Tvaettmedelskompositioner, vilka innehaoller polyalkylenglykol-iminodiaettiksyra som builderaemne.
CN1984986B (zh) 磷酸化Alcanol及其作为水溶助长剂的用途以及含该化合物的清洁组合物
US5389277A (en) Secondary alkyl sulfate-containing powdered laundry detergent compositions
JPH0832914B2 (ja) エチレンジアミン−n,n′−ジコハク酸を含有する洗剤組成物
US3725290A (en) Oxyacetic acid compounds as builders for detergent compositions
EP3470506A1 (en) Alkyl amides for enhanced food soil removal
EP1445301B1 (de) Wässrige Flüssigwaschmittel-Dispersionen
WO1995003389A1 (de) Reinigungsmittel mit hohem benetzungsvermögen
CZ326195A3 (en) Liquid aqueous concentrates of cleansing agents
EP0421384B1 (en) Detergent composition
JP2001131579A (ja) 脂肪酸n−アルキルポリヒドロキシアミドと脂肪酸アミドアルコキシレートとよりなる界面活性剤混合物
KR930003938B1 (ko) 농축 증강된 단일상의 액상 세제 조성물
JPH11310792A (ja) 洗浄剤組成物
JPS6197395A (ja) 液体洗剤組成物
BRPI0709523A2 (pt) composição quelante, método para suprimir a cristalização em uma solução quelante, composição aquosa para limpeza de uma superfìcie dura e método para limpar uma superfìcie
JPH08505413A (ja) 高親水性および高疎水性のノニオン性界面活性剤を組み合わせたクリーニング組成物
EP1879990B1 (de) Wasch- und reinigungsmittel enthaltend alkohol-ethoxylat-propoxylate
US5035838A (en) Nonionic surfactant based liquid detergent formulation containing an alkenyl or alkyl carboxysulfonate component
JPH04339896A (ja) 洗浄剤組成物
EP0748864A1 (en) Cleaning composition and method for the cleaning of delicate surfaces
JP5677083B2 (ja) 液体洗浄剤
JPS63199298A (ja) 安定な液体洗剤組成物
USH1680H (en) Secondary alkyl sulfate-containing hard surface cleaning compositions