JPH04339010A - 自動車用アクティブサスペンション制御装置 - Google Patents

自動車用アクティブサスペンション制御装置

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JPH04339010A
JPH04339010A JP11064091A JP11064091A JPH04339010A JP H04339010 A JPH04339010 A JP H04339010A JP 11064091 A JP11064091 A JP 11064091A JP 11064091 A JP11064091 A JP 11064091A JP H04339010 A JPH04339010 A JP H04339010A
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displacement
road surface
vehicle body
vehicle
control
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Sueharu Nakiri
末晴 名切
Shunichi Doi
俊一 土居
Shoichi Shono
彰一 庄野
Nobuo Hiraiwa
平岩 信男
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G17/00Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
    • B60G17/015Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements
    • B60G17/016Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements characterised by their responsiveness, when the vehicle is travelling, to specific motion, a specific condition, or driver input
    • B60G17/0165Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements characterised by their responsiveness, when the vehicle is travelling, to specific motion, a specific condition, or driver input to an external condition, e.g. rough road surface, side wind

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用アクティブサ
スペンション制御装置、特に車体前方の路面状況を予め
予見してサスペンションのストロークを制御することの
できる、改良されたアクティブサスペンション制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のサスペンションのストロークを
路面状況に応じて変化させ、乗り心地及び操縦安定性を
改善するアクティブサスペンション装置が知られており
、自動車の走行中に得られる各種の測定値を用いて、サ
スペンションシリンダの油室に供給される作動油の供給
排出を制御して所望のストローク特性が得られている。 このようなアクティブサスペンション装置の構造は、例
えば特開昭64−90811号等として知られている。
【0003】このようなアクティブサスペンションによ
れば、車体の上下方向加速度、車速あるいは操舵角度等
の検出情報からマイクロコンピュータを用いてサスペン
ションの最適剛性を設定することができ、種々の走行状
況に応じて最適な乗り心地を得、また悪路あるいはカー
ブ走行時においても操縦安定性を高めることができると
いう利点がある。
【0004】しかしながら、従来のアクティブサスペン
ション装置においては、走行状況を検出し、データ処理
を行ってからシリンダ等のアクチュエータを作動させる
ので、各部の遅れによって最適な制御が行えないという
問題があった。従って、従来装置においては、このよう
な制御遅れを補償するために予め定められた推定演算等
が行われていたが、この場合にも実際の走行状態と推定
状態とが一致しない場合が多く、かえって乗り心地及び
操縦安定性を劣化させてしまうという問題があった。
【0005】従来における改良された装置として、前記
制御遅れを解消するために、車体前方の路面状況を測定
する改良されたアクティブサスペンション制御装置が提
案されており、例えば特開昭60−92916号として
知られている。
【0006】この改良された制御装置によれば、車両前
方の路面状況に係る情報を早い時期に得ることができる
ので、サスペンション制御を正確に行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の装置においては、走行中に得られる情報、特に車体
前方の路面変位を正確に得られず、このために最適なサ
スペンションストロークを得ることができないという問
題があった。すなわち従来において、車両前方における
路面状況、特にその凹凸の度合いを示す路面変位は、車
体に設けられた変位計で測定され、このとき車体が上下
動なくほぼ水平状態を保ちながら走行していれば、前記
得られた測定変位が正しく路面の状態を示すが、実際上
は、このような車体の水平移動はほとんどなく、通常の
路面走行においても車体自体が多かれ少なかれ上下動し
ており、これが前記路面測定値に対して無視できない誤
差を生じさせていた。また、特にカーブ走行時あるいは
現在の走行路面が悪路であったような場合には、車体自
体に大きな上下動、あるいは揺れが生じ、これによって
、せっかく車両前方の路面変位を測定していても、測定
値自体に大きな誤差が含まれるという問題があった。
【0008】従って、従来装置においては、前方路面変
位の予見測定を行っても、最適なサスペンションストロ
ークが設定できない場合がしばしば生じていた。
【0009】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、車体自体の上下動による路
面変位測定誤差を効果的に除去して正確な路面変位を求
め、最適なサスペンションストロークを設定可能な改良
されたアクティブサスペンション制御装置を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、車両前方の路面変位を予見測定しながら
、かつ、この路面変位測定値に含まれる車体自体の変位
を簡単な演算によって除去して、車両前方の路面変位の
絶対値を正確に求めたことを特徴とする。
【0011】すなわち、本発明によれば、車両前方の路
面変位は、自動車の前輪より予見距離Lだけ前方の車体
部分に装着された変位計で、まず車体と走行路面との相
対変位yを測定する。そして、本発明において特徴的な
ことは、前記変位計近傍に加速度計を設け、車体の上下
方向加速度z(‥)を測定することにある。この加速度
z(‥)は、前記相対変位yを測定する変位計の上下方
向加速度を示しており、本発明においては、この加速度
z(‥)を積分回路によって2階積分して変位計部分の
上下方向変位zが求められる。
【0012】従って本発明においては、自動車の前輪よ
り予見距離Lだけ前方位置における車体と走行路面との
相対変位yと、車体の上下方向変位zとが求められたこ
とになり、本発明によれば、次に減算回路を用いて前記
両変位から走行路面自体の絶対変位xを求める。
【0013】以上の結果、本発明によれば、前述した車
両前方位置での路面変位を、そのときの車速から、車両
位置に到達したときの変位として適当な遅延、その他の
処理を加え、これによって何らの遅れもなく、かつ車両
前方の路面絶対変位からサスペンションのストロークを
設定することができる。
【0014】
【作用】従って本発明によれば、車輪前方の路面変位を
予見測定してアクティブサスペンション制御を行うとと
もに、前記路面変位の測定値に車体の上下方向変位を含
ませることなく、路面変位の絶対値を簡単な演算のみか
ら求めることが可能となったので、極めて正確なサスペ
ンション制御を行い得るという利点がある。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を説明する。
【0016】図1には、本発明に係るアクティブサスペ
ンション制御装置の好適な実施例が示されている。
【0017】路面上を走行する自動車の前輪10F及び
後輪10Rはそれぞれ、アクティブサスペンション装置
11F,11Rによって、車体12を支えており、この
アクティブサスペンション装置11F,11Rの各シリ
ンダには、油圧駆動回路13からの制御信号が供給され
、車体12の走行状態に適合した圧力油の供給あるいは
排出が行われ、所望のサスペンションストロークを設定
することによって最適な乗り心地あるいは運転操縦性を
得ることができる。
【0018】前記油圧駆動回路13に所望の制御信号を
供給するために、制御回路14が設けられており、本実
施例においては、後述するように車両前方における走行
路面の変位を予見しながら、更にサスペンション装置1
1のバネ上変位を一定に保つための補正が行われた路面
変位に基づいて所望の制御信号を前記油圧駆動回路13
に供給する。
【0019】この制御回路には、車体12の各部に設け
られたセンサから必要な制御信号が供給されており、本
実施例においては、車体12の車速Vを検出する車速計
15、車体12の走行路面との相対変位yを測定する変
位計16、そして車体12の上下方向加速度z(‥)を
測定する加速度計17を含む。
【0020】また、本実施例においては、前記制御回路
14に車体12の各部の状態が電気的な信号として供給
されており、前記サスペンション装置11からは、ポテ
ンショメータ18によって車輪10と車体12との相対
変位がシリンダストロークy1 として検出され、また
圧力計19からはサスペンションシリンダの圧力Pが検
出される。また、車両の操舵機構からは角度センサ20
によってステアリング操作角θが検出され、またこのと
きの操舵速度ωが操舵速度センサ21から検出される。
【0021】更に本実施例においては、車体12の加速
度を正確に知るために、車体12の重心位置における上
下方向加速度g1 、前後方向加速度g2 、そして横
方向加速度g3 がそれぞれ加速度計22,23,24
により測定され、また、車輪10の近傍における上下方
向加速度g4 が加速度計25によって検出されている
。前述したサスペンション装置及び車輪から検出される
各種の信号は、必要に応じて各車輪毎に取り出すことが
好適である。
【0022】本実施例において特徴的なことは、路面状
況を知るために路面変位を車輪10より前方位置におい
て検出する予見測定が行われることと、このようにして
得られた予見測定値からサスペンション装置11のバネ
上変位を除去することにある。  まず、路面変位を予
見測定するため、本実施例においては、前記変位計16
が車両の前方位置、すなわち車体12の前輪10Fより
予見距離Lだけ前方の車体位置に装着されており、これ
によって、路面変位が車輪10Fに対して実際に影響を
与えるよりも予見距離Lだけ事前に検出することを可能
としている。本実施例において、この変位計16は、三
角測量の原理を利用したレーザ測長器からなるが、もち
ろん本実施例においてこのような変位計16自体は、他
の任意の例えば超音波測長器あるいは電磁波測長器から
形成してもよい。いずれの測長器においても、変位計1
6からは路面と車体12との予見位置における相対変位
yを検出し、これによって事前に路面状況を把握するこ
とができるが、このとき車体12が必ずしも水平に移動
していることなく、路面の凹凸による上下動、あるいは
ロール等によって変位し、従来においては、この車体1
2の変位が大きな誤差要因となっていたが、本実施例に
おいては以下に説明するようにこの車体変位を簡単に除
去して正確な路面変位を求めることができる。
【0023】車体12の上下方向の変位を求めるため、
本実施例においては、前記加速度計17が前記変位計1
6の近傍に装着され、まず車体12の上下方向加速度z
(‥)が測定される。この加速度計17は、実施例にお
いて圧電型加速度計から成るが、もちろん本実施例にお
いて他の任意の、例えば歪ゲージ式加速度計等から構成
することも可能である。
【0024】以上のようにして本実施例によれば、変位
計16と加速度計17をともに車体12の前輪10Fよ
り予見距離Fだけ前方の予見位置に装着し、この両測定
器から得られた相対変位yと加速度z(‥)とから予見
位置における路面の絶対変位xを求め、この路面変位x
を前述した制御回路14に路面情報として供給する。以
下に、両信号から路面変位xを求める構成を説明する。
【0025】車体12の上下方向加速度z(‥)は、ま
ず積分回路30に供給され、積分回路30において加速
度z(‥)が2階積分される。従って、この積分回路3
0によって前記上下方向加速度z(‥)は、車体12の
上下方向変位xに変換されることとなる。本実施例にお
いて2階積分回路30は、デジタル積分器で形成されて
いるが、もちろん本実施例においてこの積分回路30を
低いカットオフ周波数をもった2次のローパスフィルタ
によって近似することも可能である。
【0026】そして、前記求められた車体12の上下方
向変位zと前記変位計16から得られた相対変位yとは
減算回路31に供給され、(y−z)の差演算が行われ
る。従ってこの差演算により、減算回路31からは予見
位置における路面の絶対変位xが求められ、これが前記
制御回路14に供給されることが理解される。
【0027】以上のようにして本実施例によれば、車両
の走行中、車両前方の所定予見位置における路面変位x
を求めることができ、制御回路14はこの路面変位xと
前述した各車体の状態特性を示す検出信号から、所望の
サスペンション制御信号を出力する。
【0028】すなわち、本実施例において路面変位xは
予見測定されており、これによって回路の演算遅れある
いはサスペンション装置の制御遅れを十分に考慮した遅
れのない最適制御が可能であり、前記既知の予見距離L
と車速Vとから、L/Vの演算により前輪10Fが予見
位置に到達する時間を求めることができる。
【0029】また、本実施例において、前記路面変位x
は、更に掛算器33によって所定のゲインが乗算される
。実際上、このゲインは車体12の質量その他によって
予め定められており、前記路面変位xとの乗算によって
、当該路面から車体12が受けるサスペンションストロ
ークに応じた量を予測することができる。
【0030】一方、各車輪10が予見距離に到達するま
での遅れ時間が車速Vから求められ、本実施例において
制御回路14は第1演算回路34、第2演算回路35そ
して遅延回路36を含む。
【0031】前記第1演算回路34は予見距離Lと車体
12の特有値であるホイールベース値に車速Vを演算し
て、予見位置で検出した路面が前輪10F及び後輪10
Rに達するまでの時間を求める演算を行う。そして、第
2演算回路35は前記到達時間と、制御回路及びアクチ
ュエータの動作遅れ時間を用いて、各制御タイミング毎
に前記掛算器33の出力に与えられる遅延時間を定める
。更に、このようにして求められた遅延時間は遅延回路
36に供給され、前記路面から車体に与えられる力が各
車輪10F、10Rに対して最適なタイミングで出力さ
れる。前記遅延回路36は、本実施例において、例えば
メモリ回路から構成され、前記掛算器33の出力を一旦
記憶し、その読出しタイミングを前記第2演算回路35
の出力によって制御する。
【0032】遅延回路36の出力は更に加算回路37に
よって前述した車体12の各部から得られた検出信号と
共に演算され、更にローパスフィルタ38を通りDA変
換器39からアナログ信号として前記油圧駆動回路13
に出力される。この油圧駆動回路13はサーボアンプを
含み、各アクティブサスペンション装置11に設けられ
ているサーボ弁に所望の制御信号を与え、各サスペンシ
ョンシリンダの油圧の供給及び排出を制御し、そのスト
ロークを最適値に設定する。
【0033】図2には本実施例に係るアクティブサスペ
ンション制御装置のサスペンション制御部の要部構成が
示されており、前記図1と同一部材には同一符号を付し
て説明を省略する。図2において、減算回路31からの
路面変位xが前輪10F及び後輪10R用に分岐されて
各アクティブサスペンション装置に送られる。また、図
2においては加速度計17から得られた車体12の上下
方向加速度z(‥)はローパスフィルタ40、ハイパス
フィルタ41、ローパスフィルタ42からなる近似され
た2階積分回路30にて積分され、ローパスフィルタ4
0、42がそれぞれ一次及び二次積分を行い、ハイパス
フィルタ41が定常分のカットを行っている。更に、変
位計16から得られた相対変位yは、減算回路43によ
って、車体が定常状態で平坦路面に静止している時の変
位計16にて検出される車体12と路面間の基準相対変
位y0 と差演算された後、減算回路31に供給されて
いる。  アクティブサスペンション装置は図示の如く
油圧シリンダ44F、44Rを含み、それぞれサーボ弁
45F、45Rによって油圧の供給排出が制御されてい
る。
【0034】減算回路31から求められた路面変位xは
、前輪及び後輪に対して予見距離、ホイールベース値そ
して車速Vから求められた指令出力時間TaF,TaR
遅延され、記録テーブルから読み出される。掛算器33
においては、前輪及び後輪に対してそれぞれゲインKF
 、KR が与えられ、更に、フィードバックされたア
クティブサスペンション装置の特性値が加算回路37に
て加算される。
【0035】図において、サスペンション装置の特性値
はサスペンションシリンダのストロークy1 とシリン
ダ圧力Pであり、それぞれ所望のストローク値XREQ
 、PREQ と減算器46、47にて差演算されてい
る。このようにして得られたストローク偏差はストロー
クに関するフィードバックゲインKBSが乗算され、ま
たストローク偏差の積分値に対してはフィードバックゲ
インKBSI が掛けられ、両者が加算器48において
加算される。一方、圧力P偏差にはフィードバックゲイ
ンKBPが掛けられ、これも加算器49において、前記
ストローク偏差結果と加算され、この両者が前述した加
算回路37に供給される。以上のようにして、前輪10
F及び後輪10Rに対してそれぞれ最適なサーボ指令信
号が供給され、刻々変化する走行状況に応じた最適なサ
スペンションストロークの制御が行われる。
【0036】図3には本実施例の制御フローチャートが
示されている。
【0037】システムのイニシャライズが完了すると(
101)、各データ、本実施例においては車速V、相対
変位y、車体加速度z(‥)、シリンダ圧力P、シリン
ダストロークy1 のデータが取り込まれる(102)
。まず、車体の上下方向加速度z(‥)から2階積分に
よって車体変位zが求められる(103)。そして、相
対変位yから基準相対変位y0 を差演算し、更に前記
ステップ103にて求められた車体変位zが差演算され
、予見位置における路面変位xが求められる(104)
。次にステップ105において、車速Vが制御指令を遅
延制御するか否かが判定され、すなわち車速Vが所定値
以上になると車輪が予見位置に到達するまでの時間が制
御遅れに必要な時間以下となり、このときには遅延制御
を行うことなくそのまま前記路面変位xを用いた後述す
る制御に移行する。一方、車速Vが所定値未満であると
きには遅延制御が必要となるので、ステップ106で示
されるように、取り込まれた路面変位xが一旦ストアさ
れる。前記ステップ105において、車速Vを比較する
ために、前輪から予見位置までの予見距離Lと前輪に対
する処理遅れ時間TdFが用いられている。
【0038】ステップ107は、車速に応じて前輪及び
後輪が予見位置に達するまでの時間TpF,TpRを求
めるステップであり、このために予見距離Lと後輪から
予見位置までの距離LpRそして車速Vが用いられてい
る。このようにして、各車輪毎の予見位置への到達時間
TpF,TpRが求まると、次に前記処理遅れ時間Td
F、TdRとが差演算され(108)、このようにして
得られた出力制御時間TaF、TaRによって前記スト
アされた路面変位xが取り出される(109)。
【0039】そして、次にこの路面変位xと前輪及び後
輪のゲインKF 、KR とが掛算されて路面変位に基
づく制御指令QPF、QPRが求められる(110)。 ステップ111は、前記路面変位x以外のアクティブサ
スペンション装置内での制御指令QBP、QBSそして
QBSI が求められ、それぞれ前述したように、シリ
ンダ圧力偏差(PREQ −P)がフィードバックゲイ
ンKBPと乗算され、またストローク偏差(XREQ 
−y1 )にフィードバックゲインKBSが掛けられ、
更にストローク偏差積分値Σ(XREQ −y1 )に
フィードバックゲインKBSI が掛けられて求められ
る。
【0040】そして、前記路面変位x及びサスペンショ
ン装置内の特性から求められた制御指令がステップ11
2において加算され、最終的な前輪及び後輪の制御指令
QF 、QR として求められる。この制御指令QF 
、QR はステップ113においてローパスフィルタを
通り、サーボアンプへ出力される(114)。そして、
この制御が所定の繰返し周期毎に行われ、車両の走行中
、常時アクティブサスペンションを最適制御することが
できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車両前方の路面変位を予見測定し、制御遅れに対して十
分な余裕を持つと共に、車体と路面との相対変位から車
体の上下方向加速度情報を用いて路面変位のみを取り出
し、アクティブサスペンションのストロークを最適制御
するので、測定誤差のない正確な最適制御を可能とする
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用アクティブサスペンショ
ン制御装置の好適な実施例を示す全体構成図である。
【図2】本発明におけるサスペンション制御装置の要部
説明図である。
【図3】本発明に係る制御システムのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10  車輪 12  車体 13  油圧制御回路 14  制御回路 15  車速計 16  変位計 17  加速度計 30  積分回路 31  減算回路 36  遅延回路 y  車体と路面との相対変位 z(‥)  車体の上下方向加速度 z  車体変位 x  路面変位

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の走行状態に応じてサスペンション
    のストロークを制御する自動車用アクティブサスペンシ
    ョン制御装置において、自動車の前輪より予見距離Lだ
    け前方の車体部分に装着され、車体と走行路面との相対
    変位yを測定する変位計と、前記変位計の近傍に装着さ
    れ、車体の上下方向加速度z(‥)を測定する加速度計
    と、前記加速度z(‥)を2階積分して変位計の装着さ
    れている車体部分の上下方向変位zを求める積分回路と
    、前記相対変位yから車体変位zを差演算して路面変位
    xを求める減算回路と、自動車の車速Vを検出する車速
    計と、前記路面変位xと車速Vに基づいて車体が予見距
    離Lだけ走行した後の路面変位xに適したサスペンショ
    ンストロークを設定する制御回路と、を含み、予見され
    る路面変位から最適なサスペンションストロークを制御
    することを特徴とした自動車用アクティブサスペンショ
    ン制御装置。
JP3110640A 1991-05-15 1991-05-15 自動車用アクティブサスペンション制御装置 Expired - Lifetime JP3029477B2 (ja)

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