JPH04342612A - 自動車用アクティブサスペンション制御装置 - Google Patents

自動車用アクティブサスペンション制御装置

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JPH04342612A
JPH04342612A JP11338391A JP11338391A JPH04342612A JP H04342612 A JPH04342612 A JP H04342612A JP 11338391 A JP11338391 A JP 11338391A JP 11338391 A JP11338391 A JP 11338391A JP H04342612 A JPH04342612 A JP H04342612A
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JP
Japan
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road surface
control
suspension
vehicle
stroke
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Application number
JP11338391A
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English (en)
Inventor
Sueharu Nakiri
末晴 名切
Shunichi Doi
俊一 土居
Shoichi Shono
彰一 庄野
Nobuo Hiraiwa
平岩 信男
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用アクティブサ
スペンション制御装置、特に車体前方の路面状況を予め
予見してサスペンションの力またはストロークを車速に
対応した所定のタイミングで制御することのできる、改
良されたアクティブサスペンション制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のサスペンションのストロークを
路面状況に応じて変化させ、乗り心地及び操縦安定性を
改善するアクティブサスペンション装置が知られており
、自動車の走行中に得られる各種の測定値を用いて、サ
スペンションシリンダの油室に供給される作動油の供給
排出を制御して所望のストローク特性が得られている。 このようなアクティブサスペンション装置の構造は、例
えば特開昭64−90811号等として知られている。
【0003】このようなアクティブサスペンションによ
れば、車体の上下方向加速度、車速あるいは操舵角度等
の検出情報からマイクロコンピュータを用いてサスペン
ションの最適剛性を設定することができ、種々の走行状
況に応じて最適な乗り心地を得、また悪路あるいはカー
ブ走行時においても操縦安定性を高めることができると
いう利点がある。
【0004】しかしながら、従来のアクティブサスペン
ション装置においては、走行状況を検出し、データ処理
を行ってからシリンダ等のアクチュエータを作動させる
ので、各部の遅れによって最適な制御が行えないという
問題があった。従って、従来装置においては、このよう
な制御遅れを補償するために予め定められた推定演算等
が行われていたが、この場合にも実際の走行状態と推定
状態とが一致しない場合が多く、かえって乗り心地及び
操縦安定性を劣化させてしまうという問題があった。
【0005】従来における改良された装置として、前記
制御遅れを解消するために、車体前方の路面状況を測定
する改良されたサスペンション制御装置が提案されてお
り、例えば特開昭60−92916号として知られてい
る。
【0006】この改良された制御装置によれば、車両前
方の路面状況に係る情報を早い時期に得るという予見測
定をすることができるので、サスペンション制御を正確
に行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のアクティブサスペンションを対象としない装置をア
クティブサスペンションに応用した場合、車両が高速で
走行しても十分な制御応答性が得られるようなサンプリ
ング時間間隔で路面状況を測定すると、車両が低速で走
行するとサンプリング時間間隔が短いため路面状況の測
定から、その測定データを使用してサスペンションを制
御するまでの間に多くのデータを記憶する必要が生じる
【0008】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、前記予見測定によって路面
状況信号を検出するときに、予見位置から実際の制御さ
れる前輪あるいは後輪に達するまでの走行時間中、この
路面状況信号を記憶保持しなければならないが、この記
憶保持量を所定値以下に制限して、記録用のメモリ容量
を過大に必要としないようにすることにある。
【0009】すなわち、前述したように、予見位置と車
輪位置との間には、一定の距離が存在しており、本発明
においては前述したようにこの距離を利用して制御遅れ
を見込んだ力やストロークの制御が可能となっているが
、一方において、自動車の場合、その車速は著しく大き
な変化幅があり、このために、予見測定され所定の演算
処理が施された路面状況信号をサスペンション装置の制
御に最適なタイミングで取り込むと、高速走行時には記
録保持する信号量が減少し、低速走行時にはこれが著し
く増大するという問題が生じる。
【0010】すなわち、各種信号の取り込み及び記憶タ
イミングは、一般的には、一定のサンプリング周期で行
われるが、この周期は中域車速に対応して設定されるの
で、このような装置を実用化する場合には、サスペンシ
ョン装置を遅れなくストローク制御する必要がある高速
走行時には、むしろ記憶保持されている信号量が減少し
てしまい、一方において、サスペンション装置の力また
はストロークの制御がさほど要求されない低速時には多
量の路面状況信号を記憶保持しなければならないという
不都合が生じる。従って、定周期サンプリング制御にお
いては、ROM等のメモリの記憶容量を著しく増加させ
るか、サンプリング周期を大きくして高速走行時のデー
タ量を減少させるかの選択が必要となり、いずれの場合
においても実際の最適制御が得られにくいという問題が
あった。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、車両前方の路面状況を予見測定しながら
、かつ、この路面状況信号を車速に応じた間引き率で記
憶し、むだなメモリ容量を必要とすることなく、所定の
タイミングでサスペンションストローク制御を行うこと
を特徴とする。
【0012】すなわち、本発明によれば、車両前方の路
面状況測定手段は、自動車の前輪より予見距離Lだけ前
方の路面状況を測定する。
【0013】本発明において、前記路面状況測定手段か
ら路面の状況信号が求められる。
【0014】従って本発明においては、自動車の前輪よ
り予見距離Lだけ前方位置における路面状況から遅れな
くサスペンションの力またはストロークを設定すること
ができる。
【0015】また、本発明によれば、前記路面状況信号
が車速に応じた間引き率でメモリに一時的に記録され、
この結果、その記憶頻度を低速走行時には減少させ、ま
た、高速走行時には増加している。この結果、メモリに
記録されこれが読み出されるまでの記憶量は、車速にか
かわらずほぼ一定に制御することが可能となる。従って
、本発明によれば、メモリ容量をむだに大きくする必要
がなく、また、高速走行時に必要な比較的迅速なタイミ
ングを設定することが可能となる。
【0016】
【作用】従って本発明によれば、車輪前方の路面状況を
予見測定してアクティブサスペンション制御を行うので
、極めて正確なサスペンション制御を行い得るという利
点がある。
【0017】すなわち、自動車がその静止中であっても
車体を支えるサスペンション装置にはある応力が生じて
おり、この状態を走行中も安定して保てば、極めて良好
な乗り心地を得ることが可能となる。前述したように本
発明によれば、予め前輪より予見距離Lだけ前方の路面
状況を例えば路面の加速度として検出し、この加速度か
ら路面によって車体に与えられる力を予測し、この力に
よってアクティブサスペンションの力またはストローク
を制御すれば、刻々変化する路面状況に対しても、常に
前記静止状態にあると同様のサスペンション力で車体を
支えることができ、乗員に対する振動あるいは揺れのな
い安定した走行状態が保たれることになる。
【0018】また、本発明によれば、路面状況信号は高
速走行時には間引かれることなく、あるいは低い間引き
率でメモリに記憶され、一方、低速走行時には高い間引
き率で記憶され、いずれの場合においても、メモリに記
憶しておかなければならないデータ総量を車速に関係な
くほぼ一定に制御することが可能となる。
【0019】従って、本発明によれば、メモリ容量をむ
だに増加させることなく、車載型の小型制御機器として
その実用性を著しく改善することができ、また、高速走
行時の早い周期の制御タイミングを設定しても、低速走
行時には前記間引きによって記憶データ量が増加するこ
とがないという利点がある。
【0020】例えば予見位置から後輪までの距離を約4
.5m、制御サンプリング周期を5m秒とすると、車速
72km/時のときには、メモリに記憶するデータ数N
は、 N=4.5/20/0.005=45 となり、この結果、車速が36km/時では、90個の
データ数を記憶しなければならないことが理解される。 そして、この数値は、車速が低くなるに従って増加し、
本来サスペンション制御がさほど必要でない低速走行時
に多大なメモリ容量を要するという問題があった。
【0021】従って、本発明によれば、車速Vに応じて
、直線的にあるいは段階的に、例えばある一定車速(4
0km/時)以下のときにデータを半分に間引く等の制
御をすることによって、車速にかかわらず記憶容量を一
定に、あるいは所定量以下に均一化することが可能とな
る。
【0022】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の好適な実施例
を説明する。
【0023】図1には、本発明に係るアクティブサスペ
ンション制御装置の好適な実施例が示されている。
【0024】路面上を走行する自動車の前輪10F及び
後輪10Rはそれぞれ、アクティブサスペンション装置
11F,11Rによって、車体12を支えており、この
アクティブサスペンション装置11F,11Rの各シリ
ンダには、油圧駆動回路13からの制御信号が供給され
、車体12の走行状態に適合した圧力油の供給あるいは
排出が行われ、所望のサスペンションの力またはストロ
ークを設定することによって最適な乗り心地あるいは運
転操縦性を得ることができる。
【0025】前記油圧駆動回路13に所望の制御信号を
供給するために、制御回路14が設けられており、本実
施例においては、後述するように車両前方における走行
路面の状態を予見しながら、サスペンション装置11の
サスペンション力を一定に保つための制御信号を前記油
圧駆動回路13に供給する。
【0026】この制御回路には、車体12の各部に設け
られたセンサから必要な制御信号が供給されており、本
発明においては、車体12の車速Vを検出する車速計1
5、車体12の走行路面との相対変位yを測定する変位
計16、そして車体12の上下方向加速度z(‥)を測
定する加速度計17を含む。
【0027】また、実施例においては、前記制御回路1
4に車体12の各部の状態が電気的な信号として供給さ
れており、前記サスペンション装置11からは、ポテン
ショメータ18によって車輪10と車体12との相対変
位がシリンダストロークy1 として検出され、また圧
力計19からはサスペンションシリンダの圧力Pが検出
される。また、車両の操舵機構からは角度センサ20に
よってステアリング操作角θが検出され、またこのとき
の操舵速度ωが操舵速度センサ21から検出される。
【0028】更に実施例においては、車体12の加速度
を正確に知るために、車体12の重心位置における上下
方向加速度g1 、前後方向加速度g2 、そして横方
向加速度g3 がそれぞれ加速度計22,23,24に
より測定され、また、車輪10の近傍における上下方向
加速度g4が加速度計25によって検出されている。前
述したサスペンション装置及び車輪から検出される各種
の信号は、必要に応じて各車輪毎に取り出すことが好適
である。
【0029】本発明において特徴的なことは、路面状況
を知るために、車体加速度及び路面変位を車輪10より
前方位置において検出する予見測定が行われることと、
このようにして得られた予見測定値から所定タイミング
でサスペンション力を常に一定に制御することにある。
【0030】まず、路面変位を予見測定するため、本実
施例においては、前記変位計16が車両の前方位置、す
なわち車体12の前輪10Fより予見距離Lだけ前方の
路面を検出する車体位置に装着されており、これによっ
て、路面変位が車輪10Fに対して実際に影響を与える
よりも予見距離Lだけ事前に検出することを可能として
いる。実施例において、この変位計16は、三角測量の
原理を利用したレーザ測長器からなるが、もちろん本発
明においてこのような変位計16自体は、他の任意の例
えば超音波測長器あるいは電磁波測長器から形成しても
よい。いずれの測長器においても、変位計16からは路
面と車体12との予見位置における相対変位yを検出し
、これによって事前に路面状況を把握することができる
。そして、本実施例において特徴的なことは、前記相対
変位yを2階微分することによって車体12と路面との
相対加速度y(‥)が得られることであり、更にこの相
対加速度y(‥)から車体自体の加速度を除去すること
によって、予見位置における路面の加速度を路面状況信
号として得ることが可能となる。
【0031】車体12の上下方向の加速度を求めるため
、本発明においては、前記加速度計17が前記変位計1
6の近傍に装着され、車体12の上下方向加速度z(‥
)が測定される。この加速度計17は、実施例において
圧電型加速度計から成るが、もちろん本発明において他
の任意の、例えば歪ゲージ式加速度計等から構成するこ
とも可能である。
【0032】以上のようにして本実施例によれば、変位
計16と加速度計17をともに車体12の前輪10Fよ
り予見距離Lだけ前方の路面を検出する予見位置に装着
し、この両測定器から得られた相対変位yと加速度z(
‥)とから予見位置における路面の絶対加速度x(‥)
を求め、この路面加速度x(‥)を前述した制御回路1
4に路面情報として供給する。
【0033】以下に、両信号から路面加速度x(‥)を
求める構成を説明する。
【0034】車体12と路面との相対変位yは、まず微
分回路30に供給され、微分回路30において相対変位
yが2階微分される。従って、この微分回路30によっ
て前記相対変位yは、車体12と路面との相対加速度y
(‥)に変換されることとなる。実施例において2階微
分回路30は、デジタル微分器で形成されているが、も
ちろん本発明においてこの微分回路30を2次のハイパ
スフィルタによって近似することも可能である。
【0035】そして、前記求められた車体12の上下方
向加速度z(‥)と前記微分回路30から得られた相対
加速度y(‥)とは減算回路31に供給され、y(‥)
−z(‥)の差演算が行われる。従ってこの差演算によ
り、減算回路31からは予見位置における路面の絶対加
速度x(‥)が求められ、これが前記制御回路14に供
給されることが理解される。
【0036】また、本実施例においては、車体と路面の
相対変位yを2階微分処理した後、車体の上下加速度z
(‥)との減算を行って、車体前方路面の絶対加速度x
(‥)を求めているが、車体の上下加速度z(‥)を2
階積分して車体の変位zを求め、この車体変位zと相対
変位yの減算を行った後、2階微分によって車体前方の
絶対加速度x(‥)を求めることも可能である。
【0037】以上のようにして本実施例によれば、車両
の走行中、車両前方の所定予見位置における路面加速度
x(‥)を求めることができ、制御回路14はこの路面
加速度x(‥)と前述した各車体の状態特性を示す検出
信号から、所望のサスペンション制御信号を出力する。
【0038】すなわち、本実施例において路面加速度x
(‥)は予見測定されており、これによって回路の演算
遅れあるいはサスペンション装置の制御遅れを十分に考
慮した遅れのない最適制御が可能であり、前記既知の予
見距離Lと車速Vとから、L/Vの演算により前輪10
Fが予見位置に到達する時間を求めることができる。次
に、本発明によれば、前述したようにして得られた路面
状況信号すなわち路面加速度x(‥)は車速Vに応じた
間引き率でメモリ32aに記憶される。前記車速Vに応
じた間引き率を設定するために、前記制御回路14内に
は、間引き率設定回路33が設けられ、得られた車速V
に応じて予め定められた間引き率が読み出され、これに
よって所定の制御タイミング信号が出力される。まず、
この制御タイミング信号は前記メモリ32aに供給され
、この制御タイミングによって路面状況信号すなわち実
施例における路面加速度x(‥)が読み込まれることと
なる。メモリ32aは実施例においてRAMから成り、
前述したように制御タイミングが車速Vに応じて変化し
ており、すなわち高速走行時には短い周期で制御タイミ
ング信号が印加され、一方において低速走行時には長い
間隔で制御タイミング信号が供給されるので、メモリ3
2aに記憶しておくデータ量をほぼ一定に抑制すること
ができる。
【0039】メモリ32aに記憶された路面状況信号は
、読出し回路32bによって上記間引き率設定回路33
で定められた制御タイミングによって読み出され、この
信号が更に掛算器36に供給され、所定のゲインが乗算
される。
【0040】実際上、このゲインは車体12の質量その
他によって予め定められており、前記路面加速度x(‥
)との乗算によって、当該路面から車体12が受ける力
を予測することができる。
【0041】一方、各車輪10が予見距離に到達するま
での遅れ時間が車速Vから求められ、実施例において制
御回路14はタイミング制御信号によって制御される第
1演算回路34、第2演算回路35を含み、この出力に
よって前記読出し回路32bの読出しが制御される。
【0042】前記第1演算回路34は予見距離Lと車体
12の特有値であるホイールベース値に車速Vを演算し
て、予見位置で検出した路面が前輪10F及び後輪10
Rに達するまでの時間を求める演算を行う。そして、第
2演算回路35は前記到達時間と、制御回路及びアクチ
ュエータの動作遅れ時間を用いて、各制御タイミング毎
に前記掛算器36の出力に与えられる読出し回路32b
の遅延時間を定める。このようにして求められた遅延時
間は読出し回路32bに供給され、前記路面から車体に
与えられる力が各車輪10F、10Rに対して最適なタ
イミングで出力される。前記読出し回路32bは、本発
明において、例えばメモリ回路32aと一体に構成され
、前記路面状況信号を一旦記憶し、その読出しタイミン
グを前記第2演算回路35の出力によって制御する。
【0043】読出し回路32bの出力は前記掛算器36
によって所定のゲインが乗算され、更に加算回路37に
よって前述した車体12の各部から得られた検出信号と
共に演算され、更にローパスフィルタ38を通りDA変
換器39からアナログ信号として前記油圧駆動回路13
に出力される。この油圧駆動回路13はサーボアンプを
含み、各アクティブサスペンション装置11に設けられ
ているサーボ弁に所望の制御信号を与え、各サスペンシ
ョンシリンダの油圧の供給及び排出を制御し、その力ま
たはストロークを最適値に設定する。
【0044】従って、本発明によれば、路面状況信号は
車速Vに応じたタイミングでメモリ32aに記憶され、
高速時には単位時間内で多数のデータが記憶され、一方
、低速走行時には単位時間あたり少数のデータが記憶さ
れることとなる。
【0045】もちろん、前記読出し回路32bからの読
出しタイミングも車速Vに応じて変化しており、高速走
行時には速く、また、低速走行時にはゆっくりとメモリ
32aのデータが読み出される。従って、本発明によれ
ば、常に車速Vにかかわらずメモリ32aの実質的に記
憶保持しているデータを一定に制御することが可能とな
る。
【0046】また、読出し回路32bの読出しタイミン
グには前述した如く予見位置から各車輪までの遅延時間
が加味されており、この結果、メモリ32aの記憶タイ
ミングとはずれが生じるが、本実施例においては読出し
回路32bでの読出しタイミングは、このタイミングに
近いタイミングをもったメモリ32aのデータを読み出
すように設定されている。
【0047】図2には本実施例に係るアクティブサスペ
ンション制御装置のサスペンション制御部の要部構成が
示されており、前記図1と同一部材には同一符号を付し
て説明を省略する。図2において、減算回路31からの
路面加速度x(‥)が前輪10F及び後輪10R用に分
岐されて各アクティブサスペンション装置に送られる。 また、図2において、変位計16から得られた相対変位
yは、減算回路40によって、車体が定常状態で平坦路
面に静止している時の変位計16にて検出される車体1
2と路面間の基準相対変位y0 と差演算された後、微
分回路30に供給されている。そして、変位(y−y0
 )はハイパスフィルタ41、ローパスフィルタ42、
ハイパスフィルタ43からなる近似された2階微分回路
30にて微分され、ハイパスフィルタ41、43がそれ
ぞれ一次及び二次微分を行い、ローパスフィルタ42が
定常分のカットを行っている。
【0048】アクティブサスペンション装置は図示の如
く油圧シリンダ44F、44Rを含み、それぞれサーボ
弁45F、45Rによって油圧の供給排出が制御されて
いる。
【0049】減算回路31から求められた路面加速度x
(‥)は、前輪及び後輪に対して予見距離、ホイールベ
ース値そして車速Vから求められた指令出力時間TaF
,Tar遅延され、記録テーブルから読み出される。掛
算器36においては、前輪及び後輪に対してそれぞれゲ
インKF 、KR が与えられ、更に、フィードバック
されたアクティブサスペンション装置の特性値が加算回
路37にて加算される。
【0050】図において、サスペンション装置の特性値
はサスペンションシリンダのストロークy1 とシリン
ダ圧力Pであり、それぞれ所望のストローク値XREQ
 、PREQ と減算器46、47にて差演算されてい
る。このようにして得られたストローク偏差はストロー
クに関するフィードバックゲインKBSが掛算され、ま
たストローク偏差の積分値に対してはフィードバックゲ
インKBSI が掛られ、両者が加算器48において加
算される。一方、圧力P偏差にはフィードバックゲイン
KBPが掛けられ、これも加算器49において、前記ス
トローク偏差結果と加算され、この両者が前述した加算
回路37に供給される。以上のようにして、前輪10F
及び後輪10Rに対してそれぞれ最適なサーボ指令信号
が供給され、刻々変化する走行状況に応じた最適なサス
ペンションの力またはストロークの制御が行われる。図
3には本発明の制御フローチャートが示されている。
【0051】システムのイニシャライズが完了すると(
101)、各データ、実施例においては車速V、相対変
位y、車体加速度z(‥)、シリンダ圧力P、シリンダ
ストロークy1 のデータが取り込まれる(102)。 まず、車体と路面の相対変位yから2階微分によって相
対加速度y(‥)が求められる(103)。そして、相
対加速度y(‥)から車体加速度z(‥)が差演算され
、予見位置における路面加速度x(‥)が求められる(
104)。次にステップ105において、車速Vが制御
指令を遅延制御するか否かが判定され、すなわち車速V
が所定値以上になると車輪が予見位置に到達するまでの
時間が制御遅れに必要な時間以下となり、このときには
遅延制御を行うことなくそのまま前記路面加速度x(‥
)を用いた後述する制御に移行する。一方、車速Vが所
定値以下であるときには遅延制御が必要となるので、ス
テップ106で示されるように、取り込まれた路面加速
度x(‥)が一旦ストアされる。
【0052】本発明においては、この路面加速度x(‥
)がメモリに記憶されるときの制御タイミングが前述し
たように車速Vによって制御され、この結果、メモリの
必要な容量を最適容量に設定することが可能である。
【0053】前記ステップ105において、車速Vを比
較するために、前輪から予見位置までの予見距離Lと前
輪に対する処理遅れ時間TdFが用いられている。
【0054】ステップ107は、車速に応じて前輪及び
後輪が予見位置に達するまでの時間TpF,TpRを求
めるステップであり、このために予見距離Lと後輪から
予見位置までの距離LpRそして車速Vが用いられてい
る。このようにして、各車輪毎の予見位置への到達時間
TpF,TpRが求まると、次に前記処理遅れ時間Td
F、TdRとが差演算され(108)、このようにして
得られた出力制御時間TaF、TaRによって前記スト
アされた路面加速度x(‥)が取り出される(109)
【0055】そして、次にこの路面加速度x(‥)と前
輪及び後輪のゲインKF 、KR とが掛算されて路面
変位に基づく制御指令QPF、QPRが求められる(1
10)。 ステップ111は、前記路面加速度x(‥)以外のアク
ティブサスペンション装置内での制御指令QBP、QB
SそしてQBSI が求められ、それぞれ前述したよう
に、シリンダ圧力偏差(PREQ −P)がフィードバ
ックゲインKBPと乗算され、またストローク偏差(X
REQ −y1 )にフィードバックゲインKBSが掛
けられ、更にストローク偏差積分値Σ(XREQ −y
1 )にフィードバックゲインKBSI が掛けられて
求められる。
【0056】そして、前記路面加速度x(‥)及びサス
ペンション装置内の特性から求められた制御指令がステ
ップ112において加算され、最終的な前輪及び後輪の
制御指令QF 、QR として求められる。この制御指
令QF 、QR はステップ113においてローパスフ
ィルタを通り、サーボアンプへ出力される(114)。 そして、この制御が車速に対応した所定の繰返し周期毎
に行われ、車両の走行中、常時アクティブサスペンショ
ンを最適制御することができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
車両前方の路面状況を予見測定し、制御遅れに対して十
分な余裕を持つと共に、車速に応じた制御タイミングで
アクティブサスペンションの力またはストロークを最適
制御するので、正確な最適制御を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用アクティブサスペンショ
ン制御装置の好適な実施例を示す全体構成図である。
【図2】本発明におけるサスペンション制御装置の要部
説明図である。
【図3】本発明に係る制御システムのフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10  車輪 12  車体 13  油圧制御回路 14  制御回路 15  車速計 16  変位計 17  加速度計 30  微分回路 31  減算回路 32a  メモリ 32b  読出し回路 33  間引き率設定回路 x(‥)  加速度 z(‥)  車体の上下方向加速度 y  車体と路面との相対変位

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車の走行状態に応じてサスペンション
    の力またはストロークを制御する自動車用アクティブサ
    スペンション制御装置において、自動車の車輪より予見
    距離Lだけ前方の路面状況を測定する路面状況測定手段
    と、自動車の車速Vを検出する車速計と、前記路面状況
    信号を前記車速Vに応じた間引き率で一時的に記憶する
    メモリと、前記路面状況信号と車速Vに基づいて車体が
    予見距離Lだけ走行した後の路面から車体に与えられる
    力に適したサスペンションストロークを設定する制御回
    路と、を含み、予見される路面からの力に応じた最適な
    サスペンションの力またはストロークを車速に対応した
    所定のタイミングで制御することを特徴とした自動車用
    アクティブサスペンション制御装置。
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