JPH0433821B2 - - Google Patents

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JPH0433821B2
JPH0433821B2 JP58180042A JP18004283A JPH0433821B2 JP H0433821 B2 JPH0433821 B2 JP H0433821B2 JP 58180042 A JP58180042 A JP 58180042A JP 18004283 A JP18004283 A JP 18004283A JP H0433821 B2 JPH0433821 B2 JP H0433821B2
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JP58180042A
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Shosaku Sasaki
Juji Hamada
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DuPont Toray Specialty Materials KK
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Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は紫外線の照射により硬化可能なオルガ
ノポリシロキサン組成物に関するものである。
従来、オルガノポリシロキサン組成物の硬化は
一般に加熱による方法が採用されているが、これ
には高い温度で長時間の加熱を必要とした。しか
し、近年生産性向上および用途が多様化するに従
つて、紫外線照射により室温あるいは低温で短時
間の硬化が可能なオルガノポリシロキサン組成物
が要求されだした。紫外線を照射することにより
硬化するオルガノポリシロキサン組成物は、例え
ば、特開昭50−61386号公報および特開昭50−
61486号公報に記載されている。しかし、これら
に記載されているビニル基含有オルガノポリシロ
キサン、オルガノ水素ポリシロキサンおよび光感
応性量の感光剤からなる組成物は硬化速度が遅
く、表面のみの硬化にとどまり、内部まで均一に
硬化しにくい欠点があつた。また、上記組成物に
少量の白金を添加した組成物は内部まで均一に硬
化するが、保存安定性が著しく乏しいという欠点
があつた。また、メルカプト基含有オルガノポリ
シロキサン、ビニル基含有オルガノポリシロキサ
ン、オルガノ水素ポリシロキサンおよび光感応性
量の感光剤からなる組成物は、前述の組成物より
も硬化が速いが、まだ十分とはいえないという欠
点があつた。また、特開昭55−125123号公報に記
載されているビニル基含有オルガノポリシロキサ
ンと有機過酸化物からなる組成物は表面が硬化し
にくく、硬化時間も実用に耐えないほどの長時間
が必要であるという欠点があつた。
本発明者らは従来公知の紫外線の照射により硬
化するオルガノポリシロキサン組成物の欠点を解
消した新規な硬化性オルガノポリシロキサン組成
物を開発すべく鋭意検討した結果、保存安定性の
すぐれた、紫外線照射によりきわめて短時間で内
部まで均一に硬化するオルガノポリシロキサン組
成物を発明するに至つたものである。
すなわち、本発明は (イ) 式R1aR2bSiO4−a−b/2 (式中、R1はアルケニル基、R2はアルケニル
基以外の一価炭化水素基、aは1〜3の整数、
bは0〜2の整数、ただしa+b≦3)で示さ
れるオルガノポリシロキサン単位を有するアル
ケニル基含有オルガノポリシロキサン、 100重量部、 (ロ) 式HcR3dSiO4−c−d/2 (式中、R3は一価炭化水素基、cは1〜3の
整数、dは0〜2の整数、ただしc+d≦3)
で示されるオルガノ水素シロキサン単位または
水素シロキサン単位を有するオルガノ水素ポリ
シロキサン、 (イ)成分中のアルケニル基に対して0.2倍以上
のモル量のケイ素原子結合水素原子を与えるの
に十分な量、 (ハ) 式(HSR4)eR5fSiO4−e−f/2 (式中、R4は二価炭化水素基、R5は一価炭化
水素基、eは1〜3の整数、fは0〜2の整
数、ただしe+f≦3)で示されるメルカプト
基含有オルガノシロキサン単位を有するオルガ
ノポリシロキサン、または式 (HSR4)eR5fSi(OR6)g (式中、R4、R5は前述どおり、R6は一価炭化
水素基または水素原子、e、fは前述どおり、
gは1〜3の整数、ただしe+f+g=4)で
示されるメルカプト基含有オルガノシラン、 (イ)成分と(ロ)成分の合計100重量部当り0.05〜
5重量部、 (ニ) 白金または白金系化合物、 白金族金属として(イ)成分と(ロ)成分の合計重量
の1〜1000ppm、 および (ホ) 増感剤、 (イ)成分と(ロ)成分の合計100重量部当り0.1〜15
重量部、 からなることを特徴とする紫外線硬化性オルガ
ノポリシロキサン組成物に関するものである。
本発明によつて得られた組成物は室温では実用
上充分使用できる長さのポツトライフを有するも
のが、酸素の存在する大気中においても紫外線照
射によつてきわめて短時間で均一に硬化して樹脂
状物、弾性物、ゲル状物もしくは発泡物を与える
ことができる。
これを説明するに、本発明に使用される(イ)成分
としての式 R1aR2bSiO4−a−b/2 (1) (式中、R1、R2、a、bは前述どおりである)
で示されるオルガノポリシロキサン単位を必須単
位として有するアルケニル基含有オルガノポリシ
ロキサンは、式(1)で示されるオルガノシロキサン
単位のみで構成されてもよく、また、他のオルガ
ノシロキサン単位をも含んでもよい。式(1)で示さ
れるオルガノシロキサン単位は硬化性の点で1分
子中に少なくとも2個存在することが好ましい。
該オルガノポリシロキサンの分子構造は、直鎖
状、分岐鎖状、環状、網状のいずれでもよく、そ
の重合度は2以上であればよい。しかし、通常は
重合可能性の点から10000位が限界である。R1
構成するアルケニル基はビニル基、プロペニル
基、ブテニル基が例示される。炭素数2〜4のも
のが好ましい。R2はアルケニル基以外の一価炭
化水素基であり、具体的にはメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基、オクチル基などのア
ルキル基、2−フエニルエチル基、2−フエニル
プロピル基、3−クロルプロピル基、2−メチル
−3−クロルプロピル基、3.3.3−トリフルオロ
プロピル基などの置換アルキル基、フエニル基、
トリル基などのアリール基または置換アリール基
が例示される。これら置換または非置換の一価炭
化水素基中の炭素原子は通常1〜20個である。a
は1〜3の整数、bは0〜2の整数、ただしa+
b≦3であるが、合成のしやすさの点でa=1、
b=2の組合せ、a=1、b=1の組合せおよび
a=1、b=0の組合せが一般的である。
式(1)で示されるオルガノポリシロキサン単位以
外の他のオルガノシロキサン単位については、本
発明は特定なものに限定するものではないが、
R2CiO3/2単位、R2 22/2単位、R2 3SiO1/2単位およ
びSiO4/2単位が例示される。このR2としては、
式(1)で示されるシロキサン単位のR2として例示
したものと同様の基が例示される 本ポリシロキサン中にシラノール基やケイ素原
子結合アルコキシ基が少量存在してもよい。
本成分の具体例としては、ジメチルビニルシロ
キシ基末端封鎖ジメチルポリシロキサン、ジメチ
ルアリルシロキシ基末端封鎖ジメチルポリシロキ
サン、フエニルメチルビニルシロキシ基末端封鎖
ジフエニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重
合体、トリメチルシロキシ基末端封鎖メチルビニ
ルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、ジ
メチルビニルシロキシ基末端封鎖ジメチルシロキ
サン・メチルビニルシロキサン共重合体、ビニル
ポリシルセスキオキサン、ジメチルビニルシロキ
サン単位とSiO4/2単位からなる共重合体がある。
本発明に使用される(ロ)成分としての式 HcR3dSiO4−c−d/2 (2) (式中、R3、c、dは前述どおりである)で示
されるオルガノ水素シロキサン単位を必須単位と
して有するオルガノ水素ポリシロキサンは、式(2)
で示されるオルガノシロキサン単位のみで構成さ
れてもよく、また、他のオルガノシロキサン単位
をも含んでもよい。式(2)で示されるオルガノシロ
キサン単位は硬化性の点で1分子中に少なくとも
2個存在することが好ましい。該オルガノ水素ポ
リシロキサンの分子構造は、直鎖状、分岐鎖状、
環状、網状のいずれでもよく、その重合度は2以
上であればよく、上限は特に限定するものではな
い。しかし、通常は重合可能な点で2000位が限界
である。R3は一価炭化水素基であり、具体的に
はR2について例示したと同様のものが例示され
る。この一価炭化水素基の炭素原子数は通常1〜
20個である。cは1〜3の整数、dは0〜2の整
数、ただしc+d≦3であるが、合成のしやすさ
の点でc=1、d=2の組合せ、c=1、d=1
の組合せおよびc=1、d=0の組合せが一般的
である。
式(2)で示されるオルガノ水素シロキサン単位以
外の他のオルガノシロキサン単位および該オルガ
ノシロキサン単位中の一価炭化水素基は、(イ)成分
のそれらと同様である。
本ポリシロキサン中には、シラノールやケイ素
原子結合アルコキシ基が少量存在してもよい。
本成分の具体例としては、ジメチル水素シロキ
サン基末端封鎖ジメチルシロキサン・メチル水素
シロキサン共重合体、トリメチルシロキシ基末端
封鎖ジメチルシロキサン・メチル水素シロキサン
共重合体、ジメチルフエニルシロキシ基末端封鎖
ジメチルシロキサン・メチル水素シロキサン共重
合体、環状メチル水素ポリシロキサンが例示され
る。
(イ)成分と(ロ)成分は、(イ)成分中のアルケニル基に
対して0.2倍以上の、好ましくは0.2〜5倍のモル
量のケイ素原子結合水素原子に相当する割合で(ロ)
成分が加えられる。0.2倍量より少ないと硬化が
不十分となり、5倍量よりも多いと水素ガスの発
泡が起こつて安定性に欠けるようになるからであ
る。ただし、発泡硬化体を得ることを目的とする
組成物の場合は5倍量を越えてもよい。
本発明に使用される(ハ)成分としての、式 (HSR4)eR5fSiO4−e−f/2 (3) (式中、R4、R5、e、fは前述どおりである)
で示されるメルカプト基含有オルガノシロキサン
単位を有するオルガノポリシロキサンは、式(3)で
示されるオルガノシロキサン単位のみで構成され
てもよく、また、他のオルガノシロキサン単位を
も含んでもよい。該オルガノポリシロキサンの分
子構造は、直鎖状、分岐鎖状、環状、網状のいず
れでもよく、重合度も特に限定するものではない
が臭気の点から5以上が好ましい。
式(3)のオルガノメルカプトシロキサン単位以外
の他のオルガノシロキサン単位を構成する有機基
の例示およびそのオルガノシロキサン単位の例示
は(イ)成分の説明で挙げた例示に準じるものであ
る。本ポリシロキサン中には有機基の他にシラノ
ール基やケイ素原子結合アルコキシ基が少量存在
していてもよい。また、本発明では前述のオルガ
ノポリシロキサンの代りに式 (HSR4)eR5fSi(OR6)g (4) (式中、R4、R5、e、f、gについては前述と
おりである)で示されるオルガノメルカプトシラ
ンを使用することができる。R4は同種もしくは
異種の置換もしくは非置換の二価炭化水素基であ
り、具体的にはメチレン基、エチレン基、プロピ
レン基、ブチレン基などのアルキレン基、クロル
エチレン基などが例示される。R5は同種もしく
は異種の置換もしくは非置換の一価炭化水素基で
あり、具体的にはメチル基、エチル基、プロピル
基、2−フエニルエチル基、3.3.3−トリフルオ
ロプロピル基が例示される。R6はR5で記載され
たアルキル基、フエニル基などの他に水素原子が
例示される。eは1〜3の整数、fは0〜2の整
数、gは1〜3の整数、ただしe+f+g=4で
ある。
(ハ)成分は本発明組成物の室温における反応抑制
効果がすぐれ、(ハ)成分を添加しないとポツトライ
フが非常に短かく、実用に促さない。すなわち、
(ハ)成分は本発明組成物の保存安定剤であるが、紫
外線照射することにより反応抑制効果を失うと共
に、反応を促進する効果がある。しかし、通常の
熱処理では反応速度が非常に遅く、実用に促さな
い。より有効な反応抑制効果を得るためには(イ)成
分および(ロ)成分との相溶性がすぐれていることが
望ましい。相溶性がすぐれるほど少量添加で十分
な反応抑制効果が得られる。そのためメルカプト
基特有の悪臭はほとんどない。その使用量は本発
明組成物の実用上のポツトライフを得る量でよ
く、(イ)成分と(ロ)成分の合計100重量部に対して
0.05〜5重量部である。0.05重量部より少ないと
ポツトライフが短すぎ、5重量部より多いと硬化
が迅速でなくなるからである。本成分の具体例と
しては、γ−メルカプトプロピル・メチルシロキ
サン−ジメチルシロキサン共重合体、γ−メルカ
プトイソブチル・メチルシロキサン−ジメチルシ
ロキサン共重合体、γ−メルカプトプロピル・メ
チルシロキサン−メチル・フエニルシロキサン共
重合体、γ−メルカプトプロピル・メチルポリシ
ロキサン、γ−メルカプトイソブチル・メチルポ
リシロキサン、γ−メルカプトプロピルトリメト
キシシラン、γ−メルカプトイソブチルトリメト
キシシラン、γ−メルカプトプロピル・メチルジ
トキシシラン、γ−メルカプトイソブチル・メチ
ルジメトキシシラン、γ−メルカプトイソブチ
ル・フエニルジメトキシシランがあるが、本発明
で使用し得るオルガノメルカプトポリシロキサン
およびオルガノメルカプトシランはこれのみに限
定されるものではない。
本発明に使用される(ニ)成分としての白金または
白金系化合物は通常ヒドロシリル反応に用いられ
る公知のものでよく、微粒子状白金、炭素粉末担
体上に吸着させた微粒子状白金、塩化白金酸、ア
ルコール変性塩化白金酸、塩化白金酸のオレフイ
ン錯体、塩化白金酸とビニルシロキサンの配位化
合物、白金黒、パラジウム黒、ロジウム触媒など
が挙げられる。これらのうちでは硬化促進効果の
点で白金化合物が好ましい。その使用量は前記(イ)
成分および(ロ)成分からなる組成物を硬化させるに
十分な量であればよく、(イ)成分と(ロ)成分の合計重
量に対して白金族金属自体として1〜1000ppmと
される。1ppmより少ないと硬化が迅速でなく、
1000ppmより多いとポツトライフが短くなるから
である。
本発明に使用される(ホ)成分の増感剤は紫外線照
射下での本発明組成物の硬化速度を促進するもの
である。増感剤は紫外線硬化型樹脂に通常用いら
れる公知のものでよく、例えば、アセトフエノ
ン、ベンゾフエノン、トリメチルシリル化ベンゾ
フエノン、プロピオフエノン、3−メチルアセト
フエノン、4−メチルアセトフエノン、ベンゾイ
ンエチルエーテル、ジメチルポリシロキサンの両
末端にベンゾインがエーテル結合した化合物、
(4−イソプロピル)フエニル1−ハイドロキシ
イソプロピルケトン、4−アリルアセトフエノ
ン、3−ペンチルアセトフエノン、4−メトキシ
ベンゾフエノンのような公知の芳香族ケトン、ト
リフエニルアミンのようなアミン化合物、アゾビ
スイソブチロニトリルのようなアゾ化合物などが
挙げられるが、これらのみに限定されるものでは
ない。
これら増感剤の使用量は組成物を光増感させる
のに充分なだけでよく、前記(イ)成分と(ロ)成分の合
計100重量部に対して0.1〜15重量部である。0.1
重量部より少ないと硬化が迅速でなくなり、15重
量部より多くても無意味だからである。
本発明組成物には、硬化して得られる弾性体の
機械的強度や難燃性を向上させるなどの目的で、
充填剤や添加剤を配合してもよく、これにはたと
えば、フユームドシリカ、石英粉末、ガラス繊
維、カーボンブラツク、アルミナ、酸化鉄酸化チ
タンなどの金属酸化物、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウムなどの金属炭酸塩が挙げられる。さら
に硬化を阻害しない範囲で適当な顔料、染料など
を添加することも可能である。また、用途、目的
に応じて適当な有機溶媒、たとえばキシレン、ト
ルエン、ヘキサンなどで本発明組成物を希釈して
使用してもよい。
本発明によるオルガノポリシロキサン組成物は
常温では安定であり、紫外線を照射することによ
り、非常に短時間で均一に硬化し、メルカプト臭
のほとんどない樹脂状物、弾性物、ゲル状物もし
くは発泡物を与えることができ、その用途は通常
の硬化性オルガノポリシロキサン組成物が使用さ
れるすべての用途に適用することができる。
次に本発明の実施例を示すが、各例中において
部および%とあるのは、重量部および重量%であ
り粘度は25℃での値である。
実施例 1 粘度1500センチポイズの両末端ジメチルビニル
シロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・メ
チルビニルシロキサン共重合体(ビニル基含有量
1.5%)100部、粘度20センチポイズの両末端トリ
メチルシリル基封鎖のメチル水素ポリシロキサン
5部とγ−メルカプトプロピル・モノメチルポリ
シロキサン0.2部混合した後、増感剤(4−イソ
プロピル)フエニル・1−ハイドロキシイソプロ
ピルケトン6部と塩化白金酸のビニルシロキサン
錯体を、全重量に対して白金重量が50ppmになる
ように加え、均一に混合して試料No.1を調製し
た。このときの粘度は1250センチポイズであつ
た。
次に比較例1として、試料No.1の組成物のうち
γ−メルカプトプロピル・メチルポリシロキサン
を除いたほかは上記と同じ条件で組成物(試料No.
2)を調整した。このときの粘度は1255センチポ
イズ(cp)であつた。
比較例2として、上記組成物のうち(4−イソ
プロピル)フエニル・1−ハイドロキシイソプロ
ピルケトンを除いたほかは上記と同じ条件で組成
物(試料No.3)を調製した。このときの粘度は
1360センチポイズであつた。これらの組成物を25
℃で放置したところ試料No.1(本発明)と試料No.
3(比較例2)は1日経過後も粘度上昇はほとん
どみられなかつたが、試料No.2(比較例1)は塩
化白金酸のビニルシロキサン錯体を添加し、混合
している途中で粘度が上昇し、完全にゴム状とな
り実用に促さなかつた。次に試料No.1(本発明)
と試料No.3(比較例2)の各々についてポリエス
テルフイルムに1.5g/m2塗布した。これを
160W/cmの高圧水銀灯を用い、9cmの距離で照
射したところ、試料No.1は0.3秒間で完全に硬化
したが、試料No.3(比較例2)は0.3秒間では全然
硬化せず、10秒間でも完全には硬化しなかつた。
また、試料No.1は組成物および硬化物ともほと
んどメルカプト臭はしなかつた。
実施例 2 両末端に水酸基を有するジメチルシロキサン・
メチルビニルシロキサン共重合体生ゴム(ビニル
基含有量1.0%)100部をトルエン200部に溶解し
た。これに粘度6センチポイズの両末端トリメチ
ルシリル基封鎖のメチル水素ポリシロキサン3部
とγ−メルカプトイソブチル・メチルシロキサン
−ジメチルシロキサン共重合体0.4部、ベンゾフ
エノン5部を添加し、撹拌して均一に溶解させ
た。
次に、塩化白金酸のアルコール溶液をポリシロ
キサン全重量に対して白金重量が30ppmになるよ
うに加え、均一に溶解して組成物(試料No.4)を
調製した。この組成物の粘度は12000センチポイ
ズであつた。
次に、比較例3として試料No.4の組成物のうち
γ−メルカプトイソブチル・メチルシロキサン−
ジメチルシロキサン共重合体を除いたほかは上記
と同じ条件で組成物(試料No.5)を調製した。比
較例4として試料No.4の組成物のうち塩化白金酸
のアルコール溶液を除いたほかは上記と同じ条件
で組成物(試料No.6)を調製した。これらの組成
物を25℃で放置したところ、試料No.4(本発明)
と試料No.6(比較例4)は2日経過後も粘度は変
わらなかつたが、試料No.5(比較例3)は塩化白
金酸のアルコール溶液を添加し混合中に増粘し、
1分後には完全にゲル化した。次に、試料No.4
(本発明)と試料No.6(比較例4)を固形分換算で
1.0g/m2になるようにアルミニウム板に塗布し、
トルエンを蒸発させた後、160W/cmの高圧水銀
灯を用い、9cmの距離で照射したところ、試料No.
4(本発明)は0.4秒間で完全に硬化したが、試料
No.6(比較例4)は0.4秒間では全然硬化せず、10
秒間でも完全には硬化しなかつた。また、試料No.
4は組成物および硬化物ともメルカプト臭がしな
かつた。
実施例 3 粘度500センチポイズの両末端がジメチルビニ
ルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・
メチルフエニルシロキサン・メチルビニルシロキ
サン共重合体(ビニル基含有量2.5%)100部、粘
度10センチポイズの両末端トリメチルシリル基封
鎖のメチル水素シロキサン・ジメチルシロキサン
共重合体6部、γ−メルカプトプロピル・メチル
シロキサン−メチルフエニルシロキサン共重合体
0.3部、ベンゾイン2部を撹拌して均一に溶解し
た。次に、塩化白金酸のビニルシロキサン錯体
を、全重量に対して白金重量が60ppmになるよう
に加え、均一に混合して組成物(試料No.7)を調
製した。
このときの粘度は420センチポイズであつた。
次に比較例5として試料No.7の組成物のうちγ−
メルカプトプロピル・メチルシロキサン−メチル
フエニルシロキサン共重合の代りにヒドロシリル
化反応の反応抑制剤メチルブチノールを用いた以
外は試料No.7と全く同じ条件で組成物(試料No.
8)を調製した。これらの組成物を25℃で放置し
たが2日経過後の粘度上昇はほとんどなかつた。
次にポリエチレンを貼り合せたクラフト紙に2.0
g/m2塗布し、160W/cmの高圧水銀灯を用い、
9cmの距離で照射したところ、試料No.7(本発明)
は0.3秒間で硬化したが、試料No.8(比較例5)は
0.3秒間では全然硬化せず、5秒間を要した。試
料No.7は、組成物、硬化物ともメルカプト臭がな
かつた。
実施例 4 粘度1000センチポイズの両末端がジメチルビニ
ルシロキシ基で封鎖されたジメチルシロキサン・
メチルフエニルシロキサン・メチルビニルシロキ
サン共重合体(ビニル基含有量1.7%)100部、粘
度20センチポイズの両末端がトリメチルシリル基
封鎖のメチル水素ポリシロキサン4部とγ−メル
カプトイソブチル・メチルジメトキシシラン0.2
部を混合した後、3−ペンチルアセトフエノン3
部と塩化白金酸のビニルシロキサン錯体を、全重
量に対して白金重量が60ppmになるように加え、
均一に混合して組成物(試料No.9)を調製した。
このときの粘度は930センチポイズであつた。
次に比較例6として、試料No.9の組成物のうち
メチル水素ポリシロキサンを除いたほかは上記と
同じ条件で組成物(試料No.10)を調製した。この
ときの粘度は940センチポイズであつた。これら
の組成物を25℃で放置したところ試料No.9(本発
明)と試料No.10(比較例6)は2日経過後も粘度
上昇はほとんどみられなかつた。次にグラシン紙
に1.2g/m2塗布し160W/cmの高圧水銀灯を用
い、9cmの距離で照射したところ、試料No.9(本
発明)は0.3秒間で完全に硬化したが、試料No.10
(比較例6)は0.3秒間では全然硬化せず、5秒間
でかなり粘度上昇は認められたが完全には硬化し
なかつた。試料No.9(本発明)は組成物では若干
メルカプト臭がしたが、硬化物はメルカプト臭が
しなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ) 式R1aR2bSiO4−a−b/2 (式中、R1はアルケニル基、R2はアルケニル
    基以外の一価炭化水素基、aは1〜3の整数、
    bは0〜2の整数、ただしa+b≦3)で示さ
    れるオルガノポリシロキサン単位を有するアル
    ケニル基含有オルガノポリシロキサン、 100重量部、 (ロ) 式HcR3dSiO4−c−d/2 (式中、R3は一価炭化水素基、cは1〜3の
    整数、dは0〜2の整数、ただしc+d≦3)
    で示されるオルガノ水素シロキサン単位または
    水素シロキサン単位を有するオルガノ水素ポリ
    シロキサン、 (イ)成分中のアルケニル基に対して0.2倍以上
    のモル量のケイ素原子結合水素原子を与えるの
    に十分な量、 (ハ) 式(HSR4)eR5fSiO4−e−f/2 (式中、R4は二価炭化水素基、R5は一価炭化
    水素基、eは1〜3の整数、fは0〜2の整
    数、ただしe+f≦3)で示されるメルカプト
    基含有オルガノシロキサン単位を有するオルガ
    ノポリシロキサン、または式 (HSR4)eR5fSi(OR6)g (式中、R4、R5は前述どおり、R6は一価炭化
    水素基または水素原子、e、fは前述どおり、
    gは1〜3の整数、ただしe+f+g=4)で
    示されるメルカプト基含有オルガノシラン、 (イ)成分と(ロ)成分の合計100重量部当り0.05〜
    5重量部、 (ニ) 白金または白金系化合物、 白金族金属として(イ)成分と(ロ)成分の合計重量
    の1〜1000ppm、 および (ホ) 増感剤、 (イ)成分と(ロ)成分の合計100重量部当り0.1〜15
    重量部、 からなることを特徴とする紫外線硬化性オルガ
    ノポリシロキサン組成物。
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