JPH04337377A - 塗膜形成方法 - Google Patents

塗膜形成方法

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JPH04337377A
JPH04337377A JP13983191A JP13983191A JPH04337377A JP H04337377 A JPH04337377 A JP H04337377A JP 13983191 A JP13983191 A JP 13983191A JP 13983191 A JP13983191 A JP 13983191A JP H04337377 A JPH04337377 A JP H04337377A
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JP
Japan
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resin
coating
parts
groups
group
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Pending
Application number
JP13983191A
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English (en)
Inventor
Akira Kasari
加佐利 章
Shigeru Nakamura
茂 中村
Satoru Ito
悟 伊藤
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な塗膜形成方法、更
に詳しくは特に仕上り外観に優れた塗膜形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、上塗り塗膜、特に自
動車外板用上塗り塗膜において、仕上り外観、塗膜性能
等の向上に対する要求がある。また、エネルギーコスト
の低減の目的や鋼板基材とプラスチック基材が一体とな
った自動車外板において、同一塗料で一体塗装を可能と
することを目的として、低温硬化性塗膜の開発に対する
強い要求がある。
【0003】自動車用上塗り塗料として、現在主流を占
める塗料は熱硬化性アクリル樹脂/メラミン樹脂系及び
熱硬化ポリエステル樹脂/メラミン樹脂系等であるが、
これらの塗料は高度平滑性において限界に近く、また、
各種塗膜性能の改善の余地もある。また、低温硬化性も
十分でないという問題点がある。更に、焼付時に発生す
る縮合物(ホルマリンなど)による塗膜のワキ、環境汚
染などの問題も残されている。
【0004】本出願人は、低温硬化性に優れた塗料とし
て、特開平2−160879号公報に自動車用塗料組成
物を提案した。該塗料はシラノール基及び/又はアルコ
キシシラン基含有ポリシロキサン系マクロモノマーとオ
キシラン基含有ビニルモノマーを単量体成分とする共重
合体に金属キレート化合物を配合してなるシリコーン系
塗料組成物であるが、このものをメタリックベースコー
ト(塗料にアルミニウムフレーク顔料を配合したもの)
/クリヤートップコートの両者に適用し、2コート・1
ベーク方式で塗装仕上げを行なったものはメタリックベ
ースコートがクリヤートップコートによって冒されアル
ミニウムフレーク顔料の配向が変化しアルミニウム光沢
(キラリ感があり、白いもの)のある塗膜が得られない
という欠点があり、また、メタリックベースコートとし
て熱硬化性アクリル樹脂/メラミン樹脂系のものを用い
たものは、該メタリックベースコートの硬化が始まる前
にクリヤートップコートの硬化が始まり、その結果塗膜
にワキ、チヂミなどの欠陥を生じるという欠点があった
【0005】また、仕上げ塗膜に欠陥を生じた場合、欠
陥部を補修するために、通常、同種のメタリックベース
コート及びクリヤートップコートがリコートされるが、
上記シリコーン系塗料組成物を用いたものは、該塗膜相
互間(トップクリヤーコートとリコートされるメタリッ
クベースコート)での密着性が十分でないという問題も
残されていた。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明者等は、上記した
欠点を解消するために鋭意研究を重ねた結果、特定の着
色ベースコートにクリヤートップコートを形成させるこ
とにより、仕上り性、リコート性などに優れた塗膜が提
供できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は素材に着色ベースコート及
びクリヤートップコートを順次形成させ2コート1ベー
ク方式で仕上げる上塗り塗装方法において、着色ベース
コートを形成する塗料組成物として、 (1)水酸基含有ビニル系樹脂 (2)アミノ樹脂 (3)1分子中に平均2個以上のシラノール基及び/又
はアルコキシシラン基と平均1個以上のエポキシ基とを
有する数平均分子量1000以上のポリオルガノシロキ
サン (4)金属フレーク粉末及び/又はマイカ粉末及び(5
)有機溶剤 を必須成分として含有する塗料組成物を用い、クリヤー
トップコートを形成する塗料組成物として、(1)シラ
ノール基及び/又は珪素原子に直接結合した加水分解性
基を有する樹脂及び (2)有機溶剤 を必須成分として含有する塗料組成物を用いることを特
徴とする塗膜形成方法に関する。
【0008】次に、本発明方法について具体的に説明す
る。
【0009】着色ベースコート 該着色ベースコートは(1)水酸基含有ビニル系樹脂(
2)アミノ樹脂(3)1分子中に平均2個以上のシラノ
ール基及び/又はアルコキシシラン基と平均1個以上の
エポキシ基とを有する数平均分子量1000以上のポリ
オルガノシロキサン(以下、単に「ポリオルガノシロキ
サン」と略すことがある)(4)金属フレーク粉末及び
/又はマイカ粉末(以下、単に「金属フレーク」と略す
ことがある。)(5)有機溶剤を必須成分とするベース
コート用塗料組成物より形成される。
【0010】水酸基含有ビニル系樹脂は、分子中に水酸
基を有し、好ましくは水酸基価約20〜200、好まし
くは約50〜150の範囲のものが使用できる。水酸基
価が20より小さくなるとベースコート塗膜の硬化速度
がトップコート塗膜の硬化速度よりも遅くなり、ベース
コート塗膜が硬化する以前にトップコート塗膜が硬化す
るためトップコート硬化塗膜にチヂミなどの欠陥を生じ
塗膜の仕上り外観が低下する、また、その硬化も十分で
ないため塗膜性能(耐水性、耐衝撃性など)が低下した
りするので好ましくない。一方、水酸基価が約200よ
り大きくなると未反応の水酸基が塗膜中に多く残存する
ようになって塗膜性能(耐水性、耐候性など)が低下し
たりするので好ましくない。
【0011】また、該水酸基含有ビニル系樹脂は分子中
にカルボキシル基を含有したものを使用することができ
る。特に、カルボキシル基は水酸基とアミノ基、水酸基
とシラノール基及び/又はアルコキシシラン基、シラノ
ール基及び/又はアルコキシシラン基同志の反応速度を
高め塗膜仕上り性が良くなる効果をもつ。該カルボキシ
ル基は樹脂酸価で約0〜50、好ましくは約5〜20の
範囲が良い。
【0012】水酸基含有ビニル系樹脂としては水酸基含
有重合性不飽和単量体(a)及び必要に応じてその他の
重合性不飽和単量体(b)をラジカル重合して得られる
(共)重合体が使用できる。
【0013】水酸基含有重合性不飽和単量体(a)とし
ては、例えば(a−1)〜(a−5)が挙げられる。
【0014】(a−1)ヒドロキシアルキルビニルエー
テル:ヒドロキシブチルビニルエーテルなど、(a−2
)アリルアルコール及びメタリルアルコール、(a−3
)(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステル:
ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ
)アクリレートなど、(a−4)(ポリ)アルキレング
リコールモノアクリレート:エチレングリコールモノア
クリレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート
など、(a−5)(a−1)〜(a−4)とラクトン類
(例えばε−カプロラクトン、γ−バレロラクトン)と
の付加物など。
【0015】また、その他の重合性不飽和単量体(b)
としては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アク
リレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレートなどの如き(メタ)アクリル
酸のC1−24個のアルキル又はシクロアルキルエステ
ル類:(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、
(無水)マレイン酸、フマル酸、2−カルボキシエチル
(メタ)アクリレートなどの如きカルボキシ基含有化合
物類:スチレンビニルトルエンなどの如きビニル芳香族
化合物類:パーフルオロブチルエチル(メタ)アクリレ
ート、パーフルオロイソノニルエチル(メタ)アクリレ
ート、パーフルオロオクチルエチル(メタ)アクリレー
トなどの如きパーフルオロアルキル(メタ)アクリレー
ト類及び(メタ)アクリロニトリル類、オレフィン類、
フルオロオレフィン類、ビニルエステル類、シクロヘキ
シル又はアルキルビニルエーテル類、アリールエーテル
類などが挙げられる。
【0016】該水酸基含有ビニル系樹脂の製造は、従来
から公知の方法、例えば上記単量体(a)及び必要に応
じてその他単量体(b)の混合物を実質的に不活性な有
機溶剤中でラジカル重合開始剤の存在下で約80〜22
0℃で約4〜18時間反応を続けることにより実施でき
る。
【0017】有機溶剤としては、例えばキシレン、トル
エン等の芳香族炭化水素系;酢酸エチル、酢酸プロピル
、酢酸ブチル等のエステル系;アセトン、メチルエチル
ケトン等のケトン系;エチレングリコール、セロソルブ
、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート等のエーテ
ル系等が挙げられる。該有機溶剤は1種もしくは2種以
上混合して使用できる。
【0018】また、使用可能なラジカル重合開始剤とし
ては、例えば、2,2−アゾイソブチロニトリル、2,
2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリルなど
のアゾ系開始剤;ベンゾイルパーオキシド、ラウリルパ
ーオキシド、tert−ブチルパーオクトエートなどの
過酸化物系開始剤が挙げられる。
【0019】水酸基含有ビニル系樹脂の分子量は、数平
均分子量で約2,000〜80,000、好ましくは約
4,000〜20,000の範囲を有することができる
。分子量が約2,000を下回ると焼付時にベースコー
ト溶融粘度が低下しすぎて金属フレークの配向が変化し
メタリック感のある塗膜が得られ難く、一方分子量が約
80,000を上回ると塗装作業性が低下するため好ま
しくない。
【0020】アミノ樹脂は架橋剤として使用するもので
あり、メラミン、尿素、ベンゾグアナミン、アセトグア
ナミン、ステログアナミン、スピログアナミン、ジシア
ンジアミド等のアミノ成分とアルデヒドとの反応によっ
て得られるメチロール化アミノ樹脂があげられる。アル
デヒドとしては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、ベンツアルデヒド等がある。 また、このメチロール化アミノ樹脂を適当なアルコール
によってエーテル化したものも使用でき、エーテル化に
用いられるアルコールの例としてはメチルアルコール、
エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−プロ
ピルアルコール、n−ブチルアルコール、i−ブチルア
ルコール、2−エチルブタノール、2−エチルヘキサノ
ールなどがあげられる。アミノ樹脂としてはエーテル化
度の高いメラミン、すなわちトリアジン核1個当り、平
均3個以上メチルエーテル化されたメラミンやそのメト
キシ基の一部を炭素数2個以上のアルコールで置換した
メラミン樹脂が使用できる。中でも平均縮合度約2以下
で1核体の割合が約50重量%以上である低分子量メラ
ミンがハイソリッド化の点から好ましく、このものを用
いるときは、例えばパラトルエンスルホン酸のような常
用の硬化触媒を添加することが好ましい。
【0021】ポリオルガノシロキサンは、前記アミノ樹
脂とともに水酸基含有ビニル系樹脂の架橋剤とし、また
、それ自体自己架橋する樹脂として使用するものであり
、1分子中に平均2個以上、好ましくは2〜10個のシ
ラノール基及び/又はアルコキシシラン基と平均1個以
上、好ましくは1〜30個のエポキシ基を有するポリオ
ルガノシロキサンである。
【0022】このポリオルガノシロキサンはラダー構造
部分を有することが好ましく、例えば下記一般式(I)
で示されるシランと一般式(II)で示されるエポキシ
基含有シランとを加水分解縮合することによって得るこ
とができる。
【0023】 R1 X Si(OR2 )4−X       ……
(I)(式中、R1 およびR2 は同一又は異なって
いてもよく、炭素数1〜13の炭化水素基を示し、xは
1、2又は3を表わす。) 〔上記式中、R3 およびR4 は同一又は異なってて
いもよく、炭素数1〜13の炭化水素基を示し、yは1
、2又は3を示し、Gは下記式(III )又は(IV
)で表わされる基を示す。〕
【0024】
【化1】
【0025】〔上記式(III )および(IV)にお
いて、R5 は炭素数1〜13の2価の炭化水素基を示
し、R6 は同一又は異なって水素原子又はメチル基を
示す。〕共縮合反応における(I)式のシランと(II
)式のシランとの配合比率は特に限定されるものではな
いが、通常、(I)式のシラン:(II)式のシランは
95:5〜10:90(重量比)の範囲であり、また、
配合するシラン中、(I)式におけるxが1のシランと
、(II)式におけるyが1のシランとの和が30重量
%以上であることが好ましく、80重量%以上であるこ
とがより好ましい。
【0026】(I)式のシランの代表例としては、メチ
ルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フ
ェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラ
ン、イソブチルトリメトキシシラン、イソブチルトリエ
トキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ジメチルジ
メトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェ
ニルジエトキシシラン、ジイソチルジメトキシシラン、
ジイソブチルジプロポキシシラン、トリメチルメトキシ
シランなどが挙げられる。
【0027】(II)式のシランの代表例としては、γ
−グリシドオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドオキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,
4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラ
ン、β(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリ
エトキシシランなどが挙げられる。
【0028】(I)式及び(II)式のシランの加水分
解共縮合反応は、これらのシラン化合物を必要に応じて
水溶性溶媒(例えばアルコール系溶媒、セロソルブ系溶
媒など)と混合し、塩酸、硫酸、リン酸などの鉱酸ある
いは、ギ酸、酢酸等の有機酸などの触媒および水の存在
下で、好ましくはpH6以下にて、20℃〜100℃程
度で30分〜20時間程度撹拌下に加水分解と縮合反応
を進行せしめることによって行なわれる。
【0029】ポリオルガノシロキサンの分子量は、使用
する水の量、触媒の種類・量、反応温度および反応時間
などによって適宜調整できる。
【0030】上記ポリオルガノシロキサン樹脂において
、シラノール基及び/又はアルコキシシラン基、又はエ
ポキシ基の数が上記した範囲を下回るとベースコート塗
膜の硬化速度がトップコート塗膜の硬化速度よりも遅く
なりベースコート塗膜が硬化する以前にトップコート塗
膜が硬化が初まるためトップコート硬化塗膜にチヂミな
どの欠陥を生じ塗膜の仕上り外観が低下するという欠点
がある。
【0031】また、ポリオルガノシロキサン樹脂におい
て、数平均分子量が1000より小さくなると焼付時に
ベースコートの溶融粘度が低下し金属フレークの配向が
変化しメタリック感のある塗膜が得られないという欠点
がある。
【0032】金属フレークは、塗膜にメタリック感を与
えるものであって、該金属フレークとしては、例えばア
ルミニウムフレーク、ニッケルフレーク、銅フレーク、
真鍮フレーク及びクロムフレークなどが挙げられ、また
、マイカ粉末としてはパールマイカ、着色パールマイカ
などが挙げられる。
【0033】有機溶剤としては、例えばキシレン、トル
エン等の芳香族炭化水素系;酢酸エチル、酢酸プロピル
、酢酸ブチル等のエステル系;アセトン、メチルエチル
ケトン等のケトン系;エチレングリコール、セロソルブ
、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート等のエーテ
ル系等が挙げられる。該有機溶剤は1種もしくは2種以
上混合して使用できる。また、仕上り性の点からは沸点
が150℃程度以下のものが好ましいが、これに限定さ
れるものではない。
【0034】ベースコート用塗料組成物において、バイ
ンダーとなる水酸基含有ビニル系樹脂、アミノ樹脂及び
ポリオルガノシロキサンの配合割合は、該3成分の合計
量(樹脂固形分)100重量部に基づいて、水酸基含有
ビニル系樹脂5〜90重量部、好ましくは30〜60重
量部、アミノ樹脂5〜50重量部、好ましくは10〜4
0重量部、ポリオルガノシロキサン1〜40重量部、好
ましくは5〜30重量部、更に好ましくは5〜20重量
部である。
【0035】水酸基含有ビニル系樹脂の配合量が5重量
部未満では下地に対する密着性が低下し、一方、90重
量部を超えた場合、塗膜の仕上り外観、塗膜性能(耐水
性、加工性など)が低下する。アミノ樹脂の配合割合が
5重量部未満では、水酸基含有ビニル系樹脂の架橋密度
が小さく耐水性、耐衝撃性が著しく損なわれ、50重量
部を超えて配合すると、機械的性質及び下地に対する密
着性が低下するなどの問題が生ずる。また、オルガノポ
リシロキサンの配合割合が1重量部未満ではベースコー
ト塗膜の硬化速度を早める効果が小さく塗膜の仕上り外
観を向上することができず、一方、40重量部を上回る
と下地との密着性が低下する。
【0036】ベースコート用塗料組成物には、上記した
成分以外に、必要に応じて有機顔料、無機顔料、顔料分
散剤、重合体微粒子、紫外線吸収剤、塗面調整剤、硬化
触媒、セルロールアセテート(及びこれらの誘導体)、
その他塗料用添加剤などを含有してもよい。
【0037】該塗料中に含有してもよい顔料としては、
例えば有機顔料(例えばキナクリドンレッド等のキナク
リドン系、ピグメントレッド等のアゾ系、フタロシアニ
ンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン
系等)、無機顔料(例えば酸化チタン、硫酸バリウム、
炭酸カルシウム、バリタ、クレー、シリカ等)、炭素系
顔料(カーボンブラック)などが挙げられる。
【0038】クリヤートップコート 該クリヤートップコートはシラノール基及び/又は珪素
原子に直接結合した加水分解性基(以下、このものを「
加水分解性シリル基」と略す。)を有する樹脂(以下、
「トップコート用基体樹脂」と略す。)及び有機溶剤を
必須成分として含有するクリヤー塗料組成物で形成した
ものである。
【0039】上記トップコート用基体樹脂が有する加水
分解性基は、水の存在下で加水分解してシラノール基を
生成する残基であり、例えばC1−5 のアルコキシ基
;フェノキシ基・トリルオキシ基、パラメトキシフェノ
キシ基、パラニトロフェノキシ基、ベンジルオキシ基な
どのアリールオキシ基;アセトキシ基、プロピオニルオ
キシ基、ブタノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、フ
ェニルアセトキシ基、ホルミルオキシ基などのアシロキ
シ基及びN(R7 )2 、−ON(R7 )2 、−
ON=C(R7 )2 、−NR8 COR7 (式中
、それぞれR7 は同一もしくは異なってC1−8 の
アルキル基、アリール基、アラルキル基を示し、R8 
はH、C1−8 のアルキル基を示す。)で表わされる
残基などがある。
【0040】トップコート用基体樹脂は、分子中にシラ
ノール基及び/又は加水分解性シリル基を有し、好まし
くは硬化性、塗膜性能(耐酸性、耐スリ傷性、耐候性な
どに優れた塗膜が得られることから1分子中に少なくと
も1個のシラノール基及び/又は加水分解性シリル基を
有する樹脂である。該樹脂の種類としては、例えばビニ
ル系重合体、ポリエステル系樹脂及びポリエーテルポリ
エステル系樹脂などが挙げられる。これらの樹脂の分子
量は、ビニル系重合体の場合には約5,000〜100
,000、好ましくは約6,000〜20,000の範
囲、ポリエステル系及びポリエーテルポリエステル系の
場合には約1,000〜30,000、好ましくは約2
,000〜10,000の範囲の数平均分子量をもつこ
とが望ましい。
【0041】本発明で用いるトップコート用基体樹脂に
おいて、上記した樹脂の中でも耐候性、耐酸性、耐スリ
傷性に優れた性能を示すビニル系重合体を使用すること
が好ましい。以下、ビニル系重合体について述べる。
【0042】該ビニル系重合体は、例えばシラノール基
及び/又は加水分解性基を有するビニル単量体(c)同
志をラジカル重合反応させて得られるビニル単量体(c
)の同重合体、ビニル単量体(c)とその他のビニル単
量体(d)とをラジカル重合反応して得られるビニル単
量体(c)と(d)との共重合体、予じめ官能基を有す
るビニル系重合体を製造しておき、次に該重合体の有す
る官能基と相補的に反応する基とシラノール及び/又は
加水分解性シリル基(該基が相補的に反応する基であっ
てもかまわない。)を有するシラン化合物を反応させる
ことによって得られる重合体〔例えば(メタ)アクリル
酸グリシジルとその他のビニル単量体(d)との共重合
体にγ−アミノプロピルトリメトキシシランを反応させ
たものや(メタ)アクリル酸と該(メタ)アクリル酸で
ある酸モノマー成分以外のその他のビニル単量体(d)
との共重合体にγ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シランを反応させたものなど〕などによって製造したも
のが使用できる。
【0043】上記ビニル単量体(c)としては、例えば
γ−(メタ)アクリロキシエチルトリメトキシシラン、
γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン
、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリプロポキシ
シラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメ
トキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチ
ルジエトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピ
ルメチルジプロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロキ
シブチルフェニルジメトキシシラン、γ−(メタ)アク
リロキシブチルフェニルジエトキシシラン、γ−(メタ
)アクリロキシブチルフェニルジプロポキシシラン、γ
−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルメトキシシラ
ン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルエトキ
シシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルフェニル
メチルメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロ
ピルフェニルメチルエトキシシラン、γ−(メタ)アク
リロキシプロピルトリアセトキシシランなどの如きアク
リル系シラン化合物、ビニルトリメトキシシラン、ビニ
ルトリエトキシシランなどの如きビニルシラン化合物、
アリルトリエトキシなどの如きアリルシラン化合物、2
−スチリルエチルトリメトキシシランなどの如きスチリ
ルシラン化合物などが挙げられる。また、これらの単量
体と例えばシラン化合物(例えばトリメトキシシラン、
トリエトキシシランなど)とを反応させて得られる分子
中にラジカル重合性不飽和基、シキロサン結合とシラノ
ール及び/又は加水分解分解性シリル基を有するものも
包含される。
【0044】また、その他のビニル単量体(d)として
は、例えばアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸プロ
ピル、メタクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタ
クリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、メ
タクリル酸ラウリル、アクリル酸ステアリル、メタクリ
ル酸ステアリル等のアクリル酸もしくはメタクリル酸と
炭素数1〜22の1価アルコールとのエステル;アクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキ
シエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、ブ
タンジオールモノアクリレート、「プラクセルFM−1
」、「プラクセルFM−2」、「プラクセルFM−3」
、「プラクセルFA−1」、「プラクセルFA−2」、
「プラクセルFA−3」(いずれもダイセル化学(株)
製、商品名、カプロラクトン変性(メタ)アクリル酸2
−ヒドロキシエチル類)、等の水酸基含有ビニルモノマ
ー;アクリル酸、メタクリル酸、(無水)マレイン酸等
のカルボキシル基含有ビニルモノマー;アクリルアミド
、メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、
N−メチロールメタクリルアミド等のアミド系ビニルモ
ノマー;ジメチルアミノエチルメタクリレート、2−ジ
エチルアミンエチルメタクリレート、メタクリル酸te
rt−ブチルアミノエチル等のアミノ系ビニルモノマー
;スチレン、ビニルトルエンなどの芳香族ビニルモノマ
ー;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等の(メタ
)アクリロニトリルモノマー、パーフルオロブチルエチ
ル(メタ)アクリレート、パーフルオロイソノニルエチ
ル(メタ)アクリレート、パーフルオロオクチルエチル
(メタ)アクリレート等のパーフルオロアルキルビニル
モノマー及びクロルトリフルオロエチレン等のフルオロ
オレフィン類;シクロヘキシル又はアルキルビニルエー
テル類;アリールエーテル類;ビニルエステル類;オレ
フィン類:等の1分子中に1個の重合性不飽和結合を有
する化合物が挙げられる。
【0045】本発明で用いるトップコート用基体樹脂は
、該樹脂中に水酸基、カルボキシル基及びアミノ(アミ
ド)基などから選ばれる少なくとも1種の基を導入した
ものも使用できる。これらの基を導入した樹脂を用いる
と硬化性が向上し耐酸性、耐スリ傷性、耐候性などの塗
膜性能が向上するという利点がある。これらの基を樹脂
中に導入する方法としては、例えばビニル系重合体の製
造において、その他のビニル単量体(d)成分として水
酸基含有ビニルモノマー、カルボキシル基含有ビニルモ
ノマー及びアミノ(又はアミド)系ビニルモノマーを用
いることにより導入できる。これらの単量体成分を用い
る場合には、ビニル系重合体を基準にして、それぞれの
単量体成分が約5〜50重量%、好ましくは約10〜4
0重量%の範囲で使用される。
【0046】また、有機溶剤としては、例えばヘプタン
、トルエン、キシレン、オクタン、ミネラルスピリット
等の炭化水素系溶媒、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢
酸イソブチル、メチルセロソルブアセテート、ブチルカ
ルビトールアセテート等のエステル系溶媒、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケト
ン等のケトン系溶媒、エタノール、イソプロパノール、
n−ブタノール、sec−ブタノール、イソブタノール
等のアルコール系溶媒、n−ブチルエーテル、ジオキサ
ン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレン
グリコールモノエチルエーテル等のエーテル系溶媒等を
使用できる。
【0047】本発明クリヤートップコートで用いるクリ
ヤー塗料組成物は、前記トップコート用基体樹脂を有機
溶剤に溶解もしくは分散することによって得られる。ま
た、このものを分散安定剤とする非水分散形塗料組成物
として使用できる。
【0048】また、該クリヤー塗料組成物には上記した
基体樹脂、有機溶剤以外にもシラノール基及び/又は加
水分解性シリル基の硬化触媒、安定化剤などが必要に応
じて配合できる。
【0049】該硬化触媒としては、例えば、p−トルエ
ンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、トリクロ
ル酢酸、燐酸、モノ−n−プロピル燐酸、モノイソプロ
ピル燐酸、モノ−n−ブチル燐酸、モノイソブチル燐酸
、モノ−tert−ブチル燐酸、モノオクチル燐酸、モ
ノデシル燐酸等のモノアルキル燐酸、ジ−n−プロピル
燐酸、ジイソプロピル燐酸、ジ−n−ブチル燐酸、ジイ
ソブチル燐酸、ジ−tert−ブチル燐酸、ジオクチル
燐酸、ジデシル燐酸等のジアルキル燐酸、β−ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレートの燐酸エステル、モノ−
n−プロピル亜燐酸、モノイソプロピル亜燐酸、モノ−
n−ブチル亜燐酸、モノイソブチル亜燐酸、モノ−te
rt−ブチル亜燐酸、モノオクチル亜燐酸、モノデシル
亜燐酸等のモノアルキル亜燐酸、ジ−n−プロピル亜燐
酸、ジイソプロピル亜燐酸、ジ−n−ブチル亜燐酸、ジ
イソブチル亜燐酸、ジ−tert−ブチル亜燐酸、ジオ
クチル亜燐酸、ジデシル亜燐酸等のジアルキル亜燐酸等
の酸性化合物;テトライソプロピルチタネート、テトラ
ブチルチタネート、オクチル酸錫、ジブチル錫ジアセテ
ート、ジブチル錫ジオクトエート、ジブチル錫ジラウレ
ート、ジブチル錫ジマレート等の含錫化合物;ブチルア
ミン、tert−ブチルアミン、ジブチルアミン、ヘキ
シルアミン、エチレンジアミン、トリエチルアミン、イ
ソホロンジアミン、イミダゾール、水酸化リチウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウムメチラー
ト等の塩基性化合物を挙げることができ、これらの少な
くとも一種を用いる。
【0050】これらの硬化触媒は、通常、トップコート
用基体樹脂100重量部に対して約0.05〜20重量
部、好ましくは約0.1〜10の範囲で配合される。
【0051】また、安定化剤は塗料貯蔵安定性を向上さ
せるものであって、例えばメチルアルコール、エチルア
ルコール、プロピルアルコール、ブチルアルコールなど
のC1−10の1価のアルキルアルコール、オルトギ酸
トリメチル、オルトギ酸トリエチル、オルトギ酸トリプ
ロピルなどの加水分解性エステルなどが包含される。
【0052】更に該クリヤー塗料組成物には必要に応じ
て水酸基及び/又はカルボキシル基含有樹脂(例えばポ
リエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、アク
リルポリオール、アクリルポリカルボン酸、アクリルポ
リオールポリカルボン酸など)加水分解性シリル基含有
化合物(例えばテトラメトキシシラン、メチルトリメト
キシシラン、ジメチルジメトキシシラン、フェニルトリ
メトキシシラン、エチルトリエトキシシランなど)、紫
外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、その他各種塗料用
添加剤などが配合できる。
【0053】本発明方法は、例えば化成処理した鋼板に
電着塗料を塗装し、中塗り塗料(省略する場合もある)
を塗装した塗膜及び各種プラスチック素材に適したプラ
イマーを塗装し、中塗り塗料(省略する場合もある)を
塗装した塗膜を素材として、着色ベース塗料組成物を塗
装し、次いでトップクリヤー塗料組成物を塗装すること
により実施できる。上記電着塗料及び中塗り塗料は、塗
料のタイプによっても異なるが、通常、140〜190
℃で30〜90分間焼付けられる。着色ベース及びトッ
プクリヤー塗料組成物の塗装は、通常の塗装方式、例え
ば静電塗装もしくは非静電塗装機を用いて行なえる。ま
た、着色ベースコートの膜厚は10〜50μm程度(硬
化後)が好ましい。該塗料を塗装後、数分間室温に放置
するか、50〜80℃位で数分間強制乾燥した後クリヤ
ー塗料組成物を塗装する。クリヤー塗膜の厚さは20〜
100μm(硬化後)が好ましい。次いで、被塗物を1
20〜180℃程度で30〜90分間程度加熱して硬化
せしめることができる。
【0054】
【作用及び発明の効果】本発明方法において、2コート
1ベーク方式で仕上げる着色ベースコート用の塗料はバ
インダー成分として、シラノール基及び/又はアルコキ
シシラン基を1分子中に2個以上有するポリオルガノシ
ロキサンを含有しており、加熱によりシラノール基(又
はアルコキシシラン基の加水分解によって生成するシラ
ノール基)同志の反応やシラノール基と水酸基含有樹脂
中の水酸基との反応が比較的低温で急速におこなわれる
。該反応はクリヤーコート用塗料の硬化反応よりも早く
行なわれるために、焼付初期において、ベースコート用
塗料の粘度上昇がクリヤーコート用塗料よりも早くなる
。このためにクリヤーコート用塗料の硬化及び溶剤揮発
による体積変化の塗膜収縮力に耐えうるベース塗膜が形
成され、塗膜の仕上り外観が向上したものと考えられる
。また該着色ベースコート用塗料をクリヤートップコー
ト硬化塗膜に塗装してリコートされた場合にも両塗膜間
での密着性の向上が認められた。
【0055】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
する。
【0056】なお、以下、「部」及び「%」は、それぞ
れ「重量部」及び「重量%」を意味する。
【0057】製造例1 キシロール85部、n−ブタノール15部の有機溶剤中
でスチレン30部、n−ブチルメタクリレート40部、
2−エチルヘキシルアクリレート10部、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート18部、アクリル酸2部のモノマ
ーを反応させて、数平均分子量6600、樹脂固形分5
0%、ガードナー泡粘度Jの水酸基含有アクリル系樹脂
溶液(イ−1)を得た。
【0058】製造例2 キシロール85部、n−ブタノール15部の有機溶剤中
でスチレン30部、n−ブチルメタクリレート30部、
2−エチルヘキシルアクリレート15部、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート25部のモノマーを反応させて、
数平均分子量5000、樹脂固形分50%、ガードナー
泡粘度Bの水酸基含有アクリル系樹脂溶液(イ−2)を
得た。
【0059】製造例3     ジフェニルジメトキシシラン        
                      182
部     β−(3,4−エポキシシクロシクロヘキシル
)エチル     トリメトキシシラン            
                         
 186部     脱イオン水                
                         
     108部     60%リン酸               
                         
        1部 を混合し、60℃で15時間反応後、減圧によってメタ
ノールを除去し、酢酸ブチルを添加して固形分50%、
ガードナー粘度Gのポリオルガノシロキサン液(ロ−1
)を得た。得られたポリオルガノシロキサンは数平均分
子量約2000であり、1分子当り、平均10個のシラ
ノール基と平均7個のエポキシ基を有していた。
【0060】製造例4     フェニルトリメトキシシラン        
                      198
部     γ−グリシドオキシプロピルトリメトキシシラ
ン            236部     脱イオン水                
                         
     108部     60%硫酸                
                         
     0.1部 を混合し、60℃で10時間反応後、減圧によってメタ
ノールを除去し、キシロールを添加して固形分50%、
ガードナー粘度DEのポリオルガノシロキサン液(ロ−
2)を得た。得られたポリオルガノシロキサンは数平均
分子量約8000であり、1分子当り、平均10個のシ
ラノール基を有していた。
【0061】着色ベースコート用塗料組成物塗料I−1 製造例1で得た樹脂溶液(イ−1)112部(固形分量
で56部)、ユーバン20SE(注1)40部(固形分
量で24部)、製造例3で得た樹脂溶液(ロ−1)40
部(固形分量で20部)、アルミペースト20部および
レイボー#3(注2)1部の混合物を撹拌し、ついでス
ワゾール1000(注3)を加えて塗料粘度15秒(フ
ォードカップ#4/20℃、以下、同様の意味を示す。 )に調整して試験に供した。
【0062】(注1)ユーバン20SE…三井東圧化学
(株)製、固形分約60%のブチルエーテル化メラミン
樹脂溶液、商品名。
【0063】(注2)レイボー#3…レイボーケミカル
(株)製、有効成分約1%のシリコン系表面調整剤液、
商品名。
【0064】(注3)スワゾール1000…コスモ石油
(株)製、石油系芳香族溶剤、商品名。
【0065】塗料I−2 塗料I−1において、樹脂溶液(イ−1)に代えて樹脂
溶液(イ−2)に同部置き換えた以外は塗料I−1と同
様にして塗料I−2を得た。
【0066】塗料I−3 塗料I−1において、樹脂溶液(ロ−1)に代えて樹脂
溶液(ロ−2)を用いた以外は塗料I−1と同様の配合
で製造を行なって塗料I−3を得た。
【0067】塗料I−4 塗料I−1において、樹脂溶液(ロ−1)を用いない以
外は塗料I−1と同様の配合で製造を行なって塗料I−
4を得た。
【0068】製造例5     スチレン                 
                     100部     n−ブチルアクリレート          
              450部     2−エチルヘキシルメタクリレート     
         200部     メチルメタクリレート           
               150部     γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン  100部     アゾビスイソブチロニトリル        
              20部 から成る混合物を、該混合物と同量のキシレン中に11
0℃で3時間にわたって滴下し、同温度で2時間熟成し
た。得られた透明重合体のGPCによる数平均分子量は
20000であった。
【0069】製造例6     スチレン                 
                     100部     n−ブチルアクリレート          
              450部     2−エチルヘキシルメタクリレート     
         200部     2−ヒドロキシエチルメタクリレート    
        150部     γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン  100部     アゾビスイソブチロニトリル        
              20部 から成る混合物を、該混合物と同量のキシレン中に11
0℃で3時間にわたって滴下し、同温度で2時間熟成し
た。得られた透明重合体のGPCによる数平均分子量は
20000であった。
【0070】製造例7     メチルメタクリレート           
               150部     n−ブチルメタクリレート         
             500部     1,4−ブタンジオールモノアクリレート  
      200部     γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン  150部     アゾビスイソブチロニトリル        
              20部 から成る混合物をキシレン500部、n−ブタノール5
00部の混合溶剤中に、120℃で3時間にわたって滴
下した後、同温度でさらに2時間熟成させた。得られた
透明重合体のGPCによる数平均分子量は18000で
あった。
【0071】クリヤートップコート用塗料組成物塗料組
成物(II−1〜7) 表−1に記載の割合(固形分)で配合し、次いでスワゾ
ール1000で固形分50%になるまで希釈し、続いて
スワゾール1000で塗料粘度22秒まで希釈した。
【0072】
【表1】
【0073】表−1において*1〜*3の触媒種類は次
の通りである。
【0074】*1:ジブチル錫ジラウレート*2:ジオ
クチルホスフェート *3:ジオクチルホスフェート/ラウリルアミン=1/
0.3(重量比) 塗板の作成 ダル鋼板(化成処理)にエポキシ樹脂系カチオン電着塗
料を塗装し(25μm)、170℃で30分加熱硬化さ
せた後、中塗として、ルーガベークAM(商標名、関西
ペイント(株)製、ポリエステル樹脂/メラミン樹脂系
の自動車用塗料)を乾燥膜厚が30μmになるように塗
装し、140℃で30分間焼付けた。次で#400サン
ドペーパーで塗面を水研し、水切り乾燥し石油ベンジン
で塗面を拭いたものを素材とした。
【0075】塗料はエアースプレー塗装により着色ベー
スコート用塗料を塗装後3分置いて直ちにクリアートッ
プコート用塗料を塗装した。膜厚は乾燥膜厚で各々15
〜20μmと35〜45μmとした。次いで室温で10
分間放置して140℃で30分間(ただし、リコート性
は1回目を160℃で30分間焼付け、2回目を120
℃で30分間)焼付を行なった。塗膜性能及び外観を表
−2に示す。
【0076】
【表2】
【0077】試験方法 (*1)外観:塗膜のワキ、チヂミを調べた。◎異常な
し、○若干認められる、×多く認められる。
【0078】(*2)鮮映性:写像性測定器(IMAG
E  GLARITY  METER、スガ試験機(株
)製)で測定した。表中の数字はICM値で0〜100
%の範囲の値をとり、数値の大きい方が鮮映性(写像性
)が良く、ICM値が80以上であれば鮮映性が極めて
優れていることを示す。
【0079】(*3)メタリック感:正面から見たメタ
ルのキラリ感及び白さを目視により評価した。◎キラリ
感があり、白いもの、△キラリ感がなく、白さに劣る、
×キラリ感が全くなく、白さが全くない。
【0080】(*4)耐水性:40℃の温水に試料塗板
を240時間浸漬後塗面のフクレの状態を目視により評
価した。◎異常なし、△少し認められる、×著しく認め
られる。
【0081】(*5)リコート性:塗膜表面に実施例及
び比較例と同様のベース塗料及びクリヤー塗料を塗り重
ね、120℃×30分間焼付けで塗膜を得た。得られた
塗膜にカッターナイフでクロスカットを入れその塗面に
セロハンテープを貼着しそれを急激に剥し1回目と2回
目の塗膜間(クリヤー塗膜/ベース塗膜)での付着性を
評価した。◎全く剥離が認められない、△わずかに剥離
が認められる、×著しい剥離が認められる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  素材に着色ベースコート及びクリヤー
    トップコートを順次形成させ2コート1ベーク方式で仕
    上げる上塗り塗装方法において、着色ベースコートを形
    成する塗料組成物として、 (1)水酸基含有ビニル系樹脂 (2)アミノ樹脂 (3)1分子中に平均2個以上のシラノール基及び/又
    はアルコキシシラン基と平均1個以上のエポキシ基とを
    有する数平均分子量1000以上のポリオルガノシロキ
    サン (4)金属フレーク粉末及び/又はマイカ粉末及び(5
    )有機溶剤 を必須成分として含有する塗料組成物を用い、クリヤー
    トップコートを形成する塗料組成物として、(1)シラ
    ノール基及び/又は珪素原子に直接結合した加水分解性
    基を有する樹脂及び (2)有機溶剤 を必須成分として含有する塗料組成物を用いることを特
    徴とする塗膜形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008537747A (ja) * 2005-04-07 2008-09-25 モーメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・インク エポキシシランオリゴマー及びそれを含有するコーティング組成物
JP2009518503A (ja) * 2005-12-08 2009-05-07 モーメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・インク エポキシシランオリゴマー及びそれを含有するコーティング組成物

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