JPH04337374A - 塗膜形成方法 - Google Patents

塗膜形成方法

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JPH04337374A
JPH04337374A JP13849191A JP13849191A JPH04337374A JP H04337374 A JPH04337374 A JP H04337374A JP 13849191 A JP13849191 A JP 13849191A JP 13849191 A JP13849191 A JP 13849191A JP H04337374 A JPH04337374 A JP H04337374A
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resin
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coat
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Application number
JP13849191A
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Inventor
Akira Kasari
加佐利 章
Shigeru Nakamura
茂 中村
Satoru Ito
悟 伊藤
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な塗膜形成方法、更
に詳しくは特に仕上り外観に優れた塗膜形成方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、上塗り塗膜、特に自
動車外板用上塗り塗膜において、仕上り外観、塗膜性能
等の向上に対する要求がある。また、エネルギーコスト
の低減の目的や鋼板基材とプラスチック基材が一体とな
った自動車外板において、同一塗料で一体塗装を可能と
することを目的として、低温硬化性塗膜の開発に対する
強い要求がある。
【0003】自動車用上塗り塗料として、現在主流を占
める塗料は熱硬化性アクリル樹脂/メラミン樹脂系及び
熱硬化ポリエステル樹脂/メラミン樹脂系等であるが、
これらの塗料は高度平滑性において限界に近く、また、
各種塗膜性能の改善の余地もある。また、低温硬化性も
十分でないという問題点がある。更に、焼付時に発生す
る縮合物(ホルマリンなど)による塗膜のワキ、環境汚
染などの問題も残されている。
【0004】本出願人は、低温硬化性に優れた塗料とし
て、特開平2−160879号公報に自動車用塗料組成
物を提案した。該塗料シラノール基及び/又はアルコキ
シシラン基含有ポリシロキサン系マクロモノマーとオキ
シラン基含有ビニルモノマーを単量体成分とする共重合
体に金属キレート化合物を配合してなるシリコーン系塗
料組成物であるが、このものをメタリックベースコート
(塗料にアルミニウムフレーク顔料を配合したもの)/
クリヤートップコートの両者に適用し、2コート・1ベ
ーク方式で塗装仕上げを行なったものはメタリックベー
スコートがクリヤートップコートによって冒されアルミ
ニウムフレーク顔料の配向が変化しアルミニウム光沢(
キラリ感があり、白いもの)のある塗膜が得られないと
いう欠点があり、また、メタリックベースコートとして
熱硬化性アクリル樹脂/メラミン樹脂系のものを用いた
ものは、該メタリックベースコートの硬化が始まる前に
クリヤートップコートの硬化が始まり、その結果塗膜に
ワキ、チヂミなどの欠陥を生じるという欠点があった。
【0005】また、仕上げ塗膜に欠陥を生じた場合、欠
陥部を補修するために、通常、同種のメタリックベース
コート及びクリヤートップコートがリコートされるが、
上記シリコーン系塗料組成物を用いたものは、該塗膜相
互間(トップクリヤーコートとリコートされるメタリッ
クベースコート)での密着性が十分でないという問題も
残されていた。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明者等は、上記した
欠点を解消するために鋭意研究を重ねた結果、特定の着
色ベースコートにクリヤートップコートを形成させるこ
とにより、仕上り性、リコート性などに優れた塗膜が提
供できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は素材に着色ベースコート及
びクリヤートップコートを順次形成させ2コート1ベー
ク方式で仕上げる上塗り塗装方法において、着色ベース
ートを形成する塗料組成物として、 (1)水酸基含有ビニル系樹脂 (2)アミノ樹脂 (3)1分子中に平均2個以上のシラノール基及び/又
はアルコキシシラン基を有する数平均分子量1000以
上のポリオルガノシロキサン (4)金属フレーク粉末及び/又はマイカ粉末及び(5
)有機溶剤 を必須成分として含有する塗料組成物を用い、クリヤー
トップコートを形成する塗料組成物として、(1)シラ
ノール基及び珪素原子に直接結合した加水分解性基から
選ばれる少なくとも1種の基、水酸基及びエポキシ基を
有する樹脂 (2)硬化触媒及び (3)有機溶剤 を必須成分として含有する塗料組成物を用いることを特
徴とする塗膜形成方法に関する。
【0008】次に、本発明方法について具体的に説明す
る。 着色ベースコート 該着色ベースコートは(1)水酸基含有ビニル系樹脂(
2)アミノ樹脂(3)1分子中に平均2個以上のシラノ
ール基及び/又はアルコキシシラン基を有する数平均分
子量1000以上のポリオルガノシロキサン(以下、単
に「ポリオルガノシロキサン」と略すことがある)(4
)金属フレーク粉末及び/又はマイカ粉末(以下、単に
「金属フレーク」と略すことがある。)(5)有機溶剤
を必須成分とするベースコート用塗料組成物より形成さ
れる。
【0009】水酸基含有ビニル系樹脂は、分子中に水酸
基を有し、好ましくは水酸基価約20〜200、好まし
くは約50〜150の範囲のものが使用できる。該水酸
基価が20より小さくなるとベースコート塗膜の硬化速
度がトップコート塗膜の硬化速度よりも遅くなり、ベー
スコート塗膜が硬化する以前にトップコート塗膜が硬化
するためトップコート硬化塗膜にチヂミなどの欠陥を生
じ塗膜の仕上り外観が低下する、また、その硬化も十分
でないため塗膜性能(耐水性、耐衝撃性など)が低下し
たりするので好ましくない。一方、水酸基価が約200
より大きくなると未反応の水酸基が塗膜中に多く残存す
るようになって塗膜性能(耐水性、耐候性など)が低下
したりするので好ましくない。
【0010】また、該水酸基含有ビニル系樹脂は分子中
にカルボキシル基を含有したものを使用することができ
る。特に、カルボキシル基は水酸基とアミノ基、水酸基
とシラノール基及び/又はアルコキシシラン基、シラノ
ール基及び/又はアルコキシシラン基同志の反応速度を
高め塗膜仕上り性が良くなる効果をもつ。該カルボキシ
ル基は樹脂酸価で約0〜50、好ましくは約5〜20の
範囲が良い。
【0011】水酸基含有ビニル系樹脂としては例えば下
記水酸基含有重合性不飽和単量体(a)及び必要に応じ
てその他の重合性不飽和単量体(b)をラジカル重合し
て得られる(共)重合体が使用できる。
【0012】水酸基含有重合性不飽和単量体(a)とし
ては、例えば(a−1)〜(a−5)が挙げられる。 (a−1)ヒドロキシアルキルビニルエーテル:ヒドロ
キシブチルビニルエーテルなど、(a−2)アリルアル
コール及びメタリルアルコール、(a−3)(メタ)ア
クリル酸のヒドロキシアルキルエステル:ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ
)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
トなど、(a−4)(ポリ)アルキレングリコールモノ
アクリレート:エチレングリコールモノアクリレート、
ポリエチレングリコールモノアクリレートなど、(a−
5)(a−1)〜(a−4)とラクトン類(例えはε−
カプロラクトン、γ−バレロラクトン)との付加物など
【0013】また、その他の重合性不飽和単量体(b)
としては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アク
リレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレートなどの如き(メタ)アクリル
酸のC 1〜24個のアルキル又はシクロアルキルエス
テル類;(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸
、(無水)マレイン酸、フマル酸、2−カルボキシエチ
ル(メタ)アクリレートなどの如きカルボキシル基含有
化合物類;スチレン、ビニルトルエンなどの如きビニル
芳香族化合物類;パーフルオロブチルエチル(メタ)ア
クリレート、パーフルオロイソノニルエチル(メタ)ア
クリレート、パーフルオロオクチルエチル(メタ)アク
リレートなどの如きパーフルオロアルキル(メタ)アク
リレート類及び(メタ)アクリロニトリル類、オレフィ
ン類、フルオロオレフィン類、ビニルエステル類、シク
ロヘキシル又はアルキルビニルエーテル類、アリールエ
ーテル類などが挙げられる。
【0014】該水酸基含有ビニル系樹脂の製造は、従来
から公知の方法、例えば上記単量体(a)及び必要に応
じてその他単量体(b)の混合物を実質的に不活性な有
機溶剤中でラジカル重合開始剤の存在下で約80〜22
0℃で約4〜18時間反応を続けることにより実施でき
る。
【0015】有機溶剤としては、例えばキシレン、トル
エン等の芳香族炭化水素系;酢酸エチル、酢酸プロピル
、酢酸ブチル等のエステル系;アセトン、メチルエチル
ケトン等のケトン系;エチレングリコール、セロソルブ
、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート等のエーテ
ル系等が挙げられる。該有機溶剤は1種もしくは2種以
上混合して使用できる。
【0016】また、使用可能なラジカル重合開始剤とし
ては、例えば、2,2−アゾイソブチロニトリル、2,
2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリルなど
のアゾ系開始剤;ベンゾイルパーオキシド、ラウリルパ
ーオキシド、tert−ブチルパーオクトエートなどの
過酸化物系開始剤が挙げられ、水酸基含有ビニル系樹脂
の分子量は、数平均分子量で約2,000〜80,00
0、好ましくは約4,000〜20,000の範囲を有
することができる。分子量が約2,000を下回ると焼
付時にベースコート溶融粘度が低下しすぎて金属フレー
クの配向が変化しメタリック感のある塗膜が得られ難く
、一方、分子量が約80,000を上回ると塗装作業性
が低下するため好ましくない。
【0017】アミノ樹脂は架橋剤として使用するもので
あり、メラミン、尿素、ベンゾグアナミン、アセトグア
ナミン、ステログアナミン、スピログアナミン、ジシア
ンジアミド等のアミノ成分とアルデヒドとの反応によっ
て得られるメチロール化アミノ樹脂があげられる。アル
デヒドとしては、ホルムアルデヒド、パラホルムアルデ
ヒド、アセトアルデヒド、ベンツアルデヒド等がある。 また、このメチロール化アミノ樹脂を適当なアルコール
によってエーテル化したものも使用でき、エーテル化に
用いられるアルコールの例としてはメチルアルコール、
エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−プロ
ピルアルコール、n−ブチルアルコール、i−ブチルア
ルコール、2−エチルブタノール、2−エチルヘキサノ
ールなどがあげられる。アミノ樹脂としてはエーテル化
度の高いメラミン、すなわちトリアジン核1個当り、平
均3個以上メチルエーテル化されたメラミンやそのメト
キシ基の一部を炭素数2個以上のアルコールで置換した
メラミン樹脂が使用できる。これらの中でも平均縮合度
約2以下で1核体の割合が約50重量%以上である低分
子量メラミンがハイソリッド化の点から好ましく、この
ものを用いるときは、例えばパラトルエンスルホン酸の
ような常用の硬化触媒を添加することが好ましい。
【0018】ポリオルガノシロキサンは、前記アミノ樹
脂とともに水酸基含有ポリエステル樹脂の架橋剤とし、
また、それ自体自己架橋する樹脂として使用するもので
あり、1分子中に平均2個以上、好ましくは2〜10個
のシラノール基及び/又はアルコキシシラン基を有する
数平均分子量1000以上、好ましくは1000〜50
000のポリオルガノシロキサンである。このポリオル
ガノシロキサンはラダー構造部分を有することが好まし
く、例えば下記一般式(I)で示される3官能性シラン
を必須成分とするシラン化合物を加水分解縮合すること
によって得ることができる。
【0019】 Rx Si(OR′)4−x         (I)
(式中、RおよびR′は同一又は異なっていてもよく、
炭素数1〜13の炭化水素基を示し、xは1を表わす。 )
【0020】上記RおよびR′としては、それぞれ、例
えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、フ
ェニル基などが挙げられる。
【0021】上記、加水分解縮合されるシラン化合物は
、(I)式の3官能シランのみであってもよいが、必要
に応じて、3官能性シランに加えて、(I)式における
xの値が2又は3である2官能性又は1官能性シランを
含有するものであってもよく、シラン化合物中、(I)
式のシランが30重量%以上含有されることが好ましく
、80重量%以上含有されることがより好ましい。
【0022】(I)式のシランの代表例としては、メチ
ルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フ
ェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラ
ン、イソブチルトリメトキシシラン、イソブチルトリエ
トキシシラン、エチルトリメトキシシランなどが挙げら
れる。(I)式のシランと混合使用してもよい2官能性
又は1官能性シランとしては、ジメチルジメトキシシラ
ン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキ
シシラン、ジイソブチルジメトキシシラン、ジイソブチ
ルジプロポキシシラン、トリメチルメトキシシランなど
が挙げられる。
【0023】上記シラン化合物の加水分解縮合は、シラ
ン化合物を必要に応じて水溶性溶媒(例えばアルコール
系溶媒、セロソルブ系溶媒など)と混合し、塩酸、硫酸
、リン酸などの鉱酸あるいは、ギ酸、酢酸等の有機酸お
よび水の存在下で、好ましくはpH6以下にて、20℃
〜100℃程度で30分〜20時間程度撹拌下に加水分
解と縮合反応を進行せしめることによって行なわれる。
【0024】ポリオルガノシロキサンの分子量は、使用
する水の量、触媒の種類・量、反応温度および反応時間
などによって適宜調整できる。
【0025】上記ポリオルガノシロキサン樹脂において
、シラノール基及び/又はアルコキシシラン基の数が1
分子中に平均2個を下回るとベースコート塗膜の硬化速
度がトップコート塗膜の硬化速度よりも遅くなりベース
コート塗膜が硬化する以前にトップコート塗膜が硬化が
初まるためトップコート硬化塗膜にチヂミなどの欠陥を
生じ塗膜の仕上り外観が低下するという欠点がある。
【0026】また、ポリオルガノシロキサン樹脂におい
て、数平均分子量が1000より小さくなると焼付時に
ベースコートの溶融粘度が低下し金属フレークの配向が
変化しメタリック感のある塗膜が得られないという欠点
がある。
【0027】金属フレークは、塗膜にメタリック感を与
えるものであって、該金属フレークとしては、例えばア
ルミニウムフレーク、ニッケルフレーク、銅フレーク、
真鍮フレーク及びクロムフレークなどが挙げられ、また
、マイカ粉末としてはパールマイカ、着色パールマイカ
などが挙げられる。
【0028】有機溶剤としては、例えばキシレン、トル
エン等の芳香族炭化水素系;酢酸エチル、酢酸プロピル
、酢酸ブチル等のエステル系;アセトン、メチルエチル
ケトン等のケトン系;エチレングリコール、セロソルブ
、ブチルセロソルブ、セロソルブアセテート等のエーテ
ル系等が挙げられる。該有機溶剤は1種もしくは2種以
上混合して使用できる。また、硬化性の点からは沸点が
150℃程度以下のものが好ましいが、これに限定され
るものではない。
【0029】ベースコート用塗料組成物において、バイ
ンダーとなる水酸基含有ビニル系樹脂、アミノ樹脂及び
ポリオルガノシロキサンの配合割合は、該3成分の合計
量(樹脂固形分)100重量部に基づいて、水酸基含有
ビニル系樹脂5〜90重量部、好ましくは30〜60重
量部、アミノ樹脂5〜50重量部、好ましくは10〜4
0重量部、ポリオルガノシロキサン1〜40重量部、好
ましくは5〜30重量部、更に好ましくは5〜20重量
部である。
【0030】水酸基含有ビニル系樹脂の配合量が5重量
部未満では下地に対する密着性が低下し、一方、90重
量部を超えた場合、塗膜の仕上り外観、塗膜性能(耐水
性、加工性など)が低下する。アミノ樹脂の配合割合が
5重量部未満では、水酸基含有ビニル系樹脂の架橋密度
が小さく耐水性、耐衝撃性が著しく損なわれ、50重量
部を超えて配合すると、機械的性質及び下地に対する密
着性が低下するなどの問題が生ずる。また、オルガノポ
リシロキサンの配合割合が1重量部未満ではベースコー
ト塗膜の硬化速度を早める効果が小さく塗膜の仕上り外
観を向上することができず、一方、40重量部を上回る
と下地との密着性が低下する。
【0031】ベースコート用塗料組成物には、上記した
成分以外に、必要に応じて有機顔料、無機顔料、顔料分
散剤、重合体微粒子、紫外線吸収剤、塗面調整剤、硬化
触媒、セルロースアセテート(及びこれらの誘導体)、
その他塗料用添加剤などを含有してもよい。
【0032】該塗料中に含有してもよい顔料としては、
例えば有機顔料(例えばキナクリドンレッド等のキナク
リドン系、ピグメントレッド等のアゾ系、フタロシアニ
ンブルー、フタロシアニングリーン等のフタロシアニン
系等)、無機顔料(例えば酸化チタン、硫酸バリウム、
炭酸カルシウム、バリタ、クレー、シリカ等)、炭素系
顔料(カーボンブラック)などが挙げられる。
【0033】クリヤートップコート 該クリヤートップコートはシラノール基及び/又は珪素
原子に直接結合した加水分解性基、水酸基及びエポキシ
基とを含有する基体樹脂(1)(以下、「トップコート
用基体樹脂」と略す。)、硬化触媒(2)及び有機溶剤
(3)を必須成分として含有するクリヤー塗料組成物で
形成したものである。
【0034】上記トップコート用基体樹脂が有する加水
分解性基は、水の存在下で加水分解してシラノール基を
生成する残基であり、例えばC 1〜5 のアルコキシ
基;フェノキシ基・トリルオキシ基、パラメトキシフェ
ノキシ基、パラニトロフェノキシ基、ベンジルオキシ基
などのアリールオキシ基;アセトキシ基、プロピオニル
オキシ基、ブタノイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、
フェニルアセトキシ基、ホルミルオキシ基などのアシロ
キシ基及び−N(R1)2 、−ON(R1)2 、−
ON=C(R1)2 、−NR2 COR1 (式中、
それぞれR1 は同一もしくは異なってC 1〜8 の
アルキル基、アリール基、アラルキル基を示し、R2 
はH、C 1〜8 のアルキル基を示す。)で表わされ
る残基などがある。
【0035】トップコート用基体樹脂としては、例えば
、■  水酸基含有樹脂(A)、エポキシ基含有樹脂(
B)、シラノール基及び/又は珪素原子に直接結合した
加水分解性基を含有する樹脂(C)の3成分を含有する
樹脂混合物(以下、「樹脂■」と略す。)、■  エポ
キシ基含有樹脂(B)、シラノール基及び/又は珪素原
子に直接結合した加水分解性基を含有する樹脂(C)の
2成分の樹脂混合物であって、かつ樹脂(B)及び樹脂
(C)のいずれか一方もしくは両方に水酸基を含有する
樹脂混合物(以下、「樹脂■」と略す。)、■  水酸
基、エポキシ基、シラノール基及び/又は珪素原子に直
接結合した加水分解性基を含有する樹脂(以下、「樹脂
■」と略す。)などが挙げられる。
【0036】樹脂■:水酸基含有樹脂(A)としては、
1分子中に平均2個以上の水酸基を有し、好ましくは数
平均分子量が1,000〜200,000、好ましくは
3,000〜80,000のものが使用できる。水酸基
が平均2個より少ないと硬化性(ゲル分率)が劣るもの
となるので好ましくない。水酸基の数は、仕上り性、耐
水性などの観点から、平均400個以下であることが好
ましい。数平均分子量が1,000未満では機械的性質
、仕上り性、耐水性等が劣るものとなり、一方200,
000を上回ると他の成分との相溶性が低下して、その
結果、硬化が不均一で仕上りが劣るものとなるので好ま
しくない。
【0037】水酸基含有樹脂(A)としては、従来から
公知の樹脂が使用できるが、特に耐候性、仕上り性など
の観点からビニル系重合体を用いることが好ましい。該
水酸基含有樹脂(A)は、例えば前記した水酸基含有重
合性不飽和単量体(a)及び前記その他の重合性不飽和
単量体(b)を前記したと同様の方法で重合反応させて
得たものが使用できる。
【0038】エポキシ基含有樹脂(B)は、1分子中に
平均2個〜300個のエポキシ基を有し、好ましくは数
平均分子量が120〜200,000、好ましくは24
0〜80,000のものである。エポキシ基の数が平均
2個より少ないと硬化性、仕上り性、耐衝撃性が劣るも
のとなるので好ましくない。数平均分子量が120未満
の化合物を得ることは困難であり、一方、数平均分子量
が200,000を上回ると他の成分との相溶性が劣り
、その結果得られる塗膜の耐候性、仕上り性などが低下
するので好ましくない。
【0039】エポキシ基含有樹脂(B)としては、脂環
族ポリエポキシド架橋剤(例えば
【化1】 など)、オキシラン基含有重合性不飽和単量体(c)(
例えば特開平2−160879号公報に記載される一般
式(4)〜(18)の脂環族ビニルモノマーなど)の単
独重合体もしくは前記その他の重合性不飽和単量体(b
)との共重合体などが好適に使用できる。
【0040】シラノール基及び/又は珪素原子に直接結
合した加水分解性基を含有する樹脂(C)としては、例
えばγ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン、γ(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシ
ラン、γ(メタ)アクリロキシプロピルトリシラノール
、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジメトキシ
シラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキ
シシラン、2−スチリルエチルトリメトキシシラン、ア
リルトリエトキシシランなどの如きシラン化合物(d−
1);該シラン化合物(d−1)及びトリアルコキシ又
はトリヒドロキシシラン化合物(例えばメチルトリメト
キシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリ
シラノール)との反応物(d−2)(例えば特開平2−
160879号公報に記載されるポリシロキサン系マク
ロモノマー)の単独重合体もしくはその他の重合性不飽
和単量体(b)との共重合体などが好適に使用できる。
【0041】上記樹脂(A)、(B)及び(C)の配合
割合は、これら3成分の総合計量で樹脂(A)5〜95
重量%、好ましくは20〜80重量%、樹脂(B)95
〜5重量%、好ましくは80〜20重量%、樹脂(C)
0.1〜80重量%、好ましくは1〜20重量%の範囲
が硬化性及び塗膜仕上り性などの点から好ましい。
【0042】樹脂■:エポキシ基含有樹脂(B)、シラ
ノール基及び/又は珪素原子に直接結合した加水分解性
基を含有する樹脂(C)としては前記と同様のものが使
用できる。
【0043】また、樹脂■においては、樹脂(B)及び
樹脂(C)のいずれか一方もしくは両方に水酸基を有す
るが、該樹脂(B)及び樹脂(C)中に水酸基を導入す
る方法としては、例えば単量体成分として前記水酸基含
有重合性不飽和単量体(a)を必須単量体成分として用
いることにより行なえる。この場合の水酸基の数は、1
分子中に平均1個以上、好ましくは平均400個以下含
有させるのが好ましい。また水酸基を導入した樹脂の数
平均分子量はそれぞれ1,000〜200,000、好
ましくは3,000〜80,000のものが望ましい。
【0044】また、上記樹脂(B)及び(C)の配合割
合は、これらの2成分の総合計量で樹脂(B)5〜95
重量%、好ましくは20〜80重量%、樹脂(C)95
〜5重量%、好ましくは80〜20重量%の範囲が硬化
性及び塗膜仕上り性などの点から好ましい。
【0045】樹脂■には必要に応じて前記水酸基含有樹
脂(A)を配合することができる。
【0046】樹脂■:該樹脂■は、1分子中に平均1個
以上、好ましくは平均2〜40個のシラノール基及び/
又は珪素原子に直接結合した加水分解性基、1分子中に
平均1個以上、好ましくは平均2〜40個のエポキシ基
及び1分子中に平均2〜200個の水酸基を有すること
が、硬化性及び塗膜仕上り性などの点から好ましい。
【0047】樹脂■は例えば前記水酸基含有重合性不飽
和単量体(a)、前記オキシラン基含有重合性不飽和単
量体(c)、前記シラン化合物(d−1)及び/又は反
応物(d−2)、必要に応じてその他の重合性不飽和単
量体(b)との共重合体が好適に使用できる。
【0048】該単量体(a)〜(d−2)の配合割合は
、樹脂中の官能基が前記範囲内に入るように配合すれば
よい。
【0049】また樹脂■の数平均分子量は1,000〜
200,000、好ましくは3,000〜80,000
のものが望ましい。
【0050】樹脂■には必要に応じて前記水酸基含有樹
脂(A)を配合することができる。
【0051】上記基体樹脂は、例えばトルエン、キシレ
ン等の炭化水素系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブ
チル等のエステル系溶剤、ジオキサン、エチレングリコ
ールジエチルエーテル等のエーテル系溶剤、ブタノール
、プロパノール等のアルコール系溶剤、ペンタン、ヘキ
サン、ヘプタン等の脂肪族系炭化水素等に、溶解又は分
散した溶液型、分散型、非水分散型などの形態で使用さ
れる。
【0052】該非水分散型の基体樹脂組成物は、前記樹
脂■、■又は■を分散安定剤とし、該分散安定剤の存在
下に、1種以上のラジカル重合性不飽和単量体と重合開
始剤とを該単量体と分散安定剤とは溶解するが、その単
量体から得られる重合体粒子は溶解しない有機溶剤中に
添加し、重合反応を行なわせることにより非水分散液を
製造することができる。上記分散安定剤として用いる樹
脂が混合物、即ち樹脂■又は■を用いる場合には、樹脂
混合物の一部もしくは全部の成分を分散安定剤とし単量
体の重合を行なって、樹脂混合物の一部の成分を用いた
場合には残りの成分を配合することによって、非水分散
液が得られる。非水分散液の粒子成分となるポリマーを
形成するのに用い得る単量体の種類としては既に記載し
たすべての単量体を使用することができる。好ましくは
粒子成分となるポリマーは使用している有機溶剤に溶解
してはならないので、高極性の単量体を多く含む共重合
体である。すなわちメチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロニトリル、
2−ヒドロキシ(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロ
ピル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、スチレン、ビ
ニルトルエン、α−メチルスチレン、N−メチロール(
メタ)アクリルアミドなどのモノマーを多く含んでいる
ことが好ましい。又、非水分散液の粒子は必要に応じ架
橋させておくことができる。粒子内部を架橋させる方法
の一例としてはジビニルベンゼンやエチレングリコール
ジメタクリレート等の多官能モノマーを共重合すること
によって行なえる。
【0053】非水分散液に用いる有機溶剤には該重合に
より生成する分散重合体粒子は実質的に溶解しないが、
上記分散安定剤及びラジカル重合性不飽和単量体に対し
ては、良溶媒となるものが包含される。一般には、脂肪
族炭化水素を主体とし、これに適宜芳香族炭化水素や上
記の如きアルコール系、エーテル系、エステル系または
ケトン系溶剤を組合わせたものが好適に使用される。さ
らに、トリクロロトリフルオロエタン、メタキシレンヘ
キサフルオライド、テトラクロロヘキサフルオロブタン
なども必要により使用できる。
【0054】上記単量体の重合はラジカル重合開始剤を
用いて行なわれる。使用可能なラジカル重合開始剤とし
ては、例えば、2,2′−アゾイソブチロニトリル、2
,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリルな
どのアゾ系開始剤;ベンゾイルパーオキシド、ラウリル
パーオキシド、tert−ブチルパーオクトエートなど
の過酸化物系開始剤が挙げられ、これら重合開始剤は一
般に、重合に供される単量体100重量部当り0.2〜
10重量部範囲内で使用することができる。上記重合の
際に存在させる分散安定剤樹脂の使用配合は、該樹脂の
種類に応じて広い範囲から選択できるが、一般には該樹
脂100重量部に対しラジカル重合性不飽和単量体を3
〜240重量部程度、好ましくは5〜82重量部とする
のが適当である。
【0055】本発明においては、分散安定剤樹脂と重合
体粒子とを結合させることもできる。
【0056】上記した非水分散液の樹脂組成物は有機溶
剤に分散安定剤樹脂が溶解した液相中にラジカル重合性
不飽和単量体が重合した重合体粒子である固相が安定に
分散した分散液であって、塗装時の固形分を大幅に上昇
させることができ、しかも塗装後の粘度が高くなるため
にタレ、流れ等のない仕上り外観に優れた塗膜が形成で
きる。更にその形成された塗膜は、塗膜の連続相が有機
シラン基を有する光、化学的に安定な塗膜であり、更に
該塗膜中の重合体粒子成分が該連続相により安定化され
ているとともに塗膜が粒子成分により補強されているの
で、耐衝撃性等の機械的特性に優れた塗膜が形成できる
【0057】クリヤー塗料組成物で用いる硬化触媒は樹
脂中のシラン基、エポキシ基、水酸基の反応を促進する
ために使用するものであって、例えばアルミニウム、チ
タニウム、ジルコニウム、カルシウム、バリウムなどの
金属類にアルコキシ基が結合した金属アルコキシド類;
該金属アルコキシド類にケトン・エノール互変異性体を
構成し得るキレート化合物が配位した金属キレート化合
物類;AlCl3 、Al(C2 H5 )2 Cl、
TiCl4 、ZrCl4 、SnCl4 、FeCl
4 、BF3 、BF3 :(OC2 H5 )2 な
どの如きルイス酸類;有機プロトン酸(メタスルホン酸
、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸など)
、無機プロトン酸(リン酸、亜リン酸、ホスフィン酸、
硫酸など)のプロトン酸類;ケイ酸アルミニウムなどの
如きSi−O−Al結合を有する化合物などが好適に使
用できる。上記した中でも金属キレート化合物が好まし
く、更にはジイソプロポキシエチルアセトアセテートア
ルミニウム、トリス(エチルアセトアセテート)アルミ
ニウム、イソプロポキシ・ビス(エチルアセトアセテー
ト)アルミニウム、モノアセチルアセトナート・ビス(
エチルアセトアセテート)アルミニウム、トリス(n−
プロピルアセトアセテート)アルミニウム、トリス(n
−ブチルアセトアセテート)アルミニウム、モノエチル
アセトアセテート・ビス(アセチルアセトナート)アル
ミニウム、トリス(アセチルアセトナート)アルミニウ
ム、トリス(プロピオニルアセトナート)アルミニウム
、アセチルアセトナート・ビス(プロピオニルアセトナ
ート)アルミニウムなどの如きアルミニウムキレート化
合物類;ジイソプロポキシ・ビス(エチルアセトアセテ
ート)チタニウム、ジイソプロポキシ・ビス(アセチル
アセトナート)チタニウムなどの如きチタニウムキレー
ト化合物類;テトラキス(n−プロピルアセトアセテー
ト)ジルコニウム、テトラキス(アセチルアセトナート
)ジルコニウム、テトラキス(エチルアセトアセテート
)ジルコニウムなどの如きジルコニウムキレート化合物
類などが好適である。
【0058】硬化触媒の配合割合は前記樹脂100重量
部に対して、0.01〜30重量部、好ましくは0.1
〜10重量部とする。硬化触媒が0.01重量部未満で
は硬化性及び塗膜の仕上り性が低下し、30重量部を上
回ると塗膜の仕上り性及び耐水性が低下するので好まし
くない。
【0059】クリヤー塗料組成物には、必要に応じて、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定剤、その他各種塗料
用添加剤などが配合できる。
【0060】本発明方法は、例えば化成処理した鋼板に
電着塗料を塗装し、中塗り塗料(省略する場合もある)
を塗装した塗膜及び各種プラスチック素材に適したプラ
イマーを塗装し、中塗り塗料(省略する場合もある)を
塗装した塗膜を素材として、着色ベース塗料組成物を塗
装し、次いでトップクリヤー塗料組成物を塗装すること
により実施できる。上記電着塗料及び中塗り塗料は、塗
料のタイプによっても異なるが、通常、140〜190
℃で30〜90分間焼付けられる。着色ベース及びトッ
プクリヤー塗料組成物の塗装は、通常の塗装方式、例え
ば静電塗装もしくは非静電塗装機を用いて行なえる。ま
た、着色ベースコートの膜厚は10〜50μm程度(硬
化後)が好ましい。該塗料を塗装後、数分間室温に放置
するか、50〜80℃位で数分間強制乾燥した後、クリ
ヤー塗料組成物を塗装する。クリヤー塗膜の厚さは20
〜100μm(硬化後)が好ましい。次いで、被塗物を
120〜180℃程度で30〜90分間程度加熱して硬
化せしめることができる。
【0061】
【作用及び発明の効果】本発明方法において、2コート
1ベーク方式で仕上げる着色ベースコート用の塗料はバ
インダー成分として、シラノール基及び/又はアルコキ
シシラン基を1分子中に2個以上有するポリオルガノシ
ロキサンを含有しており、加熱によりシラノール基(又
はアルコキシシラン基の加水分解によって生成するシラ
ノール基)同志の反応やシラノール基と水酸基含有樹脂
中の水酸基との反応が比較的低温で急速におこなわれる
。該反応はクリヤーコート用塗料の硬化反応よりも早く
おこなわれるために、焼付初期において、ベースコート
用塗料の粘度上昇がクリヤーコート用塗料よりも早くな
る。このためにクリヤーコート用塗料の硬化及び溶剤揮
発による体積変化の塗膜収縮力に耐えうるベース塗膜が
形成され塗膜の仕上り外観が向上したものと考えられる
。また、該着色ベースコート用塗料をクリヤートップコ
ート硬化塗膜に塗装してリコートされた場合にも両塗膜
間での密着性の向上が認められた。
【0062】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
する。
【0063】なお、以下、「部」及び「%」は、それぞ
れ「重量部」及び「重量%」を意味する。
【0064】製造例1 キシロール85部、n−ブタノール15部の有機溶剤中
でスチレン30部、n−ブチルメタクリレート40部、
2−エチルヘキシルアクリレート10部、2−ヒドロキ
シエチルアクリレート18部、アクリル酸2部のモノマ
ーを反応させて、数平均分子量6600、樹脂固形分5
0%、ガードナー泡粘度Jの水酸基含有アクリル系樹脂
溶液(イ−1)を得た。
【0065】製造例2 キシロール85部、n−ブタノール15部の有機溶剤中
で、スチレン30部、n−ブチルメタクリレート30部
、2−エチルヘキシルアクリレート15部、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート25部のモノマーを反応させて
、数平均分子量5000、樹脂固形分50%、ガードナ
ー泡粘度Bの水酸基含有アクリル系樹脂溶液(イ−2)
を得た。
【0066】製造例3   フェニルトリメトキシシラン          
                        1
98部   脱イオン水                  
                         
         54部   98%硫酸                  
                         
   0.002部 を混合し、60℃で5時間反応後、減圧によってメタノ
ールを除去し、キシロールを添加して固形分50%、ガ
ードナー粘度ABのポリオルガノシロキサン液(ロ−1
)を得た。得られたポリオルガノシロキサンは数平均分
子量約5000であり、1分子当り、平均6個のシラノ
ール基を有していた。
【0067】製造例4   メチルトリメトキシシラン           
                         
136部   ジフェニルジメトキシシラン          
                        1
82部   脱イオン水                  
                         
         90部   60%リン酸                 
                         
          1部を混合し、60℃で10時間
反応後、減圧によってメタノールを除去し、酢酸ブチル
を添加して固形分50%、ガードナー粘度Dのポリオル
ガノシロキサン液(ロ−2)を得た。得られたポリオル
ガノシロキサンは数平均分子量約15000であり、1
分子当り、平均10個のシラノール基を有していた。
【0068】着色ベースコート用塗料組成物塗料I−1 製造例1で得た樹脂溶液(イ−1)112部(固形分量
で56部)、ユーバン20SE(注1)40部(固形分
量で24部)、製造例3で得た樹脂溶液(ロ−1)40
部(固形分量で20部)、アルミペースト20部および
レイボー#3(注2)1部の混合物を撹拌し、ついでス
ワゾール1000(注3)を加えて塗料粘度15秒(フ
ォードカップ#4/20℃)に調整して試験に供した。 (注1)ユーバン20SE…三井東圧化学(株)製、固
形分約60%のブチルエーテル化メラミン樹脂溶液、商
品名。 (注2)レイボー#3…レイボーケミカル(株)製、有
効成分約1%のシリコン系表面調整剤液、商品名。 (注3)スワゾール1000…コスモ石油(株)製、石
油系芳香族溶剤、商品名。
【0069】塗料I−2 前記塗料I−1において樹脂溶液(イ−1)を樹脂溶液
(イ−2)に同部置き換えた以外は塗料I−1と同様に
して塗料I−2を得た。
【0070】塗料I−3 塗料I−1において、樹脂溶液(ロ−1)に代えて樹脂
溶液(ロ−2)を用いた以外は塗料I−1と同様の配合
で製造を行なって塗料I−3を得た。
【0071】塗料I−4 塗料I−1において、樹脂溶液(ロ−1)を用いない以
外は塗料I−1と同様の配合で製造を行なって塗料I−
4を得た。
【0072】製造例5   メチルトリメトキシシラン           
                       27
20部   γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン 
               256部   脱イオン水                  
                         
     1134部   6%塩酸                   
                         
            2部  ハイドロキノン  
                         
                       1部
これ等の混合物を80℃、5時間反応させてポリシロキ
サン系マクロモノマーを得た。該マクロモノマーの数平
均分子量は2,000、平均的に1分子当り1個のビニ
ル基(重合性不飽和結合)と4個の水酸基を有していた
。   ポリシロキサン系マクロモノマー        
                      100
部  2−ヒドロキシエチルアクリレート      
                      100
【0073】
【化2】                          
                         
            200部  2−エチルヘキ
シルメタクリレート                
            500部  スチレン   
                         
                        1
00部  アゾビスイソブチロニトリル       
                         
    50部の混合物をブタノールとキシロールの等
重量混合物1,000部中に120℃で滴下して樹脂組
成物(ハ−1)を得た。該樹脂の数平均分子量は約10
,000であった。
【0074】製造例6   γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン 
               100部   2−ヒドロキシエチルメタクリレート      
                    100部
【0075】
【化3】                          
                         
            200部  2−エチルヘキ
シルメタクリレート                
            500部  スチレン   
                         
                        1
00部  アゾビスイソブチロニトリル       
                         
    50部の混合物をブタノールとキシロールの等
重量混合物1,000部中に120℃で滴下して、樹脂
組成物(ハ−2)を得た。樹脂の数平均分子量は約9,
000であった。
【0076】製造例7   前記ポリシロキサン系マクロモノマー      
                    200部   2−ヒドロキシエチルアクリレート       
                     100部   2−エチルヘキシルメタクリレート       
                     500部   スチレン                   
                         
        200部   アゾビスイソブチロニトリル          
                         
 50部 の混合物をブタノールとキシロールの等重量混合物1,
000部中に120℃で滴下して、樹脂組成物(ハ−3
)を得た。該樹脂の数平均分子量は約10,000であ
った。
【0077】製造例8   γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン 
               200部   2−ヒドロキシエチルメタクリレート      
                    100部   2−エチルヘキシルメタクリレート       
                     500部   スチレン                   
                         
        200部   アゾビスイソブチロニトリル          
                         
 50部 の混合物をブタノールとキシロールの等重量混合物1,
000部中に120℃で滴下して、樹脂組成物(ハ−4
)を得た。該樹脂の数平均分子量は約9,000であっ
た。
【0078】製造例9
【化4】                          
                         
            400部  2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート               
           100部  2−エチルヘキシ
ルメタクリレート                 
           400部  スチレン    
                         
                       10
0部  アゾビスイソブチロニトリル        
                         
   50部の混合物をブタノールとキシロールの等重
量混合物1,000部中に120℃で滴下して、樹脂組
成物(ハ−5)を得た。該樹脂の数平均分子量は約9,
000であった。
【0079】クリヤートップコート用塗料組成物塗料組
成物(II−1〜5) 表−1に記載の割合(固形分)で配合し、次いでスワゾ
ール1000で固形分50%になるまで希釈した。続い
てスワゾール1000にて塗料粘度22秒(前記と同様
の条件)に調整した。
【0080】
【表1】
【0081】塗板の作成 ダル鋼板(化成処理)にエポキシ樹脂系カチオン電着塗
料を塗装し(25μm)、170℃で30分加熱硬化さ
れた後、中塗として、ルーガベークAM(商標品、関西
ペイント(株)製、ポリエステル樹脂/メラミン樹脂系
の自動車用塗料)を乾燥膜厚が30μmになるように塗
装し、140℃で30分間焼付けた。次で#400サン
ドペーパーで塗面を水研し、水切り乾燥し石油ベンジン
で塗面を拭いたものを素材とした。
【0082】塗料はエアースプレー塗装により着色ベー
スコート用塗料を塗装後3分置いて直ちにクリヤートッ
プコート用塗料を塗装した。膜厚は乾燥膜厚で各々15
〜20μmと35〜45μmとした。次いで室温で10
分間放置して140℃で30分間(ただし、リコート性
は1回目を160℃で30分間焼付け、2回目を120
℃で30分間)焼付を行なった。塗膜性能及び外観を表
−2に示す。
【0083】
【表2】 試験方法 (*1)外観:塗膜のワキ、チヂミを調べた。◎異常な
し、○若干認められる、×多く認められる。 (*2)鮮映性:写像性測定器(IMAGE CLAR
ITY METER 、スガ試験機(株)製)で測定し
た。表中の数字はICM値で0〜100%の範囲の値を
とり、数値の大きい方が鮮映性(写像性)が良く、IC
M値が80以上であれば鮮映性が極めて優れていること
を示す。 (*3)メタリック感:正面から見たメタルのキラリ感
及び白さを目視により評価した。◎キラリ感があり、白
いもの、△キラリ感がなく、白さに劣る、×キラリ感が
全くなく、白さが全くない。 (*4)耐水性:40℃の温水に試料塗板を240時間
浸漬後塗面のフクレの状態を目視により評価した。◎異
常なし、△少し認められる、×著しく認められる。 (*5)リコート性:塗膜表面に実施例及び比較例と同
様のベース塗料及びクリヤー塗料を塗り重ね、120℃
×30分間焼付けて塗膜を得た。得られた塗膜にカッタ
ーナイフでクロスカットを入れその塗面にセロハンテー
プを貼着しそれを急激に剥し1回目と2回目の塗膜間(
クリヤー塗膜/ベース塗膜)での付着性を評価した。 ◎全く剥離が認められない、△わずかに剥離が認められ
る、×著しい剥離が認められる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  素材に着色ベースコート及びクリヤー
    トップコートを順次形成させ2コート1ベーク方式で仕
    上げる上塗り塗装方法において、着色ベースコートを形
    成する塗料組成物として、 (1)水酸基含有ビニル系樹脂 (2)アミノ樹脂 (3)1分子中に平均2個以上のシラノール基及び/又
    はアルコキシシラン基を有する数平均分子量1000以
    上のポリオルガノシロキサン (4)金属フレーク粉末及び/又はマイカ粉末及び(5
    )有機溶剤 を必須成分として含有する塗料組成物を用い、クリヤー
    トップコートを形成する塗料組成物として、(1)シラ
    ノール基及び珪素原子に直接結合した加水分解性基から
    選ばれる少なくとも1種の基、水酸基及びエポキシ基を
    有する樹脂 (2)硬化触媒及び (3)有機溶剤 を必須成分として含有する塗料組成物を用いることを特
    徴とする塗膜形成方法。
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