JPH04335505A - 複合超電導マグネット - Google Patents

複合超電導マグネット

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JPH04335505A
JPH04335505A JP10596391A JP10596391A JPH04335505A JP H04335505 A JPH04335505 A JP H04335505A JP 10596391 A JP10596391 A JP 10596391A JP 10596391 A JP10596391 A JP 10596391A JP H04335505 A JPH04335505 A JP H04335505A
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JP
Japan
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winding frame
coil
compound
superconducting
wound
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JP10596391A
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Nobuhiro Shibuta
渋田 信広
Kenichi Sato
謙一 佐藤
Hideto Mukai
向井 英仁
Yuichi Yamada
雄一 山田
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、合金系または化合物
系超電導線のコイルの内側に酸化物超電導線のコイルを
設けた複合超電導マグネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸化物超電導体として知られている高温
超電導材料は、たとえば、これを金属被覆し、塑性加工
することによりテープ状の線材として用いることができ
る。この酸化物超電導線材は、液体ヘリウム温度領域で
は、従来の合金系や化合物系の超電導線材よりも高磁場
における特性が優れている。
【0003】図7は、合金系、化合物系および酸化物超
電導線の臨界電流密度の磁場依存性を示す図である。図
7から明らかなように、NbTiのような合金系超電導
線およびNb3 Snのような化合物系超電導線に比べ
、銀被覆したBi系超電導線は、高い磁場下であっても
、高い臨界電流密度を示している。
【0004】このように、酸化物超電導線は、高い磁場
において合金系および化合物系の超電導線よりも優れた
特性を有しているため、合金系および化合物系超電導コ
イルのインナーコイルとして、酸化物超電導線のコイル
を複合化することにより、合金系および化合物系超電導
線では達成できなかった、より高い磁場を発生する超高
磁場マグネットを実現することができる。
【0005】しかしながら、酸化物超電導線は、その性
質上、機械的歪みに弱いという問題があり、高い磁場を
発生するコイルとして用いる場合は、そのコイルを非磁
性体の容器に収納し、その中にエポキシ系樹脂またはセ
ラミックスを充填する方法が考えられる。
【0006】図8は、従来の複合超電導コイルを示す断
面図である。図8を参照して、第1の巻枠11には、化
合物系超電導コイル11aが巻き付けられており、第1
の巻枠11内に、酸化物超電導コイル12aを巻き付け
た第2の巻枠12が配置されている。第2の巻枠12は
、非磁性容器14内に収納されており、非磁性容器14
内には、エポキシ系樹脂が注入され、含浸されてエポキ
シ系樹脂部13が形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の複合超電導コイルにおいては、インナーコイ
ルである酸化物超電導コイル12aと外側の化合物系超
電導コイル11aの中心軸とを完全に一致させることが
難しく、もし中心軸にずれが生じた場合には、電磁力の
不均衡によって第1の巻枠11と非磁性容器14との間
のクリアランスの部分に振動を生じ、安定した磁場を発
生することができないという問題を生じる。
【0008】また、第1の巻枠11内に第2の巻枠12
を収納した非磁性体容器14を挿入する必要があるため
、クリアランスの部分を確保する必要があり、コイル全
体をコンパクト化することができないという問題もあっ
た。
【0009】この発明の目的は、このような従来の問題
点を解消し、安定した磁場を確保することができ、かつ
コイル全体の大きさをコンパクト化することのできる複
合超電導マグネットを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の複合超電導マ
グネットは、合金系または化合物系超電導コイルの内側
に、酸化物超電導線のコイルを設けた複合超電導マグネ
ットであり、合金系または化合物系超電導線のコイルを
巻き付けた第1の巻枠と、第1の巻枠の内側に設けられ
酸化物超電導コイルを巻き付けた第2の巻枠と、第1の
巻枠と第2の巻枠とを固定するためそれらの間に充填さ
れる充填固定部とを備えている。
【0011】
【作用】この発明では、第1の巻枠と第2の巻枠を固定
するための充填固定部が設けられている。このため、第
1の巻枠と第2の巻枠とが一体化して固定されているの
で、電磁力によるコイルの振動が発生せず、安定した高
磁場を得ることができる。
【0012】この発明の複合超電導マグネットでは、従
来のように第1の巻枠内に第2の巻枠を挿入するための
クリアランスを確保する必要がない。このため、コイル
全体の大きさをコンパクト化することができる。
【0013】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を示す断面図で
ある。図1を参照して、第1の巻枠1には化合物系超電
導コイル1aが巻き付けられている。第1の巻枠1内に
は、第2の巻枠2が配置されており、第2の巻枠2には
、酸化物超電導コイル2aが巻き付けられている。第1
の巻枠1と第2の巻枠2との間には、樹脂が充填され、
充填固定部3が形成されている。充填固定部3としては
、樹脂の他に、たとえばセラミックスやセメントなどを
充填固定部として用いることもできる。
【0014】図1に示すような複合超電導マグネットは
、種々の方法で作製することができる。図2は、酸化物
超電導コイルを巻き付けた第2の巻枠を示す断面図であ
る。図2に示す第2の巻枠2を第1の巻枠1内に配置し
、第1の巻枠1と第2の巻枠2の間にエポキシ系樹脂な
どの樹脂を注入し含浸した状態を示すのが図3である。 このような状態の第1の巻枠1に化合物系超電導線を巻
付けてコイルとした状態が図4である。
【0015】樹脂またはセラミックスなどを第1の巻枠
1と第2の巻枠2の間に充填する工程は、第1の巻枠に
化合物系超電導線を巻付けてコイルにした後であっても
よい。
【0016】さらにもう1つの作製方法について説明す
る。図5は、化合物系超電導コイル1aを巻き付けた第
1の巻枠1を示す図である。このような状態の第1の巻
枠1に、図2に示すような第2の巻枠2を挿入し、第1
の巻枠1と第2の巻枠2との間に、図6に示すようにエ
ポキシ系樹脂などの樹脂を注入し含浸して作製すること
もできる。
【0017】以上のような作製において、必要であるな
らば熱処理を施すこともできる。銀被覆したBi系超電
導線を酸化物超電導線として用い、これをステンレス製
の第2の巻枠に巻き付けてコイル状にし、熱処理した。 また、化合物系超電導線Nb3 Snをステンレス製の
第1の巻枠に巻付けコイル状にした。第1の巻枠内に酸
化物超電導線を巻き付けた第2の巻枠を入れ、第1の巻
枠と第2の巻枠をその接する部分で溶接した。次に、第
1の巻枠と第2の巻枠との間にエポキシ系樹脂(グレー
スジャパン株式会社製:スタイキャスト2850GF)
を流し込んで、含浸させ、その後硬化させた。
【0018】このようにして図1に示すような複合超電
導マグネットを作製し、Nb3 Snコイルに18テス
ラー、Bi系超電導コイルに5テスラー発生させたとこ
ろ、従来の合金系および化合物系超電導線で達成できな
かった超高磁場の23テスラーを発生させることができ
た。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に従えば
、第1の巻枠と第2の巻枠とが充填固定部により一体化
されるため、従来のような電磁力によるコイルの振動が
発生せず、安定した高磁場を得ることができる。
【0020】また、第1の巻枠と第2の巻枠との間にク
リアランスを必要としないので、コイル全体としての大
きさをコンパクト化することができる。また、合金系ま
たは化合物系超電導コイルの巻き初めの径を小さくする
ことができるので、線材の長さの低減化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】酸化物超電導コイルを巻き付けた第2の巻枠を
示す断面図である。
【図3】図2に示す第2の巻枠を第1の巻枠内に配置し
、樹脂を注入し含浸した状態を示す断面図である。
【図4】図3に示す第1の巻枠に化合物系超電導コイル
を巻き付けた状態を示す断面図である。
【図5】化合物系超電導コイルを巻き付けた状態を示す
断面図である。
【図6】図5に示す第1の巻枠内における図2に示す第
2の巻枠を配置し、樹脂を注入含浸した状態を示す断面
図である。
【図7】合金系、化合物系および酸化物超電導線の磁場
依存性を示す図である。
【図8】従来の複合超電導コイルを示す断面図である。
【符号の説明】
1  第1の巻枠 1a  化合物系超電導コイル 2  第2の巻枠 2a  酸化物超電導コイル 3  充填固定部 11  第1の巻枠 11a  化合物系超電導コイル 12  第2の巻枠 12a  酸化物超電導コイル 13  エポキシ系樹脂部 14  非磁性容器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  合金系または化合物系超電導線のコイ
    ルの内側に、酸化物超電導線のコイルを設けた複合超電
    導マグネットであって、前記合金系または化合物系超電
    導線のコイルを巻き付けた第1の巻枠と、前記第1の巻
    枠の内側に設けられ、前記酸化物超電導線のコイルを巻
    き付けた第2の巻枠と、前記第1の巻枠と前記第2の巻
    枠とを固定するため、それらの間に充填される充填固定
    部とを備える、複合超電導マグネット。
JP10596391A 1991-05-10 1991-05-10 複合超電導マグネット Expired - Lifetime JP2695065B2 (ja)

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JPH04335505A true JPH04335505A (ja) 1992-11-24
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015176990A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 株式会社東芝 超電導コイル装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015176990A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 株式会社東芝 超電導コイル装置

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JP2695065B2 (ja) 1997-12-24

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Effective date: 19970826