JPH0433460Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0433460Y2 JPH0433460Y2 JP6989786U JP6989786U JPH0433460Y2 JP H0433460 Y2 JPH0433460 Y2 JP H0433460Y2 JP 6989786 U JP6989786 U JP 6989786U JP 6989786 U JP6989786 U JP 6989786U JP H0433460 Y2 JPH0433460 Y2 JP H0433460Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch
- drum
- clutch piston
- diameter
- drum inner
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 8
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 4
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 2
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 238000000465 moulding Methods 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 1
- 239000004575 stone Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は、湿式クラツチに係り、特に、クラ
ツチピストンの小型化のための改良を施した湿式
クラツチに関する。
ツチピストンの小型化のための改良を施した湿式
クラツチに関する。
(従来の技術)
従来の湿式クラツチとしては、例えば、実開昭
59−17355号に示されているような、ドラムイン
ナを備えるものがある。このドラムインナを備え
る湿式クラツチは、第3図に示すような構造にな
つている。
59−17355号に示されているような、ドラムイン
ナを備えるものがある。このドラムインナを備え
る湿式クラツチは、第3図に示すような構造にな
つている。
クラツチドラム2は、入力側のシヤフト(図示
略)に取付けられ、ハブ4は出力側のシヤフト
(図示略)に取付けられる。
略)に取付けられ、ハブ4は出力側のシヤフト
(図示略)に取付けられる。
クラツチドラム2の内面には、ドリブンプレー
ト5をスプライン嵌合によつて保持するドラムイ
ンナ3が、その一端を溶接することで固定されて
いる。
ト5をスプライン嵌合によつて保持するドラムイ
ンナ3が、その一端を溶接することで固定されて
いる。
クラツチピストン1は、回転軸側がクラツチド
ラム2のボス部2a外周に、軸方向へ摺動可能に
嵌入さており、外周縁は、ドラムインナ3内周面
に摺接している。このクラツチピストン1の外周
縁とドラムインナ3の内周面の摺動部9は、クラ
ツチピストン1の作動油圧を注入する油圧室8の
外周縁部の封止を行う役目を有している。
ラム2のボス部2a外周に、軸方向へ摺動可能に
嵌入さており、外周縁は、ドラムインナ3内周面
に摺接している。このクラツチピストン1の外周
縁とドラムインナ3の内周面の摺動部9は、クラ
ツチピストン1の作動油圧を注入する油圧室8の
外周縁部の封止を行う役目を有している。
ハブ4には、上記ドリブンプレート5の間に介
挿されたドライブプレート6が保持されている。
挿されたドライブプレート6が保持されている。
(考案が解決しようとする問題点)
しかしながら、上記のような、ドラムインナ3
の内周面にクラツチピストン1の外周縁が摺接す
る構造の湿式クラツチにあつては、上記摺接部9
の必要性から、クラツチピストン1の最大径は、
ドラムインナ3の内周径と同一にしなければなら
ず、クラツチピストン1の容積が大きかつた。
の内周面にクラツチピストン1の外周縁が摺接す
る構造の湿式クラツチにあつては、上記摺接部9
の必要性から、クラツチピストン1の最大径は、
ドラムインナ3の内周径と同一にしなければなら
ず、クラツチピストン1の容積が大きかつた。
このため、クラツチピストン1を移動させるた
めの作動油圧も最低限所定の大きさとする必要が
あり、しかも、ドリブンプレート5を押圧する面
(以下「押圧面」と言う)1aの面積が広くなる
ので、クラツチ締結時にクラツチピストン1の押
圧力が強く、締結シヨツク(トルク変動)が生じ
易い。
めの作動油圧も最低限所定の大きさとする必要が
あり、しかも、ドリブンプレート5を押圧する面
(以下「押圧面」と言う)1aの面積が広くなる
ので、クラツチ締結時にクラツチピストン1の押
圧力が強く、締結シヨツク(トルク変動)が生じ
易い。
(問題点を解決するための手段)
上記問題点を解決するために、本考案は、ドラ
ムインナの固定部内周端を回転軸に平行に延設し
て、ドラムインナの外径よりも小さい径の環状壁
を形成し、かつ、クラツチピストンが、前記環状
壁に摺接するようにしたことを特徴とするもので
ある。
ムインナの固定部内周端を回転軸に平行に延設し
て、ドラムインナの外径よりも小さい径の環状壁
を形成し、かつ、クラツチピストンが、前記環状
壁に摺接するようにしたことを特徴とするもので
ある。
(作用)
本考案は、クラツチピストンとドラムインナと
の摺接面の径を、上記環状壁を設けたことで、小
さくすることができ、クラツチピストンの容積を
減少させることが可能である。
の摺接面の径を、上記環状壁を設けたことで、小
さくすることができ、クラツチピストンの容積を
減少させることが可能である。
これにより、作動油圧を低減するとともに、ド
リブンプレートを押圧する面を小さくすること
で、締結シヨツクの軽減を図ることができる。
リブンプレートを押圧する面を小さくすること
で、締結シヨツクの軽減を図ることができる。
しかも、クラツチ全体の径は変化しないので、
ドライブプレートとドリブンプレートとの摩擦面
積を削減する必要はなく、伝達トルク容量も減少
することはない。
ドライブプレートとドリブンプレートとの摩擦面
積を削減する必要はなく、伝達トルク容量も減少
することはない。
(実施例)
本考案の一実施例について説明する。
第1図は、本実施例の湿式クラツチの構成を示
す回転軸上半部断面図である。なお、同図におい
て第3図に示した従来例と同一構成部分には、同
一符号を付して説明は省略する。
す回転軸上半部断面図である。なお、同図におい
て第3図に示した従来例と同一構成部分には、同
一符号を付して説明は省略する。
本実施例におけるドラムインナ13には、クラ
ツチドラム2へ電子ビーム溶接によつて固定され
た固定部13bの下端を折り曲げて回転軸に平行
に延設することで、環状壁13aが形成されてい
る。
ツチドラム2へ電子ビーム溶接によつて固定され
た固定部13bの下端を折り曲げて回転軸に平行
に延設することで、環状壁13aが形成されてい
る。
この環状壁1の径は、当然ながら、ドラムイン
ナ13の外径よりも小さい。
ナ13の外径よりも小さい。
そして、クラツチピストン11は、回転軸側
が、クラツチドラム2のボス部2aに摺接してお
り、周縁側では、上記環状壁13aの内周面に摺
接している。このクラツチピストン11と環状壁
13aとの摺接部19は、ドリブンプレート5の
外周径よりも小さい径の円周上にあるため、クラ
ツチピストン11の周縁部からフランジ状に押圧
板11bを延設してある。
が、クラツチドラム2のボス部2aに摺接してお
り、周縁側では、上記環状壁13aの内周面に摺
接している。このクラツチピストン11と環状壁
13aとの摺接部19は、ドリブンプレート5の
外周径よりも小さい径の円周上にあるため、クラ
ツチピストン11の周縁部からフランジ状に押圧
板11bを延設してある。
このような構成により、本実施例は、油圧室8
の外周縁部の封止のための摺接部19を、ドラム
インナ13の外周径よりも小さい径の円周上に位
置させることができ、従つて、この部分でのクラ
ツチピストン11の径も小さくなり、クラツチピ
ストン11の容積を削減できる。
の外周縁部の封止のための摺接部19を、ドラム
インナ13の外周径よりも小さい径の円周上に位
置させることができ、従つて、この部分でのクラ
ツチピストン11の径も小さくなり、クラツチピ
ストン11の容積を削減できる。
また、押圧板11bの押圧面11aの面積は、
従来例のように摺接部9の存在により一律に決定
されてしまうことがなく、適宜、必要な面積とな
るように設計することができる。
従来例のように摺接部9の存在により一律に決定
されてしまうことがなく、適宜、必要な面積とな
るように設計することができる。
従つて、クラツチプストン11の静慣性の小さ
い分、作動油圧を低減し、また押圧面11aの面
積を適正な広さにすることで、締結シヨツクの軽
減効果が得られる。
い分、作動油圧を低減し、また押圧面11aの面
積を適正な広さにすることで、締結シヨツクの軽
減効果が得られる。
なお、上記実施例では、ドリブンプレートを押
圧するための押圧板11bをクラツチピストン1
1の一部として一体形成した例を示したが、この
例の他に、例えば、第2図に示すように、プレス
成形によつて作られたプレツシヤープレート12
を、第1図中のクラツチピストン11から押圧板
11bを削除した形状のクラツチピストン11′
に圧入嵌合させたものも考えられる。
圧するための押圧板11bをクラツチピストン1
1の一部として一体形成した例を示したが、この
例の他に、例えば、第2図に示すように、プレス
成形によつて作られたプレツシヤープレート12
を、第1図中のクラツチピストン11から押圧板
11bを削除した形状のクラツチピストン11′
に圧入嵌合させたものも考えられる。
プレツシヤープレート12は、断面が己の字状
になつており、押圧面12aの上端部を折返し
て、補強のための折返し部12cを形成してあ
る。この折返しのための折返し部12cを形成し
てある。この折返し部12cは、上記環状壁13
aを設けたことによつて生じた空間14内に必要
な強度が得られるように適宜な長さに延設されて
いる。
になつており、押圧面12aの上端部を折返し
て、補強のための折返し部12cを形成してあ
る。この折返しのための折返し部12cを形成し
てある。この折返し部12cは、上記環状壁13
aを設けたことによつて生じた空間14内に必要
な強度が得られるように適宜な長さに延設されて
いる。
このような構成とすることで、クラツチピスト
ン11′の形状を簡単化して加工を容易とし、か
つ、プレツシヤープレート12の材質を適切なも
のとして、強度を増すことができる。また、メン
テナンス上でも、クラツチプストン全体を交換す
ることなく、プレツシヤープレート12のみの交
換を行うことで済むため有利である。
ン11′の形状を簡単化して加工を容易とし、か
つ、プレツシヤープレート12の材質を適切なも
のとして、強度を増すことができる。また、メン
テナンス上でも、クラツチプストン全体を交換す
ることなく、プレツシヤープレート12のみの交
換を行うことで済むため有利である。
(考案の効果)
本考案は、ドラムインナの固定部内周端を回転
軸に平行に延設して、ドラムインナの外径よりも
小さい径の環状壁を形成し、この環状壁にクラツ
チピストンが摺接するようにしたことで、クラツ
チピストンとドラムインナとの摺接面の径を小さ
くすることができ、クラツチピストンの容積を減
少させることができる。
軸に平行に延設して、ドラムインナの外径よりも
小さい径の環状壁を形成し、この環状壁にクラツ
チピストンが摺接するようにしたことで、クラツ
チピストンとドラムインナとの摺接面の径を小さ
くすることができ、クラツチピストンの容積を減
少させることができる。
これにより、作動油圧を低減するとともに、ド
リブンプレートを押圧する面を小さくすること
で、締結シヨツクの軽減を安価に実現することが
できる。
リブンプレートを押圧する面を小さくすること
で、締結シヨツクの軽減を安価に実現することが
できる。
しかも、クラツチ全体の径は変化しないので、
ドライブプレートとドリブンプレートとの摩擦面
積を削減する必要はなく、伝達トルク容量も減少
することはない。
ドライブプレートとドリブンプレートとの摩擦面
積を削減する必要はなく、伝達トルク容量も減少
することはない。
第1図は本考案の一実施例の構成を示す断面
図、第2図は本考案の他の実施例の構成を示す断
面図、第3図は従来例の構成を示す断面図であ
る。 2……クラツチドラム、5……ドリブンプレー
ト、6……ドライブプレート、11,11′……
クラツチピストン、12……プレツシヤープレー
ト、13……ドラムインナ、19……摺接部。
図、第2図は本考案の他の実施例の構成を示す断
面図、第3図は従来例の構成を示す断面図であ
る。 2……クラツチドラム、5……ドリブンプレー
ト、6……ドライブプレート、11,11′……
クラツチピストン、12……プレツシヤープレー
ト、13……ドラムインナ、19……摺接部。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 回転軸に平行に延設された外周部分でドリブン
プレートを保持し、前記外周部分から半径内方向
へ折り曲げられた固定部がクラツチドラム内面に
固定されたドラムインナを備える湿式クラツチに
おいて、 前記ドラムインナの固定部内周端から回転軸に
平行に延設して、ドラムインナの外径よりも小さ
い径の環状壁を形成するとともに、 クラツチピストンが前記環状壁に摺接するよう
にしたことを特徴とする湿式クラツチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6989786U JPH0433460Y2 (ja) | 1986-05-12 | 1986-05-12 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6989786U JPH0433460Y2 (ja) | 1986-05-12 | 1986-05-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62181725U JPS62181725U (ja) | 1987-11-18 |
JPH0433460Y2 true JPH0433460Y2 (ja) | 1992-08-11 |
Family
ID=30911033
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6989786U Expired JPH0433460Y2 (ja) | 1986-05-12 | 1986-05-12 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0433460Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5069594B2 (ja) * | 2008-03-24 | 2012-11-07 | 株式会社クボタ | 油圧クラッチのハウジング及び油圧クラッチのハウジングの製造方法 |
-
1986
- 1986-05-12 JP JP6989786U patent/JPH0433460Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62181725U (ja) | 1987-11-18 |
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