JPH0433396Y2 - - Google Patents

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JPH0433396Y2
JPH0433396Y2 JP1983170195U JP17019583U JPH0433396Y2 JP H0433396 Y2 JPH0433396 Y2 JP H0433396Y2 JP 1983170195 U JP1983170195 U JP 1983170195U JP 17019583 U JP17019583 U JP 17019583U JP H0433396 Y2 JPH0433396 Y2 JP H0433396Y2
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JP
Japan
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cylinder
valve
piston
intake
intake valve
Prior art date
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JP1983170195U
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JPS6077753U (ja
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  • Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は気筒によつてスワール流の旋回方向が
異なり、又吸気バルブが排気バルブより大径に形
成された多気筒エンジンに用いるピストンの形状
に関するものである。
(従来の技術) エンジンにおいて、従来高圧縮比を実現するた
めピストンの上死点を吸排気バルブに近付けるこ
とが行われ、この際ピストン頂面とバルブとが干
渉する場合には、実開昭56−59928号公報に1例
が示されるようにピストン頂面にバルブ逃げが設
けられている。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は、混合気分配、スワール流、吸気抵
抗、スキツシユエリア、高圧縮比のすべてを配慮
した多気筒エンジンに係るものであるが、吸気抵
抗を減ずるため吸気バルブを大径に形成したと
き、この吸気バルブとピストン頂面とが干渉する
という問題が生じる。
このような問題を解消するため、実開昭56−
59928号公報に開示されているようにバルブ逃げ
をピストン頂面に形成しなければならないが、ピ
ストン頂面の外周面の全周にわたつてバルブ逃げ
を形成すると、スキツシユエリアや高圧縮比に対
して悪影響を与える。他方、吸気バルブと干渉す
る特定の箇所にのみバルブ逃げを形成すると、第
1図に示すように混合気分配、スワール流を考慮
して、少なくとも1つの気筒において、他の気筒
と異なる位置に単一の吸気バルブを配置した多気
筒エンジンにおいては、バルブ逃げの形成された
位置が異なる2種類のピストンを製作する必要が
ある。すなわち、第1気筒a及び第2気筒bの吸
気バルブの配設位置と、第3気筒c及び第4気筒
dの吸気バルブの配設位置とは異なるので、前者
に適するピストンと後者に適するピストンの2種
類のピストンを製作する必要がある。
本考案は混合気分配、スワール流、吸気抵抗、
スキツシユエリア、高圧縮比のすべてにおいて良
好な多気筒エンジンの燃焼室を構成するピストン
でありながら、各気筒に共通使用できるピストン
を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記目的を達成するためのものであつ
て、少くとも1つの気筒において、他の気筒と異
なる位置に単一の吸気バルブが配置され、且つ吸
気バルブが排気バルブより大径に形成されている
多気筒エンジンにおいて、各気筒のピストンの頂
面が少くとも外周面近傍で平面状に形成され、前
記頂面における平面部の吸気バルブと干渉する部
位に、カム軸と略平行に切欠いてなるバルブ逃げ
を形成したことを特徴とする多気筒エンジン用ピ
ストンの形状に係るものである。
(作用) 本考案によれば次のような作用を営むことがで
きる。
少くとも1つの気筒において、他の気筒の異
なる位置に吸気バルブが配置されて、その気筒
のスワール流の旋回方向が他の気筒のスワール
流の旋回方向と逆になるように構成されている
多気筒エンジンに係るものであるので、混合気
分配を良好にし、各気筒のスワール流を強化で
き、燃焼改善を図ることができる。
又吸気バルブが排気バルブより大径に形成さ
れている多気筒エンジンに係るものであるの
で、吸気抵抗を減らし、充填効率を向上させる
ことができる。
又各気筒のピストンの頂面が少くとも外周面
近傍で平面状に形成されているので、ピストン
の前記平面部においてスキツシユエリアを十分
にとれ、燃焼改善を図ることができる。
更にピストンの頂面における平面部の吸気バ
ルブと干渉する部位にバルブ逃げを形成してい
るが、これはピストンの上死点を吸気バルブに
極限まで近づけることができることを意味する
ので、高圧縮比による高効率化を実現すること
ができる。そしてピストンと吸気バルブとの間
の干渉を回避できることは云うまでもない。
前記バルブ逃げはカム軸と略平行に切欠いて
なるものであるので、吸気バルブの配置が気筒
により相違する多気筒エンジンのいずれかの気
筒においても、共通使用できる。すなわち、第
4図に示すようにバルブ逃げを形成している結
果、吸気バルブが5aに示す位置にある場合で
も、5b,5cに示す位置にある場合でも、ピ
ストンと吸気バルブとの干渉を避けることがで
きるからである。そして、このようにバルブ逃
げを形成しても、スキツシユエリア及び圧縮比
の減少を僅かに招くだけで、で述べた、混合
気分配、スワール流、吸気抵抗、スキツシユエ
リア、高圧縮比のすべてを良好な状態に維持す
ることができる。
(実施例) 以下、本考案を第2図乃至第5図に示す実施例
に基き具体的に説明する。
第2図に多気筒エンジンの一例として3気筒エ
ンジンを示す。このエンジンはシリンダヘツド1
4に吸気マニホールド13及び排気マニホールド
17が各々接続されており、この吸気マニホール
ド13の接続位置や混合気分配の関係から第1気
筒1aが第2気筒1b、第3気筒1cとスワール
の向きが逆となつている。このために、第1気筒
1aの吸気バルブ5a、排気バルブ6aと第2、
第3気筒1b,1cの吸気バルブ5b,5c、排
気バルブ6b,6cとは、ピストン7に対する配
置位置がそれぞれ図示しないカム軸に直交する気
筒中心線Aに対して対称になつている。又、吸気
バルブ5a,5b,5cは吸気の充填効率を向上
させるために排気バルブ6a,6b,6cに対し
て大径としている。
各ピストン7はその頂面9が少くとも外周面近
傍で平面状に形成され、スキツシユエリアを十分
にとれるようになつている。そしてピストン7は
吸気バルブ5a,5b,5cと干渉するおそれが
ある関係となつており、第3図乃至第5図に示す
如く、前記頂面9の吸気バルブ側周辺の平面部を
図示しないカム軸に平行に段状に切欠いて、第1
気筒1aの吸気バルブ5aに対するバルブ逃げ部
10aと第2、第3気筒1b,1cの吸気バルブ
5b,5cに対するバルブ逃げ部10bとを兼有
するバルブ逃げ10を形成している。このバルブ
逃げ10は第5図に示す如く、吸気バルブ5a,
5b,5cの底面に平行な傾斜面部11と、その
下端外周辺に位置する水平面部12とによつて構
成することが望ましいが、曲面状切欠によつても
構成するこができる。又、ピストン7の頂部周辺
のバルブ逃げ10以外の平面部とシリンダヘツド
14の燃焼室下面との間にはスキツシユエリアが
形成されている。
尚、第3図及び第4図において、15はシリン
ダブロツク、18はピストン7の頂面9中央に設
けた凹部である。
本考案は上記実施例に示す外、種々の態様に構
成することができる。例えば上記実施例におい
て、バルブ逃げ10をカム軸に平行に段状に切欠
いて形成しているが、カム軸との平行度は厳密で
なくてもよい。又上記実施例は、吸気バルブ5
a,5b,5cとピストン7,7,7の頂面9と
の間においてのみ干渉する多気筒エンジンに係る
ものであるが、排気バルブ6a,6b,6cとピ
ストン7,7,7の頂面9との間においても干渉
のおそれがある場合には、前記頂面9の排気バル
ブ側周辺部にも上記と同様のバルブ逃げ10を形
成するこができる。更に本考案は、上記構成の3
気筒エンジンに限定されず、吸気バルブの配設位
置が気筒により相違する3気筒以外の多気筒エン
ジンにおいても適用できる。
(考案の効果) 本考案は上記構成、作用を有するので、混合気
分配、スワール流、吸気抵抗、スキツシユエリ
ア、高圧縮比のすべてにおいて良好な状態を維持
できる多気筒エンジンにおいて、すべての気筒に
共通使用できて、コスト面、組立性の面から有利
なピストンを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来より使用されているエンジンの平
面図、第2図は本考案の実施例の平面図、第3図
は第2図における−断面図、第4図は本実施
例のピストンの平面図、第5図は第3図における
要部拡大図である。 1a,1b,1c……気筒、5a,5b,5c
……吸気バルブ、6a,6b,6c……排気バル
ブ、7……ピストン、9……頂面、10……バル
ブ逃げ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少くとも1つの気筒において、他の気筒と異な
    る位置に単一の吸気バルブが配置され、且つ吸気
    バルブが排気バルブより大径に形成されている多
    気筒エンジンにおいて、各気筒のピストンの頂面
    が少くとも外周面近傍で平面状に形成され、前記
    頂面における平面部の吸気バルブと干渉する部位
    に、カム軸と略平行に切欠いてなるバルブ逃げを
    形成したことを特徴とする多気筒エンジン用ピス
    トンの形状。
JP17019583U 1983-11-02 1983-11-02 多気筒エンジン用ピストンの形状 Granted JPS6077753U (ja)

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JP17019583U JPS6077753U (ja) 1983-11-02 1983-11-02 多気筒エンジン用ピストンの形状

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JP17019583U JPS6077753U (ja) 1983-11-02 1983-11-02 多気筒エンジン用ピストンの形状

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Publication Number Publication Date
JPS6077753U JPS6077753U (ja) 1985-05-30
JPH0433396Y2 true JPH0433396Y2 (ja) 1992-08-11

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ID=30371606

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JP17019583U Granted JPS6077753U (ja) 1983-11-02 1983-11-02 多気筒エンジン用ピストンの形状

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57198314A (en) * 1981-05-29 1982-12-04 Nissan Motor Co Ltd Spark-ignited internal combustion engine

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5311402U (ja) * 1976-07-14 1978-01-31
JPS5368815U (ja) * 1976-11-09 1978-06-09

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57198314A (en) * 1981-05-29 1982-12-04 Nissan Motor Co Ltd Spark-ignited internal combustion engine

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JPS6077753U (ja) 1985-05-30

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