JPH04332798A

JPH04332798A - 酸性硬表面用洗浄剤組成物

Info

Publication number: JPH04332798A
Application number: JP10121191A
Authority: JP
Inventors: ▲高▼梨　和宏; Kazuhiro Takanashi; Akira Ogasawara; 章小笠原; Kozo Ohira; 大平　晃三
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1991-05-07
Filing date: 1991-05-07
Publication date: 1992-11-19
Anticipated expiration: 2014-06-21
Also published as: JP2908587B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】【０００１】【産業上の利用分野】本発明は、硬表面用洗浄剤組成物
に関するものであり、詳しくは、酸性条件においても適
度な粘性を有し、しかも塩素系の製品と混合しても塩素
ガス発生の危険性のない、安全な酸性硬表面用洗浄剤組
成物に関するものである。【０００２】【従来の技術及びその課題】トイレ、浴室の汚れはリン
酸カルシウム、酸化鉄及び脂肪酸金属塩・グリセライド
・脂肪酸及び炭化水素、また黄ばみ汚れ（尿汚垢・微生
物等由来の有機汚れ）であることが知られている。これ
らの汚れを効率的に除去する洗浄剤として、主に無機汚
れを対象として無機酸もしくは有機酸を主洗浄成分とし
た酸性洗浄剤が、脂肪酸金属塩系の汚れに対してはキレ
ート剤と界面活性剤を主洗浄成分とした洗浄組成物が、
黄ばみ汚れ等の有機汚れについては次亜塩素酸アルカリ
金属塩を主基剤とするアルカリ性洗浄漂白剤（塩素系洗
浄剤）が広く知られており、いずれのタイプの洗浄剤も
市販されている。【０００３】ところが、これらの洗浄剤はそれぞれ単独
で使用する場合には問題ないが、例えば酸性洗浄剤と塩
素系洗浄剤を誤って混合した場合、塩素ガスが発生し、
大変危険性が高いといった問題があった。【０００４】また、トイレ、浴室において、これら強固
な汚れが付着し、また目につきやすいため清浄する必要
がある箇所の多くは垂直面である。しかし、従来のこれ
ら市販洗浄剤は垂直面ふりかけてもすぐに流れ落ち、そ
の洗浄効果を充分に発揮することができず、使用量も多
くなって不経済であった。また、ふりかけるときに液の
はね返りや飛び散りがあると、酸性の強い洗浄液を使用
するには危険性がある。【０００５】これらの欠点を改善するには適正な粘度ま
で増粘する必要があるが、酸性系で有効に働く増粘剤は
殆ど皆無であった。わずかにポリビニルアルコール（以
下、ＰＶＡ　と略記する場合もある）、ザンサンガム等
を使用している例もあるが、充分な増粘性がないか、経
日的な粘度低下があって満足すべきものではない。【０００６】【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
他の洗浄剤と誤って混合しても有毒ガスを発生すること
のない安全性を持ち、かつ様々な硬表面汚れに対しても
洗浄性能が高く、適正な粘性を保持した酸性液体洗浄剤
組成物を開発するべく鋭意研究を重ねた結果、特定金属
イオン類と酸性アニオン性界面活性剤及び特定ポリマー
の共存系にＨ２Ｏ２を添加し、組成物のｐＨを３以下に
調整することにより、目的とする酸性液体洗浄剤組成物
が得られることを見出し、本発明を完成させた。【０００７】即ち、本発明は、下記　（ａ）〜（ｄ）　
成分（ａ）　Ｈ２Ｏ２　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　１〜１０重量％（ｂ）　水溶性の
アルカリ金属塩及び／又はアルカリ土類金属塩　　　０
．１〜１０重量％（ｃ）　酸型アニオン性界面活性剤　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　０．１〜２５重量％（ｄ）　下記一般式（Ｉ）　
　【０００８】【化２】【０００９】〔式中、Ｘ　　：−ＯＨ又は−ＨＹ　：−
ＣＯＯＭ又は−ＨＭ　：アルカリ金属原子又はＨｐ，　ｑ：０〜１を意味する。〕で表される構造を有する水溶性カルボン酸系ポリマー　
　　　　　　　０．０１〜１０重量％を含有してなり、且つｐＨが３以下である酸性硬表面用
洗浄剤組成物を提供するものである。【００１０】本発明において、Ｈ２Ｏ２は組成物中に１
〜１０重量％、好ましくは３〜７重量％配合される。【００１１】本発明に　（ｂ）成分として用いられる水
溶性のアルカリ金属塩及び／又はアルカリ土類金属塩と
しては、それぞれ塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、ホウ酸塩、
リン酸塩から選ばれる１種又は２種以上が好ましい。ま
た、アルカリ金属としてはナトリウム、カリウムが好ま
しく、アルカリ土類金属としてはカルシウム、マグネシ
ウムが好ましい。（ｂ）　成分としては塩化カルシウム
、塩化ナトリウム、硫酸カリウム及び硫酸マグネシウム
から選ばれる１種又は２種以上が好ましい。これらの水
溶性アルカリ金属塩及び／又はアルカリ土類金属塩は本
発明の組成物中に　０．１〜１０重量％、好ましくは　
０．５〜３重量％配合するのが実用上好ましい。【００１２】本発明において（ｃ）　成分として使用さ
れる酸型アニオン性界面活性剤は、通常のスルホネート
系アニオン性界面活性剤が使用され、直鎖又は分岐鎖ア
ルキル（Ｃ８　〜Ｃ２２）ベンゼンスルホン酸、長鎖ア
ルキル　（Ｃ８〜Ｃ２２）スルホン酸、長鎖オレフィン
　（Ｃ８〜Ｃ２２）スルホン酸等が挙げられる。ここで
　（ｃ）成分を酸型のまま未中和で用いることにより、
有機酸又は無機酸を用いることなく液性を適度に調整す
ることが可能となる。酸型アニオン性界面活性剤は本発
明の組成物中に　０．１〜２５重量％、好ましくは　０
．５〜１０重量％配合される。【００１３】本発明に（ｄ）　成分として用いられるカ
ルボン酸系ポリマーは水溶性であり、次の一般式（Ｉ）
　で表される構造を有するものである。【００１４】【化３】【００１５】〔式中、Ｘ　：−ＯＨ又は−ＨＹ　：−Ｃ
ＯＯＭ又は−ＨＭ　：アルカリ金属原子又はＨｐ，　ｑ：０〜１を意味する。〕かかるポリマーは平均分子量が　５００〜１０万のもの
が好ましい。就中、ポリアクリル酸（塩）系ポリマーが
特に好ましい。ポリアクリル酸又はその塩は、平均分子
量が１０００〜１０万、好ましくは２０００〜２０００
０　の範囲のものが好適である。平均分子量が１０００
未満あるいは１０万を越えると貯蔵安定化効果は低下す
る。尚、過酸化水素系酸性液体漂白剤に増粘剤としてよ
く使用されているカーボポールは分子量の非常に大きい
、しかも部分架橋されているポリアクリル酸であり、本
発明で使用する架橋されていないポリアクリル酸とは別
のものである。【００１６】（ｄ）　成分の水溶性カルボン酸系ポリマ
ーは組成物中に総量で０．０１〜１０重量％、好ましく
は　０．５〜３重量％配合される。ポリマーの配合量が
０．０１重量％未満では充分な効果が得られず、また１
０重量％を越えるとポリマーの分離問題を生ずる恐れが
ある。【００１７】本発明の組成物は通常上記　（ａ）〜（ｄ
）　成分に水を加えてバランスをとるが、その他に（ｃ
）　成分以外の界面活性剤、尿素、ラジカル捕捉剤、エ
タノール、イソプロパノール、エチレングリコール等の
アルコール類、増粘剤、香料、色素、螢光染料、酵素、
防錆剤、防黴剤、水不溶性研磨剤、コロイダルシリカ、
またポリホスフェート、ホスホン酸等のビルダー、ＥＤ
ＴＡ、ＮＴＡ　等のキレート剤等を必要に応じて配合し
てもよい。【００１８】本発明の組成物の原液のｐＨは３以下、好
ましくは　１．５未満に調整される。組成物のｐＨが３
を超えると洗浄性能が低下する。【００１９】【実施例】以下実施例にて本発明を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。【００２０】実施例１〜５及び比較例１〜６表１に示す
配合組成の硬表面洗浄剤組成物を調整し、以下の試験を
行った。結果は表１に示す。＜洗浄力＞洗浄力の評価は、被洗浄面として、水を流し
ただけでは落ちない汚れが付着している一般家庭の水洗
トイレを選定し、その水洗便器に評価用液体洗浄剤３０
ｇを塗布し、３分後にブラシにて洗浄し水ですすいだ後
の便器表面の状態を目視にて判定した。評価基準 ○：汚れが８割以上落ちる △：汚れが２〜５割落ちる ×：汚れがほとんど落ちない＜安全性＞市販の塩素系洗浄剤（トイレハイター：花王
（株）製）３ｍｌに評価用液体洗浄剤３ｍｌを混合し、
塩素ガスの発生量をガス検知管を用いて測定した。評価
基準○：塩素ガス発生量　　１ｐｐｍ　未満×：塩素ガ
ス発生量　　１ｐｐｍ　以上＜粘度安定性＞各種組成の
増粘した均一な液体洗浄剤組成物の初期粘度（調製直後
の粘度）と４０℃で１４日間保存した後の粘度を測定し
、粘度の変化をみた。【００２１】【表１】【００２２】【化４】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　下記　（ａ）〜（ｄ）　成分（ａ）　
Ｈ２Ｏ２　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　１〜１０重量％（ｂ）　水溶性のアルカリ金属
塩及び／又はアルカリ土類金属塩　　　０．１〜１０重
量％（ｃ）　酸型アニオン性界面活性剤　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　０．１
〜２５重量％（ｄ）　下記一般式（Ｉ）　【化１】〔式中、Ｘ　：−ＯＨ又は−ＨＹ　：−ＣＯＯＭ又は−ＨＭ　：アルカリ金属原子又はＨｐ，　ｑ：０〜１を意味する。〕で表される構造を有する水溶性カルボン酸系ポリマー　
　　　　　　　０．０１〜１０重量％を含有してなり、且つｐＨが３以下である酸性硬表面用
洗浄剤組成物。
【請求項２】　　ｐＨが　１．５未満である請求項１記
載の酸性硬表面用洗浄剤組成物。
【請求項３】　　水溶性のアルカリ金属塩及び／又はア
ルカリ土類金属塩（ｂ）が塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、ホ
ウ酸塩及びリン酸塩から選ばれる１種又は２種以上であ
る請求項１又は２記載の酸性硬表面用洗浄剤組成物。
【請求項４】　　アルカリ金属がナトリウム、カリウム
、アルカリ土類金属がカルシウム、マグネシウムから選
ばれる請求項１〜３の何れか１項記載の酸性硬表面用洗
浄剤組成物。
【請求項５】　　水溶性のアルカリ金属塩及び／又はア
ルカリ土類金属塩（ｂ）が塩化カルシウム、塩化ナトリ
ウム、硫酸カリウム及び硫酸マグネシウムから選ばれる
１種又は２種以上である請求項１〜４の何れか１項記載
の酸性硬表面用洗浄剤組成物。
【請求項６】　　酸型アニオン性界面活性剤（ｃ）の末
端部アニオン基が−ＳＯ３−である請求項１〜５の何れ
か１項記載の酸性硬表面用洗浄剤組成物。
【請求項７】　　水溶性カルボン酸系ポリマー（ｄ）　
がポリアクリル酸又はその金属塩である請求項１〜６の
何れか１項記載の酸性硬表面用洗浄剤組成物。
【請求項８】　　水溶性カルボン酸系ポリマー（ｄ）　
の平均分子量が１０００〜１０万である請求項１〜７の
何れか１項記載の酸性硬表面用洗浄剤組成物。