JPH04332519A - 掃除機の集塵量表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は掃除機の集塵量表示装置
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年の掃除機には集塵物廃棄時期を使用
者に知らせるため、集塵室内の蓄積量を表示する装置が
設けられている。

【０００３】第５図にその１例を示す。第５図において
、１０１は透明な円筒、１０２は透明な円筒１０１内の
吸込側に移動自在に収納された指針、１０３は透明な円
筒１０１の他端と掃除機本体をつなぐ管、１０４は透明
な円筒１０１に設けられ指針１０２を透明な円筒１０１
の吸込口１０６側に支持するバネ、１０５は透明な円筒
１０１上に設けられた窓、１０７はフィルター、１０８
はファン、１０９は集塵室を示す。

【０００４】上記構成において、掃除機本体に設けられ
たフィルター１０７が塵芥によって閉塞されてくると、
掃除機本体内の吸気側Ａの負圧が次第に大きくなる。従
って外気は吸込口１０６から透明な円筒１０１に入り、
指針１０２を押しあけ管１０３を経て掃除機本体に流入
する。この際指針１０２はバネ１０４により吸込口１０
６側に押されているので、バネ１０４の力と流入する空
気の圧力が釣り合うポイントまで指針１０２が移動する
。透明な円筒１０１上に設けられた窓１０５を通して指
針１０２の位置が外部より確認でき、集塵量がアナログ
的に表示される。

【０００５】しかしながら、このような集塵量表示装置
では、家庭において掃除機を使用する時延長管の先に取
り付けられている吸引具の方を見ながら操作するため、
ほとんど視野に入らない。ゆえに、掃除機本体側にて集
塵量が表示されても使用者はそれに気づかず吸引力の低
下した状態で使い続けるという欠点があった。この欠点
を解除するためのものとして、特開昭５８−４４０２１
号公報に示されるように、吸込具内に吸込空気流によっ
て駆動する発電機と表示ランプを有し、この発電機の発
生電圧が一定値を越えたときに表示ランプを点灯させ集
塵量が低下したことを知らせるものがある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
５８ー４４０２１号公報の発明では該発明を実現するた
めに、羽根車、回転ブラシ、発電機、表示ランプ及び発
電機の電圧変化により表示ランプを点滅させるための電
気回路等多くの部品が必要であり、製造工程も煩雑で製
造の効率が低下する上にコスト高となる欠点があった。

【０００７】本発明は上記欠点を除去するもので、掃除
機を使用しながら集塵量を適切に把握することができる
集塵量表示装置をコンパクトでしかも安価な構造で提供
することを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、発熱体と、前記発熱体を冷却する空冷部と、
表示部を具備し、前記空冷部の空気流量は掃除機本体の
吸引力に依存することを特徴とする掃除機の集塵量表示
装置を提供するものである。

【０００９】

【作用】上記構成により、集塵量が増加しその圧損によ
って吸込力が低下すると吸引される空気流量が減少し空
冷部に流れる空気流量がそれに依存して減少するため、
前記空冷部によって冷却されている発熱体の温度が上昇
し、表示部に表示される。前記発熱体の設置場所は掃除
機本体に限らないため、必要に応じて、掃除機使用時に
常に視野に入る前記吸込具もしくは延長管もしくは手元
パイプにて集塵量を表示できるため、集塵量を適切に使
用者に示すことができ、吸込力が低下したまま使用する
ことが防止されて効率的に掃除することができると共に
、従来の構造を活用したコンパクトでしかも安価な装置
を提供することが出来るものである。

【００１０】

【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照しな
がら説明する。

【００１１】第１図〜第３図は本発明の第１の実施例を
示す。第１図〜第３図において、１は吸込具本体で、吸
込具上部本体２と、吸込具下部本体３と、延長管４に吸
込具本体１を接続する接続パイプ５と、蓋体６とで外郭
が形成されている。吸込具本体１の内部には、回転して
塵介を集める回転ブラシ７、駆動用モータ８、駆動用モ
ータ８の回転を回転ブラシ７に伝達するベルト９が配備
されている。１０は吸込具本体１の外周に配備したバン
パー、１１ａ、１１ｂは回転ブラシ７を回転自在に吸込
具下部本体３に取り付ける軸受けである。吸込具本体１
の下面に設けられた吸込口１２から接続パイプ５に至る
空気通路１３は、駆動用モータ８へのゴミの進入を防止
するために吸込具上部本体２と吸込具下部本体３にそれ
ぞれ形成された隔壁１４ａ、１４ｂにて形成される。１
５は吸込具下部本体３の駆動用モータ８後部に一体に形
成した通風口であり、ここより流入した空気は駆動用モ
ータ８を冷却し同時に駆動用モータ８へのゴミの進入を
防いだ後、ベルト収納部１６を迂回し空気通路１３に至
り、接続パイプ５より吸引される。１７は吸込具上部本
体２の駆動用モーター８近傍に取り付けられ吸引具上部
本体２に設けられた窓より見ることができる温度により
色変化する液晶、１８は掃除機本体である。

【００１２】以上のように構成された第１の実施例につ
いて以下にその動作を説明する。掃除機使用時には、掃
除機本体１８の吸引動作と同時に駆動モータ８が駆動し
回転ブラシ７が回転する。駆動モータ８は自己発熱する
が通風口１５から入る冷却風によって冷却され、その温
度上昇は一定値（α℃）以下に抑えられる。しかし、掃
除機の集塵室の蓄積量が増加しその量が集塵室いっぱい
になってくると、空気抵抗が大きくなり吸引流量が低下
してくる。そのため、通風口１５から吸い込まれる冷却
風の流量も低下し、駆動モータ８の温度が上昇し通常使
用時よりも高い温度（β℃）となる。このとき、液晶１
７の変色臨界温度（γ℃）は予め実験等によりα℃＜γ
℃≦β℃となるように設定しておく。これにより集塵量
の増加による駆動モータ８の温度変化を液晶１７がその
色変化によって表示して、使用者に集塵量を知らせる。

【００１３】以上のように本実施例では、表示部である
液晶１７が第３図に示すように掃除機使用時に常に使用
者の視野にはいる吸込具に設けられているため、使用者
に適切に集塵量を表示でき、吸込力が低下したまま使用
することが防止される。さらに、本実施例においては発
熱体として従来から吸込具に備え付けられている駆動モ
ータ８を、空冷部として従来から駆動モータ８の冷却及
び駆動モータ８へのゴミの流入防止に設けられていた通
風口１５を流用しており、また、液晶１７が表示と同時
に検出機能を具備しているため、掃除機上部本体２の駆
動モータ８上に位置するところに窓を設け液晶の表示部
を設置するだけの部品数の少ないコンパクトな構造で上
記効果を実現することができる。なお、今回用いた液晶
は変色臨界温度がγ℃のみであったが、複数個の変色臨
界温度（γ１℃、γ２℃、γ３℃、−−−γｎ℃）を有
する液晶を用いることにより集塵量変化を多段階に表示
することができる。

【００１４】第４図は本発明の第２の実施例を示す。２
２は、手元パイプ２１に取り付けられ、掃除機本体動作
時に一定の電流が流れる抵抗である。また、抵抗２２の
少なくとも１面が手元パイプ２１内壁に露出いているか
、もしくは手元パイプ２１内を流れる空気の１部が抵抗
２２の収納部に流れ込むようになっている。２３は、抵
抗２２の近傍に位置し手元パイプ２１の外部よりその表
示が確認できるように取り付けられた温度変化によって
可逆的に色変化をする染料もしくは塗料を用いた表示部
である。

【００１５】以上のように構成された第２の実施例につ
いて以下にその動作を説明する。掃除機本体が駆動する
と、抵抗２２に一定電流が流れジュール熱が発生する。 ジュール熱によって発熱した抵抗２２は手元パイプ２１
に流れる空気によって冷却され一定温度（λ℃）以下に
保たれる。しかし、掃除機の集塵室の蓄積量が増加し、
その量が集塵室いっぱいになってくると、空気抵抗が大
きくなり吸引流量が低下してくる。そのため、抵抗２２
の温度が上昇する（ν℃）。このとき、表示部２３の変
色臨界温度（μ℃）は予め実験等によりλ℃＜μ℃≦ν
℃となるように設定しておく。これにより集塵量の増加
による抵抗２２の温度変化を表示部２３がその色変化に
よって表示して、使用者に集塵量を知らせる。

【００１６】以上のように本実施例は、掃除機使用時に
常に使用者の視野にはいる手元パイプ２１で集塵量を表
示できるため、使用者に適切に集塵量を知らせることが
でき、吸込力が低下したまま使用することが防止され効
率的に掃除できる。さらに、発熱体として抵抗２２を用
い、空冷部として手元パイプ２１に流れる空気を流用し
ており、染料もしくは塗料による表示部は検出機能を具
備しているため従来の構造を活用した部品数の少ないコ
ンパクトな装置で前記効果を実現するという第１の実施
例と同様の効果を奏するものである。

【００１７】また、本実施例では表示部として、温度変
化によって色変化する液晶、染料及び塗料を用いたが、
温度によってその形状、性質が変化する（例えば、バイ
メタル、形状記憶合金、圧電材料など）を用いても同様
の効果が得られる。

【００１８】

【発明の効果】以上のように本発明は、発熱体と、前記
発熱体を冷却する空冷部と、前記発熱体の温度を検出す
る検出部と、表示部を具備し、前記空冷部の空気流量は
掃除機本体の吸引力に依存することを特徴とする掃除機
の集塵量表示装置であり、必要に応じて、掃除機使用時
に常に使用者の視野にはいる吸込具もしくは延長管もし
くは手元パイプにおいても発熱体を設置できるため使用
者に適切に集塵量を表示でき、吸込力が低下したままの
使用を防止しかつ効率的・効果的に掃除を行えるという
効果を奏すると共に上記構成により、従来の構造を活用
した部品数の少ないコンパクトで安価な構造の掃除機の
集塵量表示装置を提供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１図は、本発明の第１の実施例における掃除
機の集塵量表示装置の側面断面図である。

【図２】第２図は、同正面断面図である。

【図３】第３図は、第１の実施例を用いた掃除機の実際
の使用時における１形態を示す図である。

【図４】第４図は本発明の第２の実施例における掃除機
の集塵量表示装置の要部断面図である。

【図５】第５図は従来の掃除機の集塵量表示装置の要部
側面断面図である。

【符号の説明】

１　　　　吸込具 ８　　　　駆動用モータ １３　　空気通路 １５　　通風口 １７　　液晶 ２１　　手元パイプ ２２　　抵抗 ２３　　表示部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】発熱体と、前記発熱体を空冷する空冷部と
   、前記発熱体の温度を表示する表示部を具備し、前記空
   冷部の空気流量は掃除機本体の吸引力に依存することを
   特徴とする掃除機の集塵量表示装置。