JPH04332209A - 多端子電力増幅器 - Google Patents

多端子電力増幅器

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JPH04332209A
JPH04332209A JP3102875A JP10287591A JPH04332209A JP H04332209 A JPH04332209 A JP H04332209A JP 3102875 A JP3102875 A JP 3102875A JP 10287591 A JP10287591 A JP 10287591A JP H04332209 A JPH04332209 A JP H04332209A
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JP
Japan
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terminal
terminals
amplifier
changeover switch
amplifiers
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JP3102875A
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English (en)
Inventor
Kazuichi Yamamoto
山本 員市
Masayoshi Tanaka
將義 田中
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の入出力端子を有
するマイクロ波帯の多端子電力増幅器に関する。なお、
本発明はマルチビーム衛星通信に用いられる衛星搭載増
幅器その他として利用される。
【0002】
【従来の技術】図10は、複数の入出力端子を有する従
来の多端子電力増幅器の構成を示すブロック図である。 図において、入力端子811 〜818 の各信号は、
第1の電力結合器82を介して増幅器831 〜838
 に入力され、それぞれの出力は第2の電力結合器84
を介して出力端子851 〜858 に取り出される。 なお、ここに示す構成は入出力端子数N(2n )=8
(23 )、増幅器数N=8であり、各電力結合器82
,84は、2入力2出力の90度ハイブリッド結合器(
H)86を4(N/2)個並列に配置し、さらに3(n
)段縦続に配置した構成である。また、入出力端子はそ
れぞれ対応するものに同一の添字を付したが、一般的な
構成は例えば特開昭61−78213号公報に記載され
ている。
【0003】以下、図10に示す多端子電力増幅器の動
作について説明するが、ここでは簡単のために入力端子
811 には周波数f1 (角周波数ω1 )の信号が
入力し、入力端子812 には周波数f2 (角周波数
ω2 )の信号が入力されるときに、各増幅器851 
〜858 が同一の特性を有する理想的な場合について
示す。入力端子811 に入力される信号電圧をv1 
=a・cos(ω1t) 、入力端子812 に入力さ
れる信号電圧をv2 =a・cos(ω2t) とする
。入力端子811 に入力される信号が、第1の電力結
合器82を介して各増幅器831 〜838 に入力さ
れるときの理想的な移相量をαj1(j=831 〜8
38 )とすると、 αj1=0°,90°,90°,180°,90°,1
80°,180°,270° である。また、入力端子812 に入力される信号が、
第1の電力結合器82を介して各増幅器831 〜83
8 に入力されるときの理想的な移相量をαj2(j=
831 〜838 )とすると、 αj2=90°,180°,180°,270°,0°
,90°,90°,180° である。したがって、各増幅器831 〜838 には
、  v=b・cos(ω1t+αj1)+b・cos
(ω2t+αj2)          … (1)の
信号が入力される。ただし、b=a・2−3/2である
。 また、αj1,αj2は第1の電力結合器82の構成で
決定される位相であり、例えば増幅器831 ではαj
1=0°,αj2=90°である。
【0004】ここで、各増幅器831 〜838 の特
性について、入力電圧v,出力電圧V,係数a1 ,a
3 として   V=a1・v+a3・v3           
                        …
 (2)と仮定する。 (1)式で表される信号がこの
増幅器に入力された場合には、出力電圧Vの各信号成分
は、f1 成分:A1・cos(ω1t+αj1)f2
 成分:A1・cos(ω2t+αj2)となる。ただ
し、A1 =b・a1+3b・a3/4である。
【0005】各増幅器で増幅された信号は、第2の電力
結合器84で位相合成される。各増幅器831 〜83
8 から出力された信号が、第2の電力結合器84を介
して出力端子851 に取り出されるときの理想的な移
相量をβ1j(j=831 〜838 )とすると、β
1j=270°,180°,180°,90°,180
°,90°,90°,0° である。また、各増幅器831 〜838 から出力さ
れた信号が、第2の電力結合器84を介して出力端子8
52 に取り出されるときの理想的な移相量をβ2j(
j=831 〜838 )とすると、 β2j=180°,90°,90°,0°,270°,
180°,180°,90° である。
【0006】したがって、出力端子851 に現れる各
信号成分は、 f1 成分:Σj 2−3/2・A1・cos(ω1t
+αj1+β1j)f2 成分:Σj 2−3/2・A
1・cos(ω2t+αj2+β1j)となる。ただし
、Σj はj=831 〜838 についての総和であ
る。一方、 αj1+β1j=270°,270°,270°,27
0°,270°,270°,270°,270° αj2+β1j=  0°,  0°,  0°,  
0°,180°,180°,180°,180° であるので、周波数f1 の信号は出力端子851 に
同相合成されて出力されるが、周波数f2 の信号は出
力端子851 には逆相合成されて出力されない。
【0007】同様にして、周波数f2 の信号は出力端
子852 に同相合成されて出力されるが、周波数f1
 の信号は出力端子852 には逆相合成されて出力さ
れない。 このように、従来の多端子電力増幅器では、1つの入力
端子に入力された信号が第1の電力結合器82により分
配されて各増幅器831 〜838 に入力され、各増
幅器で増幅された後に、第2の電力結合器84により位
相合成されて入力端子に対応した出力端子にだけ出力さ
れる構成になっている。したがって、この多端子電力増
幅器をマルチビーム衛星通信用の増幅器として用いた場
合には、各ビームからの信号を共通増幅するので、ビー
ム間のトラヒック変動があっても柔軟に対処して電力の
有効利用を図ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の多端子電力増幅
器をマルチビーム衛星搭載用中継器の送信多端子電力増
幅器として使用する場合には、増幅器の高信頼性が要求
される。ところで、現用機器が故障した場合には、切替
スイッチなどによって予備機器に切り替えて動作させる
予備構成により、高信頼性を確保することが一般的に行
われている。
【0009】しかし、複数の入出力端子を有し、複数の
増幅器を有する従来の多端子電力増幅器では、各増幅器
が同一の特性であることが不可欠であるので、予備構成
を実現するには挿入する切替スイッチなどの特性を含め
て設計する必要がある。したがって、現在ではN個の増
幅器全体に対して予備の増幅器を有するような予備構成
は実現されていない。
【0010】本発明は、N個の増幅器全体に対して予備
構成をとることができる多端子電力増幅器を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数M個の信
号入力端子の信号を所定の位相関係で複数N個の出力端
子に位相展開する第1の電力結合器と、前記第1の電力
結合器の各出力端子に取り出される出力信号をそれぞれ
増幅するN個の増幅器と、前記N個の増幅器の各出力信
号を前記第1の電力結合器の位相関係に対応する所定の
位相関係で位相合成し、前記各信号入力端子に対応する
M個の信号出力端子に出力する第2の電力結合器とを備
えた多端子電力増幅器において、a,b,c,dの4端
子を有し、端子aと端子bが接続される接続状態1,端
子aと端子cおよび端子bと端子dが同時に接続される
接続状態2,さらに端子aと端子dおよび端子bと端子
cが同時に接続される接続状態3の3つの接続状態をと
り、前記接続状態1における端子a−b間の電気長がe
s1であり、前記接続状態2における端子a−c間,端
子b−d間および前記接続状態3における端子a−d間
,端子b−c間の各電気長がes2である4端子切替ス
イッチを前記増幅器対応に設け、隣接する4端子切替ス
イッチの端子dと端子cが電気長essの接続線路を介
して接続され、両端の4端子切替スイッチの端子cまた
は端子dが電気長er の接続線路を介してそれぞれ端
子T1または端子T2に接続され、 ess=es1−2es2 er =es1−es2 の関係を有する切替スイッチ網を前記N個の増幅器の入
力側と出力側のそれぞれに備え、前記各切替スイッチ網
の端子T1間および端子T2間にそれぞれ前記N個の増
幅器と同一の特性を有する2つの増幅器を備え、前記(
N+2)個の増幅器のうちN個の増幅器を現用として用
い、このN個の増幅器の少なくとも1つに故障が発生し
たときに、前記切替スイッチ網を操作してその増幅器に
隣接する増幅器から予備として残っている増幅器まで1
つずつシフトした迂回経路を形成する制御手段を備えた
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】図1は、本発明の多端子電力増幅器の基本構成
を示すブロック図である。図において、N個並列に配置
される増幅器831 〜83N の外側に2個の増幅器
83N+1 ,83N+2 を予備として設け、従来の
多端子電力増幅器としての動作を損なうことなく、故障
した増幅器に代わって予備の増幅器83N+1 あるい
は増幅器83N+2 に迂回する経路を形成する切替ス
イッチ網11,12を備える。切替スイッチ網11,1
2は、それぞれN個の4端子切替スイッチ131 〜1
3N ,141 〜14N を備える。なお、増幅器に
付す番号の添字と、4端子切替スイッチに付す番号の添
字が対応する。
【0013】ここで、4端子切替スイッチの接続状態を
図2に示す。4端子切替スイッチの各端子a,b,c,
dにおいて、端子a−b間の電気長をes1とし、端子
a−c間,端子b−d間,端子a−d間,端子b−c間
の各電気長をes2とする。図2(1) に示す接続状
態1は端子a−b間が接続された状態を示し、図2(2
) に示す接続状態2は端子a−c間,端子b−d間が
接続された状態を示し、図2(3) に示す接続状態3
は端子a−d間,端子b−c間が接続された状態を示す
【0014】以下説明を容易にするために、各4端子切
替スイッチ131 〜13N ,141 〜14N の
初期状態を接続状態1とする。4端子切替スイッチ13
1 〜13N の端子aは第1の電力結合器82の各出
力端子に接続され、端子bは増幅器831 〜83N 
の各入力端子に接続される。また、4端子切替スイッチ
141 〜14N の端子aは増幅器831 〜83N
 の各出力端子に接続され、端子bは第2の電力結合器
84の各入力端子に接続される。また、各4端子切替ス
イッチ131 〜13N ,141 〜14N の端子
c,dは、それぞれ隣接する4端子切替スイッチの対向
する端子に電気長essの接続線路15を介して接続さ
れる。また、切替スイッチ網11の4端子切替スイッチ
131 の端子cは、電気長er の接続線路16を介
して切替スイッチ網11の端子171 に接続され、4
端子切替スイッチ13N の端子dは、接続線路(電気
長er )16を介して切替スイッチ網11の端子17
2 に接続される。また、切替スイッチ網12の4端子
切替スイッチ141 の端子cは、接続線路(電気長e
r )16を介して切替スイッチ網12の端子181 
に接続され、4端子切替スイッチ14N の端子dは、
接続線路(電気長er )16を介して切替スイッチ網
12の端子182 に接続される。予備の増幅器83N
+1 は端子171 と端子181 との間に接続され
、予備の増幅器83N+2 は端子172 と端子18
2 との間に接続される。
【0015】また、各増幅器831 〜83N ,83
N+1 ,83N+2 の振幅量がすべてAであり、位
相量がすべてθA であるとし、各切替スイッチ網11
,12は無損失であるとする。各切替スイッチ網11,
12が無損失であれば、各4端子切替スイッチがどのよ
うな接続状態でも、切替スイッチ網11から各増幅器8
31 〜83N ,83N+1 ,83N+2 を介し
て切替スイッチ網12の出力端子に得られる振幅量は増
幅器の振幅量Aとなるので、以下の説明では各接続状態
における位相量だけに着目する。
【0016】初期状態における切替スイッチ網11の4
端子切替スイッチ13i (i=1〜N)の端子aから
、増幅器83i (i=1〜N)を介して、切替スイッ
チ網12の4端子切替スイッチ14i (i=1〜N)
の端子bまでの位相量θT は、すべて θT =es1+θA +es1 となる。なお、従来の多端子電力増幅器と同等の動作を
実現する場合には、増幅器での絶対位相量は問題になら
ず、各増幅器の振幅および位相特性が揃っていれば十分
である。したがって、初期状態では、各切替スイッチ網
11,12を挿入したことにより、各増幅器での見かけ
上の位相量が全体にθA からθT にシフトするだけ
であり、多端子電力増幅器としての機能には支障はない
【0017】初期状態で増幅器83j1(1≦j1≦N
)が故障した場合には、図示しない制御手段により、切
替スイッチ網11,12を制御して予備の増幅器83N
+1 あるいは増幅器83N+2 への切替えを行う。 増幅器83N+1 に切替える場合には、増幅器83k
 (k=1〜j1)に接続する切替スイッチ網11の4
端子切替スイッチ13k (k=1〜j1)を接続状態
2に設定し、切替スイッチ網12の4端子切替スイッチ
14k (k=1〜j1)を接続状態3に設定する。
【0018】すなわち、故障した増幅器83j1に入力
される信号が、対応する4端子切替スイッチ13j1か
ら接続線路(電気長ess)15,4端子切替スイッチ
13j1−1を介して隣接する増幅器83j1−1に迂
回され、対応する4端子切替スイッチ14j1−1から
接続線路(電気長ess)15,4端子切替スイッチ1
4j1を介して出力される(このときの位相量をθT1
とする)。以下順次、迂回経路が隣接する増幅器にシフ
トし、最後に増幅器831 に入力される信号が、対応
する4端子切替スイッチ131 から接続線路(電気長
er )16,切替スイッチ網11の端子171 を介
して予備の増幅器83N+1 に迂回され、切替スイッ
チ網12の端子181 から接続線路(電気長er )
16,4端子切替スイッチ141 を介して出力される
(このときの位相量をθT2とする)。
【0019】各位相量θT1,θT2は、それぞれθT
1=es2+ess+es2+θA+es2+ess+
es2θT2=es2+er +θA +er+es2
となる。ここで、接続線路15,16の各電気長ess
,er を   ess=es1−2es2           
                         
… (3)  er =es1−es2       
                         
      … (4)と設定することにより、 θT1=es1+θA +es1 θT2=es1+θA +es1 となり、ともに初期状態における位相量θT と等しく
なる。すなわち、故障した増幅器から予備の増幅器83
N+1 側に迂回経路を全体にシフトしても、位相量に
変化はなく従来と同様の多端子電力増幅器として動作さ
せることができる。
【0020】また、増幅器83N+2 に切替える場合
には、故障した増幅器83k (k=j1〜N)に接続
する切替スイッチ網11の4端子切替スイッチ13k 
(k=j1〜N)を接続状態3に設定し、切替スイッチ
網12の4端子切替スイッチ14k (k=j1〜N)
を接続状態2に設定する。以下同様に、故障した増幅器
から予備の増幅器83N+2 側に迂回経路を全体にシ
フトしても、位相量に変化はなく従来と同様の多端子電
力増幅器として動作させることができる。
【0021】なお、以上の説明では、切替スイッチ網1
1,12の各4端子切替スイッチ131 〜13N ,
141 〜14Nの初期状態を特定したが(接続状態1
)、初期状態を他の接続状態とし、N+2個の増幅器8
31 〜83N ,83N+1 ,83N+2 のうち
、任意のN個を現用増幅器とし、残りの2個を予備増幅
器とすることも可能である。
【0022】また、各切替スイッチ網11,12につい
て、端子間の電気長es1,es2と、接続線路15の
電気長essと、接続線路16の電気長er との関係
を示す条件式(3),(4) をそれぞれ個別に満足す
る構成としてもよい。
【0023】
【実施例】図3〜図6は、本発明実施例の切替え時の状
態を示す図である。なお、本実施例はN=8の場合であ
り、予備の増幅器839 ,8310を備えるが、図面
の都合上、増幅器835 〜増幅器837および対応す
る4端子切替スイッチは省略されている。
【0024】図3は初期状態であり、各切替スイッチ網
11,12の4端子切替スイッチ131 〜138 ,
141 〜148はそれぞれ接続状態1になっている。 したがって、動作する増幅器831 〜838 におい
て、上述したように切替スイッチ網11,12を挿入し
た分だけ位相量がシフトするが、多端子電力増幅器とし
ての機能は従来と同様である。
【0025】図4は増幅器832 が故障したときの状
態であり、切替スイッチ網11の4端子切替スイッチ1
31 ,132 を接続状態2に設定し、切替スイッチ
網12の4端子切替スイッチ141 ,142 を接続
状態3に設定する。すなわち、故障した増幅器832 
に入力される信号が、対応する4端子切替スイッチ13
2 から接続線路(電気長ess)15,4端子切替ス
イッチ131 を介して隣接する増幅器831 に迂回
され、対応する4端子切替スイッチ141 から接続線
路(電気長ess)15,4端子切替スイッチ142 
を介して出力される。また、増幅器831 に入力され
る信号は、対応する4端子切替スイッチ131 から接
続線路(電気長er )16,切替スイッチ網11の端
子171 を介して予備の増幅器839 に迂回され、
切替スイッチ網12の端子181 から接続線路(電気
長er )16,4端子切替スイッチ141 を介して
出力される。
【0026】図5は増幅器831 および増幅器833
 が故障したときの状態であり、切替スイッチ網11の
4端子切替スイッチ131を接続状態2に設定し、切替
スイッチ網12の4端子切替スイッチ141 を接続状
態3に設定する。また、切替スイッチ網11の4端子切
替スイッチ133 〜138 を接続状態3に設定し、
切替スイッチ網12の4端子切替スイッチ143 〜1
48 を接続状態2に設定する。すなわち、故障した増
幅器831 に入力される信号が、対応する4端子切替
スイッチ131 から接続線路(電気長er )16,
切替スイッチ網11の端子171 を介して予備の増幅
器839 に迂回され、切替スイッチ網12の端子18
1 から接続線路(電気長er )16,4端子切替ス
イッチ141 を介して出力される。また、故障した増
幅器833 に入力される信号が、対応する4端子切替
スイッチ133 から接続線路(電気長ess)15,
4端子切替スイッチ134 を介して隣接する増幅器8
34 に迂回され、対応する4端子切替スイッチ144
から接続線路(電気長ess)15,4端子切替スイッ
チ143 を介して出力される。以下順次、迂回経路が
隣接する増幅器にシフトし、最後に増幅器838 に入
力される信号が、対応する4端子切替スイッチ138 
から接続線路(電気長er )16,切替スイッチ網1
1の端子172 を介して予備の増幅器8310に迂回
され、切替スイッチ網12の端子182 から接続線路
(電気長er )16,4端子切替スイッチ148 を
介して出力される。
【0027】図6は、増幅器832 が故障した後に増
幅器839が故障したときの状態である。増幅器832
 が故障した後は図4に示す状態となり、予備の増幅器
839 側に迂回経路が設けられるが、増幅器839 
が故障することにより、切替スイッチ網11の4端子切
替スイッチ131 を接続状態1に戻し、切替スイッチ
網12の4端子切替スイッチ141 を接続状態1に戻
す。さらに、切替スイッチ網11の4端子切替スイッチ
132 〜138 を接続状態3に設定し、切替スイッ
チ網12の4端子切替スイッチ142 〜148 を接
続状態2に設定する。
【0028】このように、各増幅器831 〜8310
の振幅および位相特性が等しく、かつ各切替スイッチ網
11,12が無損失であれば、図3〜図6に示すいずれ
の形態においても多端子電力増幅器として同様の機能を
果たすことができる。図7は、本発明多端子電力増幅器
の他の実施例構成を示すブロック図である。なお、本実
施例は入力端子数M1=5,出力端子数M2=5の場合
であり、予備の増幅器839 ,8310を含めて10
個の増幅器を備えるが、図面の都合上、増幅器835 
〜増幅器837 および対応する4端子切替スイッチは
省略されている。
【0029】本実施例の特徴とするところは、入力端子
811 〜815 に接続される第1の電力結合器82
において、信号が通らない90度ハイブリッド結合器(
H)86を取り外し、入力端子に接続された90度ハイ
ブリッド結合器86の入力端子を終端する。また、出力
端子851〜855 に接続される第2の電力結合器8
4において、信号が通らない90度ハイブリッド結合器
(H)86を取り外し、出力端子に接続されない90度
ハイブリッド結合器の出力端子を終端する。
【0030】図8は、切替スイッチ網を構成する4端子
切替スイッチを同軸タイプの切替スイッチにより実現し
た実施例構成を示す図である。図8(1) は、SPD
Tスイッチ20とSP3Tスイッチ21を用いて構成し
た4端子切替スイッチの例であり、SPDTスイッチ2
0およびSP3Tスイッチ21の各接点間の電気長がp
s である。端子aとSP3Tスイッチ21,端子bと
SP3Tスイッチ21,端子cとSPDTスイッチ20
,端子dとSPDTスイッチ20との間は、それぞれ電
気長pt の線路22を介して接続される。SP3Tス
イッチ21間は、電気長p1 の線路23を介して接続
され、SPDTスイッチ20とSP3Tスイッチ21と
の間は、それぞれ電気長p2 の線路24を介して接続
される。
【0031】したがって、端子a,b間の電気長es1
は、 es1=2pt+2ps+p1           
… (5)であり、端子a−c間、端子a−d間、端子
b−c間、端子b−d間の各電気長es2は、 es2=2pt+2ps+p2           
… (6)である。ここで、(3),(4) 式で決定
される接続線路15,16の各電気長ess,er は
、ess=es1−2es2≧0          
      … (7)er =es1−es2  ≧
0                  … (8)が
実現のための条件であるが、es1>0,es2>0で
あるので、 (7)式が満足されれば (8)式は自動
的に満足される。したがって、(5),(6),(7)
 式からess=(2pt+2ps+p1)−2(2p
t+2ps+p2)=p1−2(p2+pt+ps) 
    … (9)となるので、 p1 ≧2(p2+pt+ps)          
…(10)を満足するように、図8(1) に示される
4端子切替スイッチを構成する。
【0032】図8(2) は、SPDTスイッチ20の
みを用いて構成した4端子切替スイッチの例であり、S
PDTスイッチ20の各接点間の電気長がps である
。端子a,b,c,dと各SPDTスイッチ20との間
は、それぞれ電気長pt の線路22を介して接続され
る。端子aに接続されるSPDTスイッチ20と端子d
に接続されるSPDTスイッチ20との間、端子bに接
続されるSPDTスイッチ20と端子cに接続されるS
PDTスイッチ20との間には、それぞれ電気長p3 
の線路25を介してSPDTスイッチ20が挿入され、
そのSPDTスイッチ20間は、電気長p1 の線路2
3を介して接続される。端子aに接続されるSPDTス
イッチ20と端子cに接続されるSPDTスイッチ20
との間、端子bに接続されるSPDTスイッチ20と端
子dに接続されるSPDTスイッチ20との間は、それ
ぞれ電気長p2 の線路24を介して接続される。
【0033】したがって、端子a,b間の電気長es1
は、 es1=2pt+4ps+p1+2p3       
   …(11)である。端子a,c間および端子b,
c間の電気長es2−a、端子a,d間および端子b,
c間の電気長es2−bは、それぞれ es2−a=2pt+2ps+p2         
  …(12)es2−b=2pt+3ps+2p3 
    …(13)である。ここで、es2−a=es
2−b=es2であるためには、(12),(13) 
式から p3 =(p2−ps)/2          …(
14)p2>ps                 
               …(15)とすればよ
い。また、(7) 式の条件は、(11),(12),
(14)式から、 ess=(2pt+4ps+p1+(p2−ps))−
2(2pt+2ps+p2)=p1−(p2+2pt+
ps)             …(16)となるの
で、 p1 ≧p2+2pt+ps            
 …(17)とすればよい。したがって、(14),(
15),(17)式を満足するように、図8(2) に
示される4端子切替スイッチを構成する。
【0034】図9は、切替スイッチ網を構成する4端子
切替スイッチを導波管タイプの切替スイッチにより実現
した実施例構成を示す図である。図において、電気長p
1 の導波管26と電気長p2 の増幅器27は回転子
28内に収容される。回転子28の外側には、端子a,
b,c,dに対応した開口をもつ固定子29が設けられ
る。 図9(1) は接続状態1に対応し、図9(2) は接
続状態2に対応し、図9(3) は接続状態3に対応す
る。ここで、導波管26の電気長p1 を導波管27の
電気長p2の2倍よりも十分に大きくすれば、各端子と
回転子との接続部の電気長を考慮しても、4端子切替ス
イッチに必要な条件 (7)式を満足することができる
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、N個の増
幅器のいずれか2個までの故障に対して、予備増幅器へ
の切替えを可能にすることができる。したがって、N個
の増幅器のすべてについて予備増幅器を備える必要がな
く、小さな規模で信頼性の高い多端子電力増幅器を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多端子電力増幅器の基本構成を示すブ
ロック図である。
【図2】4端子切替スイッチの接続状態を示す図である
【図3】本発明実施例の切替え時の状態(初期状態)を
示す図である。
【図4】本発明実施例の切替え時の状態(増幅器832
 が故障したときの状態)を示す図である。
【図5】本発明実施例の切替え時の状態(増幅器831
 および増幅器833 が故障したときの状態)を示す
図である。
【図6】本発明実施例の切替え時の状態(増幅器832
 が故障した後に増幅器839 が故障したときの状態
)を示す図である。
【図7】本発明多端子電力増幅器の他の実施例構成を示
すブロック図である。
【図8】切替スイッチ網を構成する4端子切替スイッチ
を同軸タイプの切替スイッチにより実現した実施例構成
を示す図である。
【図9】切替スイッチ網を構成する4端子切替スイッチ
を導波管タイプの切替スイッチにより実現した実施例構
成を示す図である。
【図10】複数の入出力端子を有する従来の多端子電力
増幅器の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,12  切替スイッチ網 13,14  4端子切替スイッチ 15  接続線路(電気長ess) 16  接続線路(電気長er ) 17,18  端子 20  SPDTスイッチ 21  SP3Tスイッチ 22,23,24,25  線路 26  導波管(電気長p1 ) 27  増幅器(電気長p2 ) 28  回転子 29  固定子 81  入力端子 82  第1の電力結合器 83  増幅器 84  第2の電力結合器 85  出力端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数M個の信号入力端子の信号を所定
    の位相関係で複数N個の出力端子に位相展開する第1の
    電力結合器と、前記第1の電力結合器の各出力端子に取
    り出される出力信号をそれぞれ増幅するN個の増幅器と
    、前記N個の増幅器の各出力信号を前記第1の電力結合
    器の位相関係に対応する所定の位相関係で位相合成し、
    前記各信号入力端子に対応するM個の信号出力端子に出
    力する第2の電力結合器とを備えた多端子電力増幅器に
    おいて、a,b,c,dの4端子を有し、端子aと端子
    bが接続される接続状態1,端子aと端子cおよび端子
    bと端子dが同時に接続される接続状態2,さらに端子
    aと端子dおよび端子bと端子cが同時に接続される接
    続状態3の3つの接続状態をとり、前記接続状態1にお
    ける端子a−b間の電気長がes1であり、前記接続状
    態2における端子a−c間,端子b−d間および前記接
    続状態3における端子a−d間,端子b−c間の各電気
    長がes2である4端子切替スイッチを前記増幅器対応
    に設け、隣接する4端子切替スイッチの端子dと端子c
    が電気長essの接続線路を介して接続され、両端の4
    端子切替スイッチの端子cまたは端子dが電気長er 
    の接続線路を介してそれぞれ端子T1または端子T2に
    接続され、 ess=es1−2es2 er =es1−es2 の関係を有する切替スイッチ網を前記N個の増幅器の入
    力側と出力側のそれぞれに備え、前記各切替スイッチ網
    の端子T1間および端子T2間にそれぞれ前記N個の増
    幅器と同一の特性を有する2つの増幅器を備え、前記(
    N+2)個の増幅器のうちN個の増幅器を現用として用
    い、このN個の増幅器の少なくとも1つに故障が発生し
    たときに、前記切替スイッチ網を操作してその増幅器に
    隣接する増幅器から予備として残っている増幅器まで1
    つずつシフトした迂回経路を形成する制御手段を備えた
    ことを特徴とする多端子電力増幅器。
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