JPH04331744A - 繊維補強泡ガラス - Google Patents

繊維補強泡ガラス

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Publication number
JPH04331744A
JPH04331744A JP9895591A JP9895591A JPH04331744A JP H04331744 A JPH04331744 A JP H04331744A JP 9895591 A JP9895591 A JP 9895591A JP 9895591 A JP9895591 A JP 9895591A JP H04331744 A JPH04331744 A JP H04331744A
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JP
Japan
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fibers
fiber
foam glass
glass
oxide film
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Application number
JP9895591A
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English (en)
Inventor
Hideaki Takahashi
秀明 高橋
Toshiyuki Hashida
俊之 橋田
Masamitsu Nanbu
正光 南部
Shin Omi
伸 近江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は軽量建材、断熱材等に利
用される泡ガラスにかかり、特に泡ガラス中に繊維を導
入した繊維補強泡ガラスに関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】泡ガラスの脆性を改善するた
めに、補強材としての各種線材を内在させることはよく
知られるところである。実開昭50−154615 号
にアスベスト、ロックウール等の鉱物短繊維を混在した
ガラス質発泡セラミック体が、また特開昭60−363
84号、特開平2−145491号にはアルミナファイ
バーやステンレスファイバー等の耐熱性繊維を含んでな
る繊維補強発泡 (多孔) セラミックが開示されてい
るようにセラミックファイバーや耐熱金属繊維を用いる
ことは公知であるが、非酸化物系セラミック繊維を用い
ることについては開示、示唆されておらず、また耐熱金
属繊維についても格別の処理を施すことについては言及
しておらず、後段詳述するように効果的な補強作用を呈
し得ない。
【0003】本出願人の出願にかかる特開昭64−87
532号にはガラス質多泡体中に繊維長が0.1 〜3
mmの繊維状材料を混入分散してなること、該繊維状材
料の好適具体例としてウオラストナイト、石綿、アタパ
ルジャイト、セピオライト等を、不適当な例として長さ
0.002mm のSiC ウィスカーを開示したが、
前記ウィスカーはきわめて微細であって記載の如く補強
効果を奏し得ない。
【0004】さらに本出願人の出願にかかる特開昭63
−319232 号には鋼線を含有したガラス質多泡体
に関し、鋼線の熱膨張係数、長さ、太さ(横断面積)お
よびガラス質多泡体中の含有量を規定し、さらに鋼線と
して特定のフェライト系耐食鋼を採用し、加えてその横
断面形状や表面形状を特異とすること等を開示した。こ
れら特定条件を付すことにより鋼線のガラスマトリック
ス中の接続掛止作用を向上することができるが、製品の
吸水率が上昇する等不都合な点が少なくなく、より一層
の補強効果も望まれる。
【0005】なお別の開示例では、例えば特開昭54−
64507号、特開昭61−91078号等には天然ガ
ラス等の高軟化点の泡ガラス原料に炭化珪素や窒化珪素
などを導入、熱処理することにより炭素分、窒素分を分
解気化して発泡剤として作用せしめることが開示されて
いるが、勿論本発明とは目的、構成、作用効果を全く異
にする。
【0006】すなわちこれら開示例には非酸化物系セラ
ミック繊維の導入については開示されておらず、あるい
は開示されていても径や長さが不適当である等補強を目
的とするうえでは効果的な作用を呈し得ず、また格別の
処理を施した、あるいは特定の物理化学的性質を有する
金属繊維の導入についても開示示唆されていない。
【0007】本発明者等は非酸化物系セラミック繊維が
概して他のセラミック、ガラス等の繊維に比べ引張強度
において格段と優れ、引張弾性率も高いこと、900 
℃以下の熱処理温度では比較的安定していてガラス成分
による侵食を受け難いこと、他方金属繊維は低廉容易に
入手でき、その表面処理を施すこと等により新たなガラ
スとの界面特性を発揮し優れた補強作用を発現すること
などの知見をもとに泡ガラスの補強材について鋭意検討
の結果、本発明を完成するに到ったものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明は繊維補強泡ガ
ラスに関し、アルカリ珪酸系泡ガラスに非酸化物系セラ
ミック繊維および/または表面酸化層を有する金属繊維
を分散してなること、前記繊維の径が平均5ないし50
0 μm 、長さが平均2ないし30 mm であるこ
と、さらに前記繊維を泡ガラス中に0.5 ないし5v
ol%分散含有せしめてなること、加えて前記金属繊維
が予め表面酸化膜を形成した金属、あるいは泡ガラス形
成温度域において酸化性金属であること、前記金属繊維
の表面酸化膜の形成を、泡ガラスの破壊靱性試験におけ
るアコースティックエミッションの放出度合いより評価
判定するにあたり、表面酸化膜を形成した金属繊維繊維
を分散せしめた泡ガラスの単位面積当たりアコースティ
ックエミッション放出数またはエネルギー量が、酸化膜
を形成しない金属繊維を分散せしめた泡ガラスの5倍以
上であること、さらに加えて前記アルカリ珪酸系泡ガラ
スがソーダ石灰系ガラス組成であり、繊維が炭化珪素繊
維、予め酸化膜を形成したステンレス繊維、酸化性の軟
鋼繊維、アルミニウム合金繊維また亜鉛合金繊維より選
択される1種以上であること、さらに好適には泡ガラス
原料に発泡剤としての炭酸ストロンチウムまたは炭酸バ
リウムを含んでなることから成る。
【0009】アルカリ珪酸系ガラスはSiO2を主体と
し、Na2O、K2O 、Li2O等のアルカリ金属酸
化物、あるいは更にCaO 、MgO 、BaO 等の
アルカリ土類金属酸化物または二価金属酸化物を含むガ
ラスで、軟化温度が殆ど800 ℃以下である。発泡は
軟化温度ないしそれより略100 ℃高い温度範囲、す
なわち900 ℃以下で良好に発現する。好適なものと
しては板ガラスや容器ガラス等に汎用されるソーダ石灰
系ガラスがあり、その軟化温度は700 ℃強、従って
発泡温度は当該温度ないし800 ℃強である。該成分
系のガラスは板ガラス屑や容器ガラス屑として低廉容易
に入手できるので、それを粉砕して原料ガラス粉を調製
する。
【0010】非酸化物系セラミック繊維はシリコン、チ
タン、アルミニウム等の炭化物、窒化物、あるいはSi
−Al−O−N 等で代表される酸窒化物等の複合化合
物をも含むもので、前記発泡温度においては比較的安定
していてガラスとの反応もなく、また引張等の機械的強
度に優れ、弾性率も高いという特性を有する。
【0011】非酸化物系セラミック繊維材料においては
、前記機械的特性に加え、高温(1000℃以下)安定
性に優れ、非酸化物系繊維のうちでは比較的低廉で入手
容易な炭化珪素繊維を推奨するものである。
【0012】金属繊維は前記したごとく予め表面酸化膜
を形成した金属、あるいは泡ガラス形成温度域において
酸化性金属を採用する。前者においては各種ステンレス
繊維が入手容易で最も一般的であるが、勿論これに限定
するものではない。これらは熱処理その他の適宜手段に
より容易に表面酸化膜を形成することができる。該酸化
膜の形成は泡ガラスの破壊靱性試験におけるアコーステ
ィックエミッション(= 音響放出、以下AEという)
 の活性度等より評価判定でき、すなわち予め表面酸化
膜を形成しない金属繊維を導入した泡ガラスに比べAE
放出数、またはAEエネルギー量が増大するが、そのい
ずれかが5倍以上であれば充分に酸化膜が形成されたこ
とを示し、泡ガラスの靱性の格段の向上が見込める。
【0013】後者の泡ガラス成形温度域で酸化性を有す
る金属とはアルカリ珪酸系泡ガラス、例えばソーダ石灰
系泡ガラスの成形好適温度域、すなわち900℃以下程
度で表面酸化し易い金属繊維をいい、好適には軟鋼繊維
、亜鉛合金繊維、アルミニウム合金繊維等が含まれる。
【0014】これら酸化膜を形成した金属繊維あるいは
成形過程で酸化膜を形成する金属繊維は酸化膜を介して
泡ガラスマトリックスと金属繊維を適度に接着し、かつ
泡ガラスマトリックスの破断に際して適度に引抜けて泡
ガラスに靱性を与えるものである。
【0015】これら繊維の径は繊維材質にもよるが、平
均5ないし500 μm の範囲とするもので、概して
5μm 未満では荷重負荷に際して破断し易い。例えば
軟鋼繊維、亜鉛合金繊維等延性に富む繊維では50μm
 以上とするのが好ましい。また500 μmを越える
とその分ガラスマトリックスとの接触面積が低下し、補
強、すなわち接続掛止作用を不充分とする。特に炭化珪
素繊維等のセラミック繊維においては100 μm を
越えると柔軟性に欠け、脆性が発現し易いので100 
μm 以下とするのが好ましい。
【0016】また長さは平均2mmないし30mmの範
囲とするもので、2mm未満では荷重負荷に際して引抜
けが容易となって補強作用が不充分であり、30mmを
越えるとガラス原料との混合に際して繊維相互の絡み等
により局在化して均一分散を不充分とする。さらにこれ
ら繊維の混入量は0.5 vol%ないし5vol%の
範囲が有効であり、0.5vol%未満では補強作用が
不充分であり、5vol%を越えると繊維の絡み等によ
り混合を困難とし均一分散が不充分となり、特に鉄鋼等
の重質金属繊維の場合はそれ自体比重が大きく、従って
泡ガラスの比重を上昇するという欠点がある。
【0017】なお本発明における非酸化物系セラミック
繊維と金属繊維を適宜併存させることは本発明を逸脱す
るものではなく、また公知の他の補強材、例えばフレー
クや粒状のもの等の更なる併存は本発明を妨げるもので
はない。
【0018】繊維補強泡ガラスの製造は公知の手段を採
用でき、すなわち原料ガラス粉と、少量の炭酸カルシウ
ム等の発泡剤、および繊維を乾式または湿式下で混合し
、成形枠に投入し、または予めプレス等により成形体と
し、これらを加熱炉内で熱処理発泡せしめればよい。 あるいは前記成形枠に替え、上下一対の耐熱無端ベルト
間に前記混合原料を投入し、そのまま加熱炉に導いて熱
処理すれば連続成形が可能である。
【0019】また、泡ガラスは例えば緻密層、中間層、
高発泡層の三層一体と為し、非酸化物系セラミック繊維
や金属繊維を高発泡層を含む一ないし複数層に適宜配す
ることも本発明の範疇である。
【0020】
【実施例】 〔実施例A〕以下に非酸化物系セラミックス繊維および
予め表面酸化層を形成した金属繊維を泡ガラスに導入し
たケースにつき、非酸化物系セラミック繊維の典型例と
しての炭化珪素繊維、表面酸化膜を形成した金属繊維の
代表例としてのステンレス繊維を例示し詳述する。
【0021】〔原料〕原料ガラス粉として、板ガラス製
造に際して発生したガラスカレット(屑)を150 メ
ッシュ以下に粉砕したものを採用した。ガラス組成はS
iO2 72wt%、Al2O31.5wt%、CaO
 11wt% 、MgO 0.5 wt% 、Na2O
 13wt%、K2O 0.9 wt% および若干量
のFe2O3 、TiO2、SO3 等からなる。発泡
剤として市販の微粉炭酸カルシウムを採用した。
【0022】繊維材料として炭化珪素繊維、およびステ
ンレス繊維のうち最も一般的なSUS430繊維を準備
した。 なお炭化珪素繊維の密度は2.55g/cm3 、引張
弾性率は190GPa、引張強度は2.8GPaであり
、ステンレス繊維(sus430)の密度は8.10g
/cm3 、引張弾性率は200GPa、引張強度は0
.52GPa である。
【0023】〔炭化珪素繊維補強泡ガラスの作製〕原料
ガラス粉100 重量部に対し、泡ガラスかさ比重0.
8 付近、および1.2 付近を目標として炭酸カルシ
ウムを0.15ないし0.2 重量部の範囲で適宜量混
合した。別に市販の炭化珪素繊維の所定量を界面活性剤
(セチルピリジニウムブロマイド)を若干量添加した稍
アルカリ性水中に投入し、攪拌した後、前記原料ガラス
粉混合物を混入し、得られたスラリーをケント紙で形成
した容器に充填し、振動を与えて内在気泡を除去した。 これを乾燥後電気炉内に配置後、10℃/分の速度で昇
温し、800 ℃に達したところで10分間保持し、そ
の後5℃/分以下程度で降温し、550 ℃において約
1時間保持し、以後炉内放冷して炭化珪素繊維補強泡ガ
ラスを得た。
【0024】〔ステンレス繊維補強泡ガラスの作製〕原
料ガラス粉100 重量部に泡ガラスかさ比重0.8 
付近を目標として炭酸カルシウム約0.2 重量部を混
合し、さらにこれにステンレス塊の振動切削によって得
られる市販のステンレス繊維をそのまま、または予め9
00 ℃、1時間加熱処理、酸化層形成したものを所定
量添加混合し、該混合原料を成形枠内に投入し、電気炉
内に配置して前記同様に熱処理し、ステンレス繊維補強
泡ガラスを得た。
【0025】〔繊維非混入泡ガラスの作製〕原料ガラス
粉100 重量部に対し、泡ガラスかさ比重0.8 付
近、および1.2 付近を目標として炭酸カルシウムを
0.15ないし0.2 重量部の範囲で適宜量混合した
うえで、そのまま成形枠に投入し、これを電気炉内に配
置して前記同様に熱処理し、比較例としての繊維非混入
泡ガラスを得た。
【0026】なお泡ガラスは後述するようにノッチ長さ
の異なる2試料を一対として破壊靱性試験に供し、かつ
試験結果のばらつきを考慮して最低計5対10試料の泡
ガラスについて試験するものである。また予め泡ガラス
にAEセンサーを付設し、破壊靱性試験における亀裂の
発生、進行、繊維の引抜け等に際して発する音波を検出
し、破壊挙動を評価するものである。
【0027】〔破壊靱性試験〕添付図1A、Bに泡ガラ
ス試料1の形状サイズを示す。図1Aは試料の斜視図、
同じくBは平面図である。荷重付加用孔2、2’にはイ
ンストロン万能試験機のヘッド部を挿通して泡ガラス試
料を矢印方向に引張り、そのときの荷重Pを測定し、そ
れによる荷重線変位δL をクリップゲージにより測定
した。
【0028】3は試料上下面に亘る切欠部であり、4、
4’は試料上下面夫々に刻設した溝部、5はさらに試料
上下面に亘り厚さ0.15mmのカーボンブレードで削
成した切込(以下ノッチという)である。なお6はノッ
チの一端、7はノッチの他端(以下ノッチ端という)を
示す。 aは荷重負荷用孔2、2’間(荷重線) とノッチ端7
との間の距離(以下ノッチ長さという)、Wは荷重線と
試料端部の間との距離、Bは試料の厚み、Bnは両溝部
4、4’間の厚み(正味の厚み)であり、夫々のサイズ
は図示のとおりである。
【0029】δt は荷重負荷によるノッチ端7の開口
変位をあらわすもので、溝部4のノッチ端7対応位置に
クリップゲージを当てがいその広がりを計測することに
より得られ、後述引張軟化曲線を導くうえでの基礎資料
とする。さらに引張軟化曲線を得るためにノッチ長さa
は図に付したとおりa1 に設定した試料とa2 に設
定した試料(同一材質試料)夫々について測定し、夫々
荷重Pと荷重線変位δL よりなる荷重−変位曲線を得
るものである。
【0030】〔引張軟化曲線〕岩石の破壊強度評価に適
用される公知の手法であり、同一材質(同一複合材質も
含む)の試料における各ノッチ長さa1 とa2 にお
ける前記荷重(P/Bn)−変位(δL )曲線グラフ
〔注;荷重Pは正味厚みBnで除してあらわす〕からそ
の面積差〔S(δL )〕を得、これをノッチ長さの差
(a1−a2 )で除して次式1の如くJ積分〔J(δ
L )〕を算定する。
【0031】〔式1〕   なお(P/Bn)1 はノッチ長さa1の試料に、
(P/Bn)2 はノッチ長さa2の試料に対応する。
【0032】他方同時に測定したノッチ長さa1 、a
2 のケースにおける夫々の開口変位〔δt1、δt2
〕と荷重線変位δL の関係から、次式2の如く平均開
口変位δt と荷重線変位δL の関係を求める。
【0033】〔式2〕 δt ( δL ) =  δt1( δL )+δt
2( δL ) /2さらに前記J積分〔J(δL )
〕および平均開口変位〔δt(δL )〕からJ−δt
 の関係が求まる。次いでdJ/dδt 、すなわちそ
の接線勾配よりσ(結合力)−δt (平均開口変位、
以降単に開口変位と呼ぶ)からなる引張軟化曲線を導く
【0034】該引張軟化曲線は曲げ試験等他の強度試験
によっても得られ、試料材質固有の特性曲線としてあら
わされるものである〔当該引張軟化則に関する詳細は例
えば、高橋秀明等「花こう岩のひずみ軟化則の測定と破
壊靱性評価に関する研究」日本機会学会論文集(A編)
、第56巻、第526 号(1990年6月発行)、第
1400〜1405頁に記載〕。
【0035】〔AEの測定〕AEは材料の亀裂の発生、
進行時や、繊維等との複合材料における繊維等の引抜け
時などに発生する音波であり、図1A、Bに示すように
泡ガラス試料1にAEセンサー8を取付け、破壊靱性試
験に際して発生するAEを検出し、これを増幅し、予め
設定した所定出力レベル毎に区分され、計数記録する。
【0036】〔実施例1〜12、比較例1〜3および参
考例1〜3〕以下の繊維材料導入条件において試験した
。 下記混入量は熱処理以前の原料中の容積百分率であらわ
したものである。 1)炭化珪素繊維の混入 実施例1(Ex1* ) 繊維径14μm 、繊維長3
mm、混入量1vol% 実施例2(Ex2)  繊維径14μm 、繊維長3m
m、混入量5vol% 実施例3(Ex3)  繊維径14μm 、繊維長6m
m、混入量1vol% 実施例4(Ex4)  繊維径14μm 、繊維長13
mm、混入量 0.5vol% 実施例5(Ex5)  繊維径14μm 、繊維長13
mm、混入量 0.8vol% 実施例6(Ex6)  繊維径14μm 、繊維長13
mm、混入量1vol% 実施例7(Ex7)  繊維径7μm 、繊維長3mm
、混入量1vol% 実施例8(Ex8)  繊維径27μm 、繊維長3m
m、混入量1vol% 参考例1(REx1)   繊維径14μm 、繊維長
13mm、混入量 0.1vol% 参考例2(REx2)   繊維径14μm 、繊維長
36mm、混入量1vol% 参考例3(REx3)   繊維径36μm 、繊維長
1mm、混入量 0.1vol% (以上かさ比重0.72±0.11) 実施例9 (Ex9)  繊維径14μm 、繊維長6
mm、混入量1vol% (かさ比重1.18±0.05) 2)SUS 繊維の混入 実施例10 (Ex10)   繊維径50μm 、繊
維長2mm、混入量 1.6vol% (酸化膜形成) 実施例11 (Ex11)   繊維径30μm 、繊
維長2mm、混入量 4.7vol% (酸化膜形成) 実施例12 (Ex12)   繊維径80μm 、繊
維長15mm、混入量 3.2vol% (酸化膜形成
) 比較例3 (CEx3)   繊維径50μm 、繊維
長2mm、混入量 1.6vol% (無処理) (以上かさ比重0.91±0.04) 3)繊維非混入 比較例1 (CEx1)   繊維非混入(かさ比重0
.80±0.19)比較例2 (CEx2)   繊維
非混入(かさ比重1.15±0.08)* 印;添付図
2〜5における符号であり、実施例1はEx1であらわ
す。以下の実施例、参考例、比較例においても同様であ
る。
【0037】前記実施例1〜12、参考例1〜3および
比較例1〜3において、それぞれノッチ長さa1,a2
 のケースについて破壊靱性試験をし、荷重(P/Bn
)−変位(δL )曲線を得た(バラツキを考慮して1
例につき5対8試料において測定)。さらにこの結果を
もとに前記した手法により結合力(σ)−ノッチ端平均
開口変位(δt )(すなわち開口変位)からなる引張
軟化曲線を導いた。
【0038】図2A、Bは泡ガラスのかさ比重0.8 
付近の代表的な例の荷重−変位曲線をノッチ長さa1 
とa2 の対で測定したものを示した。図3A、Bは夫
々図2A、Bに対応する引張軟化曲線を示した。両図2
、3Aは実施例に係るもの、Bは比較例に係るものでこ
れらのグラフは代表例を示したものである。
【0039】図2A、Bの荷重−変位曲線は試料形状、
サイズ等による影響を受けるが、これから導き出される
図3A、Bの引張軟化曲線は試料材質固有のものであっ
て試料形状、サイズ、荷重方法等の異なる各種試料を比
較検討できる。
【0040】図3Aにおいて、実施例1、3および6は
炭化珪素繊維の繊維長さの影響をあらわしており、3→
6→13mmと繊維が長くなるに従い最大結合力(σc
 )が増大し、すなわち引張抵抗が高く、最大開口変位
(δtC) も増大し(σc 、δtCについては実施
例6に例示するように、夫々縦、横軸との接点であらわ
される)、すなわち繊維の接続掛止の作用も高まってい
る。 参考例2における繊維長36mmのものは作製段階で繊
維の絡まり著しく、荷重−変位曲線もばらつきが大きく
安定していないので注意を要する。図3Bにおいて比較
例1はかさ比重0.8 、繊維非混入のもの、比較例3
は同様な比重でSUS 繊維(無処理)1.6 vol
%混入のものであるが、いずれも前記実施例に比べ最大
結合力(σc )において劣り、また最大開口変位(δ
tC) においても格段と劣っており、逆に前記実施例
は靱性が格段と向上していることを示す。図3B比較例
2はかさ比重略1.2 、繊維非混入のものを例示した
ものであり、かさ比重0.8 のものに比べ緻密化した
分最大結合力(σc)が増大するが、最大開口変位(δ
tC) は改善されておらず、なお実施例が優れること
が明白である。
【0041】図4Aは参考例1と実施例4〜6を対比し
たもので、炭化珪素繊維混入量が0.1 →0.5 〜
1vol%と増大するに従い、最大結合力(σc )、
最大開口変位(δtC) とも増大傾向が伺え、すなわ
ち引張抵抗が高く、また接続掛止作用がきわめて優れる
ことを明らかにしている。
【0042】図4Bにおいては実施例1(炭化珪素繊維
混入量1vol%、繊維径14μm 、長さ3mm)を
基準として、炭化珪素繊維混入量を5vol%まで増大
したケース(実施例2)、繊維径を7μm と細くした
ケース(実施例7)、逆に27μm と太くしたケース
(実施例8)を示した。この範囲においては依然として
靱性向上の効果が認められる。なお参考例3は繊維長さ
が過小、かつ繊維混入量が過少のケースを示し、補強効
果は認め難い。
【0043】図5Aは繊維非混入泡ガラスでかさ比重0
.8 (比較例1)、かさ比重1.2 (比較例2)夫
々に対し炭化珪素繊維を混入した(実施例3、9)とき
の補強効果を示すもので、泡ガラスのかさ比重に応じて
靱性を向上できることをあらわす。
【0044】図5BはSUS 繊維(酸化膜形成)を混
入した実施例10、11、12を繊維非混入の比較例1
およびSUS 繊維(無処理)を混入した比較例3と対
比したもので、SUS繊維(無処理)1.6 vol%
混入においては、靱性向上の効果は認め難いが、SUS
 繊維に予め酸化膜形成したものは同一混入量でも特に
最大開口変位(δtC) が大幅に増大し、靱性の著し
い増大が明らかである。またファイバーの径、長さが異
なるが、3.2 vol%および4.7 vol%混入
においては最大開口変位(δtC) の更なる増大とと
もに最大結合力(σc )において増大するのが明白で
あり、靱性の飛躍的向上を如実に示すものである。
【0045】前記比較例に係る無処理のSUS 繊維は
後述するように走査電子顕微鏡観察やAE解析によれば
泡ガラスマトリックスと接着し、泡ガラスマトリックス
の破断とともに繊維の延性破断が認められるケースが多
いが、酸化膜形成したSUS 繊維は、炭化珪素繊維あ
るいは窒化珪素繊維と同様に泡ガラスマトリックスの破
断に際して繊維の引抜けが認められるケースが多く、そ
れは接続掛止作用を証左するものである。
【0046】これら実施例においては繊維非混入の泡ガ
ラスに対して最大結合力において同等以上、最大変位量
において10倍以上あり、略それに比例して強靱化が向
上したことを示すものである。
【0047】〔AEの測定〕AEは材料の亀裂の発生、
進行時や、繊維等との複合材料における繊維等の引抜け
時などに発生する音波であり、図1に示すように泡ガラ
ス試料1にAEセンサー8を取付け、破壊靱性試験に際
して発生するAEを検出し、以後図示を省略するがそれ
を増幅し、予め設定した所定出力レベル毎に区分され、
計数記録するものである。
【0048】図6A、Bは代表例としての実施例1、6
(炭化珪素繊維混入)の、図7A、Bは比較例1(繊維
非混入)、3(SUS 繊維混入; 酸化処理せず) 
の荷重−変位曲線と各出力レベル別AE放出数を示した
。図示から明らかなように炭化珪素繊維を混入した実施
例1、6は非線形域からAEが発生し、最終的な破断に
至るまで高い活性度のAEが継続して検出される。比較
例1(繊維非混入)は線形域から非線形域への遷移部分
でAEが発生し、変位の増加に伴い活性度が増大するが
前記実施例に較べれば遙かに小さく、また微小の変位に
おいて破断に至る。他方比較例3(SUS 繊維混入;
 無処理) は線形域から非線形域への遷移部分でAE
が発生し、最大荷重付近で活性度の高いAEが発生して
いるが前記実施例に較べれば及ぶべくもなく、また荷重
の下降域ではAEの活性度が低下する。すなわち前記実
施例においては非線形域から破断に至るまで活性度の高
いAEが継続して多く検出されるのに対し、比較例はA
E放出数、活性度とも遙かに小さいので明確に区分でき
る。
【0049】図8A、Bは夫々実施例10(SUS繊維
混入; 酸化膜形成) と比較例3(SUS 繊維混入
; 無処理=酸化膜なし)の出力レベル別AE放出数、
および出力レベル別AEエネルギー量を対比して示した
もので、図示から明らかなとおり前記実施例は比較例に
比べきわめて高いAE放出数、エネルギー量( いずれ
も7〜10倍)を示しており、表面酸化膜形成( この
場合 900℃1時間の熱処理) が充分であるこを明
示している。総じてAE放出数、またはエネルギー量が
5倍以上であれば酸化膜の形成が充分であり、補強作用
に著効を奏するといえる。
【0050】前記した炭化珪素繊維あるいは酸化膜形成
SUS 繊維混入泡ガラスと、酸化膜を形成しない(無
処理)SUS 繊維混入泡ガラスとの破断状況を、AE
放出および鏡下観察を基に模式的に図示すれば、それぞ
れ図9A、Bに示すとおりで、前者は泡ガラスの亀裂発
生、進行時、および繊維の引抜け時等にAEを発生し、
他方後者は繊維の引抜けは殆どなく、延性破断するので
AEは発生せず、泡ガラスの亀裂発生、進行時のみにお
いてAEを発生することが明らかであり、( AE放出
を伴う) 繊維の引抜けが泡ガラスの靱性向上に作用す
ることを明示するものである。
【0051】〔実施例B〕以下に金属繊維が泡ガラス形
成温度域において酸化性の金属である場合を、当該金属
の一例としての軟鋼、および比較対比のためのSUS 
繊維(SUS430)を導入したケースについて例示し
詳述する。
【0052】〔原料〕原料ガラス粉の組成、粒度は実施
例Aと同様である。発泡剤として市販の微粉炭酸カルシ
ウム、炭酸ストロンチウム、炭酸バリウムを採用した。
【0053】金属繊維として軟鋼を準備した。軟鋼の密
度は7.8g/cm3、引張弾性率は100GPa、引
張強度は0.39GPa であり、融点は約1500℃
である。比較対比のためのSUS430繊維の密度は8
.1g/cm3、引張弾性率は200GPa、引張強度
は0.52GPa 、融点は1500℃強である。
【0054】〔繊維入り泡ガラスの作製〕原料ガラス粉
100 重量部に対し、泡ガラスかさ比重0.3 ない
し0.4 を目標として炭酸カルシウム、炭酸ストロン
チウムおよび炭酸バリウム夫々を1ないし2重量部の範
囲で添加し、さらに前記繊維を所定量導入、乾式混合し
たうえで成形枠内に投入し、電気炉内に配置後、5℃/
分以下の速度で昇温し、780 ℃に達したところで3
0分間保持し、その後5℃/分以下程度で降温して繊維
補強泡ガラスを得た。
【0055】なおSUS 繊維混入泡ガラスは既製のか
さ比重0.65のものを流用した。SUS 繊維混入量
1.6 vol%、その径50μm 、長さ5mmであ
り、製造条件は略前記のとおりである。
【0056】〔繊維非混入泡ガラスの作製〕前記と同様
な手段で、ただし繊維の混入を省略し、比較例にかかる
繊維非混入泡ガラスを得た。
【0057】これら泡ガラス試料について実施例A同様
に破壊靱性試験を実施し、引張軟化曲線を導き出し、ま
た別に吸水率測定を行った。 〔破壊靱性試験〕試験内容、条件は実施例Aと同様であ
る。なお試験結果のばらつきを考慮して最低3対6試料
の泡ガラスについて試験した。
【0058】〔吸水率試験〕主な泡ガラス試料について
、そのサイズを40mm×40mm×20mmに切出し
、全表面をサンドペーパーで面仕上げしたうえで常温水
中に投入し、所定時間放置して吸水率(vol%) を
測定した。
【0059】〔実施例#1〜#6および比較例#1〜#
4〕以下の繊維導入条件において試験した。 1)軟鋼繊維の混入 実施例#1(#Ex1* ) 繊維径 350μm 、
繊維長5mm、混入量1.6vol% 実施例#2(#Ex2)  繊維径 350μm 、繊
維長5mm、混入量3.2vol% 実施例#3(#Ex3)  繊維径 350μm 、繊
維長10mm、混入量1.6vol% 実施例#4(#Ex4)  繊維径 350μm 、繊
維長10mm、混入量3.2vol% 実施例#5(#Ex5)  繊維径  80μm 、繊
維長3mm、混入量3.2vol% 実施例#6(#Ex6)  繊維径 600μm 、繊
維長30mm、混入量1.6vol% (以上かさ比重0.35±0.05) 2)SUS 繊維( 表面酸化処理せず) の混入比較
例#4 (#CEx4)  繊維径  50μm 、繊
維長5mm、混入量1.6vol% (かさ比重0.65) 3)繊維非混入 比較例#1 (#CEx1)  繊維非混入(かさ比重
0.35±0.04)比較例#2 (#CEx2)  
繊維非混入(かさ比重0.35±0.05)比較例#3
 (#CEx3)  繊維非混入(かさ比重0.35±
0.05)* 符号は添付図10、11中の符号をあら
わす。以下の実施例、比較例においても同様である。
【0060】なお、比較例#1、#4は発泡剤として炭
酸カルシウムを、比較例#2、実施例#3は発泡剤とし
て炭酸バリウムを使用した。それら以外は炭酸ストロン
チウムを使用した。
【0061】図10は各実施例、比較例の荷重−変位曲
線から導き出された引張軟化曲線のグラフであり、各3
対測定のうちの代表例で示した。これらの結果から明ら
かなとおり、繊維混入にかかる実施例は非混入にかかる
比較例に対し最大結合力(σc)、最大開口変位(δt
c) が増大し、特にδtcにおいて格段と向上し、荷
重によりガラスマトリックスに亀裂が生じても繊維の接
続掛止作用により泡ガラスの靱性を増大するという効果
をあらわしている。
【0062】なお比較例#4(SUS 繊維混入)は最
大結合力( σc)において高いが、既述したように他
の試料に比べかさ比重が高く(0.35 前後に対し0
.65) 、より緻密であることを考慮すると格別優れ
るとはいい難く、また最大開口変位(δtc) におい
て他の比較例、すなわち繊維非混入の泡ガラスに対して
も顕著な差異は見出し難い。 また繊維非混入の試料(比較例#1〜#3)においては
、発泡剤として炭酸カルシウムを用いたもの(比較例#
1)に対し、炭酸バリウムを用いたもの(比較例#2)
、さらに炭酸ストロンチウムを用いたもの(比較例#3
)が優れることが略明らかであり、特に比較例#3にお
いては気泡径が100 μm 付近と微細かつ均一であ
ることが観察、確認されている。
【0063】図11は主な泡ガラス試料の吸水率(vo
l%)の経時変化を示したグラフであり、耐吸水性にお
いて実施例は無添加の泡ガラスに若干劣る程度で明白な
差異はなく、他方SUS430繊維混入の比較例#4に
おいては耐吸水性に著しく劣ることが明らかであり、泡
ガラスマトリックスに異質の材料が存在した場合、界面
部に発生した間隙、あるいは微細亀裂に水分が侵入し易
いという従来知られていた弊害を排除するものである。
【0064】以上本実施例のものは、泡ガラスの靱性を
向上するとともに、耐吸水性も悪化しないという作用効
果を奏する。本発明において例えば泡ガラスを高発泡層
、低発泡層、緻密ガラス層を含む積層泡ガラスとし、金
属繊維を高発泡層のみ、またはそれを含む複数層に導入
することができる。
【0065】また補強材として非酸化物系セラミック繊
維や、予め酸化膜を形成した金属繊維、その他公知の粒
状、フレーク状のものを併存させることも本発明の範疇
である。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば非酸化物系セラミック、
または表面酸化膜を有する金属繊維を導入することによ
り泡ガラスの最大欠点とされる脆性を改善し、靱性を大
幅に向上できるという効果を奏し、断熱材、建材等とし
て好適に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1A、Bは破壊靱性試験のための泡ガラス試
料の形状サイズを示す斜視図および平面図である。
【図2】実施例Aにおける泡ガラスの荷重−変位曲線を
示すグラフであり、図2Aは実施例、図2Bは比較例を
示す。
【図3】図3Aは図2Aに対応する引張軟化曲線、図3
Bは図2Bに対応する引張軟化曲線を示すグラフである
【図4】図4A、Bは実施例Aにおける別の実施例およ
び参考例を示す引張軟化曲線のグラフである。
【図5】図5A、Bは実施例Aにおけるさらに別の実施
例および比較例を示す引張軟化曲線のグラフである。
【図6】図6A、Bは実施例Aの破壊靱性試験における
荷重−変位曲線およびAE放出数の関係を示した実施例
にかかるグラフである。
【図7】図7A、Bは実施例Aの破壊靱性試験における
荷重−変位曲線およびAE放出数の関係を示した比較例
にかかるグラフである。
【図8】図8Aは実施例Aの破壊靱性試験に際する出力
レベル別AE放出数を、図8Bは同じく出力レベル別A
Eエネルギー量を示したグラフであり、SUS 繊維に
おける酸化膜形成したもの( 実施例)と無処理のもの
(酸化膜形成しないもの=比較例)を対比して示す。
【図9】泡ガラスの破断状況を示す模式図であり、図9
Aは炭化珪素繊維および表面酸化膜を形成したSUS 
繊維における例を、図9Bは酸化膜を形成しない(無処
理の)SUS 繊維における例を示す。
【図10】実施例Bにおける引張軟化曲線を示す実施例
および比較例にかかるグラフである。
【図11】実施例Bにおける吸水率の経時変化を示す実
施例および比較例にかかるグラフである。
【符号の説明】
1    ;泡ガラス試料 2、2’;荷重負荷用孔 3      ;切欠部 4、4’;溝部 5      ;切込(ノッチ) 7      ;ノッチ端 8      ;AEセンサー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリ珪酸系泡ガラスに非酸化物系セラ
    ミック繊維および/または表面酸化膜を有する金属繊維
    を分散してなる繊維補強泡ガラス。
  2. 【請求項2】繊維の径が平均5ないし500 μm 、
    長さが平均2ないし30 mm であることを特徴とす
    る請求項1記載の繊維補強泡ガラス。
  3. 【請求項3】繊維を泡ガラス中に0.5 ないし5vo
    l%分散含有せしめてなることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の繊維補強泡ガラス。
  4. 【請求項4】金属繊維が予め表面酸化膜を形成した金属
    、あるいは泡ガラス形成温度域において酸化性金属であ
    ることを特徴とする請求項1ないし3記載の繊維補強泡
    ガラス。
  5. 【請求項5】金属繊維の表面酸化膜の形成を、泡ガラス
    の破壊靱性試験におけるアコースティックエミッション
    の放出度合いより評価判定するにあたり、表面酸化膜を
    形成した金属繊維繊維を分散せしめた泡ガラスの単位面
    積当たりアコースティックエミッション放出数またはエ
    ネルギー量が、酸化膜を形成しない金属繊維を分散せし
    めた泡ガラスの5倍以上であることを特徴とする請求項
    1ないし4記載の繊維補強泡ガラス。
  6. 【請求項6】アルカリ珪酸系泡ガラスがソーダ石灰系ガ
    ラス組成であり、繊維が炭化珪素繊維、予め酸化膜を形
    成したステンレス繊維、酸化性の軟鋼繊維、アルミニウ
    ム合金繊維または亜鉛合金繊維から選択される1種以上
    であることを特徴とする請求項1ないし5記載の繊維補
    強泡ガラス。
  7. 【請求項7】泡ガラス原料に発泡剤としての炭酸ストロ
    ンチウムまたは炭酸バリウムを含んでなることを特徴と
    する請求項1ないし6記載の繊維補強泡ガラス。
JP9895591A 1991-04-30 1991-04-30 繊維補強泡ガラス Pending JPH04331744A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008046152A1 (en) * 2006-10-19 2008-04-24 Millenium Research Pty Ltd Ceramic composition

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