JPH04330924A - 複合半透膜 - Google Patents

複合半透膜

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JPH04330924A
JPH04330924A JP13058891A JP13058891A JPH04330924A JP H04330924 A JPH04330924 A JP H04330924A JP 13058891 A JP13058891 A JP 13058891A JP 13058891 A JP13058891 A JP 13058891A JP H04330924 A JPH04330924 A JP H04330924A
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Hiroyoshi Ito
伊藤 弘喜
Noboru Masutani
増谷 昇
Fuaado Bebahani Fuushiyangu
フーシャング・ファード・ベバハニ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0002】
【従来の技術】近年、逆浸透膜として多孔性基材上に半
透性を有する薄膜を形成させた複合半透膜が種々提案さ
れている。このような複合半透膜は一般に、多孔性基材
上に反応性基質の水溶液を塗布した後、ヘキサンのよう
な水非混和性の有機溶剤に溶解したトリレンジイソシア
ネート、塩化イソフタロイル、トリメシン酸クロライド
等の多官能性架橋剤の溶液と接触させ、水相と有機相の
界面で反応性基質を架橋剤と反応させる界面反応を利用
して、半透性を有する薄膜(緻密層)を形成させること
により製造されている。
【0003】具体的には、例えば多孔性基材にポリスル
ホン限外濾過膜を用い、反応性基質としてポリエチレン
イミンを用いた複合半透膜(特開昭49−133282
号)、アミン変性エピクロロヒドリンを用いた複合半透
膜(特公昭55−38164 号)、ポリエチレンイミ
ン等の水溶性重合体とポリアミノ化合物単量体混合物を
用いた複合半透膜(特開昭57−27101 号及び特
開昭57−27102 号)、多官能芳香族アミンと多
官能酸ハロゲン化物との界面重合によって得られるポリ
アミドからなる薄膜が、多孔性基材上に形成された複合
半透膜(特公昭63−36803 号)等が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような複合半透膜
は、従来の酢酸セルロース膜に代表される非対称膜に比
較して、除去性、透水性、耐熱性等の点で優れているが
、実際に使用される用途によっては、なお耐汚染性が十
分ではなく、その改善が要望されている。  例えば、
井水や工水のように鉄、マンガン等の重金属が微量では
あるが含まれている水を処理する場合、上記膜で処理を
続けると、膜面に上記重金属が付着して膜が汚染され、
経時的に膜性能を低下させる原因の一つとなっている。   特に膜は実際に使用されている殆どの場合、有機汚
染物質を取り除くのに効果的である塩素あるいは過酸化
水素水等の薬品で洗浄されるのが一般的であるが、膜面
にこれら鉄等の重金属汚染物が存在するとこれが触媒作
用を担い、上記薬品で洗浄された場合、膜自体の劣化を
促進させ、膜の除去性や透水性を急速に低下させること
になる。  よって、重金属に対する耐汚染性に優れた
膜が求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる問題点を
解決するためになされたものであって、上記の複合半透
膜の表面をエチレン−ビニルアルコール共重合体層で被
覆することにより、鉄等に対する耐汚染性を向上させる
ことができる複合半透膜に関する。即ち本発明は、多孔
性基材上に、1分子中に2個以上の官能基を有する反応
性基質が上記官能基と反応し得る多官能性架橋剤で架橋
されてなる半透性薄膜が形成され、さらに該半透性薄膜
の表面がエチレン−ビニルアルコール共重合体層で被覆
されてなる複合半透膜を提供する。
【0006】本発明において用いる多孔性基材は、薄膜
を支持し得るものである限り特に限定されないが、通常
、表面に孔径10〜500 Åの微孔を有する限外濾過
膜が用いられる。  素材としては、例えば、ポリスル
ホン、ポリエーテルスルホン、ポリアクリロニトリル、
ポリイミド、ポリアミド、エチレン−ビニルアルコール
共重合体、酢酸セルロース等が挙げられるが、特に耐熱
性、耐酸化剤性等の点から、ポリスルホン、ポリエーテ
ルスルホン等が好ましい。  またこのような多孔質膜
は織布、不織布等で裏打ち補強されていてもよい。
【0007】本発明において用いる反応性基質とは、1
分子中に2個以上の官能基を有する単量体、オリゴマー
及びポリマーをいい、従来より多官能性架橋剤により架
橋、重合して、半透性を有する薄膜を形成することが知
られている任意の反応性基質を含む。  上記官能基と
しては、アミノ基、水酸基、チオール基、カルボキシル
基、アミド基、尿素基等を挙げることができるが、特に
除去性能を高くするという点からアミノ基、水酸基が好
ましい。これらの反応性基質は水溶性であることを要し
、ここで水溶性とは室温において水又は炭素数1〜4の
脂肪族アルコールと水との混合溶剤に0.1 重量%以
上の溶解性を有することを意味する。従って、本発明に
おいて好ましく用いられる反応性基質の具体例としては
、ポリエチレンイミン、アミン変性ポリエピクロロヒド
リン、アミン変性(エピクロロヒドリン−酸化エチレン
)共重合体、ポリビニルアルコール、アミノ化ポリスチ
レン、ヒドロキシル化ポリスチレン、アミノ化ポリスル
ホン等の水溶性ポリマー、ピペラジン−トリメシ酸クロ
ライドオリゴマー等の水溶性オリゴマー、エチレンジア
ミン、ピペラジン、アミノピペリジン、フェニレンジア
ミン等の単量体、及びこれらの任意の2以上の混合物を
挙げることができる。
【0008】また本発明で用いる多官能性架橋剤とは、
前記反応性基質の有する官能基と反応し得る官能基を1
分子中に2個以上有する化合物をいい、後者の官能基の
具体例として、酸ハライド基、酸無水物基、イソシアネ
ート基、ハロゲンスルホニル基、ハロホルメート基、N
−ハロホルミル基等を挙げることができる。
【0009】従って好ましい多官能性架橋剤の具体例と
して、塩化イソフタロイル、塩化テレフタロイル、〔化
1〕、〔化2〕
【化1】
【化2】 等、及びこれらの任意の2以上の混合物を挙げることが
できる。  本発明においては特に、膜の除去性能を高
くするという点から、塩化イソフタロイル、トリメシン
酸クロライド、ブタンテトラカルボン酸クロライド等が
好ましい。
【0010】本発明が適用される複合半透膜は、前記多
孔性基材上に、反応性基質を含む水溶液を塗布又は含浸
させ、次いで多官能性架橋剤を含む水非混和性有機溶剤
溶液と接触させ、界面反応によって反応性基質を架橋、
重合させて薄膜を形成させたもので、必要に応じて加熱
処理されたものを含む。
【0011】本発明は、上記複合半透膜の表面がさらに
エチレン−ビニルアルコール共重合体層で被覆されてな
る複合半透膜である。かかる複合半透膜は、後述のエチ
レン−ビニルアルコール共重合体を溶解した製膜溶液を
前記複合半透膜の表面に塗布し、これを水を主体とする
凝固液と接触させ、上記共重合体を凝固させることによ
って製造される。
【0012】本発明において用いるエチレン−ビニルア
ルコール共重合体は、エチレン含有量が10〜60モル
%、好ましくは15〜55モル%である。  エチレン
含有量が10モル%よりも少ないときは、得られる被覆
層が湿潤時の機械的特性に劣るようになり、60モル%
を越えるときは、透過性に劣るようになるので好ましく
ない。  またそのケン化度は、80モル%以上、好ま
しくは90モル%以上、特に好ましくは実質的に完全に
ケン化されたケン化度が99モル%以上である。ケン化
度が80モル%よりも少ないときは、得られる被覆層が
湿潤時の機械的特性に劣るので好ましくない。なお本発
明においては、エチレン−ビニルアルコール共重合体は
、アクリル酸、メタクリル酸、これらのアルキルエステ
ル、特にメチルエステル、塩化ビニル、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル、ビニルピロリドン等の共重合
性単量体が、15モル%以下の範囲で共重合されていて
もよく、また、ホウ素化合物等の無機塩による架橋処理
や、ホルムアミド、アセトアルデヒド等によるアセター
ル化処理されていてもよい。
【0013】本発明において、製膜溶液を形成するため
の溶剤は、エチレン−ビニルアルコール共重合体を溶解
し、かつ水と相溶性を有し、かつ複合膜性能に悪影響を
及ぼさないものであれば特に限定されない。  かかる
製膜液溶剤として、例えばメタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール又はt−ブチルアルコール等の炭
素数1〜4の脂肪族アルコール、ジメチルアセトアミド
、ジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシドから
選ばれる少なくとも一種、又はこれらと水との混合溶剤
が用いられる。  また、製膜溶液中のエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体の濃度は、通常3〜15重量%、
好ましくは5〜10重量%である。製膜液溶剤にエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体を溶解し、製膜溶液を調
製するに際しては、必要に応じて加熱してもよい。
【0014】本発明において凝固液としては、通常水が
用いられるが、エチレン−ビニルアルコール共重合体に
対する凝固作用が阻害されない限りにおいて、凝固液は
水と相溶し得る有機溶剤を含有していてもよい。  か
かる有機溶剤としては、例えば、製膜溶液の調製に用い
た有機溶剤が挙げられる。  なお、凝固液及び製膜溶
液は、必要に応じて、例えば硫酸ナトリウム、チオ硫酸
ナトリウム、炭酸カリウム等のような有機酸塩を、均一
に溶解する範囲で含有していてもよい。このような無機
塩や有機酸塩の添加によって、得られる膜に形成される
微孔孔径を調整して、透水性を高めるのに役立つ。
【0015】上記した方法によりエチレン−ビニルアル
コール共重合体層が表面に被覆されてなる複合半透膜が
得られるが、この後必要に応じて、加熱乾燥処理を行う
こともできる。  加熱温度は複合膜性能を低下させな
い範囲であればよく、通常30〜150°C、好ましく
は30〜100°Cで、加熱時間は1〜30分間、好ま
しくは2〜10分間である。
【0016】
【発明の効果】本発明の複合半透膜は、従来の複合半透
膜と比較して耐汚染性が格段向上しているため、鉄、マ
ンガン等の重金属物質を含む原水を処理する分野、例え
ば、井水、工水等の脱塩による淡水化や、半導体の製造
に必要とされる超純水の製造、廃水の回収等に好適に用
いることができる。
【0017】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。実施例1特開昭57−27102 号公報に記載さ
れた方法に基づき、ポリスルホン製限外濾過膜からなる
多孔性基材上で、0.25重量%ポリビニルアルコール
と0.25重量%ピペラジンを含んだ水溶液を塗布し、
1重量%トリメシン酸クロライドと1重量%塩化イソフ
タロイルで架橋させて複合半透膜を得た。この膜の表面
に、エチレン−ビニルアルコール共重合体(エチレン含
有量32モル%、ケン化度99モル%)を10重量%含
んだジメチルアセトアミド溶液を塗布し、純水で凝固さ
せた後、30℃で5分間加熱処理を施すことにより、表
面がエチレン−ビニルアルコール共重合体層で被覆され
た本発明の複合半透膜を得た。この膜に、塩化ナトリウ
ムの2000ppm 水溶液を25℃、圧力15kg/
cm2 の条件下で逆浸透試験を行ったところ、除去率
92.0%、透水量1.50m3/m2・d であった
。次いで上記複合半透膜を、コロイダル状の水酸化第二
鉄を40ppm 含んだpH6の水に4日間浸漬したと
ころ、除去率91.8%、透水量1.38m3/m2・
d であった。また、かかる膜を6N塩酸水溶液に浸漬
抽出させて、その水溶液中の鉄濃度を原子吸光分析で定
量し、該膜に付着した鉄の量を求めたところ、30mg
/m2 であり、耐汚染性を有することが確認された。
【0018】比較例1 実施例1において表面をエチレン−ビニルアルコール共
重合体層で被覆しない以外は実施例1と同様にして得た
複合半透膜の逆浸透試験を行ったところ、除去率92.
5%、透水量1.75m3/m2・d であった。次い
でこの複合半透膜を、実施例1と同様にしてコロイダル
状の水酸化第二鉄を含んだ水に浸漬したところ、除去率
88.3%、透水量1.10m3/m2・d と低下し
た。また、実施例1と同様にして該膜に付着した鉄の量
を求めたところ、65mg/m2 であった。
【0019】実施例2 実施例1で得られた複合半透膜を、コロイダル状の水酸
化第二鉄を 120ppm 含んだpH6.9 の水に
5.5 時間浸漬したところ、除去率91.9%、透水
量1.40m3/m2・d であった。また、実施例1
と同様にして該膜に付着した鉄の量を求めたところ、2
2.8mg/m2 であり、耐汚染性を有することが確
認された。
【0020】比較例2 比較例1の複合半透膜を、実施例2と同様にしてコロイ
ダル状の水酸化第二鉄を含んだ水に浸漬したところ、除
去率89.5%、透水量1.35m3/m2・d と低
下した。また、実施例2と同様にして該膜に付着した鉄
の量を求めたところ、31.8mg/m2 であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  多孔性基材上に、1分子中に2個以上
    の官能基を有する反応性基質が上記官能基と反応し得る
    多官能性架橋剤で架橋されてなる半透性薄膜が形成され
    、さらに該半透性薄膜の表面がエチレン−ビニルアルコ
    ール共重合体層で被覆されてなる複合半透膜。
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