JPH04329502A - 光学接合素子 - Google Patents

光学接合素子

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JPH04329502A
JPH04329502A JP12685391A JP12685391A JPH04329502A JP H04329502 A JPH04329502 A JP H04329502A JP 12685391 A JP12685391 A JP 12685391A JP 12685391 A JP12685391 A JP 12685391A JP H04329502 A JPH04329502 A JP H04329502A
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JP
Japan
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optical
adhesive
plastic
prisms
bonding
Prior art date
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Pending
Application number
JP12685391A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Yamada
登 山田
Takae Harutake
孝枝 治武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04329502A publication Critical patent/JPH04329502A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は線膨張が大きく異なる複
数の光学素子を接着剤により接合した光学接合素子に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年コスト低減および軽量・小型化・自
動化等の面から金属・光学ガラス等にかわり、光学部品
のプラスチック化が進んでいる。光学部品の1つにプリ
ズムがあるが、レンズ同様にプラスッチック化が進み、
複雑な形状が成形できて、部品点数の削減に寄与してい
る。しかし、単一のプリズムで屈折率に変化をもたせる
ことは容易ではないこともあり、異種材料との接合によ
り光学系を構成することが行われている。
【0003】特公昭60−12296号公報および実開
昭58−101735号公報にはこのような異種材料を
接合した従来の光学系が開示されている。すなわち特公
昭12296号公報は一対の光学材料を金属薄板を介し
て接合すると共に、接合部分に形成された亀裂に接着剤
を浸透させて硬化することにより光学接合素子を製造し
ている。この場合、光学材料としてガラスが使用されて
いるが、材料の多用化に伴い、ポリカーボネートやアク
リルなどのプラスチックを使用することも可能である。 一方、実開昭58−101735号公報はポリカーボネ
イト,アクリルおよびガラスを接着剤を介して順に積層
して平板状の光学部品とするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで異種材料を接
合した光学系は、その線膨張率の相違により光学歪およ
び剥離,亀裂を生じ易く、この傾向は3以上の光学材料
を接合した場合に特に顕著となっている。これに対し、
特公昭60−12296号公報ではガラスからなる光学
材料と金属薄板との接合で生じた亀裂に接着剤を浸透,
硬化させているが、光学材料としてプラスチックを使用
した場合、ガラス以上に熱や衝撃の影響を受け易く、光
学歪、剥離や亀裂が更に生じ易くなる問題がある。
【0005】また、実開昭58−101735号公報に
記載された構成では、接着剤層の厚さを調整し、寸法の
変化を吸収することは可能である。これは例えば、特開
昭58−93011号公報や特開昭59−121601
号公報に記載される如く、既に公知の技術思想である。 しかし、光学素子の熱膨張率の違いによる寸法変化を十
分吸収する為には、接着剤層を極端に厚くする必要があ
り、このように接着剤層を厚くすると光の透過率が減少
し、有効な光学系を得ることが不可能になる。
【0006】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、線膨張率が大きく異なる光学素子を接合した場
合にも、温度変化により光学歪,剥離および亀裂が生じ
ない光学接合素子を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光学接合素子は
、線膨張率が異なる複数種類の光学素子を接着剤により
接合した光学接合素子において、前記光学素子の光学的
な有効範囲外に、最大接合長さの5〜20%の幅と深さ
を有する切欠溝を設けたことを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の光学接合素子は、一方の光
学素子の接合面にその長手方向と直交する方向に延びる
溝を設け、この溝に接着剤を充填したことを特徴とする
ものである。
【0009】
【作用】光学素子に切欠溝を設けた構成では、温度変化
により生じる寸法変化が切欠溝により吸収される。また
、接合面の長手方向と直交する方向の溝に接着剤を充填
する構成においても、温度変化により生じる寸法変化を
吸収することができる。従ってこれらにより、光学歪,
剥離および亀裂の発生を防止することができる。
【0010】
【実施例1】図1ないし図3は本発明の実施例1を示す
【0011】断面が略三角形状に成形された1対のプラ
スチックプリズム1,1と、これらのプリズム1,1の
間に挟まれた平面板5とにより、光学接合素子が構成さ
れている。平面板5はプラスチックプリズム1,1の材
質と異なる異種材料となっており、例えばガラスが使用
される。光学接合素子は一方のプラスチックプリズム1
に接着剤4を介して平面板5を接合し、接着剤4を硬化
し、さらに平面板5に他方のプラスチックプリズム1を
接着剤4を介して接合し、接着剤を硬化することに形成
される。
【0012】このような構成において、各プラスチック
プリズム1,1の接合面2には断面三角形状の切欠溝3
が形成されている。切欠溝3は図2に示すように、各プ
リズム1,1の接合面の有効視野6を囲むように周設さ
れている。プラスチックププリズム1,1はこの切欠溝
3が一致するように位置合わせして接合される。またプ
ラスチックプリズム1と平面板5とを接合する接着剤4
はこの切欠溝3の外縁部に塗布されている。
【0013】かかる切欠溝3の大きな平面板5のガラス
素材の線膨張率と、プリズム1,1のプラスチック材料
の線膨張率と、これらの接合の長さおよび環境温度変化
とを考慮して決定されるものである。例えば、接合長さ
をL(mm)、プラスチック材料の線膨張率を約6×1
0−5(mm/℃)、ガラス材料の線膨張率を約6×1
0−6(mm/℃) 、環境温度変化を60℃とした場
合、材料接合後に温度変化が生じることによるガラス材
料とプラスチック材料との膨張差Dは、D=L×60℃
×(6×10−5−6×10−6)≒0.00324×
Lとなる。すなわち、膨張差は接合長さの約3%となる
。切欠溝3はこの結果を用いた構造解析によって決定さ
れ、その幅と深さは最大接合長さの5〜20%の範囲が
良好であり、このような範囲とすることにより、プラス
チックプリズム1,1を有効視野2と、その周辺部とに
分割でき、これらの別個の挙動が可能となる。
【0014】従って、このような構成ではプリズム1,
1の接合面2に設けた切欠溝3により、プリズム相互の
位置合わせが容易で且つ平面板5の膨張・収縮に応じ、
プラスチックプリズム1の切欠溝3の外周部分が角から
生じる亀裂・剥離に対応し、有効視野6への影響を防止
できる。
【0015】図4はこの実施例1の変形例を示し、プラ
スチックプリズム1,1と平面板5とを接合する接着剤
4が接合面の全体に塗布されている。このように接合面
の全面を接着することにより、高い接着強度となるため
、切欠溝3による応力緩和と相俟って接合部分の剥離を
防止することができる。
【0016】図5は実施例1のさらに別の実施例を示し
、切欠溝3がプラスチックプリズム1の有効視野6を両
側から挟む平行な直線状に形成されており、このような
切欠溝3によっても、同様な作用効果を得ることができ
る。
【0017】図6ないし図8は本発明の実施例2を示す
。この実施例2では一対のプラスチックプリズム1,1
の接合面2以外の側面7に切欠溝3が設けられている。 この切欠溝3は図6に示すように、接合面以外の側面に
周設されており、また、図8に示すように、第1のカッ
ト部8および第2のカット部9を有した楔形状となって
いる。第1のカット部8は接合部10側に位置しており
、接合面に対し、略平行となっている。一方、第2のカ
ット部9は接合部10と第1のカット部8よりも外側に
位置すると共に、数十分〜約60度の角度で傾斜して第
1のカット部8と接している。
【0018】また切欠溝3の大きさは接合長さの10%
であると共に、その設定位置は接合面より、接合面以外
の面7の寸法の10%の位置となっている。なお、設定
位置としてはこの範囲内に切欠溝3が設けられていれば
、若干接合面に近くてもよい。この実施例においても、
実施例1のプリズムの如く、接着剤4によって平面板5
を挟んで接合・硬化することができる。
【0019】このような実施例2では、プラスチックプ
リズム1,1の側面に周設された切欠溝3が平面板5と
の膨張差に応じて追従変化するため、光学歪,剥離や亀
裂が生じることがなくなる。また、切欠溝3を接合面以
外の側面に設けているため、接着剤4による接着強度も
大きくすることができる。
【0020】
【実施例3】図9および図10は本発明の実施例3を示
す。この実施例3では、一対のプラスチックプリズム1
,1の接合部分の外周側を切欠くことにより、面取り部
10が形成されている。この面取り部10は接合部分か
ら鈍角で傾斜するように形成されると共に、図10に示
すように、プリズム1,1の有効視野6の外側に周状に
設けられている。かかる面取り部10の幅と深さは最大
接合長さおよび接合面2以外の長さの15%程度となっ
ている。また、本実施例において、1対のプリズム1,
1に挟まれる平面板5はプリズム1,1との接合部より
も外側に張り出すようになっている。すなわち、平面板
5とプリズム1との寸法関係は、プリズム1の有効視野
2<平面板5<プリズム1の順となっている。
【0021】このような実施例3は、プリズム1に面取
り部10を施すため、プリズムの接合部分に、剥離,亀
裂を生じさせ易い鈍角部分がなくなっていると共に、平
面板5が接合部分から外側に出ているため、膨張,収縮
の動きを自由に行うことができる。このため、剥離,亀
裂を生じることがなく、有効視野6の光学性能を確保す
ることができる。
【0022】図11および図12は本発明の実施例4を
示す。この実施例4では一対のプラスチックプリズム1
,1のそれぞれの接合面2に溝12が形成されている。 溝12は各プリズム1,1の接合面の長手方向に直交す
る方向に延びるように、各プリズム1,1に1本づつ直
線状に形成されている。平面板5との接合時には、この
溝12が相互に反対側に位置するようにプラスチックプ
リズム1,1が位置合わせされると共に、溝12内に接
着剤13が充填されて、接合面2を部分的に接着する。
【0023】このような構成の実施例4では、温度変化
による所持る接合面の長手方向の変形が、溝12と直交
する方向、すなわち接合面の長手方向に発生する。しか
しながら、この接合面の長手方向に寸法変化が発生して
も、接合面の一部が接着されているだけなので、接合面
に亀裂や剥離が生じることを防止できる。
【0024】なお、本実施例においてはプラスチックプ
リズム1に溝12が設けられているが、この溝12を平
面板5側に設けても、同様の作用効果を奏することがで
きる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、温度変化により光学材
料に生じる寸法差を吸収する切欠溝を設けたので、熱膨
張率が異なる光学素子を接合しても、寸法変化による亀
裂や剥離、光学歪が生じることがなくなる。また、接合
面の一部を接着剤により接合したので、寸法変化が生じ
ても殆ど影響がない光学接合素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の断面図。
【図2】本発明の実施例1のプリズムを示す底面図。
【図3】本発明の実施例1の分解斜視図。
【図4】本発明の実施例1の変形例を示す断面図。
【図5】本発明の実施例1のさらに別の変形例を示す斜
視図。
【図6】本発明の実施例2の断面図。
【図7】本発明の実施例2のプリズムを示す底面図。
【図8】本発明の実施例2の部分拡大断面図。
【図9】本発明の実施例3の断面図。
【図10】本発明の実施例3のプリズムを示す底面図。
【図11】本発明の実施例3の断面図。
【図12】本発明の実施例3のプリズムを示す斜視図。
【符号の説明】
1  プラスチックプリズム2  接合面3  切欠溝
4  接着剤5  平面板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  線膨張率が異なる複数種類の光学素子
    を接着剤により接合した光学接合素子において、前記光
    学素子の光学的な有効範囲外に、最大接合長さの5〜2
    0%の幅と深さとを有する切欠溝を設けたことを特徴と
    する光学接合素子。
  2. 【請求項2】線膨張率が異なる複数種類の光学素子を接
    着剤により接合した光学接合素子において、一方の光学
    素子の接合面にその長手方向と直交する方向に延びる溝
    を設け、この溝に接着剤を充填したことを特徴とする光
    学接合素子。
JP12685391A 1991-04-30 1991-04-30 光学接合素子 Pending JPH04329502A (ja)

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JP12685391A JPH04329502A (ja) 1991-04-30 1991-04-30 光学接合素子

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5944401A (en) * 1996-12-24 1999-08-31 Sony Corporation Optical block and liquid crystal projector
KR100481106B1 (ko) * 2001-05-21 2005-04-07 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 투사기
JP2007193057A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Olympus Corp 光学部品とその製造方法
JP2016194609A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 キヤノン株式会社 光学素子、それを有する光学機器

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990928