JPH0432596Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、分光光度計に用いられるオートサン
プラーに関する。

（考案の概要） 本考案は、オートサンプラーによる自動試料交
換の速度を速くすることを目的とし、吸引ノズル
の位置を検出する位置検出機構と、送液速度を特
定期間だけ速くする送液ポンプを、従来のオート
サンプラーの構成要素に加えることにより、試料
交換時の送液速度を速くし、試料交換の速い装置
を提供する。

（従来の技術） 従来この種の装置は以下の構成である。すなわ
ち、複数の試料容器と前記容器の移動機構と試料
容器から試料を吸引する吸引ノズルと、吸引ノズ
ルを上下する吸引ノズル上下機構から構成されて
いる。

（考案が解決しようとする問題点） 上記、従来技術において、試料の吸引速度は、
オートサンプラーが接続される分光光量計の試料
吸引速度で決定されてしまう。このため試料を交
換した時は、吸引ノズルと分光光度計を接続する
送液チユーブ内が、新しい試料に置換されるのに
長時間を要し、分析時間が長くなる欠点があつ
た。

（問題点を解決するための手段） 本考案は前記の欠点を無くすために創案された
もので、その手段は、従来の装置に新らたに、吸
引ノズルの位置を検出するノズル位置検出機構と
ノズルが下がつた時だけ送液速度を特定期間だけ
速くする送液ポンプを構成要素に加えて構成され
ている。

（作用） 上記構成の作用は先ず、吸引ノズルが下げられ
試料容器に入ると、ノズル位置検出機構はノズル
が下つたことを検出し、送液ポンプの送液速度を
速くする信号を送出する。次に前記信号により送
液ポンプは特定期間だけ速度を速くし、試料を吸
引ノズルから吸引し分光光度計に迅速に送液す
る。特定期間がすぎ、流路が試料で満されると、
送液ポンプの送液速度は通常速度となる。

本考案による装置は上記のごとく動作し、試料
交換の速度を速くする目的を達成する。

（実施例） 以下本考案の一実施例を図面に基づき詳細に説
明する。

図において試料容器１は複数本あり、前記試料
容器を移動する移動機構２はモーターと試料容器
が保持されるテーブル２ａからなり、モーターが
円板を回転することにより試料容器を移動する。

吸引ノズル３は吸引ノズル上下機構４により上
下可動であり試料容器内の試料を吸引する。５は
ノズル位置検出機構で吸引ノズル移動機構４に取
り付けられたマイクロスイツチである。マイクロ
スイツチの接点は吸引ノズルが下がつたとき閉じ
この接点信号は吸引ノズル３に接続された送液ポ
ンプ５に送られる。送液ポンプ５は前記接点信号
が閉になつた時送液ポンプ内のタイマーリレーが
動作し特定期間だけ、送液ポンプの速度を速くす
る。

なお、上記実施例では、吸引ノズル上下機構を
単一に図示説明したが、単一に限られることな
く、テーブルのまわりに複数設定しても良いこと
勿論であり、また、上記吸引ノズル上下機構とい
移動機構のモーター２とは、タイミング動作され
るようになつている。

（考案の効果） 本考案によれば、吸引ノズルの位置を検出し、
吸引ノズルが下がつた時から特定期間だけ送液速
度を速くする送液ポンプがあるので、試料を交換
し、新しい試料が吸引され分光光度計に達するま
での時間を短縮することができるから、自動試料
交換の速度が速くなる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案による構成図を示す。 １……試料容器、２……移動機構、３……吸引
ノズル、４……吸引ノズル上下機構、５……ノズ
ル位置検出機構、６……送液ポンプ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 複数の試料容器と、 前記試料容器を保持し、回転移動する移動テー
   ブルと、 前記試料容器から試料を吸引する吸引ノズル
   と、前記吸引ノズルを上下する吸引ノズル上下機
   構と、 前記吸引ノズルが前記試料容器内に下降移動し
   たことを検出するノズル位置検出機構と、 前記ノズル位置検出機構が出力する信号によ
   り、送液速度を特定期間だけ速くする前記吸引ノ
   ズルに接続された送液ポンプにより構成されるこ
   とを特徴とするオートサンプラー。