JPH04325460A - 防熱材 - Google Patents

防熱材

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JPH04325460A
JPH04325460A JP3125089A JP12508991A JPH04325460A JP H04325460 A JPH04325460 A JP H04325460A JP 3125089 A JP3125089 A JP 3125089A JP 12508991 A JP12508991 A JP 12508991A JP H04325460 A JPH04325460 A JP H04325460A
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JP
Japan
Prior art keywords
silicon carbide
silicon
insulating material
composite
heat insulating
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Pending
Application number
JP3125089A
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English (en)
Inventor
Taishin Horio
堀尾 泰臣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐熱性、耐酸化性、寸法
安定性等を必要とする宇宙機(たとえばスペースシャト
ル)の防熱材に関する。
【0002】
【従来の技術】宇宙機は地球周回軌道などを往復し人員
、機材の運搬を目的とするもので、翼をもったロケット
でもあり、帰路の大気圏突入時には発熱して機体は金属
の耐熱限界を大きく越える苛酷な環境に遭遇する。
【0003】これらの防熱材として従来からC/C複合
体が使用されているが、さらに耐熱性、耐酸化性を向上
させるために、各種セラミック混合粉末中に埋め込んで
約1600℃で熱処理してC/C複合体の表層を炭化珪
素化する方法などがとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の耐酸
化処理等をされたC/C複合体より成る防熱材は炭化珪
素表面に形成された微少なクラックが発生しており二酸
化珪素などをそのクラックの中に含浸されることがある
ので、表面の平滑度が低く、宇宙機の防熱材として満足
のいく寸法精度や耐熱性は得られていなかった。
【0005】以上のことにかんがみ、本発明の目的とす
るところはC/C複合体に微少クラックを発生させず、
同時に高い寸法精度を保持しながら耐酸化性の優れた宇
宙機の防熱材を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明のとった手段は「C/C複合体の一部又は
全部を炭化珪素に転化した宇宙機の防熱体であって、上
記炭化珪素がβ型炭化珪素を主成分として成ることを特
徴とする宇宙機の防熱材。」である。
【0007】C/C複合体はポリアクリロニトリル、レ
ーヨン、フェノール樹脂等の合成高分子材料を出発原料
とする炭素繊維か、又は石油ピッチ、石炭ピッチ等を出
発原料とする炭素繊維を用いて一次元、二次元、三次元
構造、あるいはもっと高次元の構造に組み立てられる。
【0008】次いでこれらの構造体はフェノール樹脂や
フラン樹脂等の炭化性樹脂を含浸したり、ピッチ類を含
浸し、硬化後、700℃以上で焼成炭化する。この工程
でより緻密で高強度のC/C複合体を得るには樹脂含浸
−硬化−炭化のプロセスを数回繰り返す必要がある。 又、この他にも樹脂含浸に換えて、CVD処理によって
熱分解炭素を炭素繊維構造体内に均一に沈積させてもよ
い。
【0009】このようにして成形加工したC/C複合材
より成る宇宙機の防熱材の一部又は全部を炭化珪素に、
特に1200℃以上において機械的強度が急増する特異
的性質を持ったβ型炭化珪素を主成分とするものに転化
させる方法として一酸化珪素と反応させる転化法を用い
る。
【0010】この方法は本発明者が実験的に確認した結
果、次式のように反応させることにより、防熱材の形状
を保持したまま微少クラックをほとんど発生させないC
/C複合材の表面改質法であることがわかった。 SiO(g)+2C=SiC+CO(g)この反応を1
600℃〜1950℃の温度範囲で進行させることによ
り効率的にβ型炭化珪素を生成させることができる。
【0011】ここで一酸化珪素ガスを発生させるには、
ガス発生源として珪素粉と二酸化珪素粉の混合体、又は
炭化珪素粉と二酸化珪素粉の混合体、あるいは炭素粉と
二酸化珪素粉の混合体、その他各種珪素化合物を120
0℃〜2300℃に加熱することにより行うことができ
る。
【0012】防熱材の一部又は全部を炭化珪素に転化さ
せるには一酸化珪素ガスの発生源と接触しないように黒
鉛容器に載置し、一酸化珪素ガス発生源から防熱材の表
面へ一酸化珪素ガスを導入して防熱材の微細気孔を通し
て、一酸化珪素ガスを拡散させて転化反応を行わせる。
【0013】防熱材の希望する部分だけを炭化珪素層に
転化させるには、希望する部分以外は黒鉛板等を当てて
マスクさせることによって、一酸化珪素ガスとの接触を
断つことにより行うことができる。
【0014】防熱材と一酸化珪素とを反応させて防熱材
表面層を炭化珪素に転化させるとき、処理温度を160
0℃〜1950℃の範囲で選択することによって防熱材
表面層の転化層の中に未反応炭素を残留させ、使用部位
などの用途に応じて炭化珪素分の重量割合である珪化率
をいろいろ変えたものをつくることができる。又、処理
温度のほかに処理時間を調節することによっても防熱材
表面の転化の厚さをコントロールすることができる。そ
の他、一酸化珪素の濃度を調節することによって珪化率
、転化層の厚さをコントロールすることもできる。
【0015】以上のような方法のほかに、C/C複合体
を構成する炭素繊維自体を前記の方法を用いて、繊維表
面層の一部又は全部をβ型炭化珪素に転化させ、この炭
素繊維を用いて1次元、2次元、又は3次元、あるいは
それ以上の高次元のC/C複合体に編み上げて樹脂含浸
−硬化−炭化あるいはCVD処理の工程を経て防熱材を
得ることもできる。
【0016】又、C/C複合体の表層を上記で説明した
ようにβ型炭化珪素を主成分とするものに転化し、その
上に更にCVD法やスパッタリング蒸着などのPVD法
等を用いて炭化珪素や窒化珪素などの各種の耐熱物質か
らなる層構造をとらせることもでき、本発明であるC/
C複合体の基礎構造を採用することによる効果をこのよ
うな傾斜機能材料においてもそのまま受け継ぐことが可
能となる。
【0017】
【作用】本発明ではC/C複合体により成る宇宙機の防
熱材の表面層を一酸化珪素ガスを浸透拡散させ、防熱材
自体と反応させてβ型炭化珪素に転化させることが特徴
となっている。
【0018】本発明は従来のものとは異なり、防熱材と
一酸化珪素ガスの発生源が接触しておらず、発生源から
防熱材の表面へ一酸化珪素ガスを導入して拡散させ、転
化反応させるため、処理温度、処理時間、又は一酸化珪
素ガス濃度を変化させることにより、平滑度を保ったま
ま珪化率、転化層の厚さをコントロールすることが可能
であり十分な寸法精度を確保することができる。
【0019】本発明はCVD法やPVD法、あるいは、
メッキ、溶射、塗布のような方法を使って炭素繊維の上
に直接各種物質を沈積被膜化したものとは根本的に違っ
ている。つまり、CVD法やPVD法、あるいはメッキ
、溶射、塗布などによって得られた炭素繊維表面は各種
の沈積被膜物質と炭素繊維表面がファン・デル・ワール
ス力等による物理的接着のみで結合しており、このよう
な炭素繊維より成るC/C複合体の防熱材を用いた場合
、高温雰囲気下での繰り返し使用では沈積被膜物質が熱
膨張差や剪断応力等が原因となって微少なクラックや剥
離を起こし、耐摩耗性、耐酸化性を早期に損なう。
【0020】しかし、本発明の防熱材の表面層は素材が
最も安定で化学的に腐食されない耐酸化性と耐摩耗性に
優れ、特に1200℃以上で急激に強度が増加するβ型
炭化珪素が主成分であり、防熱材の表層自体が一酸化珪
素と反応して炭化珪素に変化したものであるから境界は
完全な連続の組織となっており、高温雰囲気下での繰り
返し使用によって転化層が剥離することはなく長期にわ
たって耐酸化性、耐摩耗性を確保する。
【0021】又、本発明であるC/C複合体の表層をβ
型炭化珪素を主成分とするものに転化した基礎構造体の
上に各種耐熱物質、たとえば緻密質の炭化珪素層などの
炭化物や二酸化珪素層などの酸化物、窒化珪素層などの
窒化物あるいは耐熱金属などを沈積被覆させた宇宙機の
防熱材においても、本発明のβ型炭化珪素の転化層が緩
衝材として作用し、高温雰囲気下での繰り返し使用によ
ってクラックの発生や剥離を起こすことはない。
【0022】
【実施例】PAN系炭素繊維より製造したC/C複合体
より成る防熱材を用意し、珪素粉と二酸化珪素粉の混合
成形体1.2Kg(モル比1:1)と接触しない様に同
一黒鉛容器に入れ1900℃で加熱し、この温度で30
分間保持し、表面層をβ型炭化珪素に転化した。
【0023】この処理の結果、第1図の縦断面図に示す
ように、C/C複合体3の表面層が約150ミクロンメ
ータの厚さで、未反応炭素を含んだβ型炭化珪素に転化
した層2を持った防熱材1を得た。炭化珪素に転化した
層2は、第2図のA部分拡大図に示した様に、表面から
約150ミクロンメータの厚さで炭化珪素に転化した部
分5と未反応炭素部分6から成る炭素繊維、及び炭化珪
素に転化した部分7と未反応炭素8から成る炭素マトリ
ックスより構成されている。表面層の状態は未処理の時
と同じ平滑度で、クラックの発生は見られなかった。
【0024】次に上記試料を用いて耐酸化性を評価した
。800℃の温度下で酸素濃度15%の雰囲気に保った
中で3時間放置した試料の酸化消耗率(重量減少率)を
測定した。その結果、本発明の試料の酸化消耗率は従来
のクラックの発生した炭化珪素層を有するC/C複合体
の酸化消耗率の約1/5であった。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、C/C複合体より
成る本発明の防熱材はその一部又は全部をβ型炭化珪素
を主成分とする層によって保護されているため、その炭
化珪素表層にはクラックが発生せず、又、一酸化珪素ガ
スで転化反応を起こさせているため平滑度の低下を来す
ことがない。
【0026】従って、宇宙機の防熱材のように繰り返し
苛酷な環境で使用する際にクラックが拡大して剥離した
り、寸法不良のため再調整するといった問題が発生せず
、良好な耐酸化性を有する防熱材として安心して使用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防熱材の縦断面図を示す概念図である
【図2】図1で示すA部分の拡大断面を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
1  防熱材 2  β型炭化珪素を主成分とする転化層3  C/C
複合体 4  PAN系炭素繊維 5  炭素繊維のβ型炭化珪素に転化した部分6  炭
素繊維の未反応炭素部分

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  C/C複合体の一部又は全部を炭化珪
    素に転化した宇宙機の防熱材であって、上記炭化珪素が
    β型炭化珪素を主成分として成ることを特徴とする宇宙
    機の防熱材。
JP3125089A 1991-04-26 1991-04-26 防熱材 Pending JPH04325460A (ja)

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JP3125089A JPH04325460A (ja) 1991-04-26 1991-04-26 防熱材

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JP3125089A JPH04325460A (ja) 1991-04-26 1991-04-26 防熱材

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