JPH04325169A - 一斉開放弁 - Google Patents

一斉開放弁

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JPH04325169A
JPH04325169A JP13541991A JP13541991A JPH04325169A JP H04325169 A JPH04325169 A JP H04325169A JP 13541991 A JP13541991 A JP 13541991A JP 13541991 A JP13541991 A JP 13541991A JP H04325169 A JPH04325169 A JP H04325169A
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cylinder
piston
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valve
small opening
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Masaki Kuno
久野 正貴
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KOGUMA KIKAI KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特に寒冷地において使用
するのに適した、消火装置用の一斉開放弁に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来から各種の一斉開放弁が提案され、
又、実際に使用されている。
【0003】図6に示すものは、このような一斉開放弁
を適用した自動車駐車場の泡消火設備の概念図である。
【0004】図面には、例として駐車場の一層のみが示
されており、一斉開放弁aの制御部a1 は感知用の閉
鎖型スプリンクラーヘッドbに接続されており、一斉開
放弁aの二次側隔室a2 は、消火用の泡ヘッドcに接
続されている。
【0005】一斉開放弁aの一次側隔室a3 は、流水
検知装置dを介して比例混合器eに接続され、比例混合
器eには加圧式の造泡タンクfと、送水ポンプgの吐出
側hが接続されており、送水ポンプgの吸引側iは、必
要に応じて水源jから消火に使用すべき水を揚水する。
【0006】一般的な形式としては、一斉開放弁aの二
次側隔室a2 は消火用の泡ヘッドcを介して大気中に
開放されており、制御部a1と感知用の閉鎖型スプリン
クラーヘッドbの間には圧力流体が、また、一斉開放弁
aの一次側隔室a3 と比例混合基eの間には泡消火剤
が充填されている。
【0007】火災が発生すると、感知用の閉鎖型スプリ
ンクラーヘッドbが開放され、その内部に充填されてい
る圧力流体が減圧され、同時に制御部a1 の内部も減
圧されるため、一斉開放弁aが「開」の状態になり、一
斉開放弁aの一次側隔室a3 内の泡消火剤が二次側隔
室a2 を経て消火用泡ヘッドcに送給され、必要個所
へ噴射される。
【0008】この泡消火剤の流れを検知した流水検知装
置dの作用によって、送水ポンプgが作動せしめられて
揚水が行われ、泡消火剤が連続的に必要個所へ供給され
、消火が行われる。
【0009】このような設備に使用される消火用各種流
体を制御するための、一次側隔室と二次側隔室の間を遮
断導通させる弁装置の制御方式には次のようなものがあ
る。
【0010】(1)弁装置の一次側に消火用液体が充填
されると共に、弁装置の制御も同一の消火用液体によっ
て行う方式。(図4参照)
【0011】(2)弁装置の一次側に消火用液体が充填
され、弁装置の制御は空気により行う方式。(図5参照
【0012】(3)弁装置の一次側に空気が充填され、
弁装置の制御も空気により行う方式。(図5参照)
【0
013】これら三種の方式はすべて、消火用液体あるい
は空気の圧力差を利用して弁装置の制御を行うものであ
る。
【0014】(1)に示した方式のものは、図4に示す
ごとく弁装置の一次側Fに加圧された消火用液体が充填
されており、開放型消火ヘッドcに接続された二次側S
との間の開口Oは弁体Vにより閉鎖されている。
【0015】弁体Vは上方へ延長され、その上端は一次
側Fの上部に設置されたシリンダーからなる制御室Cに
嵌装されており、制御室Cの壁面に沿って昇降可能に設
置されている。
【0016】更に、弁体Vにはボール弁Bが付設されて
おり、ボール弁Bの一方の開口は一次側Fに接続され、
他方の開口は制御室Cに接続されている。このボール弁
Bは一次側Fから制御室Cへ向かう一方弁である。
【0017】制御室Cの開口である連結孔Pは、例えば
閉鎖型スプリンクラーヘッドb等に接続されている。
【0018】図4の中央上部に示された軸杆Gを回動降
下させて、弁体Vを導通孔Oの閉鎖位置に固定し、弁装
置を消火設備の回路に組み込んだ後、一次側Fに加圧さ
れた消火用液体を供給すると、消火用液体は一次側Fか
らボール弁Bを通過して制御室Cに流入し、更に連結孔
Pから閉鎖型スプリンクラーヘッドb等に到達して安定
する。
【0019】この状態で軸杆Gを回動上昇して弁体Vの
固定を解くと、弁体Vの一次側Fの圧力を受ける面積と
弁体Vの制御室Cの圧力を受ける面積が、1対2程度の
比率で設計されているので、弁体Vは制御室C内の消火
用液体から与えられる作用に従って開口Oを閉鎖した状
態を維持することになる。
【0020】火災の発生によって閉鎖型スプリンクラー
ヘッドbが開放されると、制御室C内の消火用液体が連
結孔Pから流出し制御室C内の圧力が急激に降下するた
め、ボール弁Bによる制御室Cへの消火用液体の供給が
追いつかず、前述の1対2の比率が崩れる。
【0021】それによって一次側Fの消火用液体が弁体
Vを押し上げ、導通孔Oの閉鎖が解かれるため、消火用
液体は二次側Sに流入すると共に、それに接続された開
放型消火ヘッドcから火災現場に噴射されることになる
【0022】(2)に示した、弁装置の一次側に消火用
液体が充填され、弁装置の制御は空気により行う方式の
具体例は図5に示された構造で、制御室Cに別途供給さ
れる加圧空気は、連結孔Pから閉鎖型スプリンクラーヘ
ッドbに到達しており、弁体Vは(1)の場合と異なり
ボール弁Bを備えておらず、一次側Fには消火用液体が
供給されている。
【0023】この場合には、空気圧によって消火用液体
の圧力を押え込み、弁体Vによる開口Oの閉鎖を維持さ
せているが、閉鎖型スプリンクラーヘッドbの火災によ
る開放、弁体Vの上昇、消火用液体の二次側Sから開放
型消火ヘッドcへの送給噴射に関しては、図4の場合と
同様の動作となる。
【0024】(3)に示した、弁装置の一次側にも空気
が充填され、弁装置の制御も空気により行う方式の具体
例も、図5に示したもので説明できる。
【0025】この例においては、一次側Fと制御室Cの
両方に加圧空気が供給されており、両者の空気圧のバラ
ンスによって、弁体Vによる開口Oの閉鎖が維持されて
いる。
【0026】前記の例と同様にこの方式の場合も、火災
の発生、閉鎖型スプリンクラーヘッドbの開放、制御室
Cの圧力下降、弁体Vの上昇、と動作して、一次側F内
の加圧空気が開口Oから二次側Sへ流入し一次側Fの圧
力低下が確認されると、一次側Fへ消火用液体が供給さ
れる。
【0027】以上に述べたような一斉開放弁においては
、一次側Fに供給されている消火用液体や加圧空気を弁
体Vによって遮断し、弁体Vの遮断は制御室Cに供給さ
れている消火用液体や加圧空気によって維持されるもの
である。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】消火装置には消火用液
体が不可欠であり、その消火用液体を制御するのである
から、これまでは制御のための駆動力として加圧された
水等の消火用液体を使用することに疑問が持たれなかっ
た。
【0029】しかしながら、冬期において気温が一回で
も零度以下になる地域においては、弁体Vの制御に水等
の消火用液体を使用すると、弁装置内や消火設備配管内
に凍結が生じ、設備の作動不良、部品の破損等が発生し
、保安設備としての機能が保障され得ない状況が存在し
た。
【0029】この問題を除去するために、前記の(3)
の方式により、弁体Vの制御のために加圧された空気を
使用する形式が提案された。しかしながら、一次側Fと
制御室Cの両方に加圧空気を供給しておくこの形式には
、次のような問題がある。
【0030】イ  一次側Fに供給されている加圧空気
が万一漏洩すると、弁体Vが開放されたのと同様の圧力
低下が一次側Fに現れるので、その圧力低下を検知した
システムが送水ポンプg(図6参照)を作動させ、一次
側Fに高圧の消火用液体を供給してしまう。
【0031】その消火用液体が二次側Sへ送られないよ
うにするためには、制御室Cにその時点で弁体Vの上昇
を防止するために、かなり高い圧力の加圧空気を供給し
ておかなければならない。
【0032】ロ  制御室Cに供給されている加圧空気
が万一漏洩した場合には、閉鎖型スプリンクラーヘッド
bが開放された場合と同様に、火災が発生していないに
も拘らず、弁体Vが作動して、消火用液体が開放型ヘッ
ドcに供給され、そこから噴射されてしまう。
【0033】ハ  一次側Fと制御室Cに供給されてい
る空気を、長時間連続的に高圧に維持することは、極め
て困難である。
【0034】ニ  空気を長時間、高圧に維持できると
しても、開放型ヘッドcに送給される消火用液体の実際
の圧力は、10ないし14Kg/cm2 程度であり、
状況によっては瞬間的に20Kg/cm2 以上にもな
り得るという、大きな変動幅を持っている。
【0035】このような消火用液体が弁体Vから二次側
Sへ流れぬようにするためには、前述のごとく1対2の
比率で制御するとしても、制御室Cに供給される空気の
圧力を最低10Kg/cm2 に維持する必要があり、
これは極めて危険な高圧である。
【0036】ホ  消火設備においては、制御方式の如
何に拘らず、実際に稼動させる前に通水試験が行われる
。 試験後、設備内の水はすべて排出されてから実際の稼動
状態に入ることになっているが、排水が完全でないとそ
の残存水によって凍結が引き起こされる。
【0037】従来構造の弁装置においては排水の為の配
慮が不足しており、一度通水が行われると、表面張力に
より弁装置の内部になにがしかの水が残存することにな
り、それが気温の低下と共に凍結してしまうことが避け
られない。
【0038】以上のような、凍結と危険な高圧空気の使
用を同時に避けるためには、経済効果及び装置の機能を
無視して、弁装置を大きく設計する必要があるため、完
成度の高い製品を得ることは困難とされてきた。
【0039】本発明は、これらの課題を解決した一斉開
放弁を提供することを目的としている。
【0040】
【課題を解決するための手段】解決すべき課題は、制御
室内の空気の圧力を安全な範囲に収まるようにすること
と、試験的に通水された水ができるかぎり完全に排出で
きることである。
【0041】そのために、一次側に供給された消火用液
体あるいは加圧空気の圧力を受ける面積と、制御室の加
圧空気の圧力を受ける面積の比率を大きくし、1対6と
か1対7以上の数値が得られるようにする。
【0042】しかしながら、単に前述の比率を大きくす
るだけでは、弁体の初動後の移動に時間がかかり、消火
のための送水に支障を来すことが考えられるので、開弁
のための動作が始まった後に、今度は前述の比率が1対
1程度に変化するように工夫する。
【0043】このような要求を満足させるための構造と
して、一次側に設置された弁体の軸杆を延長して、一次
側と導通したシリンダの中に導き、シリンダ内に設置さ
れたピストンを貫通させる。
【0044】ピストンは弁体の軸杆に沿ってシリンダの
内部を摺動可能であるが、シリンダの一次側に面した壁
面と、軸杆に設置された突出部によって、摺動の範囲を
制限される。
【0045】シリンダの一次側に面する壁面は、軸杆の
貫通を許すと共に、軸杆の周囲に空間を設けた形で一次
側との導通を確保するための小開口を備えており、ピス
トンの開口に面した面には小開口を閉鎖するためのシー
ルが設置される。
【0046】ピストンの開口に面する面と反対の面は、
シリンダと蓋体によって構成される制御室に面しており
、制御室には空気供給孔が設けられる。
【0047】シリンダの一次側に面する面は、軸杆の貫
通した前記小開口の部分が最も高く、そこから周囲に向
かって低くなるように形成され、シリンダの周壁に接す
る所が最も低く形成されると共に、最も低く形成された
部分に二次側への接続孔が穿設される。
【0048】このようにすれば、一次側に消火用液体、
制御室に加圧空気が充填された場合にも、ピストンに作
用するそれぞれの圧力は、一次側からはシリンダの小開
口からピストンの一部へ、又、制御室側からはピストン
の全面へと作用し、ピストンに対する圧力の作用面積の
大幅な差が生み出せるので、一次側の消火用液体の圧力
の六分の一あるいは七分の一圧力の空気を、制御室に充
填すれば目的が達成できる。
【0049】又、一次側に面するシリンダの面は、小開
口部が最も高く、周囲が低くなっているので、通水試験
の際にシリンダ内に溜った水は、接続孔から簡単に二次
側へ排出することができる。
【0050】必要であれば、一次側の排水を行った後、
そこに加圧空気を送給すれば、空気は開口、シリンダ底
部、接続孔、二次側へと噴出し、シリンダ底部に残って
いる水を完全に排除することが可能である。
【0051】
【実施例】図1、図2、図3及び図6によって本発明の
実施例を説明する。
【0052】図1において、1は、一次側隔室2と開口
10によって連結された二次側隔室3を有する本体であ
る。
【0053】4は一次側隔室2に開口する小開口13を
有するシリンダで、シリンダの上部は蓋体5によって閉
鎖され、シリンダ4と蓋体5によって形成される内部空
間は制御室20となる。
【0054】蓋体5には、制御室20に加圧空気を供給
するための供給孔6が穿設され、更に後述する軸杆7を
気密的に且つ摺動自在に収容する支持孔8を備えた支持
杆9が設置されている。
【0055】一次側隔室2内にあって開口10を閉鎖す
る弁体11は、軸杆7の端部に固定されており、軸杆7
はシリンダ4の小開口13を貫通してシリンダ4内を通
過し、その端部は支持杆9の支持孔8内に収容されて支
持される。
【0056】シリンダ4内において、軸杆7にはピスト
ン12が嵌装されており、該ピストン12はシリンダ4
の小開口13に向かって図中下に凸の断面を有している
【0057】又、前記シリンダ4の小開口13を有する
面は、ピストン12に向かって、図中上に凸の断面形状
を有している。
【0058】ピストン12は、軸杆7に沿って軸杆7に
設置された突出部14に当接する位置まで摺動可能であ
り、更に、突出部14に当接した後は、シリンダ4の内
壁に沿って軸杆7及び弁体11を伴って、突出部14が
支持杆9の下端に当接するまで、シリンダ4内を摺動可
能に設置されている。
【0059】ピストン12に設置されたシール15は、
ピストン12がシリンダ4の内部で最も下方に下がって
いる時に、シリンダ4とピストン12によってシリンダ
4の内底部に形成される空隙16と一次側隔室2を接続
する小開口13を閉鎖する。
【0060】ピストン12の軸杆7に沿った摺動は、シ
ール15が小開口13に当接している位置から、ピスト
ンが上昇して軸杆7の突出部14に当接する位置までで
ある。
【0061】また、前述のごとく、ピストン12の断面
形状は図示のごとく下に凸、シリンダ4の小開口13を
有する面の断面形状は上に凸であるので、両者の間には
軸杆7から離れる方向に幅が広くなった空隙16が形成
される。
【0062】シリンダ4の外側面に沿って、本体1には
排水室17が穿設され、シリンダ4の空隙16と排水室
17は接続孔18によって連結され、排水室17は排水
孔19によって、二次側隔室3に接続されてる。
【0063】シリンダ4の周壁を取り囲むように設置さ
れた排水室17は、その内部に水が侵入した場合、その
水が速やかに排水孔19に流入するように、適当な傾斜
を持った状態に穿設されている。
【0064】図示されていないが、支持杆9の内腔には
軸杆7を押し下げる際に使用する内ねじが切られており
、内ねじに螺入したボルト付きハンドル等を回動するこ
とによって、軸杆7を弁体11が開口10を閉鎖する位
置まで押し下げることができる。
【0065】作動の一例に付き説明すると、本発明一斉
開放弁の一次側隔室2には水源jからの圧力水、あるい
は消火用液体が加圧された状態で供給されている。
【0066】また、二次側隔室3は開放型の泡ヘッドc
等に接続される。更に、ピストン12の上面の制御室2
0に連続している供給孔6は閉鎖型スプリンクラーヘッ
ドb並びに加圧空気供給装置(図示せず)に接続される
【0067】軸杆7を完全に押し下げた状態で制御室2
0に加圧空気を送給すると、ピストン12はシリンダ4
内を下降し、ピストン12のシール15が小開口13を
閉鎖する。
【0068】次に、一次側隔室2に加圧された消火用液
体を送り込むと、消火用液体は弁体11を押圧し弁体1
1に開口10を閉鎖させると共に、小開口13からピス
トン12の下面のシール15に囲まれた面を押圧する。
【0069】一次側隔室2に送り込まれるのは消火用液
体に限らず、例えば加圧空気をこれに変えて一次側隔室
2に送給しておき、一次側隔室2内の圧力が減少すると
同時に別経路から消火用液体を一次側隔室2に供給する
ようにしても良い。
【0070】このように準備された一斉開放弁において
、一次側隔室2からピストンに加えられる圧力は、小開
口13を経てピストン12のシール15に囲まれた部分
に到達し、ピストン12を図1において上方へ押し上げ
ようとする。
【0071】これに対して、制御室20に供給されてい
る加圧空気はピストン12をシリンダ4の内底に押し下
げ、その位置に維持している。
【0072】これらの圧力を受ける面積の比率は、ピス
トン12下面対ピストン12上面で1:8程度であり、
仮に、ピストン12上面の制御室20に3Kg/cm2
 の加圧空気を供給しておけば、一次側隔室2に供給さ
れる流体の圧力が20Kg/cm2 であっても、ピス
トン12が上昇することはない。
【0073】又、一次側隔室2に加圧空気を供給してお
く一般的な場合においては、その空気の圧力は3乃至4
Kg/cm2 程度であるので、制御室20に3Kg/
cm2の空気が供給されていれば、ピストン12が上昇
することはありえない。
【0074】以上の状態における本発明一斉開放弁の内
部は図1に示されている。
【0075】次に、火災が発生した場合には、まず火災
現場の閉鎖型スプリンクラーヘッドbが開放され、内部
に送給されていた加圧空気が外部に噴出すると共に、接
続されている制御室20の圧力が急激に低下する。
【0076】制御室20の圧力低下により、ピストン1
2が一次側隔室2内の流体の圧力によって軸杆7に沿っ
て上方へ押し上げられる。これによってピストン12の
シール15による小開口13の閉鎖が解かれるため、一
次側隔室2内の流体はピストン12を押し上げつつ急激
に空隙16内に流入する。
【0077】このピストン12の初動状態は図2に示さ
れている通りで、ピストン12は軸杆7に沿って上昇し
、軸杆7の突出部14に下方から当接する。
【0078】ピストン12が上昇しシール15による小
開口13の閉鎖が解かれると、一次側隔室2の流体はシ
リンダ4の内底部に形成されている空隙16内に流れ込
む。
【0079】この状態で、一次側隔室2内の流体の圧力
を受けるピストン12の面積は、同じ流体の圧力を受け
ている弁体11の面積より大きなものとなり、しかも制
御室20の圧力は大気圧とほぼ等しくなっているため、
軸杆7を介して弁体11を引き上げつつ上昇し、図3の
状態に到達する。
【0080】弁体11が閉鎖していた開口10を開放す
ることにより、一次側隔室2内の流体は開口10から二
次側隔室3、更に泡ヘッドcへと送給され、泡ヘッドc
から火災現場へ噴出することになる。
【0081】一次側隔室2内の流体が気体である場合に
は、一次側隔室2の圧力低下を検知した装置が、送水ポ
ンプgを作動させ、造泡タンクfからの消火用泡を水と
混合して一次側隔室2に供給し、それが泡ヘッドcから
噴出されることになる。
【0082】消火装置を設置して、実際の作動を確認す
るための通水試験においても、弁の動作は前述の説明と
同様であり、閉鎖型スプリンクラーヘッドbが火災によ
って開放されるかわりに、手動起動弁等を開放して制御
室20の加圧空気を放出する点のみが異なるだけである
【0083】通水試験が完了して、装置を火災発生に備
えた待機状態にする際には、図3の状態から前述のごと
くボルト付きハンドル等で軸杆7を押し下げ、ピストン
12を図2の状態に移動させる。
【0084】また、図1乃至図3の下方に示されている
ドレーンプラグを利用して、内部の水分を排出し、更に
、これらドレーンプラグを閉鎖して、図2の状態で一次
側隔室2に加圧空気を供給する。
【0085】供給された加圧空気は、一次側隔室2から
小開口13を通ってシリンダ4の空隙16に流入し、更
に接続孔18から排水孔19を経て二次側隔室3へ送ら
れ、泡ヘッドcから外部へ噴出する。
【0086】これによって、一斉開放弁及び消火設備配
管の中に残留していた水分は全て外部へ排出することが
できる。
【0087】水分の排出が完了した時点で、制御室20
に規定の加圧空気を送り込んでやれば、ピストン12は
図2の状態から図1の状態に移動し、そのシール15が
再び小開口13を閉鎖して、準備が完了する。
【0088】
【発明の効果】以上のごとく本発明によると、制御を比
較的低圧の空気によって行うことができると共に、作動
が瞬間的であり、系列内の他の部品に万一の誤作動が生
じても十分な安全率が確保でき、凍結故障の原因となる
残留水を完全に排除することができる一斉開放弁が得ら
れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の閉弁状態の断面図である。
【図2】本発明実施例の開弁初期状態の断面図である。
【図3】本発明実施例の開弁完了状態の断面図である。
【図4】第一の従来形式の弁の閉弁状態の断面図である
【図5】第二の従来形式の弁の閉弁状態の断面図である
【図6】一斉開放弁を適用した駐車場の泡消火設備の概
念的説明図である。
【符号の説明】
1    本体 2    一次側隔室 3    二次側隔室 4    シリンダ 5    蓋体 6    供給口 7    軸杆 8    支持孔 9    支持杆 10  開口 11  弁体 12  ピストン 13  小開口 14  突出部 15  シール 16  空隙 17  排水室 18  接続孔 19  排水孔 20  制御室 a    一斉開放弁 a1   制御部 a2   二次側隔室 a3   一次側隔室 b    閉鎖型スプリンクラーヘッドc    泡ヘ
ッド d    流水検知装置 e    比例混合器 f    造泡タンク g    送水ポンプ h    吐出側 i    吸引側 j    水源 F    一次側 S    二次側 C    制御室 O    開口 V    弁体 B    ボール弁 P    連結孔 G    軸杆

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二次側隔室と開口を介して接続された一次
    側隔室、及び、小開口を介して一次側隔室と接続され接
    続孔を介して二次側隔室と接続されたシリンダとを備え
    た本体と、シリンダの上方を閉鎖すると共に、シリンダ
    への空気供給孔と、支持孔を有する支持ブロックを備え
    た蓋体と、一端が支持孔に挿入され、シリンダ、小開口
    、一次側隔室を貫通して先端が開口に至る軸杆と、軸杆
    先端に固定され一次側隔室内にあって開口を閉鎖する弁
    体と、軸杆に支持ブロックに向かって一定範囲で摺動自
    在に設置され、シリンダ内にあってその底面に固定した
    シールが小開口を閉鎖するピストンと、から成る一斉開
    放弁。
  2. 【請求項2】シリンダの接続孔がシリンダを包囲する本
    体に穿設された排水室に接続され、排水室が排水孔を介
    して二次側隔室に接続されていることを特徴とする請求
    項1の一斉開放弁。
  3. 【請求項3】シリンダの小開口を備えた面と、ピストン
    の小開口に面する面との間に、常に空隙が存在すること
    を特徴とする請求項1の一斉開放弁。
  4. 【請求項4】残留している水が排水室から排水孔へ迅速
    に送給されるように、排水室の底部に傾斜を設けたこと
    を特徴とする請求項2の一斉開放弁。
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