JPH04325090A - ブタ膵臓エラスターゼiii - Google Patents

ブタ膵臓エラスターゼiii

Info

Publication number
JPH04325090A
JPH04325090A JP9206991A JP9206991A JPH04325090A JP H04325090 A JPH04325090 A JP H04325090A JP 9206991 A JP9206991 A JP 9206991A JP 9206991 A JP9206991 A JP 9206991A JP H04325090 A JPH04325090 A JP H04325090A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
amino acid
protein
pancreatic elastase
acid sequence
dna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9206991A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Ozawa
小沢 雄次
Hidehiko Furukawa
秀比古 古川
Kaori Nakahara
かおり 中原
Hiroshi Takiguchi
滝口 洋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP9206991A priority Critical patent/JPH04325090A/ja
Publication of JPH04325090A publication Critical patent/JPH04325090A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、胆汁酸分泌促進剤また
は肝臓機能改善剤としての利用が期待されるブタ膵臓エ
ラスタ−ゼIII、該ブタ膵臓エラスタ−ゼIIIをコ
ードするDNA、該DNAを含有する組換えDNA発現
ベクターおよび該組換えDNA発現ベクターで形質転換
せしめた宿主に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、血液中のコレスレロ−ルを低下さ
せることが動脈硬化の予防および治療に重要であること
が知られている。そして、現在まで種々の化合物が提供
されている。そして先に、ブタの膵臓のプロテアーゼE
についての報告がなされている(R.Kobayash
i et al.、 J.Biol.Chem. 25
3、 5526−5530 (1978))。  しか
しながら、該報文ではアミノ酸配列の 10 番目がA
laであり、本発明のブタ膵臓エラスタ−ゼIIIでは
、Serであり、異なる。更に、ブタ膵臓エラスタ−ゼ
IIIではプロ体部分の断片は切断後もS−S結合でマ
チュア体と結合している点で異なる。また、該報文では
約 30 個のN末端アミノ酸配列を決定しているに過
ぎない。また、その作用の記載もない。また、近年、 
ブタ膵臓由来のエラスタ−ゼ様酵素(Elastase
 like enzyme)をラットに比較的長期間、
連続投与することによって、血中および肝臓のコレステ
ロールの低下およびコレステロール− 7α− ヒドロ
キシラーゼ活性の上昇が見出された(Miyake Y
., Acta. Med. Kinki Univ.
, 11, (1), 43−52, (1986))
。しかしながら、該報文のエラスタ−ゼ様酵素は分子量
が 31、500 であり、本発明のブタ膵臓エラスタ
−ゼIIIが 26、000 である点で異なる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは胆汁酸の
分泌を促進し、血中のコレステロールを低下させる医薬
として期待される新規なブタ膵臓エラスタ−ゼIIIを
見出し、組換えDNA技術を用いて該ブタ膵臓エラスタ
−ゼIIIをコードするDNA、該DNAを含有する組
換えDNA発現ベクターおよび該組換えDNA発現ベク
ターで形質転換せしめた宿主を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)配列表
の配列番号2に示されるアミノ酸配列のうち、アミノ酸
番号12〜253までの部分的アミノ酸配列を含有する
ブタ膵臓エラスタ−ゼIII活性を有する蛋白、および
これらをコードするDNA、(2)配列表の配列番号2
に示されるアミノ酸配列のうち、アミノ酸番号1〜25
3までの部分的アミノ酸配列を含有するブタ膵臓エラス
タ−ゼIII活性を有する蛋白、およびこれらをコード
するDNA、(3)配列表の配列番号2に示されるアミ
ノ酸配列のうち、アミノ酸番号1〜11までの部分的ア
ミノ酸配列を含有するオリゴペプチドと、アミノ酸番号
12〜253までの部分的アミノ酸配列を含有するポリ
ペプチドがジスルフィド結合によって結合された、ブタ
膵臓エラスタ−ゼIII活性を有する蛋白、およびこれ
らをコードするDNA、(4)配列表の配列番号2に示
されるアミノ酸配列のうち、アミノ酸番号12〜253
までのアミノ酸配列で表されるブタ膵臓エラスタ−ゼI
II活性を有する蛋白、およびこれらをコードするDN
A、(5)配列表の配列番号2に示されるアミノ酸配列
のうち、アミノ酸番号1〜253までのアミノ酸配列で
表されるブタ膵臓エラスタ−ゼIII活性を有する蛋白
、およびこれらをコードするDNA、(6)配列表の配
列番号2に示されるアミノ酸配列のうち、アミノ酸番号
1〜11までのアミノ酸配列で表されるオリゴペプチド
と、アミノ酸番号12〜253までのアミノ酸配列で表
されるポリペプチドがジスルフィド結合によって結合さ
れた、ブタ膵臓エラスタ−ゼIII活性を有する蛋白、
およびこれらをコードするDNA、(7)N末端に水素
原子またはMetを有する、上記の蛋白、およびこれら
をコードするDNA、(8)配列表の配列番号1に示さ
れる塩基配列のうち、ヌクレオチド番号1から759ま
での塩基配列またはそれと同効の塩基配列を含有するD
NA、(9)該DNAの5’末端にATGを有するDN
A、(10)ここに記載した全てのDNAを含有する組
換えDNA発現ベクター、(11)該組換えDNA発現
ベクターで形質転換せしめた宿主、に関する。
【0005】本発明のDNAはブタ膵臓からブタ膵臓エ
ラスタ−ゼIIIをコードするmRNAを調製した後、
以下に述べる既知の方法により2本鎖cDNAに変換す
ることによって得られる。mRNAの抽出にあたっては
、グアニジン・チオシアネート・ホット・フェノール法
、グアニジン・チオシアネートーグアニジン・塩酸法な
ども採用し得るが、グアニジン・チオシアネート・塩化
セシウム法が適している(Current Proto
cols in Molecular Biology
,Vol.1 )。
【0006】真核細胞の細胞質に存在するmRNAの多
くは、その3’末端にポリA配列をもつことが知られて
いるので、この特徴を利用してオリゴ(dT)セルロー
スのカラムにmRNAを吸着させて、次にこれを溶出し
て精製する。さらに、ショ糖密度勾配遠心法などにより
mRNAを分画することもできる。上記の如くして得ら
れたmRNAを鋳型として逆転写酵素を用いて1本鎖c
DNAを合成した後、この1本鎖cDNAから2本鎖c
DNAを合成するが、その方法としてはS1ヌクレアー
ゼ法(Efstratiadis,A.et al.、
Cell、 7 、279−288(1976)) 、
Land法(Land,H.et al.、Nucle
ic Acids Res.、 9、 2251−22
66 (1981))、O.Joo Yoo 法(Yo
o,O.J.et al.、 Proc.Natl.A
cad.Sci.USA、 79、 1049−105
3 (1983) ) 、Okayama−Berg法
(Okayama,H.and Berg,P.、 M
ol.Cell.Biol.、 2、 161−170
 (1982) )なども採用し得るが、 本発明の目
的にはポリメラーゼ連鎖反応法(Saiki,R.K.
 et al.、  Sciense、 230、 1
350−1354 (1985))に基づいたcDNA
クロニング法(Powell,L.M. et al.
、 Cell、 50、 831−840(1987)
)が好適である。ポリメラーゼ連鎖反応法とは、目的と
するDNA領域を挾む2種のプライマーを用いて、特定
のDNA塩基配列をin  vitroでDNA ポリ
メラーゼによる鋳型特異的なDNA 成反応を繰り返す
ことによって数十万倍に増幅させる反応である。mRN
Aより逆転写酵素によって合成した一本鎖cDNAをこ
の反応の鋳型とすることによって、 極微量のmRNA
から、 目的とするcDNA断片を特異的に増幅するこ
とが可能である。 また目的とするDNA 領域が未知
であっても、 用いるプライマーを適当に選択すること
によって、目的のDNA断片を特異的に増幅できる。
【0007】次に、 得られたDNA断片は適当なプラ
スミドベクタ−に挿入の後、 例えばYA21株に導入
して、テトラサイクリン耐性あるいはアンピシリン耐性
を指標として組換え体を選択することができる。宿主細
胞の形質転換は、例えば宿主細胞が大腸菌(Esche
richia coli) の場合にはHanahan
 の方法(Hanahan,D.、 J.Mol.Bi
ol.、 166、 557−580 (1983) 
)、すなわち CaCl2  や MgCl2  また
は RbClを共存させて調製したコンピテント細胞に
該組換えDNA体を加える方法により実施することがで
きる。なお、ベクターとしてはプラスミド以外にもラム
ダ系などのファージベクターも用いることができる。
【0008】上記により得られる形質転換株から、目的
のブタ膵臓エラスタ−ゼIIIのDNAを有する株を選
択する方法としては、例えば以下に示す各種方法を採用
できる。 (1) 合成オリゴヌクレオチドプローブを用いるスク
リーニグ法 目的の蛋白のアミノ酸配列の全部または一部が解明され
ている(該配列は、複数個連続した特異的配列であれば
、目的蛋白のどの領域でもよい)場合、該アミノ酸に対
応するオリゴヌクレオチドを合成し(この場合コドン使
用頻度を用いて導いた塩基配列または考えられる塩基配
列を組み合わせた複数個の塩基配列のどちらでもよく、
また後者の場合、イノシンを含ませてその種類を減らす
こともできる)、これをプローブ(32Pまたは35S
で標識する)として、形質転換株のDNAを変性固定し
たニトロセルロースフィルターとハイブリダイズさせ、
得られたポジティブ株を検索して、これを選択する。
【0009】(2) ポリメラーゼ連鎖反応法により作
製したプローブを用いるスクリーニング法 目的蛋白のアミノ酸配列の全部または一部が解明されて
いる場合、該アミノ酸の一部に対応センス鎖とアンチセ
ンス鎖のオリゴヌクレオチドを合成し、これを組み合わ
せてポリメラーゼ連鎖反応法(Saiki,R.K. 
et al.、Sciense、 230、 1350
−1354 (1985) ) を行い、目的のブタ膵
臓エラスタ−ゼIIIをコードするDNA断片を増幅す
る。ここで用いる鋳型DNAとしては、ブタ膵臓mRN
Aより逆転写酵素にて合成したcDNA、またはゲノム
DNAを用いることができる。このようにして調製した
DNA断片を32Pまたは35Sで標識し、これをプロ
ーブとして用いてコロニーハイブリダイゼーションを行
うことにより目的のクローンを選択できる。
【0010】(3) ブタ膵臓エラスタ−ゼIIIに対
する抗体を用いて選択する方法 予め、cDNAを発現ベクターに組み込み形質転換株内
で蛋白を生産させ、ブタ膵臓エラスタ−ゼIIIに対す
る抗体、またはブタ膵臓エラスタ−ゼIII類縁蛋白に
対する抗体でブタ膵臓エラスタ−ゼIIIとも反応する
抗体を用いて、所望のブタ膵臓エラスタ−ゼIII産生
株を検出し、目的の株を選択する。
【0011】(4) 他の動物細胞でブタ膵臓エラスタ
−ゼIIIを産生させてスクリーニングする方法形質転
換株を培養し、遺伝子を増幅させ、その遺伝子を動物細
胞にトランスフェクトし(この場合、自己複製可能で転
写プロモーター領域を含むプラスミドもしくは動物細胞
の染色体に組み込まれ得るようなプラスミドのいずれで
もよい)、遺伝子にコードされた蛋白を産生させ、その
培養上清もしくは細胞抽出物のブタ膵臓エラスタ−ゼI
II活性を測定するか、ブタ膵臓エラスタ−ゼIIIに
対する抗体またはブタ膵臓エラスタ−ゼIII類縁蛋白
に対する抗体でブタ膵臓エラスタ−ゼIIIとも反応す
る抗体を用いてブタ膵臓エラスタ−ゼIIIを検出する
ことにより、元の形質転換株より目的のブタ膵臓エラス
タ−ゼIIIをコードするcDNAを有する株を選択す
る。
【0012】(5) セレクティブ・ハイブリダイゼー
ション・トランスレーションの系を用いる方法形質転換
株から得られるcDNAを、ニトロセルロースフィルタ
ー等に転写し、ブタ膵臓からのmRNAをハイブリダイ
ズさせた後,cDNAに結合したmRNAを解離させ、
回収する。回収されたmRNAを蛋白翻訳系、例えばア
フリカツメガエルの卵母細胞への注入や、ウサギ網状赤
血球ライゼートや小麦胚芽等の無細胞系で蛋白に翻訳さ
せ、その蛋白のブタ膵臓エラスタ−ゼIII活性を測定
するか、ブタ膵臓エラスタ−ゼIIIに対する抗体また
はブタ膵臓エラスタ−ゼIIIとも反応するブタ膵臓エ
ラスタ−ゼIII類縁蛋白に対する抗体を用いてブタ膵
臓エラスタ−ゼIIIを検出することにより、元の形質
転換株より目的のブタ膵臓エラスタ−ゼIIIをコード
するcDNAを有する株を選択する。
【0013】得られた目的の形質転換株よりブタ膵臓エ
ラスタ−ゼIIIをコードするDNAを採取する方法は
、公知の方法(Maniatis,T. etal.、
“Molecular cloning :a lab
oratorymanual−2nd ed.”Col
d Spring Harbor Laborator
y Press,NY (1989) ) に従い実施
できる。 例えば細胞よりプラスミドDNAに相当する
画分を分離し、該プラスミドDNAよりcDNA領域を
切り出すことにより行える。この様にして得られるDN
Aの配列決定は、例えばマキサムーギルバートの化学修
飾法(Maxam,A.M. and Gilbert
,W.、 “Metodin Enzymology 
”、 65、 499−559 (1980) )、M
13ファージを用いるジデオキシヌクレオチド鎖終結法
(Messing,J.and Vieira,J.、
 Gene、 19、 269−276 、(1982
))等により行うことができる。このようにしてクロー
ン化されたブタ膵臓エラスタ−ゼIIIをコードする遺
伝子を含む断片は、適当なベクターに再び組み込むこと
により、他の原核生物または真核生物の宿主細胞を形質
転換させることができる。さらに、これらのベクターに
適当なプロモーターおよび形質発現にかかわる配列を導
入することにより、それぞれの宿主細胞において同遺伝
子を発現させることが可能である。
【0014】原核細胞の宿主としては、例えば大腸菌や
枯草菌(Bacillus subtilis) 等が
挙げられる。 目的の遺伝子をこれらの宿主細胞内で形
質発現させるには、 宿主と適合し得る種由来のレプリ
コン、すなわち複製起点および調節配列を含んでいるプ
ラスミドベクタ−で宿主細胞を形質転換させればよい。 またベクターは形質転換細胞に表現形質(表現型)の選
択性を付与することができる配列を持つことが望ましい
。例えば大腸菌としてはK−12株等がよく用いられ、
 ベクターとしては一般にpBR322やpUC 系の
プラスミドがよく用いられるが、これに限定されず、公
知の各種の菌株およびベクターがいずれも利用できる。 プロモーターとしては、大腸菌においてはトリプトファ
ン(trp) プロモーター、 ラクトース(lac)
 プロモーター、トリプトファン・ラクトース(tac
) プロモーター、リポプロテイン(lpp) プロモ
ーター、バクテリオファージ由来のラムダ( λ)PL
 プロモーター、ポリペプチド鎖延長因子Tu(tuf
B)プロモーター等が挙げられるが、これ以外のプロモ
ーターも本発明のブタ膵臓エラスタ−ゼIIIの産生に
使用することができる。枯草菌としては、例えば207
−25株が好ましく、 ベクターとしてはpTUB22
8(Ohmura,K. et al.(1984) 
J.Biochem. 95, 87−93)等が用い
られるが、 これに限定されるものではない。 プロモ
ーターとしては、枯草菌のα−アミラーゼ遺伝子の調節
配列がよく用いられ、さらに必要によりα−アミラーゼ
のシグナルペプチド配列をコードするDNA配列を連結
することにより、菌体外の分泌発現も可能となる。
【0015】真核細胞の宿主細胞には、脊椎動物、昆虫
、酵母の細胞が含まれ、脊椎動物細胞としては、例えば
サルの細胞であるCOS 細胞(Gluzman,y.
(1981) Cell 23, 175−182) 
やチャイニーズ・ハムスター卵母細胞(CHO) のジ
ヒドロ葉酸レダクターゼ欠損株(Urlaub,G.a
nd Chasin、 L.A.  Proc.Nat
l.Acad.Sci.USA 、77、 4216−
4220(1980) )等がよく用いられているが、
 これらに限定されるわけではない。脊椎動物細胞の発
現ベクターとしては、通常発現しようとする遺伝子の上
流に位置するプロモーター,RNAのスプライス部位、
ポリアデニル化部位および転写終結配列等を有するもの
を使用でき、これはさらに必要により複製起点を有して
もよい。該発現ベクターの例としては,SV40の初期
プロモーターを有するpSV2dhfr(Subram
ani,S. et al.、 Mol.Cell.B
iol.、 1、 854−864 (1981) )
 等を例示できるが、 これに限定されない。また真核
微生物としては酵母が一般によく用いられており、 そ
の中でもサッカロミセス属酵母、例えばSacchar
omyces cerevisiae  もしくは石油
酵母(Pichiapastoris) 等が好ましい
。 該酵母等の真核微生物の発現ベクターには、例えば
アルコール脱水素酵素遺伝子のプロモーター(Benn
etzen,J.L.and Hall,B.D.(1
982)J.Biol.Chem. 257, 301
8−3025) や酸性フォスファターゼ遺伝子のプロ
モーター(Miyanohara,A. et al.
、 Proc.Natl.Acad.Sci.USA、
 80、 1−5 (1983) ) 等を好ましく利
用できる。宿主細胞として、COS細胞を用いる場合を
例に挙げると、 発現ベクターとしては,SV40複製
起点を有し、COS細胞において自立増殖が可能であり
、さらに転写プロモーター、転写終結シグナルおよびR
NAスプライス部位を供えたものを用いることができる
。該発現ベクターはDEAE− デキストラン法(Lu
thman,H.and Magnusson,G.、
 Nucleic Acid Res.、11、 12
95−1308 (1983) ) 、リン酸カルシウ
ム−DNA共沈澱法(Graham,F.L.and 
van der Ed,A.J.、 Virology
、 52, 456−457(1973) )および電
気パルス穿孔法(Neumann,E. et al.
、 EMBO J.、1、 841−845 (198
2) ) 等によりCOS 細胞に取り込ませることが
でき、 かくして所望の形質転換細胞を得ることができ
る。 また、 宿主細胞としてCHO 細胞を用いる場
合には、 発現ベクターと共に、G418耐性マーカー
として機能するneo 遺伝子を発現し得るベクター、
例えばpRSVneo(Sambrook,J. et
 al.、 “Molecular cloning 
:a laboratory manual−2nd 
ed.”Cold Spring Harbor La
boratory Press、 NY (1989)
)やpSV2−neo(Southern,P.J.a
nd Berg,P.、 J.Mol.Appl.Ge
net.、 1、 327−341 (1982))等
をコ・トランスフェクトし、G418耐性のコロニーを
選択することによりブタ膵臓エラスタ−ゼIIIを安定
に産生する形質転換細胞を得ることができる。上記で得
られる所望の形質転換体は、常法にしたがい培養するこ
とができ、該培養により細胞内または細胞外にエラスタ
−ゼIIIが生産される。該培養に用いられる培地とし
ては、採用した宿主に応じて慣用される各種のものを適
宜選択でき、例えば上記大腸菌 K12株であればLB
培地や2×YT培地に必要に応じてアンピシリン、テト
ラサイクリン、クロラムフェニコール等の抗生物質を添
加したものを使用できる。
【0016】上記により、形質転換体の細胞内または細
胞外に生産されるブタ膵臓エラスタ−ゼIIIは、該ブ
タ膵臓エラスタ−ゼIIIの物理的性質や化学的性質等
を利用した各種の公知の分離操作法により、それらより
分離・精製することができる。該方法としては、具体的
には例えば通常の蛋白沈澱剤あるいは蛋白可溶化剤によ
る処理、 限外濾過、 分子篩クロマトグラフィー(ゲ
ル濾過)、吸着クロマトグラフィー、イオン交換クロマ
トグラフィー、アフィニティクロマトグラフィー、高速
液体クロマトグラフィー(HPLC)等の各種液体クロ
マトグラフィー、透析法、これらの組み合わせなどを例
示できる。   上記方法により、容易に高収率、高純度で所望のブ
タ膵臓エラスタ−ゼIIIを工業的規模で生産できる。 このようにして得られる本発明の組換えブタ膵臓エラス
タ−ゼIIIの諸性質は、下記実施例に詳述するとおり
である。
【0017】また、本発明において、配列番号2で示さ
れるアミノ酸配列の+1〜+253中の1個またはそれ
以上のアミノ酸を欠くか、または前後に付加された蛋白
であって、ブタエラスタ−ゼIII活性を有する限りそ
れらの蛋白およびそれらをコ−ドするDNAは全て本発
明に含まれる。
【0018】また各種の本発明のDNAは、上記ブタ膵
臓エラスタ−ゼIIIの情報に基づいて、例えば亜リン
酸アミダイト法(Sinha,N.D. etal.、
 Nucl.Acids Res.、 12、4539
−4558 (1984) ) 等の常法に従い、 核
酸の化学合成により製造することもできる。なお、 所
望アミノ酸に対するコドンはそれ自体公知であり、その
選択も任意でよく、例えば利用する宿主のコドンの使用
頻度を考慮して常法に従い決定できる(Grantha
m,R. et al.、 Nucl.Acids R
es.、 9、 43−74 (1981) )。
【0019】
【実施例】以下実施例をあげて本発明を詳細に説明する
が、これらは本発明の範囲を制限するものではない。実
施例1.  ブタ膵臓よりのmRNAの分離8 〜9g
のブタ膵臓をグアニジンチオシアネート溶液(4Mのグ
アニジンチオシアネート,1%のサルコシル,20mM
のエチレンジアミン四酢酸(EDTA),25mMのク
エン酸ナトリウム(pH7.0) ,100mM の2
−メルカプトエタノール,0.1%のアンチフォームA
)中でポリトロンによって破壊、変性した後、遠心して
上澄を得た。これに0.025 倍量の1M酢酸および
0.75倍量のエタノールを加え、ー20 ℃で数時間
冷却した後、遠心処理によって沈澱を得た。次にこの沈
澱をグアニジンハイドロクロライド溶液(7.5Mのグ
アニジンハイドロクロライド,25mMのクエン酸ナト
リウム(pH7.0) ,5mM のジチオスレイトー
ル(DTT) )に懸濁し、0.025 倍量の1M酢
酸および0.5 倍量のエタノールを加え、−20 ℃
で数時間冷却した後、遠心処理を行なった。ここで得ら
れた沈澱をグアニジンハイドロクロライド溶液に再懸濁
し、酢酸、エタノールを加え、−20 ℃に冷却した後
、遠心処理で沈澱を集めた。次に、この沈澱をエタノー
ルで数回洗い、混在しているグアニジンハイドロクロラ
イドを除き、蒸留水に溶かした後にエタノールでRNA
 を沈澱させた。遠心分離により沈澱を集め,53.9
mgのRNA を得た。こうして得たRNA を高塩溶
液(0.5M のNaCl,20mM のTris−H
Cl(pH7.5),1mM のEDTA,0.1% 
のドデシル硫酸ナトリウム(SDS))中でオリゴ(d
T)セルロースカラムに吸着させた後、ホ゜リ(A)を
含むmRNAを溶出溶液(10mM のTris−HC
l(pH7.5),1mM のEDTA,0.05%の
SDS)で溶出させ、540 μg のmRNAを得た
【0020】実施例2.  ブタ膵臓エラスタ−ゼII
IcDNAの特異的増幅 ブタ膵臓mRNAからのブタ膵臓エラスタ−ゼIIIc
DNAの特異的増幅はPowellらのcDNAクロー
ニング法に基づいて行なった。上記で得たmRNAと逆
転写酵素とプライマー1を用いて、100 μl の反
応液(1μg のmRNA,100pmole のプラ
イマー1,50mMのTris−HCl(pH8.8)
,50mMのKCl,2.5mM のMgCl2,0.
02% のゼラチン,200μM ずつのdGTP,d
ATP,dTTPおよびdCTP,84 ユニットの逆
転写酵素)中で42℃で20分間保温し、単鎖cDNA
を合成した。プライマー1としては、ヒト膵臓エラスタ
ーゼIIIBmRNA(Tani,T. et al.
、 J.Biol.Chem.、 263、 1231
−1239 (1988) )の3’非翻訳領域の相補
鎖の21塩基オリゴヌクレオチド5’d(GCCAGC
TGGGCCTTGGTTCTA)を化学合成して用い
た(アプライドバイオシステムズ社製380B型合成機
)。反応終了後、100pmoleのプライマー2と2
.5 ユニットのTaq ポリメラーゼを上記反応液に
加えた。プライマー2としては、ヒト膵臓エラスターゼ
IIIBmRNA(Tani,T. etal.(19
88) J.Biol.Chem. 263, 123
1−1239)のシグナルペプチドをコードする領域の
24塩基オリゴヌクレオチド5’d(AGTTCCCT
CCTCCTTGTGGCCGTT) を化学合成して
用いた(アプライドバイオシステムズ社製380B型合
成機)。上記反応液に対して92℃で1 分間加熱した
後55℃で2 分間保温し、さらに72℃で3 分間保
温する操作を、プログラムインキュベーターを用いて3
0回繰り返した。この操作によってブタ膵臓エラスタ−
ゼIIIをコードするcDNAを特異的に増幅した。こ
れをアガロースゲル電気泳動にて精製し、0.2 μg
 のcDNAを得た。ブタ膵臓エラスタ−ゼIIIをコ
ードするcDNAの塩基配列は、上記の様にして増幅し
たcDNAを直接鋳型として用いた直接決定法(Pow
ell,L.M. et al.、 Cell、50、
 831−840 (1987))、および、実施例3
に記載の方法でプラスミドにクローニングしたcDNA
を鋳型とした方法(Maniatis,T.et al
.、“Molecular cloning:a la
boratory manual−2nd ed. ”
Cold Spring Harbor Labora
tory、 NY (1989) )によって決定した
。その1次構造とそれがコードするアミノ酸配列を配列
表の配列番号1に示す。
【0021】実施例3.ブタ膵臓エラスタ−ゼIII発
現ベクタ−の構築 大腸菌を宿主とした発現ベクターpELE001 の構
築法を図1に示した。発現ベクタにはラクトースプロモ
ーターを含むpUC8(J.Vieira.ら、 Ge
ne、 19、 259 (1982)) を使用した
。上記の様にして得られたブタ膵臓エラスターゼIII
cDNAを鋳型として100 μl の反応液(10n
g のcDNA,100pmole のプライマー1と
プライマー3,50mM のTris−HCl(pH8
.8),50mMのKCl,2.5mM のMgCl 
 ,0.02% のゼラチン,200μM ずつのdG
TP,dATP,dTTPおよびdCTP,2.5ユニ
ットのTaq ポリメラーゼ) 中で92℃で1 分間
加熱した後55℃で2 分間保温し、さらに72℃で3
 分間保温する操作を、プログラムインキュベーターを
用いて30回繰り返した。プライマー1としては、ヒト
膵臓エラスターゼIIIBmRNA(Tani,T. 
et al.、 J.Biol.Chem.、 263
、 1231−1239  (1988))の3’非翻
訳領域の相補鎖の21塩基オリゴヌクレオチド5’d(
GCCAGCTGGGCCTTGGTTCTA)を化学
合成して用いた。プライマー3としては、ヒト膵臓エラ
スターゼIIIBのN−末端7 アミノ酸をコードする
21塩基と制限酵素SmaI認識部位5’d(CCCG
GG) からなるオリゴヌクレオチド5’d(CCCG
GGTTGTCAATGGTGAGGATGCG) を
化学合成して用いた。この操作によってブタ膵臓エラス
タ−ゼIIIをコードするcDNAの5’末端にSma
I認識部位を付加した752 塩基対のcDNAを特異
的に増幅した。これをSmaIで消化し、アガロースゲ
ル電気泳動にて精製し、0.2μg のcDNAを得た
。このcDNA断片をプラスミドpUC8のSmaI切
断部位に、T4 リガーゼを用いて組み込んだ。この様
にして構築したプラスミドを用いて、大腸菌YA21株
(F−,λ−,leu,met,relA) 形質転換
した。いくつかの形質転換株からプラスミドを抽出し、
SmaI,HindIIIによる制限酵素マッピングに
よって、cDNAの転写の方向とラクトースプロモータ
ーの転写方向が一致しているものを選択した。このブタ
膵臓エラスタ−ゼIII発現ベクターをpELE001
 と命名した(図1)。pELE001 中のプロテー
アゼEcDNAの5’末端付近の塩基配列とアミノ酸配
列は、次のようになる。   したがって、pELE001 によって発現される
ブタ膵臓エラスタ−ゼIIIは成熟体のN−末端側にβ
−ガラクトシダーゼ遺伝子との結合により生じる7 個
のアミノ酸が付加した融合タンパク質になる。
【0022】実施例4.培養菌体中のブタ膵臓エラスタ
−ゼIII活性の検出 次に、pELE001 で形質転換した大腸菌YA21
株によるブタ膵臓エラスタ−ゼIIIの生産を確認した
。pELE001 で形質転換したYA21株を、 2
×TYーアンピシリン培地(1.6%のバクトトリプト
ン,1%のイーストエキストラクト,0.5%のNaC
l,50μg/mlのアンピシリン)に接種し、37℃
、15 時間培養した。 培養後、 培養液を遠心して
菌体を集め、5×10  細胞相当量の菌体を10μl
 のSDS 溶液(2%のSDS,5%の2−メルカプ
トエタノール,10%のグリセリン,60mM のTr
is−HCl(pH6.8))に懸濁し、100 ℃,
5分間加熱した後、Laemmliらの方法(Natu
re,227,680(1970))に従ってSDSー
ポリアクリルアミド電気泳動し、生産されているタンパ
ク質を解析した。その結果、分子量が約 27,000
 のブタ膵臓エラスタ−ゼに相当する蛋白がYA21株
の全蛋白質の 8  %生産されていた。ブタ膵臓エラ
スタ−ゼIII融合タンパク質は菌体内でインクルージ
ョンボディーを形成しているので比較的容易に精製する
ことができた。pELE001 で形質転換したYA2
1株の培養液1lより、インクルージョンボディーを形
成している菌体が湿菌体として5g得られた。得られた
菌体はEDTA− リゾチーム法(T.Miuraら,
Biochim.Biophys.Acta,193,
268(1969) によって破壊した。 すなわち、
 得られた菌体5gをスフェロプラスト化反応液( 水
35.5ml,0.1M のTris−HCl(pH8
.3,4℃)20ml,2MのSucrose18ml
,1%のEDTA(PH7.0)3.5ml,0.5%
のリゾチーム3.5ml)に懸濁し、30℃で1 時間
放置する。 高速遠心分離(15,000 ×g、20分間) でス
フェロプラストを集め,25mMのTris−HCl(
pH8.0)300mlに懸濁して破裂させた。これに
1MのMgCl 3mlと10mg/ml のDNas
eI0.2ml を加え溶出したDNAを分解した。未
破壊の菌体を、低速遠心分離(1,500×g、10分
間) にて除去した後、 高速遠心分離(18,000
 ×g、20分間) にてインクルージョンボディーを
沈澱として回収した。このインクルージョンボディーに
はまだ菌体断片が多量に含まれているので、トライトン
X−100 溶液(1% のトライトンX−100,5
0mM のTris−HCl(pH8.0),1mM 
のEDTA) に懸濁した後、高速遠心分離(18,0
00 ×g、 20 分間) にてインクルージョンボ
ディーを洗浄した。洗浄したインクルージョンボディー
は、1mMのEDTAを含む50mMのTris−HC
l(pH8.0) 緩衝液に懸濁して低温で保存した。 このようにして精製することにより200mg のイン
クルージョンボディーが得られ、これには約60% の
ブタ膵臓エラスタ−ゼIII融合タンパク質が含有され
ていた。また、pELE001 で形質転換したYA2
1株により生産されたインクルージョンボディーがブタ
膵臓エラスタ−ゼIII融合タンパク質であることは、
抗ヒトエラスタ−ゼIIIB抗体を用いたイムノブロッ
ティング(Immuno−blotting) にて確
認した。このようにして得た不溶性ブタ膵臓エラスタ−
ゼIIIは、8M尿素/50mM   Tris−HC
l(pH8.0)/1mM   還元グルタチオン中に
て室温で3 時間緩やかに撹拌することにより溶解した
。可溶化したブタ膵臓エラスタ−ゼIIIタンパク質は
4 ℃に冷却後、125mM  Tris−HCl(p
H9.0)/313mM   MgCl /2.5mM
 還元グルタチオンにて5倍希釈し、4 ℃で16時間
冷却することによりその高次構造を回復させた。これを
20倍量の25mM  Tris−HCl(pH8.0
) に透析するか、または25mM  Tris−HC
l(pH8.0) で平衡化したセファデックスG−2
5(ファルマシア社製)でゲル濾過することによって、
尿素を除去した。このブタ膵臓エラスタ−ゼIII融合
タンパク質はまだ酵素的には不活性であり、活性発現に
はトリプシンによる処理を必要とした。インクルージョ
ンボディーと等量のトリプシンを添加し4 ℃で20分
間反応させた後、残存するトリプシンなどを除去するた
めに、このブタ膵臓エラスタ−ゼIII混合液を25m
MのTris−HCl(pH8.0) で平衡化した陰
イオン交換クロマトグラフィー(Q−セファロース(フ
ァルマシア社製))に吸着させ、0Mから1MのNaC
lの直線濃度勾配の溶離液による溶出によって、精製ブ
タ膵臓エラスタ−ゼIII標品を得た。
【0023】こうして、得られたエラスタ−ゼIIIの
合成基質に対する切断活性は天然のブタ膵臓プロテア−
ゼEのそれとも良く一致していた(表1)。                         表
    1−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−          
                         
           相対活性(%)       
     基      質            
      −−−−−−−−−−−−−−−−   
                         
              天然型      組換
え体          −−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−   
    MeOSuc−Ala−Ala−Pro−Va
l−pNA         100        
100                 Suc−A
la−Pro−Ala−pNA           
       88          74    
             Suc−Ala−Ala−
Pro−Leu−pNA              
64          59           
      Suc−Ala−Ala−Ala−pNA
                  26     
     19                 S
uc−Ala−Ala−Pro−Met−pNA   
           16          10
          −−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ただし
、表中                      
                         
                MeOSuc =M
ethoxy Succinyl、 Ala=Alan
yl、 Pro=Prolyl、          
       Val=Valyl 、 Suc=Su
ccinyl、 Leu=Leucyl、 Met=M
ethionyl 、           pNA=
p−Nitroanilide、          
                         
             を示す。
【0024】
【発明の効果】本発明のブタ膵臓エラスタ−ゼIIIは
、胆汁酸分泌促進剤または肝臓機能改善剤として利用が
期待される。
【0025】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:762 配列の型:核酸 鎖の数:二本鎖 トポロジ−:直鎖状 配列の種類:cDNA to mRNAハイポセティカ
ル:No アンチセンス:No 起源 生物名:Sus scrofa 組織の種類:膵臓 配列の特徴 1−253 E CDS TGT GGC CGA CCT TCC TAC A
AC CCC GCC TCC CGC GTT GT
C AAT GGG GAG       48Cys
 Gly Arg Pro Ser Tyr Asn 
Pro Ala Ser Arg Val Val A
sn Gly Glu     1         
      5                  
10                  15   
    GAC GCG GTC CCC TAC A
GT TGG CCC TGG CAG GTC TC
T CTG CAA TAT GAA       9
6Asp Ala Val Pro Tyr Ser 
Trp Pro Trp Gln Val Ser L
eu Gln Tyr Glu           
     20                  
25                  30   
        AAG AAC GGA GTC T
TC CAG CAT ACC TGT GGA GG
C AGC CTC ATC GCC CCT    
  144Lys Asn Gly Val Phe 
Gln His Thr Cys Gly Gly S
er Leu Ile Ala Pro       
     35                  
40                  45   
            GAC TGG GTC C
TA ACT GCA GGC CAC TGC AT
C TCG AGC TCC CTG ACC TAC
      192Asp Trp Val Leu 
Thr Ala Gly His Cys Ile S
er Ser Ser Leu Thr Tyr   
     50                  
55                  60   
                CAG GTG G
TG TTG GGC GAG TAT GAC CG
C TCT GAG AAT GAG GGC TTC
 GAA      240Gln Val Val 
Leu Gly Glu Tyr Asp Arg S
er Glu Asn Glu Gly Phe Gl
u    65                  
70                  75   
               80   CAG G
TG ATC CCC ATC AAT GCT GG
G GAC CTC TTC GTG CAC CCA
 CGC TGG      288Gln Val 
Ile Pro Ile Asn Ala Gly A
sp Leu Phe Val His Pro Ar
g Trp                    
85                  90   
               95       A
AT TCC AAC TGC GTG TCC TG
T GGC AAT GAC ATT GCC CTC
 GTC AAG CTC      336Asn 
Ser Asn Cys Val Ser Cys G
ly Asn Asp Ile Ala Leu Va
l Lys Leu               1
00                 105   
              110        
   TCG CGC AGC GCC CAG CT
G GGA GAC AAG GTC CAG CTG
 GCC TGT CTC CCT      384
Ser Arg Ser Ala Gln Leu G
ly Asp Lys Val Gln Leu Al
a Cys Leu Pro           1
15                 120   
              125        
       CCC GCC GGT GAC AT
C CTG CCC AAT GAT ACC CCC
 TGC TAC ATC AGC GGC     
 432Pro Ala Gly Asp Ile L
eu Pro Asn Asp Thr Pro Cy
s Tyr Ile Ser Gly       1
30                 135   
              140        
           TGG GGC CGT CT
C TAC ACC AAT GGG CCA CTC
 CCG GAC AAG CTG CAG CAG 
     480Trp Gly Arg Leu T
yr Thr Asn Gly Pro Leu Pr
o Asp Lys Leu Gln Gln   1
45                 150   
              155        
         160   GCT CTG CT
G CCC GTG GTG GAC TAC CAG
 CAC TGC TCC AAG TGG GAC 
TGG      528Ala Leu Leu P
ro Val Val Asp Tyr Gln Hi
s Cys Ser Lys Trp Asp Trp
                   165   
              170        
         175       TGG GG
C AGC ACC GTG AAG CAG ACC
 ATG GTG TGT GCC GGC GGG 
GAC ATC      576Trp Gly S
er Thr Val Lys Gln Thr Me
t Val Cys Ala Gly Gly Asp
 Ile               180   
              185        
         190           CG
C TCT GGA TGC AAT GGT GAC
 TCT GGA GGA CCC CTC AAC 
TGC CCG GCA      624Arg S
er Gly Cys Asn Gly Asp Se
r Gly Gly Pro Leu Asn Cys
 Pro Ala           195   
              200        
         205             
  GCA GAT GGC TCC TGG CAG
 GTC CAC GGC GTG ACC AGC 
TTC GTT TCT GCC      672A
la Asp Gly Ser Trp Gln Va
l His Gly Val Thr Ser Phe
 Val Ser Ala       210   
              215        
         220             
      TAT GGC TGT AAC ACC
 CTC AAG AAG CCC ACA GTG 
TTC ACG CGC ACC TCA      
720Tyr Gly Cys Asn Thr Le
u Lys Lys Pro Thr Val Phe
 Thr Arg Thr Ser   225   
              230        
         235             
    240   GCC TTC ATT GAT
 TGG ATT GAA GAG ATC ATT 
GCA AGC CAC TAG          
    762Ala Phe Ile Asp Tr
p Ile Glu Glu Ile Ile Ala
 Ser His                 
    245                 2
50                  配列番号:2 配列の長さ:253 配列の型:アミノ酸 トポロジ−直鎖状 配列の種類:タンパク質 ハイポセティカル:Yes 起源 生物名:Sus scrofa 組織の種類:膵臓 配列の特徴:  1−253 E pancreatic elast
ase III zymogen12−253 E p
ancreatic elastase IIICys
 Gly Arg Pro Ser Tyr Asn 
Pro Ala Ser Arg Val Val A
sn Gly Glu   1           
    5                  10
                  15     
Asp Ala Val Pro Tyr Ser T
rp Pro Trp Gln Val Ser Le
u Gln Tyr Glu            
  20                  25 
                 30      
   Lys Asn Gly Val Phe Gl
n His Thr Cys Gly Gly Ser
 Leu Ile Ala Pro         
 35                  40  
                45       
      Asp Trp Val Leu Thr
 Ala Gly His Cys Ile Ser 
Ser Ser Leu Thr Tyr      
50                  55   
               60        
         Gln Val Val Leu 
Gly Glu Tyr Asp Arg Ser G
lu Asn Glu Gly Phe Glu  6
5                  70    
              75         
         80 Gln Val Ile P
ro Ile Asn Ala Gly Asp Le
u Phe Val His Pro Arg Trp
                  85     
             90          
        95     Asn Ser As
n Cys Val Ser Cys Gly Asn
 Asp Ile Ala Leu Val Lys 
Leu             100      
           105           
      110         Ser Arg
 Ser Ala Gln Leu Gly Asp 
Lys Val Gln Leu Ala Cys L
eu Pro         115       
          120            
     125             Pro 
Ala Gly Asp Ile Leu Pro A
sn Asp Thr Pro Cys Tyr Il
e Ser Gly     130        
         135             
    140                 T
rp Gly Arg Leu Tyr Thr As
n Gly Pro Leu Pro Asp Lys
 Leu Gln Gln 145         
        150              
   155                 16
0 Ala Leu Leu Pro Val Val
 Asp Tyr Gln His Cys Ser 
Lys Trp Asp Trp          
       165               
  170                 175
     Trp Gly Ser Thr Val 
Lys Gln Thr Met Val Cys A
la Gly Gly Asp Ile       
      180                
 185                 190 
        Arg Ser Gly Cys A
sn Gly Asp Ser Gly Gly Pr
o Leu Asn Cys Pro Ala    
     195                 
200                 205  
           Ala Asp Gly Se
r Trp Gln Val His Gly Val
 Thr Ser Phe Val Ser Ala 
    210                 2
15                 220   
              Tyr Gly Cys
 Asn Thr Leu Lys Lys Pro 
Thr Val Phe Thr Arg Thr S
er 225                 23
0                 235    
             240 Ala Phe 
Ile Asp Trp Ile Glu Glu I
le Ile Ala Ser His       
          245            
     250
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の実施例3に従うブタ膵臓エラスタ
−ゼIII発現プラスミド構築の概略図を示す。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配列表の配列番号2に示されるアミノ酸配
    列のうち、アミノ酸番号12〜253までの部分的アミ
    ノ酸配列を含有するブタ膵臓エラスタ−ゼIII活性を
    有する蛋白。
  2. 【請求項2】配列表の配列番号2に示されるアミノ酸配
    列のうち、アミノ酸番号1〜253までの部分的アミノ
    酸配列を含有するブタ膵臓エラスタ−ゼIII活性を有
    する蛋白。
  3. 【請求項3】配列表の配列番号2に示されるアミノ酸配
    列のうち、アミノ酸番号1〜11までの部分的アミノ酸
    配列を含有するオリゴペプチドと、アミノ酸番号12〜
    253までの部分的アミノ酸配列を含有するポリペプチ
    ドがジスルフィド結合によって結合した、ブタ膵臓エラ
    スタ−ゼIII活性を有する蛋白。
  4. 【請求項4】配列表の配列番号2に示されるアミノ酸配
    列のうち、アミノ酸番号12〜253までのアミノ酸配
    列で表されるブタ膵臓エラスタ−ゼIII活性を有する
    蛋白。
  5. 【請求項5】配列表の配列番号2に示されるアミノ酸配
    列のうち、アミノ酸番号1〜253までのアミノ酸配列
    で表されるブタ膵臓エラスタ−ゼIII活性を有する蛋
    白。
  6. 【請求項6】配列表の配列番号2に示されるアミノ酸配
    列のうち、アミノ酸番号1〜11までのアミノ酸配列で
    表されるオリゴペプチドと、アミノ酸番号12〜253
    までのアミノ酸配列で表されるポリペプチドがジスルフ
    ィド結合によって結合した、ブタ膵臓エラスタ−ゼII
    I活性を有する蛋白。
  7. 【請求項7】N末端に水素原子またはMetを有する、
    請求項1、2、4または5記載の蛋白。
  8. 【請求項8】オリゴペプチドまたはポリペプチドのN末
    端に水素原子またはMetを有する、請求項3または6
    記載の蛋白。
  9. 【請求項9】請求項1記載のブタ膵臓エラスタ−ゼII
    I活性を有する蛋白をコードするDNA。
  10. 【請求項10】請求項2記載のブタ膵臓エラスタ−ゼI
    II活性を有する蛋白をコードするDNA。
  11. 【請求項11】請求項3記載のオリゴペプチドとポリペ
    プチド活性を有する蛋白をコードするDNA。
  12. 【請求項12】請求項4記載のブタ膵臓エラスタ−ゼI
    II活性を有する蛋白をコードするDNA。
  13. 【請求項13】請求項5記載のブタ膵臓エラスタ−ゼI
    II活性を有する蛋白をコードするDNA。
  14. 【請求項14】請求項6記載のオリゴペプチドとポリペ
    プチド活性を有する蛋白をコードするDNA。
  15. 【請求項15】請求項7記載の蛋白をコードするDNA
  16. 【請求項16】請求項8記載の蛋白をコードするDNA
  17. 【請求項17】配列表の配列番号1に示される塩基配列
    のうち、ヌクレオチド番号1から759までの塩基配列
    またはそれと同効の塩基配列を含有する請求項9または
    12記載のDNA。
  18. 【請求項18】配列表の配列番号1に示される塩基配列
    のうち、ヌクレオチド番号34から759までの塩基配
    列またはそれと同効の塩基配列を含有する請求項10ま
    たは13記載のDNA。
  19. 【請求項19】配列表の配列番号1に示される塩基配列
    のうち、ヌクレオチド番号1から33までの塩基配列ま
    たはそれと同効の塩基配列、および、ヌクレオチド番号
    34から759までの塩基配列またはそれと同効の塩基
    配列を含有する請求項11または14記載のDNA。
  20. 【請求項20】請求項17記載のDNAの5’末端にA
    TGを有するDNA。
  21. 【請求項21】請求項18記載のDNAの5’末端にA
    TGを有するDNA。
  22. 【請求項22】請求項19記載のDNAのいずれかまた
    は両方の5’末端にATGを有するDNA。
  23. 【請求項23】請求項9、10、11、12、13、1
    4、15、16、17、18、19、20、21または
    22記載のDNAを含有する組換えDNA発現ベクター
  24. 【請求項24】請求項23記載の組み換えDNA発現ベ
    クターで形質転換せしめた宿主。
  25. 【請求項25】請求項24記載の宿主が、大腸菌、枯草
    菌、酵母、植物細胞、昆虫細胞または動物細胞である宿
    主。
JP9206991A 1991-04-23 1991-04-23 ブタ膵臓エラスターゼiii Pending JPH04325090A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9206991A JPH04325090A (ja) 1991-04-23 1991-04-23 ブタ膵臓エラスターゼiii

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9206991A JPH04325090A (ja) 1991-04-23 1991-04-23 ブタ膵臓エラスターゼiii

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04325090A true JPH04325090A (ja) 1992-11-13

Family

ID=14044177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9206991A Pending JPH04325090A (ja) 1991-04-23 1991-04-23 ブタ膵臓エラスターゼiii

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04325090A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996038479A1 (fr) * 1995-05-30 1996-12-05 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. Procede de diagnostic du diabete sucre insulino-dependant et kit de diagnostic

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996038479A1 (fr) * 1995-05-30 1996-12-05 Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. Procede de diagnostic du diabete sucre insulino-dependant et kit de diagnostic

Similar Documents

Publication Publication Date Title
FI80720C (fi) Saccharmyces cerevisiae-hybridvektorer och deras anvaendning foer framstaellning av plypeptider.
AU615654B2 (en) Expression of human proapolipoprotein a-i
DK174044B1 (da) Polypeptid afledt fra human granulocytkolonistimulerende faktor, og fremgangsmåde til fremstilling deraf, DNA kodende for nævnte polypeptid, rekombinant plasmid indeholdende nævnte DNA, og mikroorganismer indeholdende nævnte rekombinante plasmid.......
JP2595206B2 (ja) 酸化耐性ミユーテイン
KR920007439B1 (ko) 하이브리드 인간 백혈구 인터페론
KR100566136B1 (ko) 효소적으로 활성인 재조합 카르복시펩티다제 b의 생산
EP0205475B1 (en) Recombinant methods for production of serine protease inhibitors and dna sequences useful for same
JPH0866194A (ja) ヒト腫瘍壊死因子ミューテインをコードする遺伝子
HU215948B (hu) Eljárás urát-oxidáz aktivitással rendelkező protein, azt kódoló gén, expressziós vektor és mikroorganizmusok előállítására
JPH02504463A (ja) ウシのインターロイキン‐1α
CA1300534C (en) Human pancreatic elastase
JP3205331B2 (ja) アクロモバクタープロテアーゼi類遺伝子及びその遺伝子産物
CA2183253A1 (en) Rna editing enzyme and methods of use thereof
US5399684A (en) DNA sequences expressing mammalian alpha-1-antitrypsin
JPH04325090A (ja) ブタ膵臓エラスターゼiii
HU197939B (en) Process for producing deoxyribonucleic acid, or its precursor, determining human growth hormone releasing factor
US5212068A (en) Human pancreatic elastase
JPS60207583A (ja) ブタ・膵臓エラスタ−ゼ
JP2676341B2 (ja) B細胞分化因子の製造法
JPS62224297A (ja) 魚類の成長ホルモンポリペプチドの製造法
EP0248647B1 (en) Expression vectors containing the heat shock regulatory dna sequences from a heat shock protein 83 (hsp83) gene and inducible expression by the use of the vectors
JPH0286777A (ja) サル膵臓エラスターゼi
JPH0675508B2 (ja) ヒト・膵臓エラスタ−ゼ▲iii▼a
JPH0675509B2 (ja) ヒト・膵臓エラスタ−ゼ▲iii▼b
JPH06253838A (ja) ヒト・膵臓エラスターゼiiib