JPH04325004A - 種子の発芽方法 - Google Patents
種子の発芽方法Info
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- JPH04325004A JPH04325004A JP12252491A JP12252491A JPH04325004A JP H04325004 A JPH04325004 A JP H04325004A JP 12252491 A JP12252491 A JP 12252491A JP 12252491 A JP12252491 A JP 12252491A JP H04325004 A JPH04325004 A JP H04325004A
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Landscapes
- Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、種子の発芽方法に関
し、更に詳しくは、種子の発芽時間の短縮と発芽率の向
上を目的とした発芽方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】種子の発芽については、従来から種々の
研究がなされており、その要因としての、水、空気(主
に酸素)、温度、光等に関する知見も数多く開示されて
いる。それらのうち、水は、種子の内部に所定量浸透す
ることにより、発芽に関連する反応物質の媒体となるた
め、特に重要である。事実、多くの種子においては、播
種の前に所定時間、水に浸漬することが行われている。 しかし、種子の種類によって、浸漬時間が異なり、特に
豆類のような乾燥した種子やほうれん草のような堅い種
皮を有するものは長時間を要する。一方、比較的含水率
の高いものの場合は長時間浸漬すると腐敗してしまう。 また、播種前には、殺菌剤等の薬品に浸漬しているが、
この薬品が種子内に浸透して、作物が汚染されるといっ
た問題もある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】発明者等は、種子内へ
の水の浸透性を向上させることにより、上記の問題点を
解決することができる上、上記殺菌剤等の薬品の使用を
省略することができることを見出したものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するためになされたもので、種子を播種するに際し
、種子を溶存気体を除去した脱気水に予め所定時間浸漬
し、種子内部への水の浸透性を向上させることにより、
種子の発芽を促進することを特徴とする種子の発芽方法
である。 【0005】 【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。 【0006】A.実施条件 1.ほうれん草の種子を50粒づつ2群に分け、各群に
は、次のような水(各500ml)に浸漬する。 第1群:蒸留水(市販品) 溶存酸素濃度=6.85
ppm 第2群:脱気蒸留水 溶存酸素濃度=0
.24ppm ここで、上記第2群を浸漬する脱気蒸留水は、市販の蒸
留水から溶存気体を除去したもので、この実施例では、
膜脱気法により得たものであるが、加熱法や減圧法によ
って得たものでも構わない。またこのような脱気蒸留水
(脱気水)において、残存する溶存気体量を各気体毎に
測定すると測定が繁雑になるため、市販の溶存酸素計等
を用いて簡単に測定できる溶存酸素量でもって、脱気量
の基準にしている。 2.各群の種子の浸漬条件は、15℃の温度で18時間
である。 3.浸漬後の種子を、蒸留水をしみ込ませた漉紙上に播
種し、15℃の温度条件下で成長させる。 【0007】B.実験結果 1.播種より7日経過後の発芽の有無・成長の度合を測
定し、結果を表1に示す。 2.この表より、発芽率は、脱気蒸留水に浸漬した第2
群が優れており、発芽後の根の成長も、1cm以上のも
のが64%を占め、通常の蒸留水を用いた場合に比べ成
長が促進される一方、1cm以下の成長不良が防止され
ているのが分かる 3.この理由として、以下のことが考えられる。即ち、
脱気水は、その優れた浸透性により、種子の外皮を通し
て短時間で種子内に容易に充分な量が浸透し、種子内部
に浸透した後は、成長反応に関与する媒体として、通常
水より有効に機能するため、種子が活性化されて確実に
発芽可能状態に移行する。尚、この実施例で用いたほう
れん草の種子は、比較的堅く、水の浸透性が低いとされ
ている。 次に、発芽後の成長に関しては、上述の発芽時に、種子
内部に浸透した脱気水が、成長反応に関与する媒体とし
て、有効に機能しているため、発芽までの時間が短縮さ
れ、この時間差によって発芽以後の成長度合が向上した
ためと考えられる。 【0008】 【表1】 【0009】4.以上の結果により、播種
に先だって、種子を予め脱気水に所定時間浸漬しておく
ことにより、発芽率が向上し、発芽以後の成長度合も促
進することができる。この際、脱気水に浸漬することに
より、種子表面に付着する細菌等(特に好気性細菌類)
を殺菌するという効果も有するため、従来、播種前に行
なっていた薬品への浸漬を省略することができる。 【0010】 【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る種
子の発芽方法によれば、種子を播種するに際し、種子を
溶存気体を除去した脱気水に予め所定時間浸漬しておく
ことにより、種子の発芽率並びに発芽後の成長率が向上
する。このことは収穫に際しての歩留りが向上すること
を意味し、昨今の工業的手法による農作物生産(所謂農
業工場)において、極めて有用である。しかも、この発
明によれば、種子を脱気水に浸漬する際に種子が殺菌さ
れるため、従来種子に対して用いていた殺菌剤等の薬品
の使用量も抑えることができ、従って、農薬汚染の無い
作物を得ることができる。
し、更に詳しくは、種子の発芽時間の短縮と発芽率の向
上を目的とした発芽方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】種子の発芽については、従来から種々の
研究がなされており、その要因としての、水、空気(主
に酸素)、温度、光等に関する知見も数多く開示されて
いる。それらのうち、水は、種子の内部に所定量浸透す
ることにより、発芽に関連する反応物質の媒体となるた
め、特に重要である。事実、多くの種子においては、播
種の前に所定時間、水に浸漬することが行われている。 しかし、種子の種類によって、浸漬時間が異なり、特に
豆類のような乾燥した種子やほうれん草のような堅い種
皮を有するものは長時間を要する。一方、比較的含水率
の高いものの場合は長時間浸漬すると腐敗してしまう。 また、播種前には、殺菌剤等の薬品に浸漬しているが、
この薬品が種子内に浸透して、作物が汚染されるといっ
た問題もある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】発明者等は、種子内へ
の水の浸透性を向上させることにより、上記の問題点を
解決することができる上、上記殺菌剤等の薬品の使用を
省略することができることを見出したものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、上記課題を
解決するためになされたもので、種子を播種するに際し
、種子を溶存気体を除去した脱気水に予め所定時間浸漬
し、種子内部への水の浸透性を向上させることにより、
種子の発芽を促進することを特徴とする種子の発芽方法
である。 【0005】 【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。 【0006】A.実施条件 1.ほうれん草の種子を50粒づつ2群に分け、各群に
は、次のような水(各500ml)に浸漬する。 第1群:蒸留水(市販品) 溶存酸素濃度=6.85
ppm 第2群:脱気蒸留水 溶存酸素濃度=0
.24ppm ここで、上記第2群を浸漬する脱気蒸留水は、市販の蒸
留水から溶存気体を除去したもので、この実施例では、
膜脱気法により得たものであるが、加熱法や減圧法によ
って得たものでも構わない。またこのような脱気蒸留水
(脱気水)において、残存する溶存気体量を各気体毎に
測定すると測定が繁雑になるため、市販の溶存酸素計等
を用いて簡単に測定できる溶存酸素量でもって、脱気量
の基準にしている。 2.各群の種子の浸漬条件は、15℃の温度で18時間
である。 3.浸漬後の種子を、蒸留水をしみ込ませた漉紙上に播
種し、15℃の温度条件下で成長させる。 【0007】B.実験結果 1.播種より7日経過後の発芽の有無・成長の度合を測
定し、結果を表1に示す。 2.この表より、発芽率は、脱気蒸留水に浸漬した第2
群が優れており、発芽後の根の成長も、1cm以上のも
のが64%を占め、通常の蒸留水を用いた場合に比べ成
長が促進される一方、1cm以下の成長不良が防止され
ているのが分かる 3.この理由として、以下のことが考えられる。即ち、
脱気水は、その優れた浸透性により、種子の外皮を通し
て短時間で種子内に容易に充分な量が浸透し、種子内部
に浸透した後は、成長反応に関与する媒体として、通常
水より有効に機能するため、種子が活性化されて確実に
発芽可能状態に移行する。尚、この実施例で用いたほう
れん草の種子は、比較的堅く、水の浸透性が低いとされ
ている。 次に、発芽後の成長に関しては、上述の発芽時に、種子
内部に浸透した脱気水が、成長反応に関与する媒体とし
て、有効に機能しているため、発芽までの時間が短縮さ
れ、この時間差によって発芽以後の成長度合が向上した
ためと考えられる。 【0008】 【表1】 【0009】4.以上の結果により、播種
に先だって、種子を予め脱気水に所定時間浸漬しておく
ことにより、発芽率が向上し、発芽以後の成長度合も促
進することができる。この際、脱気水に浸漬することに
より、種子表面に付着する細菌等(特に好気性細菌類)
を殺菌するという効果も有するため、従来、播種前に行
なっていた薬品への浸漬を省略することができる。 【0010】 【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る種
子の発芽方法によれば、種子を播種するに際し、種子を
溶存気体を除去した脱気水に予め所定時間浸漬しておく
ことにより、種子の発芽率並びに発芽後の成長率が向上
する。このことは収穫に際しての歩留りが向上すること
を意味し、昨今の工業的手法による農作物生産(所謂農
業工場)において、極めて有用である。しかも、この発
明によれば、種子を脱気水に浸漬する際に種子が殺菌さ
れるため、従来種子に対して用いていた殺菌剤等の薬品
の使用量も抑えることができ、従って、農薬汚染の無い
作物を得ることができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 種子を溶存気体を除去した脱気水に予
め所定時間浸漬し、種子内部への水の浸透性を向上させ
ることにより、種子の発芽を促進することを特徴とする
種子の発芽方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12252491A JPH0734681B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 種子の発芽方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12252491A JPH0734681B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 種子の発芽方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04325004A true JPH04325004A (ja) | 1992-11-13 |
JPH0734681B2 JPH0734681B2 (ja) | 1995-04-19 |
Family
ID=14837988
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12252491A Expired - Lifetime JPH0734681B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 種子の発芽方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0734681B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006020558A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Hokuren Federation Of Agricult Coop:The | 発芽改善方法及び種子 |
-
1991
- 1991-04-24 JP JP12252491A patent/JPH0734681B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006020558A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Hokuren Federation Of Agricult Coop:The | 発芽改善方法及び種子 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0734681B2 (ja) | 1995-04-19 |
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