JPH04324413A - 光スイッチ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一方側の光ファイバ心
線と他方側の光ファイバ心線の線路をコネクタの機械的
スライド移動によって切り替える光スイッチに関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】周知のように、光ファイバケーブルが全
国的に敷設されており、光通信網を利用しての電話やフ
ァクシミリ通信の実用化が図られつつある。

【０００３】この種の光通信を行う場合には、電気通信
の場合と同様に通信線路の切り替えが必要となる。光線
路の切り替えを行う方式として、例えば、単心の光ファ
イバ心線の一方側には雄型のコネクタを装着し、他方側
の光ファイバ心線には雌型のコネクタを装着し、この雄
型のコネクタと雌型のコネクタとの接続の切り替えによ
り光線路の切り替えを行う方式が考えられるが、この方
式は、複数の光ファイバ心線の各心ごとにコネクタを装
着しなければならないため、不経済的であり、また、光
ファイバ心線の接続に際しては、軸ずれの許容範囲が非
常に小さく、軸ずれのほとんどない互換性を有するコネ
クタを開発することは非常に困難であり、実用化には問
題点が多い。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本出願人は先に前記問
題点を解決した光線路の切り替えに好適な光スイッチを
提案している。この提案装置は、図８に示すように、第
１のコネクタ１側に１心以上の光ファイバ心線２の光フ
ァイバ２ａを突き合わせ端面３に露出した状態で配設し
、第２のコネクタ４には２心以上の光ファイバ心線５の
光ファイバ５ａ，５ｂを同様に突き合わせ端面３に露出
した状態で配設し、第１のコネクタ１と第２のコネクタ
４にはそれぞれ第１のコネクタ１の光ファイバ２ａと第
２のコネクタ４の光ファイバ５ａとを接続するための第
１組の位置決め穴６を各コネクタ１，４に貫通して設け
、同様に、第１のコネクタ１の光ファイバ２ａと第２の
コネクタ４の光ファイバ５ｂとを接続するための第２組
の位置決め穴７を貫通形成したものである。

【０００５】この第１のコネクタ１と第２のコネクタ４
を図９に示すように、例えば底面８の両端側から側板１
０を起立してなる断面コ字形状のガイド１１に第１のコ
ネクタ１と第２のコネクタ４を突き合わせ端面３を突き
合わせた状態で側板１０に沿って相対摺動自在に収容し
、第１組の位置決め穴６に位置決めピン１２ａをコネク
タ１，４に股がって挿入することにより光ファイバ２ａ
と５ａの接続を行い、この状態で、位置決めピン１２ａ
を抜き、コネクタ１，４を相対摺動させて第１のコネク
タ１と第２のコネクタ４の第２組の位置決め穴７を合わ
せて、図１０に示すように位置決めピン１２ｂを同様に
第１のコネクタ１と第２のコネクタ４に股がって同位置
決め穴７に挿入することにより、光ファイバ２ａと５ｂ
との接続に切り替わる。

【０００６】この提案装置を使用して光ファイバ心線の
接続切り替えを行う場合には、第１のコネクタ１側の光
ファイバ２ａと第２のコネクタ４の光ファイバ５ａ，５
ｂの軸ずれを例えば０．７　μ以下と小さくしなければ
ならず、これを実現するためには、位置決め穴６，７と
位置決めピン１２ａ，１２ｂを高精度に加工することは
もちろんのこと、さらに、位置決め穴６，７と位置決め
ピン１２ａ，１２ｂの嵌め合い公差をほぼ零にして位置
決めピン１２ａ，１２ｂが対応する位置決め穴６，７に
少しのがたつきもなく嵌め合うようにする必要がある。

【０００７】しかし、位置決めピン１２ａ，１２ｂを位
置決め穴６，７に隙間が零の状態で出入するようにする
と、その出入に際しての摺動抵抗が非常に大きくなり、
位置決めピン１２ａ，１２ｂの出入をモータ等の駆動源
を用いて行うと、大きな駆動力を必要とするために、必
然的に駆動源が大型化し、位置決めピン１２ａ，１２ｂ
の出し入れの速度も遅くなり、光ファイバ心線の接続切
り替え時間が長くかかるという問題が生じる。

【０００８】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、その目的は、位置決めピンをコネクタ側
の位置決め穴にスムーズに出入できるようにして駆動源
の小型化と光ファイバ心線の切り替え接続時間の短縮化
を図ることができる光スイッチを提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、次のように構成されている。すなわち、本
発明は、１心以上の光ファイバ心線を配設してなる第１
のコネクタと、２心以上の光ファイバ心線を配設してな
る第２のコネクタとを有し、この第１および第２のコネ
クタには複数の位置決め穴が貫通形成されており、第１
のコネクタと第２のコネクタを突き合わせて相対的にス
ライド移動させ、第１のコネクタと第２のコネクタの異
なる組み合わせの位置決め穴に位置決めピンを第１のコ
ネクタと第２のコネクタに股がって挿入することで第１
のコネクタ側の光ファイバ心線と第２のコネクタ側の光
ファイバ心線の接続を切り替える方式の光スイッチであ
って、前記位置決めピンの外周には円周方向の１以上の
個所に長さ方向に延びる逃げ面が形成されていることを
特徴として構成されている。

【００１０】

【作用】上記構成の本発明において、第１のコネクタ側
の光ファイバ心線と第２のコネクタの光ファイバ心線と
の接続の切り替えを行うときには、従来例と同様に、位
置決めピンを位置決め穴から抜き出し、第１のコネクタ
と第２のコネクタを相対的にスライド移動させて位置決
めピンを第１のコネクタと第２のコネクタの異なる組み
合わせの位置決め穴に挿入することにより第１のコネク
タの光ファイバ心線と第２のコネクタの光ファイバ心線
との接続切り替えが行われる。この接続切り替えに際し
、位置決めピンを所定の位置決め穴に対して出入させる
とき、位置決めピンの外周には逃げ面が形成されている
ので、この逃げ面は位置決め穴の内壁面と接触が行われ
ず、その分、位置決めピンと位置決め穴の接触面積が小
さくなり、位置決めピンの摺動抵抗が小さくなる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一の
名称部分には同一符号を付し、その詳細な重複説明は省
略する。

【００１２】図１には本発明に係る光スイッチの第１の
実施例が示されている。この実施例の光スイッチは、第
１のコネクタ１に６心の光ファイバ心線２の光ファイバ
２ａ〜２ｆを突き合わせ端面３側に露出させて配設し、
第２のコネクタ４側にも同様に６心の光ファイバ心線５
の光ファイバ５ａ〜５ｆを突き合わせ端面３側に露出さ
せた状態で配設されている。第１のコネクタ１と第２の
コネクタ４には第１組の位置決め穴６と第２組の位置決
め穴７とが貫通形成されており、第１のコネクタ１と第
２のコネクタ４の第１組の位置決め穴６に位置決めピン
１２ａを両コネクタ１，４に股がって挿入することによ
り、第１のコネクタの光ファイバ２ａ〜２ｆとこれに対
応する第２のコネクタ４の光ファイバ５ａ〜５ｆとが接
続されるようになっている。そして、この位置決めピン
１２ａを抜き出して、第１のコネクタ１と第２のコネク
タ４をスライド移動させて第１のコネクタ１と第２のコ
ネクタ４の第２組の位置決め穴７に位置決めピン１２ｂ
を両コネクタ１，４に股がって挿入することにより、図
２に示すように、図１の状態から１ピッチずれて第１の
コネクタ１の光ファイバ２ａ〜２ｅと第２のコネクタ４
の光ファイバ５ｂ〜５ｆが位置合わせされ、光ファイバ
心線２，５の切り替え接続が行われるようになっている
。

【００１３】本実施例において特徴的なことは、図３お
よび図４に示すように、位置決めピン１２ａ，１２ｂを
特有の形状に構成したことである。すなわち、この実施
例では、円柱状のピンの外周面の４等分位置に長さ方向
に延びる面取り部１３を形成してこれを逃げ面１４とし
たことである。このように逃げ面１４を形成することに
より、位置決め穴６，７の内周面とこれに対応する位置
決めピン１２ａ，１２ｂの接触面積が小さくなり、位置
決め穴６，７の内径と位置決めピン１２ａ，１２ｂの外
径との寸法公差をほぼ零にしても、位置決めピン１２ａ
，１２ｂの位置決め穴６，７に対する摺動抵抗が小さく
なり、小さい力でもって位置決めピン１２ａ，１２ｂを
出し入れすることができる。したがって、これらの位置
決めピン１２ａ，１２ｂを出し入れ駆動する駆動源の駆
動力を小さくすることができるので駆動源の小型化が可
能となり、しかも、位置決めピン１２ａ，１２ｂの出し
入れのスピードを高めることができ、第１のコネクタの
光ファイバ２ａ〜２ｆと第２のコネクタ４の光ファイバ
５ａ〜５ｆとの接続切り替え時間を短くすることができ
る。

【００１４】しかも、前記のように、位置決めピン１２
ａ，１２ｂの摺動抵抗を小さくするにもかかわらず、位
置決めピン１２ａ，１２ｂの外径と対応する位置決め穴
６，７の内径との寸法公差はほぼ零に保たれているので
、位置決めピン１２ａ，１２ｂを位置決め穴６，７に挿
入するときにがたつきが生じるということがなく、光フ
ァイバ２ａ〜２ｆと５ａ〜５ｆとを許容の位置ずれ範囲
で軸合わせすることができ、接続損失の小さい十分実用
に耐え得る光スイッチの提供が可能となる。

【００１５】さらに、光スイッチを例えばシリコンオイ
ル等のマッチングオイルに浸して使用する場合には、そ
のマッチングオイルが逃げ面１４に入り込むので、位置
決めピン１２ａ，１２ｂの摺動に際しての潤滑が図れ、
位置決めピン１２ａ，１２ｂをよりスムーズに摺動させ
ることが可能となる。

【００１６】図５および図６には本発明の第２の実施例
が示されている。図５は位置決めピン１２ａを第１組の
位置決め穴６に挿入して第１のコネクタ１の光ファイバ
２ａ〜２ｆと、第２のコネクタ４の光ファイバ５ａ〜５
ｆとを接続した状態を示しており、図６は、位置決めピ
ン１２ｂを第２組の位置決め穴７に挿入して接続の切り
替えを行い、第１のコネクタ１の光ファイバ２ａ〜２ｅ
と第２のコネクタ４の光ファイバ５ｂ〜５ｆとを接続し
た状態を示している。この第２の実施例が前記第１の実
施例と異なる特徴的なことは、位置決めピン１２ａ，１
２ｂが対応する位置決め穴６，７と接触する長さ方向の
接触長さを短くしたことであり、それ以外の構成は前記
第１の実施例と同様である。この第２の実施例の位置決
めピン１２ａ，１２ｂは図７に示すように、位置決めピ
ン１２ａ，１２ｂの基端側を細径にして外周面の接触長
さＬを第１のコネクタ１と第２のコネクタ４の対応する
位置決め穴６，７に跨いで挿入してがたつきの生じない
安定した接触が得られる最短の長さにしてある。そして
、この接触面の外周面に前記第１の実施例と同様に円周
４等分位置に面取り部１３による逃げ面１４を設けてい
る。

【００１７】この第２の実施例では、位置決め穴６，７
の内周面とのピンの接触長さＬが短くなっているので、
位置決め穴に対する接触面積がさらに小さくなり、位置
決めピン１２ａ，１２ｂの出入時における摺動抵抗をよ
り小さくすることができ、これに伴い、位置決めピン１
２ａ，１２ｂを駆動する駆動源のより小型化と位置決め
ピン１２ａ，１２ｂの出し入れのスピードアップをさら
に促進することが可能となる。

【００１８】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
各実施例では、位置決めピン１２ａ，１２ｂの外周面に
４個の面取り部１３を設けて逃げ面１４を形成したが、
この面取り部１３の数は任意であり、仕様に応じ１個以
上の面取り部を形成することになる。また、この面取り
部１３の面は平坦面となっているが、必ずしも平坦面に
する必要はなく、凹面や溝面によって逃げ面１４を形成
してもよい。

【００１９】

【発明の効果】本発明は、第１のコネクタと第２のコネ
クタの位置決め穴に挿入する位置決めピンの外周面に長
さ方向に延びる逃げ面を構成したものであるから、コネ
クタの位置決め穴に位置決めピンを出し入れするときに
、その摺動抵抗が小さくなり、これにより、位置決めピ
ンの出し入れを駆動する駆動力を小さくすることができ
、その駆動源の小型化が可能となる。

【００２０】また、摺動抵抗が小さくなることで、位置
決めピンの出し入れのスピードアップを図ることができ
、この位置決めピンの出し入れによる光ファイバ心線の
接続切り替えの時間を大幅に短縮することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る光スイッチの第１の実施例を示す
断面構成図である。

【図２】同実施例における光ファイバ心線の接続切り替
え状態の断面図である。

【図３】同実施例を構成する位置決めピンの側面図であ
る。

【図４】図３の左側面図である。

【図５】本発明の第２の実施例を示す断面構成図である
。

【図６】同実施例における光ファイバ心線の接続切り替
え状態の断面図である。

【図７】同実施例を構成する位置決めピンの側面図であ
る。

【図８】出願人が先に提案した光スイッチの第１のコネ
クタと第２のコネクタの斜視説明図である。

【図９】前記提案装置の構成を示す断面図である。

【図１０】前記提案装置における光ファイバ心線の接続
切り替え状態の断面図である。

【符号の説明】

１　　第１のコネクタ ２ａ〜２ｆ　　光ファイバ ４　　第２のコネクタ ５ａ〜５ｆ　　光ファイバ ６　　第１組の位置決め穴 ７　　第２組の位置決め穴 １２ａ，１２ｂ　　位置決めピン １４　　逃げ面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　１心以上の光ファイバ心線を配設して
   なる第１のコネクタと、２心以上の光ファイバ心線を配
   設してなる第２のコネクタとを有し、この第１および第
   ２のコネクタには複数の位置決め穴が貫通形成されてお
   り、第１のコネクタと第２のコネクタを突き合わせて相
   対的にスライド移動させ、第１のコネクタと第２のコネ
   クタの異なる組み合わせの位置決め穴に位置決めピンを
   第１のコネクタと第２のコネクタに股がって挿入するこ
   とで第１のコネクタ側の光ファイバ心線と第２のコネク
   タ側の光ファイバ心線の接続を切り替える方式の光スイ
   ッチであって、前記位置決めピンの外周には円周方向の
   １以上の個所に長さ方向に延びる逃げ面が形成されてい
   る光スイッチ。