JPH0432361Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0432361Y2
JPH0432361Y2 JP1984150341U JP15034184U JPH0432361Y2 JP H0432361 Y2 JPH0432361 Y2 JP H0432361Y2 JP 1984150341 U JP1984150341 U JP 1984150341U JP 15034184 U JP15034184 U JP 15034184U JP H0432361 Y2 JPH0432361 Y2 JP H0432361Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transport
conveyor
path
plenum
transported
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1984150341U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6165026U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1984150341U priority Critical patent/JPH0432361Y2/ja
Publication of JPS6165026U publication Critical patent/JPS6165026U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0432361Y2 publication Critical patent/JPH0432361Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Attitude Control For Articles On Conveyors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、断面が円形、楕円形等の円筒ある
いはそれに似た形状(以下、円筒状という)を持
つ軽量物体、たとえば食品、薬品等の円筒状軽量
固形物を、種々の方向に輸送することができる空
気式輸送コンベア装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来より、プレナムの上面に設けた凹形の輸送
路にプレナムの内部より空気を吹き出して物体を
輸送する方式の空気式輸送コンベアはよく知られ
ている。これらのコンベアは、一般的に、輸送路
の断面形状をV字状やU字状とし、輸送路の底面
を構成するプレナムの上面板に複数個のスロツト
を並設して、これらスロツトより輸送路内に空気
を吹き出して物体を浮揚させながら移動させるも
のである(例えば実開昭49−125494号公報参照)。
しかし、従来のこの種コンベアは輸送路が直線
状であり、物体は一方向に輸送されるのみであつ
た。このため、複数個の上記コンベアを使用して
物体を連続輸送する場合には、非常に不便であつ
た。
例えば、恒温室内において、複数個の空気式輸
送コンベアによつて輸送しながら円筒状とした薬
品、食品等の加熱、冷却、乾燥等の処理を行う場
合には、スペースを節約するため、できるだけ多
くのコンベアを恒温室内に配設して一時に大量に
処理を行えるようにする必要がある。このため、
通常、多くのコンベアを少し傾斜して設けて斜め
上方に輸送物体を輸送するようにすると共に、第
一のコンベアの終端部付近の下方に第二のコンベ
アの始端部を配置し、続いて同様に、第二のコン
ベアの終端部付近の下方に第三のコンベアの始端
部を配置するというように構成し、各コンベアに
よつて前記薬品等を連続輸送するようにしなけれ
ばならない。
この場合、恒温水のスペースが限られていて、
前記各コンベアの輸送方向をすべて同一とするこ
とはできないため、例えば、前記の三つのコンベ
アをコ字形をなすように互いに90°をなして配置
したりすることが必要となる。
以上のように各コンベアを配置すると、第一の
コンベアで輸送された円筒状物体はその終端部か
ら落下して、第2のコンベアの始端部に載せら
れ、そのまま終端部まで輸送される。次に、第2
のコンベアの終端部まで来た輸送物体は落下して
第3のコンベアの始端部に載せられる、というよ
うにして連続輸送される。そして、落下する際に
輸送方向の転換をも同時に行うのである。
しかし、前述の如く、空気式輸送コンベアは、
スロツト等から吹き出す空気によつて輸送物体を
浮揚しながら移送するものであり、しかも円筒状
の輸送物体は、凹形の輸送路にその中心軸を輸送
方向に一致させて載せられるため、輸送路の終端
部から輸送物体をそのまま次のコンベアの輸送路
まで落下させると、輸送物体が次のコンベアの輸
送路に前述した輸送姿勢で載らなかつたり、輸送
路から落下してしまう恐れがある。この危険性
は、隣接する二つのコンベア間での輸送方向の変
化に度合いが大きい程増加する。
この危険性をなくすためには、断面凹形の案内
部材を別個に用意し、当該案内部材を一方のコン
ベアの終端部と他方のコンベアの始端部の間に設
けて各コンベアの輸送路を連結する必要がある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、輸送物体は前段のコンベアの推進力に
よつて前記案内部材上に押し出され、その上面に
沿つて落下して次段のコンベアの輸送路まで移動
するだけであるため、輸送物体が案内部材を円滑
に通過せず、その間に輸送物体の方向が変わつた
り、輸送物体が停滞したりする恐れがある。この
可能性は、輸送方向が大きく変化している場合に
特に高いものである。
また、前記案内部材を用いると、輸送物体は案
内部材上を滑りながら落下するので、輸送物体に
与える衝撃が大きくなり、輸送物体に損傷を与え
る恐れもある。
そこで、この考案の目的は、輸送方向が大きく
変化していても、輸送物体が輸送路に不適切な姿
勢で載せられたり、輸送路から落下したりする恐
れがなく、輸送物体の連続輸送を円滑かつ確実に
行うことができ、しかも輸送物体に損傷を与える
恐れのない空気式輸送コンベア装置を提供するこ
とである。
この考案の他の目的は、吹き出す空気流を有効
に使用してコンベア装置の運転効率を向上させ、
もつて省エネルギーに貢献することができる空気
式輸送コンベア装置を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、この考案では次のよ
うな技術的手段を講じている。
すなわち、プレナムの上面に設けた直線状の輸
送路に前記プレナムの内部より空気を吹き出し
て、略円筒状の輸送物体を輸送するコンベア部
を、少なくとも二つ含んで成り、 前記各コンベア部の輸送路を構成する前記プレ
ナムの上面板は、略平面状の底面とその両側に起
立する略垂直面とを有する断面囲い型の底部と、
当該底部の略垂直面の上端の両側に左右対称に傾
斜して設けた一対の平板状の側部とを備えている
と共に、前記一対の側部が上方に開いた形に形成
されており、 前記底部の底面には、前記輸送路内に前記プレ
ナムの内部から上方に空気を吹き出す複数のホー
ルが、輸送方向に並設され、 前記一対の側部には、前記輸送路内に前記プレ
ナムの内部からほぼ輸送方向に平行に空気を吹き
出す複数のスロツトが、輸送方向に並設され、 前記底部の両略垂直面の間の幅は前記輸送物体
の径よりも小さく設定されるとともに、その深さ
が一定の空気溜めの空間が形成できるように設定
され、 前記各コンベア部の輸送路は互いにほぼ平行に
配置されていると共に、連結路を介して互いに連
結してあり、 前記連結路は、互いに隣接する前記コンベア部
のうちの上流側にあるコンベア部の輸送路の終端
部と、下流側にあるコンベア部の輸送路の始端部
との間に設けてあり、かつ前記両コンベア部の輸
送路の側部は、前記連結路の接続部において切欠
されており、 さらに前記上流側のコンベア部の輸送路の側部
には、前記連結路との接続部に対向する位置に、
前記連結路に向かつて輸送物体を移動させるよう
に空気を吹き出す複数のホールが設けてあり、 前記各コンベア部の輸送路及び連結路を通つて
輸送物体を連続して輸送するようにしたことを特
徴とするものである。
ここで、断面が円形でない輸送物体の場合は、
その径は、輸送時の状態における輸送物体の幅方
向(輸送方向に直交する方向)の長さを意味する
ものとする。
〔作用〕
以上のように構成した結果、上流側のコンベア
部の輸送路に円筒状の輸送物体を置くと、輸送物
体には、輸送路の底部の底面に設けたホールより
吹き出される空気流と、一対の側部に設けたスロ
ツトより吹き出される空気流が当たる。底部の底
面のホイールからの空気流は上方に向いているの
で、これによつて輸送物体は浮揚せしめられ、ま
た、側部のスロツトからの空気流は輸送方向にほ
ぼ平行なので、これによつて輸送物体は前方に推
進される。
輸送物体が前記輸送路の終端部に到達すると、
輸送路の側部であつて連結路との接続部に対向す
る位置に設けてある複数のホールから、連結路に
向かつて輸送物体を移動させるように吹き出す空
気流によつて輸送物体は方向転換をし、連結路上
を移動して下流側のコンベア部の輸送路の始端部
に到達する。
以後は、前述したところと同様にして下流側の
コンベア部の輸送路を前方に推進される。
この考案では、各コンベア部の輸送路におい
て、上面板の底部の両略垂直面間の幅が前記輸送
物体の径よりも小さく設定してあるので、輸送中
の輸送物体は、底部内にすつぽりと収まることが
なく、その斜め下方の湾曲した側面を上面板の一
対の側部に最も近接した状態で浮揚しつつ移動す
る。このため、側部の輸送物体が最も近接する位
置にスロツトを設ければ、スロツトから吹き出す
空気流は吹き出された直後に輸送物体に当たるこ
とになり、空気流による推進力を極めて有効に利
用することができる。
他方、この考案では、上面板の底部の略垂直面
の深さを一定の空気溜めの空間が形成できるよう
に設定しているので、輸送物体と上面板の間に
は、単なるV字形の上面板を用いた場合よりも幅
広い空間が生じている。輸送時には、底部の底面
に設けたオールから吹き出した空気は、ほとんど
すべてが輸送物体に当たり、前記空間に一時的に
溜められる。また、側部に設けたスロツトから吹
き出した空気も、輸送物体に当たつて一部が輸送
物体の下方に流れると考えられるので、その空気
端の一部も前記空間に一時的に溜められることに
なる。この溜まつた空気は輸送物体を浮揚させる
作用をする。
従つて、この考案によれば、スロツトから吹き
出す空気流による推進力を有効に利用することが
でき、しかも、ホールから吹き出す空気流(動
圧)による浮揚力と、前記空間内に一時的に溜ま
つた空気(静圧)による浮揚力の双方を利用する
ことができるので、空気流を有効に活用すること
ができ、ひいては十分な輸送物体の浮揚力を得る
ことができる。
〔実施例〕
以下、添付図面に基づいてこの考案の実施例を
説明する。
第1図は、この考案に係る空気式輸送コンベア
装置の一実施例を示している。この実施例では、
同一の構成とした二つのコンベア部A,Bを連結
して構成されており、両コンベア部A,Bは互い
に平行である。
コンベア部Aにおいて、1はプレナム、2は送
風機、3は送風管であり、4はコンベア部Bのプ
レナムである。
コンベア部Aのプレナム1及びコンベア部Bの
プレナム4の上面板5,6は、いずれも、従来の
空気式輸送コンベアのような断面が単なるV字形
のものとは異なり、中央の略平面状の底面とその
両側に起立する略垂直面とを有する断面囲い型の
底部5a,6aと、この底部の略垂直面の上端の
両側に左右対称となるように傾斜して設けた一対
の平板状の側部5b,6bから構成されており、
両側部5b,6bは上方に開いた形になつてい
る。さらに言えば、一対の側部5b,6bをV字
形の一部をなすように上方に斜めに開いて形成
し、その間に上述したような底部5a,6aを、
両側部5b,6bの下端縁が底部5a,6aの略
垂直面の上端縁と接続するように設けているので
ある。そして、上面板5,6の上方をそれぞれ輸
送路7,8としている。
上面板5,6の底部5a,6aの底面の中央す
なわち対称軸上には、複数のホール9,10が間
隔をおいて並設されている。この実施例では、ホ
ール9,10は丸孔で、底部5a,6aの水平な
底面に対して直角に設けられており、プレナム
1,4内部の空気が輸送方向に対して直角に輸送
路7,8内に吹き出すようになつている。
前記底部5a,6aの両略垂直面の間の幅は、
円筒状の輸送物体23の径よりも小さく設定して
あるため、輸送中は、輸送物体23の側面の斜め
下部分が両側部5b,6bに最も近接し、前記略
垂直面の深さを一定の空気溜めの空間が形成でき
るように設定しているので、輸送物体23と底部
5a,6aとの間には幅広い空間が生じるように
なつている。
上面板5,6の左右の側部5b,6bには、上
面板5,6の底部5a,6aの水平面すなわち輸
送路7,8の底面から一定の高さにおいて、複数
のスロツト11,12が前記ホール9,10と同
様に、輸送方向に間隔をおいて並設されている。
この実施例のスロツト11,12は、第5図に示
すような断面形状をしており、プレナム1,4内
部の空間が側部5b,6bにほぼ平行に吹き出す
ようになつている。従つて、スロツト11,12
から輸送路7,8内に吹き出した空気流は、輸送
方向にほぼ平行となる。
この実施例では、左右両側部5b,6bに並設
された一対のスロツト11,12は、2個の形成
部を有する金型(図示せず)により同時にプレス
成形して形成したものである。このため、従来の
各側部5b,6bに別個の工程で形成する方法に
比して工程が半分となり、また、一対のスロツト
11,12の位置がずれる恐れがない。もし、ス
ロツト11,12の位置がずれると、輸送物体2
3の両側に作用する浮揚・推進力が不均衡とな
り、輸送が円滑に行えなくなる恐れがある。
前記スロツト11,12の輸送路7,8の底面
からの高さは、輸送中に輸送物体23の側面が両
側部5b,6bに最も近接する位置、あるいはそ
の近傍に設定している。こうすると、スロツト1
1,12から吹き出た空気流が直ちに(推進力が
弱まる前に)輸送物体23に当たるため、空気流
による推進力を最大限に利用することができる。
なお、底部5a,6aには、ホール9,10を
対称軸に沿つて2列以上並設してもよいが、この
場合には、浮揚力のバランスを考慮して、各列を
対称軸に対して左右対称または千鳥形に配置する
のが好ましい。またスロツト11,12について
も、これと同様に複数列とすることができるのは
勿論である。
コンベア部Aのプレナム1は、終端部におい
て、コンベア部B側の上面板5及び側板13が、
上面板5の底部5aの水平面と同一の深さに切欠
され、この切欠部14に連結部材15の一端が接
続されている。従つて、上面板5の底部5aと連
結部材15の表面は面一となつている。
コンベア部Bのプレナム4は、その始端部にお
いて、コンベア部A側の上面板6及び側板16が
底部6aと同一の深さに切欠され、この切欠部1
7に前進連結部材15の他端が接続されている。
こうして連結部材15の上方に連結路18を形成
し、両方の輸送路7,8を互いに連結しているの
である。
連結部材15の下方には、両プレナム1,4を
接続する連結管19が設けてあり、この連結管1
9を介して、コンベア部Aの送風機2によりコン
ベア部Bのプレナム4内に空気を供給することが
できる。
コンベア部Aの上面板5の切欠部14すなわち
連結部材15との接続部に対向する位置におい
て、側部5bには複数個のホール20が並設され
ている。これらのホール20は、底部5aに平行
にかつ輸送路7での輸送方向に対して直角に設け
てあり、ホール20より吹き出した空気は連結路
18の方向に平行となる。しかし、輸送物体の種
類によつては必ずしも直角でなくてもよい。
ホール20をこのように設けたのは、コンベア
部Bがコンベア部Aと平行に並設されているの
で、その方向に輸送物体23を移動するためであ
る。従つて、コンベア部Bの配置されている方向
が平行から少しずれていれば、その移動に適した
方向に吹き出すようにする必要がある。
一方、コンベア部Bの上面板6の切欠部17す
なわち連結部材15との接続部に対向する位置に
おいては、側部6bにスロツト12と同様のスロ
ツト21が設けられている。このスロツト21
は、連結路18を通つて輸送路8に到達した輸送
物体23を、輸送路8のスロツト12及びホール
10が設けられた部分まで移動させる作用をす
る。
プレナム1の終端部とプレナム4の始端部に
は、停止部材22が設けられており、輸送路7の
終端部を閉鎖して輸送物体23がその方向に移動
するのを防止すると共に、輸送路8の始端部を閉
鎖している。停止部材22は、連結路15の片側
の側壁を形成する役目も果たしている。
次に、以上の構成とした空気式輸送コンベア装
置の使用状態について説明する。
送風機2により発生した空気流は、送風管3を
通つてプレナム1内に達し、さらに連結管19を
介してプレナム4に達する。そして、コンベアA
においてはホール9、スロツト11及びホール2
0を介して輸送路7内に吹き出し、コンベアBに
おいては、ホール10及びスロツト12,21を
介して輸送路8内に吹き出す。
円筒状の輸送物体23をコンベアAの輸送路7
の始端に入れると、輸送物体23はホール9より
吹き出す空気により浮揚されると同時に、スロツ
ト11より吹き出す空気により前方に移動され
る。
輸送路7の終端に達すると、輸送物体23はホ
ール20より吹き出す空気により輸送路7に対し
て直角方向に移動され、連結路18を転がつてコ
ンベアBの輸送路8に送られる。すると、ホール
10より吹き出す空気により浮揚されると同時
に、スロツト12,21より吹き出す空気により
輸送路8内を前方に移動される。このようにし
て、輸送物体23はコンベア部Aからコンベア部
Bに連続輸送されることになる。
コンベア部Bはコンベア部Aと同一構成として
もよく、また連結路18内を移動する輸送物体2
3がスムーズに移動するように、連結部材15に
ホール9,10と同様のホールを設けてもよい。
また、両コンベア部A,Bの高さを少し異ならせ
て、連結部材15を傾斜させて取り付けてもよい
し、両コンベア部A,Bを互いに傾斜させて配置
して、輸送物体23が上昇ないし下降しながら輸
送されるようにしてもよい。
なお、両コンベア部A,Bの輸送路7,8は、
互いに平行として輸送方向180°変更するばかりで
なく、輸送物体23が連結路18を転がつて移動
できる程度に180°から多少ずれていてもよい。こ
の場合は、前記連結路18をその角度に合わせて
設ける必要がある。
また、3以上のコンベア部を上記と同様にして
連結したり、また、ホール9,10やスロツト1
1,12を複数列として並設することも可能であ
り、またそれらの配置も対称軸に対して左右対称
としたり、千鳥形等とすることもできる。
この考案では、従来の断面V字形の輸送路に比
べて輸送物体23の下方の空間の容積が大である
ため、輸送物体23の浮揚力が増加しかつ安定す
る利点がある。
また、断面V字形の輸送路では、ホール9,1
0を加工すること自体が容易ではないと共に、ホ
ール9,10を複数列設けることも困難である
が、この考案では両略垂直面の間の幅を輸送物体
の径より小さく設定した底部5a,6aが設けて
あるので、一列としたホール9,10の加工作業
が容易であるのみならず、複数列のホール9,1
0を設けることも容易であるという利点もある。
なお、以上の説明では輸送物体23を円筒形と
したが、この考案に係るコンベアは、断面楕円形
の物体やそれらに似た形状の他の円筒状物体も同
様に輸送することができる。
〔考案の効果〕
この考案は上述の構成を有するものであり、次
のような優れた効果を有している。
輸送物体23がコンベア部Aの輸送路7の終
端部に到達すると、ホール20からコンベアB
の輸送路8に向かつて吹き出す方向転換用の空
気流によつて、輸送物体23は連結路18に沿
つて推進される。この方向転換用の空気流は、
輸送路7の一方の側部から吹き出すため、この
空気流は輸送物体23に非常に近接した状態で
輸送物体23に吹き付けられる。
従つて、輸送物体23の輸送方向の転換を非
常に効率的にかつ迅速に行うことができるた
め、輸送物体23が輸送路8に不適切な姿勢で
載せられたり、輸送路8から落下したりする恐
れがなく、輸送物体23の連続輸送を円滑かつ
確実に行うことができる。
輸送物体23は、ホール20から吹き出す方
向転換用の空気流によつて連結路18に移動さ
れ、連結路18上を転がつて移動されるので、
輸送物体23に落下時のような衝撃が与えられ
ることがなく、輸送中に輸送物体23を損傷さ
せる恐れがない。
両側部のスロツトからの空気流が、吹き出し
た直後に輸送物体に当たり、この空気流による
推進力を有効に利用することができると共に、
底部の底面のホールから吹き出た空気流(動
圧)による浮揚力のみならず、輸送物体の下方
に溜まる空気(静圧)による浮揚力も作用する
ので、吹き出す空気流を有効に使用してコンベ
ア装置の運転効率を向上させ、もつて省エネル
ギーに貢献することができる。
輸送路7,8が互いにほぼ平行で、長い輸送
距離を小さなスペースで設置することができる
ため、狭いスペースを有効に利用することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る空気式輸送コンベア
装置の一実施例を示す平面図。第2図は、第1図
におけるX−X線断面図。第3図は、第1図にお
けるY−Y線断面図。第4図は、プレナムの要部
拡大平面図。第5図は、第3図におけるZ−Z線
断面図。 A,B……コンベア部、1,4……プレナム、
2……送風機、3……送風管、5,6……上面
板、5a,6a……底部、5b,6b……側部、
7,8……輸送路、9,10……ホール、11,
12……スロツト、13,16……側板、14,
17……切欠部、15……連結部材、18……連
結路、19……連結管、20……ホール、21…
…スロツト、22……停止部材、23……輸送物
体。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 プレナムの上面に設けた直線状の輸送路に前記
    プレナムの内部より空気を吹き出して、略円筒状
    の輸送物体を輸送するコンベア部を、少なくとも
    二つ含んで成り、 前記各コンベア部の輸送路を構成する前記プレ
    ナムの上面板は、略平面状の底面とその両側に起
    立する略垂直面とを有する断面囲い型の底部と、
    当該底部の略垂直面の上端の両側に左右対称に傾
    斜して設けた一対の平板状の側部とを備えている
    と共に、前記一対の側部が上方に開いた形に形成
    されており、 前記底部の底面には、前記輸送路内に前記プレ
    ナムの内部から上方に空気を吹き出す複数のホー
    ルが、輸送方向に並設され、 前記一対の側部には、前記輸送路内に前記プレ
    ナムの内部からほぼ輸送方向に平行に空気を吹き
    出す複数のスロツトが、輸送方向に並設され、 前記底部の両略垂直面の間の幅は前記輸送物体
    の径よりも小さく設定されるとともに、その深さ
    が一定の空気溜めの空間が形成できるように設定
    され、 前記各コンベア部の輸送路は互いにほぼ平行に
    配置されていると共に、連結路を介して互いに連
    結してあり、 前記連結路は、互いに隣接する前記コンベア部
    のうちの上流側にあるコンベア部の輸送路の終端
    部と、下流側にあるコンベア部の輸送路の終端部
    との間に設けてあり、かつ前記両コンベア部の輸
    送路の側部は、前記連結路の接続部において切欠
    されており、 さらに前記上流側のコンベア部の輸送路の側部
    には、前記連結路との接続部に対向する位置に、
    前記連結路に向かつて輸送物体を移動させるよう
    に空気を吹き出す複数のホールが設けてあり、 前記各コンベア部の輸送路及び連結路を通つて
    輸送物体を連続して輸送するようにしたことを特
    徴とする空気式輸送コンベア装置。
JP1984150341U 1984-10-03 1984-10-03 Expired JPH0432361Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984150341U JPH0432361Y2 (ja) 1984-10-03 1984-10-03

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1984150341U JPH0432361Y2 (ja) 1984-10-03 1984-10-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6165026U JPS6165026U (ja) 1986-05-02
JPH0432361Y2 true JPH0432361Y2 (ja) 1992-08-04

Family

ID=30708487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1984150341U Expired JPH0432361Y2 (ja) 1984-10-03 1984-10-03

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0432361Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5410829A (en) * 1977-06-23 1979-01-26 Lucas Industries Ltd System of controlling fuel of internal combustion engine

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5185489U (ja) * 1974-12-27 1976-07-08

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5410829A (en) * 1977-06-23 1979-01-26 Lucas Industries Ltd System of controlling fuel of internal combustion engine

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6165026U (ja) 1986-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4735449A (en) Method of supporting and/or conveying a plate with fluid without physical contact
US5820306A (en) Thrust slot air conveyor
JPS5926849A (ja) ウエブを連続的に処理するためのノズル装置及びウエブ乾燥装置
CN101910424B (zh) 用于在行进中的材料条表面上吹气的装置
JPS5819025B2 (ja) ウエブを流体浮揚させる流体噴出ノズルボックスを有するウェブ処理装置
US5984591A (en) Thrust slot air conveyor having a varying slot angle
JPH0432361Y2 (ja)
WO1994002395A1 (en) Fluid transport system for transporting articles
US4144618A (en) Material converger
US5478173A (en) Damperless controlled speed air conveyor
JPH0610065A (ja) ストリップ浮上用プレッシャパッド
US5549423A (en) Damperless controlled speed air conveyor
JPH0432362Y2 (ja)
JP3442489B2 (ja) 軽量物品用エア搬送装置
JPH0432360Y2 (ja)
US6042307A (en) Controlled speed air conveyor for unstable articles
JP2000021949A (ja) 非接触式ワーク浮上搬送用構造体
JP4327359B2 (ja) ウェブ搬送システム
JPH11166757A (ja) クリーンルーム
JP2693976B2 (ja) 熱間圧延線材の空冷装置
JP3195566B2 (ja) 鞍状トラフを有する空気浮上式コンベヤ
JP2006315849A (ja) 複線式エアフロー搬送装置
JPH081240Y2 (ja) フロータ
CN212475144U (zh) 一种应用于物件分离设备中的气浮装置
JP5679007B2 (ja) 温調システム