JPH04323379A - 金属表面処理方法及び固体電解質型燃料電池 - Google Patents

金属表面処理方法及び固体電解質型燃料電池

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JPH04323379A
JPH04323379A JP3116543A JP11654391A JPH04323379A JP H04323379 A JPH04323379 A JP H04323379A JP 3116543 A JP3116543 A JP 3116543A JP 11654391 A JP11654391 A JP 11654391A JP H04323379 A JPH04323379 A JP H04323379A
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Japan
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metal surface
fuel cell
separator material
coating
rare earth
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JP3116543A
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English (en)
Inventor
Takuya Kadowaki
琢哉 門脇
Hiroshi Tsuneizumi
常泉 浩志
Eiji Matsuda
松田 英治
Koichi Yokosuka
横須賀 剛一
Hiroshi Mihara
浩 三原
Hirotaka Nakagawa
中川 大隆
Yoshihito Uemoto
好仁 上元
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は金属表面処理方法に関
し、とりわけ固体電解質型燃料電池のセパレータ材等の
製造に好適な金属表面処理方法を提供し、併せて該固体
電解質型燃料電池の新たな構成を提案せんとするもので
ある。
【0002】
【従来の技術】各種物理化学反応で電気を得ようとする
場合、その反応容器や仕切り材としてこれまで多用され
てきた合金等に代わり、近年導電性セラミックスが用い
られるようになった。
【0003】例えば平板状の固体電解質(YSZ等)の
両面に酸素極と燃料極を設け、更に両極の外側に酸化ガ
スと燃料ガスを流すことで該両極間に生ずる起電力を電
力として得る固体電解質燃料電池の構成でも、上記の単
電池構成を複数直列に積み重ねて大きな電力を得ようと
する場合にその単電池間に用いられるセパレータ材とし
て、LaCaCrO3等のセラミックスが用いられるよ
うになった。
【0004】即ち、この様なセパレータ材としては、単
電池群を積層化した場合にその両面に流れる酸化ガスと
燃料ガスを仕切り、且つ積層方向に電流を伝えられるも
のでなくてはならないが、合金が用いられた場合、耐熱
性・耐酸化性が低く、且つ高温においてAl2O3やC
r2O3等の絶縁性酸化物を析出する等の問題を生ずる
ため、耐熱性・耐酸化性のある上述の様な導電性セラミ
ックスがその代りに使用されることになった。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】一方、セラミックス
はその製造方法から大型化・大面積化に制約があり、そ
れ故、小型のものや局所的に付設されるもの等にその使
用が限定されている。従って将来発電等の使用目的から
上記燃料電池等の様に構造材を大面積化する必要性が生
じている分野では、セラミックスをその構造材として用
いることが困難になる。
【0006】又LaCrO3等の導電性セラミックスの
製造については、1200〜1600℃の高温でのLa
2O3とCr2O3の焼結とこの粉砕とを繰り返し行な
うことで製造されたり、La2O3とCr(OH)3と
を高温高圧炉内で400〜1000℃、100MPaの
条件で水熱合成する等して製造されており、高温での焼
成や高圧での水熱合成等、過酷な反応条件が要求され、
多大なエネルギを必要とする等の問題がある。更に従来
のセラミックス製造技術では希土類クロマイトは難焼結
材料であるため、これを直接材料に被覆形成することも
困難である。
【0007】加えて特に固体電解質型燃料電池のセパレ
ータ材として導電性セラミックスが用いられた場合の特
有な問題としては、該セラミックスに緻密性がないため
にガス漏れが起き易く、酸化ガスと燃料ガスの仕切りが
不完全になってしまうという問題もある。
【0008】本発明は従来技術の以上の様な問題に鑑み
創案されたもので、これまで反応容器や仕切り材等に使
用されてきた合金等の金属表面の改質方法を提供し、セ
ラミックスの長所を併せ持つものが得られるようにする
ものである。又そのような材質をセパレータ材の表面に
有する固体電解質型燃料電池についても併せて提案する
ものである。
【0009】
【問題点を解決するための手段】そのため本発明は金属
表面へ導電性セラミックスをコーティングすることでそ
の様な問題の解決を図らんとするものであるが、どの様
な状態で金属表面に該導電性セラミックスを形成すべき
かが特に検討されて本発明の構成は創案された。
【0010】即ち金属表面に固化した状態のセラミック
スをそのままで一体的に固着せしめることは困難である
ので、最初にセラミックスのコーティングに転化できる
各種コーティング技術の検討を行なった。
【0011】従来のコーティング技術には、溶射法、電
解析出法、真空蒸着法等があるが、これらをセラミック
スのコーティングに適用して、電気取得のための物理化
学反応用反応容器や仕切り材の原材料を得ようとする場
合、以下の点で問題がある。
【0012】即ち、溶射法では薄膜形成が困難で製膜物
質の粒度分布が狭く、且つ装置が高価で歩留りが悪いと
いう問題がある。又電解析出法では電位及びpHの固定
が困難で、ムラができやすいために大型化に向いていな
い。更に真空蒸着法では、薄膜しかできず、時間が掛か
る上に装置が高価となってしまう。
【0013】一方、これらの技術で合金等の金属表面に
コーティングの膜を形成した場合、高温・大気中←→室
温・大気中の熱サイクルを繰り返すと膜と金属の熱膨張
差により膜が剥れ落ちる(溶射膜のように厚さ100μ
m程度の厚膜であると熱応力の影響で膜ごと剥れ、又電
解膜のように粉状膜であると熱応力の影響は受けないが
粉状に剥れる)。又真空蒸着膜のように1μm程度の薄
膜であると、耐酸化性に乏しく、一定の効果を長時間保
持することが難しくなる。
【0014】上記の様な特殊用途の反応容器等の原材料
としては、コーティング膜の厚みを制御して(適当な膜
厚:20〜70μm)、強固な付着力を有する膜を形成
しなければならないが、検討したいずれのコーティング
技術もその要請を満たせるものではない。
【0015】そこで本発明者等はこれまでとは別のコー
ティング技法の検討開発を行なうことにしたものである
が、この検討・開発に当りまずコーティングに用いられ
るセラミックスについての検討・洗い直しから始められ
た。そうしたところ、電気伝導性に優れたセラミックス
としてLa等の希土類元素を含む酸化物は吹付け等のコ
ーティングにより、厚み制御性に優れ、且つ強固な付着
力を有する膜の形成が可能であることがわかった。
【0016】そこで本発明としては希土類元素を含む酸
化物を金属表面にコーティングすることを基本的特徴と
するものである。
【0017】このコーティング材料としては、希土類金
属を含むことで耐酸化性に優れたものになり、且つLa
SrCoO3、LaCaCrO3、LaSrMnO3等
のようにLa系ペロブスカイト型酸化物のもので構成す
れば、電気伝導性に優れたものが得られることになる。
【0018】それ故、本発明では希土類元素を含む酸化
物からなるコーティング材料として、{La(1−x)
−Mx}CoO3、{La(1−x)−Mx}MnO3
、{La(1−x)−Mx}CrO3等のセラミックス
材料の使用が最も好ましい(但し0≦x<1、且つM=
原子価2価の元素)。 尚、平衡酸素分圧が比較的高い(分解性が高い)LaS
rCoO3を製膜することの利点は、その分解性を利用
してLa等の希土類金属を合金表面に金属拡散して、耐
食性の向上および電気伝導性を確保することにある。特
に、Cr析出系合金に対するLaSrCoO3コーティ
ングは耐食性の向上はもちろんのこと、電気伝導性を確
保する。 これは合金とLaSrCoO3界面に導電性セラミック
スLaCrO3を生成させる(セラミックスと合金の化
学反応)からである。しかしAl析出系合金においては
LaAlO3を生成してもこの物質が導電性がないため
に単なる耐食性用コーティグにしかなり得ない。又平衡
酸素分圧が低い(分解性が低い)LaCaCrO3を製
膜することの利点は耐食性の向上にある。耐熱性、耐酸
化性、耐還元性に優れているLaCaCrO3を合金表
面にコーティングすることにより外部からの酸素の拡散
(酸化)を抑制し、絶縁性腐食物の生成を遅延させる効
果ある。その結果長時間電気伝導性を維持するのである
【0019】又これらの希土類元素を含む酸化物を金属
表面にコーティングする場合、該酸化物を構成する金属
元素の含まれた金属塩を用いて行なえば、スプレー等の
塗布方法が実施でき、膜厚制御が可能で歩留りの良いコ
ーティングが可能となる。例えばLaCaCrO3をコ
ーティングする場合、硝酸ランタン、硝酸カルシウム、
硝酸クロマイトの金属塩を用い、又LaSrCoO3を
コーティングする場合、硝酸ランタン、硝酸ストロンチ
ウム、硝酸コバルトの金属塩を用いることになる。これ
らはいずれもグリセリン等のアルコール系化合物を主体
とする媒質を混合することで溶液の粘度調整を行なうこ
とができ、スプレーによる吹付けが可能となる。この様
にしてできた金属表面の製膜物質はLaCaCrO3や
LaSrCoO3等の前駆体であり、更にその表面を加
熱処理して熱分解させることでこれらLaCaCrO3
やLaSrCoO3等のセラミックスとすることができ
る。
【0020】この様なスプレー及び加熱処理による実際
のコーティング手順の一例を示すと次の様になる。
【0021】■  500℃前後の温度で短時間、合金
表面を加熱する。 ■  理論比量混合した、硝酸金属塩均一溶液(グリセ
リンで粘度調整)をスプレーガンで吹き付ける。 ■  再び、500℃前後の温度で短時間(約1分間)
、コーティング表面を加熱する。 ■  以後、硝酸金属塩混合溶液のスプレーガンによる
吹き付けと、コーティング表面の加熱処理を繰り返す。 ■  繰り返し回数を変動させることによって膜厚を制
御する。 ■  850℃、20分間大気中加熱する。 ■  コーティングを終了する。
【0022】以上の様なスプレーによる塗布が可能にな
ると、大型、湾曲した物質等(特に前述のセパレータ等
)に対してコーティングができるようになり、且つ付着
させるコーティング物質の種類が豊富となる(難焼結材
料といわれるLaCrO3のコーティングも可能)。又
安価な装置で金属表面への当該セラミックスのコーティ
ングができる様にもなる。
【0023】以上の本発明では、これまで述べてきた様
な方法により希土類元素を含む酸化物が表面にコーティ
ングされた合金材を固体電解質型燃料電池のセパレータ
材として用いることを特に予定している。この様な材質
が用いられることで耐熱性・耐酸化性が高く、導電性に
優れたセパレータを得ることが可能になると共に、酸化
ガスと燃料ガスの仕切りが確実にできるようになり、又
該燃料電池の大型化にも対応できることになる。
【0024】尚、特開昭64−7428号では、基板上
に希土類元素を含有する酸化物超電導膜を形成する技術
についての開示があるが、この技術は磁気シールド用基
板の補強材等として該薄膜の形成を行なうものであり、
本願の様に平板型の固体電解質型燃料電池の合金セパレ
ータ材にそのような薄膜を形成するものとは対象を全く
異にしている。しかも、薄膜形成の目的についても、本
願ではセパレータ材の耐食性向上及び導電性維持の観点
からであり、磁気シールド効果の向上等をねらいとする
上記技術との相違は明白である。更に、そのような薄膜
の形成方法についても、本発明では上述の様にグリセリ
ン混合の硝酸金属塩溶液をスプレーし、熱分解によって
得ているのに対し、上記技術ではカルボン酸塩を塗布し
た後熱分解によって得ており、両者の構成は全く別もの
である。
【0025】
【実施例】
(実施例1)  LaCaCrO3のコーティング例硝
酸ランタン19.4855g、硝酸カルシウム1.18
08g、硝酸クロマイト20.0075gを、100m
lの蒸留水に溶解させる。 グリセリン200mlを加えて溶液粘度を上げる。24
時間攪拌後スプレーガンのポットに均一溶液を仕込み、
スプレーをした。合金材料はNi系の合金(20×20
mm)を使用した(合金材料はNi系を問わずFe系、
Co系にもコーティングは可能、サイズも100×10
0mmでも問題はない)。加熱およびスプレーを数回繰
り返し膜厚(この時の製膜物質はLaCaCrO3前駆
体)を制御した。更に850℃・20分間大気中で加熱
することにより、図1に示される様に合金1a表面にL
aCaCrO3の膜2aを作成して(薄膜X線回折で生
成物質を上記のものであることを確認)コーティングを
施し、サンプル(SEMによる膜厚:20μm)とした
。このサンプルを高温大気中で酸化腐食試験(1000
℃・1000時間)を実施したところ、図2に示される
様に無コーティング物質に比べて、酸化による重量変化
を50%以上減じた。又このサンプルを高温大気中酸化
腐食環境下で4端子法により電気伝導性を確認し、図3
に示される結果を得た。無コーティング物質は時間経過
とともに抵抗を増加させていくが、コーティングサンプ
ルは1000℃3500時間電気伝導を維持(8mΩ・
cm2)している(実験は継続中のためさらに長時間伝
導性を維持するものと思われる)。
【0026】(実施例2)  LaSrCoO3のコー
ティング例 硝酸ランタン19.4855g、硝酸ストロンチウム1
.0582g、硝酸コバルト14.5515gを、10
0mlの蒸留水に溶解させる。グリセリン200mlを
加えて溶液粘度を上げる。24時間攪拌後スプレーガン
のポットに均一溶液を仕込み、スプレーをした。合金材
料はNi系の合金(20×20mm)を使用した(合金
材料はNi系を問わず前述した様なFe系、Co系にも
コーティングは可能、サイズも100×100mmでも
問題はない)。加熱およびスプレーを数回繰り返し膜厚
(この時の製膜物質はLaSrCoO3前駆体)を制御
した。更に850℃・20分間大気中で加熱することに
より、図4に示される様に合金1b表面にLaSrCo
O3の膜2bを作成して(薄膜X線回折で生成物質を上
記のものであることを確認)コーティングを施し、サン
プル(SEMによる膜厚:20μm)とした。このサン
プルを高温大気中で酸化腐食試験(1000℃・100
0時間)を実施したところ、前記図2に示される様に無
コーティング物質に比べて、酸化による重量変化を40
%以上減じた。又このサンプルを高温大気中酸化腐食環
境下で4端子法により電気伝導性を確認し、同じく前記
図3に示される結果を得た。無コーティング物質は時間
経過とともに抵抗を増加させていくが、コーティングサ
ンプルは1000℃・3500時間電気伝導を維持(4
mΩ・cm2)している(実験は継続中のためさらに長
時間伝導性を維持するものと思われる)。
【0027】尚、固体電解質型燃料電池に用いられるセ
パレータのセラミックスコーティングの態様としては、
コーティング膜の材質が異なると、燃料ガスと接触した
時に該膜の安定性が違ってくるため、次のような相違を
生ずることになる。
【0028】即ち、図5及び図6に示される様に固体電
解質(YSZ)の両面に酸素極(LaSrMnO3)と
燃料極(Ni−ZrO2)が夫々設けられ、更にその外
側に酸化ガス通路と燃料ガス通路を挟んでセパレータ3
が設置されている構造で、該セパレータ3のコーティン
グ膜2cが図5の様にLaCoO3で構成されている場
合は、このLaCoO3が燃料ガス中で不安定になるた
め、燃料極と合金1cとの界面に該LaCoO3はコー
ティングしないことになる。一方、該セパレータ3のコ
ーティング膜2dが図6の様にLaCrO3で構成され
ている場合は、このLaCrO3が燃料ガス中で安定で
あるため、合金1d全面にコーティングを行なうことに
なる。但し、コーティング膜にLaCoO3を形成する
場合でも、図7に示される様にこのLaCoO3の膜2
eの上に更にLaCrO3の膜2fを重ねてコーティン
グすることもできるし(この場合LaCrO3で耐食性
ガス又LaCoO3で電気導電性が確保されることにな
る)、又図8や図9に示される様に燃料ガスと接触する
側の面のみLaCrO3の膜2gをコーティングするこ
とも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上詳述した本発明法によれば、電気を
得る物理・化学反応の反応容器やその仕切材の素材とし
て合金等の金属とセラミックスの両方の特性を併せ持つ
もの、即ち耐熱性及び高温環境下における耐酸化性に優
れ、且つ高温環境下における電気伝導性も良好な材質の
ものが、多大なエネルギを必要とせずに簡便な方法で得
られるようになり、又反応容器や仕切り壁等の大型化に
対応して面積の大きいものにも適用可能である。特にセ
パレータ材として上記の様な方法で得られたものを使用
した固体電解質型燃料電池では、これまで述べた効果が
得られる他、該電池のセパレータとして重要な燃料ガス
と酸化ガスの仕切りが完全に行なわれるようになり、該
電池の性能改善に多大な効果をもたらすことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で合金表面にLaCaCrO3のコ
ーティング膜を形成したコーティングサンプルの状態を
示す断面図である。
【図2】NiCrFeAl合金表面にLaCaCrO3
及びLaSrCoO3のコーティング膜を形成した場合
としなかった場合の高温酸化特性を示すグラフである。
【図3】同じくNiCrFeAl合金表面にLaSrC
oO3のコーティング膜を形成した場合としなかった場
合の面積抵抗の経時変化を示すグラフである。
【図4】第2実施例で合金表面にLaSrCoO3のコ
ーティング膜を形成したコーティングサンプルの状態を
示す断面図である。
【図5】固体電解質型燃料電池のセパレータ材として合
金表面にLaCoO3のコーティングを施す場合のコー
ティング例を示す断面図である。
【図6】固体電解質型燃料電池のセパレータ材として合
金表面にLaCrO3のコーティングを施す場合のコー
ティング例を示す断面図である。
【図7】固体電解質型燃料電池のセパレータ材として合
金表面にLaCoO3とLaCrO3の両方を重ねてコ
ーティングした場合のコーティング例を示す断面図であ
る。
【図8】固体電解質型燃料電池のセパレータ材として合
金表面にLaCoO3とLaCrO3の両方をコーティ
ングした場合のコーティング例を示す断面図である。
【図9】固体電解質型燃料電池のセパレータ材として合
金表面にLaCoO3とLaCrO3の両方をコーティ
ングした場合のコーティング例を示す断面図である。
【符号の説明】
1a〜1d    合金 2a〜2g    コーティング膜 3         セパレータ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  希土類元素を含む酸化物を金属表面に
    コーティングしたことを特徴とする金属表面処理方法。
  2. 【請求項2】  希土類元素を含む酸化物として下記組
    成のものを用いることを特徴とする請求項1記載の金属
    表面処理方法。 {La(1−x)−Mx}CoO3 但し、0≦x<1 M=原子価2価の元素
  3. 【請求項3】  希土類元素を含む酸化物として下記組
    成のものを用いることを特徴とする請求項1記載の金属
    表面処理方法。 {La(1−x)−Mx}MnO3 但し、0≦x<1 M=原子価2価の元素
  4. 【請求項4】  希土類元素を含む酸化物として下記組
    成のものを用いることを特徴とする請求項1記載の金属
    表面処理方法。 {La(1−x)−Mx}CrO3 但し、0≦x<1 M=原子価2価の元素
  5. 【請求項5】  金属表面に希土類元素を含む酸化物を
    コーティングする場合に、該酸化物を構成する金属元素
    の含まれた金属塩を塗布することでそのコーティングを
    行なう請求項1乃至4記載の金属表面処理方法。
  6. 【請求項6】  金属塩を塗布することで希土類元素を
    含む酸化物のコーティングを行なう請求項5記載の金属
    表面処理方法において、該金属塩に、アルコール系化合
    物を主体とする媒質を混合してスプレーで金属表面に吹
    付けることを特徴とする請求項5記載の金属表面処理方
    法。
  7. 【請求項7】  金属塩を塗布することで希土類元素を
    含む酸化物のコーティングを行なう請求項5乃至6記載
    の金属表面処理方法において、コーティング後該コーテ
    ィング表面を加熱して熱分解させ、更に大気中で熱処理
    してコーティング膜を形成せしめたことを特徴とする請
    求項5乃至6記載の金属表面処理方法。
  8. 【請求項8】  固体電解質の両面に酸素極と燃料極が
    設けられ、且つ両極の外側に酸化ガスと燃料ガスが供給
    される構造の単電池群を金属セパレータ材で積み重ねて
    使用する固体電解質型燃料電池のセパレータ材の金属表
    面処理方法において、合金材の表面に希土類元素を含む
    酸化物をコーティングすることを特徴とする請求項1乃
    至7記載の金属表面処理方法。
  9. 【請求項9】  請求項8記載の固体電解質型燃料電池
    のセパレータ材の金属表面処理方法において、該セパレ
    ータ材の合金表面にコーティングされる希土類元素を含
    む酸化物がLaCoO3の場合、燃料極側の面に該La
    CoO3コーティング層を形成せず、合金表面が露出し
    た状態になるようにすることを特徴とする請求項8記載
    の固体電解質型燃料電池のセパレータ材の金属表面処理
    方法。
  10. 【請求項10】  請求項8記載の固体電解質型燃料電
    池のセパレータ材の金属表面処理方法において、該セパ
    レータ材の合金表面にコーティングされる希土類元素を
    含む酸化物がLaCrO3の場合、該合金表面全体をL
    aCrO3でコーティングすることを特徴とする請求項
    8記載の固体電解質型燃料電池のセパレータ材の金属表
    面処理方法。
  11. 【請求項11】  請求項8記載の固体電解質型燃料電
    池のセパレータ材の金属表面処理方法において、該セパ
    レータ材の合金表面にコーティングされる希土類元素を
    含む酸化物がLaCoO3の場合、燃料極側の面にコー
    ティングされたLaCoO3層の上に更にLaCrO3
    コーティング層を形成せしめることを特徴とする請求項
    8記載の固体電解質型燃料電池のセパレータ材の金属表
    面処理方法。
  12. 【請求項12】  請求項8記載の固体電解質型燃料電
    池のセパレータ材の金属表面処理方法において、該セパ
    レータ材の合金表面にコーティングされる希土類元素を
    含む酸化物につき、燃料極側の面にLaCrO3の層を
    、その他の面にはLaCoO3の層を形成せしめること
    を特徴とする請求項8記載の固体電解質型燃料電池のセ
    パレータ材の金属表面処理方法。
  13. 【請求項13】  固体電解質の両面に酸素極と燃料極
    が設けられ、且つ両極の外側に酸化ガスと燃料ガスが供
    給される構造の単電池群をセパレータ材により積み重ね
    て構成される固体電解質型燃料電池において、原子価2
    価の元素をドープしたLa系セラミックスで表面の全部
    又は一部をコーティングしたものを、前記セパレータ材
    として用いることを特徴とする固体電解質型燃料電池。
  14. 【請求項14】  原子価2価の元素をドープしたLa
    系セラミックスとして下記組成のものを用いることを特
    徴とする請求項13記載の固体電解質型燃料電池。 {La(1−x)−Mx}CoO3 但し、0≦x<1 M=原子価2価の元素
  15. 【請求項15】  原子価2価の元素をドープしたLa
    系セラミックスとして下記組成のものを用いることを特
    徴とする請求項13記載の固体電解質型燃料電池。 {La(1−x)−Mx}MnO3 但し、0≦x<1 M=原子価2価の元素
  16. 【請求項16】  原子価2価の元素をドープしたLa
    系セラミックスとして下記組成のものを用いることを特
    徴とする請求項13記載の固体電解質型燃料電池。 {La(1−x)−Mx}CrO3 但し、0≦x<1 M=原子価2価の元素
JP3116543A 1991-04-22 1991-04-22 金属表面処理方法及び固体電解質型燃料電池 Withdrawn JPH04323379A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007529855A (ja) * 2004-03-20 2007-10-25 フォルシュングスツェントルム・ユーリッヒ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 導電性の鋼−セラミック複合体並びにその製造方法
JP2009283144A (ja) * 2008-05-19 2009-12-03 Honda Motor Co Ltd 固体電解質形燃料電池のセパレータ表面処理方法
KR100972529B1 (ko) * 2008-04-24 2010-07-28 한국에너지기술연구원 고체산화물 연료전지의 금속분리판 표면처리방법
KR101121697B1 (ko) * 2003-12-24 2012-02-28 재단법인 포항산업과학연구원 고체산화물 연료전지의 분리판의 제조방법

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