JPH04323199A - フォークリフトにおけるプッシュプル装置の同期装置 - Google Patents

フォークリフトにおけるプッシュプル装置の同期装置

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JPH04323199A
JPH04323199A JP11526591A JP11526591A JPH04323199A JP H04323199 A JPH04323199 A JP H04323199A JP 11526591 A JP11526591 A JP 11526591A JP 11526591 A JP11526591 A JP 11526591A JP H04323199 A JPH04323199 A JP H04323199A
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cylinder
oil
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oil chamber
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Noriaki Aketsuka
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてシートパレッ
トに載せられた荷物の荷役作業に使用されるフォークリ
フトのプッシュプル装置に係り、詳しくは荷物の積み付
け又は荷降ろしのために行われるフェースプレートと車
体の前後移動を同期させるための同期装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、プッシュプル装置による
一定場所への荷物の積み付けや荷降ろしは、フェースプ
レートと車体とを互いに相反する向きに前後移動させる
ことにより行われる。つまり、荷物をプラテン上に載せ
る作業は、シートパレットをフェースプレートに設置さ
れたグリッパにより挟み、車体を前進させながらフェー
スプレートを後方へ移動(引き込む)させることにより
行い、また荷物をプラテン上から降ろす作業は、車体を
後進させながらフェースプレートを前方へ移動(押し出
す)させて荷物を押し出すことにより行う。そして、従
来は、このようなフェースプレートの前後移動と、車体
の前後移動とを、その移動速度が同調するように手動操
作により調整している。しかしながら、手動操作により
フェースプレートと車体とを同期移動させることは、す
こぶる困難でかつ煩雑である。
【0003】そのため、このような不具合を解決する手
段として、フェースプレートの移動速度と、車体の移動
速度とを同期させるようにした同期装置が提案されてお
り、その具体例としては、たとえば特開昭1−2812
99号公報を挙げることができる。この公報に開示され
た同期装置は、エンジンからの動力を遮断した状態で、
タイヤの外周面に駆動ローラを接圧させ、そして油圧ポ
ンプから送られる作動油を分流弁により、フェースプレ
ート移動用のプッシュプルシリンダと前記駆動ローラ用
の油圧モータとへ分流させてそれらを駆動することによ
り、フェースプレートの移動速度と車体の移動速度とを
同期させるようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
開示された従来の同期装置は、車体移動用の駆動ローラ
の駆動源として油圧モータを利用しているが、この油圧
モータは、実際の使用において、油量(流速)及び油温
の変化に伴い体積効率が大きく変化するという特性があ
るため、一定条件下(プッシュプルスピード一定、油温
一定)でしか同期しないという点に問題がある。そのた
め、たとえば取り扱う荷物によっては、フェースプレー
トの前後移動速度、つまりプッシュプルスピードを速く
できるもの又は遅くしないといけないものであっても、
正確な同期を得るには常に一定のスピードで動かさなけ
ればならず、その結果、作業の効率が悪くなったり荷崩
れが発生したりする。
【0005】このような不具合は、たとえば車体移動用
の駆動ローラを駆動するためのアクチュエータとしてド
ライブシリンダを利用し、同ドライブシリンダをフェー
スプレート移動用のプッシュプルシリンダから排出され
る作動油により駆動させる構成を採用することで解消す
ることができる。ところが、そのためには、プッシュプ
ルシリンダの油室の容積と、ドライブシリンダの油室の
容積とを等しく設定する必要があるが、その場合、スト
ロークの異なるプッシュプルシリンダの油室の容積と等
しい容積となるようにドライブシリンダのシリンダ内径
やロッド径を決定しようとすると、寸法に端数がでるた
め、特殊寸法のパッキン類を使用しなければならない。 つまり、標準寸法(規格品)のパッキン類を使用できな
くなり、その結果としてコストが高く付くという点に問
題がある。ただし、上記両シリンダとして全く同一寸法
のものが使用できれば、上記問題は生じないが、実際に
はプッシュプルシリンダとドライブシリンダのストロー
クを同一に設定することは、ドライブシリンダからタイ
ヤに至るまでの動力伝達経路の速比の関係等から事実上
困難である。
【0006】そこで本発明は、上述の問題に鑑み、ドラ
イブシリンダのシリンダ内径やロッド径を設定する場合
において、標準寸法のパッキン類を使用できるようにす
ることを、その解決すべき技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。すなわち
、請求項1の発明は、油圧ポンプと、該油圧ポンプから
送られる作動油により伸縮作動されるフェースプレート
移動用のプッシュプルシリンダと、タイヤの外周面に接
圧した状態で回転することにより車体を移動させる駆動
ローラと、この駆動ローラを回転駆動させるためのドラ
イブシリンダとを備え、前記プッシュプルシリンダと前
記ドライブシリンダの各一方の油室相互を第1連絡管路
により連通する一方、各他方の油室相互を第2連絡管路
により連通し、前記プッシュプルシリンダの伸縮作動時
に該プッシュプルシリンダから排出される作動油により
前記ドライブシリンダを伸縮作動させる構成となし、さ
らに前記フェースプレートの押し出し動作時に作動油の
受け入れ側となるドライブシリンダの一方の油室の容積
を、作動油の排出側であるプッシュプルシリンダの一方
の油室の容積よりも大きく設定する一方、前記フェース
プレートの引き込み動作時に作動油の受け入れ側となる
ドライブシリンダの他方の油室の容積を、作動油の排出
側であるプッシュプルシリンダの他方の油室の容積より
も小さく設定し、しかも前記第1と第2の連絡管路のう
ち、フェースプレート引き込み時に作動油の送り込み側
となる連絡管路にはリリーフ弁を設置したことを特徴と
している。
【0008】また、請求項2の発明は、油圧ポンプと、
該油圧ポンプから送られる作動油により伸縮作動される
フェースプレート移動用のプッシュプルシリンダと、タ
イヤの外周面に接圧した状態で回転することにより車体
を移動させる駆動ローラと、この駆動ローラを回転駆動
させるためのドライブシリンダとを備え、前記プッシュ
プルシリンダと前記ドライブシリンダの各一方の油室相
互を第1連絡管路により連通する一方、各他方の油室相
互を第2連絡管路により連通し、前記プッシュプルシリ
ンダの伸縮作動時に該プッシュプルシリンダから排出さ
れる作動油により前記ドライブシリンダを伸縮作動させ
る構成となし、さらに前記フェースプレートの押し出し
動作時に作動油の受け入れ側となるドライブシリンダの
一方の油室の容積を、作動油の排出側であるプッシュプ
ルシリンダの一方の油室の容積よりも大きく設定する一
方、前記フェースプレートの引き込み動作時に作動油の
受け入れ側となるドライブシリンダの他方の油室の容積
を、作動油の排出側であるプッシュプルシリンダの他方
の油室の容積よりも小さく設定し、しかも前記第1連絡
管路と第2連絡管路とのそれぞれにリリーフ弁を設置し
たことを特徴としている。
【0009】
【作用】上記のように構成された請求項1の発明に係る
同期装置にあっては、油圧ポンプから吐出された作動油
をプッシュプルシリンダの一方の油室に送り込んでフェ
ースプレートを押し出すときは、その反対側の油室から
排出される作動油が該油室よりも容積の大きいドライブ
シリンダの一方の油室に送られて該ドライブシリンダを
作動させる。このときは、プッシュプルシリンダから排
出された作動油の全てがドライブシリンダに送り込まれ
るため、ドライブシリンダは、プッシュプルシリンダの
ストロークエンドまで同期して作動する。一方、油圧ポ
ンプから吐出された作動油をプッシュプルシリンダの他
方の油室に送り込んで、フェースプレートを引き込むと
きは、その反対側の油室から排出される作動油が該油室
よりも容積の小さいドライブシリンダの他方の油室に送
られて該ドライブシリンダを作動させる。この場合は、
プッシュプルシリンダの移動途中でドライブシリンダが
ストロークエンドに達し、その後は余剰分の作動油がリ
リーフ弁を通ってタンクに流出することにより、プッシ
ュプルシリンダがストロークエンドまで作動される。す
なわち、この発明では、ドライブシリンダにより駆動ロ
ーラを介して駆動される車体の前後進のうちの後進につ
いてはフェースプレートの押し出し動作に対して完全に
同期させることができ、前進については一部同期の形態
で作動させることができる。
【0010】また、請求項2の発明に係る同期装置にあ
って、上記の請求項1の発明と同様に作用することに加
え、ブレーキ等による車体側の負荷増大時に、ドライブ
シリンダに送られる作動油をリリーフ弁を通してタンク
へ流出させることにより車体駆動部を保護するように作
用する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。まず、図1〜図6に示す実施例1につい
て説明する。図5はプッシュプル装置を備えたフォーク
リフトを示しており、同図に基づいてプッシュプル装置
の概略を説明する。フォークリフトのマスト1に沿って
昇降可能なリフトブラケット2に装着されたプッシュプ
ル装置は、ホルダー3の下部に支持された左右一対のプ
ラテン4と、該プラテン4上の荷物を押し出すためのフ
ェースプレート6とを備えており、該フェースプレート
6は、パンタグラフ5を介してホルダー3に支持され、
左右一対のプッシュプルシリンダ7の伸縮動作によって
前後移動されるようになっている。
【0012】また、フェースプレート6の下端部には左
右一対のグリッパシリンダ8により上下作動されるグリ
ッパ9が設けられ、このグリッパ9は、荷物をプラテン
4上に引き込んで載せるときにグリッパジョー10との
間でシートパレットの端部を把持すべく作動される。さ
らにまた、ホルダー3側には左右一対のリテーナシリン
ダ11により上下作動されるリテーナ12が設けられて
おり、このリテーナ12は、プラテン4からの荷降ろし
時において荷物だけを押し出してシートパレットをプラ
テン4上に残す場合に用いられる。
【0013】つぎに、前記フェースプレート6の前後移
動時に車体を前後移動させるための車体駆動部を図1及
び図4に基づいて説明する。前記マスト1の側面には、
タイヤ駆動用の駆動ローラ14を備えたローラホルダ1
5がピン16回りに回動可能に取り付けられており、こ
のローラホルダ15を押圧シリンダ17と隔離スプリン
グ18とにより回動させることで駆動ローラ14をタイ
ヤ13に対して接圧・隔離させるようになっている。
【0014】また、前記ローラホルダ15には駆動ロー
ラ14を回転駆動するアクチュエータとしてのドライブ
シリンダ19が装着され、このドライブシリンダ19の
直線往復運動は、歯車装置20を介して駆動ローラ14
に回転運動として伝達される。しかして、歯車装置20
は、ドライブシリンダ19のロッドに形成されたラック
21と、このラック21に噛み合うピニオン22と、該
ピニオン22の軸上に一体的に設けられた大歯車23と
、前記駆動ローラ14の軸上に一体的に設けられて前記
大歯車23と噛み合う小歯車24とから構成されている
。すなわち、本実施例における歯車装置20は、直線運
動を回転運動に変換する機構と、増減速機構とを含む構
成となっている。
【0015】つぎに、前記フェースプレート6と車体(
フォークリフト本体)とを同期移動させるべく構成され
た油圧回路を図1に基づいて説明する。図中26は油圧
ポンプ25から吐出された作動油の流れ方向を制御する
ための6ポート3位置形のオイルコントロールバルブで
あり、手動式スプールが図示の中立位置では油圧ポンプ
25からの作動油を戻り管路27を経てタンク28に戻
すようになっている。
【0016】各シリンダに作動油を供給するための2本
の主管路29は、グリッパシリンダ8に対しては直に接
続され、プッシュプルシリンダ7とリテーナシリンダ1
1とに対しては、6ポート2位置形の電磁式切換弁30
を介して接続されている。すなわち、プッシユプルシリ
ンダ7とリテーナシリンダ11とは択一的に作動される
回路となっている。なお、電磁式切換弁30は、常には
図1に示すプッシュプルシリンダ7への送油位置に保持
されている。
【0017】プッシュプルシリンダ7のロッド側油室用
の主管路29には、グリッパシリンダ8によるシート掴
み作動をプッシュプルシリンダ7による引き込み作動に
先行させるためのシーケンスバルブ31が設けられ、ま
たプッシュプルシリンダ7用の両主管路29には、該プ
ッシュプルシリンダ7から排出される作動油がタンク2
8に戻ることを阻止するチェックバルブ32が設けられ
ている。また、リテーナシリンダ11のロッド側油室用
の主管路29には、パイロット式チェックバルブ33が
設けられている。
【0018】しかして、プッシュプルシリンダ7のボト
ム側油室用の主管路29は、前記チェックバルブ32よ
りも下流側において連絡管路34により前記ドライブシ
リンダ19のボトム側油室と接続され、またロッド側油
室用の主管路29は、同じくチェックバルブ32よりも
下流側において連絡管路35により前記ドライブシリン
ダ19のロッド側油室と接続されている。すなわち、プ
ッシュプルシリンダ7の伸縮作動時において、該プッシ
ュプルシリンダ7から排出された作動油がドライブシリ
ンダ19に送られる回路構成となっている。
【0019】前記連絡管路34,35には、それぞれ3
ポート2位置形のパイロット式切換弁36,37が設け
られるとともに、該パイロット式切換弁36,37より
も下流側にはダブルパイロットチェックバルブ38が設
けられている。また、パイロット式切換弁36,37よ
りも上流側において、プッシュプルシリンダ7用の両主
管路29と連絡管路34,35とは、チェックバルブ3
9,40を含む戻り油のためのバイパス管路41,42
により連通されている。
【0020】一方、前記駆動ローラ14をタイヤ13に
接圧させるための押圧シリンダ17に対する作動油の送
油は、前記2本の主管路29にシャトル弁43を介して
接続された管路44を通して行われる。そして、作動油
の給排制御は、3ポート2位置形の電磁式切換弁45に
より行われるようになっており、この電磁式切換弁45
は、常には作動油の排出位置に保持されて押圧シリンダ
17の油室が戻り管路27を経てタンク28に連通して
いる。
【0021】しかして、上記のように構成された油圧回
路において、前記ドライブシリンダ19用として標準寸
法のパッキン類を使用するために本実施例では次のよう
に構成している。すなわち、ドライブシリンダ19は、
そのロッド側油室の容積がプッシュプルシリンダ7のロ
ッド側油室の容積よりも大きくなり、又ボトム側油室の
容積がプッシュプルシリンダ7のボトム側油室の容積よ
りも小さくなるように、そのシリンダ内径、ロッド径及
びストロークが設定されている。また、プッシュプルシ
リンダ7とドライブシリンダ19のボトム側油室を連通
する連絡管路34には、前記ダブルチェックバルブ38
の下流側にリリーフ弁46が設けられており、このリリ
ーフ弁46を通して余剰の作動油が前記戻り管路27へ
流出される回路となっている。
【0022】本実施例の同期装置は、上述のように構成
したものであり、以下その作用を説明する。プッシュプ
ル装置の非作動時には、油圧回路中の各バルブは、図1
で示す位置に保持されている。荷役態様を略示する図6
において、まず、荷物Wを所定位置に積む場合、つまり
プラテン4上の荷物を降ろす場合について主に図2を参
照して説明する。なお、図2において、矢印aは油圧ポ
ンプ25から送られる作動油の流れを示し、矢印bはタ
ンク28への戻り油の流れを示す。
【0023】この場合は、まず、走行用の変速レバーを
ニュートラル位置に切り換えて車両の通常の走行用動力
系統を遮断する。また、バルブ切換用スイッチ(図示省
略)を操作して押圧シリンダ17用の電磁式切換弁45
をシリンダ作動位置へ切り換える。この切り換えにより
、油圧ポンプ25から吐出された作動油が主管路29か
らシャトル弁43、管路44を経て押圧シリンダ17に
送られ、該押圧シリンダ17が作動して駆動ローラ14
をタイヤ13に接圧させる。
【0024】つづいて、オイルコントロールバルブ26
のスプールを図2に示すように押し出し位置に切り換え
ると、油圧ポンプ25から吐出された作動油が主管路2
9を経てグリッパシリンダ8のロッド側油室に送られ、
グリッパ9が引き上げられてシートパレットSの把持を
解放する。一方、作動油は、プッシュプルシリンダ7の
ボトム側油室に送られるが、このとき、連絡管路35中
のパイロット式切換弁37が、高圧側の主管路内圧力を
パイロット圧として受けることにより連絡管路35を導
通する位置に切り換えられるため、プッシュプルシリン
ダ7のロッド側油室の作動油が連絡管路35を経てドラ
イブシリンダ19のロッド側油室に送られ、またドライ
ブシリンダ19のボトム側油室の作動油は、連絡管路3
4からバイパス管路41、プッシュプルシリンダ7の低
圧側の主管路29を経てタンク28に戻る。このとき、
ドライブシリンダ19のロッド側油室の容積がプッシュ
プルシリンダ7のロッド側油室の容積よりも大きく設定
してあるため、プッシュプルシリンダ7から送られた作
動油の全てがドライブシリンダ19に送られる(ただし
、プッシュプルシリンダ7のストロークエンド時におい
て、ドライブシリンダ19はロッド側油室の容積が大き
い分だけストロークを残して停止する)。
【0025】上記のような作動油の流れにより、プッシ
ュプルシリンダ7が伸長作動し、パンタグラフ5を介し
てフェースプレート6が前進してプラテン4上の荷物W
を押し出すが、他方ではドライブシリンダ19が縮小作
動し、歯車装置20を介して駆動ローラ14がタイヤ1
3を回転させ車体を後進させる。このとき、プッシュプ
ルシリンダ7により押し出されるフェースプレート6の
速度と、駆動ローラ14の周速度が等しくなるように歯
車装置20の速度比及びローラ径を設定すれば、フェー
スプレート6の押し出し動作に対して車体が最後まで同
期して後進し、かくして、荷物Wは所定位置に位置ずれ
なく積み付けられる。
【0026】なお、上記の荷物押し出し時において、シ
ートパレットSをプラテン4上に残す必要のあるとき、
つまりシートパレットSを回収するときは、フェースプ
レート6による荷物Wの押し出し操作に先行して、一旦
、スイッチ操作により電磁式切換弁30をリテーナ作動
位置に切り換えてリテーナシリンダ11を作動させ、リ
テーナ12によりシートパレットSの端をプラテン4上
に押さえ込み、その後に上記した押し出し操作を行うこ
とで達成される。
【0027】つぎに、荷物Wを降ろす場合、つまりプラ
テン4上に荷物Wを載せる場合を主に図3を参照して説
明する。この場合は、オイルコントロールバルブ26の
スプールを引き込み位置に切り換えると、油圧ポンプ2
5からの作動油は図示の矢印aのように流れ、まずグリ
ッパシリンダ8が作動してグリッパ9によりシートパレ
ットSが掴まれる。その後、シーケンスバルブ31が開
いて作動油がプッシュプルシリンダ7のロッド側油室に
送られ、それに伴いボトム側油室から排出される作動油
が連絡管路34を経てドライブシリンダ19のボトム側
油室に送られる。また、ロッド側油室の作動油は、矢印
bで示すように連絡管路35からバイパス管路42及び
プッシュプルシリンダ7の低圧側の主管路29を経てタ
ンク28に戻る。
【0028】このため、プッシュプルシリンダ7が縮小
作動し、パンタグラフ5を介してフェースプレート6が
後退されてグリッパ9により掴まれたシートパレットS
を引き込む一方、ドライブシリンダ19が伸長作動し、
歯車装置20を介して駆動ローラ14が逆向きに駆動さ
れタイヤ13を回転させる。
【0029】このとき、ドライブシリンダ19は、その
ボトム側油室がプッシュプルシリンダ7のそれよりも小
さく設定されているため、該プッシュプルシリンダ7の
作動中にストロークエンドに到達し、車体の前進が停止
される。そして、その後は連絡管路34の管内圧力がリ
リーフ弁46のセット圧に達すると、余剰分としての作
動油が該リリーフ弁46を通って戻り管路27からタン
ク28へ流出されるため、プッシュプルシリンダ7によ
るフェースプレート6の引き込み動作は、ストロークエ
ンドまで行われる。つまり、車体の前進動作は、フェー
スプレート6の引き込み動作の少なくとも終末近くまで
は同期するものであって、残りの僅かな移動量について
のみフェースプレートの単独作動となるだけであるから
、荷物Wをプラテン4に載せる作業を行う場合の支障と
はならない。
【0030】つぎに、本発明の実施例2を図7に基づい
て説明する。この実施例は、プッシュプルシリンダ7の
ボトム側油室とドライブシリンダ19のボトム側油室と
をつなぐ連絡管路34荷リリーフ弁46を設けることに
加え、プッシュプルシリンダ7のロッド側油室とドライ
ブシリンダ19のロッド側油室とをつなぐ連絡管路35
にリリーフ弁47を設けたものである。なお、油室の容
積設定等を含めたその他の構成については、前述の実施
例1と同様となっている。
【0031】従って、この実施例2の場合は、実施例1
と同様の作用・効果が得られるとともに、荷物Wの押し
出し途中又は引き込み途中において、たとえばブレーキ
が掛けられて車体の移動が停止されたような場合に、駆
動ローラ14の駆動部を過大負荷から保護することがで
きる。すなわち、車体の移動中にブレーキ作動によりタ
イヤ13が停止したときは、ラック21やピニオン22
等の歯車装置20に過大な負荷が作用して損傷する可能
性があるが、このとき、前記リリーフ弁46がセット圧
に達した時点で開放し、プッシュプルシリンダ7側から
送られる作動油をタンク28へ流出させることによりド
ライブシリンダ19を停止させて駆動部に対する過大負
荷を解消することができる。
【0032】なお、本発明は、上記の実施例に限定する
ものではなく、発明の要旨を変えない範囲で様々な変更
が可能である。まず、上記2つの実施例は、共にプッシ
ュプルシリンダ7の伸長作動によりフェースプレート6
の押し出しが行われる場合で説明しているが、縮小作動
でフェースプレート6の押し出しが行われるようにプッ
シュプルシリンダ7を取り付けことも可能であり、その
ときは、前述した油室の容積の設定を逆の関係とするこ
とで実施可能となる。つまり、ドライブシリンダ19の
ボトム側油室の容積を、プッシュプルシリンダ7のボト
ム側油室の容積よりも大きく設定する一方、ドライブシ
リンダ19のロッド側油室の容積を、プッシュプルシリ
ンダ7のロッド側油室の容積よりも小さく設定し、そし
てロッド側油室をつなぐ連絡管路35にリリーフ弁46
を設けることで達成される。また、連絡管路34,35
によるプッシュプルシリンダ7とドライブシリンダ19
との油室相互の接続は、図示例のボトム側油室相互とロ
ッド側油室相互の接続に限らず、ボトム側油室とロッド
側油室とを接続する形態であっても実施可能である。た
だし、そのときは歯車装置20に中間歯車を追加する等
してフェースプレート6と車体とが相反する向きに前後
移動されるように駆動ローラ14の回転方向を調整する
必要がある。
【0033】要するに、ドライブシリンダ19とプッシ
ュプルシリンダ7との相互に連通される油室の容積関係
については、フェースプレート6の押し出し動作時に、
作動油を受け入れる側の油室の容積を、送り込み側の油
室よりも大きく設定し、またフェースプレート6の引き
込み動作時に、作動油を受け入れる側の油室の容積を、
送り込み側の油室よりも小さく設定することで成立され
る。
【0034】さらには、左右2本のプッシュプルシリン
ダ7のうち、一方のプッシュプルシリンダ7から排出さ
れる作動油を利用してドライブシリンダ19を駆動させ
るように回路を変更すること、連絡管路34,35に設
けられたパイロット式切換弁36,37を電磁式に変更
し、これをオイルコントロールバルブ26の切換用レバ
ーにより操作されるスイッチにより作動させるように構
成すること、またドライブシリンダ19と駆動ローラ1
4との間に設置される歯車装置20をチェン式やベルト
式等の巻掛け伝動装置に変更すること等が可能である。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
プッシュプルシリンダとドライブシリンダとの油室の容
積を一致させる必要がなくなり、油室相互の容積の大小
に関する条件を満たすことで足りるから、標準寸法のパ
ッキン類を使用することが可能となる。このことにより
、特殊寸法のパッキン類を使用する場合に比べて大幅な
コストの低減が図られる。また、フェースプレートによ
る荷物の押し出しに対しては車体の後進移動を全ストロ
ークについて同期させ得るため、荷物を所望の位置に位
置ずれを起こすことなく積み付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る同期装置の油圧回路図
である。
【図2】荷物の押し出し作動時を示す油圧回路図である
【図3】荷物の引き込み作動時を示す油圧回路図である
【図4】車体移動用の車体駆動部を示す拡大説明図であ
る。
【図5】プッシュプル装置が装着されたフォークリフト
の全体側面図である。
【図6】荷物の荷役態様を示す説明図である。
【図7】本発明の実施例2に係る同期装置の油圧回路図
である。
【符号の説明】
4…プラテン                   
 6…フェースプレート 7…プッシュプルシリンダ        13…タイ
ヤ14…駆動ローラ                
19…ドライブシリンダ 25…油圧ポンプ                2
6…オイルコントロールバルブ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  油圧ポンプと、該油圧ポンプから送ら
    れる作動油により伸縮作動されるフェースプレート移動
    用のプッシュプルシリンダと、タイヤの外周面に接圧し
    た状態で回転することにより車体を移動させる駆動ロー
    ラと、この駆動ローラを回転駆動させるためのドライブ
    シリンダとを備え、前記プッシュプルシリンダと前記ド
    ライブシリンダの各一方の油室相互を第1連絡管路によ
    り連通する一方、各他方の油室相互を第2連絡管路によ
    り連通し、前記プッシュプルシリンダの伸縮作動時に該
    プッシュプルシリンダから排出される作動油により前記
    ドライブシリンダを伸縮作動させる構成となし、さらに
    前記フェースプレートの押し出し動作時に作動油の受け
    入れ側となるドライブシリンダの一方の油室の容積を、
    作動油の排出側であるプッシュプルシリンダの一方の油
    室の容積よりも大きく設定する一方、前記フェースプレ
    ートの引き込み動作時に作動油の受け入れ側となるドラ
    イブシリンダの他方の油室の容積を、作動油の排出側で
    あるプッシュプルシリンダの他方の油室の容積よりも小
    さく設定し、しかも前記第1と第2の連絡管路のうち、
    フェースプレート引き込み時に作動油の送り込み側とな
    る連絡管路にはリリーフ弁を設置したフォークリフトに
    おけるプッシュプル装置の同期装置。
  2. 【請求項2】  油圧ポンプと、該油圧ポンプから送ら
    れる作動油により伸縮作動されるフェースプレート移動
    用のプッシュプルシリンダと、タイヤの外周面に接圧し
    た状態で回転することにより車体を移動させる駆動ロー
    ラと、この駆動ローラを回転駆動させるためのドライブ
    シリンダとを備え、前記プッシュプルシリンダと前記ド
    ライブシリンダの各一方の油室相互を第1連絡管路によ
    り連通する一方、各他方の油室相互を第2連絡管路によ
    り連通し、前記プッシュプルシリンダの伸縮作動時に該
    プッシュプルシリンダから排出される作動油により前記
    ドライブシリンダを伸縮作動させる構成となし、さらに
    前記フェースプレートの押し出し動作時に作動油の受け
    入れ側となるドライブシリンダの一方の油室の容積を、
    作動油の排出側であるプッシュプルシリンダの一方の油
    室の容積よりも大きく設定する一方、前記フェースプレ
    ートの引き込み動作時に作動油の受け入れ側となるドラ
    イブシリンダの他方の油室の容積を、作動油の排出側で
    あるプッシュプルシリンダの他方の油室の容積よりも小
    さく設定し、しかも前記第1連絡管路と第2連絡管路と
    のそれぞれにリリーフ弁を設置したフォークリフトにお
    けるプッシュプル装置の同期装置。
JP11526591A 1991-04-18 1991-04-18 フォークリフトにおけるプッシュプル装置の同期装置 Expired - Lifetime JP2870215B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101365741B1 (ko) * 2013-08-28 2014-02-20 (주)송현 베일집게용 베일 푸셔

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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