JPH04323011A - 蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法 - Google Patents

蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法

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JPH04323011A
JPH04323011A JP11923091A JP11923091A JPH04323011A JP H04323011 A JPH04323011 A JP H04323011A JP 11923091 A JP11923091 A JP 11923091A JP 11923091 A JP11923091 A JP 11923091A JP H04323011 A JPH04323011 A JP H04323011A
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eye lens
lens plate
spheres
stamper
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Makoto Iwahara
誠 岩原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は立体写真、光カード、X
YZプロッタ等に用いられる蠅の目レンズ板を容易に製
作する際に使用される蠅の目レンズ板成形型(スタンパ
)の製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】蠅の目レンズ板(微小な複数の凸レンズ
を所定の配列態様で2次元的に配列して構成させた凸レ
ンズアレイ…以下、単に凸レンズアレイと記載されるこ
ともある)は、古くから立体写真の技術分野において応
用されていた他、例えばコンピュータの出力装置、機械
設計の分野で使用されるCADの出力装置、医用の3次
元画像のハードコピーの作成、デザインの分野での3次
元画像のハードコピーの作成、分子構造の研究における
3次元画像のハードコピーの作成、その他、各種用途に
広く用いられるようなものとして本出願人会社によって
提案されたXYZプロッタ(例えば特開昭64ー419
21号公報その他多数の公開公報によって開示されてい
る)に用いられたり、あるいは本出願人会社によって提
案された光カード(例えば特開平2ー66724号公報
によって開示されている)などに用いられている。例え
ば蠅の目レンズの応用例の1つとして挙げた前記の光カ
ードは、前記した特開平2ー66724号公報に詳細に
説明されているように、近年になって実用されている銀
行カード、クレジット・カード、身分証明カード、メモ
リ・カード、その他、各種用途のカード等と同様な形状
寸法の矩形のカードに、光学的な記録材料層を備えさせ
て、カードを所謂光カードとして各種情報の記録媒体と
して利用できるように、例えば広く社会に普及している
クレジット・カード等と同様な形状寸法の矩形のカード
に、所定の閾値以下の光強度の光の長時間の照射によっ
ても記録されることがなく、また、前記した所定の閾値
以上の光強度の光の照射によって記録が行われるような
記録材料により2次元的な拡がりを有する記録層を設け
て構成したものであり、図11及び図12は前記した特
開平2ー66724号公報によって開示された光カード
LACの構成例を示す斜視図と動作説明用の側断面図を
示す。
【0003】図11に例示してある光カードLACは微
小な複数の凸レンズを所定の配列態様で2次元的に配列
して構成させた凸レンズアレイFELと、前記の凸レン
ズアレイFELを構成している個々の凸レンズと個別に
対応する記録再生領域が形成される記録層RMLと、前
記した記録層RMLにおける前記の個々の記録再生領域
をそれぞれ2次元的に分割してそれぞれ個別な情報が記
録再生されるべく設定した予め定められた個数の単位の
記録再生領域の個々のものは、前記の凸レンズの光軸に
対してそれぞれ異なる予め定められた角度から凸レンズ
を通して見たときに、それぞれ特定な1個の単位の記録
再生領域だけが凸レンズにより拡大されて見えるように
前記した凸レンズアレイFELにおける各凸レンズの焦
点面付近に記録層RMLを位置させた構成態様のもので
ある。図11及び図12に示してある光カードLACに
おいて、基板BPは保護層1と基材2との積層構成から
なり、また記録層RMLは所定の閾値以下の光強度の光
の長時間の照射によっても記録されることがなく、前記
した所定の閾値以上の光強度の光の照射によって記録が
行われるような記録材料の2次元的な拡がりによって形
成されているものとして示されており、前記の記録層R
MLとしては、例えば、銀塩パターン層(クラスト層)
4と下層のゼラチン層3との2層構造として、情報信号
の記録のために閾値の光強度以上の光を光カード1に入
射させたときに、その光の熱で光カードLACに設けら
れている凸レンズアレイFELの凸レンズの焦点面に設
けられている銀粒子を含む有機物コロイド状(ゼラチン
)の銀塩パターン層4の銀粒子を下層のゼラチン層3に
溶け込ませてピットを形成させて、情報信号と対応する
記録が記録層に行われるような構成形態の記録層RML
が使用されているとして説明されている。
【0004】前記のように構成された光カードLACに
おける記録層RMLに対して、所要の情報の記録(書込
み)を行うのには、例えば特開平2ー66724公報の
第8図に示されているような構成の光カードの記録再生
装置を用いて行なうことができる。図12は図示されて
いない記録再生構体から図11に示されているような構
成の凸レンズアレイFELを備えている光カードLAC
に設けられている凸レンズアレイFELの1個の凸レン
ズの形状及び寸法と略々等しい断面形状及び断面寸法の
平行光束を凸レンズアレイFELにおける1個の凸レン
ズに入射させる場合に、その凸レンズに対する入射光の
入射方向をそれぞれ特定な方向となるように変化させる
ことによって、その光が入射されている凸レンズと対応
している記録再生領域中に結像される光点の位置を記録
再生領域中のそれぞれ特定な位置とすることができる、
ということを図示説明したものである。すなわち、図1
2では記録再生構体のレンズ50から凸レンズアレイF
ELにおける1個の凸レンズの形状及び寸法と略々等し
い断面形状及び断面寸法の平行光束が光カードLACに
設けられている凸レンズアレイFELにおける1個の凸
レンズLαに入射されるようになされている場合に、記
録再生構体から凸レンズアレイFELにおける1個の凸
レンズLαに入射させる光の方向を図12中のP1,P
2,P3のように変化させた場合に、前記したP1,P
2,P3のような各方向の入射光は、前記した凸レンズ
Lαと対応している記録再生領域中におけるそれぞれ異
なる位置に光点Sα1,光点Sα2,光点Sα3が生じ
ることを示している。
【0005】図12を参照して説明したように記録再生
構体から光カードLACに設けられている凸レンズアレ
イFELにおける順次の1個の凸レンズに入射させる光
の方向をそれぞれ特定な方向にして、凸レンズアレイF
ELにおける各凸レンズにそれぞれ対応している各記録
再生領域を2次元的に分割して、前記の各記録再生領域
にそれぞれ対応している各記録再生領域に予め定められ
た個数の単位の記録再生領域にそれぞれ記録された情報
を、前記した単位の記録再生領域に情報信号を記録する
際に凸レンズに入射させた光の入射方向と同じ入射方向
で、かつ、前記した単位の記録再生領域に情報信号を記
録する際に凸レンズに入射させた光と同じ断面積の光を
凸レンズに入射させて得られる反射光によって読出すよ
うにすると、読出される記録情報は1つの凸レンズと対
応している記録再生領域に設定された複数の単位の記録
再生領域の内の特定な1個が凸レンズの大きさに拡大さ
れたものとして読出される。したがって前記のように1
つの凸レンズと対応している記録再生領域に設定された
複数の単位の記録再生領域にそれぞれ記録されている情
報信号は、前記したそれぞれの情報信号の記録時に使用
された光と同一の方向及び同一の断面形状寸法の光を凸
レンズまたはシリンドリカル凸レンズに入射させること
によって記録層RMLで生じる反射光により、凸レンズ
と同じ大きさのものとして得られる。
【0006】このように図11に示されている光カード
LACは、所定の閾値以下の光強度の光の長時間の照射
によっても記録されるようなことがなく、前記した所定
の閾値以上の光強度の光の照射によって記録が行われる
ような記録材料の2次元的な拡がりによって形成させた
記録層RMLと、前記した記録層RMLの片面に微小な
複数の凸レンズを所定の配列態様で2次元的に配列して
構成させた凸レンズアレイFELと、前記の凸レンズア
レイFELを構成している個々の凸レンズと個別に対応
して前記した記録層RMLへ形成される個々の記録再生
領域の中に、前記した個々の記録再生領域を2次元的に
分割して予め定められた個数の単位の記録再生領域を設
定し、それぞれ個別な情報が記録再生されるべき前記し
た単位の記録再生領域の個々のものは凸レンズを通して
見たときに、それぞれ特定な1個の単位の記録再生領域
だけが凸レンズと同じ大きさのものとして見えるように
、前記した凸レンズアレイにおける各凸レンズの焦点面
に記録層を位置させてなる凸レンズアレイFELと記録
層RMLとの対よりなる構成部分が少なくとも一部に設
けられている光カードであるために、凸レンズアレイF
ELを構成している各1個毎の凸レンズにそれぞれ対応
している記録再生領域が複数の単位の記録再生領域の集
まりから構成されたものとなるように2次元的に分割し
て、それぞれの単位の記録再生領域でそれぞれ異なる情
報信号の記録再生が行なわれるので高密度記録再生が行
なわれ、また、再生は前記した単位の記録再生領域の情
報信号が凸レンズの大きさ(幅)に迄拡大されて読出さ
れるので、自動トラッキング制御の手段を用いなくても
高密度記録再生を容易に行なうことができ、さらに記録
再生は平行な光によって行なわれるので自動フォーカス
制御の無い簡単な機構の記録再生装置で情報信号の記録
再生を実施できるのであり、さらにまた凸レンズアレイ
FELと記録層RMLとの組合せ構成の記録部材が用い
られているので、例えば特開平2−66724号公報の
第7図に例示されているようなXYZプロッタを使用す
れば、光カードLACにおける記録層RMLへ簡単に立
体画像情報を記録し再生することもできる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記した光カードの他
に、既述したような多くの用途のある蠅の目レンズ板は
従来ガラスビーズを配列するなどして作られており、金
型{蠅の目レンズ板成形型(スタンパ)}を用いて多量
生産を行なうようなことはなされていなかった。しかし
、前記のように光カードを実用化しようとする場合には
、蠅の目レンズ板が多量生産されなければならないこと
は当然である。それで、蠅の目レンズ板の多量生産に用
いられる蠅の目レンズ板用の金型として、例えば板材に
フライスの球状ミールで半球状の凹みを1個1個形成さ
せるようにすることも考えられるが、このような手段の
適用によって作ることは大変であるとともに、球面を光
学的な鏡面にすることが極めて難かしく、それの解決策
が求められた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は樹脂が注入され
る容器内の基板に前記した樹脂とは異なる材料で構成さ
れている同一の大きさを有する多数の球体を2次元的に
配列させてある成形用の型に樹脂を注入した後に前記の
樹脂を固化する工程と、前記した多数の球体と固化され
た樹脂とが一体化されている状態のものにおける前記し
た球体の中心を含む面付近で切断する工程と、固化され
た状態の樹脂に固着されている球体を除去する工程と、
前記の各工程を経て作られた蠅の目レンズ板の母盤にお
ける球体の除去された方の面の形状が転写された状態の
面を有する蠅の目レンズ板のマスタ盤を得る工程と、蠅
の目レンズ板のマスタ盤に電鋳を行なって蠅の目レンズ
板のスタンパを得る工程とからなる蠅の目レンズ板のス
タンパの製作方法、及び、蠅の目レンズ板の母盤の製作
時に使用される熱可塑性樹脂材の軟化温度以上の温度に
おいても剛性を有する材料を用いて構成されている同一
の大きさを有する多数の球体を基板上に2次元的に配列
させてある成形型の上に、軟化温度以上の温度に加熱し
た蠅の目レンズ板の母盤用の熱可塑性樹脂材を、前記し
た球体の略々半分が蠅の目レンズ板の母盤用の熱可塑性
樹脂材中に埋まる状態になるように圧着させる工程と、
前記した多数の球体による凹部が形成されている状態の
ものとして得られた蠅の目レンズ板の母盤における球体
による凹部が形成されている方の面の形状が転写された
状態の面を有する蠅の目レンズ板のマスタ盤を得る工程
と、蠅の目レンズ板のマスタ盤に電鋳を行なって蠅の目
レンズ板のスタンパを得る工程とからなる蠅の目レンズ
板のスタンパの製作方法、蠅の目レンズ板の母盤の製作
時に使用される熱可塑性樹脂材の軟化温度以上の温度に
おいても剛性を有する材料を用いて構成されている同一
の大きさを有する多数の球体を基板上に2次元的に配列
させるとともに、前記の多数の球体における基板側の球
体間を前記した熱可塑性樹脂材の軟化温度以上の温度に
おいても塑性を有する材料によって充填して構成した成
形型上に軟化温度以上の温度に加熱した蠅の目レンズ板
の母盤用の熱可塑性樹脂材を前記した球体の略々半分が
蠅の目レンズ板の母盤用の熱可塑性樹脂材中に埋まる状
態になるように圧着させる工程と、前記した多数の球体
による凹部が形成されている状態のものとして得られた
蠅の目レンズ板の母盤における球体による凹部が形成さ
れている方の面の形状が転写された状態の面を有する蠅
の目レンズ板のマスタ盤を得る工程と、蠅の目レンズ板
のマスタ盤に電鋳を行なって蠅の目レンズ板のスタンパ
を得る工程とからなる蠅の目レンズ板のスタンパの製作
方法、光硬化樹脂が注入される容器内の基板に同一の大
きさを有している多数の球体を2次元的に配列させてあ
る成形用の型に光硬化樹脂を注入する工程と、前記の球
体が接している基板側とは反対の側から光硬化樹脂の硬
化用の光を照射して前記した球体の中心を含む面付近ま
での光硬化樹脂を固化させる工程と、前記の各工程を経
て作られた蠅の目レンズ板の母盤における前記した球体
による凹部が形成されている方の面の形状が転写された
状態の面を有する蠅の目レンズ板のマスタ盤を得る工程
と、蠅の目レンズ板のマスタ盤に電鋳を行なって蠅の目
レンズ板のスタンパを得る工程とからなる蠅の目レンズ
板のスタンパの製作方法、光硬化樹脂が注入される容器
内の基板に同一の大きさを有する不透明な多数の球体を
2次元的に配列させてある成形用の型に光硬化樹脂を注
入する工程と、前記の球体が接している基板側とは反対
の側からから光硬化樹脂の硬化用の光を照射して、前記
した球体の中心を含む面付近までの光硬化樹脂を固化さ
せる工程と、固化された光硬化樹脂における前記した球
体による凹部の形成されている部分の周囲の突起部を除
去する工程と、前記の各工程を経て作られた蠅の目レン
ズ板の母盤における前記した球体による凹部が形成され
ている方の面の形状が転写された状態の面を有する蠅の
目レンズ板のマスタ盤を得る工程と、蠅の目レンズ板の
マスタ盤に電鋳を行なって蠅の目レンズ板のスタンパを
得る工程とからなる蠅の目レンズ板のスタンパの製作方
法、同一の大きさを有する多数の球体を基板上に2次元
的に配列させるとともに、前記の多数の球体における基
板側の球体間を接着剤によって充填して基板と一体化さ
せた成形型を得る工程と、前記した成形型における球体
の面側に電鋳を行なって蠅の目レンズ板のスタンパを形
成させる工程とからなる蠅の目レンズ板のスタンパの製
作方法、同一の大きさを有する多数の球体を基板上に2
次元的に配列させるとともに熱可塑性樹脂材を軟化温度
以上の温度に加熱して前記した球体の略々半分が熱可塑
性樹脂材中に埋まる状態で融着するように圧着させて成
形型を得る工程と、前記した成形型における球体の面側
に電鋳を行なって蠅の目レンズ板のスタンパを形成させ
る工程とからなる蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法
、同一の大きさを有する多数の球体を基板上に2次元的
に配列させ、また、前記の多数の球体における基板側の
球体間を前記した熱可塑性樹脂材の軟化温度以上の温度
においても塑性を有する材料によって充填するとともに
熱可塑性樹脂材を軟化温度以上の温度に加熱して前記し
た球体の略々半分が熱可塑性樹脂材中に埋まって球体に
融着する状態となるように球体に圧着させて成形型を得
る工程と、前記した成形型における球体の面側に電鋳を
行なって蠅の目レンズ板のスタンパを形成させる工程と
からなる蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法、及び、
光硬化樹脂が注入される容器の基板部を光硬化樹脂の硬
化用の光に対して透明な材料で構成し、前記した容器の
基板部上に同一の大きさを有する多数の球体を2次元的
に配列させた容器に光硬化樹脂を注入する工程と、前記
した容器の基板側から光硬化樹脂の硬化用の光を照射し
て前記した球体の中心を含む面付近までの光硬化樹脂を
固化させるとともに基板部と一体化させて蠅の目レンズ
板のスタンパを形成させる工程とからなる蠅の目レンズ
板のスタンパの製作方法、ならびに光硬化樹脂が注入さ
れる容器内の基板に同一の大きさを有する多数の球体を
2次元的に配列させてある成形用の型に光硬化樹脂を注
入する工程と、前記した球体が接している基板側とは反
対の側から光硬化樹脂の硬化用の光を照射して前記した
球体の中心を含む面付近までの光硬化樹脂を固化させて
成形型を得る工程と、前記した成形型における球体の面
側に電鋳を行なって蠅の目レンズ板のスタンパを形成さ
せる工程とからなる蠅の目レンズ板のスタンパの製作方
法を提供する。
【0009】
【作用】所定の配列態様で2次元的に基板に配列されて
いる多数の同一の大きさの球体群の配列パターンの転写
を所定の回数だけ行なって、蠅の目レンズ板成形型(ス
タンパ)を得るようにしたから、容易に多量生産用の蠅
の目レンズ板成形型(スタンパ)を提供できる。
【0010】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の蠅の目レ
ンズ板のスタンパの製作方法の具体的な内容について詳
細に説明する。図1乃至図9はそれぞれ本発明の蠅の目
レンズ板のスタンパの製作方法の実施例の工程の概要を
説明するための図であり、図10はスタンパを用いて行
なわれる蠅の目レンズ板の製作例を説明するための図で
ある。まず、図1に示されている概略工程図を参照して
本発明の蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法の一実施
例の説明と製作された蠅の目レンズ板のスタンパを用い
て行なわれる蠅の目レンズの製作例とについての説明を
行なう。図1の(a)において5は樹脂が注入される容
器であり、前記の容器5の基板5a上には同一の大きさ
の多数の球体S,S…が所定の配列態様で2次元的に配
列される。図1の(a)には多数の球体S,S…が平板
状の基板5aに同一の大きさを有する多数の球体S,S
…が互に接触している状態で2次元的に配列されている
場合の構成例が示されているが、前記した多数の球体S
,S…を基板5a上に2次元的に配列させるのには、例
えば、多数の球体S,S…の個々のものが配置されるべ
き基板5aにおけるそれぞれの位置毎に、予め凹部、ま
たは小孔を設けておいて、前記した多数の球体S,S…
における個々のものが、前記した凹部や小孔の部分に容
易に配置できるようにしてもよい。
【0011】そして、前記のように多数の球体S,S…
における個々のものを、前記した凹部や小孔の部分に配
置させるようにした場合には、平板状の基板5a上に多
数の球体S,S…における個々のものを互に所定の間隔
を隔てて所定の配列パターンとなるように2次元的に配
列させることも容易となる他、基板上に配列する多数の
球体S,S…の個々のものの大きさに多少の誤差があっ
ても配列パターンに乱れを生じさせない等の利点が得ら
れる。なお、前記のように多数の球体S,S…の個々の
ものが所定の2次元的な配置態様となるように、基板に
おける所定のそれぞれの位置毎に予め凹部、または小孔
を設けておいて、前記した多数の球体S,S…における
個々のものを、基板に設けた前記した凹部や小孔の部分
に容易に配置させるようにする手段は、図2乃至図9に
それぞれ例示されている実施例の場合についても良好に
適用できることはいうまでもない。
【0012】図1に製作工程の概略を示してある蠅の目
レンズ板のスタンパの製作方法において、樹脂が注入さ
れる容器5の基板5a上に2次元的に所定の配列態様で
配列されている前記した多数の球体S,S…と、容器5
内に注入される樹脂8とは、後のエッチング工程におい
て前記の両者が容易に分離除去できるように、互に別の
物質で作られていることが必要とされる。以下の説明に
おいて、図1の(a)に示されている球体S,S…は金
属球であるとされている。図1に示されている蠅の目レ
ンズ板のスタンパの製作法による蠅の目レンズ板のスタ
ンパの製作に当っては、まず、図1の(a)に示すよう
に基板5a上へ2次元的に所定の配列態様で多数の球体
S,S…を配列させてある容器5内に、別の容器7から
樹脂8を注入する。容器5中に注入された樹脂8は、基
板5a上に配列されていた多数の球体S,S…を、樹脂
8中に埋没させた状態で固化する。前記した容器5にお
ける基板5a上や容器5の内壁部には離型材層6を構成
させてあるから、図1の(b)に示されている状態で固
化されている樹脂のブロック8aを容器5中から容易に
取出すことができる。図1の(b)において実線図示の
部分とそれに連続している点線図示の部分との双方によ
って示されている部分が、基板5a上に配列されていた
多数の球体S,S…を埋没させている状態で固化してい
る状態の樹脂のブロック8aである。
【0013】容器5から取出された樹脂のブロック8a
は、次に樹脂のブロック8a中に埋没されている状態の
多数の球体S,S…におけるそれぞれの中心を含む面付
近の面9で切断する。前記の切断作業は、切削、研削等
の適当な手段を用いて行なわれてもよい。前記の切断工
程による切断が行なわれることにより、樹脂のブロック
8aは図1の(b)における実線図示の状態になされる
。次いで、前記した切断工程によって図1の(b)にお
ける実線図示の状態になされた樹脂のブロック8aに残
されている金属の球体の部分を、エッチング工程により
除去する。すなわち、図1の(b)における実線図示の
状態になされた樹脂のブロック8aを、球体S,S…を
構成している金属は溶解するが樹脂8には悪影響を及ぼ
すことのない特性を有する腐食液、例えば適当な酸の溶
液中に浸漬することにより、樹脂のブロック8aに存在
している金属製の球体の残部が溶解して除去されて、図
1の(c)に示されているように、もともと球体S,S
…が存在していた部分に球の一部と対応する形状の凹み
α,α…が形成されている状態の樹脂のブロック8aよ
りなる蠅の目レンズ板の母盤MOが得られる。
【0014】次に、図1の(c)に示されているように
球の一部と対応する形状の凹みα,α…が形成されてい
る状態の樹脂のブロック8aよりなる蠅の目レンズ板の
母盤MOにおける前記した凹みα,α…が形成されてい
る方の面に、例えば無電界メッキによつて導電層10を
形成させた後に、前記の導電層10上に必要な厚さの金
属層11例えば銅(あるいはニッケル)の層11を電鋳
法の適用によって構成させる{図1の(d)参照}。電
鋳法の適用によって前記のように蠅の目レンズ板の母盤
MO上に構成された金属の層11、すなわち、図1の(
d)中に符号MAで示されている部分は、蠅の目レンズ
板の母盤MOにおける凹みα,α…が転写された凸状の
部分を備えているから、図1の(d)中に符号MAで示
されている部分を、蠅の目レンズ板の母盤MOの部分か
ら剥離すると、蠅の目レンズ板のマスタ盤MAとなされ
る。図1の(d)中に符号MOで示してある蠅の目レン
ズ板の母盤MOから剥離して得た金属の層11からなる
蠅の目レンズ板のマスタ盤MAにおける凸状の部分を備
えている方の面に、剥離用の導電層12を形成させた後
に、前記した剥離用の導電層12上に電鋳法の適用によ
って必要な厚さの金属層13例えば銅(あるいはニッケ
ル)の層13を構成させ{図1の(e)参照}ると、前
記の金属層13は蠅の目レンズ板のマスタ盤MAにおけ
る凸状の部分が転写された凹みの部分、すなわち、蠅の
目レンズ板の母盤MOにおける凹みα,α…と同じ凹み
を備えているものになされる。次いで前記の金属層13
を蠅の目レンズ板のマスタ盤MAから剥離した後に、必
要に応じてその表面に例えばクロムのような硬い金属層
15(または離型材の層15)を付着形成させると、蠅
の目レンズ板の母盤MOにおける凹みα,α…と同じ凹
みを備えている蠅の目レンズ板のスタンパST(蠅の目
レンズ板成形型)が得られる。
【0015】前記の実施例においては図1の(c)に示
されているように球面の一部と対応する形状の凹みα,
α…が形成されている樹脂のブロック8aよりなる蠅の
目レンズ板の母盤MOから電鋳法によって蠅の目レンズ
板のマスタ盤MAを作り、また蠅の目レンズ板のマスタ
盤MAから電鋳法によって蠅の目レンズ板のスタンパS
Tを作るようにしていたが、本発明の実施に当っては、
樹脂8を用いて蠅の目レンズ板の母盤MOにおける凹み
α,α…が形成されている面に離型材層を構成させた後
に、樹脂を用いて前記の面の状態が転写された状態の樹
脂製の蠅の目レンズ板のマスタ盤MAを作り、次に前記
のようにした作った樹脂製の蠅の目レンズ板のマスタ盤
MAの面に無電界メッキを施した後に、電鋳法の適用に
よって必要な厚さの金属層13、例えば銅(あるいはニ
ッケル)の層13を構成させ{図1の(e)参照}、次
いで前記の金属層13を前記した樹脂製の蠅の目レンズ
板のマスタ盤MAから剥離した後に、必要に応じてその
表面に例えばクロムのような硬い金属層15(または離
型材の層15)を付着形成させて蠅の目レンズ板のスタ
ンパST(蠅の目レンズ板成形型)を得るようにしても
よい。
【0016】図1の(f)は前記のようにした作られた
蠅の目レンズ板のスタンパST(蠅の目レンズ板成形型
)を用いて、加熱した熱可塑性樹脂材を圧着させて蠅の
目レンズ板を作る場合の一例を示している図であり、図
1の(f)においてSTは前述した工程によって作られ
た蠅の目レンズ板のスタンパSTであり、この蠅の目レ
ンズ板のスタンパSTは金属層13の表面にクロムのよ
うな硬い金属層15を付着形成させて構成されている。 前記した蠅の目レンズ板のスタンパSTは接着材14に
よって加圧部材16に固着されて、前記した加圧部材1
6と一体的にプレス機の下型を構成する。18は蠅の目
レンズ板の材料として用いられる透明な熱可塑性樹脂材
であり、また、17はプレス機の上型である。前記した
プレス機の下型と上型との間に蠅の目レンズ板の材料と
して用いられる透明な熱可塑性樹脂材18を加熱して挟
着し、前記した上型と下型との間に所定の圧力19,2
0を加えると、蠅の目レンズ板のスタンパSTにおける
面の形状が、蠅の目レンズ板の材料として用いられる透
明な熱可塑性樹脂材18に転写されて透明な熱可塑性樹
脂材18は蠅の目レンズ板に成形される。
【0017】また、図10は前記のようにした作られた
蠅の目レンズ板のスタンパST(蠅の目レンズ板成形型
)を用いて、光硬化樹脂により蠅の目レンズ板を作る場
合の一例を示している図であり、図10においてSTは
前述した工程によって作られた蠅の目レンズ板のスタン
パSTであり、この蠅の目レンズ板のスタンパSTは金
属層13の表面に離型材層15を付着形成させて構成さ
れている。図10において前記した蠅の目レンズ板のス
タンパSTは接着材14によって成形機の容器47の底
板に固着されている。また、48は光硬化樹脂を硬化さ
せる光に対して透明な材料によって構成されている蓋板
であり、6は前記の蓋板48に付着させてある離型材層
である。硬化成形機の容器47における開放端部側から
成形機の容器47中に、別の容器7から光硬化樹脂30
を余分に注入してから、蓋板48を離型材層6が設けら
れている方の面を成形機の容器47の開放端部に圧着さ
せて、成形機の容器47中の光硬化樹脂30における余
分の光硬化樹脂30を除去する。次いで、前記した蓋板
48を通して光硬化樹脂30を硬化させるための光を入
射させて、成形機の容器47中の光硬化樹脂30を硬化
させると、蠅の目レンズ板のスタンパSTにおける面の
形状が、蠅の目レンズ板の材料として用いられる光硬化
樹脂材30に転写された蠅の目レンズ板が得られる。
【0018】次に、図2に製作工程の概略を示してある
蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法は、基板21aに
2次元的に所定の配列態様で多数の同一の大きさの球体
S,S…を配列して構成した成形型を用いて、前記の成
形型における多数の球体S,S…の片面側に、軟化温度
以上の温度に加熱した蠅の目レンズ板の母盤用の熱可塑
性樹脂材22を載置した後に加圧板23と基板21aと
に圧力24,25を加えて、前記した軟化温度以上の温
度に加熱されている蠅の目レンズ板の母盤用の熱可塑性
樹脂材22が、前記した球体Sにおける略々半分の部分
まで蠅の目レンズ板の母盤用の熱可塑性樹脂材中に埋ま
る状態となるように圧着させ、前記した熱可塑性樹脂材
22の面に前記した多数の球体S,S…による凹部α,
α…を形成させて、蠅の目レンズ板の母盤MOを作るよ
うにしたものである。なお、前記した成形型の構成に使
用される多数の球体S,S…は、蠅の目レンズ板の母盤
の製作時に使用される熱可塑性樹脂材の軟化温度以上の
温度においても剛性を有する材料を用いて構成されてい
るものが使用されるのである。
【0019】そして、図2の(a)は前記した蠅の目レ
ンズ板の母盤MOを作るために用いられる装置の構成部
材の全体を示す図であり、21はプレス機である。また
、図2の(b)は加圧板23と基板21aとの間に圧力
24,25を加えて、基板21aに2次元的に所定の配
列態様で多数の球体S,S…を配列させた成形型と加圧
板23とによった挟着されている軟化温度以上の温度に
加熱されている蠅の目レンズ板の母盤用の熱可塑性樹脂
材22が、前記した成形型の多数の球体S,S…間の部
分に圧入されて行く状態を示している図であり、さらに
、図2の(c)は熱可塑性樹脂材22の面に多数の球体
S,S…と対応した凹部α,α…が形成されている状態
の熱可塑性樹脂材22aを示しており、前記した熱可塑
性樹脂材22の面に多数の球体S,S…と対応した凹部
α,α…が形成されている状態の熱可塑性樹脂材22a
が蠅の目レンズ板の母盤MOとして用いられることを示
している。
【0020】図2の(c)に示されているように球面の
一部と対応する形状の凹みα,α…が形成されている熱
可塑性樹脂材22aよりなる蠅の目レンズ板の母盤MO
から電鋳法によって蠅の目レンズ板のマスタ盤MAを作
り、また蠅の目レンズ板のマスタ盤MAから電鋳法によ
って蠅の目レンズ板のスタンパSTを作るようにしたり
、あるいは蠅の目レンズ板の母盤MOにおける凹みα,
α…が形成されている面に離型材層を構成させた後に樹
脂を用いて前記の面の状態が転写された状態の樹脂製の
蠅の目レンズ板のマスタ盤MAを作り、次に前記のよう
にした作った樹脂製の蠅の目レンズ板のマスタ盤MAの
面に無電界メッキを施した後に、電鋳法の適用によって
必要な厚さの金属層を構成させ、次いで前記の金属層を
前記した樹脂製の蠅の目レンズ板のマスタ盤MAから剥
離した後に、必要に応じてその表面に例えばクロムのよ
うな硬い金属層(または離型材の層)を付着形成させて
蠅の目レンズ板のスタンパST(蠅の目レンズ板成形型
)を得るようにすること等は、図1の(d),(e)を
参照して既述したところと同様であってもよい。
【0021】図2を参照して既述した蠅の目レンズ板の
スタンパの製作方法において蠅の目レンズ板の母盤用の
熱可塑性樹脂材22の成形のために使用された成形型は
、基板21a上に2次元的に所定の配列態様で配列させ
た多数の球体S,S…と基板21aとの間には隙間が存
在していたために、前記の成形型における多数の球体S
,S…の片面側に、軟化温度以上の温度に加熱した蠅の
目レンズ板の母盤用の熱可塑性樹脂材22を載置した後
に加圧板23と基板21aとに圧力24,25を加えて
、前記した軟化温度以上の温度に加熱されている蠅の目
レンズ板の母盤用の熱可塑性樹脂材22が、前記した球
体Sにおける略々半分の部分まで蠅の目レンズ板の母盤
用の熱可塑性樹脂材中に埋まる状態となるように圧着さ
せたときに、前記した熱可塑性樹脂材22が前記した基
板21a上に2次元的に所定の配列態様で配列されてい
る多数の球体S,S…と基板21aとの間の隙間に入り
込まないような状態に加圧力を設定する等の手段が必要
であった。図3に製作工程の概略を示してある蠅の目レ
ンズ板のスタンパの製作方法は、前記のような問題点が
生じないように、基板26aに2次元的に所定の配列態
様で多数の同一の大きさの球体S,S…を配列して構成
する成形型として、蠅の目レンズ板の母盤の製作時に使
用される熱可塑性樹脂材22の軟化温度以上の温度にお
いても剛性を有する材料を用いて構成されている同一の
大きさを有する多数の球体S,S…を基板26a上に2
次元的に所定の配列態様に配列させるとともに、前記の
多数の球体S,S…における基板26a側の球体S,S
…間の隙間が前記した熱可塑性樹脂材22の軟化温度以
上の温度においても塑性を有する材料27によって充填
されている状態に構成した成形型を使用している。
【0022】図3の(a)において26aは基板であり
、27は熱可塑性樹脂材22の軟化温度以上の温度にお
いても塑性を有する材料であって、前記の熱可塑性樹脂
材22の軟化温度以上の温度においても塑性を有する材
料27の層の上に、熱可塑性樹脂材22の軟化温度以上
の温度においても剛性を有する材料を用いて構成されて
いる同一の大きさを有する多数の球体S,S…を2次元
的に所定の配列態様に配列させてある。28はプレス機
26の加圧板であり、前記の加圧板28と基板26aと
に図3の(b)に示されているように圧力24,25を
加えると、前記した熱可塑性樹脂材22の軟化温度以上
の温度においても塑性を有する材料27が、多数の球体
S,S…と基板26aとの間の隙間に圧入されて行く。 前記した熱可塑性樹脂材22の軟化温度以上の温度にお
いても塑性を有する材料27の量を適当に設定しておく
ことにより、前記した多数の球体S,S…と基板26a
との間の隙間が、前記した熱可塑性樹脂材22の軟化温
度以上の温度においても塑性を有する材料27によって
良好に充填されている状態にすることができる。
【0023】図3において、前記の成形型における多数
の球体S,S…の片面側に、軟化温度以上の温度に加熱
した蠅の目レンズ板の母盤用の熱可塑性樹脂材22を載
置した後に加圧板28と基板26aとに圧力24,25
を加えて、前記した軟化温度以上の温度に加熱されてい
る蠅の目レンズ板の母盤用の熱可塑性樹脂材22が、前
記した球体Sにおける略々半分の部分まで蠅の目レンズ
板の母盤用の熱可塑性樹脂材中に埋まる状態となるよう
に圧着させると、前記した熱可塑性樹脂材22の面に前
記した多数の球体S,S…による凹部α,α…が形成さ
れて蠅の目レンズ板の母盤MOが得られる{図3の(c
),(d)参照}。図3の(d)に示されているように
球面の一部と対応する形状の凹みα,α…が形成されて
いる熱可塑性樹脂材22aよりなる蠅の目レンズ板の母
盤MOから電鋳法によって蠅の目レンズ板のマスタ盤M
Aを作り、また蠅の目レンズ板のマスタ盤MAから電鋳
法によって蠅の目レンズ板のスタンパSTを作るように
したり、あるいは蠅の目レンズ板の母盤MOにおける凹
みα,α…が形成されている面に離型材層を構成させた
後に、樹脂を用いて前記の面の状態が転写された状態の
樹脂製の蠅の目レンズ板のマスタ盤MAを作り、次に前
記のようにした作った樹脂製の蠅の目レンズ板のマスタ
盤MAの面に無電界メッキを施した後に、電鋳法の適用
によって必要な厚さの金属層を構成させ、次いで前記の
金属層を前記した樹脂製の蠅の目レンズ板のマスタ盤M
Aから剥離した後に、必要に応じてその表面に例えばク
ロムのような硬い金属層(または離型材の層)を付着形
成させて蠅の目レンズ板のスタンパST(蠅の目レンズ
板成形型)を得るようにすること等は、図1の(d),
(e)を参照して既述したところと同様であってもよい
【0024】次に、図4に製作工程の概略を示してある
蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法は、蠅の目レンズ
板の母盤MOを光硬化樹脂を用いて作るようにした場合
の製作方法の実施例であり、29は光硬化樹脂30が注
入される成形用の容器であり、光硬化樹脂が注入される
成形用の容器29の基板29a上には、例えば光硬化樹
脂を硬化させるのに使用される光に対して不透明な材料
で構成されている同一の大きさの多数の球体S,S…が
2次元的に所定の配列態様で配列されている。6は離型
材であり、また図4に示す例においては前記した多数の
球体S,S…として、それらの表面に離型材の被膜31
が設けられている状態のものが使用されている。前記し
た多数の球体S,S…の構成材料が、使用される光硬化
樹脂30と接着しないものであった場合には、前記した
離型材の被膜31が必要とされないことは勿論である。 図4の(a)に例示しているように、成形用の容器29
内に別の容器7から光硬化樹脂30を注入した後に、図
4の(b)に示すように光硬化樹脂30を硬化させる光
Psで成形用の容器29内の光硬化樹脂30を照射して
、前記した多数の球体S,S…の中心を含む面付近まで
の光硬化樹脂30を固化させて光硬化樹脂のブロック体
30aを得る。図4の(c)に例示してある光硬化樹脂
のブロック体30aは、光硬化樹脂30の照射量が多か
ったために、球体S,Sの間隙の部分の不要な部分も突
起状に固化した状態になされている場合のものである。 図4の(d)は光硬化樹脂のブロック体30aに前記の
ように不要な突起状の部分が構成された場合でも、図中
のC−C線の位置で切断することにより所望の蠅の目レ
ンズ板の母盤MOが得られることを示すための図である
【0025】図4に製作工程の概略を示してある蠅の目
レンズ板のスタンパの製作方法により、光硬化樹脂を用
いて作られた蠅の目レンズ板の母盤MOにおいても、図
4の(c),(d)中に示されているような球面の一部
と対応する形状の凹みα,α…が形成されている光硬化
樹脂30aよりなる蠅の目レンズ板の母盤MOから、電
鋳法によって蠅の目レンズ板のマスタ盤MAを作り、ま
た蠅の目レンズ板のマスタ盤MAから電鋳法によって蠅
の目レンズ板のスタンパSTを作るようにしたり、ある
いは蠅の目レンズ板の母盤MOにおける凹みα,α…が
形成されている面に離型材層を構成させた後に、樹脂を
用いて前記の面の状態が転写された状態の樹脂製の蠅の
目レンズ板のマスタ盤MAを作り、次に前記のようにし
た作った樹脂製の蠅の目レンズ板のマスタ盤MAの面に
無電界メッキを施した後に、電鋳法の適用によって必要
な厚さの金属層を構成させないで前記の金属層を前記し
た樹脂製の蠅の目レンズ板のマスタ盤MAから剥離した
後に、必要に応じてその表面に例えばクロムのような硬
い金属層(または離型材の層)を付着形成させて蠅の目
レンズ板のスタンパST(蠅の目レンズ板成形型)を得
るようにすること等は、図1の(d),(e)を参照し
て既述したところと同様であってもよい。
【0026】これまでに図1乃至図4を参照して説明し
て来た何れの蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法の場
合でも、基板上に2次元的に所定の配列態様で配列させ
た同一の大きさの多数の球体S,S…の球面の一部が転
写された状態の凹みの配列を有する樹脂製の蠅の目レン
ズ板の母盤MOを作り、その樹脂製の蠅の目レンズ板の
母盤MOから、電鋳法によって蠅の目レンズ板のマスタ
盤MAを作り、また蠅の目レンズ板のマスタ盤MAから
電鋳法によって蠅の目レンズ板のスタンパSTを作るよ
うにしたり、あるいは蠅の目レンズ板の母盤MOにおけ
る凹みα,α…が形成されている面に離型材層を構成さ
せた後に、樹脂を用いて前記の面の状態が転写された状
態の樹脂製の蠅の目レンズ板のマスタ盤MAを作り、次
に前記のようにした作った樹脂製の蠅の目レンズ板のマ
スタ盤MAの面に無電界メッキを施した後に、電鋳法の
適用によって必要な厚さの金属層を構成させ、次いで前
記の金属層を前記した樹脂製の蠅の目レンズ板のマスタ
盤MAから剥離した後に、必要に応じてその表面に例え
ばクロムのような硬い金属層(または離型材の層)を付
着形成させて蠅の目レンズ板のスタンパST(蠅の目レ
ンズ板成形型)が得られるようにしていたが、図5乃至
図9にそれぞれ製作工程の概略を示してある蠅の目レン
ズ板のスタンパの製作方法は、基板に所定の配列態様で
2次元的に配列させた多数の同一の大きさの球体S,S
…自体を蠅の目レンズ板のマスタ盤MAのマスタ盤MA
の一部として用いることにより、一回の転写動作によっ
て蠅の目レンズ板のスタンパST(蠅の目レンズ板成形
型)が得られるようにできる蠅の目レンズ板のスタンパ
ST(蠅の目レンズ板成形型)の製作方法である。
【0027】まず、図5に製作工程の概略を示してある
蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法について説明する
。図5の(a)において32aは基板であり、33は熱
硬化型接着材層であって、熱硬化型接着材層33上に同
一の大きさを有する多数の球体S,S…を2次元的に所
定の配列態様に配列させる。34はプレス機32の加圧
板であり、前記の加圧板34と基板32aとに図5の(
b)に示されているように圧力24,25を加えるとと
もに加熱すると、前記した熱硬化型接着材層33の熱硬
化型接着材33aが、多数の球体S,S…と基板32a
との間の隙間に圧入されて行き、そして熱によって硬化
して前記した多数の球体S,S…と基板32aとの間の
隙間が、前記した熱硬化型接着材33aによって良好に
充填されている状態にされるとともに、多数の球体S,
S…と基板32aとが強固に固着された状態で一体化さ
れて蠅の目レンズ板のマスタ盤MAとなされる。図5の
(c)は前記のようにして作られた蠅の目レンズ板のマ
スタ盤MAから電鋳法によって金属層36による蠅の目
レンズ板のスタンパSTを作る状態を示す図である。3
5は前記した多数の球体S,S…が例えばガラス球のよ
うな絶縁体の場合に設けられる導電膜であり、この透電
膜35は例えば無電界メッキによって形成される。前記
した多数の球体S,S…が金属製の球体であっても相互
に離隔して配置されているような配置態様の場合には前
記した導電膜35を形成させてから電鋳法によって金属
層36による蠅の目レンズ板のスタンパSTが作られる
ようにする。
【0028】次に、図6に製作工程の概略を示してある
蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法について説明する
。図6の(a)において40はプレス機、40aは基板
であり、また、22は熱可塑性樹脂材、42は熱融着樹
脂層である。前記の熱融着樹脂層42は前記した熱可塑
性樹脂材22が熱融着を行なう性質のものであれば不要
である。41はプレス機40の加圧板である。前記した
基板40a上には熱可塑性樹脂材22の軟化温度以上の
温度においても剛性を有する材料を用いて構成されてい
る同一の大きさを有する多数の球体S,S…を2次元的
に所定の配列態様に配列させてある。前記した多数の球
体S,S…の上に熱融着樹脂層42を有する軟化温度以
上の温度に加熱されている熱可塑性樹脂材22を載置し
て、加圧板41と基板40aとの間に圧力24,25を
加えて、前記した軟化温度以上の温度に加熱されている
蠅の目レンズ板の母盤用の熱可塑性樹脂材22が、前記
した球体Sにおける略々半分の部分まで熱可塑性樹脂材
22中に埋まる状態となるように圧着させて、前記した
多数の球体S,S…を熱融着樹脂層42によって熱可塑
性樹脂材22に固着させると図6の(b)中でMAとし
て示されている部分が一体化されて蠅の目レンズ板のマ
スタ盤MAとなされる。図6の(c)は前記のようにし
て作られた蠅の目レンズ板のマスタ盤MAから電鋳法に
よって金属層44による蠅の目レンズ板のスタンパST
を作る状態を示す図である。43は前記した多数の球体
S,S…が例えばガラス球のような絶縁体の場合に設け
られる導電膜であり、前記の透電膜43は例えば無電界
メッキによって形成される。前記した多数の球体S,S
…が金属製の球体であっても相互に離隔して配置されて
いるような配置態様の場合には前記した導電膜43を形
成させてから電鋳法によって金属層44による蠅の目レ
ンズ板のスタンパSTが作られるようにする。
【0029】図6を参照して既述した蠅の目レンズ板の
スタンパの製作方法において使用される蠅の目レンズ板
のマスタ盤MAは、基板40a上に2次元的に所定の配
列態様で配列させた多数の球体S,S…と基板40aと
の間には隙間が存在しているために、多数の球体S,S
…の片面側に軟化温度以上の温度に加熱した熱融着樹脂
層42付き熱可塑性樹脂材22を載置した後に加圧板4
1と基板40aとに圧力24,25を加えて、前記した
軟化温度以上の温度に加熱されている熱融着樹脂層42
付き熱可塑性樹脂材22が、前記した球体Sにおける略
々半分の部分まで熱融着樹脂層42付き熱可塑性樹脂材
中に埋まる状態となるように圧着させたときに、前記し
た熱融着樹脂層42付き熱可塑性樹脂材22が前記した
基板40a上に2次元的に所定の配列態様で配列されて
いる多数の球体S,S…と基板40aとの間の隙間に入
り込まないような状態に加圧力を設定する等の手段が必
要とされる。それで、図7に製作工程の概略を示してあ
る蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法では、前記のよ
うな問題点が生じないように、蠅の目レンズ板の母盤の
製作時に使用される熱可塑性樹脂材22の軟化温度以上
の温度においても剛性を有する材料を用いて構成されて
いる同一の大きさを有する多数の球体S,S…を基板2
6a上に2次元的に所定の配列態様に配列させるととも
に、前記の多数の球体S,S…における基板26a側の
球体S,S…間の隙間が前記した熱可塑性樹脂材22の
軟化温度以上の温度においても塑性を有する材料27に
よって充填されている状態にした上で、既述した図6に
ついて説明したと同様にして蠅の目レンズ板のマスタ盤
MAを作るようにしている。
【0030】図7の(a)において26aは基板であり
、27は熱可塑性樹脂材22の軟化温度以上の温度にお
いても塑性を有する材料であって、前記の熱可塑性樹脂
材22の軟化温度以上の温度においても塑性を有する材
料27の層の上に、熱可塑性樹脂材22の軟化温度以上
の温度においても剛性を有する材料を用いて構成されて
いる同一の大きさを有する多数の球体S,S…を2次元
的に所定の配列態様に配列させてある。28はプレス機
26の加圧板であり、前記の加圧板28と基板26aと
に図7の(b)に示されているように圧力24,25を
加えると、前記した熱可塑性樹脂材22の軟化温度以上
の温度においても塑性を有する材料27が、多数の球体
S,S…と基板26aとの間の隙間に圧入されて行く。 それで、前記した熱可塑性樹脂材22の軟化温度以上の
温度においても塑性を有する材料27の量を適当に設定
しておくことにより、前記した多数の球体S,S…と基
板26aとの間の隙間が、前記した熱可塑性樹脂材22
の軟化温度以上の温度においても塑性を有する材料27
によって良好に充填されている状態にすることができる
【0031】前記のように多数の球体S,S…と基板2
6aとの間の隙間が、前記した熱可塑性樹脂材22の軟
化温度以上の温度においても塑性を有する材料27によ
って良好に充填されている状態になされたプレス機26
中の多数の球体S,S…の片面側に、軟化温度以上の温
度に加熱した熱融着樹脂層42付き熱可塑性樹脂材22
を載置した後に加圧板28と基板26aとに圧力24,
25を加える直前の状態が図7の(c)に例示されてい
るが、前記した加圧板28と基板26aとに圧力24,
25を加えると、前記した軟化温度以上の温度に加熱さ
れている熱融着樹脂層42付熱可塑性樹脂材22が、前
記した球体Sにおける略々半分の部分まで蠅の目レンズ
板の母盤用の熱可塑性樹脂材中に埋まる状態となるよう
に圧着させると、前記した熱融着樹脂層42付熱可塑性
樹脂材22は、前記した球体Sにおける略々半分の部分
まで熱可塑性樹脂材22中に埋まる状態となるように圧
着させて、前記した多数の球体S,S…を熱融着樹脂層
42によって熱可塑性樹脂材22に固着させると図7の
(d)中でMAとして示されている部分が一体化されて
蠅の目レンズ板のマスタ盤MAとなされる。そして前記
のようにして作られた蠅の目レンズ板のマスタ盤MAは
、図6の(c)について既述したと同様に、電鋳法によ
って金属層による蠅の目レンズ板のスタンパSTを作る
ことができる。
【0032】次に、図8に製作工程の概略を示してある
蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法について説明する
。図8の(a)において45aは光硬化樹脂を硬化させ
る際に使用される光に対して透明な材料で作られている
基板であり、また、45は容器、6は離型材の膜であり
、Sは球体である。まず、図8の(a)に示すように基
板45a上へ2次元的に所定の配列態様で多数の球体S
,S…を配列させてある容器5内に、別の容器7から樹
脂30を注入する。次いで、基板45a側から光硬化樹
脂30を硬化させる光Psを入射させるが、この光Ps
の強度は基板45aの面から前記した球体S,S…の中
心を含む面付近までに存在している光硬化樹脂30を固
化させうるような強度にされている。前記した光Psの
照射によって基板45aと前記した球体S,S…の中心
を含む面付近までの間に存在している光硬化樹脂30が
固化された後に、固化しなかった光硬化樹脂30を除去
すると、図8の(b)に示されているように基板45a
と多数の球体S,S…とが一体化された状態の蠅の目レ
ンズ板のマスタ盤MAが得られる。そして、前記のよう
にして作られた蠅の目レンズ板のマスタ盤MAは、これ
までに既述したと同様に、電鋳法によって金属層による
蠅の目レンズ板のスタンパSTを作ることができる。
【0033】次に図9に製作工程の概略を示してある蠅
の目レンズ板のスタンパの製作方法について説明する。 図9の(a)において46aは基板であり、また、46
は容器、6は離型材の膜であり、Sは同一の大きさを有
する球体である。まず図9の(a)に示すように基板4
6a上へ2次元的に所定の配列態様で多数の球体S,S
…を配列させてある容器5内に、別の容器7から樹脂3
0を注入する。次いで図9の(b)に示すように基板4
6aとは反対側から光硬化樹脂30を硬化させる光Ps
を入射させるが、この光Psの強度は光Psの入射側か
ら球体S,S…の中心を含む面付近までに存在している
光硬化樹脂30を固化させうるような強度にされている
。前記した光Psの照射によって光Psの入射側から球
体S,S,S…の中心を含む面付近までの間に存在して
いる光硬化樹脂30が固化された後に、固化しなかった
光硬化樹脂30を除去すると、図9の(c)に示されて
いるように硬化された光硬化樹脂30aと多数の球体S
,S…とが一体化された状態の蠅の目レンズ板のマスタ
盤MAが得られる。前記のようにして作られた蠅の目レ
ンズ板のマスタ盤MAは、これまでに既述したと同様に
、電鋳法によって金属層による蠅の目レンズ板のスタン
パSTを作ることができる。
【0034】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明の蠅の目レンズ板のスタンパの製作方
法は、真円が得難く、また鏡面が得難いわりには作業が
大変な切削などの機械作業によって金型を作るのではな
く、容易に入手できる球体を用いて、所定の配列態様で
2次元的に基板に配列されている多数の同一の大きさの
球体群の配列パターンの転写を所定の回数だけ行なって
、蠅の目レンズ板成形型(スタンパ)を得るようにした
から、容易に多量生産用の蠅の目レンズ板成形型(スタ
ンパ)を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法
の実施例の工程の概要を説明するための図である。
【図2】本発明の蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法
の実施例の工程の概要を説明するための図である。
【図3】本発明の蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法
の実施例の工程の概要を説明するための図である。
【図4】本発明の蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法
の実施例の工程の概要を説明するための図である。
【図5】本発明の蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法
の実施例の工程の概要を説明するための図である。
【図6】本発明の蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法
の実施例の工程の概要を説明するための図である。
【図7】本発明の蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法
の実施例の工程の概要を説明するための図である。
【図8】本発明の蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法
の実施例の工程の概要を説明するための図である。
【図9】本発明の蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法
の実施例の工程の概要を説明するための図である。
【図10】蠅の目レンズ板のスタンパによって蠅の目レ
ンズ板を製作する工程の概要を説明するための図である
【図11】蠅の目レンズ板の一部の斜視図である。
【図12】蠅の目レンズ板の動作を説明するための図で
ある。
【符号の説明】
LAC…光カード、FEL…蠅の目レンズ(凸レンズア
レイ)、RML…記録層、BP…基板、1…保護層、2
…基材、5…容器、5a,21a,26a,29a,3
2a,40a,45a…基板、8…樹脂、22…熱可塑
性樹脂材、30…光硬化樹脂、S…球体、ST…蠅の目
レンズ板のスタンパ、MO…蠅の目レンズ板の母盤、M
A…蠅の目レンズ板のマスタ盤、

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  樹脂が注入される容器内の基板に、前
    記した樹脂とは異なる材料で構成されている同一の大き
    さを有する多数の球体を2次元的に配列させてある成形
    用の型に樹脂を注入した後に前記の樹脂を固化する工程
    と、前記した多数の球体と固化された樹脂とが一体化さ
    れている状態のものにおける前記した球体の中心を含む
    面付近で切断する工程と、固化された状態の樹脂に固着
    されている球体を除去する工程と、前記の各工程を経て
    作られた蠅の目レンズ板の母盤における球体の除去され
    た方の面の形状が転写された状態の面を有する蠅の目レ
    ンズ板のマスタ盤を得る工程と、蠅の目レンズ板のマス
    タ盤に電鋳を行なって蠅の目レンズ板のスタンパを得る
    工程とからなる蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法。
  2. 【請求項2】  蠅の目レンズ板の母盤の製作時に使用
    される熱可塑性樹脂材の軟化温度以上の温度においても
    剛性を有する材料を用いて構成されている同一の大きさ
    を有する多数の球体を基板上に2次元的に配列させてあ
    る成形型の上に、軟化温度以上の温度に加熱した蠅の目
    レンズ板の母盤用の熱可塑性樹脂材を、前記した球体の
    略々半分が蠅の目レンズ板の母盤用の熱可塑性樹脂材中
    に埋まる状態になるように圧着させる工程と、前記した
    多数の球体による凹部が形成されている状態のものとし
    て得られた蠅の目レンズ板の母盤における球体による凹
    部が形成されている方の面の形状が転写された状態の面
    を有する蠅の目レンズ板のマスタ盤を得る工程と、蠅の
    目レンズ板のマスタ盤に電鋳を行なって蠅の目レンズ板
    のスタンパを得る工程とからなる蠅の目レンズ板のスタ
    ンパの製作方法。
  3. 【請求項3】  蠅の目レンズ板の母盤の製作時に使用
    される熱可塑性樹脂材の軟化温度以上の温度においても
    剛性を有する材料を用いて構成されている同一の大きさ
    を有する多数の球体を基板上に2次元的に配列させると
    ともに、前記の多数の球体における基板側の球体間を前
    記した熱可塑性樹脂材の軟化温度以上の温度においても
    塑性を有する材料によって充填して構成した成形型上に
    、軟化温度以上の温度に加熱した蠅の目レンズ板の母盤
    用の熱可塑性樹脂材を、前記した球体の略々半分が蠅の
    目レンズ板の母盤用の熱可塑性樹脂材中に埋まる状態に
    なるように圧着させる工程と、前記した多数の球体によ
    る凹部が形成されている状態のものとして得られた蠅の
    目レンズ板の母盤における球体による凹部が形成されて
    いる方の面の形状が転写された状態の面を有する蠅の目
    レンズ板のマスタ盤を得る工程と、蠅の目レンズ板のマ
    スタ盤に電鋳を行なって蠅の目レンズ板のスタンパを得
    る工程とからなる蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法
  4. 【請求項4】  光硬化樹脂が注入される容器内の基板
    に、同一の大きさを有する多数の球体を2次元的に配列
    させてある成形用の型に光硬化樹脂を注入する工程と、
    前記の球体が接している基板側とは反対の側から光硬化
    樹脂の硬化用の光を照射して前記した球体の中心を含む
    面付近までの光硬化樹脂を固化させる工程と、前記の各
    工程を経て作られた蠅の目レンズ板の母盤における前記
    した球体による凹部が形成されている方の面の形状が転
    写された状態の面を有する蠅の目レンズ板のマスタ盤を
    得る工程と、蠅の目レンズ板のマスタ盤に電鋳を行なっ
    て蠅の目レンズ板のスタンパを得る工程とからなる蠅の
    目レンズ板のスタンパの製作方法。
  5. 【請求項5】  光硬化樹脂が注入される容器内の基板
    に、同一の大きさを有する不透明な多数の球体を2次元
    的に配列させてある成形用の型に光硬化樹脂を注入する
    工程と、前記の球体が接している基板側とは反対の側か
    らから光硬化樹脂の硬化用の光を照射して前記した球体
    の中心を含む面付近までの光硬化樹脂を固化させる工程
    と、固化された光硬化樹脂における前記した球体による
    凹部の形成されている部分の周囲の突起部を除去する工
    程と、前記の各工程を経て作られた蠅の目レンズ板の母
    盤における前記した球体による凹部が形成されている方
    の面の形状が転写された状態の面を有する蠅の目レンズ
    板のマスタ盤を得る工程と、蠅の目レンズ板のマスタ盤
    に電鋳を行なって蠅の目レンズ板のスタンパを得る工程
    とからなる蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法。
  6. 【請求項6】  同一の大きさを有する多数の球体を基
    板上に2次元的に配列させるとともに、前記の多数の球
    体における基板側の球体間を接着剤によって充填して基
    板と一体化させた成形型を得る工程と、前記した成形型
    における球体の面側に電鋳を行なって蠅の目レンズ板の
    スタンパを形成させる工程とからなる蠅の目レンズ板の
    スタンパの製作方法。
  7. 【請求項7】  同一の大きさを有する多数の球体を基
    板上に2次元的に配列させるとともに、熱可塑性樹脂材
    を軟化温度以上の温度に加熱して前記した球体の略々半
    分が熱可塑性樹脂材中に埋まる状態で融着するように圧
    着させて成形型を得る工程と、前記した成形型における
    球体の面側に電鋳を行なって蠅の目レンズ板のスタンパ
    を形成させる工程とからなる蠅の目レンズ板のスタンパ
    の製作方法。
  8. 【請求項8】  同一の大きさを有する多数の球体を基
    板上に2次元的に配列させ、また、前記の多数の球体に
    おける基板側の球体間を前記した熱可塑性樹脂材の軟化
    温度以上の温度においても塑性を有する材料によって充
    填するとともに、熱可塑性樹脂材を軟化温度以上の温度
    に加熱して前記した球体の略々半分が熱可塑性樹脂材中
    に埋まって球体に融着する状態となるように球体に圧着
    させて成形型を得る工程と、前記した成形型における球
    体の面側に電鋳を行なって蠅の目レンズ板のスタンパを
    形成させる工程とからなる蠅の目レンズ板のスタンパの
    製作方法。
  9. 【請求項9】  光硬化樹脂が注入される容器の基板部
    を光硬化樹脂の硬化用の光に対して透明な材料で構成し
    、前記した容器の基板部上に、同一の大きさを有する多
    数の球体を2次元的に配列させた容器に光硬化樹脂を注
    入する工程と、前記した容器の基板側から光硬化樹脂の
    硬化用の光を照射して前記した球体の中心を含む面付近
    までの光硬化樹脂を固化させるとともに基板部と一体化
    させて、蠅の目レンズ板のスタンパを形成させる工程と
    からなる蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法。
  10. 【請求項10】  光硬化樹脂が注入される容器内の基
    板に、同一の大きさを有する多数の球体を2次元的に配
    列させてある成形用の型に光硬化樹脂を注入する工程と
    、前記の球体が接している基板側とは反対の側から光硬
    化樹脂の硬化用の光を照射して前記した球体の中心を含
    む面付近までの光硬化樹脂を固化させて成形型を得る工
    程と、前記した成形型における球体の面側に電鋳を行な
    って蠅の目レンズ板のスタンパを形成させる工程とから
    なる蠅の目レンズ板のスタンパの製作方法。
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