JPH0432265Y2 - - Google Patents

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JPH0432265Y2
JPH0432265Y2 JP1987058045U JP5804587U JPH0432265Y2 JP H0432265 Y2 JPH0432265 Y2 JP H0432265Y2 JP 1987058045 U JP1987058045 U JP 1987058045U JP 5804587 U JP5804587 U JP 5804587U JP H0432265 Y2 JPH0432265 Y2 JP H0432265Y2
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resin
steel material
layer
corrosion
resin lining
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、防食用樹脂ライニングを施した各種
用途の樹脂ライニング鋼材に関する。
〔従来の技術〕
従来では、図面第6図に示すように、鋼材1の
表面に対して樹脂ライニング層2,3を形成する
際には、単に鋼材1の表面に樹脂ライニング層
2,3を重ねて形成していた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、防食用樹脂ライニングを施した場合、
その外周からの腐食は効果的に防止できるもの
の、樹脂ライニング層の端部にあたる部分が腐食
域にある場合、腐食が鋼材表面上を、樹脂ライニ
ング層の裏面側にまわり込む状態で進行し、その
ために、樹脂ライニング層にいわゆるフクレ等を
生じて樹脂ライニング層の破壊を招く問題があつ
た。
つまり、第6図は、クロメート処理を施した鋼
材1表面にエポキシ樹脂系のプライマー層2、及
び防食用ポリエチレン樹脂層3をその順に形成し
た従来の一般的な防食樹脂ライニング構成を示す
が、樹脂ライニング不存部Aで発生した腐食が鋼
材1の表面上を進行してプライマー層2の裏面側
に入り込み、その後もプライマー層2の裏面側で
鋼材1表面上を進行して樹脂ライニング2,3に
フクレ等を生じさせる原因となつていた。
本考案の目的は、樹脂ライニングの端部におけ
る合理的な処理により、上述の如き樹脂ライニン
グ層の破壊につながるライニング層端部からの鋼
材表面上の腐食進行を効果的に防止する点にあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案による樹脂ライニング鋼材の特徴構成
は、防食用樹脂ライニングを施した樹脂ライニン
グ鋼材において、前記の防食用樹脂ライニングを
施した範囲のうち、その防食用樹脂ライニングを
施した範囲の端部部分を除く中間部では、樹脂ラ
イニング層を鋼材の表面に対して直接に形成する
とともに、前記端部部分では、前記樹脂ライニン
グ層と鋼材の表面との間で防食用金属の溶射層を
鋼材の表面に対し形成してあることにあり、その
作用・効果は次の通りである。
〔作用〕
つまり、樹脂ライニング層の不存部で発生した
腐食が鋼材表面上を進行して樹脂ライニング層の
端部にまで至つたとしても、その端部で、樹脂ラ
イニング層と鋼材の表面との間で鋼材表面に対し
て形成した防食用金属の溶射層により、それ以後
の鋼材表面上の腐食進行、すなわち、樹脂ライニ
ング層の裏面側にまわり込む形態の腐食進行は食
い止められる。
〔考案の効果〕
その結果、樹脂ライニングの裏面側への腐食の
まわり込み進行に起因した樹脂ライニング層のフ
クレやそれにつながる樹脂ライニング層の破損を
効果的に防止できて、樹脂ライニング層を保全で
き、ひいては、鋼材に対する樹脂ライニング層に
よる防食が従前に比して、より信頼性の高い確実
なものとなつた。
又、本考案によれば、コスト的に高価な金属溶
射を端部処理として樹脂ライニング層の端部にあ
たる鋼材表面上の部分箇所にのみ限定的に施すも
のであるから、コストアツプはわずかであり、更
に、金属溶射層は耐熱性が高くて樹脂ライニング
層の形成の際に加熱処理を行つたとしても何ら問
題もないことから樹脂ライニング層の形成方法が
制約されることも無く、コスト面並びに製作面の
いずれにおいても有利である。
〔実施例〕
次に本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は樹脂ライニング鋼材におけるライニン
グ構成を示し、クロメート処理を施した鋼材1の
表面にエポキシ樹脂系のプライマー層2を形成
し、更に、そのプライマー層2の上に防食用のポ
リエチレン樹脂層3を形成してある。
プライマー層2及びポリエチレン樹脂層3は、
予熱処理を施した鋼材1の表面に粉体プライマー
材、及び、粉体ポリエチレン材をその順に散布に
より塗着させて予熱の熱により溶融させ、もつ
て、重層に形成したものである。
鋼材1の表面上においてプライマー層2及びポ
リエチレン層3の端部には、プライマー層2と鋼
材1の表面との間でライニング域とライニング不
存域とにわたらせて、防食用の金属溶射層4を鋼
材1の表面に対し形成してあり、この金属溶射層
4により、ライニグ不存部で発生した腐食が鋼材
表面上を進行してプライマー層2の裏面側にまわ
り込むことを防止するようにしてある。
この金属溶射層4は、プライマー層2及びポリ
エチレン層3の形成のための鋼材1の予熱処理に
先立つて、それらライニング層2,3の端部にあ
たる鋼材表面箇所にアルミや亜鉛等の防食用金属
を溶射して形成したものである。
又、金属溶射層4の厚みは200〜300μ程度とし
てある。
〔別実施例〕
次の本考案の別実施例を列記する。
[1] 第2図に示すように、防食用金属の溶射
層4上で樹脂ライニング層2,3の端部に対
し、ポリエチレン樹脂等の粘着性防食シール5
を施しても良い。
[2] 樹脂ライニング層2,3と金属溶射層
4、並びに、鋼材1端部との位置関係は、第3
図に示すように樹脂ライニング層2,3と金属
溶射層4との端縁がほぼ同じ位置となるような
関係、又、第4図に示すように、樹脂ライニン
グ層2,3と金属溶射層4と鋼材1の三者の端
縁がほぼ同じ位置となるような関係、あるい
は、第5図に示すように金属溶射層4の全体を
樹脂ライニング層2,3の端部が被覆するよう
な位置関係であつても良い。
[3] 溶射層4を形成する防食用金属としては
アルミニウムや亜鉛の他、種々の金属を適用で
きる。
[4] 又、防食用金属溶射層4の厚み、並び
に、巾は適宜決定すれば良い。
[5] 鋼材を水中使用する場合には、鋼材の水
没部に鉄よりもイオン化傾向の高い金属を付設
することを並用すれば、より一層防食効果が向
上する。
[6] 防食用樹脂ライニング材は、ポリエチレ
ン樹脂の他にポリウレタン樹脂等であつても良
く、具体的樹脂材質は不問であり、又、樹脂ラ
イニング層の重層化等、その形成形態、並び
に、形成方法も不問である。
[7] 本考案は、樹脂ライニング鋼管や、樹脂
ライニング鋼製矢板、あるいは、樹脂ライニン
グ鋼製杭等、種々の用途の樹脂ライニング鋼材
に適用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す断面図である。
第2図ないし第5図は夫々、本考案の別実施例を
示す断面図である。第6図は従来例を示す断面図
である。 1……鋼材、2,3……樹脂ライニング層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 防食用樹脂ライニングを施した樹脂ライニング
    鋼材であつて、 前記の防食用樹脂ライニングを施した範囲のう
    ち、その防食用樹脂ライニングを施した範囲の端
    部部分を除く中間部では、樹脂ライニング層2を
    鋼材1の表面に対して直接に形成するとともに、 前記端部部分では、前記樹脂ライニング層2と
    鋼材1の表面との間で防食用金属の溶射層4を鋼
    材1の表面に対し形成してある樹脂ライニング鋼
    材。
JP1987058045U 1987-04-15 1987-04-15 Expired JPH0432265Y2 (ja)

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JPS63163934U JPS63163934U (ja) 1988-10-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0345878Y2 (ja) * 1985-04-05 1991-09-27

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JPS63163934U (ja) 1988-10-26

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