JPH0432150A - 高圧金属蒸気放電灯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的コ （産業上の利用分野） 本発明は、高圧ナトリウムランプなどに適用して有効な
高圧金属蒸気放電灯の構造に関する。

（従来の技術） 例えば、高圧ナトリウムランプは、透光性アルミナなど
からなるセラミックス製発光管の両端に電極を封装する
とともに、内部に発光金属としてナトリウム、また緩衝
ガス用金属として水銀、および始動用希ガスを封入して
あり、この発光管を外管に収容して２重管構造をなして
おり、高輝度放電灯の中でも発光効率が高いことがら、
省エネルギーに適したランプとして注目されている。

このような高圧ナトリウムランプにおいて、更に発光効
率を高めるには、発光管の温度を高くしてナトリウムの
蒸気圧を高めることが有効であり、ナトリウムの蒸気圧
が高くなると発光色が次第に重色光に近づき、演色性も
向上する等の利点がある。

点灯中の発光管の温度を高くする手段として、発光管か
ら放出される赤外線を反射して発光管に戻すことにより
この赤外線で発光管の管壁を暖める提案がなされており
、このようにすれば発光色の内の赤成分も若干遮断され
るので、色温度の改善も可能である。

従来の場合、可視光を透過し赤外線を反射する膜を外管
の外面に形成したもの（特開昭５９−１０１７５６号）
が知られている。

つまり、赤外線反射膜はＴｉ０−５ｉｎ２等のような金
属酸化物により形成されているが、この赤外線反射膜は
真空または酸素の存在する雰囲気で５００℃以上の高温
に晒されると短時間に酸素が昇華してしまう性質がある
。このためこのような赤外線反射膜を発光管バルブの外
面に形成した場合は、酸素が飛散して外管の内面に付着
し、外管の早期黒化を招く。

このため、赤外線反射膜は外管の外面に形成されている
。

しかしながら、赤外線反射膜を外管の外面に形成した場
合、この反射膜で反射された赤外線で外管が加熱される
ばかりでなく、赤外線反射膜を焼成する時に塗布母体と
なる外管が８００〜９００℃程度まで温度上昇するので
、外管としては耐熱性に優れた石英ガラスを用いる必要
がある。ところが、石英ガラスからなる外管は加工が困
難であり、高価になる。

そこで、外管と発光管の間に発光管を取り巻くようにし
て石英ガラスよりなる中間チューブを配置し、この中間
チューブの外面または内面に赤外線反射膜を形成する構
造が検討されている。

このようにすれば、発光管から放射された赤外線は中間
チューブの表面に形成した赤外線反射膜で反射されて発
光管に戻され、よって発光管の管壁温度を高めて発光効
率を向上させ、また外管には赤外線が届かないので外管
の温度上昇が規制され、このため外管を安価で加工が容
易な硬質ガラス等で製造することができる等の利点があ
る。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上記のように赤外線反射膜を形成した中
間チューブを外管に収容したものは、この中間チューブ
の温度上昇が大きく、５００’Ｃ以上に達しないにして
も、赤外線反射膜の熱劣化が心配され、酸化物の飛散に
よる外管の黒化も心配される。

本発明はこのような事情にもとづきなされたもので、そ
の目的とするところは、赤外線反射膜の温度上昇を抑止
し赤外線反射膜の熱劣化および外管の黒化を防止するこ
とができる高圧金属蒸気放電灯を提供しようとするもの
である。

［発明の構成］ （課題を解決するための手段） 本発明は、赤外線反射膜を形成した中間チューブの外面
を略全面に亘り外管の内面に当接させたことを特徴とす
る。

（作　用） 本発明によれば、中間チューブの外面が略全面に亘り外
管に接触するから、中間チューブの熱が外管を通じて外
部に放出され、よって中間チューブおよび赤外線反射膜
の温度上昇を抑止することができる。このため赤外線反
射膜の熱劣化および外管の黒化を防止することができる
。

（実施例） 以下本発明について、第１図に示す第１の実施例にもと
づき説明する。

図面は１５０Ｗタイプの高圧ナトリムランプを示し、図
において１は外管である。この外管１は外径２７■、肉
厚１■の硬質ガラスからなり、両端に圧潰封止部２，２
を形成しである。

外管１には発光管３が収容されている。

発光管３は、外径８■の多結晶アルミナまたは単結晶ア
ルミナなどのセラミックチューブより形成されたバルブ
の端部を閉塞壁で閉塞し、この端部には電極支持構体４
．４を介して電極５．５が封装されている。

電極５．５は、タングステンからなる電極軸と、この電
極軸に巻回されたタングステンからなる電極コイルとで
構成されている。

上記発光管３内には、発光金属としてナトリウム、また
緩衝ガス用金属として水銀、および始動用希ガスを封入
しである。

上記電極支持構体４．４はそれぞれ線径０．４１程度の
ニオブ線からなるホルダー６．６に溶接されており、こ
れらホルダー６．６はサポートワイヤ７．７に接続され
ている。

サポートワイヤ７．７は線径０，７■程度のモリブデン
線により形成され、一端はそれぞれ給電線８．８に接続
されている。これら給電線８．８は外管１の端部に形成
した圧潰封止部２．２を気密に貫通して外部に導出され
ている。

外管１内には中間チューブ１０が収容されている。

中間チューブ１０は石英ガラスからなり上記発光管３を
包囲しており、その外面または内面に（本実施例では外
面）赤外線反射膜１１を形成しである。

赤外線反射膜１１はＴｉＯに薄膜と５ｉｎ２の薄膜を多
層に積層して形成されており、可視光を透過するが赤外
線は反射する。

上記中間チューブ１０は、外面、したがって赤外線反射
膜１１が外管１の内面にその殆ど全面が接触するように
して外管１内に嵌挿されており、端部は上記サポートワ
イヤ７．７に押されて支持され、したがって外管１内に
軸方向に移動不能に支持されている。

なお、１３は給電線８．８を外管１の中心に機械的に保
持する支持板、１４はゲッタである。

このような構成の高圧ナトリムランプについて作用を説
明する。

ランプの点灯中、発光管３から放出される赤外線は中間
チューブ１０に形成した可視光を透過し赤外線を反射す
る膜１１で反射され、したがって反射された赤外線が発
光管３に戻されてこの赤外線で発光管３の管壁を暖める
から発光効率が向上し、演色性も向上する。

この場合、赤外線は中間チューブ１０に形成した赤外線
反射膜１１で反射するから外管１には届かず、または外
管１に到達する量が少なく、シたがって外管１の温度上
昇を抑制することができる。

具体的には外管１の温度を３００’Ｃ以下に規制できる
ことが確認されており、このため外管１を安価で加工の
容易な硬質ガラスで製造することができる。

また、中間チューブ１ｏは外管１に収容されており、し
かも赤外線反射膜１１で反射された赤外線が通るのでこ
の中間チューブ１ｏの温度上昇は、５００℃以上に達し
ないにしてもかなり上昇する。

本実施例では、中間チューブ１０の外面を略全面に亘り
外管１の内面に当接させたので、中間チューブ１０の熱
が外管１の壁を通じて外部に放出されることになる。

このため、中間チューブ１０および赤外線反射膜１１の
温度上昇が抑止される。よって、赤外線反射膜１１の熱
劣化が防止され、飛散が生じないから外管１の黒化を防
止することができる。

また、上記実施例の中間チューブ１０は円筒形であり、
予め長尺な石英チューブの外面に赤外線反射膜１１を形
成しておき、これを所定長さに切断することにより得る
ことができる。したがって、赤外線反射膜１１を形成し
た中間チューブ１ｏを容易に得ることができ、安価に製
造できる。

このような中間チューブ１０は外管１に嵌挿すればよい
ので、高圧ナトリウムランプの製造も容易である。

なお、本発明は上記実施例に制約されるものではない。

すなわち、上記第１の実施例は両端封止形の高圧ナトリ
ウムランプに適用したが、ランプ構造は第２図に示す第
２の実施例のように、一端に口金２０を設けた片封止形
のランプであってもよい。

なお、２１・・・は中間チューブ１ｏを軸方向に移動し
ないように規制するチューブ支持ワイヤであり、サポー
トワイヤ７．７に溶接されている。

また、本発明は高圧ナトリウムランプに限定されるもの
ではなく、メタルハライドランプであっても適用可能で
ある。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によると、中間チューブの外
面が略全面に亘り外管に接触するがら、中間チューブの
熱が外管を通じて外部に放出され、よって中間チューブ
およびこれに形成した紫外線反射膜の温度上昇を抑止す
ることができる。このため赤外線反射膜の熱劣化および
外管の黒化を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例を示し、高圧ナトリウム
ランプの断面図、第２図は本発明の第２の実施例を示し
、 高圧ナ ト リウムランプの断面図 である。 １・・・外管、 ３・・・発光管、 ０・・・中間チューブ、 １・・・赤外線反射膜。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 電極を備えた発光管内に発光金属と緩衝用金属および始
   動用希ガスを封入し、この発光管を外管内に収容すると
   ともに、これら発光管と外管との間に発光管を包囲する
   中間チューブを設け、この中間チューブには赤外線反射
   膜を形成した高圧金属蒸気放電灯において、 上記赤外線反射膜を形成した中間チューブの外面を略全
   面に亘り上記外管の内面に当接させたことを特徴とする
   高圧金属蒸気放電灯。