JPH04321182A - 色調整方法および色調整装置 - Google Patents

色調整方法および色調整装置

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JPH04321182A
JPH04321182A JP3090737A JP9073791A JPH04321182A JP H04321182 A JPH04321182 A JP H04321182A JP 3090737 A JP3090737 A JP 3090737A JP 9073791 A JP9073791 A JP 9073791A JP H04321182 A JPH04321182 A JP H04321182A
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Yoshiharu Suzuki
祥治 鈴木
Tadakazu Kusunoki
楠 忠和
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像から抽出さ
れた調整対象領域の色を調整する色調整方法および色調
整装置に関する。コンピュータを利用したデザインシス
テムを用いて商品やポスターなどをデザインする際やコ
ンピュータグラフィクスを作成する際には、画像の指定
した領域に色を割り当てたり、その領域の色を調整する
処理が必要とされている。
【0002】
【従来の技術】従来の色調整方法としては、目標とする
色そのものを指定し、調整対象領域を指定された目標色
に変更する方法がある。この場合は、図8に示すように
、ディスプレイに様々な色の四角形を並んだカラーパレ
ットを表示しておき、操作者がこのカラーパレットから
目標色を選択することにより、調整対象領域の色を目標
色に変更することができる。
【0003】また、色のパラメータ(例えば色相,彩度
,明度など)の変化量を指定することにより、調整対象
領域の色を調整する方法もある。例えば、図9に示すよ
うに、ディスプレイ上に上述した各パラメータのスケー
ルと各パラメータの調整用つまみを示すアイコンを表示
し、操作者がこのつまみを用いてパラメータの変化量を
指定するようになっている。この場合は、各画素の色を
上述した各パラメータで表した画像データに、指定され
た変化量をそれぞれ加え、各画素の色を色空間において
移動させることにより、調整対象領域の色を微妙な階調
変化を保ちながら調整することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カラーパレ
ットを用いる方法は、操作者が目標色を選択するだけで
よいので、単純なインタフェースで色調整処理を行うこ
とができる。しかし、調整対象領域内の全ての画素が一
律に目標色に変更されるので、階調変化を有する領域の
色調整に用いると、立体感や微妙な色彩変化が失われて
しまう。このため、主に、アニメーションなどの色数が
少ない画像の調整に用いられていた。
【0005】一方、色のパラメータの変化量を指定する
方法では、上述したように、調整対象領域における階調
変化を保ちながら色の調整を行うことができる。しかし
、色相,彩度,明度などのパラメータの変化量と変更後
の色との対応関係を直観的に把握することは難しいため
、この方法で色調整を行うためには、操作者に充分な経
験が必要とされていた。
【0006】また、通常の画像においては、物体を表す
画像の輪郭部分は次第にぼけながら背景に溶け込んでい
るため、物体を表す部分を調整対象領域として色調整を
行う際には、その輪郭部分のどこかを境界として調整対
象領域の抽出が行われる。このような調整対象領域に含
まれる全ての画素に同一の変化量を適用したのでは、上
述した輪郭部分の中で調整対象領域の内側にある部分と
外側にある部分との間に色のギャップが生じてしまう。 このような色のギャップによる偽の輪郭は、人間の視覚
によって敏感に捉えられ、色調整処理によって大幅に画
質が劣化した印象を与えてしまっていた。
【0007】ここで、一般に、物体を表す画像の輪郭部
分は、その物体の色と背景の色とが混じり合った色とな
っており、その物体の中央部の代表的な色と輪郭部分の
色とは、色空間において離れた位置にある場合が多い。 このような特徴を考慮して、調整対象領域の代表的な色
と輪郭部分などの色とを色空間においてそれぞれ移動さ
せて、調整対象領域の色を調整すれば、色調整処理に伴
う偽の輪郭の発生を抑えて自然な画像を得ることができ
る。
【0008】本発明は、単純なインタフェースで、階調
変化を保って画像の色を調整するとともに、調整対象領
域の各画素の色の特徴に応じて、色の調整を行う色調整
方法および色調整装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1(a) は、請求項
1の発明の原理を示す図である。請求項1の発明は、カ
ラー画像から抽出された調整対象領域の色を調整する色
調整方法において、調整対象領域に含まれる画像データ
に基づいて、調整対象領域の色を代表する代表色を決定
し、調整対象領域の調整後の色の目標となる目標色の入
力に応じて、代表色から目標色への色空間における移動
を示す基本ベクトルを求め、基本ベクトルで示される方
向および距離に従って、調整対象領域に含まれる画像デ
ータを色空間において移動することを特徴とする。
【0010】図1(b) は、請求項2の発明の原理を
示す図である。請求項2の発明は、カラー画像から抽出
された調整対象領域に含まれる各画素の色を表す画像デ
ータに基づいて、調整対象領域の色を代表する代表色を
決定し、調整対象領域の調整後の色の目標となる目標色
の入力に応じて、代表色から目標色への色空間における
移動を示す基本ベクトルを求め、調整対象領域に含まれ
る各画像データの色空間における位置に基づいて、各画
像データに対応する重みをそれぞれ求め、基本ベクトル
に重みを乗じて得られるベクトルに従って、対応する画
像データを色空間において移動することを特徴とする。
【0011】図2は、請求項3の発明の構成を示す図で
ある。請求項3の発明は、カラー画像から抽出された調
整対象領域に含まれる各画素の色を表す画像データの入
力に応じて、調整対象領域の色を代表する代表色を決定
する代表色決定手段111と、調整対象領域の調整後の
色の目標となる目標色を入力する目標色入力手段112
と、代表色と目標色とが入力され、代表色から目標色へ
の色空間における移動を示す基本ベクトルを求める基本
ベクトル算出手段113と、基本ベクトルに従って、各
画像データを色空間において移動する移動手段114と
を備えたことを特徴とする。
【0012】図3は、請求項4の発明の構成を示す図で
ある。請求項4の発明は、カラー画像から抽出された調
整対象領域に含まれる各画素の色を表す画像データの入
力に応じて、調整対象領域の色を代表する代表色を決定
する代表色決定手段111と、調整対象領域の調整後の
色の目標となる目標色を入力する目標色入力手段112
と、代表色と目標色とが入力され、代表色から目標色へ
の色空間における移動を示す基本ベクトルを求める基本
ベクトル算出手段113と、各画像データと代表色との
色空間における相対位置に対応する重みをそれぞれ生成
する重み生成手段121と、基本ベクトルに重みを乗じ
て得られるベクトルに従って、各画像データを色空間に
おいて移動する移動手段122とを備えたことを特徴と
する。
【0013】図4は、請求項5の発明の構成を示す図で
ある。請求項5の発明は、カラー画像から抽出された調
整対象領域に含まれる各画素の色を表す画像データの入
力に応じて、調整対象領域の色を代表する代表色を決定
する代表色決定手段111と、調整対象領域の調整後の
色の目標となる目標色を入力する目標色入力手段112
と、代表色と目標色とが入力され、代表色から目標色へ
の色空間における移動を示す基本ベクトルを求める基本
ベクトル算出手段113と、色空間における画像データ
の分布密度に基づいて、各画像データに対応する重みを
それぞれ生成する重み生成手段131と、基本ベクトル
に重みを乗じて得られるベクトルに従って、各画像デー
タを色空間において移動する移動手段122とことを特
徴とする。
【0014】
【作用】本発明は、調整対象領域の画像データから求め
た代表色と入力される目標色とに基づいて基本ベクトル
を求め、色空間において、調整対象領域に含まれる画像
データをこの基本ベクトルに従って移動させることによ
り、調整対象領域の微妙な階調変化を保ちながら色の調
整を行うことができる。また、従来のように、基本ベク
トルそのものを色を表す各パラメータの変化量として入
力する必要がないので、インタフェースを簡単にするこ
とができる。
【0015】更に、各画像データの色空間における位置
に対応する重みを求め、この重みを基本ベクトルに乗じ
て各画像データの色空間における移動量を増減すること
により、各画素の色の特徴に応じて色の調整を行うこと
ができる。また、請求項3の発明は、目標色入力手段1
12による目標色の入力に応じて、代表色決定手段11
1と基本ベクトル算出手段113とが基本ベクトルを算
出し、移動手段114が、上述した基本ベクトルに従っ
て色空間において各画像データを移動するので、調整対
象領域の微妙な階調変化を保ちながら色の調整を行うこ
とができる。また、色を表す各パラメータの変化量に代
えて、目標色そのものを入力すればよいので、インタフ
ェースを単純化することができる。
【0016】請求項4の発明は、重み生成手段121が
、各画素に対応する画像データと代表色との相対位置に
よって各画素の色の特徴を評価し、それぞれ対応する重
みを生成するので、移動手段122が、各画素に対応す
る重みと基本ベクトルとに基づいて、対応する画像デー
タを色空間において移動することにより、各画素の色の
特徴に応じて、色を調整することが可能となる。
【0017】また、請求項5の発明は、重み生成手段1
31が、各画素に対応する画像データの色空間での位置
における画像データの分布密度によって各画素の色の特
徴を評価し、それぞれ対応する重みを生成するので、移
動手段122が、各画素に対応する重みと基本ベクトル
とに基づいて、対応する画像データを色空間において移
動することにより、各画素の色の特徴に応じて、色を調
整することが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図5は、本発明の色調整装置を備え
た画像処理システムの実施例構成を示す。図5において
、画像処理システムは、画像読取装置201が原稿から
読み取った画像や画像作成装置202で作成した画像を
画像保持メモリ203に格納し、領域抽出装置204が
、入力される指示に応じて、調整対象領域として指定さ
れた領域の各画素の色を表す画像データをこの画像保持
メモリ203から抽出して色調整装置210に入力する
構成となっている。また、上述した画像保持メモリ20
3内の元の画像データと色調整装置210によって調整
された領域の画像データとを表示用メモリ205に入力
して合成し、得られた画像データに基づいて、カラーモ
ニタ206がカラー画像を表示する構成となっている。
【0019】以下、色調整装置210の構成および動作
について説明する。上述した領域抽出装置204によっ
て抽出された画像データは、座標変換部211を介して
メモリ212に格納されている。ここで、画像処理シス
テムで各画素の色を表すために用いられているRGB表
色系においては、人間が見分けることができる最小の色
度差に対応する色空間での距離は、色空間における位置
によって大きくことなっている。このため、上述した座
標変換部211により、比較的に歪みの少ない表色系(
例えば、HSV表色系やL* a* b* 表色系)に
変換しておくことが望ましい。この座標変換部211は
、例えばルックアップテーブルを用いて構成し、RGB
表色系の画像データの入力に応じて、対応するHSV表
色系の画像データを出力する構成とすればよい。以下、
HSV表色系の画像データを単に画像データと称する。
【0020】図5において、分類処理部213と判定処
理部214とは、代表色決定手段111を形成しており
、分類処理部213が、上述したメモリ212から各画
素の画像データを順次に読み出しながら色別に分類し、
比較処理部214が、分類結果を比較して、最も出現頻
度の高い色を代表色とし、この代表色を表す画像データ
を出力する構成となっている。以下、この代表色を表す
画像データを代表色データと称する。
【0021】通常、最も頻繁に現れる画像データで表さ
れる色が、抽出した領域を代表する色であるから、上述
したようにして代表色を自動的に決定することができる
。例えば、上述した領域抽出装置204によって、物体
の表面を表す部分が調整対象領域として抽出された場合
は、その物体の中央部の鮮やかな色の出現頻度が最も高
いので、その色が代表色とされる。
【0022】また、図5において、マウス221とカラ
ーパレット222と座標変換部223とは、目標色入力
手段112を形成している。この目標色入力手段112
において、マウス221は、所望の色が表示されている
カラーパレット222上の位置を指定し、これに応じて
、カラーパレット222が、該当する位置に表示された
色をRGB表色系で表す画像データを座標変換部223
に送出し、この座標変換部223が、上述した座標変換
部211と同様にして、HSV表色系の画像データに変
換し、目標色データとして出力する構成となっている。
【0023】この目標色データと上述した代表色データ
とは、基本ベクトル算出手段113に相当する減算回路
231に入力され、この減算回路231により、目標色
データから代表色データを差し引くことにより、代表色
を目標色に変更するための色空間における移動量および
移動方向を表す基本ベクトルが得られる。例えば、代表
色データをC0 (a0, b0, c0)および目標
色データをC1 (a1, b1, c1)とすると、
基本ベクトルDは(a1−a0, b1−b0, c1
−c0) となる。
【0024】また、図5において、距離算出部241と
重み算出部242とは、重み生成手段121を形成して
おり、距離算出部241が、メモリ212内の各画素の
画像データと上述した代表色データとの色空間における
距離rを算出し、重み算出部242が、この距離に対応
する重みを算出する構成となっている。ここで、代表色
は調整対象領域の全体を代表する色であるから、各画素
の画像データと代表色データとの色空間における相対位
置により、各画素の色と他の画素の色との相互関係を表
して、各画素の色の特徴を評価することができる。また
、上述したように、HSV表色系の色空間においては、
最小の色度差に対応する色空間での距離がほぼ均等であ
るので、代表色データと各画像データとの相対位置を相
互間の距離で評価することができる。
【0025】従って、図5に示すように、各画像データ
と代表色データとの距離を算出する距離算出部241と
、この距離算出部241によって得られた距離に対応す
る重みを算出する重み算出部242とを備えて重み生成
手段121を構成すればよい。また、この重み算出部2
42は、代表色データと各画像データとの相対位置に対
応する重みをその距離rの関数と考えて重みを算出すれ
ばよく、例えば、上述した距離rの増大に応じて『1』
から『0』まで単調減少する重み関数f(r) に各画
像データに対応して算出された距離rxを代入して重み
を求めればよい。
【0026】このようにして各画像データと代表色デー
タとの相対位置に対応する重みが得られ、各画素の画像
データおよび上述した基本ベクトルDとともに移動手段
122に入力される。この移動手段122は、乗算回路
251と加算回路252とから形成されており、乗算回
路251が、各画素に対応する重みと基本ベクトルDと
を乗算して各画素に対応する色空間における移動量を算
出し、加算回路252が、各画素の画像データに該当す
る移動量を加算することにより、各画像データを色空間
において移動させる構成となっている。
【0027】この場合は、画像データX( ax, b
x, cx)に上述した移動処理を施して得られる画像
データY( ay, by, cy )は、基本ベクト
ル(a1−a0, b1−b0, c1−c0) ,こ
の画像データXと代表色データとの距離rxおよび重み
関数f(r) とを用いて、 ay =ax +f(rx)・(a1 −a0 )by
 =bx +f(rx)・(b1 −b0 )cy =
cx +f(rx)・(c1 −c0 )で表される。
【0028】このようにして、各画素の色の特徴を画像
データと代表色データとの色空間における距離によって
評価し、この距離に対応する重みを付けたベクトルに従
って、色空間において各画素の色を表す画像データを移
動させることにより、各画素の色をその特徴に応じて調
整することが可能となる。例えば、上述したように、距
離の増大に応じて単調減少する重み関数を用いることに
より、カラー画像の物体の表面を表す部分が調整対象領
域とされた場合などに、調整対象領域の中央部分の画素
の色のように、代表色に類似した色を目標色に近い色に
調整するとともに、輪郭部分の画素の色のように、色空
間において代表色と離れた位置にある色を極くわずかだ
け調整することができる。
【0029】これにより、色調整処理によって調整対象
領域とその周囲の元の画像との境界に発生する色のギャ
ップを小さくして偽の輪郭の発生を防ぐことができる。 従って、上述した色調整処理によって得られた画像デー
タを座標変換部253によってRGB表色系に変換し、
表示用メモリ205において、従来と同様にして、元の
画像と合成することにより、物体の輪郭部分が背景部分
に溶け込んだ自然な画像を得ることができる。
【0030】また、領域抽出装置204が、指定した範
囲の色の部分を調整対象領域として抽出する構成である
場合には、範囲の指定のしかたによって、操作者が意図
していない部分が抽出されてしまう場合がある。このよ
うな意図していない部分の色は、色空間において代表色
から離れた位置にある場合が多いので、上述したように
して色調整処理を行えば、操作者が意図していない部分
の色の変化を小さく抑えられる。従って、その部分の色
が調整後にその周囲の色とかけはなれた色となることは
なく、誤って抽出された部分を調整後においても周囲に
溶け込ませることができ、目立った画像の劣化となるこ
とを防ぐことができる。
【0031】また、上述したように、マウス221とカ
ラーパレット222とを用いて、操作者が直観的に目標
色を選択して入力するので、操作者の感覚に適応した単
純なインタフェースで色調整処理を行うことができる。 また、色調整処理結果に不満がある場合には、操作者は
、別の色をカラーパレット222から選択すればよいの
で、経験の少ない操作者でも簡単に修正を行うことがで
き、所望の色に調整することができる。
【0032】なお、画像データを表す表色系に限定はな
く、例えば、RGB表色系で表された色空間において画
像データを移動する構成としてもよい。この場合は、色
調整装置210が、座標変換部211,223,253
を備える必要はない。但し、上述したように、RGB表
色系の色空間における色度差は均等ではないので、重み
生成手段121において、代表色に対応する色空間の位
置での最小の色度差を示す距離r0 を用いて、各画像
データと代表色データとの距離rを規格化して規格化距
離rn を求め、この規格化距離rnを上述した重み関
数f(r) に代入して重みを求める必要がある。
【0033】また、各画素の画像データを上述した基本
ベクトルDに応じて移動させることにより、調整対象領
域の各画素の色を調整する構成としてもよい。図6に、
請求項3の色調整装置の実施例構成図を示す。図6にお
いて、代表色決定手段111,目標色決定手段112お
よび基本ベクトル算出手段113は、図2に示した色調
整装置210と同様に構成されており、この基本ベクト
ル算出手段113によって得られた基本ベクトルDが、
移動手段114に入力される構成となっている。この移
動手段114は、加算回路252と座標変換部253と
を備え、加算回路252により、各画素の画像データの
各成分に基本ベクトルDの対応する成分を加算し、座標
変換部253が、得られた画像データをRGB表色系に
変換して、表示用メモリ205に格納する構成となって
いる。
【0034】この場合においても、上述したようにして
目標色を指定することにより、従来の色のパラメータを
指定する方法と同様に、微妙な階調変化や色彩の変化を
保っちながら調整対象領域の色調整を行うことができる
。ところで、調整対象領域に含まれる各画素の画像デー
タの色空間における分布密度は、代表色との距離の増大
に伴って単調減少すると考えられる。従って、画像デー
タの色空間における分布密度によって、間接的に、各画
素の色の特徴を評価し、その特徴に応じて色の調整を行
うことができる。
【0035】図7に、請求項5の色調整装置の実施例構
成図を示す。図7において、代表色決定手段111は、
分類処理部311と密度保持部312と比較処理部31
3と中心算出部314とから構成されており、メモリ2
12に格納された画像データに基づいて、代表色を決定
する構成となっている。この分類処理部311は、色空
間を例えば8×8×8(=512)個のブロックに分割
し、調整対象領域の各画素の画像データをこれらのブロ
ックに分類する構成となっており、各ブロックに分類さ
れた画像データの数が、密度保持部312に各ブロック
の密度として保持される構成となっている。また、比較
処理部313は、分類処理部311によって得られた各
ブロックの密度を比較して最も密度の高いブロックを判
別し、中心算出部314は、該当するブロックの中心を
示す色空間の座標データを算出し、代表色データとして
基本ベクトルDの生成処理に供する構成となっている。
【0036】この場合は、分類処理部311により、各
画素を512個のブロックに分類すればよいので、比較
的簡単な処理で代表色を求めることができる。また、図
7において、重み生成手段131は、ブロック判定部3
21と重み算出部322とから構成されており、ブロッ
ク判定部321が、各画素が属するブロックを判定し、
重み算出部322が、上述した密度保持部312に保持
された該当するブロックの密度に対応する重みを求める
構成となっている。この重み算出部322は、ブロック
の密度nを変数とし、密度の低下に伴って単調減少する
重み関数g(n) を用いて、各ブロックの重みを算出
すればよい。
【0037】この場合は、各画素の画像データが上述し
た512個のブロックのどれに属しているかを判別すれ
ばよく、各画像データと代表色データとの距離を算出す
る必要はないので、重み生成処理を簡単にすることがで
きる。このようにして得られた重みを移動手段122に
入力し、上述した実施例と同様にして、各画素の画像デ
ータを色空間内で移動させ、色の調整処理を実行すれば
よい。
【0038】この場合は、画像データX( ax, b
x, cx)を色空間において移動して得られる画像デ
ータY( ay, by, cy )は、基本ベクトル
D(a1−a0, b1−b0, c1−c0) と画
像データが属しているブロックの密度nxと重み関数g
(n) とを用いて、 ay =ax +g(nx)・(a1 −a0 )by
 =bx +g(nx)・(b1 −b0 )cy =
cx +g(nx)・(c1 −c0 )で表される。
【0039】このようにして、各画素の色の特徴を画像
データが属する色空間のブロックの密度によって評価し
、この密度に対応する重みを付けたベクトルに従って、
色空間において各画素の色を表す画像データを移動させ
ることにより、各画素の色をその特徴に応じて調整する
ことが可能となる。これにより、上述した実施例と同様
に、調整対象領域とその周囲との境界での偽の輪郭の発
生を防ぐことができ、色調整処理に伴う画質の劣化を抑
えることができる。
【0040】また、この場合は、上述したように、代表
色決定処理および重み生成処理が比較的簡単な処理とな
っているので、色調整処理の処理量を削減することがで
き、更に、ハードウェア化も容易となるので、色調整処
理の高速化を図ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、目標色そ
のものを入力し、この目標色と代表色とから得た基本ベ
クトルに基づいて、各画像データを移動することにより
、簡単なインタフェースで階調変化を保ちながら色を調
整することを可能とし、経験の少ない操作者が簡単に精
度の高い色調整を行うことができる画像処理システムを
実現することができる。また、各画像データと代表色と
の相対位置あるいはその位置における画像データの分布
密度に対応する重みを基本ベクトルに乗じることにより
、各画素の色の特徴に応じて、色を調整することが可能
となるので、物体の輪郭部分での偽の輪郭の発生を防ぎ
、画質の劣化の少ない色調整装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を示す図である。
【図2】請求項3の発明の構成を示す図である。
【図3】請求項4の発明の構成を示す図である。
【図4】請求項5の発明の構成を示す図である。
【図5】本発明の色調整装置を適用した画像処理システ
ムの実施例構成図である。
【図6】請求項3の色調整装置の実施例構成図である。
【図7】請求項5の色調整装置の実施例構成図である。
【図8】カラーパレットの説明図である。
【図9】色のパラメータを調整する方法の説明図である
【符号の説明】
111  代表色決定手段 112  目標色入力手段 113  基本ベクトル算出手段 114,122  移動手段 121,131  重み生成手段 201  画像読取装置 202  画像作成装置 203  画像保持メモリ 204  領域抽出装置 205  表示用メモリ 206  カラーモニタ 210  色調整装置 211,223,253  座標変換部212  メモ
リ 213,311  分類処理部 214,313  比較処理部 221  マウス 222  カラーパレット 231  減算回路 241  距離算出部 242,322  重み算出部 251  乗算回路 252  加算回路 312  密度保持部 314  中心算出部 321  ブロック判定部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  カラー画像から抽出された調整対象領
    域に含まれる各画素の色を表す画像データに基づいて、
    前記調整対象領域の色を代表する代表色を決定し、前記
    調整対象領域の調整後の色の目標となる目標色の入力に
    応じて、前記代表色から前記目標色への色空間における
    移動を示す基本ベクトルを求め、前記基本ベクトルで示
    される方向および距離に従って、前記調整対象領域に含
    まれる画像データを色空間において移動することを特徴
    とする色調整方法。
  2. 【請求項2】  カラー画像から抽出された調整対象領
    域に含まれる各画素の色を表す画像データに基づいて、
    前記調整対象領域の色を代表する代表色を決定し、前記
    調整対象領域の調整後の色の目標となる目標色の入力に
    応じて、前記代表色から前記目標色への色空間における
    移動を示す基本ベクトルを求め、前記調整対象領域に含
    まれる各画像データの色空間における位置に基づいて、
    各画像データに対応する重みをそれぞれ求め、前記基本
    ベクトルに前記重みを乗じて得られるベクトルに従って
    、対応する画像データを色空間において移動することを
    特徴とする色調整方法。
  3. 【請求項3】  カラー画像から抽出された調整対象領
    域に含まれる各画素の色を表す画像データの入力に応じ
    て、前記調整対象領域の色を代表する代表色を決定する
    代表色決定手段(111)と、前記調整対象領域の調整
    後の色の目標となる目標色を入力する目標色入力手段(
    112)と、前記代表色と前記目標色とが入力され、前
    記代表色から前記目標色への色空間における移動を示す
    基本ベクトルを求める基本ベクトル算出手段(113)
    と、前記基本ベクトルに従って、各画像データを色空間
    において移動する移動手段(114)とを備えたことを
    特徴とする色調整装置。
  4. 【請求項4】  カラー画像から抽出された調整対象領
    域に含まれる各画素の色を表す画像データの入力に応じ
    て、前記調整対象領域の色を代表する代表色を決定する
    代表色決定手段(111)と、前記調整対象領域の調整
    後の色の目標となる目標色を入力する目標色入力手段(
    112)と、前記代表色と前記目標色とが入力され、前
    記代表色から前記目標色への色空間における移動を示す
    基本ベクトルを求める基本ベクトル算出手段(113)
    と、各画像データと前記代表色との色空間における相対
    位置に対応する重みをそれぞれ生成する重み生成手段(
    121)と、前記基本ベクトルに前記重みを乗じて得ら
    れるベクトルに従って、各画像データを色空間において
    移動する移動手段(122)とを備えたことを特徴とす
    る色調整装置。
  5. 【請求項5】  カラー画像から抽出された調整対象領
    域に含まれる各画素の色を表す画像データの入力に応じ
    て、前記調整対象領域の色を代表する代表色を決定する
    代表色決定手段(111)と、前記調整対象領域の調整
    後の色の目標となる目標色を入力する目標色入力手段(
    112)と、前記代表色と前記目標色とが入力され、前
    記代表色から前記目標色への色空間における移動を示す
    基本ベクトルを求める基本ベクトル算出手段(113)
    と、前記色空間における画像データの分布密度に基づい
    て、各画像データに対応する重みをそれぞれ生成する重
    み生成手段(131)と、前記基本ベクトルに前記重み
    を乗じて得られるベクトルに従って、各画像データを色
    空間において移動する移動手段(122)とを備えたこ
    とを特徴とする色調整装置。
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