JPH04320252A - シート状物収納機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、蓄積性蛍光体シートや
Ｘ線フイルム等のシート状物を、排出口を下方にした鉛
直状態のカセッテ等の収納容器に収納するシート状物収
納機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】ある種の蛍光体に放射線（Ｘ線、α線、
β線、γ線、電子線、紫外線等）の照射を受けると、こ
の放射線エネルギーの一部を蓄積し、その後、この蛍光
体が可視光等の励起光の照射を受けると、蓄積されたエ
ネルギーに応じた輝尽発光を示すことが知られており、
このような性質を示す蛍光体は蓄積性蛍光体（輝尽性蛍
光体）と呼ばれる。

【０００３】この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被
写体の放射線画像情報を一旦蓄積性蛍光体からなる層を
有するシート（以下、蛍光体シートとする）に記録し、
この蛍光体シートをレーザ光等の励起光で２次元的に走
査して輝尽発光光を生ぜしめ、この輝尽発光光を光電的
に読み取って画像信号を得、この画像信号に基づき写真
感光材料等の記録材料、ＣＲＴ等の表示装置に被写体の
放射線画像を可視像として出力させる放射線画像情報記
録再生システムが、本出願人により提案されている（特
開昭５５−１２４２９号，同５６−１１３９５号の各公
報等）。

【０００４】このような放射線画像情報記録再生システ
ムにおいて、蛍光体シートへの画像記録、および読み取
りは、従来、下記のように行われている。

【０００５】まず、蛍光体シートへの放射線画像情報の
蓄積記録は、カセッテと呼ばれる遮光性の収納部材に蛍
光体シートを収納して、被検体を通して放射線を照射す
ることにより、あるいは、放射線標識物質を含有する被
検体と密着することにより行われる。

【０００６】画像が記録された蛍光体シートは、前記カ
セッテに収納されたまま放射線画像情報読取装置（以下
、読取装置とする）に装填される。読取装置にカセッテ
が装填されると、蛍光体シートは読取装置の枚葉機構に
よってカセッテより取出され、画像読取部に搬送される
。

【０００７】読取部においては、Ｈｅ−Ｎｅレーザ等の
励起光光源より射出された一定強度の励起光が、ガルバ
ノメータミラー等の光偏向器によって主走査方向に反射
・偏向され、ｆθレンズ等の各種の光学素子を経て蛍光
体シートを照射する。

【０００８】ここで、蛍光体シートはベルトコンベア、
ニップローラ等の搬送手段によって、先の主走査方向と
略直交する副走査方向に搬送されている。従って、主走
査方向に偏向された励起光は、この蛍光体シートを２次
元的に、全面的に走査することができる。

【０００９】蛍光体シートの励起光が照射された箇所か
らは、そこに蓄積記録された放射線画像情報に応じた輝
尽発光光が生じる。この輝尽発光光は光ガイドの入射面
に直接入射し、あるいはこの入射面に対向して配される
集光ミラーに反射されて光ガイドの入射面に入射し、光
ガイドによって伝達され、励起光の波長域の光をカット
するフィルタを経て光電子増倍管に入射して電気信号に
光電変換され、処理された後、ＣＲＴや写真感光材料に
可視像として再生されたり、また、各種の記録媒体に記
録され、保管される。

【００１０】このように、放射線画像情報記録再生シス
テムにおいては、蛍光体シートは基本的にカセッテと呼
ばれる遮光性の筐体内に収納された状態で取扱われる。 これは、蛍光体シートは、光が照射されると蓄積された
画像情報が消去されたり、その中に含まれる紫外線も画
像情報として蓄積記録してしまうからである。

【００１１】従って、蛍光体シートは、可能な限り遮光
された状態で取り扱われるのが好ましく、そのため、通
常の読取装置では、前述のように、画像情報が蓄積記録
された蛍光体シートをカセッテに収納したまま装填し、
装置内部でカセッテより蛍光体シートを取り出して画像
情報の読み取りが行われる。また、読み取りを終了した
蓄積性蛍光体シートは、残存する放射線画像情報が消去
された後、再びカセッテに収納されるように構成される
。

【００１２】

【発明が解決しょうとする課題】ここで、蛍光体シート
を収納するカセッテとは、通常、筐体とその蓋体とによ
って構成され、蓋体の一辺が筐体に支持されることによ
り、開閉可能に構成されるものである。

【００１３】このようなカセッテおよび蛍光体シートを
適用する従来の読取装置においては、蛍光体シートを収
納したカセッテが所定の位置に装填されると、リンク機
構を適用する開閉手段によって、あるいは吸盤等の吸着
手段を蓋体に吸着することにより、蓋体を開き、次いで
、吸着手段によって蛍光体シートをカセッテ（筐体）外
部に取り出し、ローラ対、ベルトコンベア、搬送ガイド
等からなる搬送手段の所定の位置に搬送し、読取位置ま
で搬送していた。また、読み取りを終了した蛍光体シー
トは、前述のように、残存する放射線画像情報が消去さ
れて再びカセッテに収納され、次回の画像記録に供され
る（特開昭６１−９０６４１号、６２−１６４０３９号
、特開平２−１２２３２号等の各公報）。

【００１４】つまり、従来の読取装置においては、カセ
ッテより蛍光体シートを取り出し、再度収納するために
、リンク機構や吸着手段を用いたカセッテの開蓋機構、
および吸着手段を用いた蛍光体シートの枚葉機構、さら
にはこれらの作用を行うための制御装置が必要であり、
装置が複雑で、かつ大掛かりなものになってしまい、ま
た装置が高価なものとなってしまっていた。

【００１５】このような問題点に対し、本出願人は、特
開昭６２−９０６４３号公報、同６２−９２９３４号公
報等で、読取装置のカセッテ装填部に、排出（導入）口
を下方としてカセッテを略鉛直方向に装填して、クサビ
やソレノイド等を用いてカセッテを開くことにより蛍光
体シートを自重落下させる構成を有する読取装置、シー
トの取り出し機構を提案している。これらの装置によれ
ば、開蓋機構および枚葉機構としてリンク機構や吸着手
段等を用いる必要がなく、装置を簡略化したものとする
ことができる。

【００１６】ところが、これらの装置（機構）ではカセ
ッテは排出口側を下方として装填されるため、そのまま
の状態では、読み取りを終了した蛍光体シートをこのカ
セッテに収納することが非常に困難であり、そのために
はカセッテを開口部が上を向くように別の場所に移動し
たり、あるいはオペレータが手作業で読取を終了した蛍
光体シートをカセッテに収納する必要がある。

【００１７】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決することにあり、シート状物の排出（導入）口を下
方にした略鉛直方向に読取装置等に装填された状態で、
蛍光体シート等のシート状物をカセッテ等の収納容器に
収納し、この収納容器とともにシート状物を取出可能と
するシート状物収納機構を提供することにある。

【００１８】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、筐体とその蓋体とより構成される収納容
器が、排出・導入口を下方にした状態で装置に装填され
ている際に、前記収納容器内にシート状物を収納するシ
ート状物収納機構であって、前記装置の収納容器装填部
に電磁石を、前記シート状物の裏面に前記電磁石と磁気
的に吸着する磁性体をそれぞれ配し、前記装置が有する
収納手段によって前記収納容器内の所定位置にシートを
搬送した後、前記電磁石を作動してこの電磁石と前記磁
性体とを吸着し、前記筐体の蓋体を閉塞するシート状物
収納機構を提供する。

【００１９】

【発明の作用】本発明のシート状物収納機構は、排出・
導入口を下方にして読取装置等に装填されたカセッテ等
の収納容器に蛍光体シート等のシート状物を収納して、
カセッテと共に前記シート状物を装置より取出可能なら
しめるもので、装置の収納容器装填部に電磁石を配備し
、他方シート状物の裏面に前記電磁石と吸着する磁性体
を配備し、シート状物を収納容器内に収納した後に電磁
石を作動することによりシート状物を収納容器内部に保
持し、収納容器の蓋体を閉塞する。

【００２０】このような、本発明のシート状物収納機構
においては、例えば蛍光体シートを収納したカセッテを
放射線画像情報読取装置に排出・導入口を下方にして鉛
直方向に装填し、収納する蛍光体シートを排出した後に
、このままの状態で読み取りを終了した蛍光体シートが
収納されても、蛍光体シートが落下することなくこれを
カセッテ内に収納・保持して収納容器の蓋体を閉塞し、
装置外部に取出すことができる。

【００２１】従って、本発明のシート状物収納機構を採
用することにより、放射線画像情報読取装置等に収納容
器を鉛直方向に装填した状態でのシート状物の排出およ
び収納を行うことができるので、放射線画像情報読取装
置等の蛍光体シートの取出機構を容易にするのみでなく
、カセッテの移動等の必要なく、鉛直方向のままでのシ
ート状物の自動収納が可能であり、作業性を大幅に向上
させることが可能である。

【００２２】

【実施態様】以下、本発明のシート状物収納機構につい
て、添付の図面に示される好適実施例をもとに詳細に説
明する。

【００２３】図１に、本発明のシート状物収納機構（以
下、収納機構とする）を適用する放射線画像情報読取装
置の概略断面図が示される。

【００２４】図１に示される放射線画像情報読取装置（
以下、読取装置とする）３０は、蛍光体シート１２（図
２等参照）に蓄積記録された放射線画像情報を読み取る
ものであって、基本的に、カセッテ１０を装填するカセ
ッテ装填部３２と、蛍光体シートに記録された放射線画
像情報を読み取る読取部３４と、カセッテ装填部３２よ
り排出された蛍光体シートを読取部３４に搬送する搬送
装置３６と、読取終了後の蛍光体シートに残存する放射
線画像情報を消去する消去部３８とを有するものである
。なお、図１において一点鎖線は蛍光体シート１２の搬
送経路を示すものである。

【００２５】放射線画像情報を記録された蛍光体シート
１２は、カセッテ１０に収納された状態で読取装置３０
に供され、読み取りを終了した後再度カセッテ１０に収
納され、カセッテ１０がカセッテ装填部３２より取出さ
れることにより、読取装置３０より取出される。

【００２６】図２にカセッテ１０の概略斜視図が示され
る。カセッテ１０は、基本的に、蛍光体シート１２を収
納する、この蛍光体シート１２に対向する面の一部およ
びこれに連接する短手方向の端面１４が開放する筐体１
６と、筐体１６の開放部分を閉塞する蓋体１８とから構
成される。

【００２７】筐体１６および蓋体１８は各種の樹脂、ア
ルミニウム等の金属など、公知の各種の材料から形成さ
れるものであり、蓋体１８は、ヒンジ等の公知の手段に
よって、開放側面のその一辺で開閉可能に構成される。 筐体１６と蓋体１８とは別部材で構成してもよく、ある
いは樹脂等の一体成型によって構成することにより、蓋
体１８を開閉可能に構成したものであってもよい。

【００２８】図示例のカセッテ１０においては、蓋体１
８の開放側の端面２８には図示しないロック機構が形成
され、このロック機構が筐体１６の開放側の端面に軽く
係合することにより、カセッテ１０が不用意に開放しな
いように構成される。

【００２９】また、後述するが、カセッテ１０において
は、記録面１６ｂの内壁面は蛍光体シート１２の記録層
が摺接するので、この面にはペフ（東レ社製）、タイベ
ック（デュポン社製）等、記録層が損傷しないように保
護部材が配されるのが好ましい。

【００３０】蛍光体シート１２はこのようなカセッテ１
０内に、その記録層を記録面１６ｂ向けてカセッテ１０
に収納される。

【００３１】図３に、蛍光体シート１２を裏面側から見
た際の概略斜視図が示される。なお、本発明において、
蛍光体シートの裏面とは記録層と逆側の面をしめす。

【００３２】蛍光体シート１２は、ポリエチレンテレフ
タレート等の支持体上に蓄積性蛍光体層を積層した構成
を有するものであり、裏面には後述する読取装置３０の
カセッテ装填部に配備される電磁石２４と磁力によって
吸着する薄膜磁性体２２が貼着される。

【００３３】本発明の収納機構においては、この薄膜磁
性体２２と電磁石２４とを吸着することにより、カセッ
テ１０に収納した蛍光体シート１２を保持し、カセッテ
１０の蓋体１８を閉塞することを可能とする。この作用
については後に詳述する。

【００３４】なお、薄膜磁性体２２は蛍光体シート１２
の裏面に配されるので、蛍光体シート１２への画像記録
および読取りの妨害となることはない。

【００３５】薄膜磁性体２２には特に限定はなく、読取
装置３０に配備される電磁石２４と吸着可能な磁石、鉄
箔等、読取装置３０に配備される電磁石２４に応じて、
蛍光体シートの自重による落下力よりも大きな吸着力が
得られるものを適宜選択すればよい。

【００３６】また、その形状、厚さ等にも特に限定はな
く、前述と同様に電磁石２４に応じて適宜設定すればよ
い。また、本発明において、蛍光体シート１２の裏面に
設けられる磁性材料は図示例のような薄膜磁性体２２に
限定はされず、形状、厚さ等は、前述と同様に電磁石２
４に応じて適宜設定すればよい。

【００３７】蛍光体シート１２に、薄膜磁性体（磁性材
料）を固定する方法には特に限定はなく、各種の接着剤
、接着テープ等によって貼着する方法、各種薄膜形成法
によって磁性材料層を形成する方法等、公知の各種の方
法によればよい。また、蛍光体シート１２の支持体に磁
性材料や磁石を混入してもよい。

【００３８】なお、薄膜磁性体２２を配備する位置は図
示例の後端部分に限定はされず、電磁石２４の位置に応
じて適当な位置を選択すればよい。

【００３９】このような蛍光体シート１２は、図１に示
されるように前述のようにカセッテ１０に収納されて読
取装置３０に供される。

【００４０】読取装置３０において、カセッテ１０は蛍
光体シート１２の排出・導入口である端面１４を下方に
した状態で、装填口４０よりカセッテ装填部３２に装填
され、支持ローラ４２，４２によって所定の位置に支持
される。

【００４１】カセッテ１０が装填されると、吸着手段、
クサビ等の図示しない開放手段が図１および２に示され
るように蓋体１８を開放する。ここで、蛍光体シート１
２はカセッテ１０越しに電磁石２４と薄膜磁性体２２と
が吸着することによりカセッテ１０内に保持されている
ので（図４ｂと同状態）、蓋体１８が開放しても蛍光体
シート１２は落下することなく、カセッテ１０内に保持
された状態となっている。

【００４２】蓋体１８が開放すると、取出・収納ローラ
４４が矢印ａ方向に移動して蛍光体シート１２の裏面に
当接し、これを下方に搬送するように回転することによ
り、蛍光体シート１２をカセッテ１０より排出する。

【００４３】排出された蛍光体シート１２は、ローラ対
４６に受け止められ、ガイド部材４８、５０に案内され
つつ、ローラ対５２，５４によって下方に搬送され、さ
らにガイド部材５６，５８，６０に案内されつつ、ロー
ラ対６２，６４によって読取部３４に搬送される。

【００４４】読取部３４に搬入された蛍光体シート１２
は、搬送ガイド６６に支持されて、副走査ローラ対６８
および７０によって矢印ｄで示される副走査方向に所定
の読取速度で挟持搬送されつつ、励起光Ｌによって全面
を照射される。

【００４５】励起光ＬはＨｅ−Ｎｅレーザ等の励起光光
源７２より射出され、ミラー７４および７６によって所
定の方向に反射されてガルバノメータミラー７８に入射
し、矢印ｄ方向と略直交する主走査方向に反射・偏向さ
れて、蛍光体シート１２に入射する。ここで、蛍光体シ
ート１２は前述のように矢印ｄ方向に搬送されているの
で、結果的に励起光によって２次元的に全面を照射され
る。なお、蛍光体シート１２の読取を終了した部分は、
さらに搬送され、ガイド部材８４に支えられた状態とな
っている。

【００４６】蛍光体シート１２の励起光Ｌに照射された
位置からは、蓄積記録された放射線画像情報に応じた輝
尽発光光が発せられる。この輝尽発光光は集光ガイド８
０によって集光され、光電子増倍管等の光検出器８２に
入射して光電変換される。この電気信号は図示しない制
御回路に送られて処理され、画像形成装置、ＣＲＴ等に
転送され、可視像として再生される。

【００４７】画像読取りが終了すると、蛍光体シート１
２は副走査方向（矢印ｄ方向）と逆方向に搬送され、ガ
イド部材６０，５８，５６に案内されて上昇して消去部
３８に搬入される。消去部３８において、蛍光体シート
１２は消去光源８６からの消去光に照射され、読取終了
後に残存する放射線画像情報が消去される。

【００４８】消去部３８において残存する放射線画像情
報の消去を終了した蛍光体シート１２は、ガイド部材４
８によって案内されつつローラ対５２および４６によっ
てさらに上方に搬送され、端面１４よりカセッテ１０内
に搬入・収納される。ここで、この蛍光体シート１２の
カセッテ１０への搬入は、本発明の収納機構によって行
われる。

【００４９】すなわち、蛍光体シート１２は当初ローラ
対４６によって上方に搬送され、カセッテ１０内に搬入
される。

【００５０】ローラ対４６によって蛍光体シート１２が
ある程度までカセッテ１０内に搬入されると、取出・収
納ローラ４４が図４ａに示されるように蛍光体シート１
２に当接し、蛍光体シート１２を上方に搬送するように
回転することにより、カセッテ１０と共に挟持した状態
て蛍光体シート１２を完全にカセッテ１０内に収納する
。

【００５１】蛍光体シート１２がカセッテ１０内に収納
されると、電磁石２４が駆動されてカセッテ１０越しに
薄膜磁性体２２と吸着する。次いで図４（ｂ）に示され
るように取出・収納ローラ４４は蛍光体シート１２より
離れてもとの位置に戻るが、電磁石２４と薄膜磁性体２
２とが吸着していることにより、蛍光体シート１２はカ
セッテ１０内に保持されているので、落下することがな
い。

【００５２】取出・収納ローラ４４がもとに位置に戻る
と、図示しない手段によって蓋体１８が閉塞され、次い
で電磁石２４が切られ、消去済の蛍光体シート１２を収
納するカセッテ１０が読取装置３０から取出可能となる
。

【００５３】本発明の収納機構に適用される電磁石２４
には特に限定はなく、公知の各種のものがいずれも適用
可能である。また、その磁力は蛍光体シート１２の自重
による落下力よりも大きな吸着力が得られる強さを、蛍
光体シート１２のサイズ、薄膜磁性体２２の種類等に応
じて適宜設定すればよい。

【００５４】以上の説明では、本発明の収納機構を蛍光
体シート用カセッテおよび蛍光体シートに適用した例で
あったが、本発明のカセッテは、これ以外にもＸ線フイ
ルム等にも好適に適用可能である。

【００５５】以上、本発明に係るシート状物収納機構に
ついて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、
各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんのこ
とである。

【００５６】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のシ
ート状物収納機構によれば、収納容器が放射線画像情報
読取装置等に開口部（排出口）を下方にして装填された
際にも、このままの状態で蛍光体シートを収納し、カセ
ッテの蓋体を閉塞して装置より取り出す事ができる。従
って、本発明のシート状物収納機構を適用することによ
り、収納容器を放射線画像情報読取装置等に鉛直方向に
装填した状態でのシート状物の排出および収納を行うこ
とができるので、放射線画像情報読取装置等の蛍光体シ
ートの取出機構を容易にするのみでなく、カセッテの移
動等の必要なく、鉛直方向のままでのシート状物の自動
収納が可能であり、作業性を大幅に向上させることが可
能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のシート状物収納機構を適用する放射線
画像情報読取装置の概略断面図である。

【図２】本発明のシート状物収納機構に適用される蛍光
体シート用カセッテの概略斜視図である。

【図３】本発明のシート状物収納機構に適用される蛍光
体シートを裏面側から見た際の概略斜視図である。

【図４】図１に示される放射線画像情報読取装置の部分
拡大図である。

【符号の説明】

１０　　カセッテ、 １２　　蛍光体シート、 １４　　端面、 １６　　筐体、 １８　　蓋体、 ２２　　薄膜磁性体、 ２４　　電磁石、 ３０　　放射線画像情報読取装置、 ３２　　カセッテ装填部、 ３４　　読取部、 ３６　　搬送装置、 ３８　　消去部、 ４０　　装填口、 ４２　　支持ローラ、 ４４　　取出ローラ、 ４６，５２，５４，６２，６４　　ローラ対、４８，５
０，５６，５８，６０，８４　　ガイド部材、７２　　
励起光光源、 ７４，７６　　ミラー、 ７８　　ガルバノメータミラー、 ８０　　集光ガイド、 ８２　　光検出器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　筐体とその蓋体とより構成される収納
   容器が、排出・導入口を下方にした状態で装置に装填さ
   れている際に、前記収納容器内にシート状物を収納する
   シート状物収納機構であって、前記装置の収納容器装填
   部に電磁石を、前記シート状物の裏面に前記電磁石と磁
   気的に吸着する磁性体をそれぞれ配し、前記装置が有す
   る収納手段によって前記収納容器内の所定位置にシート
   を搬送した後、前記電磁石を作動してこの電磁石と前記
   磁性体とを吸着し、前記筐体の蓋体を閉塞するシート状
   物収納機構。