JPH0431936B2 - - Google Patents
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- JPH0431936B2 JPH0431936B2 JP2696184A JP2696184A JPH0431936B2 JP H0431936 B2 JPH0431936 B2 JP H0431936B2 JP 2696184 A JP2696184 A JP 2696184A JP 2696184 A JP2696184 A JP 2696184A JP H0431936 B2 JPH0431936 B2 JP H0431936B2
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Landscapes
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明はカーリング処理用飲料用容器に関し、
詳しくは自動販売機用容器として良好なカール形
状を形成するのに適した折返しリブを有するカー
リング処理用飲料用容器に関する。 従来、自動販売機などで使用されている飲料用
容器は紙あるいは紙と合成樹脂からなる積層物製
のものが知られていた。しかし、紙製のものは耐
水性に乏しく、しかも接着工程を要し生産性も低
い上に衛生上も問題があつた。また、紙と合成樹
脂の積層物製のものは耐水性は向上するが生産性
等は紙製のものと本質的に同様である。しかも、
これら紙製または積層物製容器は軽量であると共
に接着部を有して厚みが不均一であるため、自動
販売機用容器として用いた場合、落下不良などが
生じることが避けられなかつた。 そこで、本発明者らは、先に無機充填剤を含有
するポリオレフイン系樹脂組成物材料を成形して
得られる自動販売機用飲料カツプ等を提案した
(特願昭58−196150号(特開昭60−77852)、特願
昭58−115154号(特開昭60−7817))。先に提案し
たこれらの容器を熱成形して得られたフランジ付
容器を各種カーリング装置によりカーリング処理
を行ない、容器としての強度を増すと共に使用に
際して手や唇を傷つけることのないようにし、さ
らには自動販売機への適用を容易にするものであ
つた。 しかしながら、上記の如き材料からなる容器類
のカーリング処理は成形温度が比較的高く、しか
も成形温度において剛性が急激に低下するなどカ
ーリング処理によつて良好なカーリング形状を有
する飲料用容器を得ることは困難である。そこ
で、良好なカーリング形状を有する飲料容器が通
常のカーリング処理で容易に得られる形状の容器
であつて、熱成形性、シートからの打ち抜き性な
どが良好であり、かつ容器切れ適性が優れている
飲料用容器を開発すべく研究した結果、特定形状
の容器が目的を達成するものであることを見い出
し、本発明を完成した。 すなわち本発明は、ポリプロピレン系樹脂とポ
リエチレン系樹脂を、前者:後者=9:1〜1:
9(重量比)の割合で混合してなるポリオレフイ
ン系樹脂30〜80重量%と、タルクおよび酸化チタ
ンからなる無機充填剤70〜20重量%とを配合した
樹脂組成物材料で形成され、折返しリブを有する
開口円形の飲料用容器であつて、折返しリブは第
1屈曲部I1、水平部D、第2屈曲部I2および先端
部Hより構成され、かつ先端部Hと水平部Dの長
さをH=(1±0.3)×Dの関係とし、先端部Hの
折り曲げ角θをθ=5±3度としたことを特徴と
するカーリング処理用飲料用容器を提供するもの
である。 本発明におけるポリオレフイン系樹脂として
は、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂
との混合物が用いられる。 ここでポリプロピレン系樹脂としては、プロピ
レンのホモポリマーやプロピレンと30重量%以下
のエチレンなど他のα−オレフインとのブロツク
コポリマーやランダムコポリマーなど、さらには
これらの混合物などがある。またこのポリプロピ
レン系樹脂のメルトインデツクスは、一般に0.1
〜5g/10分、好ましくは0.2〜3g/10分、より好
ましくは0.3〜1.5g/10分のものである。この場
合において、メルトインデツクスが5g/10分を
越えるものでは、シートの溶融強度が小さく、逆
に0.1g/10分未満のものでは流動性が悪く、無機
充填剤との均一混練性が充分でなく、共に熟成形
などの二次成形性が困難となる。 一方、ポリエチレン系樹脂についても様々なも
のがあり、例えば高密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレンどがあげられ、
エチレンのホモポリマーのほか、エチレンと30重
量%以下の他のα−オレフイン(プロピレンな
ど)とのランダムあるいはブロツクコポリマーが
ある。ここで高密度ポリエチレンとしては密度
0.940〜0.970g/cm3のもの、中・低密度ポリエチ
レンとしては高圧法ポリエチレンや中・低圧法で
得られるエチレンとプロピレン、ブテン−1,4
−メチルペンテン−1、オクテン−1など炭素数
3〜12のα−オレフインとのコポリマー、いわゆ
る直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)がある。
また、このポリエチレン系樹脂のメルトインデツ
クスは、通常は0.02〜10.0g/10分、好ましくは
0.03〜5.0g/10分、より好ましくは0.04〜2.0g/
10分である。このポリエチレン系樹脂のメルトイ
ンデツクスが上記範囲外であると、溶融混練、シ
ート成形性、熱成形などの二次成形性の点で好ま
しくない。 本発明のカーリング処理用飲料用容器を、真空
成形や圧空成形などの二次成形により、連続多量
生産を行なうために、上述のように、ポリオレフ
イン系樹脂として、ポリプロピレン系樹脂とポリ
エチレン系樹脂との混合物が用いられる。この混
合物におけるポリプロピレン系樹脂とポリエチレ
ン系樹脂の混合比は、一般には前者:後者=9:
1〜1:9(重量比)、好ましは7:3〜3:7
(重量比)である。 次に、無機充填剤としては、タルクおよび酸化
チタンの混合物を用いる。 本発明の容器は上記ポリオレフイン系樹脂およ
び無機充填剤を配合した樹脂組成物より形成され
るものである。ここで両者の配合割合はポリオレ
フイン系樹脂30〜80重量%、好ましくは35〜70重
量%および無機充填剤70〜20重量%、好ましくは
65〜30重量%である。無機充填剤の配合割合が70
重量%を超えると、成形性が悪化し、また20重量
%未満であると、剛性や廃棄処理などに劣るため
好ましくない。また、タルクと酸化チタンを併用
する場合の酸化チタンの配合量は樹脂組成物に対
して1〜10重量%、好ましくは2〜7重量%の範
囲である。 本発明のカーリング処理用飲料容器は原則的に
は上記の如きポリオレフイン系樹脂と無機充填剤
からなる樹脂組成物を原料とするが、必要により
飲料用容器の物性等に影響のない程度にエチレン
−プロピレンゴムなどのゴム類、不飽和カルボン
酸またはその誘導体によつて変性されたポリオレ
フイン、各種充填剤、各種酸化防止剤、帯電防止
剤、滑剤、着色剤などを加えることもできる。 本発明に用いる樹脂組成物は上記成分を通常の
混練法、すなわちロール、バンバリーミキサー、
一軸押出機などで十分混練することにより得られ
る。 本発明のカーリング処理用飲料用容器、上記樹
脂組成物をペレツト化したのちT−ダイ式などの
押出成形機やカレンダーロール等を用いてシート
化し、厚さ0.5〜1.5mmのシートを得、次いで該シ
ートを差圧成形することにより得られる。差圧成
形はシート成形に引続き再加熱することなく連続
成形することもできる。ここで差圧成形とは圧力
差を利用する成形方法を広く指称し、具体的には
熱成形、例えば真空成形、圧空成形などや固相圧
空成形等が挙げられる。この成形方法は一度に多
数個取りができ、大量生産が可能な上に継ぎ目や
シワ、偏肉のない容器が得られ好適である。 このようして折返しリブを有する開口円形のカ
ーリング処理用飲料用容器が得られるが、本発明
ではこの折返しリブが下記のような特徴を有する
容器を成形するに適した金型を用いて行なう。 カーリング処理用飲料用容器開口の折返しリブ
は、第2図に示した形状を有しており、第1屈曲
部I1、水平部D、第2屈曲部I2および先端部Hよ
り構成され、かつ先端部Hと水平部Dの長さを H=(1±0.3)×D の関係とし、先端部Hの折り曲げ角θをθ=5±
3度としたことに特色がある。ここでDは屈曲点
1と屈曲点2の間の距離であり、通常は0.5〜3.0
mm程度である。また、角θは屈曲点1における垂
線と先端部H内面との間の角度である。ここにお
いて、先端部H、折り曲げ角θが本発明で特定し
た数値外であると、後に示す実施例から明らかな
ように、カーリング処理した場合、望ましい形状
のカールが得られず、結果として自動販売機に用
いたときの自動落下性が悪く、実用性がない。 さらに、本発明のカーリング処理用飲料用容器
における折返しリブは次のように形成することが
好ましい。屈曲点2と屈曲点3の間の水平距離で
ある第1屈曲部I1の長さを(0.4±0.2)×Dとし、
屈曲点2の角αは屈曲点2における水平線と水平
部D内面との間の角度であり、αは0〜30度、好
ましくは0〜10度である。また、第1図において
屈曲点aで拡開角度を変える2段拡開の容器の場
合、第2段の拡開部は角度βとして約3〜10度程
度となるような半径100〜300mmの弧状とすること
が好ましい。そのほか、容器の底部には第1図に
示した如く、スタツク形のために、アンダーカツ
トを設けてもよい。この場合、アンダーカツトの
高さは3〜10mmが適当である。 本発明によつて得られたカーリング処理用飲料
用容器は通常のカーリング処理、たとえば三本ロ
ール型カーリング装置などを用いて処理すること
によつて極めて良好なカール形状を有する容器を
製造することができる。すなわち、この容器を自
動販売機用として利用する場合、カール形状は容
器切れ適性に重大な影響を与え、第3図a〜cの
ような形状は不良であり、第3図dおよびeのよ
うな形状が良好であるが、本発明により得られる
カーリング処理用飲料用容器は通常のカーリング
処理によつて良好なカール形状とすることができ
る。 しかも、本発明のカーリング処理用飲料用容器
はタルクと酸化チタンの併用により白色高級紙様
外観と肌ざわりを有しており、カーリング処理に
より強度や容器切れ適性が良好な容器となり、落
下不良などのトラブルが生じ難い。また、製造上
の立場からは、容器の熱成形性、特に難型性にす
ぐれ、シートからの打ち抜き性も良好であるとい
う利点を有している。 したがつて、本発明のカーリング処理用飲料用
容器は特に自動販売機用容器の製造および利用に
極めて有用である。 次に、実施例により本発明を説明する。 実施例1〜5および比較例1〜5 ポリプロピレンホモポリマー(密度0.91g/cm3、
メルトインデツクス(MI)0.6g/10)25重量%、
高密度ポリエチレン(密度0.964g/cm3、
MI0.4g/10分)25重量%、平均粒径15μのタルク
46重量%および酸化チタン4重量%をバンバリー
ミキサーを用いて混練、ペレツ化した後、押出成
形機を用いて厚み1mmのシートを得た。次いで、
第1表に示す容器寸法の容器を各種金型を用いて
圧空成形機で圧力6Kg/cm2、成形温度160℃にて
成形し、カーリング処理用飲料用容器を得た。 次に、この容器開口部を三本ロール型カーリン
グ装置を用いてカーリング処理を行なつた。得ら
れたカール形状を第1表に示す。 【表】
詳しくは自動販売機用容器として良好なカール形
状を形成するのに適した折返しリブを有するカー
リング処理用飲料用容器に関する。 従来、自動販売機などで使用されている飲料用
容器は紙あるいは紙と合成樹脂からなる積層物製
のものが知られていた。しかし、紙製のものは耐
水性に乏しく、しかも接着工程を要し生産性も低
い上に衛生上も問題があつた。また、紙と合成樹
脂の積層物製のものは耐水性は向上するが生産性
等は紙製のものと本質的に同様である。しかも、
これら紙製または積層物製容器は軽量であると共
に接着部を有して厚みが不均一であるため、自動
販売機用容器として用いた場合、落下不良などが
生じることが避けられなかつた。 そこで、本発明者らは、先に無機充填剤を含有
するポリオレフイン系樹脂組成物材料を成形して
得られる自動販売機用飲料カツプ等を提案した
(特願昭58−196150号(特開昭60−77852)、特願
昭58−115154号(特開昭60−7817))。先に提案し
たこれらの容器を熱成形して得られたフランジ付
容器を各種カーリング装置によりカーリング処理
を行ない、容器としての強度を増すと共に使用に
際して手や唇を傷つけることのないようにし、さ
らには自動販売機への適用を容易にするものであ
つた。 しかしながら、上記の如き材料からなる容器類
のカーリング処理は成形温度が比較的高く、しか
も成形温度において剛性が急激に低下するなどカ
ーリング処理によつて良好なカーリング形状を有
する飲料用容器を得ることは困難である。そこ
で、良好なカーリング形状を有する飲料容器が通
常のカーリング処理で容易に得られる形状の容器
であつて、熱成形性、シートからの打ち抜き性な
どが良好であり、かつ容器切れ適性が優れている
飲料用容器を開発すべく研究した結果、特定形状
の容器が目的を達成するものであることを見い出
し、本発明を完成した。 すなわち本発明は、ポリプロピレン系樹脂とポ
リエチレン系樹脂を、前者:後者=9:1〜1:
9(重量比)の割合で混合してなるポリオレフイ
ン系樹脂30〜80重量%と、タルクおよび酸化チタ
ンからなる無機充填剤70〜20重量%とを配合した
樹脂組成物材料で形成され、折返しリブを有する
開口円形の飲料用容器であつて、折返しリブは第
1屈曲部I1、水平部D、第2屈曲部I2および先端
部Hより構成され、かつ先端部Hと水平部Dの長
さをH=(1±0.3)×Dの関係とし、先端部Hの
折り曲げ角θをθ=5±3度としたことを特徴と
するカーリング処理用飲料用容器を提供するもの
である。 本発明におけるポリオレフイン系樹脂として
は、ポリプロピレン系樹脂とポリエチレン系樹脂
との混合物が用いられる。 ここでポリプロピレン系樹脂としては、プロピ
レンのホモポリマーやプロピレンと30重量%以下
のエチレンなど他のα−オレフインとのブロツク
コポリマーやランダムコポリマーなど、さらには
これらの混合物などがある。またこのポリプロピ
レン系樹脂のメルトインデツクスは、一般に0.1
〜5g/10分、好ましくは0.2〜3g/10分、より好
ましくは0.3〜1.5g/10分のものである。この場
合において、メルトインデツクスが5g/10分を
越えるものでは、シートの溶融強度が小さく、逆
に0.1g/10分未満のものでは流動性が悪く、無機
充填剤との均一混練性が充分でなく、共に熟成形
などの二次成形性が困難となる。 一方、ポリエチレン系樹脂についても様々なも
のがあり、例えば高密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、低密度ポリエチレンどがあげられ、
エチレンのホモポリマーのほか、エチレンと30重
量%以下の他のα−オレフイン(プロピレンな
ど)とのランダムあるいはブロツクコポリマーが
ある。ここで高密度ポリエチレンとしては密度
0.940〜0.970g/cm3のもの、中・低密度ポリエチ
レンとしては高圧法ポリエチレンや中・低圧法で
得られるエチレンとプロピレン、ブテン−1,4
−メチルペンテン−1、オクテン−1など炭素数
3〜12のα−オレフインとのコポリマー、いわゆ
る直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)がある。
また、このポリエチレン系樹脂のメルトインデツ
クスは、通常は0.02〜10.0g/10分、好ましくは
0.03〜5.0g/10分、より好ましくは0.04〜2.0g/
10分である。このポリエチレン系樹脂のメルトイ
ンデツクスが上記範囲外であると、溶融混練、シ
ート成形性、熱成形などの二次成形性の点で好ま
しくない。 本発明のカーリング処理用飲料用容器を、真空
成形や圧空成形などの二次成形により、連続多量
生産を行なうために、上述のように、ポリオレフ
イン系樹脂として、ポリプロピレン系樹脂とポリ
エチレン系樹脂との混合物が用いられる。この混
合物におけるポリプロピレン系樹脂とポリエチレ
ン系樹脂の混合比は、一般には前者:後者=9:
1〜1:9(重量比)、好ましは7:3〜3:7
(重量比)である。 次に、無機充填剤としては、タルクおよび酸化
チタンの混合物を用いる。 本発明の容器は上記ポリオレフイン系樹脂およ
び無機充填剤を配合した樹脂組成物より形成され
るものである。ここで両者の配合割合はポリオレ
フイン系樹脂30〜80重量%、好ましくは35〜70重
量%および無機充填剤70〜20重量%、好ましくは
65〜30重量%である。無機充填剤の配合割合が70
重量%を超えると、成形性が悪化し、また20重量
%未満であると、剛性や廃棄処理などに劣るため
好ましくない。また、タルクと酸化チタンを併用
する場合の酸化チタンの配合量は樹脂組成物に対
して1〜10重量%、好ましくは2〜7重量%の範
囲である。 本発明のカーリング処理用飲料容器は原則的に
は上記の如きポリオレフイン系樹脂と無機充填剤
からなる樹脂組成物を原料とするが、必要により
飲料用容器の物性等に影響のない程度にエチレン
−プロピレンゴムなどのゴム類、不飽和カルボン
酸またはその誘導体によつて変性されたポリオレ
フイン、各種充填剤、各種酸化防止剤、帯電防止
剤、滑剤、着色剤などを加えることもできる。 本発明に用いる樹脂組成物は上記成分を通常の
混練法、すなわちロール、バンバリーミキサー、
一軸押出機などで十分混練することにより得られ
る。 本発明のカーリング処理用飲料用容器、上記樹
脂組成物をペレツト化したのちT−ダイ式などの
押出成形機やカレンダーロール等を用いてシート
化し、厚さ0.5〜1.5mmのシートを得、次いで該シ
ートを差圧成形することにより得られる。差圧成
形はシート成形に引続き再加熱することなく連続
成形することもできる。ここで差圧成形とは圧力
差を利用する成形方法を広く指称し、具体的には
熱成形、例えば真空成形、圧空成形などや固相圧
空成形等が挙げられる。この成形方法は一度に多
数個取りができ、大量生産が可能な上に継ぎ目や
シワ、偏肉のない容器が得られ好適である。 このようして折返しリブを有する開口円形のカ
ーリング処理用飲料用容器が得られるが、本発明
ではこの折返しリブが下記のような特徴を有する
容器を成形するに適した金型を用いて行なう。 カーリング処理用飲料用容器開口の折返しリブ
は、第2図に示した形状を有しており、第1屈曲
部I1、水平部D、第2屈曲部I2および先端部Hよ
り構成され、かつ先端部Hと水平部Dの長さを H=(1±0.3)×D の関係とし、先端部Hの折り曲げ角θをθ=5±
3度としたことに特色がある。ここでDは屈曲点
1と屈曲点2の間の距離であり、通常は0.5〜3.0
mm程度である。また、角θは屈曲点1における垂
線と先端部H内面との間の角度である。ここにお
いて、先端部H、折り曲げ角θが本発明で特定し
た数値外であると、後に示す実施例から明らかな
ように、カーリング処理した場合、望ましい形状
のカールが得られず、結果として自動販売機に用
いたときの自動落下性が悪く、実用性がない。 さらに、本発明のカーリング処理用飲料用容器
における折返しリブは次のように形成することが
好ましい。屈曲点2と屈曲点3の間の水平距離で
ある第1屈曲部I1の長さを(0.4±0.2)×Dとし、
屈曲点2の角αは屈曲点2における水平線と水平
部D内面との間の角度であり、αは0〜30度、好
ましくは0〜10度である。また、第1図において
屈曲点aで拡開角度を変える2段拡開の容器の場
合、第2段の拡開部は角度βとして約3〜10度程
度となるような半径100〜300mmの弧状とすること
が好ましい。そのほか、容器の底部には第1図に
示した如く、スタツク形のために、アンダーカツ
トを設けてもよい。この場合、アンダーカツトの
高さは3〜10mmが適当である。 本発明によつて得られたカーリング処理用飲料
用容器は通常のカーリング処理、たとえば三本ロ
ール型カーリング装置などを用いて処理すること
によつて極めて良好なカール形状を有する容器を
製造することができる。すなわち、この容器を自
動販売機用として利用する場合、カール形状は容
器切れ適性に重大な影響を与え、第3図a〜cの
ような形状は不良であり、第3図dおよびeのよ
うな形状が良好であるが、本発明により得られる
カーリング処理用飲料用容器は通常のカーリング
処理によつて良好なカール形状とすることができ
る。 しかも、本発明のカーリング処理用飲料用容器
はタルクと酸化チタンの併用により白色高級紙様
外観と肌ざわりを有しており、カーリング処理に
より強度や容器切れ適性が良好な容器となり、落
下不良などのトラブルが生じ難い。また、製造上
の立場からは、容器の熱成形性、特に難型性にす
ぐれ、シートからの打ち抜き性も良好であるとい
う利点を有している。 したがつて、本発明のカーリング処理用飲料用
容器は特に自動販売機用容器の製造および利用に
極めて有用である。 次に、実施例により本発明を説明する。 実施例1〜5および比較例1〜5 ポリプロピレンホモポリマー(密度0.91g/cm3、
メルトインデツクス(MI)0.6g/10)25重量%、
高密度ポリエチレン(密度0.964g/cm3、
MI0.4g/10分)25重量%、平均粒径15μのタルク
46重量%および酸化チタン4重量%をバンバリー
ミキサーを用いて混練、ペレツ化した後、押出成
形機を用いて厚み1mmのシートを得た。次いで、
第1表に示す容器寸法の容器を各種金型を用いて
圧空成形機で圧力6Kg/cm2、成形温度160℃にて
成形し、カーリング処理用飲料用容器を得た。 次に、この容器開口部を三本ロール型カーリン
グ装置を用いてカーリング処理を行なつた。得ら
れたカール形状を第1表に示す。 【表】
第1図は本発明のカーリング処理用飲料用容器
の1例の一部切欠き正面図を示す。第2図は本発
明のカーリング処理用飲料用容器開口の折返しリ
ブの部分説明図、第3図a,b,c,dおよびe
はカール形状を示す。 1,2および3……屈曲点、H……先端部、D
……水平部、I1……第1屈曲部、I2……第2屈曲
部、θ……先端部の折り曲げ角。
の1例の一部切欠き正面図を示す。第2図は本発
明のカーリング処理用飲料用容器開口の折返しリ
ブの部分説明図、第3図a,b,c,dおよびe
はカール形状を示す。 1,2および3……屈曲点、H……先端部、D
……水平部、I1……第1屈曲部、I2……第2屈曲
部、θ……先端部の折り曲げ角。
1 厚さ120μ以下の表面処理鋼箔の両面に、ポ
リエステルウレタン接着剤及びポリエステルエポ
キシウレタン接着剤よりなる群より選択され、且
つ接着力が800g/15mm巾以上で弾性率が200乃至
10000Kg/cm2の接着剤の層を介して、樹脂当り2
乃至50重量%の無機フイラーが充填されたプラス
チツクフイルムを積層して成る積層材を深絞り成
形で形成されていることを特徴とする深絞り成形
容器。
リエステルウレタン接着剤及びポリエステルエポ
キシウレタン接着剤よりなる群より選択され、且
つ接着力が800g/15mm巾以上で弾性率が200乃至
10000Kg/cm2の接着剤の層を介して、樹脂当り2
乃至50重量%の無機フイラーが充填されたプラス
チツクフイルムを積層して成る積層材を深絞り成
形で形成されていることを特徴とする深絞り成形
容器。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59026961A JPS60172639A (ja) | 1984-02-17 | 1984-02-17 | カーリング処理用飲料用容器 |
US06/620,185 US4578296A (en) | 1983-06-28 | 1984-06-13 | Thermoformed polyolefin cup |
CA000456697A CA1255424A (en) | 1983-06-28 | 1984-06-15 | Drinking cup formed from polyolefin sheet |
DE3486322T DE3486322T2 (de) | 1983-06-28 | 1984-06-23 | Becher und dreischichtige Folie zur deren Herstellung. |
EP84107220A EP0129890B1 (en) | 1983-06-28 | 1984-06-23 | Cup and three-layer structure sheet suitable for producing a cup. |
KR1019840003694A KR900001670B1 (ko) | 1983-06-28 | 1984-06-28 | 컵 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59026961A JPS60172639A (ja) | 1984-02-17 | 1984-02-17 | カーリング処理用飲料用容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60172639A JPS60172639A (ja) | 1985-09-06 |
JPH0431936B2 true JPH0431936B2 (ja) | 1992-05-27 |
Family
ID=12207749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59026961A Granted JPS60172639A (ja) | 1983-06-28 | 1984-02-17 | カーリング処理用飲料用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60172639A (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH043911U (ja) * | 1990-04-23 | 1992-01-14 | ||
GB2579205B (en) * | 2018-11-23 | 2023-04-26 | Lavazza Professional Uk Ltd | Stackable cups |
JP7510034B2 (ja) * | 2020-02-20 | 2024-07-03 | 中央化学株式会社 | 包装用容器及び包装用容器の製造方法 |
EP4215450A4 (en) * | 2020-09-16 | 2024-10-16 | Toyo Seikan Co Ltd | CUPS AND METHOD FOR PRODUCING SAME |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS43153Y1 (ja) * | 1965-03-18 | 1968-01-05 | ||
JPS55154159A (en) * | 1979-05-22 | 1980-12-01 | Mitsubishi Petrochemical Co | Polyolefin resin laminate |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4866969U (ja) * | 1971-11-30 | 1973-08-24 |
-
1984
- 1984-02-17 JP JP59026961A patent/JPS60172639A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS43153Y1 (ja) * | 1965-03-18 | 1968-01-05 | ||
JPS55154159A (en) * | 1979-05-22 | 1980-12-01 | Mitsubishi Petrochemical Co | Polyolefin resin laminate |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60172639A (ja) | 1985-09-06 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |