JPH04318410A - 細管用真直度測定装置 - Google Patents

細管用真直度測定装置

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JPH04318410A
JPH04318410A JP8538191A JP8538191A JPH04318410A JP H04318410 A JPH04318410 A JP H04318410A JP 8538191 A JP8538191 A JP 8538191A JP 8538191 A JP8538191 A JP 8538191A JP H04318410 A JPH04318410 A JP H04318410A
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axis
measured
straightness
spiral
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JP8538191A
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English (en)
Inventor
Shigeo Sasaki
佐々木 茂夫
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、遅波回路部に
らせん(Helix)を用いた進行波管(TWT) 等
の細管の組立に利用することが可能な真直度測定装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】管の曲りを測定する方法として、管壁内
外に倣って加速度計を走査し、加速度量を変位量に換算
する方法(例えば特開昭60−253910号公報など
)や、管状のゲ−ジを被測定管に通す方法(例えば実開
昭59−72607号公報など)が知られている。しか
し、これらの方法は、例えば進行波管に組込まれたらせ
ん(Helix) のように、加速度計や管状のゲ−ジ
よりも小さく狭隘な管状構造物の真直度の測定には不適
当である。
【0003】また、内径が大きければ、アライメントテ
レスコ−プによりタ−ゲットを視準して真直度を換算し
、真直度測定を行うことが考えられる。しかし、この測
定方法を上記らせんの真直度測定に適用した場合には、
微小なタ−ゲットを製作すること、タ−ゲットを内径の
軸線に取付けること、タ−ゲットを移動させること、お
よび、タ−ゲットを照明すること等が困難である。
【0004】前述の進行波管の主要部の構造が図13に
示されている。この進行波管は電子銃1、遅波回路部2
、および、コレクタ3により構成されている。これらの
うちの遅波回路部2においては、図14に示すように、
らせん4が、複数の支持誘電体とともに被覆管5の中に
組込まれている。
【0005】らせん4の内径軸線の真直度は、直進する
電子ビ−ムの通過経路を保証する上で重要な幾何学的特
性であるが、これまで真直度を非破壊的に検査・測定す
る適確な方法はなかった。
【0006】例えば、らせん4のX線透過像を基にして
真直度を読取ろうとした場合、被覆管5の外側に配置さ
れた構造物の陰影像がX線像に重複し、十分な解像度が
得られない。
【0007】一方、図14に示すように、極く細長いス
タイラスバ−6をらせん4に挿入し、形状測定機を用い
てらせん4の内面の含軸断面輪郭形状を直交四壁面につ
いて線図に描いた後、線図から真直度を計算する方法も
考えられた。しかし、この方法においては、らせん4の
内壁とスタイラスバ−6の側背面との接触干渉が生じ易
いとともにスタイラスバ−6の剛性が不足しており、こ
の方法は内径軸線の三次元測定には適さない。結局、こ
れまで非破壊測定の要求があったにもかかわらず、従来
の各種の方法は実用に供し得ない。
【0008】また、遅波回路部2は、電子銃1およびコ
レクタ3と溶接されて真空封じされる。このため、溶接
に伴って発生した残留応力の影響にかかわらずに電子ビ
−ムの通過経路を保証できる測定方法が必要であるが、
この様な方法はなかった。そして、組立の最後に行われ
る電気特性試験で特性不良の結果が出た場合には、原因
の追及や不良解消のための対策が極めて困難だった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、らせん
4等の測定対象物が比較的大きな質量の構造物に囲まれ
狭隘な空間の深奥部に位置する場合、X線像からは十分
な解像度を得られない。また、適用可能なスタイラスバ
−がなく、輪郭形状測定機を使うこともできない。
【0010】さらに、樹脂を含浸して凝固させた後切断
し、現れた断面形状を測定しても三次元形状の真直度測
定の条件は満たされない。また、このような破壊検査を
行った場合には、直接検査されたらせんは製品に成り得
ず、個々の製品の真直度は依然不明なままである。そし
て、仮にこれらの測定方法を採用した場合には、測定に
長時間が必要である。
【0011】本発明の目的とするところは、細長い円筒
状の被測定物の内面の曲りや中空軸線の曲りを、非破壊
的に且つ自動的に三次元測定することが可能な真直度測
定装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために本発明は、照明されるタ−ゲットを被測定
物の仮想軸上に保持し極細で中空な被測定物に挿入され
るタ−ゲットガイドと、タ−ゲットを撮像する撮像手段
と、被測定物とタ−ゲットとを相対変位させタ−ゲット
を被測定物の中で被測定物の仮想軸方向に移動させる移
動手段と、撮像手段の出力を表示する表示手段と、タ−
ゲットの位置を演算する演算手段と、演算手段の演算結
果を出力する出力手段とを具備したことにある。
【0013】こうすることによって本発明は、細長い円
筒状の被測定物の内面の曲りや中空軸線の曲りを、非破
壊的に且つ自動的に三次元測定できるようにしたことに
ある。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図12に基
づいて説明する。なお、従来の技術の項で説明したもの
と重複するものについては同一番号を付し、その説明は
省略する。
【0015】図1は本発明の一実施例を示すもので、図
中の符号11は真直度測定装置(以下、測定装置と称す
る)である。この測定装置11は、例えば、進行波管(
TWT)の遅波回路部2に組込まれるらせん(Heli
x) 4の内径軸線の真直度測定に適用される。
【0016】また、図1中の符号12はベ−スを示して
おり、このベ−ス12上に測長スケ−ル13、測長ヘッ
ド14、ガイドレ−ル15、および、スライドテ−ブル
16が設けられている。さらに、同じくベ−ス12上に
、ホルダ17を位置決めするYZステ−ジ18と、望遠
カメラ19を位置決めするYZステ−ジ20とが設けら
れている。そして、ベ−ス12上に走査機構21が形成
されている。
【0017】さらに、測定装置11には、アダプタ22
を有する光源23、測長表示器24、モニタTV25、
画像演算装置26、および、プリンタ27が備えられて
いる。図2は、タ−ゲットガイド28の構成を示してい
る。
【0018】タ−ゲットガイド28は、薄肉管29、ラ
イトガイド30、および、タ−ゲット31を有している
。薄肉管29は非磁性材料からなるものであり、その外
径をらせん4の内径よりも小さく設定されている。そし
て、薄肉管29は可撓性を有しており、十分に測定範囲
を超える程度に撓む。
【0019】ライトガイド30は有機プラスチック製光
ファイバからなるものであり、薄肉管29に挿入されて
いる。また、タ−ゲット31は、薄肉管29の先端に嵌
込まれており、ライトガイド30の先端部をその中央部
に差込まれている。
【0020】つまり、タ−ゲットガイド28は、薄肉管
29によってライトガイドとタ−ゲット31とを被覆し
ており、両部材30、31を保護している。さらに、タ
−ゲットガイド28は、らせん4に円滑に挿入される。 そして、タ−ゲットガイド28は、タ−ゲット31とら
せん4の内径との同軸性を維持するタ−ゲットホルダと
して機能するとともに、タ−ゲット31を測定される軸
線上に走査させるガイドの役目を担う。
【0021】このタ−ゲットガイド28は、図1に示す
ように、ホルダ17により走査機構21のスライド方向
に平行に保持され、タ−ゲット31は望遠カメラ19の
光軸に向けられる。ホルダ17はYZステ−ジ18に取
付けられており、YZステ−ジ18はタ−ゲットガイド
28のアライメントを行う。
【0022】タ−ゲットガイド28の逆側の端部におい
ては、ライトガイド30が導出されており、ライトガイ
ド30はアダプタ22を介して光源23に接続されてい
る。そして、ライトガイド28はタ−ゲット31を背光
照明する。
【0023】望遠カメラ19はタ−ゲット31に対して
所定量離れており、望遠カメラ19とタ−ゲット31と
の間隔は、遅波回路部2の全長よりも幾分大きく設定さ
れている。望遠カメラ19の光軸は走査機構21のスラ
イド方向に対して平行に向けられており、望遠カメラ1
9は常にタ−ゲット31を視準するよう合焦されている
【0024】望遠カメラ19はYZステ−ジ20に取付
けられており、YZステ−ジ20によってアライメント
される。さらに、望遠カメラ19は画像演算装置26を
介してモニタTV25およびプリンタ27に接続されて
いる。必要に応じて、モニタTV25やプリンタ27以
外の出力機器に望遠カメラ19を接続することが可能で
ある。
【0025】前記走査機構21は、ホルダ17と望遠カ
メラ19との間にガイドレ−ル15を配置している。さ
らに、スライドテ−ブル16がガイドレ−ル15の上に
配置されており、走査機構21はスライドテ−ブル16
を、自動制御回路を介し、サ−ボモ−タと送りねじとに
より駆動する。
【0026】また、測長スケ−ル13と測長ヘッド14
とが走査機構21に組込まれており、測長表示部24に
ケ−ブルを介して接続されている。そして、測長スケ−
ル13と測長ヘッド14とは、スライドテ−ブル16の
位置(Z座標)を測定する。
【0027】Vサポ−ト32、33がスライドテ−ブル
16に取付けられている。そして、一方のVサポ−ト3
2はXYステ−ジに搭載されており、他方のVサポ−ト
33はZステ−ジに搭載されている。
【0028】さらに、Vサポ−ト32、33は、図3に
一方のみ図示するよう遅波回路部2を載置しており、遅
波回路部2のポ−ルピ−ス34が、ねじ締め式のクラン
プバ−35によってVサポ−ト32に押圧されている。 そして、らせん4の内径軸線が望遠カメラ19の光軸に
合せてアライメントされる。つぎに、測定装置11の作
用を説明する。
【0029】走査機構21の一端に望遠カメラ19が配
置される。この望遠カメラ19は、スライドテ−ブル1
6のスライド方向に対して平行に光軸を向け、対物レン
ズをスライドテ−ブル16が位置する側に対して逆側に
向ける。そして、望遠カメラ19は、タ−ゲットガイド
28の先端に設けられたタ−ゲット31を所定距離から
視準するよう調整される。
【0030】被測定物(らせん4)の全長が望遠カメラ
19の望遠鏡19aの最短合焦距離よりも大きい場合に
は、望遠カメラ19とタ−ゲット31との距離は被測定
物(らせん4)の全長よりも幾分大きく設定される。
【0031】遅波回路部2が走査機構21に搭載され、
らせん4の軸線が望遠カメラ19の光軸に合せられ、ら
せん4内にタ−ゲットガイド28が挿入された場合には
、タ−ゲット31の中心位置がらせん4の断面内におけ
る軸線座標を与える。
【0032】そして、走査機構21に搭載された遅波回
路部2を望遠カメラ19の光軸に沿って望遠カメラ19
の側へスライドさせると、タ−ゲット31はらせん4の
内径軸線をトレ−スする。したがって、スライド位置を
測長スケ−ル13からz座標として読み、望遠カメラ1
9により撮像されたタ−ゲット31の変位をxy座標と
して読めば、らせん4の内径軸線の形状を三次元座標で
把握することができる。
【0033】軸線の真直度偏差はJIS B 0621
「幾何偏差の定義及び表示」により、“軸線を含む最小
径の幾何学的円筒の直径”で表される。この幾何学的円
筒軸直線方向が光軸の方向に一致していない場合、z座
標軸を傾斜補正し最小の幾何学的円筒直径を算出する必
要がある。
【0034】一方、被測定物内径の軸線の真直度偏差が
存在している場合には、タ−ゲット31の周辺部分の視
野はらせん4の内壁によって妨げられるので、一方向に
のみ湾曲した場合のタ−ゲット輪郭像の可視条件が、無
条件に測定できる真直度偏差の最大限界値を与える。
【0035】このため、図9にそれぞれ示されるタ−ゲ
ットマ−ク直径dm、被測定物内径D、および、測定す
べき限界の軸線の真直度偏差δs との間に、タ−ゲッ
ト31の中心座標を読取るために、次式の制限が存在す
る。 D≧dm +2δs                
       (1)
【0036】望遠カメラ19の光
軸方向に対して被測定物の内径軸線を平行に一致させよ
うとすることは、時間的損失につながる。このため、多
少の軸線の傾斜は通常z座標軸の傾斜補正計算によって
補ったほうが、実用的且つ能率的である。
【0037】軸線が傾斜していると、タ−ゲット31の
周辺の視野が被測定物(らせん4)の内壁によって妨げ
られるので、(1)式の右辺に、図10に示すように、
らせん4の全長をLとし、軸線の傾斜角をθとした場合
のL tanθに相当する視野遮蔽量εの項が加わる。
【0038】ここで、図10中の矢印Aは望遠カメラ1
9の向きを示しており、符号Bは螺旋4の内径軸線を示
している。また、図10中のδP は光軸に対する平行
度偏差を示している。
【0039】また、タ−ゲット1をらせん4に円滑に挿
入するため、被測定物内径Dとタ−ゲットガイド外径d
T との必要最小隙間cがタ−ゲット設定の誤差要因と
して追加される。結局、次式が導かれる。 D=dm +2δs +ε±c           
   (2)
【0040】(2)式から、タ−ゲットマ
−ク直径dm を次の条件で適用すれば、タ−ゲットマ
−クの透過光像は欠けない。そして、重心位置を画像処
理により求めれば、測定すべき軸線上の座標が分かる。 内壁からの反射光を避けるため、δs の測定範囲を考
慮し、dm をやや小さくとる。 dm ≦D−2δs −ε±c           
     (3)換言すると、真直度偏差δs の測定
可能範囲は次式によって表される。 δs ≦(D−dm −ε−c)÷2        
  (4)
【0041】以上に述べた条件で真直度を自
動測定するには、まず、タ−ゲットガイド28が被測定
物の軸線の長さ一杯に貫通するまで走査機構21のスラ
イドテ−ブル16がスライドする。この後、スライドテ
−ブル16が連続的に或いは所要のピッチで、タ−ゲッ
トガイド28が被測定物から離脱する方向に走査される
。そして、この一方で、z座標が測長スケ−ル13およ
び測長ヘッド14により読取られ、透過照明されたタ−
ゲット像の重心位置のxy座標が望遠カメラ19の出力
を基に演算されて読取られる。
【0042】被測定物内径軸線の全長に亘る走査が終っ
た後に、z座標軸の傾斜補正が行われ、xy平面上に投
影された全測定点の最小外接円直径が計算される。この
軸線が真直度偏差として印字出力されるまでの工程は、
シ−ケンスコントロ−ラによって自動制御される。
【0043】一定の背光照明のもとで望遠カメラ19に
よる一定位置からの撮像が行われるが、図12に示すよ
うに被測定物が走査されるにつれて、けられ(ecli
pse) 36が生じ、入光量が減じ、タ−ゲット中心
円像は暗くなる。このため、一定の画素数で画像が入力
されるように、閾値、或いは、光源レベルが自動調節さ
れる。ここで、図12中のCは望遠カメラ19に取付け
られた望遠鏡19aの作動距離を示しており、19bは
望遠鏡19aに組込まれた対物レンズを示している。
【0044】また、実用的には、測定された軸線の両端
の座標を結んでz軸とし、近似補正すれば、z座標軸の
傾斜補正は十分に足りる。また、被測定物内径の軸線が
予め望遠鏡の光軸に十分に合っていれば、z座標軸の傾
斜補正を省略することが可能である。
【0045】測定結果の出力形態を種々に選択すること
が可能である。真直度偏差の値を求めるのみではなく、
所要数の軸線座標値やその線図等をディスプレ−し、こ
れらをハ−ドコピ−すること等が可能である。
【0046】一方、挿入されたタ−ゲット31を望遠カ
メラ19で視準したまま被測定物を解放し、二つのVサ
ポ−ト32、33上に回転自在に支持し、各Vサポ−ト
32、33の位置にタ−ゲット31を置いて0度・18
0度の回転位置でxy座標を読取れば、両Vサポ−トを
共通デ−タム(datum) 軸直線とする各Vサポ−
ト32、33の位置での内径軸線の同心度が分かる。こ
れに測定済みの内径軸線の座標値を関係付ければ、デ−
タム軸直線に対する内径軸線の同軸度偏差、および、任
意の軸直角断面における内径軸線の偏心量と方向とが三
次元座標として求まる。
【0047】又、同じデ−タム軸直線に対して、他の任
意の円板の外周面及び両フランジの外周・端面に変位計
37を適用し、円周振れを記録しておけば、密封溶接後
に再測し、内径軸線の形状・位置がどのように影響を受
け変化したかを推定することができる。別途、溶接組立
相手部品(例えば、電子銃1とコレクタ3)の内径軸線
と外周及びフランジ部の関係を測定記録しておけば、組
立部品全体の内径軸線の形状・位置関係を推定すること
が可能である。つぎに、具体的な測定の手順を説明する
【0048】真直度の測定を始める前に、予めタ−ゲッ
ト31の位置に設けた直径寸法が既知な円形マ−クを望
遠カメラで視準し、画像演算装置26に単位画素当りの
倍率を校正し記憶させる。又、測定ピッチ、測定点数等
の初期値をデ−タエリアに書込んでおく。
【0049】測定される遅波回路部2は、らせん4の内
径軸線が望遠カメラ19の光軸に一致するよう、走査機
構21のスライドテ−ブル16上の二つの調整用V形サ
ポ−ト32、33で光軸にアライメントされ、クランプ
される。遅波回路部2は、らせん4と同軸上に配置され
た複数のポ−ルピ−ス34…の内、らせん4の両端部に
位置する二つのポ−ルピ−ス34a、34bを保持され
る。次に、スライドテ−ブル16が移動し、タ−ゲット
ガイド28が、らせん4を貫通し軸線の反対側に端に達
するまで挿入され、測定準備が終る。
【0050】測定開始ボタンが押され、画像演算装置2
6は、望遠カメラ19に入力されたタ−ゲット31の透
過円形像の画素数が適当な一定範囲の値になるように、
閾値を自動調整して二値化する。円形画像の中心位置が
画像の原点からのxy座標値として演算処理され、演算
結果がメモリに記憶されると同時に、図7に示すように
モニタTV25にス−パ−インポ−ズされる。
【0051】続いて、プリセットされていた所要のピッ
チと回数でスライドテ−ブル16上の遅波回路部2が順
次送られ、測定が繰返される。このとき、らせん4の内
面の反射率の変化や、けられの影響を排除するため、常
に一定範囲の画素数でタ−ゲット像が入力されるように
、画像演算装置26の閾値、或いは、光源23の明るさ
のレベルが自動調整される。
【0052】所要回数の測定が終ったのち、走査機構2
1が停止し、メモリに記憶された測定点座標からz軸傾
斜補正及び、真直度偏差の計算が行われ、図8に示すよ
うに、結果がモニタTV25に表示される。又、必要に
応じて全測定点の座標値や、図11に示すような軸線形
状の線図も表示し、ハ−ドコピ−したり、プリンタやプ
ロッタに出力することも可能である。
【0053】同軸度偏差を測定するには、Vサポ−ト3
2、33のクランプバ−35を緩めて遅波回路部2を1
80度回転させ、遅波回路部2を再びクランプバ−35
で固定してから、各Vサポ−ト32、33の位置にタ−
ゲット31を置き、望遠カメラ19でxy座標を読取る
。0度姿勢でのxy座標との平均として求めた中点座標
(Xm 、Ym )、(X´m 、Y´m )から、V
サポ−ト32、33の位置のポ−ルピ−ス34a、34
bの軸線を共通デ−タム軸直線とする同じVサポ−ト3
2、33の位置での内径軸線の同心度偏差C、C´が次
式で求まる。     C=2(Xm 2 +Ym 2 )1/2 、
C´=2(X´m 2 +Y´m 2 )1/2   
                         
                         
             (5)
【0054】又、先に測定された内径軸線の三次元座標
から、上記の中点座標が一致するように座標変換すれば
、上記のデ−タムに関連した内径軸線の同軸度偏差が求
まる。
【0055】上記のデ−タムに関連して、任意のポ−ル
ピ−ス外周の半径方向の円周振れ、及び遅波回路部2の
両フランジ37、38の半径方向と軸線方向の振れを測
定するには、ポ−ルピ−ス34a、34bがVサポ−ト
32、33上で軸方向に動かないように両フランジ37
、38を軸線方向にストッパで制止した後、クランプバ
−35、35を外して遅波回路部2を回転自由に保持す
る。次に、別に用意した変位計を測定すべき箇所に適用
し、それぞれの箇所の一回転中の振れを読取り、記録す
る。これを先に測定されたらせん内径軸線の三次元座標
値と関係付けることにより、外部の位置・形状から内径
軸線の位置・形状が分かる。
【0056】従って、同軸に組立てられるべき電子銃1
及びコレクタ3についても、それぞれの内径軸線をデ−
タムとする同様の箇所の円周振れ又は三次元座標を汎用
測定機で別途測定しておけば、互いのフランジで密封溶
接組立の後、影響を受け易い長手方向は真直度が変化し
たとしても、各断面毎の内外径の同心度は構造上から変
化は無視できるので、再び同じ箇所の円周振れ又は三次
元座標を測定することにより、組立後のらせん内径軸線
の電子銃及びコレクタに対する関係位置・形状を、換言
すれば電子ビ−ム透過経路全長の真直度偏差を検証する
ことができる。上述の測定装置11においては、一般の
光センサ等を進入させることのできない程度に極細で長
いらせん4の真直度を測定することが可能である。
【0057】さらに、らせん4は、タ−ゲットガイド2
8を抜き出す方向に走査されながら真直度を測定される
。このため、らせん4のピッチを変化させることなく測
定を行うことができる。つまり、タ−ゲットガイド28
をらせん4に差込みながら測定した場合には、らせん4
が圧縮方向の力を受けてらせん4のピッチが変化するこ
とが考えられるが、上述のようにタ−ゲットガイド28
を抜き出しながら測定すれば、らせん4の形状を保つこ
とができ、正確な測定を行うことができる。なお、本発
明は上述の実施例に限定されるものではなく、種々に変
形することが可能である。
【0058】例えば、測定対象物がらせん4以外の細管
であってもよい。極細長い孔或いは管状物の内径軸線等
の真直度偏差や姿勢偏差・位置偏差の測定・検証に、本
発明を適用することができる。
【0059】本発明は、光学的測定を行うものであり、
電磁気センサのように温度ドリフトや電磁気的外乱を受
けることなく、安定した測定を短時間に行うことができ
る。さらに、密封溶接後の全体の電子ビ−ム透過経路に
対する真直度偏差を外部から間接的に測定・検証できる
ので、幾何学的品質を最終工程の性能試験を待たずに保
証でき、不良品に不毛な調整を試みること等の無駄を排
除でき、著しい経済効果を上げることができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、照明され
るタ−ゲットを被測定物の仮想軸上に保持し極細で中空
な被測定物に挿入されるタ−ゲットガイドと、タ−ゲッ
トを撮像する撮像手段と、被測定物とタ−ゲットとを相
対変位させタ−ゲットを被測定物の中で被測定物の仮想
軸方向に移動させる移動手段と、撮像手段の出力を表示
する表示手段と、タ−ゲットの位置を演算する演算手段
と、演算手段の演算結果を出力する出力手段とを備えた
ものである。したがって本発明は、細長い円筒状の被測
定物の内面の曲りや中空軸線の曲りを、非破壊的に且つ
自動的に三次元測定できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の測定装置を示す構成図。
【図2】タ−ゲットガイドの先端部を示す断面図。
【図3】遅波回路部を保持したVサポ−トを示す正面図
【図4】光学系を示す説明図。
【図5】らせんに挿入されたタ−ゲットガイドを示す斜
視図。
【図6】(a)〜(c)は、らせん内で移動するタ−ゲ
ットガイドとモニタTVに表示されるタ−ゲットマ−ク
との関係を順に示す説明図。
【図7】モニタTVに表示されたタ−ゲットマ−クと座
標との関係を示す説明図。
【図8】真直度偏差を示す説明図。
【図9】らせん内径、内径軸線の真直度偏差、および、
タ−ゲットマ−ク直径の寸法を示す説明図。
【図10】らせん内径軸線、真直度偏差、および、光軸
に対する平行度偏差の関係を示す説明図。
【図11】x軸およびy軸についてのらせんの内径軸線
形状を示す説明図。
【図12】けられの発生を示す説明図。
【図13】一般の進行波管の要部を示す構成図。
【図14】従来の測定方法を示す説明図。
【符号の説明】
4…らせん(被測定物)、11…真直度測定装置、19
…望遠カメラ(撮像手段)、21…走査機構(移動手段
)、25…モニタTV(表示手段)、26…画像演算装
置(演算手段)、27…プリンタ(出力手段)、28…
タ−ゲットガイド、31…タ−ゲット。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照明されるタ−ゲットを被測定物の仮想軸
    上に保持し極細で中空な被測定物に挿入されるタ−ゲッ
    トガイドと、上記タ−ゲットを撮像する撮像手段と、上
    記被測定物と上記タ−ゲットとを相対変位させ上記タ−
    ゲットを上記被測定物の中で被測定物の仮想軸方向に移
    動させる移動手段と、上記撮像手段の出力を表示する表
    示手段と、上記タ−ゲットの位置を演算する演算手段と
    、上記演算手段の演算結果を出力する出力手段とを具備
    した細管用真直度測定装置。
JP8538191A 1991-04-17 1991-04-17 細管用真直度測定装置 Pending JPH04318410A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011058871A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Teijin Fibers Ltd 紡糸口金の異常検査装置及び異常検査方法
CN103411552A (zh) * 2013-05-31 2013-11-27 江苏华阳管业股份有限公司 一种直管检验装置

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JP2011058871A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Teijin Fibers Ltd 紡糸口金の異常検査装置及び異常検査方法
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