JPH04317603A - かばん - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はかばんに関し、さらに詳
細には転動要素を具備したかばんに関する。

【０００２】

【従来の技術】特に一側面に配設されたキャスタのよう
な幾つかの要素で構成された転動要素を具備したかばん
の実施例は多数公知となっている。一般的な平行六面体
の形状を有しているかばんの場合には、１つの底と、蓋
と、４つの側面を有しており、その４つの側面は互いに
対向した２つの長い側面と、互いに対向した短い側面と
よりなる。転動要素は長い方の側面の１つまたは短い方
の側面の１つに配設されうるものであり、転動要素が配
設された側面と対向した側面には把持装置が配設されて
いる。

【０００３】転動要素が４箇存在する場合、公知の実施
例では、そのうちの２箇が固定した回転軸で回転し、他
の２箇の回動要素はそれらが取り付けられたス−ツケ−
スの面に対して直交関係にある軸上で旋回するようにな
されている。ユ−ザ−がス−ツケ−スを転がす場合には
、２箇の旋回するキャスタが前方に、そして２箇の固定
キャスタは後方に位置している。このようにして、かば
んは比較的安定な移動通路を維持しながら、容易に案内
されうる。

【０００４】しかし、このような実施例は、特にキャス
タが短い側面に取り付けられていて、かばんが不均一な
表面（カ−ペットのような）上を移動したり、階段を上
下したり、あるいは傾斜した面を昇る方向に移動するよ
うな場合には問題がある。このような状況では、かばん
を押して移動するのが困難であり、ひっかかってしまう
おそれがある。このような場合にはかばんを引張って動
かすことができるのが望ましいが、後方に２箇の固定キ
ャスタを有し、前方に２箇の旋回キャスタを有し、それ
と反対側の側面にハンドルを取り付けている公知の実施
例では、かばんをそのように移動させることができない
。

【０００５】フランス国特許公報Ａ２　４２６　４２６
には直交した対をなして配列されかつすべてかばんの同
じ側面に取り付けられた固定軸を４つの転動要素に設け
た他のかばんの実施例が開示されている。このような実
施例は２つの異なる姿勢でかばんを移動することができ
るが、かばんを４つの要素すべての上で休止させた場合
には、１対の要素は移動方向に対して直交関係となるよ
うに配向され他の対と反対の方向に転動することになる
ので、それら２つの姿勢のいずれにおいても、かばんを
４つの要素すべての上に休止させることができない。

【０００６】

【本発明が解決しようとする課題】本発明の目的は同じ
側面上に配置された４箇の転動要素を具備しており、状
況に応じて、押すかあるいは引張って移動することがで
きるかばんを提供することである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明によるかばんは、
一側面に取り付けられておりかつその側面に対してほぼ
平行な軸上で回転する４つの転動要素と、上記側面に対
してほぼ対向して配設された少なくとも１つの把持装置
を具備しており、上記４つの転動要素のうち３箇が上記
側面に対してほぼ直交する軸上で旋回しかつ他の１箇の
転動要素が固定した回転軸線で回転するようになされて
いることを特徴とする。

【０００８】

【実施例】図示の実施例によるかばん１０は、それの長
い方の側面の１つに配置されたヒンジ（図示せず）によ
って互いに付着された２つの等しい半体１２、１４に分
割された堅固なス−トケ−スよりなっている。

【０００９】それら２つの半体は、一方がス−ツケ−ス
の底１８を構成し、他方が蓋２０を構成している２つの
大きい面と、互いに対向した２つの長い側面２２、２４
および互いに対向した２つの短い側面２６、２８よりな
る４つの側面よりなっている。

【００１０】図示の実施例では、このス−ツケ−スは２
つの握り手（ハンドル）３０、３２を有しおり、それら
のうち一方の握り手３０は上記ヒンジが装着されている
面に対向した長い方の側面上に配設されており、他方の
握り手３２は４つの転動要素３４、３６、３８、４０が
取り付けられた面２８に対向した短い方の側面２６上に
配設されている。４つの転動要素はかばんの面２８の４
つのコ−ナ−の近くに配設されており、それらは回転軸
線がその面２８に対してほぼ平行なキャスタ−で構成さ
れている。

【００１１】本発明によれば、これらのキャスタ−のう
ちの３つ、すなわち３４、３６、３８はそれらが取り付
けられているかばんの面に対してほぼ直交した軸上で旋
回するようになされているが、他の１つのキャスタ−は
固定した回転軸線を有している。これらの異なるキャス
タ−は公知の構造を有している。各旋回キャスタ−はか
ばんの面２８と平行な軸４２上で回転し、その軸はス−
ツケ−スの対応する半体に取り付けられた金属ブレ−ス
４６上で回転するヨ−ク４４に取り付けられている。公
知の特徴によれば、キャスタ−の回転軸線はヨ−クの回
転軸線に関してオフセット、すなわち偏心している。

【００１２】第４のキャスタ−４０は、ス−ツケ−スの
対応した半体に固定して装着されたヨ−ク５０に取り付
けられた軸４８上で回転する。この軸４８はかばんの面
２８の短い方の辺に対して平行となるように配置されて
いる。

【００１３】このようなかばんを使用する態様が図２お
よび図３に示されている。

【００１４】図２に示された例では、ス−ツケ−スが垂
直であり、かつ４つの転動要素上に乗っている。ス−ツ
ケ−スがこの姿勢の場合には、ユ−ザ−は取り手３２を
用いてそれを押してあるいは自分の側に保持して移動す
る。ス−ツケ−スは４つの転動要素上に乗っているから
非常に安定している。前方の２箇のキャスタ−が旋回し
、従って容易に方向変換できるから、任意の方向に移動
するのが容易である。また、固定キャスタ−４０が後方
に配置されているので、安定した移動路を有する。

【００１５】かばんが不均一な面上または上り坂を移動
されなければならない場合には、ユ−ザ−はそのかばん
を図３に示されているように、ス−ツケ−スがかばんの
面２８の長い方の辺に配置された２つの配向変更可能な
旋回キャスタ−３４、３６上に乗った状態にすればよい
。それらの旋回キャスタ−は偏心して取り付けられてい
るから所望の姿勢に簡単に配置できる。このようにして
、ユ−ザ−はかばんを取り手３２によって引張って移動
することができる。

【００１６】この明細書の冒頭で述べた問題点が特に効
果的で、簡単でかつ廉価な態様で解決されるので、ユ−
ザ−にとって非常に有利であることが上記の説明からわ
かるであろう。

【００１７】上記の説明では本発明を２つの等しい半体
からなる堅固なス−ツケ−スに適用した場合について述
べたが、可撓構造および堅固構造の両方の他のあらゆる
形式のかばん、および「バッグ」型のかばんにも適用で
きるものであり、後者の場合には本発明に従って設けら
れる底に４つの転動要素が取り付けられ得る。

【００１８】さらに、これらの転動要素は図示のように
短い方の側面の１つまたは長い方の側面の１つ上に配設
され得る。転動要素が短い方の側面上に配設された実施
例では、図２に示されているようにして移動される場合
に幅方向の嵩ばりが小さいから、取扱いが容易で好まし
い。

【００１９】かばんを移動する際に用いられる把持装置
は転動要素が装着された面に対向した面上の任意適当な
点に配設された取り手か、あるいは隣接した主かばん面
に向けて配設された偏心取り手またはストラップであり
うることも明らかである。これらの把持装置は取り出し
収納可能となし得る。

【００２０】かばんが底と蓋を具備したものである場合
には、固定した転動要素はその蓋に装着されるのが好ま
しい。

【図面の簡単な説明】

図１は本発明による転動要素を具備したス−ツケ−スを
示す斜視図である。図２はこのス−ツケ−スを移動する
１つの態様を示す図である。図３はこのス−ツケ−スを
移動する他の態様を示す図である。

【符号の説明】

１２　　半体 １４　　半体 １８　　底 ２０　　蓋 ２２　　長い側面 ２４　　長い側面 ２６　　短い側面 ２８　　短い側面 ３２　　把持装置 ３４　　転動要素 ３６　　転動要素 ３８　　転動要素 ４０　　転動要素

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　かばんの１つの面（２８）に装着され
   かつ前記面に対してほぼ平行な軸上で回転する４つの転
   動要素（３４、３６、３８、４０）と、前記面と対して
   ほぼ対向して配設された把持装置（３２）を具備したか
   ばんにおいて、前記転動要素のうち３つの転動要素（３
   ４、３６、３８）が前記面に対してほぼ垂直な軸のまわ
   りで旋回し、かつ第４の要素（４０）は固定した回転軸
   を有していることを特徴とするかばん。
2. 【請求項２】　　前記旋回する転動要素（３４、３６、
   ３８）の旋回軸がそれらの回転軸線に関して偏心してい
   る請求項１のかばん。
3. 【請求項３】　　一般的な直方体の形状を有し、底（１
   ８）と、蓋（２０）と、２つの長い側面（２２、２４）
   と、２つの短い側面（２６、２８）を有しており、前記
   転動要素が前記側面（２８）の１つに装着されている請
   求項１または２のかばん。
4. 【請求項４】　　前記転動要素が前記短い側面の１つに
   装着されている請求項３のかばん。
5. 【請求項５】　　前記転動要素はそれらが取り付けられ
   た側面（２８）のコ−ナ−の近くに配設されている請求
   項４または５のかばん。
6. 【請求項６】　　固定した回転軸線を有する転動要素（
   ４０）を後方にして前記４つの転動要素に乗って移動さ
   れる請求項１〜５の１つによるかばん。
7. 【請求項７】　　２つの半体（１２、１４）よりなり、
   それらの半体のうちの１つが底（１８）を形成し、かつ
   他方が蓋（２０）を形成いており、固定した軸線Ｋを有
   する転動要素（４０）が前記蓋を形成した半体（１４）
   に装着されている請求項１〜６の１つによるかばん。