JP3025983U - 手持ち台車用ハンドル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 どのような背格好の使用者にも違和感なく使
用できる手持ち台車のハンドル提供すること。 【解決手段】 荷台前端部に主回転軸を有する長尺ハン
ドル部材（６）を設け、該長尺ハンドル部材の主回転軸
以外の部位に副回転軸（７）を有するハンドル支持部材
（８）を設け、さらに該荷台前端部の主回転軸より下方
に設けた係止部材（13）に該ハンドル支持部材の先端取
付部（９）を着脱自在且つ長手方向の位置可変に取り付
けたことを特徴とする手持ち台車用ハンドル。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は人力で押し引きする手持ち台車のハンドルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

従来の手持ち台車のハンドルは荷台の前端両脇に左右２本のハンドル杆を固定 したものや、Ｕ字状ハンドル杆の開放端側をやはり荷台の前端に固定したものが 多かった。しかしこのようなハンドルを備えた台車では、これを使用する作業者 の背の高さが異なるとハンドルを持つ高さも異なり、この台車を用いて運搬中に 荷台の荷物が不安定になる場合があった。また該ハンドルの高さや取付角度が固 定されているため作業者によっては扱いずらいものであった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案はこのような問題を解決するためになされたもので、どのような背格好 の人にも使い易い手持ち台車用のハンドルを提供するものである。

【０００４】 即ち本考案ハンドルの一つは、荷台前端部に回転中心を有して起伏自在に取り 付けることを特徴とするものである。

【０００５】 また本考案のハンドルの他の一つは、荷台前端部に主回転軸を有する長尺ハン ドル部材を設け、該長尺ハンドル部材の主回転軸以外の部位に副回転軸を有する ハンドル支持部材を設け、さらに該荷台前端部の主回転軸より下方に設けた係止 部材に該ハンドル支持部材の先端取付部を着脱自在且つ長手方向の位置可変に取 り付けたことを特徴とするものであり、このとき外周表面に長手方向の溝を外周 方向に多数設けた長尺ハンドル部材を用いるのは有効である。

【０００６】

【実施例】

以下に本考案の一実施例について説明する。

【０００７】 図１に示すようにアルミ合金製断面Ｌ型材を矩形に形成して荷台枠（１）とし 、該荷台枠（１）の前端縁及び両側端縁に沿った上方にアルミ合金棒材からなる 前端補助棒（２）及び側端補助棒（３）（３）を固定した。そして荷台枠の前後 方向の中央部にアルミ合金棒材からなるタイヤ取付軸（４）を該荷台枠（１）の 両側端から外方へ延設固定し、この両端部にそれぞれ空気入ゴムタイヤ（５）（ ５）を取り付けた。

【０００８】 また本台車のハンドルは、アルミ合金製丸パイプからなり次のような構造であ る。即ち図１に示すようにＵ字状ハンドル杆（６）の開放側両基端を上記前端補 助棒（２）に回動自在に取り付け、該ハンドル杆（６）の長手方向の中央部に該 ハンドル杆（６）の側方杆同士を連結杆（７）で連結し、該連結杆（７）の外周 に丸パイプを通して該丸パイプに略Ｖ字状の支持杆（８）の開放側の両基端を固 定した。この支持杆（８）の先端には図２に示すように切欠長孔（14）の切欠側 を先端に向けた先端取付部（９）を一体に設けた。そして荷台枠（１）の前枠（ 10）の中央部に雄ネジ付ノブ（11）が螺合する雌ネジ孔（12）を螺刻したハンド ル杆の係止部（13）を突設させて固定した。

【０００９】 このような先端取付部（９）と係止部（13）とによれば、切欠長孔（14）の任 意の位置と雌ネジ穴（12）を一致させて雄ネジ付ノブ（11）により該先端取付部 （９）を該係止部（13）に取り付けることができ、ハンドル杆（６）の角度を大 きく変化させることが可能となり様々な背格好の人が本台車を取り扱い易くなる 。 なおこの先端取付部（９）としては図３（ａ）のように長手方向に長孔（15） を設け、該長孔（15）を通して雄ネジ付ノブ（11）を取り付けてもよく、図７（ ｂ）のように長手方向に複数の貫通孔（16）を設けたものでもよく、また図７（ ｃ）もしくは（ｄ）のように上側もしくは下側に雄ネジ付ノブ（11）が係合する 凹所（17）を複数個設けたものでもよい。

【００１０】 また上記のようなハンドル構造であるから、該支持杆（８）の先端取付部（９ ）と荷台枠（１）の係止部（13）とを分離することによりハンドル杆（６）を後 方に回転させて図４のように荷台面上に収納でき、この台車自体を運搬する際に コンパクトとなり運び易い。

【００１１】 上記実施例ではハンドル杆（６）は表面が滑らかな丸パイプであるが、長手方 向に沿った溝を周方向に多数設けた外周溝付パイプを用いれば該ハンドル杆（６ ）を持つ手が滑りずらくなる効果を付与できる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案によれば手持ち式の台車ハンドルが取付角度を任意に変えられて固定で きるので異なる背の高さの人でも取付角度を変化させることで違和感なく該台車 を取り扱うことができ使い易い。またハンドル杆が回転自在であるから、これを 荷台側に折り畳めば台車自体がコンパクトになり該台車自体の運搬が容易になる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案ハンドルを用いた台車の一実施例を示す
斜視図である。

【図２】本考案におけるハンドルのハンドル支持杆の取
付部を示す説明図である。

【図３】（ａ）〜（ｄ）共にハンドル支持杆の取付部の
他の例を示す要部斜視図である。

【図４】本考案ハンドルを用いた台車のハンドルを折り
畳んだ状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 荷台枠 ２ 前端補助棒 ３ 側端補助棒 ４ タイヤ取付軸 ５ ゴムタイヤ ６ Ｕ字状ハンドル杆 ７ 連結杆 ８ 支持杆 ９ 先端取付部 10 前枠 11 雄ネジ付ノブ 12 雌ネジ穴 13 係止部 14 切欠長孔 15 長孔 16 貫通孔 17 凹所

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 荷台前端部に回転中心を有して起伏自在
   に取り付けることを特徴とする手持ち台車用ハンドル。
2. 【請求項２】 荷台前端部に主回転軸を有する長尺ハン
   ドル部材を設け、該長尺ハンドル部材の主回転軸以外の
   部位に副回転軸を有するハンドル支持部材を設け、さら
   に該荷台前端部の主回転軸より下方に設けた係止部材に
   該ハンドル支持部材の先端取付部を着脱自在且つ長手方
   向の位置可変に取り付けたことを特徴とする手持ち台車
   用ハンドル。
3. 【請求項３】 外周表面に長手方向の溝を外周方向に多
   数設けた長尺ハンドル部材である請求項２記載の手持ち
   台車用ハンドル。