JPH04316014A - コンタクトレンズの製造方法 - Google Patents

コンタクトレンズの製造方法

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JPH04316014A
JPH04316014A JP8374491A JP8374491A JPH04316014A JP H04316014 A JPH04316014 A JP H04316014A JP 8374491 A JP8374491 A JP 8374491A JP 8374491 A JP8374491 A JP 8374491A JP H04316014 A JPH04316014 A JP H04316014A
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JP
Japan
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general formula
following general
represented
chemical formula
acrylic acid
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JP8374491A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kiguchi
浩史 木口
Hiroshi Aoyama
拓 青山
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンタクトレンズに関し
、特に濡れ性と装用感に優れるハードコンタクトレンズ
に関する。
【0002】
【従来の技術】コンタクトレンズ装用時の異物感を減少
させて装用感を向上させるには、角膜とレンズ表面との
なじみを良くすることが重要である。具体的な方法とし
ては、レンズ表面にアクリルアミドなどの親水性モノマ
ーをグラフト重合することによりレンズ表面の濡れ性を
向上させることがあげられる。さらに、濡れ性を長期に
わたって保持するためN,N’−メチレンビスアクリル
アミド等で架橋してグラフト鎖の耐摩耗性を向上させる
方法がある。
【0003】グラフト重合を開始させるためには、コン
タクトレンズ表面に放電処理などによって導入した過酸
化物が分解すること、すなわち過酸化物がラジカル重合
の開始点として作用することが必要である。つまり重合
を実行するためには、過酸化物分解に必要なエネルギー
を供給しなければならない。
【0004】従来、重合開始の手段には、放電処理後の
コンタクトレンズを60℃〜90℃の高温中で加熱する
という熱重合法を採用していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術では、高温によりレンズの形状が大きく変化したり光
学特性が劣化するという欠点を有していた。
【0006】そこで本発明はこの問題点を解決するもの
で、その目的とするところは、低温でのグラフト重合を
可能にしたコンタクトレンズの製造方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のコンタクトレンズの製造方法は、次の一般式
で表されるアクリル酸またはメタクリル酸のシロキシ置
換エステル(
【0008】
【化11】
【0009】)、次の一般式で表される20個より多く
ないフッ素原子を有するアクリル酸またはメタクリル酸
のフルオロアルキル置換体(
【0010】
【化12】
【0011】)、次の一般式で表されるアクリル酸また
はメタクリル酸のポリフルオロアルキルシロキシ置換エ
ステル(
【0012】
【化13】
【0013】)、次の一般式で表されるアクリル(メタ
クリル)オキシアルキルシラノール(
【0014】
【化14】
【0015】)、次の一般式で表されるポリアクリル(
メタクリル)オキシアルキルポリシロキサン(
【001
6】
【化15】
【0017】)、次の一般式で表されるフッ素含有シロ
キサニルメタクリレート(
【0018】
【化16】
【0019】)、次の一般式で表されるフッ素含有アク
リル酸またはメタクリル酸エステル系モノマー(
【00
20】
【化17】
【0021】)、次の一般式で表されるフッ素含有アク
リル酸またはメタクリル酸エステル系モノマー
【002
2】
【化18】
【0023】)、次の一般式で表される含フッ素ジアク
リレートまたはジメタクリレート系モノマー(
【002
4】
【化19】
【0025】)および次の一般式で表わされるフッ素含
有環状オレフィン(
【0026】
【化20】
【0027】)のうち、少なくともいずれか一つを含有
する共重合物であるアクリル酸またはメタクリル酸のエ
ステル化合物のポリマーを原材料としたコンタクトレン
ズ基材に関し、(a)その表面を常圧あるいは減圧下で
放電処理する工程と(b)レンズ表面に親水性モノマー
をグラフト重合する工程とから成るコンタクトレンズの
製造方法における(b)工程中の少なくとも親水性モノ
マー、架橋剤および水より成る重合系に、硫酸第一鉄ア
ンモニウム(モール塩)を加えることを特徴とする。
【0028】なお、上記一般式で表される代表的な化合
物には以下のものがあげられる。
【0029】フルオロブチルヘキサメチルトリシロキサ
ニルメタクリレート
【0030】
【化21】
【0031】トリフルオロエチルメタクリレート
【00
32】
【化22】
【0033】トリフルオロプロピルテトラメチルジシロ
キサニルメチルメタクリレート
【0034】
【化23】
【0035】以下、実施例により本発明の詳細を示す。
【0036】
【実施例】
(実施例1)グラフト重合は次のようにして行なった。 γ−メタクリルオキシプロピル−トリス(トリメチルシ
ロキシ)シラン48wt%、2,2,2−トリフルオロ
エチルメタクリレート19wt%、1,3−ビス(γ−
メタクリルオキシプロピル)−1,1,3,3−テトラ
キス(トリメチルシロキシ)ジシロキサン8wt%、ビ
ス(トリメチルシロキシ)−γ−メタクリルオキシプロ
ピルシラノール7wt%、メタクリル酸10wt%、メ
チルメタクリレート1wt%、エチレングリコールジメ
タクリレート7wt%、2,2’ −アゾビス(2,4
−イソブチロニトリル)(ただし、重合開始剤として)
0.25wt%の共重合物よりなるコンタクトレンズ基
材を用意した。放電装置(電極間6センチメートル、電
極間電圧270ボルト、周波数60ヘルツ)にレンズ基
材を設置して、0.04トールのアルゴン雰囲気中で5
秒間グロー放電処理をした。放電処理したレンズ基材を
空気中にさらした後、試験管に入れた。
【0037】アクリルアミド7gとN,N’−メチレン
ビスアクリルアミド1gを水12gに溶解し、モノマー
水溶液とした。モノマー水溶液を2.5ml試験管に分
取して、硫酸第一鉄アンモニウム(モール塩)を0.0
361g加えてかくはんし、溶解した。そこへ放電処理
したレンズを入れ、窒素ガス置換後、減圧封管した。試
験管を45℃の恒温槽中に60分置き、レンズ表面にモ
ノマーをグラフト重合した。こうして、全く同様な操作
を施した6個の試料(試料No.1〜6)を作成した。
【0038】また、従来法との比較のため、硫酸第一鉄
アンモニウム(モール塩)未添加のモノマー水溶液を用
いた試料を6個作製した(比較例1〜6)。この時の重
合温度は80℃、重合時間20分に設定し、放電条件等
は硫酸第一鉄アンモニウム(モール塩)添加の試料(試
料No.1〜6)と全く同様な操作を施した。
【0039】引続きグラフト処理後のレンズの曲率を測
定し、あらかじめ記録しておいた処理前のレンズの曲率
との変化量を計算した。また、レンズ表面の水濡れ性を
評価するため、接触角を液滴法で測定した。これらの結
果を表1に掲げる。
【0040】
【表1】
【0041】(実施例2)γ−メタクリルオキシプロピ
ル−トリス(トリメチルシロキシ)シラン48wt%、
1,1−ジヒドロパーフルオロブチルメタクリレート1
9wt%、1,3−ビス(γ−メタクリルオキシプロピ
ル)−1,1,3,3−テトラキス(トリメチルシロキ
シ)ジシロキサン7wt%、ビス(トリメチルシロキシ
)−γ−メタクリルオキシプロピルシラノール8wt%
、メタクリル酸11wt%、エチレングリコールジメタ
クリレート7wt%、2,2’ −アゾビス(2,4−
イソブチルニトリル)(ただし、重合開始剤として)0
.25wt%の共重合物よりなるコンタクトレンズ基材
を用意した。電極間距離3.5センチメートル、電極間
電圧15キロボルト、周波数60ヘルツのコロナ放電処
理装置の電極間に厚み1.5ミリメートルのスペーサで
作った空間にこのレンズ基材を設置し、放電処理をおこ
なった。尚、片面ずつ、両面に40秒ずつ放電処理をし
た。
【0042】アクリルアミド35gとN,N’−メチレ
ンビスアクリルアミド5gを水40gに溶解し、モノマ
ー水溶液とした。また、硫酸第一鉄アンモニウム六水和
物(モール塩)1.568gを10gの水に溶かしてこ
れをモール塩水溶液とした。モノマー水溶液を2.4m
l、モール塩水溶液0.3ml、水0.3mlを試験管
に分取してかくはんした。そこへ放電処理したレンズを
入れ窒素ガス置換後、減圧封管した。試験管を35℃の
恒温槽中に5〜60分置き、レンズ表面にモノマーをグ
ラフト重合した。こうして、全く同様な操作を施した6
個の試料(試料No.1〜6)を作成した。
【0043】また、従来法との比較のため、硫酸第一鉄
アンモニウム(モール塩)未添加のモノマー水溶液を用
いた試料を6個作製した(比較例1〜6)。この時の重
合温度は80℃、重合時間20分に設定し、放電条件等
は硫酸第一鉄アンモニウム(モール塩)添加の試料(試
料No.1〜6)と全く同様な操作を施した。
【0044】引続きグラフト処理後のレンズの曲率を測
定し、あらかじめ記録しておいた処理前のレンズの曲率
との変化量を計算した。また、レンズ表面の水濡れ性を
評価するため、接触角を液滴法で測定した。これらの結
果を表2に掲げる。
【0045】
【表2】
【0046】表1および表2より明かな如く、レンズの
曲率の変化は、従来の熱重合法の場合は5%以上であっ
た。一方、硫酸第一鉄アンモニウム(モール塩)を添加
して低温処理を施した試料は2%以下にとどまった。し
かも、レンズ表面の水濡れ性を接触角で評価したところ
、従来の熱重合法に比較してなんら劣るところが無かっ
た。
【0047】本発明の実施例を含フルオロアルキルコン
タクトレンズを用いて説明してきたが、これに限ること
なくその他の組成のハードコンタクトレンズ、またシリ
コンラバーなどのソフトコンタクトレンズについても同
様な結果を得ている。
【0048】さらに、ポリエチレンフィルム、ポリプロ
ピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、アセテ
ート、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリスチ
レン、ポリカーボネート、その他様々な高分子材料の表
面処理に対しても同様な結果が得られた。
【0049】加えて、上にあげた樹脂を使用した各種包
装材、農業用保水材、または人工臓器などの医療用製品
にも応用が可能である。
【0050】また、本発明の実施例では親水性モノマー
としてアクリルアミドを、また架橋剤としてN,N’−
メチレンビスアクリルアミドを例に挙げて説明したが、
これに限ることなく他の親水性モノマーである2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、ポリビニルアルコール、
N−ビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ジメチ
ルアクリルアミド等を用いても同様な結果が得られるこ
とを確認した。さらに架橋剤としてグリセリンジアクリ
レート、トリメチロールプロパントリアクリレートなど
のアクリレート系、およびエチレングリコールジメタク
リレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ト
リエチレングリコールジメタクリレート、1,3−ブタ
ンジオールジメタクリレートなどのメタクリレート系を
用いても同様な結果が得られた。
【0051】
【発明の効果】以上述べたように、発明によれば、少な
くともアクリルアミド、N,N’−メチレンビスアクリ
ルアミドおよび水より成るモノマー水溶液に硫酸第一鉄
アンモニウム(モール塩)を添加することにより、低温
グラフト処理が可能になった。これは、苛酷な処理条件
よりレンズを解放できるという効果を有する。従って基
材保護の観点から、本発明はたいへん有効な方法である
といえ、そのもたらす効果は多大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  次の一般式で表されるアクリル酸また
    はメタクリル酸のシロキシ置換エステル(【化1】 )、次の一般式で表される20個より多くないフッ素原
    子を有するアクリル酸またはメタクリル酸のフルオロア
    ルキル置換体( 【化2】 )、次の一般式で表されるアクリル酸またはメタクリル
    酸のポリフルオロアルキルシロキシ置換エステル(【化
    3】 )、次の一般式で表されるアクリル(メタクリル)オキ
    シアルキルシラノール( 【化4】 )、次の一般式で表されるポリアクリル(メタクリル)
    オキシアルキルポリシロキサン( 【化5】 )、次の一般式で表されるフッ素含有シロキサニルメタ
    クリレート( 【化6】 )、次の一般式で表されるフッ素含有アクリル酸または
    メタクリル酸エステル系モノマー( 【化7】 )、次の一般式で表されるフッ素含有アクリル酸または
    メタクリル酸エステル系モノマー 【化8】 )、次の一般式で表される含フッ素ジアクリレートまた
    はジメタクリレート系モノマー( 【化9】 )および次の一般式で表わされるフッ素含有環状オレフ
    ィン( 【化10】 )のうち、少なくともいずれか一つを含有する共重合物
    であるアクリル酸またはメタクリル酸のエステル化合物
    のポリマーを原材料としたコンタクトレンズ基材に関し
    、(a)その表面を常圧あるいは減圧下で放電処理する
    工程と(b)レンズ表面に親水性モノマーをグラフト重
    合する工程とから成るコンタクトレンズの製造方法にお
    ける(b)工程中の少なくとも親水性モノマー、架橋剤
    および水より成る重合系に、硫酸第一鉄アンモニウム(
    モール塩)を加えることを特徴とするコンタクトレンズ
    の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995017689A1 (en) * 1993-12-21 1995-06-29 Bausch & Lomb Incorporated Method for increasing hydrophilicity of contact lenses

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1995017689A1 (en) * 1993-12-21 1995-06-29 Bausch & Lomb Incorporated Method for increasing hydrophilicity of contact lenses
US5726733A (en) * 1993-12-21 1998-03-10 Bausch & Lomb Incorporated Method for increasing hydrophilicity of contact lenses

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