JPH04315752A - 高出力回転陽極x線管 - Google Patents

高出力回転陽極x線管

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JPH04315752A
JPH04315752A JP3331516A JP33151691A JPH04315752A JP H04315752 A JPH04315752 A JP H04315752A JP 3331516 A JP3331516 A JP 3331516A JP 33151691 A JP33151691 A JP 33151691A JP H04315752 A JPH04315752 A JP H04315752A
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JP
Japan
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ray tube
anode
high power
rotating anode
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JP3331516A
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English (en)
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John E Richardson
ジョン・イー・リチャードソン
James E Boye
ジェイムス・イー・ボーイ
Thomas J Koller
トーマス・ジェイ・カラー
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Original Assignee
Varian Associates Inc
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    • H01J2235/165Shielding arrangements
    • H01J2235/168Shielding arrangements against charged particles

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、高電力を使う金属製外被
のX線管の外被表面及びX線透過窓における過度の蓄熱
を減少させることに関する。
【0002】
【発明の背景】X線管においては、電子の流れが陰極か
ら発生され、高電圧電位差により加速されて陽極表面の
ターゲット領域を打つ。こうして電磁エネルギーがX線
の形で生じる。多くの用途において電子の流れは回転陽
極の小面積(“フォーカル・スポット”として知られる
)上に集束させることが望ましい。さらに、多量の高エ
ネルギーX線を生じるために電子流のエネルギーを最大
にすることが、しばしば望ましい。
【0003】X線管において、管の外被の表面は種々な
原因で加熱される。まず、熱は陰極により生成される一
次電子ビームの衝突によりターゲットに発生する。また
、ターゲット上のフォーカル・スポットから後方散乱さ
れる電子による二次電子衝突によっても外被に熱を生じ
る。ここで“二次”電子というのは後方散乱電子を含む
意である。外被の加熱は、後方散乱される二次電子によ
り生じる電子が原因で窓の領域でより高い。窓の領域で
の温度があまり高くなりすぎると、X線管の外側の誘電
性オイルが沸騰し、或いは破壊する。これはきわめて望
ましくないことで、それはオイルがX線管ハウジング内
で誘電性を維持しなければならないからである。或る医
療分野、例えばコンピュータ断層撮影法(“CT”又は
“CAT”)スキャニングなどにおいて、或る診断技術
は高エネルギーの露出を比較的長時間要求する。この露
出からの高エネルギー入力はX線管外被の窓領域の過熱
を引き起こし、窓領域の二次電子衝突とターゲットから
の加熱による誘電性オイルの破壊の原因となり得る。 この加熱を避けるべきレベルにエネルギー入力を下げる
ことは、X線技師にとって診断情報を集めるのに使える
時間に制約を課する遅延の原因となり得る。
【0004】陽極への熱エネルギーの蓄積は、X線管の
出力、耐久性及び効率における第1の制約因子である。 新しいタイプの医療機器、例えばCATスキャナ及びそ
の他の高電力X線分野、例えばデジタルレントゲン装置
や血管撮影法などの出現により連続使用型高出力X線管
に対する需要はますます強くなってきている。
【0005】X線に変換されるのは電子エネルギーのわ
ずか何分の1かである。大部分の電子エネルギーは直接
熱エネルギーに変換されるけれども、或る電子はターゲ
ット表面を離れて雑多な方向へ飛び散るのに十分なエネ
ルギーをもっている。これらの電子は、まだ高電圧界に
あって、ターゲット又はその他電子の進路を妨げる表面
に再吸収されやすい。これらの“迷走”電子は、陰極か
らの一次ビームの電子(これが望みのX線を発生させる
)に対して“二次電子”と呼ばれる。二次電子は、フォ
ーカル・スポット近くでX線管の外被表面にぶつかると
望ましくない加熱を起こし、シール素子や壁材料に損傷
を与えたり、X線管の外にある誘電性オイルの過熱を引
き起こす。二次電子から生じる放射は“オフ・フォーカ
ル放射”と呼ばれ、X線撮像に寄与しないバックグラウ
ンド放射パターンを作ってしまうので、望ましくないも
のである。二次電子のエネルギーは、X線を生じるより
は熱として放出され、それゆえに陽・陰極管の表面温度
を上昇させる。
【0006】回転陽極の使用は、狭いフォーカル・スポ
ットを維持しつつ、電子流のエネルギーを広い面積に分
散させる。回転陽極X線管は今日普通であり、その構造
と作用の詳細は容易に知られる。しかし回転陽極の設計
をもってしても陽極構造体への熱エネルギーの蓄積はな
お問題として残る。陽極構造は真空内で動作するから熱
は対流によっては陽極表面から運ばれ得ない。熱の或る
ものは回転陽極のベアリング構造を通じて管の外へ伝導
される。しかし、ベアリング構造内への熱の蓄積は管の
破損の主要原因である。全般的に、ベアリングを熱絶縁
することが望ましいが、それにより伝導による熱損失は
最小になる。
【0007】高出力X線管は典型的に誘電性オイルに浸
漬したガラス製中心部を有する。しかし、金属製中心部
をもつX線管ならより高い電力レベルを達成することが
可能である。X線管の窓領域で過熱する傾向は主として
金属製中心部をもつX線管に見られる。電力を下げるこ
とにより熱の蓄積は下げられる。しかし、この解決は高
出力を要求する分野にとっては満足できない。代わりに
、熱蓄積の影響を減少させる試みがなされてきている。
【0008】回転陽極X線管の熱容量を増加させる1つ
の試みは、陽極盤の半径寸法を増大させ、電子ビームに
より与えられる熱エネルギーを蓄えることのできる質量
を増加させることであった。しかし、このような設計は
、陽極の熱エネルギー処理能力を増加させない。このよ
うな設計は、連続使用中に再び熱蓄積を生じる。その上
、このアプローチは陽極が回転するのでその機械的運動
を増加させ、陽極構造の機械的許容誤差を維持する困難
さを増加させるという、より大きい不利益をもたらす。 陽極の全体的な慣性モーメントが増加するので、より大
きい回転エネルギーを取り込むことを必要とする。
【0009】二次電子加熱及びオフ・フォーカル放射は
、固定陽極X線管で指摘されてきている。オフ・フォー
カル放射と陽極加熱を減少させるためいろいろ苦心の手
段が採用されてきている。二次電子を集めるため、ベリ
リウム窓の“フード付き”陽極が使用されている。この
陽極は種々の方法で液冷式とされ、通常は固定ターゲッ
トの背後から、ターゲットを取り囲むフードの内側で液
冷とされる。これらシステムの冷却は陽極構造だけの冷
却に限られてきた。
【0010】米国特許第4819260号及びヨーロッ
パ特許B1 0 059 238 はオフ・フォーカル
放射を扱っている。米国特許第4809260号は、回
転陽極上の電子流のフォーカル・スポットの移動を防止
する磁気制御された電子ビームに向けられている。ヨー
ロッパ特許B1 0 059 238 は、陰極と陽極
の間に挿入される金属製スクリーンを開示しており、電
圧がこのスクリーンにかけられる。しかし、これらシス
テムのどちらも、真空外被を冷すために二次電子衝突に
より生じる熱に向けられたものではない。
【0011】米国法的発明登録No.H312は陽極構
造の熱散逸を扱っている。陽極構造の近くにフィンを設
けて陽極構造から真空外被の外の地域への熱移転を強め
るのである。前述の文献と同様、この刊行物も二次電子
衝突による真空外被の熱消失を扱ってはいない。
【0012】米国特許第4841557号は回転陽極を
開示し、そこではハウジングがその外側の浸漬流体を循
環させることにより冷却される。内部導管との接続は、
流体の循環のため複雑な構造をとることを要求する。
【0013】以上、いずれの従来技術も、二次電子衝突
により発生した熱を散逸させてX線管外被を冷すことに
は向けられていない。伝統的に、陽極は高い正電圧に維
持され、他方陰極は約150000ボルトの電位を達成
するため等しく高い負電圧に維持されさている。この伝
統的手法によればX線管外被の二次電子衝突のため、よ
り高い電力レベルは排除されるけれども、X線管外被と
窓領域の強度な加熱は回避されている。しかし、より高
い出力分野への需要が増加しているのであるから、真空
外被の冷却を積極的に指向しなければならない。
【0014】
【発明の目的】従って本発明の主目的は、金属製中心部
をもつX線管の回転陽極構造からの二次電子衝突により
生じる熱を消失させる手段を提供することである。本発
明の他の目的は、地電位に維持される陽極構造を提供す
ることである。本発明のさらに他の目的は、ターゲット
領域からの二次電子加熱と熱移転を制御することにより
X線管外被の過熱を減少させる手段を提供することであ
る。
【0015】
【発明の概要】本発明は、X線透過窓の二次電子衝突に
よる過度の加熱の影響を減少させるようにした、高出力
金属製中心部X線管に関するものである。
【0016】本発明は、金属製中心部と、固定陰極と、
回転陽極とを有する真空外被から構成されるX線管から
成る。回転陽極と陰極の間に高電位がかけられて、X線
管外被に形成した窓を通してX線を発生させるのに十分
なエネルギーで電子ビームが陽極を打つようにさせる。 本発明は2つの原因で発生される熱を散失させようとす
る。第1に、熱は陰極により発生されたX線用一次電子
ビームの衝突によりターゲットで発生される。この熱は
X線管の外被へ放射される。第2に、熱はターゲットか
ら後方散乱される電子からの二次電子衝突により外被に
生じる。
【0017】回転陽極は、金属製中心部と共に好適に地
電位に保たれ、これに対し陰極は陽陰極間に電位を維持
するように高電圧に維持される。こうして、水などのよ
うな冷却材を使用すると、陽極と冷却手段の間に誘電性
隔離手段を設ける必要がなくなり、冷却手段と陽極の間
をより接近させた設計が可能になる。陽極が接地されて
いるから、冷却のためのハードウエア構造はより簡単に
なる。あるいはこれと異なり、陽極を正の高電圧にし、
陰極を負の高電圧にしても同様な電位差を生じることが
できる。
【0018】好適実施例においては、シールドが後方散
乱された二次電子を遮って窓に当らないようにするため
設けられ、それにより窓の二次電子衝突を防止する。こ
のシールドは窓の近くに配置されていて、陰極と陽極の
間の高電圧界線に一致するよう輪郭づけられた表面を有
している。冷却材は窓の外方部分の周りを循環され、熱
を放散する。前述のように、金属製中心部は地電位にあ
るから、選択した冷却材として水を循環させることが可
能である。
【0019】異なる実施例において、陽極から後方散乱
された二次電子による発熱は絶縁手段により緩和される
。この絶縁手段は後方散乱された電子を減速させ反発さ
せる負電荷を窓の内表面に集めるもので、窓に衝突する
電子エネルギーの量を減少させ、それにより窓の過度の
加熱を減少させるものである。電子は、窓表面から電子
を反発させるため負電荷が集積するように窓の内表面上
に集められる。導電性材料のコーティングもまた窓表面
上に形成され得る。この場合、窓はその表面に浮動電位
を生じるように外被から電気的に絶縁される。
【0020】さらに他の本発明の実施例において、過度
の加熱の影響は窓近傍で金属製中心部に二重壁を形成す
ることにより減少される。内壁と外壁の間には閉じた空
間が形成され、内壁を通じて熱を伝導し窓から放散させ
るための冷却材をこの空間に循環させる。窓もまた内壁
の内方窓と外壁の外方窓とが形成される。これと異なり
、閉じた空間は、冷却材が金属製中心部の全体の周りに
循環するようにも形成され得る。
【0021】
【実施例】図1から図4に示すX線管2は金属製中心部
6から成る真空外被4を有する。固定陰極8と回転陽極
10が真空外被4内に設けられている。好適実施例にお
いて陽極10は地電位に保たれている。陰極8と陽極1
0の間に電位差を設けるため高電圧手段12が設けられ
、陰極8により生じる電子ビームにX線14を発生させ
るの十分なエネルギーで陽極10を叩かせる。窓16は
高出力用途へのX線を透過させる。窓16は好適にベリ
リウムから構成させるが、X線が透過できる他の材料製
でもよい。
【0022】図1を参照すると、好適に銅製のシールド
18が陽極10から後方散乱された二次電子20を窓1
6から遮って、外被4の二次電子衝突を回避させ、窓の
過熱を防止する。二次電子20は、まだ高電圧界にあっ
て、陽極10のターゲット領域11へ逆に再吸収されよ
うとする。
【0023】金属製中心部6の肉厚部22が窓16を取
り囲んで、窓を金属製中心部より少し真空外被4の外側
へ突出させる。シールド18は肉厚部22の内表面と一
体に又は付設して形成される。突出状に輪郭づけられた
表面24が二次電子20を窓領域から遮る。この輪郭表
面24は金属製中心部6の内表面と連続していて、真空
外被4の内部へ突き出て陰極8と陽極10の間の高電圧
界線に一致するように弯曲している。内側の横断表面2
6はほゞ平らで、輪郭表面24の突端30から窓16を
定位置に保持するための凹み32へ延びている。内側の
横断表面26は突端30から窓16の方へ外側にやゝ拡
開している。ほゞ平らな外側の横断表面28は、金属製
中心部6の外表面から肉厚部22の窓16とほゞ揃って
いる外縁まで延びている。
【0024】外側横断表面28に重ねたコイル34は冷
却材を窓16の周りに強制循環させるためのものである
。シールド18に衝突する二次電子20により発生され
る熱と、ターゲット11から放射される熱とは、シール
ドを通じて伝導により除去され、コイル34内の強制循
環冷却材により運び去られる。陽極10は金属製中心部
6と共に地電位にあるから、選択された冷却材として水
を陽極に直近して使用することが可能である。こうして
冷却のために要するハードウェアは、高電圧陽極につい
て要求されるであろうものよりずっと複雑でなくなる。
【0025】作用において、高電圧手段12は陰極8と
陽極10との間に電位差を生じ、電子ビームにX線を発
生させるのに十分なエネルギーで陽極に衝突させる。こ
の電子ビームにより熱が二次電子20から発生される。 シールド18は二次電子を吸収し、この熱を一次電子ビ
ーム14により発生される熱と共に集める。熱はコイル
34に強制循環させる冷却材により伝導され、窓16を
冷たくすることを確保する。
【0026】図2及び図3に示す実施例は図1と同様で
あるが、強制冷却材の循環が異なっている。図1につい
て前記したように、図2及び図3のX線管2も金属製中
心部6と、固定陰極8と、回転陽極10と、窓16と、
シールド18を有する。
【0027】まず、図2について説明すると、二重壁の
閉じた空間36が金属製中心部6に形成される。閉じた
空間36は内壁38と外壁40の間に形成されて、冷却
材を強制循環させる。冷却材は入口42から閉じた空間
36に入って真空外被4の周りを循環し、出口44を通
って出る。図2の窓16は図1の窓16と同一であって
、肉厚部22からわずかに真空外被4の外側へ突き出て
いる。閉じた空間36はシールド18と窓16を取り囲
み、熱を窓から伝導消失させる。陽極10から放射され
る熱は内壁38を通って伝導され、内外壁38,40間
を循環する冷却液によって対流消失させられる。
【0028】次に図3を参照すると、二重壁の閉じた空
間36が同様に金属製中心部6に形成されている。図2
では金属製中心部全体が二重壁であったが、それと異な
り図3の金属製中心部6は図1の金属製中心部と同一で
ある。閉じた空間36は窓16の近傍に局限されている
。すなわち金属製中心部6の外表面38aと、該中心部
の外側に真空外被4の一側のみに沿って窓の近傍に結合
した外壁40との間に閉じた空間36がある。内方壁1
6aは図1の窓16と同一である。それに加えて、外方
窓16bが内方窓16aから離して外壁40に形成され
、両方の窓16aと16bを通じてX線14が透過する
。図3の作用において、冷却材は入口42から閉じた空
間36に入り、窓16aと16bの間を循環し、出口4
4から出る。一次電子により発生された熱と二次電子2
0からの熱は内壁38aを通じて伝導され、循環する冷
却流体により対流除去される。
【0029】図4を参照すると、このX線管2も金属製
中心部6と、固定陰極8と、接地されている回転陽極1
0と、高電圧手段12と、窓16を有している。図4が
図1と異なるのは、陽極10から後方散乱された二次電
子20を窓16から偏向させて外被4の二次電子衝突を
回避する手段が違っていることである。図4では、図1
〜図3のシールド18ではなく、窓16がその内表面に
セラミック又は酸化ベリリウムなどのような誘電性材料
を付されている。選ばれた材料は電子窓16の内表面に
集めるための絶縁体として働く。これら電子は導電性経
路をもっていないから、負電荷15が窓内表面に堆積し
、二次電子20の何パーセントかを窓16に当る前に減
速させ、または反発させる。こうして絶縁体を窓表面に
設けることの効果は窓表面に与えられる電子エネルギー
の量を減少させ、窓16の過度の加熱を防ぐことである
。窓16の内表面には半導体材料の軽いコーティング4
6が好適に形成され、真空外被4から電気的に絶縁され
るから、窓表面には浮動電位(フローティング・ポテン
シャル)が生じる。しかし、窓内表面を半導体層なしに
絶縁材料から構成することも本発明の範囲内である。
【0030】以上説明したところから種々の変更改良が
本発明の範囲内でなし得る。例えば、好適実施例では金
属製中心部内に回転陽極を示したが、固定陽極をもつX
線管を冷却することも本発明の範囲内である。図3の実
施例はシールドありで、又はなしで構成することができ
る。シールドなしの例では、閉じた空間だけが窓の過度
の加熱を防止する。過度の加熱を防止する手段は図示し
又は説明してない他の形をとることもできる。例えば二
次電子を窓からそらすために外被の外側に磁石を用いる
こともできる。電源を以上記述した実施例のどれかに付
設して電荷を生じさせ、それにより二次電子を反発させ
る力を強めるようにしてもよい。従って本発明は特許請
求の範囲によってのみ制約されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るX線管の好適実施例の縦断
面図である。
【図2】図2は本発明に係るX線管の第2の実施例の縦
断面図である。
【図3】図3は本発明に係るX線管の第3の実施例の縦
断面図である。
【図4】図4は本発明に係るX線管の第4の実施例の縦
断面図である。
【符号の説明】
2…本発明のX線管 4…真空外被 6…金属製中心部 8…固定陰極 10…回転陽極 12…高電圧手段 14…X線 16…窓 18…シールド 20…二次電子 36…二重壁の閉じた空間 42…冷却材入口 44…冷却材出口 16a…内方窓 16b…外方窓 15…負電荷

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  金属製中心部を有する真空外被と、該
    中心部内で1つの軸線の周りに回転するように配置され
    た陽極構造と、前記中心部内にあって電子ビームを発生
    するための陰極手段と、X線を発生させるため十分なエ
    ネルギーで前記電子ビームを前記陽極構造に衝突させる
    ため前記陽極構造と陰極手段との間に電位差を維持する
    ための高電圧手段と、前記X線を前記外被の外へ透過さ
    せるため前記中心部に形成された窓と、前記窓の過度の
    加熱を避けるための防止手段とから成る高出力回転陽極
    X線管。
  2. 【請求項2】  前記防止手段は、電子が前記窓を打た
    ないように偏向させる手段から成る請求項1に記載の高
    出力回転陽極X線管。
  3. 【請求項3】  前記偏向させる手段が前記窓の近くに
    配置されたシールドである請求項2に記載の高出力回転
    陽極X線管。
  4. 【請求項4】  前記シールドが前記陰極手段と前記陽
    極構造との間の高電圧電界線に一致する形状とされてい
    る請求項3に記載の高出力回転陽極X線管。
  5. 【請求項5】  前記陽極構造が地電位に維持されてい
    て、前記陰極手段が高電圧に維持されている請求項1に
    記載の高出力回転陽極X線管。
  6. 【請求項6】  さらに、前記防止手段の周りに冷却材
    を循環させる手段を有する請求項5に記載の高出力回転
    陽極X線管。
  7. 【請求項7】  前記防止手段が前記窓と外被とから熱
    を移すための熱移転手段から成る請求項1に記載の高出
    力回転陽極X線管。
  8. 【請求項8】  前記熱移転手段が銅から構成されてい
    る請求項7に記載の高出力回転陽極X線管。
  9. 【請求項9】  前記防止手段が、前記窓に負電荷を集
    めて窓表面から電子を反発させるため前記窓の内表面に
    電子を集める手段から成る請求項1に記載の高出力回転
    陽極X線管。
  10. 【請求項10】  前記窓がその表面上に浮動電位を生
    じるように前記外被から電気的に絶縁されている請求項
    9に記載の高出力回転陽極X線管。
  11. 【請求項11】  前記電子を集める手段が、前記窓を
    前記金属製中心部から絶縁することから成る請求項9に
    記載の高出力回転陽極X線管。
  12. 【請求項12】  さらに、前記窓表面に導電性金属の
    コーティングを有する請求項9に記載の高出力回転陽極
    X線管。
  13. 【請求項13】  前記防止手段が内壁と外壁から成り
    、その間に冷却材を循環させる閉じた空間があって、前
    記電子の透過により発生する熱が前記内壁を通じて伝導
    され、前記窓から対流で失われるようになっている請求
    項1に記載の高出力回転陽極X線管。
  14. 【請求項14】  前記内壁と外壁が前記中心部全体を
    取り囲んでいる請求項13に記載の高出力回転陽極X線
    管。
  15. 【請求項15】  前記内壁と外壁が前記窓の近傍に局
    限されていて、前記窓は前記内壁と外壁とにそれぞれ形
    成された内方窓と外方窓とから成る請求項13に記載の
    高出力回転陽極X線管。
  16. 【請求項16】  金属製中心部を有する真空外被と、
    前記中心部内に配置され、地電位に維持される回転陽極
    手段と、X線を発生するのに十分なエネルギーで電子ビ
    ームを発生させるため高電圧に維持され前記中心部内に
    配置されている陰極手段と、前記X線を前記外被の外へ
    透過させるためのベリリウム製の窓と、前記陽極手段か
    ら後方散乱された二次電子を前記窓から遠ざけて前記外
    被の二次電子衝突を回避し、それにより前記窓の過熱を
    防止するシールド手段とから成り、該シールド手段は前
    記金属製中心部の内部に取付けられ、前記陰極手段と陽
    極手段の間の高電圧電界線に一致するよう輪郭づけられ
    た表面をもっているX線管。
  17. 【請求項17】  さらに、前記窓の周りに流体を循環
    させて窓を冷却させるための手段を有する請求項16に
    記載のX線管。
  18. 【請求項18】  金属製中心部を有する真空外被と、
    該中心部の中で軸線周囲に回転するように配置された陽
    極手段と、X線を発生させるのに十分なエネルギーで電
    子ビームを発生させるため高電圧に維持され前記中心部
    内に配置された陰極手段と、前記X線を前記外被の外へ
    透過させるため前記中心部に形成された窓とから成り、
    該窓はその内表面に負電荷を集めて前記陽極から後方散
    乱される二次電子を反発させ、それにより該窓に衝突す
    る電子エネルギーの量を減少させて窓の加熱を減少させ
    るための絶縁手段を有している高出力X線管。
  19. 【請求項19】  さらに、前記窓表面に導電性金属の
    コーティングを有する請求項18に記載の高出力X線管
  20. 【請求項20】  金属製中心部を有する真空外被と、
    該中心部内に軸線周囲に回転するように配置された陽極
    構造と、X線を発生させるのに十分なエネルギーで電子
    ビームを発生させるため前記中心部内にある陰極手段と
    、前記中心部の一部にある内壁及び外壁と、前記中心部
    の前記一部に、前記X線を前記外被の外へ透過させるた
    め形成された窓と、前記陽極から後方散乱される二次電
    子による前記窓への衝突により発生する熱が前記内壁を
    通じて伝導され、前記窓から対流により運ばれて前記外
    被を冷却させるように前記内壁及び外壁の間で冷却液を
    循環させる閉じた空間とから成る高電圧X線管。
  21. 【請求項21】  前記中心部の前記一部は中心部全体
    から成る請求項20に記載の高電圧X線管。
  22. 【請求項22】  さらに、前記内壁に内方窓と、これ
    にほゞ平行に前記外壁に外方窓とを有し、前記中心部の
    前記一部がこれら窓の近傍に局限されていて、前記閉じ
    た空間が前記内方窓と外方窓との間に形成されている請
    求項20に記載の高電圧X線管。
  23. 【請求項23】  金属製中心部を有する真空外被と、
    該中心部の中に軸線周囲に回転するように配置された回
    転陽極手段と、X線を発生させるのに十分なエネルギー
    で電子ビームを発生させるため前記中心部内に配置され
    高電圧に維持されている固定陰極手段と、前記X線を前
    記外被の外へ透過させるため前記中心部に形成された窓
    と、前記陽極から後方散乱される電子を前記外被の内部
    の方へ散逸させるため前記中心部に取付けられた手段と
    から成る高出力発生管。
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