JPH04313821A - 光ディスク駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】〔発明の目的〕

【０００２】

【産業上の利用分野】本発明は、線速度一定で情報を記
録した担持体である回転光ディスクを再生する光ディス
ク駆動装置に関する。

【０００３】

【従来の技術】光ディスクは、信頼性が高く、大容量の
情報を記憶する。このような光ディスクに格納された種
々の情報を再生し、また、場合によっては光ディスクに
新たな情報を格納するための装置として光ディスク駆動
装置がある。

【０００４】図６は従来の光ディスク駆動装置の概略の
構成を表したものである。

【０００５】１はこの光ディスク駆動装置によって情報
が読み取られる光ディスクである。この光ディスク１は
、図８に示すように、内周より外周へ向かうスパイラル
状の１本のトラック上にデータが記憶されている。また
、この光ディスク１は、常に最大の記録密度が得られる
ようにするために所定長さＬを１フレームとして内外周
の記録密度を等しくし、その一方で回転数を、例えばＣ
Ｄの場合内周で約５００回転／分、外周で約２００回転
／分と変化させるＣＬＶ（線密度一定）記録が採用され
ている。そして、この光ディスク１は図７に示すように
、ｍｍ分ｓｓ秒ｆｆフレームの時間情報（ｍｍ，ｓｓ，
ｆｆ）、ＳＹＮＣ、ＨＥＡＤＥＲ情報およびその他のＤ
ＡＴＡが含まれている。また、この光ディスク１はスピ
ンドルモータ２によって回転駆動される。

【０００６】３はレーザ光を用いた光学的読み取り装置
である光ピックアップで、この光ピックアップ３はアク
チュエータ４上に配置されている。また、このアクチュ
エータ４は、精度の高い制御を行なうレンズアクチュエ
ータ５と大きな移動を行なう粗アクチュエータ６とから
構成されている。そして、光ピックアップ３は、アクチ
ュエータ４により半径方向に移動しながら、スピンドル
モータ２によって回転される光ディスク１に記録されて
いるデータを読み取るようになっている。

【０００７】光ピックアップ３で読み取られた信号は、
ＲＦアンプ７で波形整形された後、デジタル信号処理回
路８を介して再生され、インターフェース９を通してホ
ストコンピュータ１０等に送られる。

【０００８】一方、サーボ信号処理回路１１はレンズア
クチュエータ５、粗アクチュエータ６の半径方向の移動
を制御する。

【０００９】システムコントローラ１３は、ＣＰＵにて
構成され、デジタル信号処理回路８、インターフェース
９およびサーボ信号処理回路１１を制御する。

【００１０】そして、光ディスク１から１／７５秒毎に
１フレームを読出し再生する。また、トラックジャンプ
機能によって目的フレームへ光ピックアップ３を移動す
る際は、１フレームを再生しそこで得られた時間情報（
ｍｍ，ｓｓ，ｆｆ）に基づき光ピックアップ３を移動さ
せる。すなわち、光ピックアップ３を目的フレームへ移
動する場合、現在の光ピックアップ３のフレームの時間
情報と、目的とするフレームの時間情報と、光ディスク
の線速度とから移動するトラックジャンプ量を計算し、
そのトラックジャンプ量に対応した距離だけ、光ピック
アップ３をレンズアクチュエータ５および粗アクチュエ
ータ６により半径方向に移動させる。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】このトラックジャンプ
量の計算処理を行なうためのパラメータのうち、目的フ
レームの時間情報はオペレータの操作等により外部から
入力される任意の値であるが、これは既知のデータであ
る。また、現在光ピックアップ３が存在する場所の時間
情報も、その場所でのヘッダ情報を再生する事で得るこ
とができる既知のデータである。

【００１２】ところで、光ディスク駆動装置では図７で
示した各１フレームが１／７５秒ごとに再生されるよう
になっている。従って、ある半径ｒにある１フレーム分
で占有する長さＬＦは、次の式（１）　で示される。

【００１３】 ＬＦ＝ｖ＝７５　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　……（１）なお、ｖは線速度である。

【００１４】一方、光ディスク１に記録されるデータは
、図８に示すように、内周の先頭フレームよりスパイラ
ル上に順次記録されている。よって、各光ディスクごと
に固有の線速度によって１フレーム分の長さが変化し、
かつそれが各フレーム毎に積み重なってくるため、ある
任意のフレームの光ディスクの中心からの位置は、その
光ディスク固有の線速度により変化することがわかる。

【００１５】ところが、線速度ｖに関しては、既知のデ
ータである目的フレームの時間情報や現在光ピックアッ
プ３がある場所の時間情報と異なり、その値の変動幅が
厳格に規定されているものの、その値自体はかなり広い
範囲からの選択が許容されている。例えばＣＤーＲＯＭ
においては、規格上で１．２ｍ／ｓ〜１．４ｍ／ｓの線
速度が許容されており、各光ディスク毎にこの固有の線
速度が異なっているのが現状である。

【００１６】このように、光ディスクは、製品毎にその
線速度が異なるので、各光ディスクごとに線速度を検出
しなければ正しい計算は不可能である。しかし、従来は
その検出を行なわずに光ディスク１の規格内の中間値、
例えば１．３ｍ／ｓをその光ディスクの線速度としてト
ラックジャンプ量を計算していた。

【００１７】従って、求められたトラックジャンプには
線速度のばらつきによる誤差が生じ、このトラックジャ
ンプ量に従って一度光ピックアップ３を移動させるた後
、再び目的地を目指して移動することとなる。このため
、従来の光ディスク駆動装置では、目的値へ到達するに
は、誤差が累積しないように、許容範囲内で複数回ジャ
ンプを行ない、目的地に向かう必要があり、その結果と
してシークタイムが長くなるという問題があった。

【００１８】そこで、本発明の目的は、トラックジャン
プ量を算出するにあたって線速度のばらつきを考慮して
誤差が生じないようにし、異なる線速度の光ディスクを
使用しても常に最適のトラックジャンプ量が得られる光
ディスク駆動装置を提供することにある。

【００１９】〔発明の構成〕

【００２０】

【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク駆動
装置は、線速度一定の光ディスクの情報を読み取る光学
的読取手段と、この光学的読取手段が存在する位置にお
ける前記光ディスクの回転数を検出する回転数検出手段
と、この回転数検出手段の検出値から前記光ディスクの
固有の線速度を算出する線速度算出手段と、この線速度
算出手段で算出した線速度、前記光学的読取手段の存在
する位置および前記光学的読取手段の移動後の位置から
径方向の移動量を算出する移動量算出手段と、この移動
量算出手段で算出された移動量に従い前記光学的読取手
段を移動する移動手段とを具備したものである。

【００２１】

【作用】本発明は、光ディスクがセットされる毎に、光
学的読取手段の存在する位置における回転数を回転数検
出手段で検出し、線速度算出手段ではその回転数からセ
ットされた光ディスクに固有な線速度を算出する。そし
て、算出した線速度と移動前後の光学的読取手段の位置
関係とから、移動量算出手段で光学的読取手段の移動量
を決定し、移動手段で光学的読取手段と移動させること
により、直接、所望の位置に光学的読取手段を移動し、
高速アクセスする。

【００２２】

【実施例】以下、本発明の光ディスク駆動装置における
一実施例を、図１ないし図４を参照して説明する。なお
、従来の光ディスク駆動装置と同一の部分には同一の符
号を付して適宜その説明を省略する。

【００２３】図１に示すように、データが記録された光
ディスク１は、スピンドルモータ２により回転駆動され
る。そして、光学的読取手段としての光ピックアップ３
により光ディスク１のデータが読み出される。また、光
ピックアップ３は精度の高い位置制御を行なうレンズア
クチュエータ５および大きな移動を行なう粗アクチュエ
ータ６からなるアクチュエータ４上に配置され、このア
クチュエータ４により半径方向に移動される。一方、光
ピックアップ３で読み出されたＲＦ信号は、ＲＦアンプ
７により波形整形された後に、ＥＦＭ信号としてデジタ
ル信号処理回路８に供給される。このデジタル信号処理
回路８では、供給されたＥＦＭ信号を再生すると共に、
ＥＦＭ信号から光ディスク１の同期信号を検出し、スピ
ンドルモータ２の回転を制御する。デジタル信号処理回
路８で再生されたデータは、インターフェース回路９を
介してホストコンピュータ１０へ送られる。

【００２４】さらに、サーボ信号処理回路１１はレンズ
アクチュエータおよび粗アクチュエータ６から得られる
誤差信号を処理し、駆動回路１２を介してレンズアクチ
ュエータ５および粗アクチュエータ６の半径方向の移動
を制御する。

【００２５】また、ＣＰＵなどのシステムコントローラ
１３は、これらの動作を一括して制御すると共に、スピ
ンドルモータ２の回転数を検出する回転数検出手段とし
ての回転数検出回路１６から供給される出力パルスによ
り、周期Ｔと線速度およびジャンプ量を算出する移動量
算出手段および線速度算出手段の機能を備えている。な
お、回転数検出回路１６は、スピンドルモータ２の１回
転につきＮ個の出力パルスを発生するようになっている
。

【００２６】次に、このような光ディスク駆動装置で、
目的とするフレームまでのジャンプ量を決定する原理に
ついて説明する。

【００２７】いま仮に、光ピックアップ３の半径方向に
おける位置が、光ディスク位置の中心から半径ｒのとこ
ろにあり、そのときの光ディスク１の位置における１回
転の周期がＴであったとする。すると、この位置におけ
るディスク円周Ｌは次の式（２）　で表される。

【００２８】 Ｌ＝２πｒ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　……（２）これにより図２に示されるよう
に、光ピックアップ３が位置する場所における線速度ｖ
は、式（３）　で表される。

【００２９】 ｖ＝Ｌ／Ｔ＝２πｒ／Ｔ　　　　　　　　　　　　　　
……（３）いま、新しい光ディスク１が装着され、光ピ
ックアップ３がデータを読み取ることの可能な状態にな
ると、まず光ピックアップ３はデータに書かれた時間情
報を基にデータの先頭フレームの位置まで移動する。

【００３０】また、図３は光ディスク１の形状を表した
ものである。この光ディスク１は、内周側の半径ｒ２　
から半径ｒ３　までは、登録されたデータのインデック
ス（ＴＯＣ）が記録されており、実際のデータは半径ｒ
３　から外周方向へスパイラル状に記録されるように規
格化されている。なお、半径ｒ１　＝７．５ｍｍ　、ｒ
２　＝２３ｍｍ、ｒ３　＝２５ｍｍ、ｒ４　＝５７．５
ｍｍ、ｒ５　＝６０ｍｍで、各　　データ間のピッチは
１．６　μｍである。

【００３１】従って、このデータの先頭フレームのある
半径ｒ３　の位置において常に測定が行なえれば、式（
３）　は次の式（４）　のように変形される。

【００３２】 ｖ＝Ｌ／Ｔ＝２πｒ３　／Ｔ　　　　　　　　　　　　
……（４）すなわち、変化するパラメータはスピンドル
モータ２の回転周期Ｔだけである。このように、同じ半
径ｒ３　にてスピンドルモータ２の回転周期Ｔを測定す
る。そして、式（４）　をもとにシステムコントローラ
１３にて、セットされた光ディスク１の線速度を算出す
ることが可能になる。

【００３３】このようにして、各光ディスク固有の線速
度を測定し算出できれば、誤差なく位置を割り出すこと
ができ、精度よくトラックジャンプすることが可能とな
る。

【００３４】以上の原理から光ピックアップ３のジャン
プ量を求める動作について図４および図５に示すフロー
チャートを参照して説明する。

【００３５】システムコントローラ１３は、光ディスク
１の装着を監視し（ステップ１）、新しい光ディスク１
が装着されてデータ再生状態となると、フォーカスサー
ボ、スピンドルサーボおよびトラックサーボの各サーボ
を順次オン状態にする（ステップ２，３，４）。そして
、光ピックアップ３で光ディスク１の半径ｒ２　から半
径ｒ３　までに記録されているＴＯＣデータを読み取り
（ステップ５）、半径ｒ３　に位置するデータの先頭の
フレーム、すなわち００分０２秒００フレームの位置で
光ピックアップ３を待機させる（ステップ６）。

【００３６】次に、システムコントローラ１３は、回転
数検出回路１６から供給される出力パルスのカウントを
開始し（ステップ７）、内部タイマをスタートさせ（ス
テップ８）、出力パルスをＮ個カウントする（ステップ
９）。

【００３７】回転数検出回路１６は、スピンドルモータ
２の１回転につきＮ個の出力パルスを発生するようにな
っているので、システムコントローラ１３は、内部タイ
マの値からスピンドルモータ２の回転周期Ｔを算出する
（ステップ１０）。

【００３８】そして、システムコントローラ１３は、光
ピックアップ３の位置ｒ３　と、ステップ１０で算出し
た周期Ｔより前記式（３）　からセットされた光ディス
ク１に固有な線速度を計算し（ステップ１１）、ＣＰＵ
上のメモリにセーブする（ステップ１２）。その後、光
ピックアップ３を再び００分０２秒００フレームの位置
で光ピックアップ３を待機させる（ステップ１３）。

【００３９】また、トラックジャンプの移動に際しては
、割込みにより、システムコントローラ１３のＣＰＵ上
のメモリから線速度データをリードし（ステップ２１）
、指定された目的とするフレームまでのジャンプ量を計
算する（ステップ２２）。システムコントローラ１３は
、この計算したジャンプ量に従いサーボ信号処理回路１
１、駆動回路１２を介してレンズアクチュエータ５と粗
アクチュエータ６を移動することにより光ピックアップ
３のジャンプを行なう（ステップ２３）。

【００４０】

【発明の効果】本発明によれば、各光ディスク毎に線速
度算出手段で固有の線速度を求めて移動量算出手段で線
速度、光学的読取手段の存在する位置、移動後の位置よ
り光学的読取手段のジャンプ量を算出することにより、
誤りなくトラックジャンプ量を算出できるので、光ピッ
クアップの移動において何回も補正をかけることがなく
なり、瞬時に光学的読取手段を移動できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の光ディスク駆動装置の一実施例の概略
の構成を示す概略構成図である。

【図２】同上光ピックアップが位置する場所における線
速度を説明する説明図である。

【図３】同上光ディスクの形状を説明するための説明図
である。

【図４】同上光ディスク駆動装置の動作を説明するフロ
ーチャートである。

【図５】同上フローチャートである。

【図６】従来の光ディスク駆動装置の構成を示す概略構
成図である。

【図７】光ディスクのフレーム構成の概念を示す概念図
である。

【図８】光ディスクに記録されるデータの状態を説明す
るための説明図である。

【符号の説明】

１　　　　光ディスク ３　　　　光学的読取手段としての光ピックアップ４　
　　　移動手段としてのアクチュエータ１３　　　　線
速度算出手段および移動量算出手段としての機能を有す
るシステムコントローラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　線速度一定の光ディスクの情報を読み
   取る光学的読取手段と、この光学的読取手段が存在する
   位置における前記光ディスクの回転数を検出する回転数
   検出手段と、この回転数検出手段の検出値から前記光デ
   ィスクの固有の線速度を算出する線速度算出手段と、こ
   の線速度算出手段で算出した線速度、前記光学的読取手
   段の存在する位置および前記光学的読取手段の移動後の
   位置から径方向の移動量を算出する移動量算出手段と、
   この移動量算出手段で算出された移動量に従い前記光学
   的読取手段を移動する移動手段とを具備したことを特徴
   とする光ディスク駆動装置。