JPH0431367Y2 - - Google Patents

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JPH0431367Y2
JPH0431367Y2 JP1984126916U JP12691684U JPH0431367Y2 JP H0431367 Y2 JPH0431367 Y2 JP H0431367Y2 JP 1984126916 U JP1984126916 U JP 1984126916U JP 12691684 U JP12691684 U JP 12691684U JP H0431367 Y2 JPH0431367 Y2 JP H0431367Y2
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curtain wall
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connecting fitting
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JP1984126916U
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、建築構造物の外壁材として用いら
れるカーテンウオール部材の取付装置に関し、特
に温度変化などで生ずるカーテンウオール部材の
面外変形によるひび割れを防止できるカーテンウ
オール部材の取付装置に関する。
《従来技術と問題点》 周知のように平板状のカーテンウオール部材
は、例えば窓枠などと一体化されて建築構造物の
外面壁に使用されており、その一種として予め鉄
筋を配設して、コンクリートを打設して所定形状
に形成されるプレキヤストコンクリート板(以下
P.C板と略す)がある。
P.C板の躯体への取付装置は、各種各様のもの
があつて、例えば実公昭54−4264号公報、実公昭
54−20806号公報等で開示されている。
しかしながら、上記公報に開示されたものを含
め、これまでに提供されている取付装置は、カー
テンウオール部材(P.C板)と躯体とを地震時な
どの外力が作用した際に、面内で平行移動させた
り、あるいは回転移動できるように構成されてい
るが、面外への変形に対しては固定構造を採用し
ていた。
従つて、例えばカーテンウオール部材をP.C板
で構成し、外表面に装飾用のタイルや石材などの
表面仕上材を貼着した場合には、表面仕上材の施
されている外面側のコンクリートは、これによつ
て覆われているため乾燥が阻害されるのに対し、
内面側のコンクリートは解放されているため自由
に乾燥して収縮し、このようなコンクリートの乾
燥収縮によつて、P.C板が外方に凸状に膨出して
面外へ変形することになるが、これを取付構造に
よつて強制的に拘束すると、部材にひび割れが生
ずる恐れがあつた。
また、カーテンウオール部材の面外への変形
は、上述したP.C板のコンクリートの乾燥収縮だ
けでなく、季節の温度変化によつても生ずる。
この場合、外気温の高い夏期には、カーテンウ
オール部材の外面の温度が内面によりも高くなつ
て、上記コンクリートの乾燥収縮時と同じ挙動を
示し、外気温の低い冬期では、これとは逆に内方
に凸状に変形し、近時の建築構造物が内部を空調
することもあつて、部材の変形量は拡大する傾向
にある。
つまり、カーテンウオール部材の面外への変形
は、一方向だけでなく二方向となり、これらの変
形のいずれにも対応できる取付装置が望ましい
が、従来の取付装置ではこのような面外への変形
に対処できなかつた。
《考案の目的》 この考案は、上述した従来の問題点に鑑みてな
されたものであつて、その目的とするところは、
カーテンウオール部材の乾燥収縮あるいは部材内
外面の温度差によつて生ずる、部材面外方向への
変形に追随して、部材のひび割れを防止できるカ
ーテンウオール部材の取付装置を提供するところ
にある。
《考案の構成》 上記目的を達成するため、この考案は、平板状
のカーテンウオール部材を躯体に取付ける装置に
おいて、該カーテンウオール部材に端部を内方に
突出して埋設されたアンカー材と、該アンカー材
の突出端に装着され、該カーテンウオール部材の
乾燥・収縮およびまたは温度変化に伴う面外方向
への変形を緩和・吸収する一対の緩衝材と、該緩
衝材間に一端が挟持され、他端が該躯体に固定さ
れる連結金具とを備え、該緩衝材は皿バネから構
成され、一方の該皿バネの変形吸収機能を他方よ
りも大きくする。
《実施例》 以下、この考案の好適な実施例について添付図
面を参照にして詳細に説明する。
第1図は、本考案に係るカーテンウオール部材
の取付装置の原理を示すものである。
同図に示す取付装置は、平板長方形状のカーテ
ンウオール部材10を、長手方向が水平となるよ
うにして躯体に取付ける場合を示しており、躯体
への取付は鉛直、水平方向に所定の間隔を置いて
6カ所で取付ける。
ここで、カーテンウオール部材10のほぼ中心
に位置する2カ所(第1図aでO印で示す個所)
を緩衝材12を介して取付け、両端部の4カ所
(第1図aで+印で示す個所)は従来の固定構造
としている。
緩衝材12は、第2図および第3図に示す特性
を有し、所定の範囲内の荷重に対しては、変形し
殆ど反力が作用しない。
一方、例えば部材10に大きな風荷重、地震荷
重などが作用した場合には、変形を完了して所定
の反力が作用する。
従つて、例えばカーテンウオール部材10を、
P.C板で構成した場合に、P.C板がコンクリート
の乾燥収縮によつて凸状に膨出する際や、季節の
温度差によつて変形する際に、面外方向の変形は
緩衝材12によつて緩和・吸収されるため、カー
テンウオール部材10にひび割れが発生すること
を効果的に阻止できる。
このような機能を有する緩衝材12は、カーテ
ンウオール部材10の両端部に設けて、他の部分
を固定構造としても奏することができる。
この考案に係る取付装置のより具体的な構成を
第4図に示す。
同図に示す取付装置は、カーテンウオール部材
10が躯体14に比較的近接して取付けられる場
合で、カーテンウオール部材10をP.C板で構成
し、外側表面に表面仕上材16を貼着するととも
に、部材10内にはL字形に折曲されたアンカー
ボルト18が、その一端が内方に突出するように
して埋設され、且つ、このアンカーボルト18が
カーテンウオール部材10から突出する部分に
は、平板状の第1の座金プレート20がその厚み
の半分を埋め込むようにして設置されている。
上記アンカーボルト18の内方突出端18a
は、第1図に示す緩衝材12の取付け個所に対応
しているとともに、突出端18aには緩衝材12
が装着されている。緩衝材12は、2個の皿バネ
22a,22bで構成され、一方の皿バネ22a
は比較的変形吸収能力の小さいものであつて、上
記第1の座金プレート20と、L字アングルから
なる躯体連結金具24との間に挟持され、他方の
皿バネ22bは比較的変形吸収能力が大きく、躯
体連結金具24の上面に載せられた第2の座金プ
レート26と、アンカーボルト18の内方突出端
18aに螺着された締付ナツト28との間に挟持
されている。
ここで、上記アンカーボルト18の突出端18
aの直径と皿バネ22a,22bの内径は、ほぼ
同じ径に設定され、皿バネ22a,22bは突出
端18aとの間にガタ付きが生ずることなく密接
して挿入され、変形に対して外力が各皿バネ22
a,22bに対して偏ることなく均等に作用する
ようになつている。
そして、上記躯体連結金具24の他端は、躯体
14に突出されたブラケツト30にボルトナツト
32で緊結されている。
以上のように構成された取付装置においては、
カーテンウオール部材10が外方に凸状に膨出す
る際には、躯体連結金具24と締付ナツト28と
の間に挟持された皿バネ22bが作用し、部材1
0の面外方向への変形を吸収する。
一方、カーテンウオール部材10が内方に凸状
に変形する際には、第1の座金プレート20と躯
体連結金具24との間に挟持された皿バネ22a
が作用する。
従つて、カーテンウオール部材10の二方向へ
の面外変形に対して、これを効果的に吸収できる
ため、ひび割れを確実に防止できる。この場合、
例えば、温暖な地方や日当たりの良い場所では、
カーテンウオール部材が外方の凸に変形しやす
く、変形に対して連結金具24の位置が変らない
ので、このような変形では締め付けナツト28と
連結金具24との間が狭くなり、この変位を皿バ
ネ22bで吸収することになるので、皿バネ22
bの変形吸収能力を皿バネ22aよりも大きくし
ている。これとは逆に寒冷地や日当たりの悪い場
所では、内方の凸に変形しやすいので、皿バネ2
2aの変形吸収能力を皿バネ22bよりも大きく
すれば良く、このようにすれば、周囲に環境条件
に応じて効果的、かつ確実にカーテンウオール部
材10のひび割れを防止することができる。
また、皿バネ22a,22bは、ゴム等の緩衝
材に比べて、変形吸収能力の経時的変化が殆どな
く、且つ、変形が完了した後に大きな剛性が得ら
れるとともに、寿命も長く、建築構造物の耐用年
数中に取替える必要もない。
なお、上記連結金具24にリブ33を固着し、
連結金具24を剛構造としても、上記皿バネ22
a,22bによる上述した作用効果が得られると
ともに、このように構成すると地震などで大変形
が生じた場合に、連結金具24が変形して元の状
態に復旧できなくなることを回避できる。
第5図は、この考案の他の実施例を示すもので
あつて、以下にその特徴点についてのみ説明す
る。
この実施例では、カーテンウオール部材10と
躯体14との間隔が比較的大きい場合の適用例で
あつて、アンカーボルト18はU字状に折曲さ
れ、両端部をカーテンウオール部材10の内方に
突出し、それぞれに2個ずつの皿バネ22a,2
2b,22a′,22b′が装着されている。
また、躯体連結金具24はT字形のプレートで
構成し、連結金具24と躯体14に突設されたブ
ラケツト30との間には、長さを調整できるスラ
イデイングフアスナー34が設けられている。
このように構成した取付装置においても、上記
実施例と同じ作用効果が得られるとともに、T字
形の連結金具24を用いることで、カーテンウオ
ール部材10が面外方向に変形した際に、2組の
皿バネ22a,22a′,22b,22b′にそれぞ
れ均等した力を作用させることができる。
また、T字形の連結金具24とスライデイング
フアスナー34との結合は、強固な剛結合であつ
て、上記実施例で連結金具24にリブ33を固着
した場合と同じ作用効果が得られる。
なお、上記実施例では、カーテンウオール部材
10を6カ所で躯体14に取付ける場合を例示し
たが、本考案の実施はこれに限られず、少くとも
3カ所以上の複数個所で取付ける場合に適用でき
る。
また、カーテンウオール部材10の躯体14へ
の取付方向も上記実施例に限定されるものではな
い。
さらに、上記実施例で示した一対の皿バネ22
a,22bは、第1図に示すように中心位置に取
付ける場合であつて、カーテンウオール部材10
の両端に取付ける場合には皿バネ22a,22b
の変形吸収能力を逆にすることが好ましい。
《考案の効果》 以上実施例で詳細に説明したように、この考案
に係るカーテンウオール部材の取付装置による
と、カーテンウオール部材の面外方向への変形を
緩和・吸収して部材のひび割れを効果的に防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の原理説明図、第2図、第3図
は緩衝材の特性を示すグラフ、第4図は本考案の
一実施例を示す要部断面図、第5図は本考案の他
の本考案を示す要部断面図a,要部平面図bであ
る。 10……カーテンウオール部材、12……緩衝
材、14……躯体、16……表面仕上材、18…
…アンカーボルト、20……第1の座金プレー
ト、22……皿バネ、24……躯体連結金具、2
6……第2の座金プレート、28……締付ナツ
ト、30……ブラケツト、32……ボルトナツ
ト、34……スライデイングフアスナー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 平板状のカーテンウオール部材を躯体に取付け
    る装置において、該カーテンウオール部材に端部
    を内方に突出して埋設されたアンカー材と、該ア
    ンカー材の突出端に装着され、該カーテンウオー
    ル部材の乾燥・収縮およびまたは温度変化に伴う
    面外方向への変形を緩和・吸収する一対の緩衝材
    と、該緩衝材間に一端が挟持され、他端が該躯体
    に固定される連結金具とを備え、該緩衝材は皿バ
    ネから構成され、一方の該皿バネの変形吸収機能
    を他方よりも大きくすることを特徴とするカーテ
    ンウオール部材の取付装置。
JP12691684U 1984-08-23 1984-08-23 カ−テンウオ−ル部材の取付装置 Granted JPS6141712U (ja)

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JP12691684U JPS6141712U (ja) 1984-08-23 1984-08-23 カ−テンウオ−ル部材の取付装置

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JP12691684U JPS6141712U (ja) 1984-08-23 1984-08-23 カ−テンウオ−ル部材の取付装置

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JPS6141712U JPS6141712U (ja) 1986-03-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001152550A (ja) * 1999-11-30 2001-06-05 Takenaka Komuten Co Ltd 半剛接合した柱梁接合構造

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5438743U (ja) * 1977-08-23 1979-03-14

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JPS5438743U (ja) * 1977-08-23 1979-03-14

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