JPH04312683A - 可変プレストレス導入による構造物変形制御装置 - Google Patents

可変プレストレス導入による構造物変形制御装置

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JPH04312683A
JPH04312683A JP3079127A JP7912791A JPH04312683A JP H04312683 A JPH04312683 A JP H04312683A JP 3079127 A JP3079127 A JP 3079127A JP 7912791 A JP7912791 A JP 7912791A JP H04312683 A JPH04312683 A JP H04312683A
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JP
Japan
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deformation
construction
bending
tension
prestress
Prior art date
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Pending
Application number
JP3079127A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kobayashi
淳 小林
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は搭状構造物、超高層建物
等の構造物変形制御装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】構造物に風荷重、地震外力が作用すると
構造物に揺れを生じる、図10は搭状、高層構造物の変
形状態を示し、曲げ断変形、基礎の回転による回転変形
、せん断変形等がある。本発明は曲げ変形及び回転変形
が卓越する塔状構造物、超高層建物等の構造物の変形制
御装置に係るものである。
【0003】而してこれら構造物に、地震荷重、風荷重
等の変動外力が作用すると、同構造物に揺れを生じる。 従来、これを低減するための各種機構が提案されており
、これらはいずれも液体の粘性減衰効果を振動の抑止力
として用いるもので、その特性上、振幅が小さいときに
は減衰効果も小さく、減衰されるエネルギは振幅の2乗
に比例している。(図8参照)図中pは小変形域、qは
大変形域を示し、変形抑止力fは変形δに比例している
【0004】曲げ、回転変形を生じている構造物の引張
側にプレストレスP0 を導入した構造物変形制御機構
が提案されている。(図4参照)これは、曲げ・回転変
形は引張側柱の伸びと圧縮側柱の縮みによって生じるの
で、導入されたプレストレスP0 によって曲げ・回転
変形を減少せしめようとするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者の、構造物の架構
の一部に粘性減衰機構を設けた場合の復元力特性は、前
掲の図8に示すような模式図で表わされ、エネルギ消費
(減衰)は変形速度と変形振幅に比例し、変形速度は変
形振幅に比例するため、振幅減衰の効果が変形振幅の2
乗に比例して小さくなり、従って小さな変形領域では効
果が損なわれる。
【0006】また後者の場合、図4に示す如く、引張側
の柱にプレストレスを作用させて構造物の曲げ、回転変
形を減少させた際、構造物の振動現象によって1/2周
期後には、この位置の柱は圧縮側柱となり、図5示すよ
うにこのままプレストレスを導入し続けると、かえって
構造物の曲げ、回転変形を増大させることとなる。本発
明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案されたも
ので、その目的とする処は、構造物の鉛直方向に導入し
たプレストレス力の大きさを調節することによって、曲
げ、回転による変形を制御し、構造物全体の変形を制御
しうる構造物変形制御装置を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係るプレストレス導入による構造物変形制
御装置は、曲げ変形及び回転変形が卓越する構造物の軸
材の上下両端または部分的に亘って緊張材を接続してな
り、前記緊張材を介して構造物の変形を抑止する方向に
プレストレスを作用させるとともに、不要時には、同プ
レストレスを解放、または所要の値に低減させるように
構成されている。
【0008】
【作用】本発明は前記したように構成されているので、
構造物材の軸材に引張力が作用し、且つ同軸材が伸びつ
つあるときのみ、同軸材の上下両端または部分的に配設
された緊張材によってプレストレスを導入して構造物の
変形を防止し、その他の場合には、前記プレストレスを
解放し、または所定の値に低減することによって、変形
、振幅によらず常に一定の減衰作用を与えることができ
る。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示し、構造物Aの
両側の外側柱aの各下端には出力可変ジヤツキBが取付
けられ、同各ジヤツキBに一端を接続された緊張材T、
T′の他端が前記柱aの上端に接続されている。なお柱
aがボツクス状、円筒型の場合は緊張材Tを同柱aの内
部空間に設けることができる。
【0010】而して図3(a)に示す如く、前記構造物
Aにおける地震荷重、風荷重等によって曲げ、回転変形
を生じている構造物Aの引張側の緊張材Tにプレストレ
スP0 を導入し、反対側の緊張材T′に導入したプレ
ストレスを解放、または一定値まで減少し、次いで構造
物Aの振動現象によって1/2周期後は引張側の柱は圧
縮側柱となり、圧縮側の柱は引張側柱となるので図3(
b)に示す如く緊張材T′にプレストレスP0 を導入
し、緊張材Tのプレストレスを解放、または一定値まで
減少し、以上の操作を曲げ、回転を受ける方向の両外側
柱で交互行なうことによって、このような制御を行なわ
ない場合に比して、構造物Aの曲げ、回転変形を減少す
ることができる。これを復元力特性の形で模式的に表わ
すと図6のようになる。図6は柱に引張力が作用し、且
つ柱が伸びつつある場合のみプレストレスを導入し、そ
の他のプレストレスを解放した場合を示しているが、柱
に作用する力にかかわらず、柱が伸びつつある場合のみ
にプレストレスを導入し、その他の場合に解放すると図
7の如くなる。
【0011】一方、構造物の架構の一部に粘性減衰機構
を組込んだ従来の場合は、その復元特性が図8に示す如
き模式図で表わされ、図9に示す本発明の変形制御装置
による復元特性図と顕著に相違する点は、従来技術にお
いてはエネルギ消費(減衰)は変形速度と変形振幅に比
例し、変形速度は変形振幅に比例するため、振動減衰の
効果が変形振幅の2乗に比例して小さくなるため小さな
変形領域では効果が損なわれるのに反し、本発明によれ
ば振幅減衰の効果が、変形振幅にのみ比例するため、小
変形の領域から大変形の領域まで有効に作用する点であ
る。また減衰の効果は図8、図9の斜線の面積で示され
るから同じ抵抗力(復元力)増加分に対して4/π倍の
減衰作用が期待できるという点でも有利である。
【0012】図2は前記出力可変ジヤツキを模式的に示
したもので、基礎にアンカーボルトCを介して固定され
たシリンダbにピストンcが可摺動的に嵌装され、同ピ
ストンcのロツドに継手dを介して緊張材Tが連結され
、前記シリンダbにおけるピストンcの下部は空洞e、
または自由に流出入する油室に形成され、ピストンcの
上部にジヤツキ圧力室1が形成されている。前記シリン
ダbには高圧側逆止弁2、低圧側逆止弁3、高圧側蓋圧
室4、低圧側蓋圧室5、高圧側逆止弁6、低圧力側逆止
弁7が油路8を介して接続されている。図中9は補助ポ
ンプ、10は油タンクである。次にその作動を説明する
。 (イ)  先ず補助ポンプ9を用いて高圧側蓋圧室4の
内圧をPH 、低圧側蓋圧室5とシリンダb内のジヤツ
キ圧力室1の内圧をPL に高めておく。 (ロ)  構造物Aに地震荷重、風荷重によって曲げ、
回転変形が生じようとすると、緊張材Tにプレストレス
TH が発生する。 (ハ)   更に変形が進行し、ジヤツキ圧力室1内の
圧力がPH +ΔPになると逆止弁6の作用でジヤツキ
圧力室1内の油圧は高圧蓄圧室4側へ解放され、常にP
〜PH +ΔPの範囲に保たれる。従って緊張材Tの張
力もほぼ一定値TH に保持される。高圧側蓄圧室4内
の圧力はP>PH +ΔPで開くように構成された解放
弁2で一定値に保持され、余分な油は低圧側蓄圧室5へ
排出される。 また同低圧側蓄圧室5内の圧力はP>PL +ΔPで開
かれるように構成された解放弁3によって一定値PL 
に保持され、余分な油は油タンク10に排出される。(
ニ)而して構造物の変形が最大点に至ると構造物は復元
力によって逆方向に変形し始める。このときジヤツキ圧
力室1内は減圧されて負圧になろうとするが、逆止弁7
からの油の流入で低圧PL に保持される。従って緊張
材Tには低プレストレスTL (TL <TH でTL
 は殆んど0に近い値)が作用することになる。(ニ)
低圧側蓄圧室5内の油は高圧側蓄圧室4と、不足する場
合は補助ポンプ9から補充される。
【0013】ただし実際の構造物の曲げ、回転変形は必
らず引張側と圧縮側とが存在するので、作動中に(ホ)
に述べた補助ポンプ9の作動は殆んど必要がなくなる。 また風振動のように長時間持続する振動の場合には、何
回かの振動によって自然に圧力条件(PH 、PL )
が成立するので、(イ)の段階において不足する油量を
補う以外は、補助ポンプ9は殆んど必要なくなる。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る構造物変形制御装置は前記
したように、曲げ変形及び回転変形が卓越する構造物の
軸材の上下両端または部分的に亘って緊張材を接続し、
同緊張材を介して構造物の変形を抑止する方向にプレス
トレスを作用させると同時に、不要時には同プレストレ
スを解放、または所望の値に低減させるようにしたこと
によって、簡単な機構で曲げ、回転変形の卓越する構造
物の振動を有効に低減することができ、またTMD等の
従来機構のように、建造物の上部に重量物を載架する必
要がなく、同従来機構のように長周期、大振幅の振動に
対しての設計上の制約がなく、どのような場合でも適用
可能である。
【0015】更に粘性減衰機構を用いた制御装置は微小
振幅領域での効果が減少するが、本発明によればこのよ
うなことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可変プレストレス導入による構造
物変形制御装置の一実施例を示す立面図である。
【図2】出力可変ジヤツキ機構の模式図である。
【図3】構造物の曲げを受ける両側で交互にプレストレ
スを導入、解放する状態を示す説明図で(a)は左側の
柱に、(b)は右側の柱にプレストレスを導入した場合
を示す。
【図4】引張側柱にプレストレスを作用させた状態を示
す説明図である。
【図5】圧縮側柱にプレストレスを作用させた状態を示
す説明図である。
【図6】柱に引張力が作用し、且つ柱が伸びつつある場
合のみプレストレスを導入し、その他の場合にはプレス
トレスを解放した場合の復元力特性図である。
【図7】柱に作用する力にかかわらず、柱が伸びる方向
に変形する場合にプレストレスを導入し、その他の場合
に解放した場合の復元力特性図である。
【図8】粘性減衰機構による復元特性図である。
【図9】本発明による復元特性図である。
【図10】構造物の変形を示す説明図である。
【符号の説明】
A    構造物 B    出力可変ジヤツキ T    緊張材 T′  緊張材 a    外側柱

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  曲げ変形及び回転変形が卓越する構造
    物の軸材の上下両端または部分的に亘って緊張材を接続
    してなり、前記緊張材を介して構造物の変形を抑止する
    方向にプレストレスを作用させるとともに、不要時には
    、同プレストレスを解放、または所要の値に低減させる
    ように構成されたことを特徴とする可変プレストレス導
    入による構造物の変形制御装置。
JP3079127A 1991-04-11 1991-04-11 可変プレストレス導入による構造物変形制御装置 Pending JPH04312683A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012520954A (ja) * 2009-03-18 2012-09-10 ファウ・エス・エル・インターナツイオナール・アクチエンゲゼルシヤフト 高い構造緩衝性を有する支持構造

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01263333A (ja) * 1988-04-15 1989-10-19 Kajima Corp 構造物の可変曲げ剛性装置
JPH02213539A (ja) * 1989-02-13 1990-08-24 Nippon Sekkei Jimusho:Kk 建造物の水平変位自動制御機構
JPH02240341A (ja) * 1989-03-14 1990-09-25 Kajima Corp 曲げ変形制御機構を有する制震架構

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