JPH04311435A - 紙基材積層品の殺菌方法 - Google Patents

紙基材積層品の殺菌方法

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Publication number
JPH04311435A
JPH04311435A JP6687991A JP6687991A JPH04311435A JP H04311435 A JPH04311435 A JP H04311435A JP 6687991 A JP6687991 A JP 6687991A JP 6687991 A JP6687991 A JP 6687991A JP H04311435 A JPH04311435 A JP H04311435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen peroxide
paper
paper base
mixed solution
sterilizing
Prior art date
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Pending
Application number
JP6687991A
Other languages
English (en)
Inventor
Sumi Yamamoto
山本 寿美
Yuji Kawamura
雄二 川村
Etsuo Shimamura
悦夫 島村
Takashi Urata
浦田 高史
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH04311435A publication Critical patent/JPH04311435A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酒、ジュース等の飲料
を無菌充填する紙製容器等を構成するの紙基材積層品の
殺菌方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年酒、ジュース等液体の容器とし、紙
を基材とし、両側にプラスチックフィルムをラミネート
した積層材料を成形したものが多く用いられるようにな
ってきている。これらの紙製容器に液体を充填包装する
には、前記積層材料から、容器を成形し、前記液体を充
填するのが一般的であった。そして、この充填した液体
を長期間保存するため、充填包装機はもちろん、紙製容
器も殺菌し、無菌状態として充填するようになってきて
いる。
【0003】紙製容器を殺菌する手段として、過酸化水
素に代表される殺菌剤、紫外線、加熱蒸気、ホットエア
があるが、短時間で紙製容器を完全に殺菌するためには
、過酸化水素に代表される殺菌剤の使用、またはさらに
他の手段を併用されていた。
【0004】紙製容器を殺菌剤を用いて殺菌するとは、
紙製容器内に殺菌剤をスプレーするか、殺菌剤液浴に浸
漬するのが一般的であった。前者のスプレーによる殺菌
方法は、簡単な手段で、また殺菌剤の除去が容易である
が、スプレーのむら、紙粉等により殺菌効果が安定しな
い欠点があった。また、後者の殺菌剤液浴に浸漬して殺
菌する方法は、紙粉が存在しても、殺菌は確実に行うこ
とができるが、高濃度の殺菌剤液を用いるため殺菌剤液
の除去を確実に行うことが面倒であった。
【0005】前述の短時間で殺菌効果が確実な殺菌剤液
浴に浸漬する方法に用いる殺菌剤液として、加温状態の
40%程度の高濃度の過酸化水素液が一般的であった。 しかし、過酸化水素液は、紙製容器に付着した過酸化水
素液の除去が面倒であり、改善が望まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】過酸化水素液に代わる
殺菌剤液として、過酢酸と過酸化水素を含む混合溶液が
ある。この混合溶液は、殺菌効果が優れ、しかも残留の
問題が少なく有利である。しかし、短時間で紙製容器を
確実に殺菌するためには、加温状態の高濃度混合溶液を
用いなければならなかった。
【0007】このように加温状態の過酢酸と過酸化水素
を含む高濃度(30〜35%)の混合溶液を用いると、
過酢酸等の刺激臭があり、取扱い難く、そのまま用いる
ことができなかった。そこで、殺菌効果があり、残留問
題の少ない前記混合溶液を用いた紙基材積層品の殺菌方
法が望まれていた。
【0008】
【問題を解決するための手段】本発明は、紙基材積層品
を水に浸漬後、過酢酸と過酸化水素とを含む15〜20
%の低濃度の混合溶液に浸漬する紙基材積層品の殺菌方
法である。ここで殺菌効果を一層高めるには、水および
混合溶液を加温状態にしておくことが好ましい。
【0009】ここで、紙基材積層品を水に浸漬する時間
は、1分間以上浸漬することにより殺菌効果を発揮する
が、殺菌に要する時間の短縮から20分以内とするとが
好ましい。また、水として、一般の水でもよいが無菌水
、特に界面活性剤を含む無菌水を用いることが好ましい
【0010】
【作用】本発明の殺菌方法によれば、過酢酸と過酸化水
素との混合溶液に浸漬して殺菌する前に、水に一定時間
浸漬することにより、紙基材積層品に付着した紙粉が除
外される。また、汚染され易く、濡れにくい紙を水によ
り濡れた状態とした後、混合溶液に浸漬するので短時間
で、しかも低濃度で殺菌効果を発揮できる。さらに、低
濃度の混合溶液を用いているので、加温状態としても刺
激臭がなく、作業に支障がない。
【0011】
【実施例】<試験例1>紙基材の両面にポリエチレンフ
ィルムを貼り合せた積層品を50mm×50mmの大き
さに切断した試料に、セレウス菌胞子懸濁液を1ml塗
布し、乾燥してBiological  Indica
tor(以下B.I.)とした。
【0012】このB.I.をそれぞれ20℃の無菌水に
1分間浸漬後、濃度20%、60℃の過酢酸と過酸化水
素の混合溶液に8秒間浸漬した後、殺菌作用停止剤で殺
菌作用を停止した。(試験1)殺菌後の生残菌数を測定
した殺菌殺菌効果は、表1に示す通りであった。使用し
た混合溶液の過酢酸と過酸化水素との混合比は、1:5
(重量比)で、溶液中の過酸化水素の成分比は、25〜
27%、過酢酸の成分比は、4.5〜6.0%の範囲で
あった。
【0013】なお、同時にB.I.を無菌水に5分間浸
漬、10分間浸漬した他は、試験1と同様に殺菌した殺
菌効果は同様に表1に示す。また無菌水に浸漬せず、B
.I.を直接混合溶液に浸漬し、殺菌した。(比較例)
この殺菌効果は、1.2Dであった。
【0014】<試験例2、3>試験例1と同様のB.I
.を無菌水に浸漬する代わりに、濃度0.1%のポリオ
キシエチレン(20)ソルビタンモノオレエート(界面
活性剤)を含む無菌水に浸漬するほかは、試験例1と同
様に行ない殺菌効果の確認を行った。この時無菌水の温
度を20℃、60℃で行った。(試験例2、試験例3)
この結果を表1に示す。
【0015】表1
【0016】
【発明の効果】本発明は、以上のように過酢酸と過酸化
水素からなる混合溶液を用いて殺菌する前に、水に浸漬
することにより、混合溶液の濃度を従来殺菌効果を発揮
する30〜35%の濃度から、15〜20%の濃度にし
ても同等の殺菌効果を発揮することができ、30〜35
%の濃度で発生していた混合溶液の刺激臭がなく、作業
適性が優れ、紙基材積層品の殺菌方法として用いること
が可能となった。また、混合溶液を用いているので、殺
菌剤の残留問題がなく、安全性が優れたものとなった。
【0017】さらに、無菌水として界面活性剤を入れた
ものを用いることにより、さらに殺菌効果が優れたもの
となる。この界面活性剤として非イオンタイプのものが
好ましく、また濃度は、0.1%以下のものが殺菌効果
が優れたものとなる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙基材積層品を水に浸漬後、過酢酸と過酸
    化水素とを含む混合溶液に浸漬することを特徴とする紙
    基材積層品の殺菌方法。
  2. 【請求項2】混合溶液が加温されている請求項1記載の
    紙基材積層品の殺菌方法。
  3. 【請求項3】水が界面活性剤を含む水である請求項1ま
    たは請求項2の紙基材積層品の殺菌方法。
JP6687991A 1991-03-29 1991-03-29 紙基材積層品の殺菌方法 Pending JPH04311435A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0858744A (ja) * 1994-08-22 1996-03-05 Toyo Seikan Kaisha Ltd 食品容器の殺菌方法及びその装置
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JP2021127140A (ja) * 2020-02-13 2021-09-02 大日本印刷株式会社 容器内面の過酸化水素量測定方法

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