JPH04311329A

JPH04311329A - 鶏の飼育舎

Info

Publication number: JPH04311329A
Application number: JP9945491A
Authority: JP
Inventors: Masayuki Takeuchi; 正之竹内
Original assignee: AIPII TSUSHO KK
Current assignee: AIPII TSUSHO KK
Priority date: 1991-04-03
Filing date: 1991-04-03
Publication date: 1992-11-04

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、主として肉鶏を飼育
する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】鶏の飼育において、病気を少なくするこ
とは極めて大切である。病気は、細菌の繁殖した糞を鶏
が食べることが原因で鶏に伝染する。細菌は、飼育舎に
出入りする人間の足に付着して侵入する。飼育舎に侵入
した細菌は、糞に付着して培養される。糞に寄生する細
菌が原因で発生する病気は、飼育舎から糞を除去するこ
とによって防止できる。鶏から排出された糞をすぐに鶏
が食べても、病気の原因とはならない。それは、糞に細
菌が繁殖するまでに増殖サイクルがあって時間がかかる
ことが理由である。

【０００３】このため、鶏の飼育舎は、糞を頻繁に消毒
して除去して衛生的にすることが大切である。このこと
を実現するために、床下に糞の排出ベルトを設けた飼育
舎が開発されている。この飼育舎は、床を糞が通過でき
るように、格子状としている。床下に設けた排出ベルト
を移動させることによって、床下から糞を除去する構造
となっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】この構造の飼育舎は、
ほとんどの糞を排出できる特長がある。しかしながら、
糞を完全に除去することができない欠点がある。それは
、排出ベルトに落下した糞は排出できるが、格子状の床
に付着して排出ベルトに落下しない糞を除去できないか
らである。床に付着して除去されない糞に繁殖する細菌
が鶏の病気の原因となった。さらに困ったことに、床に
付着する糞の除去には著しく手間がかかる。実際には、
鶏を飼育する状態で、床の洗浄は不可能である。それは
、区画された飼育室の内部にある床を洗浄するからであ
る。このため、この構造の飼育舎は、糞に寄生する細菌
による病気の発生を予防できても極減することができな
い欠点がある。

【０００５】この構造の飼育舎は、格子状の床の隙間を
大きくするほど、いいかえると、細い金属線で格子の間
隔を広くするほど床に付着する糞の量を少なくできる。しかしながら、この構造の床は、鶏の胸肉の品質を低下
させる原因となる。それは、隙間の大きな床で飼育する
と、鶏の胸が床にあたって損傷より細菌が侵入して「ム
ナタコ」となるからである。

【０００６】さらにまた、従来の鶏の飼育舎は、成長し
た鶏の取り出しに著しく手間がかかる欠点がある。それ
は、元気に逃げ回る鶏を手で捕らえるからである。この
発明は、これ等の欠点を解決することを目的に開発され
たもので、この発明の重要な目的は、床を衛生的にする
ことによって、糞が原因で発生する病気を極減できる鶏
の飼育舎を提供するにある。また、この発明の他の重要
な目的は、ムナタコを防止して良質の鶏を飼育でき、し
かも、成長した鶏を簡単に取り出すことができる鶏の飼
育舎を提供するにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明の鶏の飼育舎は
、前述の目的を達成するために、下記の構成を備えてい
る。（ａ）　　鶏の飼育舎は、家屋１と、家屋１の内部に水
平に設けられたキャタピラベルト２と、キャタピラベル
ト２の駆動手段３とを備えている。（ｂ）　　キャタピラベルト２は、この上に直接に鶏を
飼育するように、その上面を飼育室４としている。（ｃ）　　キャタピラベルト２は、床板５を折曲自在な
ベルト状に連結している。（ｄ）　　キャタピラベルト２の上面には、鶏を複数に
区画して飼育できるように、鶏の飼育室を区画する隔壁
６を配設している。

【０００８】隔壁６は、好ましくは飼育舎の家屋１に取
り付けられるが、キャタピラベルト２に固定することも
可能である。、家屋１に固定された隔壁６は、キャタピ
ラベルト２を移動するときには、鶏を通路から除去する
。この構造の飼育舎は、隔壁６を開放できる構造として
、鶏を取り出し易くすることができる。キャタピラベル
ト２に固定された隔壁６は、キャタピラベルト２と一緒
に移動して、鶏を移動させる。

【０００９】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。但し、以下に示す実施例は、この発明の技術思
想を具体化する為の飼育舎を例示すものであって、この
発明の飼育舎は、構成部品の構造、材質、形状、配置等
を下記のものに特定するものでない。この発明の飼育舎
は、特許請求の範囲に於て、種々の変更を加えることが
できる。

【００１０】更に、この明細書は、特許請求の範囲を理
解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号
を、「特許請求の範囲」、および「課題を解決する為の
手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許
請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定する
ものでは決してない。

【００１１】図１に示す鶏の飼育舎は、家屋１と、家屋
１の内部に設けられたキャタピラベルト２と、このキャ
タピラベルト２を駆動する駆動手段３とを備えている。

【００１２】キャタピラベルト２は、この上で鶏を飼育
できるように、水平に設けられている。キャタピラベル
ト２は、効率よく鶏を飼育するために、上段と下段の両
方のベルト上面を鶏の飼育室４としている。図１に示す
飼育舎は、上下４段にキャタピラベルト２を配設して、
鶏の飼育段数を８段としている。

【００１３】図２はキャタピラベルト２の平面を示し、
図３はキャタピラベルト２の側面を示す、図４はキャタ
ピラベルト２の断面図を示している。これ等の図に示す
キャタピラベルト２は、床板５と、この床板５をベルト
状に連結して駆動するチェーン７とを備えている。

【００１４】床板５は、片側（図において左側）を中心
として水平の姿勢から垂直に傾動する。図４は床板５の
断面形状を示している。この図に示すように、床板５は
、両端を筒状に折曲して補強リブとしている。この形状
の床板５は、両端のリブに補強されて、充分な折曲強度
を実現する。床板５の左端の筒には回転軸８を挿入して
いる。回転軸８は、両端をチェーン７の連結片９の内側
に固定している。この構造の床板５は、回転軸８に回転
自在に挿入されている。

【００１５】ただ、図示しないが、回転軸８を床板５に
固定し、これを回転自在にチェーン７の連結片９に連結
することも可能である。

【００１６】図１に示す飼育舎は、成長した鶏を、上段
から下段に移動させて飼育舎から排出する。上段から下
段に鶏を移送するために、キャタピラベルト２は、端部
で鶏を落下させる構造となっている。すなわち、キャタ
ピラベルト２が端部に移動すると、床板５が開口される
構造をしている。

【００１７】キャタピラベルト２は、床板５の下面を支
持して水平の姿勢に保持する。床板５の下面を支持しな
いと、自重で垂直に傾動する。床板５の下面を支持する
ために、キャタピラベルト２の下方には、図４に示すよ
うに水平ガイド１０を配設している。水平ガイド１０は
、この上に床板５を載せて摺動させることによって、床
板５を水平の姿勢に保持する。水平ガイド１０は、床板
５を水平に保持する部分、いいかえると、コンベア４の
両端を除く部分に設けられている。床板５が水平ガイド
１０の降下部分に移動すると、床板５は自重で垂直に垂
れ下がり、上に載せた鶏を下段に落下させる。飼育舎の
両端部分であって、鶏を下段に落下させる部分は、暗室
となっている。それは、落下する鶏が暴れないようにす
るためである。

【００１８】キャタピラベルト２の駆動手段３は、キャ
タピラベルト２のチェーン７をかけたスプロケット１１
を駆動する。したがって、スプロケット１１の軸には、
駆動チェーンを介して減速モーター１２を連結している
。駆動手段３はキャタピラベルト２をゆっくりと移動さ
せる。端から端まで移動されるキャタピラベルトは、端
部で床板５を洗浄することができる。図１の飼育舎は、
家屋１の左端に洗浄室１３を設けている。洗浄室１３は
床板に付着する糞を除去した後、洗浄液を噴射し、さら
に熱風を噴射し、奇麗に洗浄、消毒、乾燥する。

【００１９】最下段の無端ベルトの下方には、飼育舎か
ら鶏を運び出すために、搬送システム１４を連結してい
る。搬送システム１４は、飼育舎から次の工程に成長し
た鶏を生かして移送する。搬送システム１４は、ベルト
コンベアを使用し、コンベアの外周を非透光カバーで覆
って移送路を暗室とする。理想的な搬送システム１４は
、地中にトンネルを設けて、ここにコンベアを配設した
ものである。

【００２０】隔壁６は家屋１に取り付けられている。キ
ャタピラベルト２の上方を複数に区画する隔壁６は、鶏
を移動できるように、垂直面内で回動できるように取り
付けられている。この隔壁６は、垂直の姿勢でキャタピ
ラベルト２を複数の飼育室４に区画する。キャタピラベ
ルト２に載せて鶏を移送するときは、隔壁６を水平に回
動させる。水平に回動した隔壁６は、キャタピラベルト
２の上面を区画せず、鶏をキャタピラベルト２と一緒に
移動できる。

【００２１】この隔壁６は、上端縁に沿って回動軸（図
示せず）を固定する。回動軸の両端は、軸受けを介して
家屋に取り付けられている。さらに、図示しないが、回
動軸には隔壁６を９０度回動させるシリンダー（図示せ
ず）を連結している。

【００２２】隔壁６の間隔を調整して、飼育室４の大き
さを調整できる。この隔壁６の間隔を広くすると、ひと
つの飼育室４を大きくできる。隔壁６の間隔は、例えば
、５０ｃｍ〜数ｍに調整する。

【００２３】ただ、この発明は隔壁を飼育舎に取り付け
た構造を特定しない。隔壁は、キャタピラベルトに固定
することも可能である。キャタピラベルトに固定する隔
壁は、キャタピラベルトを横切る方向に延長してキャタ
ピラベルトと垂直に固定される。キャタピラベルトの上
を複数に区画する隔壁は、チェーンの連結片に固定する
。この状態で固定される隔壁は、両側のチェーンの連結
片に橋架状態に固定される。

【００２４】

【発明の効果】この発明の鶏の飼育舎は、従来のように
、床を格子状として、糞が通過できる構造とする必要が
ない。それは、床板に付着した糞を能率よく除去できる
構造としているからである。すなわち、床板を連結して
キャタピラベルトとし、これを移動させることによって
、糞を簡単に除去できる部分に移動しているからである
。この構造の飼育舎は、鶏を飼育する床に付着した糞を
奇麗に除去できる特長がある。それは、鶏の飼育室の床
板を直接に洗浄することができるからである。このため
、飼育室を極めて衛生的な環境に保持でき、糞に寄生し
て繁殖した細菌が原因で発生する鶏の病気を極減できる
特長がある。

【００２５】さらにまた、この発明の鶏の飼育舎は、良
質の鶏に飼育できる特長がある。それは、床に溜った糞
を除去できるにもかかわらず、ムナタコを防止できるか
らである。すなわち、床を格子状とする必要がなく、床
板によって土間飼に近似する環境で飼育できるので、成
育する過程で鶏が床に胸を打つのを防止できる。さらに
また、この発明の鶏の飼育舎は、糞の排出ベルトを移動
させるものでなく、飼育室の床板をキャタピラベルトと
して移動させるので、必要ならば、板材をキャタピラベ
ルトの片側に集めて簡単に飼育舎から取り出しできる特
長も実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　この発明の一実施例を示す鶏の飼育舎の概
略断面図

【図２】　　キャタピラベルトの一例を示す平面図

【図
３】　　キャタピラベルトの一例を示す側面図

【図４】
　　キャタピラベルトの一例を示す断面図

【符号の説明】

１…家屋　　　　　　　　　　　　２…キャタピラベル
ト　　　　　　　　３…駆動手段４…飼育室　　　　　　　　　　５…床板　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　６…隔壁７…チェーン　　　　　　　　８…回転軸　　　　　　
　　　　　　　　　　　　９…連結片１０…水平ガイド　　　　１１…スプロケット　　　　
　　　　　　１２…減速モーター

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　下記の（ａ）ないし（ｄ）の構成を有
する鶏の飼育舎。（ａ）　　鶏の飼育舎は、家屋（１）と、家屋（１）の
内部に水平に設けられたキャタピラベルト（２）と、キ
ャタピラベルト（２）の駆動手段（３）とを備えている
。（ｂ）　　キャタピラベルト（２）の上面に飼育室（４
）が設けられている。（ｃ）　　キャタピラベルト（２）は、床板（５）を折
曲自在なベルト状に連結している。（ｄ）　　キャタピラベルト（２）の上面には、鶏の飼
育室（４）を区画する隔壁（６）が配設されている。