JPH0430893Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はランドセルにおける背負いバンドの左
右間隔調整装置に関する。

（従来の技術） たとえば出願人が開発した装置（実願昭59−
22785号）がある。

（考案が解決しようとする問題点） ところで、前記した装置では、左右の摺動体の
ロツク状態にやや不満があり、又、構造的に経済
的負担が多い不都合があつた。

本考案はこのような問題点を改善するもので、
左右の背負いバンドを所望の間隔に確実にロツク
できて、しかも構造上の経済的負担が軽微である
有用な左右間隔調整装置を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本考案のランドセルにおける背負いバンドの左
右間隔調整装置では、ランドセル本体の背負い面
上辺部に取付けられて、左右に長尺状の断面略〓
形状基板と、この基板内部の誘導空間部左右に
夫々左右スライド自在に納められて、背負いバン
ドの取付け環を備えた左右の摺動体と、この左右
の摺動体に夫々正面側から貫通状に螺合されて、
ビス先端部が誘導空間部に面している基板側の所
望の掛合凹部に掛脱自在状のビスとからなる構成
としたことを特徴とするものである。

（作用） ビス先端部が掛合凹部から外れた状態で、摺動
体を左右にスライド自在であり、そして、ビスを
締めて掛合凹部にビス先端部が掛合した状態で摺
動体をその掛合凹部位置にロツク自在である。

それにより摺動体の取付け環に取付けられる背
負いバンドを、ビスを緩めたり締めたりして、所
望の左右間隔状に調整してロツク自在である。

（実施例） 以下図面を参照して本考案の実施の一例を詳細
に説明する。

図中、１の基板は左右に長尺状の断面略〓形状
に成形していて、その背面壁部１ａをランドセル
本体Ａの背負い面A₁上辺部に裏板２とで挟持し
て鋲止め可能にしている。

そして、基板１内部の誘導空間部３左右には摺
動体４，４を夫々左右スライド自在に納めると共
に誘導空間部３の左右端部を閉じて摺動体４，４
が同誘導空間部３から脱落しないように抜け止め
している。

又、基板１は背面壁部１ａにおける誘導空間部
３に面した正面側に適宜数の掛合凹部５を誘導空
間部３の正面側を覆つている上下の正面壁部１
ｂ，１ｂ間の開口部分３ａと対向状に設け、且つ
開口部分３ａにおける上側の正面壁部１ｂ側縁に
は掛合部６……を後方の掛合凹部５と夫々対応さ
せて切り欠き設けている。

左右一対の摺動体４，４は背負いバンドA₂の
取付け環７を夫々備えており、そして、開口部分
の３ａ間に突出状の頭部４ａ正面側からビス８を
背面側に貫通状に螺合している。

又、摺動体４，４における頭部４ａ上縁には掛
合突部９をビス７の直上に位置するように設けて
掛合部６と掛脱自在にしており、この掛合突部９
と掛合部６の掛合部に摺動体３を仮ロツク自在に
している。

ビス８はその摘み８ａを操作して締付けること
により、ビス先端部８ｂが掛合凹部５に掛合して
摺動体４，４を所望の左右間隔にロツク自在、
又、緩めてロツク解除および左右間隔を調整自在
にしている。

（考案の効果） したがつて本考案によれば次の利点がある。

ビスを締付けてそのビス先端部を掛合凹部に
掛合させることにより、左右の摺動体を夫々ロ
ツクすることができ、取付け環に取付けられる
左右の背負いバンドを所望の左右間隔状に確実
に固定できる。

ビスを緩めてそのビス先端部を掛合凹部から
外せば、左右の背負いバンドを所望の位置間隔
に調整することができ、左右間隔調整が自在で
容易にできる。

構造簡単で、しかも部品点数が少なく経済的
にも有利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の左右間隔調整装置の一実施例
を示す正面図。第２図は横断平面図。第３図は第
２図の−線に沿える縦断面図。第４図は第２
図の−線に沿える横断面図である。 Ａはランドセル本体、A₁は背負い面、A₂は背
負いバンド、１は基板、３は誘導空間部、４は摺
動体、５は掛合凹部、７は取付け環、８はビス、
８ｂはビス先端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ランドセル本体の背負い面上辺部に取付けられ
   て、左右に長尺状の断面略〓形状基板と、この基
   板内部の誘導空間部左右に夫々左右スライド自在
   に納められて、背負いバンドの取付け環を備えた
   左右の摺動体と、この左右の摺動体に夫々正面側
   から貫通状に螺合されて、ビス先端部が誘導空間
   部に面している基板側の所望の掛合凹部に掛脱自
   在状のビスとからなるランドセルにおける背負い
   バンドの左右間隔調整装置。