JPH04308292A - 脱墨パルプ含有クラフトパルプの漂白パルプ化法 - Google Patents

脱墨パルプ含有クラフトパルプの漂白パルプ化法

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JPH04308292A
JPH04308292A JP3075372A JP7537291A JPH04308292A JP H04308292 A JPH04308292 A JP H04308292A JP 3075372 A JP3075372 A JP 3075372A JP 7537291 A JP7537291 A JP 7537291A JP H04308292 A JPH04308292 A JP H04308292A
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JP
Japan
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pulp
unbleached
bleaching
treatment
deinked
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Application number
JP3075372A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kasai
河西 廣
Masaji Okada
正司 岡田
Kenichiro Yano
矢野 研一郎
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、未晒パルプ含有古紙の
脱墨パルプ(以下未晒DIPと呼称する)を未晒クラフ
トパルプ(以下未晒KPと呼称する)に混合し、漂白パ
ルプ化する方法に関し、特に未晒DIP含有未晒KPを
高白色で、未脱墨繊維の少ない漂白パルプに変える方法
であり、且つ漂白廃水の汚濁負荷が少ない漂白パルプ化
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、森林保護、省資源、省エネルギー
等の観点より、再生紙の利用がクローズアップされてい
る。そして、その原料となる古紙についても強い関心が
寄せられている。通常、古紙は新聞紙、ダンボール、雑
誌等の未晒パルプ含有古紙と上質紙、上質コート紙、ノ
ーカーボン紙、感熱紙、連続帳票用紙等の晒パルプ系古
紙に大別される。中でも新聞古紙、ダンボール古紙の利
用率は極めて高い。一般的に、古紙は離解、粗選、精選
、フローテーション、洗浄等の工程を経て未晒DIPと
なり、必要に応じて過酸化物や還元性物質を添加して漂
白される。しかし、未晒DIPを高級アート紙、高級コ
ート紙、高級軽量コート紙等の高級印刷用紙用紙料に配
合した場合には、白色度の低下、夾雑物の増加、未脱墨
繊維や未晒繊維等の混入問題があり、実際には使用され
ていないのが現状である。
【0003】特公昭63−27477 号には、未晒パ
ルプ系古紙を脱リグニン、脱墨、漂白することにより印
刷用紙に配合可能なパルプを製造することが開示されて
いるが、蒸解処理を施すために収率の低下が大きく経済
的ではない。また、蒸解後化学的な処理を施さず、多段
漂白するために漂白工程に持ち込まれるパルプ中のリグ
ニン量が多い。その為に漂白薬品の消費量、特に塩素の
消費量が多くなり、排水中の有機塩素化合物汚濁負荷が
極めて高くなるといった難点を抱えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き実情から、
本発明者等は、未晒パルプ含有古紙の再生利用に当たり
、鋭意検討を重ねた結果、パルプ収率の低下及び漂白薬
品の使用量を最小限に抑えることができ、然も白色度が
高く、夾雑物、未脱墨繊維の少なくて、高級印刷紙用の
紙料に配合可能な未晒DIPを含有する未晒KPから漂
白パルプを得る方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、未晒DIPを
未晒KPに対して混合した後のカッパー価が60以下に
なるように加えた後、多段漂白を行うことを特徴とする
脱墨パルプ含有クラフトパルプの漂白パルプ化法である
【0006】
【作用】木材チップに苛性ソーダ、硫化ソーダを主体と
する蒸解液を加え、高温高圧下で蒸解した後、多段漂白
を行い、晒クラフトパルプを製造することは一般に公知
である。更に、近年漂白排水中の有機塩素化合物を減少
させる目的で、蒸解後に酸素脱リグニン処理工程を設け
る設備が増加している。また、未晒パルプ含有古紙、特
に新聞古紙は離解された後、混入異物がスクリーンで除
去され、Na 0H、Na2SiO3 、脱墨剤等を添
加しフローテーション法や洗浄法により脱墨され、必要
に応じて過酸化物や還元性物資の添加により漂白が行わ
れ、新聞DIPとして中級紙、下級紙や新聞用紙等に再
使用されている。段ボール古紙は混入異物をスクリーン
で除去した後、段ボール用原紙等に再使用されている。
【0007】本発明の対象である未晒DIPは、前述し
た方法により得られるものである。また、未晒KPは通
常のクラフト蒸解工程で生産されたものが使用される。 本発明において、未晒DIPを未晒KPに混合する混合
比率は、混合後のパルプのカッパー価(TAPPI S
TD T236) が60以下になるように混合される
。因みに、混合パルプのカッパー価が60を越えると、
多段漂白工程での薬品量が著しく増加し、同時に漂白廃
水の汚濁負荷の増大のみならず、漂白パルプ中の未脱墨
繊維が残り、且つ漂白パルプの白色度も低く、本発明の
所望の効果を得ることが出来ない。
【0008】ここに、カッパー価とはパルプに残留する
リグニン量を表す指標であり、その値が大きいほどパル
プ中の残留リグニン量が多いことを意味する。従って、
残留リグニン量が多い程、漂白に要する薬品量がより多
く必要となる。なお、未晒DIPのカッパー価は、未晒
パルプ含有古紙の種類、又は製造工程等の違いにより幅
があるが、概略70〜150 の範囲にあり、特に特定
されるものではない。前記した如く、本発明においては
未晒DIPを未晒KPに混合した後の混合パルプのカッ
パー価としては60以下に調節するものである。従って
、未晒KPのカッパー価としては30以下になるように
調節されるのが望ましい。なお、未晒KPのカッパー価
の調節方法としては、蒸解時の温度、薬品添加率、或い
は樹種の選択等を適宜組合わせることにより可能である
【0009】一方、多段漂白工程は種々の組合わせから
なり、例えばCED、CEHD、CEHED、CEHD
D、CEHDED、CEDD等のシーケンスが挙げられ
る。また、CをCD に、EをEO 、EP 、EH 
、EOP等に変えたシーケンス等も有り、どの多段漂白
シーケンスを行うかは、状況に応じて選択すれば良く、
特に限定されるものではない。なお、C=塩素処理、E
=アルカリ抽出処理、H=次亜塩素酸ソーダ処理、D=
二酸化塩素処理、CD =塩素処理に二酸化塩素処理を
併用、EO =酸化的アルカリ抽出処理、EP =アル
カリ抽出処理に過酸化水素処理を併用、EH =アルカ
リ抽出処理に次亜塩素酸ソーダ処理を併用、EOP=酸
化的アルカリ抽出処理に過酸化水素処理を併用した処理
を、それぞれ示す。
【0010】また、未晒DIPを未晒KPと混合して漂
白パルプ化する意図は、未晒DIPのカッパー価のバラ
ツキ幅が大きく、結果として漂白工程での薬品の添加量
をそのカッパー価に応じて変動させなければならず、安
定した操業ができ難いこと、さらに得られる漂白パルプ
の白色度や品質が不安定となる等の難点を有するために
、相対的にカッパー価の小さい未晒KPに低率添加する
ことにより、その影響を弱め、漂白操業及び品質共に安
定した漂白パルプを得ることにある。
【0011】未晒DIP中の残リグニンは未晒KP中の
リグニンと共に多段漂白工程で脱リグニン及び漂白され
る。一方、未晒DIPの繊維に付着残留しているインキ
は塩素処理後に行われるアルカリ抽出処理で添加される
苛性ソーダにより繊維が膨潤するため、またインキ成分
中の樹脂のエステルがケン化されアルカリに溶解し易い
形となるために、効果的にインキが繊維より剥離され易
くなる。かくして、多段漂白後、高白色度で未脱墨繊維
の少ない混合パルプを得ることができるものである。
【0012】また、多段漂白の前工程で酸素脱リグニン
処理を行うことにより、酸素脱リグニン処理後のカッパ
ー価は大幅に低下するため、多段漂白工程での薬品量を
減少させることができ、同時に漂白廃水の汚濁負荷も減
少し、本発明のより有効な実施形態の1つである。この
酸素脱リグニン処理では通常アルカリが添加されている
ため、アルカリ抽出処理と同様な効果が得られる。即ち
、未晒DIPの繊維に付着、残留しているインキは、酸
素脱リグニン処理工程で添加されたアルカリにより、前
段階で膨潤した繊維がさらに膨潤するため、また、イン
キ成分中の樹脂のエステルがケン化されアルカリに溶解
し易い形となるために繊維より剥離され易くなる。一方
、未晒DIP中のリグニンは、未晒KP中のリグニンと
共に酸素とアルカリの作用により、脱リグニンされる。 繊維より除かれたリグニンは、剥離されたインキと共に
酸素脱リグニン処理後の洗浄工程でパルプから分離され
る。このリグニンとインキを含む廃液は蒸解工程を出た
パルプの洗浄水として使用され、更にその洗浄廃液は黒
液として回収されるため廃水の汚濁負荷の軽減を図るこ
とができる。
【0013】前述した如く、本発明は上記のような多段
漂白の前工程に酸素脱リグニン処理を行うことにより、
より高白色度で未脱墨繊維の少ないパルプが得られるこ
とを見出したのである。さらに、未晒DIPを pHが
12以上で、且つ60℃以上の蒸解廃液を含有する未晒
KPに混合することにより、温度と pHの作用により
、さらに未脱墨繊維の少ないパルプが得られ、且つ廃水
の汚濁負荷がより軽減されるものである。
【0014】本発明において、未晒DIPは未晒KPに
混合された後、多段漂白される。両者の混合場所として
は、蒸解缶に最も近いブロータンク等のタンク内、或い
はチェスト、ブローユニット後のブローライン等が本発
明の所望の効果を得る上で好ましい場所である。
【0015】一般的には、蒸解缶から塩素処理工程の間
にはタンクやチェストの他に、パルプ洗浄用のフィルタ
ー、未蒸解物を除去するためのノッター、結束繊維を除
去するためのスクリーン等が種々組合わされて配設され
ている。なお、蒸解缶に最も近いブロータンク等のタン
ク、或いはチェスト、ブローユニット後のブローライン
に存在する未晒KPは高温、高アルカリ性の蒸解廃液を
伴っている。従って、このような状態にある未晒KP中
に未晒DIPを混合すると塩素処理工程に到達する迄の
間に蒸解廃液中のアルカリ分が未晒DIPに浸透し、未
晒DIPの繊維を膨潤させる。結果として、繊維の膨潤
により未晒DIPに残存するインキの一部が繊維より剥
離され、剥離されたインキは、塩素処理工程間に設置さ
れている一段或いは多段の洗浄装置で洗浄除去され、洗
浄排水中に流出する。洗浄排水は蒸解缶内部のパルプ洗
浄に使用された後、或いはそのまま黒液として回収され
エバポレーターで濃縮後、回収ボイラーで燃焼される。
【0016】多段漂白工程でパルプに添加される各薬品
の量は漂白パルプの白色度が80%以上となるように適
宜変えられるものであり、特に限定されるものではない
。 因みに、白色度が80%未満の場合は、その漂白パルプ
を高級印刷紙用の紙料に配合すると原紙の白色度を低下
させ、さらにはコーティング後の紙の白色度も低下する
ので外観が著しく損なわれる。なお、漂白されたパルプ
は、その中に含まれる夾雑物の状態により適宜スクリー
ン処理を行うこともできる。かくして得られたパルプは
未脱墨の繊維が少なく、夾雑物の少ないパルプであり、
高級印刷用紙に利用することも十分に可能である。
【0017】
【実施例】以下に、実施例を挙げて、本発明をより具体
的に説明するが、勿論これらに限定されるものではない
。なお、特に断らない限り、例中の%は重量%を示す。
【0018】実施例1 広葉樹の混合チップをクラフト蒸解し、カッパー価 1
8 の未晒LKPを得た。蒸解直後の未晒LKPに新聞
DIP(大和紙料製/カッパー価92)を混合し、カッ
パー価が21.7の混合パルプを得た(未晒KPと新聞
DIPの混合比率= 95 :5)。この混合パルプを
洗浄効率が75%になるように清水で置換して次の漂白
工程に使用するパルプを調製した。
【0019】〔塩素処理〕上記の混合パルプに水を添加
して、パルプ濃度が 3.5%になるように調整し、こ
れに対パルプ 3.7%の塩素を添加して、35℃で6
0分間処理した後、脱水洗浄して塩素化パルプを得た。
【0020】〔アルカリ抽出処理〕前記塩素化パルプに
水を添加して、パルプ濃度が10%になるように調節し
、これに対パルプ 2.2%のNa OHを添加して5
0℃でアルカリ処理を行った後、洗浄効率75%で洗浄
し、アルカリパルプを得た。
【0021】〔次亜塩素酸ソーダ処理〕前記アルカリパ
ルプに水を添加して、パルプ濃度が10%になるように
調節し、これに対パルプ 0.8%の次亜塩素酸ソーダ
を添加して50℃で 140分間処理した後、脱水洗浄
してハイポ処理パルプを得た。
【0022】〔二酸化塩素処理〕前記ハイポ処理パルプ
に水を添加して、パルプ濃度が10%になるように調節
し、これに対パルプ 0.18 %の二酸化塩素を添加
して70℃で180 分間の処理を行った後、脱水洗浄
して多段漂白パルプを得た。
【0023】かくして得られた漂白パルプを実験室用叩
解機でパルプ濃度10%、温度20℃の条件で濾水度が
 500mlになるまで叩解した後、このパルプを用い
て60g/m2 の手抄シートを作成した。得られたシ
ートについて、後述するような品質試験を行った。なお
、CODの測定として、各々最初の脱水液を測定した。
【0024】実施例2 実施例1において、未晒LKPと新聞DIPの混合比率
を85:15とし、カッパー価29.1の混合パルプを
得た後、塩素処理での塩素 4.9%、アルカリ処理で
のNaOH 2.9%、次亜塩素酸ソーダ処理での次亜
塩素酸ソーダ 1.0%、二酸化塩素処理での二酸化塩
素 0.2%を添加した以外は実施例1と同様にして多
段漂白パルプを得た。このようにして得られた漂白パル
プを実験室用叩解機でパルプ濃度10%、温度20℃の
条件で濾水度が 500mlになるまで叩解した後、こ
のパルプを用いて60g/m2 の手抄シートを作成し
た。得られたシートについて実施例1と同様にして品質
試験を行った。なお、CODの測定として、各々最初の
脱水液を測定した。
【0025】実施例3 実施例1において、未晒LKPと新聞DIPの混合比率
を50:50とし、カッパー価55.0の混合パルプを
得た後、塩素処理での塩素 9.4%、アルカリ処理で
のNaOH 5.6%、次亜塩素酸ソーダ処理での次亜
塩素酸ソーダ 2.5%、二酸化塩素処理での二酸化塩
素 0.4%を添加した以外は実施例1と同様にして多
段漂白パルプを得た。このようにして得られた漂白パル
プを実験室用叩解機でパルプ濃度10%、温度20℃の
条件で濾水度が 500mlになるまで叩解した後、こ
のパルプを用いて60g/m2 の手抄シートを作成し
た。得られたシートについて実施例1と同様にして品質
試験を行った。なお、CODの測定として、各々最初の
脱水液を測定した。
【0026】実施例4 実施例2において、広葉樹(L材)の混合チップを針葉
樹(N材)の混合チップに代え、カッパー価33.0の
未晒NKPを得た。このパルプに新聞DIPを混合し、
カッパー価41.9の混合パルプを得た後、塩素処理で
の塩素7.1%、アルカリ処理でのNaOH 4.2%
、次亜塩素酸ソーダ処理での次亜塩素酸ソーダ 1.2
%、二酸化塩素処理での二酸化塩素 0.2%を添加し
た以外は実施例2と同様にして多段漂白パルプを得た。 このようにして得られた漂白パルプを実験室用叩解機で
パルプ濃度10%、温度20℃の条件で濾水度が 50
0mlになるまで叩解した後、このパルプを用いて60
g/m2 の手抄シートを作成した。得られたシートに
ついて実施例2と同様にして品質試験を行った。なお、
CODの測定として、各々最初の脱水液を測定した。
【0027】実施例5 未晒LKPと新聞DIPの混合パルプにNaOHを対パ
ルプ4%を添加し、水を添加してパルプ濃度を6%に調
節した後、純酸素ガスと共に回転式圧力釜に封入し、1
10 ℃において酸素圧5kg /cm2 で1時間処
理した。 次いで、このパルプを洗浄効率が75%になるようにア
ルカリ廃水を清水で置換して次の漂白工程に使用するパ
ルプを調製した。なお、このときのカッパー価は17.
5であった。このパルプの多段漂白において、塩素処理
での塩素 3.0%、アルカリ処理でのNaOH 1.
8%、次亜塩素酸ソーダ処理での次亜塩素酸ソーダ 0
.6%、二酸化塩素処理での二酸化塩素0.14%を添
加した以外は実施例2と同様にして多段漂白パルプを得
た。このようにして得られた漂白パルプを実験室用叩解
機でパルプ濃度10%、温度20℃の条件で濾水度が 
500mlになるまで叩解した後、このパルプを用いて
60g/m2 の手抄シートを作成した。得られたシー
トについて実施例2と同様にして品質試験を行った。な
お、CODの測定として、各々最初の脱水液を測定した
【0028】実施例6 実施例2において、未晒KPと新聞DIPの混合パルプ
に pHが12.2、パルプ濃度が12%になるように
黒液を加えて、温度63℃で30分間攪拌機で攪拌後、
脱水洗浄した後塩素処理での塩素 4.9%、アルカリ
処理でのNaOH 2.9%、次亜塩素酸ソーダ処理で
の次亜塩素酸ソーダ 1.0%、二酸化塩素処理での二
酸化塩素0.2 %を添加した以外は実施例2と同様に
して多段漂白パルプを得た。 このようにして得られた漂白パルプを実験室用叩解機で
パルプ濃度10%、温度20℃の条件で濾水度が 50
0mlになるまで叩解した後、このパルプを用いて60
g/m2 の手抄シートを作成した。得られたシートに
ついて実施例2と同様にして品質試験を行った。なお、
CODの測定として、各々最初の脱水液を測定した。
【0029】実施例7 実施例6において、混合パルプの pHが11.5にな
るように黒液を加えた以外は実施例6と同様にして多段
漂白パルプを得た。このようにして得られた漂白パルプ
を実験室用叩解機でパルプ濃度10%、温度20℃の条
件で濾水度が 500mlになるまで叩解した後、この
パルプを用いて60g/m2 の手抄シートを作成した
。得られたシートについて実施例6と同様にして品質試
験を行った。なお、CODの測定として、各々最初の脱
水液を測定した。
【0030】実施例8 実施例6において、混合パルプの温度が55℃になるよ
うに黒液を加えた以外は実施例6と同様にして多段漂白
パルプを得た。このようにして得られた漂白パルプを実
験室用叩解機でパルプ濃度10%、温度20℃の条件で
濾水度が 500mlになるまで叩解した後、このパル
プを用いて60g/m2 の手抄シートを作成した。得
られたシートについて実施例6と同様にして品質試験を
行った。なお、CODの測定として、各々最初の脱水液
を測定した。
【0031】実施例9 実施例2において、未晒KPと新聞DIPの混合パルプ
に pHが12.2、パルプ濃度が12%になるように
黒液を加え温度63℃で30分間攪拌機で攪拌後、脱水
洗浄した後、酸素脱リグニン処理を行い、その後、塩素
処理での塩素 2.9%、アルカリ処理でのNaOH 
1.7%、次亜塩素酸ソーダ処理での次亜塩素酸ソーダ
 0.5%、二酸化塩素処理での二酸化塩素0.13%
を添加した以外は実施例2と同様にして多段漂白パルプ
を得た。このようにして得られた漂白パルプを実験室用
叩解機でパルプ濃度10%、温度20℃の条件で濾水度
が 500mlになるまで叩解した後、このパルプを用
いて60g/m2 の手抄シートを作成した。 得られたシートについて実施例2と同様にして品質試験
を行った。なお、CODの測定として、各々最初の脱水
液を測定した。
【0032】実施例10 実施例9において、未晒KPと新聞DIPの混合比率を
70:30とし、カッパー価40.2の混合パルプを得
た後、多段漂白における塩素処理での塩素 4.0%、
アルカリ処理でのNaOH 2.4%、次亜塩素酸ソー
ダ処理での次亜塩素酸ソーダ 0.8%、二酸化塩素処
理での二酸化塩素0.18%を添加した以外は実施例9
と同様にして多段漂白パルプを得た。このようにして得
られた漂白パルプを実験室用叩解機でパルプ濃度10%
、温度20℃の条件で濾水度が 500mlになるまで
叩解した後、このパルプを用いて60g/m2 の手抄
シートを作成した。得られたシートについて実施例9と
同様にして品質試験を行った。なお、CODの測定とし
て、各々最初の脱水液を測定した。
【0033】実施例11 実施例9において、広葉樹の混合チップを針葉樹の混合
チップに代え、カッパー価41.9の混合パルプを得た
後、多段漂白における塩素処理での塩素 4.3%、ア
ルカリ処理でのNaOH 2.5%、次亜塩素酸ソーダ
処理での次亜塩素酸ソーダ 0.9%、二酸化塩素処理
での二酸化塩素0.19%を添加した以外は実施例9と
同様にして多段漂白パルプを得た。このようにして得ら
れた漂白パルプを実験室用叩解機でパルプ濃度10%、
温度20℃の条件で濾水度が 500mlになるまで叩
解した後、このパルプを用いて60g/m2 の手抄シ
ートを作成した。得られたシートについて実施例9と同
様にして品質試験を行った。なお、CODの測定として
、各々最初の脱水液を測定した。
【0034】比較例1 実施例1において、未晒KPと新聞DIPの混合比率を
40:60とし、カッパー価62.4の混合パルプを得
た後、多段漂白における塩素処理での塩素10.6%、
アルカリ処理でのNaOH 6.4%、次亜塩素酸ソー
ダ処理での次亜塩素酸ソーダ 2.8%、二酸化塩素処
理での二酸化塩素0.42%を添加した以外は実施例1
と同様にして多段漂白パルプを得た。このようにして得
られた漂白パルプを実験室用叩解機でパルプ濃度10%
、温度20℃の条件で濾水度が 500mlになるまで
叩解した後、このパルプを用いて60g/m2 の手抄
シートを作成した。得られたシートについて実施例1と
同様にして品質試験を行った。なお、CODの測定とし
て、各々最初の脱水液を測定した。
【0035】比較例2 実施例1において、未晒KPを混合せず、新聞DIP1
00 %を使用し、多段漂白における塩素処理での塩素
10.6%、アルカリ処理でのNaOH 6.4%、次
亜塩素酸ソーダ処理での次亜塩素酸ソーダ 4.0%、
二酸化塩素処理での二酸化塩素0.8 %を添加した以
外は実施例1と同様にして多段漂白パルプを得た。なお
、ここで得られたパルプは濾水度 500ml以下のた
め、叩解処理を行わずに、そのままの状態で60g/m
2 の手抄シートを作成した。得られたシートについて
実施例1と同様にして品質試験を行った。なお、COD
の測定として、各々最初の脱水液を測定した。
【0036】比較例3 白色度85%の晒LKP85%と新聞DIP15%とを
混合し、この混合パルプを実験室用叩解機でパルプ濃度
10%、温度20℃の条件で濾水度が 500mlにな
るまで叩解した後、このパルプを用いて60g/m2 
の手抄シートを作成した。得られたシートについて実施
例1と同様にして品質試験を行った。
【0037】比較例4 白色度85%の晒LKP85%と比較例2で得られた晒
新聞DIP15%とを混合し、得られた混合パルプを実
験室用叩解機でパルプ濃度10%、温度20℃の条件で
濾水度が 500mlになるまで叩解した後、このパル
プを用いて60g/m2 の手抄シートを作成した。得
られたシートについて実施例1と同様にして品質試験を
行った。
【0038】なお、濾水度については、JIS P81
21 に準じて測定した値である。(単位=ml)
【0
039】かくして得られた結果を表1〜表4に分けて示
した。なお、表に示した各試験項目は以下の如き方法に
より行った。 カッパー価  :  TAPPI STD T236法
…値が大きい程、残留リグニンが多い。 白色度      :  JIS P8123 (ハン
ター白色度)…値が大きい程、白色度が高い(単位=%
)。 残インキ    :  神崎製紙(株)製ドットアナラ
イザー/DA 3000 を使用(単位=個数/m2 
)。 夾雑物      :  JIS P8208 …パル
プ 100g中の夾雑物の個数及び面積。 GP反応    :  フロログルシン呈色反応による
。 収率        :  酸素脱リグニン及び多段漂
白におけるパルプの合計収率。 張力        :  JIS P8113 に準
じて測定(単位=Kg )。 破裂        :  JIS P8112 に準
じて測定(単位=Kg /cm2 )。 排水COD負荷量:  JIS K0102 に準じて
測定(100 ℃における過マンガン酸カリウムによる
酸素消費量を Kg/晒KP−トンに換算して表示した
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【発明の効果】表3、及び表4の結果から明らかなよう
に、本発明の方法で得られたパルプは夾雑物や残インキ
等が少なく、さらにパルプ品質としても晒クラフトパル
プと変わらず高級印刷用紙に配合しても何ら問題のない
ものであった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未晒パルプ含有古紙の脱墨パルプを未晒ク
    ラフトパルプに対して混合した後のカッパー価が60以
    下になるように加えた後、多段漂白を行うことを特徴と
    する脱墨パルプ含有クラフトパルプの漂白パルプ化法。
  2. 【請求項2】未晒パルプ含有古紙の脱墨パルプを未晒ク
    ラフトパルプに対して混合した後、酸素脱リグニン処理
    を行う請求項1記載の脱墨パルプ含有クラフトパルプの
    漂白パルプ化法。
  3. 【請求項3】未晒パルプ含有古紙の脱墨パルプを pH
    が12以上且つ温度が60℃以上の蒸解廃液を含有する
    未晒クラフトパルプに混合した後、多段漂白を行う請求
    項1記載の脱墨パルプ含有クラフトパルプの漂白パルプ
    化法。
  4. 【請求項4】未晒パルプ含有古紙の脱墨パルプを pH
    が12以上、且つ温度が60℃以上の蒸解廃液を含有す
    る未晒クラフトパルプに混合した後、酸素脱リグニン処
    理を行い、次いで多段漂白を行う請求項1記載の脱墨パ
    ルプ含有クラフトパルプの漂白パルプ化法。
  5. 【請求項5】多段漂白後の混合パルプの白色度が80%
    以上である請求項1〜請求項4記載の脱墨パルプの漂白
    パルプ化法。
JP3075372A 1991-04-08 1991-04-08 脱墨パルプ含有クラフトパルプの漂白パルプ化法 Pending JPH04308292A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103334335A (zh) * 2013-07-12 2013-10-02 马志强 一种无污染高白度棕榈丝纸浆的制备方法及在纸制品的应用
CN104195876A (zh) * 2014-09-11 2014-12-10 岳阳林纸股份有限公司 一种环保广告杂志纸及其制造方法

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