JPH04308277A - 通気性を有するスポーツ用衣服素材及び該素材からなるスポーツ用衣服 - Google Patents
通気性を有するスポーツ用衣服素材及び該素材からなるスポーツ用衣服Info
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- JPH04308277A JPH04308277A JP3096265A JP9626591A JPH04308277A JP H04308277 A JPH04308277 A JP H04308277A JP 3096265 A JP3096265 A JP 3096265A JP 9626591 A JP9626591 A JP 9626591A JP H04308277 A JPH04308277 A JP H04308277A
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Landscapes
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)
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- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通気性を有するスポー
ツ用衣服素材及び該素材からなるスポーツ用衣服に関す
るものであり、特にスキーのジャンプ競技に用いられる
衣服に関する。
ツ用衣服素材及び該素材からなるスポーツ用衣服に関す
るものであり、特にスキーのジャンプ競技に用いられる
衣服に関する。
【0002】
【従来の技術】スキーのジャンプ競技は、飛行中の姿勢
と飛距離の優劣を争うものであり、飛行中の姿勢を安定
せしめ飛距離を増大させるためには、ジャンプ競技に用
いる衣服(以下ジャンプ服と言う)の形状や素材が大き
く影響する。飛行中の姿勢を安定せしめるためには、ジ
ャンプ服をフラッター(風圧により服地にバタツキが生
じる現象のこと)の生じにくい素材で形成すると、風圧
による影響が軽減されて飛行中の姿勢が安定するととも
に飛距離が伸びる。これを空気力学的に示すと、飛行中
における揚抗比の大きいものが飛距離が伸びると言われ
ている。揚抗比の求め方は次のとおりである。 揚抗比(L/D)=揚力(L)÷抗力(D)この揚抗比
を増大させ飛距離を伸ばすためには、ジャンプ服の通気
性の少ないものを着用すると飛距離が伸びる。そこで、
通気性を皆無にした素材で形成したジャンプ服が提供さ
れていたが、通気性を皆無にした素材の場合には、飛行
中の揚力が過剰に増大して予期せぬ揚力が生じ飛距離が
出すぎて危険な場合があった。
と飛距離の優劣を争うものであり、飛行中の姿勢を安定
せしめ飛距離を増大させるためには、ジャンプ競技に用
いる衣服(以下ジャンプ服と言う)の形状や素材が大き
く影響する。飛行中の姿勢を安定せしめるためには、ジ
ャンプ服をフラッター(風圧により服地にバタツキが生
じる現象のこと)の生じにくい素材で形成すると、風圧
による影響が軽減されて飛行中の姿勢が安定するととも
に飛距離が伸びる。これを空気力学的に示すと、飛行中
における揚抗比の大きいものが飛距離が伸びると言われ
ている。揚抗比の求め方は次のとおりである。 揚抗比(L/D)=揚力(L)÷抗力(D)この揚抗比
を増大させ飛距離を伸ばすためには、ジャンプ服の通気
性の少ないものを着用すると飛距離が伸びる。そこで、
通気性を皆無にした素材で形成したジャンプ服が提供さ
れていたが、通気性を皆無にした素材の場合には、飛行
中の揚力が過剰に増大して予期せぬ揚力が生じ飛距離が
出すぎて危険な場合があった。
【0003】そこで、世界スキー連盟(以下F・I・S
と言う)では、ジャンプ競技の安全を図るため、ジャン
プ服の素材には、通気量をDIN(ドイツ工業規格=我
が国のJISに相当)53887に準拠して測定した場
合、通気量30l/m2・s(リットル/平方メートル
・秒 以下同じ)以上の通気量を有する素材を用いる
ことを義務ずけている。ジャンパーは、通気量30l/
m2・s以下の素材からなるジャンプ服を着用すると失
格になるから、通気量が30l/m2・s以下にならず
、出来得るかぎり通気量の少ない素材で形成されたジャ
ンプ服を要求している。
と言う)では、ジャンプ競技の安全を図るため、ジャン
プ服の素材には、通気量をDIN(ドイツ工業規格=我
が国のJISに相当)53887に準拠して測定した場
合、通気量30l/m2・s(リットル/平方メートル
・秒 以下同じ)以上の通気量を有する素材を用いる
ことを義務ずけている。ジャンパーは、通気量30l/
m2・s以下の素材からなるジャンプ服を着用すると失
格になるから、通気量が30l/m2・s以下にならず
、出来得るかぎり通気量の少ない素材で形成されたジャ
ンプ服を要求している。
【0004】そこで、この義務ずけられた通気量を有す
るジャンプ服の素材として、表生地の裏面に、微細な連
通孔を有する多孔質膜をラミネートし、更に、JIS・
K6301に準拠して、見掛け密度が25kg/m3の
ポリウレタンフォームの薄板をラミネートし、更にその
裏面に、裏面材をラミネートした通気性を有する素材が
提供されている。この素材の多孔質膜の形成方法は、溶
媒で溶解せしめた樹脂液に、該溶媒には不溶性であるが
水には溶解可能な微細な粒子を混合して粒子混合樹脂液
とし、該粒子混合樹脂液を表生地の裏面に薄く塗布し水
中に浸漬すると樹脂が薄膜状に凝固し、薄膜中の水に溶
解可能な微細な粒子が水中に溶出して、粒子の大きさに
対応する連通孔が形成された多孔質膜となる。
るジャンプ服の素材として、表生地の裏面に、微細な連
通孔を有する多孔質膜をラミネートし、更に、JIS・
K6301に準拠して、見掛け密度が25kg/m3の
ポリウレタンフォームの薄板をラミネートし、更にその
裏面に、裏面材をラミネートした通気性を有する素材が
提供されている。この素材の多孔質膜の形成方法は、溶
媒で溶解せしめた樹脂液に、該溶媒には不溶性であるが
水には溶解可能な微細な粒子を混合して粒子混合樹脂液
とし、該粒子混合樹脂液を表生地の裏面に薄く塗布し水
中に浸漬すると樹脂が薄膜状に凝固し、薄膜中の水に溶
解可能な微細な粒子が水中に溶出して、粒子の大きさに
対応する連通孔が形成された多孔質膜となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがこの素材は、
樹脂液に粒子を溶解するときに粒子が偏在したり、表生
地の材質に対応させて粒子の寸法形状を変更し難く、通
気量を微妙にコントロールすることが困難であり、実際
には素材の部位よって通気量のばらつきが大きく10l
/m2・s以上もあり、30l/m2・sに近づけた素
材を安定的に供給することが困難であった。又、この素
材は表生地の裏面に多孔質膜を直接形成しその裏面にポ
リウレタンフォームの薄板をラミネートし更にその裏面
に裏面材をラミネートしたものであるから、素材の表面
と、裏面の張力(生地の張り)が大きく異なるために皺
になりやすく、ジャンプ服に形成した場合にフラッター
が生じやすく、飛行中の空気抵抗が大きくなり姿勢が不
安定になりやすいと言う課題をも有していた。そこで、
少なくとも、製造する素材全部の通気量が略30l/m
2・s〜35l/m2・sの範囲に納まり、且つ、フラ
ッターの生じにくい歩留りの良い素材が要求されていた
。
樹脂液に粒子を溶解するときに粒子が偏在したり、表生
地の材質に対応させて粒子の寸法形状を変更し難く、通
気量を微妙にコントロールすることが困難であり、実際
には素材の部位よって通気量のばらつきが大きく10l
/m2・s以上もあり、30l/m2・sに近づけた素
材を安定的に供給することが困難であった。又、この素
材は表生地の裏面に多孔質膜を直接形成しその裏面にポ
リウレタンフォームの薄板をラミネートし更にその裏面
に裏面材をラミネートしたものであるから、素材の表面
と、裏面の張力(生地の張り)が大きく異なるために皺
になりやすく、ジャンプ服に形成した場合にフラッター
が生じやすく、飛行中の空気抵抗が大きくなり姿勢が不
安定になりやすいと言う課題をも有していた。そこで、
少なくとも、製造する素材全部の通気量が略30l/m
2・s〜35l/m2・sの範囲に納まり、且つ、フラ
ッターの生じにくい歩留りの良い素材が要求されていた
。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、任意繊維の織
物又は編物からなる表生地の下面に通気性を有するポリ
ウレタンフォームを融着した表面材と、任意繊維の織物
又は編物からなる裏生地の上面に通気性を有するポリウ
レタンフォームを融着した裏面材と、任意合成樹脂から
なるフイルムに孔の直径が1.0mm乃至2.0mmの
小孔を、小孔の面積の和がフイルムの表面積の0.5%
乃至5.0%に相当するように均一に機械的に穿孔した
フイルムを形成し、前記表面材のポリウレタンフォーム
の下面と裏面材のポリウレタンフォームの上面の間に、
前記フイルムを介在せしめて一体に融着した通気性を有
するスポーツ用衣服素材(以下衣服材と言う)及び該衣
服材からなるスポーツ用衣服(以下ジャンプ服と言う)
としたものである。
物又は編物からなる表生地の下面に通気性を有するポリ
ウレタンフォームを融着した表面材と、任意繊維の織物
又は編物からなる裏生地の上面に通気性を有するポリウ
レタンフォームを融着した裏面材と、任意合成樹脂から
なるフイルムに孔の直径が1.0mm乃至2.0mmの
小孔を、小孔の面積の和がフイルムの表面積の0.5%
乃至5.0%に相当するように均一に機械的に穿孔した
フイルムを形成し、前記表面材のポリウレタンフォーム
の下面と裏面材のポリウレタンフォームの上面の間に、
前記フイルムを介在せしめて一体に融着した通気性を有
するスポーツ用衣服素材(以下衣服材と言う)及び該衣
服材からなるスポーツ用衣服(以下ジャンプ服と言う)
としたものである。
【0007】
【作用】本発明の、衣服材の通気量をコントロールする
任意合成樹脂からなるフイルムは、孔の直径が1.0m
m乃至2.0mmの小孔を、小孔の面積の和がフイルム
の表面積の0.5%乃至5.0%に相当するように孔の
直径が異なるものを組み合わせたり、同一直径の小孔の
みで機械的に穿孔したものであるから、所定の通気量を
得るためには、表面材や裏面材やポリウレタンフォーム
の材質に対応させて任意合成樹脂からなるフイルムに穿
孔する小孔の大きさや間隔を自在に調節することにより
所望の通気量を有する素材が得られる。又、裏面材のポ
リウレタンフォームは表面材のポリウレタンフォームと
比較して見掛け密度及び硬度を高くしたから、フイルム
を中心として、表面材は裏面材により常時緊張状態(張
りがある状態)になるから、ジャンプ服に形成した場合
にジャンプ服の表面は張りがある状態に仕上がり、飛行
中においてもジャンプ服のフラッターが生じにくくなり
姿勢を安定せしめる作用をも奏する。
任意合成樹脂からなるフイルムは、孔の直径が1.0m
m乃至2.0mmの小孔を、小孔の面積の和がフイルム
の表面積の0.5%乃至5.0%に相当するように孔の
直径が異なるものを組み合わせたり、同一直径の小孔の
みで機械的に穿孔したものであるから、所定の通気量を
得るためには、表面材や裏面材やポリウレタンフォーム
の材質に対応させて任意合成樹脂からなるフイルムに穿
孔する小孔の大きさや間隔を自在に調節することにより
所望の通気量を有する素材が得られる。又、裏面材のポ
リウレタンフォームは表面材のポリウレタンフォームと
比較して見掛け密度及び硬度を高くしたから、フイルム
を中心として、表面材は裏面材により常時緊張状態(張
りがある状態)になるから、ジャンプ服に形成した場合
にジャンプ服の表面は張りがある状態に仕上がり、飛行
中においてもジャンプ服のフラッターが生じにくくなり
姿勢を安定せしめる作用をも奏する。
【0008】
【実施例】本発明の実施例について説明する。
(実施例1)表生地1と裏生地2は、ナイロン繊維、ポ
リウレタン繊維、その他これらと同効質の任意繊維から
なる経、緯100%以上伸縮するツーウエイ(2way
)トリコット生地を用いて形成し、表生地1の下面に見
掛け密度が13kg/ m3、硬度が11kgf、厚さ
3.5mmの通気性を有するポリウレタンフォーム4を
融着して表面材11を形成する。一方、裏生地2の上面
に見掛け密度が70kg/m3、硬度が19kgf、厚
さ3.5mmの通気性を有するポリウレタンフォーム5
を融着して裏面材12を形成する。
リウレタン繊維、その他これらと同効質の任意繊維から
なる経、緯100%以上伸縮するツーウエイ(2way
)トリコット生地を用いて形成し、表生地1の下面に見
掛け密度が13kg/ m3、硬度が11kgf、厚さ
3.5mmの通気性を有するポリウレタンフォーム4を
融着して表面材11を形成する。一方、裏生地2の上面
に見掛け密度が70kg/m3、硬度が19kgf、厚
さ3.5mmの通気性を有するポリウレタンフォーム5
を融着して裏面材12を形成する。
【0009】次に、厚さ25μのポリウレタンフイルム
に、孔の直径が1.5mmの小孔6を10mm間隔の格
子状に穿孔したフイルム3を別体に形成する。次に、前
記フイルム3を前記表面材11のポリウレタンフォーム
4の下面と、裏面材12のポリウレタンフォーム5の上
面の間に介在せしめて一体に融着して通気性を有する衣
服材としたものである。融着方法は炎熱溶融ラミネート
法により融着する。この衣服材の各部位の通気量を測定
すると、30l/m2・s〜34l/m2・sの範囲に
納まり、安定した通気量とフラッターの生じにくい衣服
材が形成された。
に、孔の直径が1.5mmの小孔6を10mm間隔の格
子状に穿孔したフイルム3を別体に形成する。次に、前
記フイルム3を前記表面材11のポリウレタンフォーム
4の下面と、裏面材12のポリウレタンフォーム5の上
面の間に介在せしめて一体に融着して通気性を有する衣
服材としたものである。融着方法は炎熱溶融ラミネート
法により融着する。この衣服材の各部位の通気量を測定
すると、30l/m2・s〜34l/m2・sの範囲に
納まり、安定した通気量とフラッターの生じにくい衣服
材が形成された。
【0010】(実施例2)表生地1と裏生地2は、ナイ
ロン繊維、ポリウレタン繊維、その他これらと同効質の
任意繊維からなる、経、緯100%以上伸縮するツーウ
エイ(2way)丸編み生地を用いて形成し、表生地1
の下面に見掛け密度が16kg/m3、硬度が6kgf
、厚さ10mmの通気性を有するポリウレタンフォーム
を加熱圧縮して3.5mmとしたポリウレタンフォーム
4を融着して表面材11を形成する。一方、裏生地2の
上面に見掛け密度が70kg/m3、硬度が19kgf
、厚さ3.5mmの通気性を有するポリウレタンフォー
ム5を融着し裏面材12を形成する。
ロン繊維、ポリウレタン繊維、その他これらと同効質の
任意繊維からなる、経、緯100%以上伸縮するツーウ
エイ(2way)丸編み生地を用いて形成し、表生地1
の下面に見掛け密度が16kg/m3、硬度が6kgf
、厚さ10mmの通気性を有するポリウレタンフォーム
を加熱圧縮して3.5mmとしたポリウレタンフォーム
4を融着して表面材11を形成する。一方、裏生地2の
上面に見掛け密度が70kg/m3、硬度が19kgf
、厚さ3.5mmの通気性を有するポリウレタンフォー
ム5を融着し裏面材12を形成する。
【0011】次に、厚さ25μのポリウレタンフイルム
に、孔の直径が1.3mmの小孔6を7mm間隔の格子
状に穿孔したフイルム3を形成する。次に、該フイルム
3を前記表面材11のポリウレタンフォーム4の下面と
、裏面材12のポリウレタンフォーム5の上面の間に介
在せしめて一体に融着して通気性を有する衣服材とした
ものである。融着方法は炎熱溶融ラミネート法により融
着する。この衣服材の各部位の通気量を測定すると、3
0l/m2・s〜34l/m2・sの範囲に納まり、安
定した通気量とフラッターの生じにくい衣服材が形成さ
れた。
に、孔の直径が1.3mmの小孔6を7mm間隔の格子
状に穿孔したフイルム3を形成する。次に、該フイルム
3を前記表面材11のポリウレタンフォーム4の下面と
、裏面材12のポリウレタンフォーム5の上面の間に介
在せしめて一体に融着して通気性を有する衣服材とした
ものである。融着方法は炎熱溶融ラミネート法により融
着する。この衣服材の各部位の通気量を測定すると、3
0l/m2・s〜34l/m2・sの範囲に納まり、安
定した通気量とフラッターの生じにくい衣服材が形成さ
れた。
【0012】前記2例の実施例のほか、表生地1や裏生
地2やポリウレタンフォーム4,5を任意に組み合わせ
て実施が可能であり、該表生地1や裏生地2の通気量に
対応して、ポリウレタンフイルムに穿孔する小孔の直径
や穿孔間隔を調節することにより所望の通気量を有する
衣服材が得られる。この場合裏面材12は表面材11と
比較して硬度の高いものを任意に選択したから、フイル
ム3を中心として表面材は裏面材により常時緊張状態(
張りがある状態)になるから、ジャンプ服に形成した場
合にジャンプ服の表面は張りがある状態に仕上がる。
地2やポリウレタンフォーム4,5を任意に組み合わせ
て実施が可能であり、該表生地1や裏生地2の通気量に
対応して、ポリウレタンフイルムに穿孔する小孔の直径
や穿孔間隔を調節することにより所望の通気量を有する
衣服材が得られる。この場合裏面材12は表面材11と
比較して硬度の高いものを任意に選択したから、フイル
ム3を中心として表面材は裏面材により常時緊張状態(
張りがある状態)になるから、ジャンプ服に形成した場
合にジャンプ服の表面は張りがある状態に仕上がる。
【0013】
【発明の効果】実施例1に示す衣服材を用いたジャンプ
服の通気量は、略30l/m2・s〜34l/m2・s
の範囲に納まり、表生地1と裏生地2を、ナイロン繊維
、ポリウレタン繊維、その他これらと同効質の任意繊維
からなるたて(経)、よこ(緯)100%以上伸縮する
ツーウエイ(2way)トリコット生地を用いたもので
あるから、表面材のトリコット生地は実施例2の丸編み
生地に比較して摩擦強度や引き裂き強度が高く着地時に
転倒した場合でも破れにくいという特徴がある。
服の通気量は、略30l/m2・s〜34l/m2・s
の範囲に納まり、表生地1と裏生地2を、ナイロン繊維
、ポリウレタン繊維、その他これらと同効質の任意繊維
からなるたて(経)、よこ(緯)100%以上伸縮する
ツーウエイ(2way)トリコット生地を用いたもので
あるから、表面材のトリコット生地は実施例2の丸編み
生地に比較して摩擦強度や引き裂き強度が高く着地時に
転倒した場合でも破れにくいという特徴がある。
【0014】実施例2に示す衣服材を用いたジャンプ服
の通気量は、略30l/m2・s〜34l/m2・sの
範囲に納まり、表生地1と裏生地2をナイロン繊維、ポ
リウレタン繊維、その他これらと同効質の任意繊維から
なる、たて(経)、よこ(緯)100%以上伸縮するツ
ーウエイ(2way)丸編み生地を用いたから、ジャン
プ服に形成した場合、丸編み生地はトリコット生地に比
較して柔軟であり生地の伸縮の方向性が少ないから、人
体の凹凸形状に対応しやすく着用感に優れたジャンプ服
となる。
の通気量は、略30l/m2・s〜34l/m2・sの
範囲に納まり、表生地1と裏生地2をナイロン繊維、ポ
リウレタン繊維、その他これらと同効質の任意繊維から
なる、たて(経)、よこ(緯)100%以上伸縮するツ
ーウエイ(2way)丸編み生地を用いたから、ジャン
プ服に形成した場合、丸編み生地はトリコット生地に比
較して柔軟であり生地の伸縮の方向性が少ないから、人
体の凹凸形状に対応しやすく着用感に優れたジャンプ服
となる。
【0015】本発明の衣服材からなるジャンプ服と、従
来の衣服材を用いたジャンプ服との飛距離の相違を比較
するため実寸大のジャンプ服を形成し、該ジャンプ服を
人体模型に着用させてジャンプ用スキー板を装着したジ
ャンパー模型で、飛行中のジャンパーに及ぼす空気力学
特性を風洞を用いて測定した。測定の条件は次の通りで
ある。 ■ 風洞は、3mの円形回流型風洞。 ■ ジャンパー模型を風洞内にピアノ線で吊り下げ、
ジャンパーとスキー板のなす角度即ち迎角(仰角ではな
い)を、0°から35°まで5°ごとに変化させた。 (図2) ■ 風速は、ラージヒルジャンプ(90m級)種目の
飛行速度に対応させて90km/hの風速とした。
来の衣服材を用いたジャンプ服との飛距離の相違を比較
するため実寸大のジャンプ服を形成し、該ジャンプ服を
人体模型に着用させてジャンプ用スキー板を装着したジ
ャンパー模型で、飛行中のジャンパーに及ぼす空気力学
特性を風洞を用いて測定した。測定の条件は次の通りで
ある。 ■ 風洞は、3mの円形回流型風洞。 ■ ジャンパー模型を風洞内にピアノ線で吊り下げ、
ジャンパーとスキー板のなす角度即ち迎角(仰角ではな
い)を、0°から35°まで5°ごとに変化させた。 (図2) ■ 風速は、ラージヒルジャンプ(90m級)種目の
飛行速度に対応させて90km/hの風速とした。
【0016】
【表1】
【0017】測定の結果は表1の通りであり、これをグ
ラフで示すと図3の通りである。本発明のジャンプ服を
用いたものの方が従来のジャンプ服を用いたものに比較
して何れの迎角の場合においても揚抗比が大きく測定さ
れており、安定した飛行姿勢と飛距離に優れたジャンプ
服である。なお、本発明の素材は、実施例に示すジャン
プ服の他アルペンスキー(ダウンヒル,スラローム,ジ
ャイアントスラローム)や自転車競技やその他のスポー
ツ用衣服に使用して効果がある。
ラフで示すと図3の通りである。本発明のジャンプ服を
用いたものの方が従来のジャンプ服を用いたものに比較
して何れの迎角の場合においても揚抗比が大きく測定さ
れており、安定した飛行姿勢と飛距離に優れたジャンプ
服である。なお、本発明の素材は、実施例に示すジャン
プ服の他アルペンスキー(ダウンヒル,スラローム,ジ
ャイアントスラローム)や自転車競技やその他のスポー
ツ用衣服に使用して効果がある。
【図1】本発明の衣服材の構成を示す要部断面図。
【図2】ジャンパーに及ぼす空気抵抗を風洞により測定
する状態を示す説明図。
する状態を示す説明図。
【図3】本発明のジャンプ服と従来のジャンプ服とを風
洞により測定した結果をグラフで示す説明図。
洞により測定した結果をグラフで示す説明図。
1 表生地
2 裏生地
3 フイルム
4 ポリウレタンフォーム
5 ポリウレタンフォーム
6 小孔
11 表面材
12 裏面材
Claims (4)
- 【請求項1】 任意繊維の織物又は編物からなる表生
地(1)の下面に通気性を有するポリウレタンフォーム
(4)を融着した表面材(11)と、任意繊維の織物又
は編物からなる裏生地(2)の上面に通気性を有するポ
リウレタンフォーム(5)を融着した裏面材(12)と
、任意合成樹脂からなるフイルムに孔の直径が1.0m
m乃至2.0mmの小孔(6)を、小孔の面積の和がフ
イルムの表面積の0.5%乃至5.0%に相当するよう
に均一に穿孔したフイルム(3)とを形成し、前記表面
材(11)のポリウレタンフォーム(4)の下面と裏面
材(12)のポリウレタンフォーム(5)の上面の間に
、前記フイルム(3)を介在せしめて表面材(11)と
フイルム(3)と裏面材(12)とを一体に融着したこ
とを特徴とする通気性を有するスポーツ用衣服素材及び
該素材からなるスポーツ用衣服。 - 【請求項2】 前記裏面材(12)のポリウレタンフ
ォーム(5)の見掛け密度及び硬度は、表面材(11)
のポリウレタンフォーム(4)よりもJIS−K−63
01に準拠する測定方法で測定した場合に、見掛け密度
及び硬度が高いことを特徴とする請求項1記載の通気性
を有するスポーツ用衣服素材及び該素材からなるスポー
ツ用衣服。 - 【請求項3】 前記フイルム(3)に穿孔した小孔(
6)は、孔の直径が1.0mm乃至2.0mmの小孔の
組み合わせからなることを特徴とする請求項1,2記載
の通気性を有するスポーツ用衣服素材及び該素材からな
るスポーツ用衣服。 - 【請求項4】 前記フイルム(3)に穿孔した小孔(
6)は、孔の直径が1.0mm乃至2.0mmの孔の内
の何れか同一直径の小孔(6)からなることを特徴とす
る請求項1,2記載の通気性を有するスポーツ用衣服素
材及び該素材からなるスポーツ用衣服。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3096265A JP2584694B2 (ja) | 1991-04-01 | 1991-04-01 | 通気性を有するスポーツ用衣服素材及び該素材からなるスポーツ用衣服 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3096265A JP2584694B2 (ja) | 1991-04-01 | 1991-04-01 | 通気性を有するスポーツ用衣服素材及び該素材からなるスポーツ用衣服 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04308277A true JPH04308277A (ja) | 1992-10-30 |
JP2584694B2 JP2584694B2 (ja) | 1997-02-26 |
Family
ID=14160339
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3096265A Expired - Fee Related JP2584694B2 (ja) | 1991-04-01 | 1991-04-01 | 通気性を有するスポーツ用衣服素材及び該素材からなるスポーツ用衣服 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2584694B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000054212A (ja) * | 1998-07-30 | 2000-02-22 | Descente Ltd | 衝撃吸収衣服素材 |
US7000257B2 (en) | 2004-07-01 | 2006-02-21 | Nike, Inc. | Glove with stitchless seams |
US7169249B1 (en) | 2003-03-05 | 2007-01-30 | Nike, Inc. | Method of joining textile elements |
US7364783B2 (en) | 2003-03-05 | 2008-04-29 | Nike, Inc. | Composite article joined with an adhesive |
WO2012090685A1 (ja) * | 2010-12-27 | 2012-07-05 | ミツカワ株式会社 | 三層積層体布帛 |
JP2014040109A (ja) * | 2007-05-08 | 2014-03-06 | Invista Technologies Sarl | 積層化された繊維布構造物 |
JP2014087966A (ja) * | 2012-10-30 | 2014-05-15 | Sakainagoya Co Ltd | 防風生地及びその製造方法 |
TWI625433B (zh) * | 2016-09-09 | 2018-06-01 | Lai Kui Hui | Method for producing coffee fiber products |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS6022332U (ja) * | 1983-07-22 | 1985-02-15 | 武川 蓁雄 | 通気性ある弾性布 |
JPH0790704A (ja) * | 1993-09-14 | 1995-04-04 | Mizuno Corp | 通気性を有するスポーツ用衣服素材及び該素材からなるスポーツ用衣服 |
-
1991
- 1991-04-01 JP JP3096265A patent/JP2584694B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2584694B2 (ja) | 1997-02-26 |
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