JPH04308210A - 安全ヘルメット - Google Patents
安全ヘルメットInfo
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- JPH04308210A JPH04308210A JP14231191A JP14231191A JPH04308210A JP H04308210 A JPH04308210 A JP H04308210A JP 14231191 A JP14231191 A JP 14231191A JP 14231191 A JP14231191 A JP 14231191A JP H04308210 A JPH04308210 A JP H04308210A
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Landscapes
- Helmets And Other Head Coverings (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動二輪車用として
用いられる安全ヘルメットの改良に関し、ヘルメット着
用時に、外部音源からの正しい到来方向を認識できるよ
うに成したものである。
用いられる安全ヘルメットの改良に関し、ヘルメット着
用時に、外部音源からの正しい到来方向を認識できるよ
うに成したものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自動二輪車用ヘルメットは、主と
して頭部や両耳を保護する機能のみしか持っていなかっ
たとしか言えないと思う。土木・建築用のヘルメットも
頭部を保護するためのものであるが、これらの場合は両
耳が殆ど開放されているから、到来音に対してその聞き
取りに、特別な不便を感じてはいなかった。しかし、自
動二輪車に乗車した場合はヘルメットの着用が義務づけ
られ、しかもそのヘルメットは、両耳を厚い緩衝材と共
に覆っている。このことから車両の接近音や警笛音が聞
こえ難かったり、到来方向を誤って判断してしまい事故
につながるケースが多い。この点、従来の自動二輪車用
のヘルメットでは、深い配慮がなされているとは言えな
い。僅かに、両耳辺りだけに透孔を有したものや、暑熱
対策として前方と後方とに設けた通気孔が、その役割を
担う形となっていると言えばいえるかなと思う程度であ
る。
して頭部や両耳を保護する機能のみしか持っていなかっ
たとしか言えないと思う。土木・建築用のヘルメットも
頭部を保護するためのものであるが、これらの場合は両
耳が殆ど開放されているから、到来音に対してその聞き
取りに、特別な不便を感じてはいなかった。しかし、自
動二輪車に乗車した場合はヘルメットの着用が義務づけ
られ、しかもそのヘルメットは、両耳を厚い緩衝材と共
に覆っている。このことから車両の接近音や警笛音が聞
こえ難かったり、到来方向を誤って判断してしまい事故
につながるケースが多い。この点、従来の自動二輪車用
のヘルメットでは、深い配慮がなされているとは言えな
い。僅かに、両耳辺りだけに透孔を有したものや、暑熱
対策として前方と後方とに設けた通気孔が、その役割を
担う形となっていると言えばいえるかなと思う程度であ
る。
【0003】出願人は、音源の方向判定に関与するもの
として、ヘルメットによる遮音効果があると判断し種々
の実験を行った。その内容の一部は、1989年10月
日本騒音制御工学会技術発表会講演論文集「自
動二輪車用ヘルメット着用時における実音源の方向定位
」、1990年3月 東北工業大学紀要I:理工学編
「自動二輪車用ヘルメット着用時における帯域音の遮音
特性」などに記載してある。その結果の一部について述
べると、中心周波数の低い信号音では殆ど遮音しないが
、中心周波数が高くなるにつれて遮音量が増加すること
が分った。なお、誤判定の要因はヘルメットを着用した
こと自体に依存していることも大きい。また、音源の到
来方向とヘルメットの形状によって遮音量が異なること
から、特に前後方向の判定難があることなど種々明確に
なった。
として、ヘルメットによる遮音効果があると判断し種々
の実験を行った。その内容の一部は、1989年10月
日本騒音制御工学会技術発表会講演論文集「自
動二輪車用ヘルメット着用時における実音源の方向定位
」、1990年3月 東北工業大学紀要I:理工学編
「自動二輪車用ヘルメット着用時における帯域音の遮音
特性」などに記載してある。その結果の一部について述
べると、中心周波数の低い信号音では殆ど遮音しないが
、中心周波数が高くなるにつれて遮音量が増加すること
が分った。なお、誤判定の要因はヘルメットを着用した
こと自体に依存していることも大きい。また、音源の到
来方向とヘルメットの形状によって遮音量が異なること
から、特に前後方向の判定難があることなど種々明確に
なった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記したように従来の
ヘルメットを着用すると、到来音を遮断してしまう。特
に、視野に入り難い後方からの音が分り難いから、音の
方向を誤って判断してしまい自動二輪車の交通事故が起
きがちであった。この発明は、この欠点を解決して到来
音の音源位置を正しく掌握でき得るヘルメットを開発し
ようとするものである。
ヘルメットを着用すると、到来音を遮断してしまう。特
に、視野に入り難い後方からの音が分り難いから、音の
方向を誤って判断してしまい自動二輪車の交通事故が起
きがちであった。この発明は、この欠点を解決して到来
音の音源位置を正しく掌握でき得るヘルメットを開発し
ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】ヘルメット外体の、少な
くとも両側面から後方にかけて対称的に、ヘルメット外
体の後方を半周するように、一列状に配した透孔を有す
ることをこの発明の基本構成とする。更に、上記構成に
加えて、当該透孔列を両側から囲むようにヘルメット外
体面からやゝ突出した壁を設け、該壁の上縁が互いに内
方に折曲して集音帯部を形成させて成る安全ヘルメット
とした。
くとも両側面から後方にかけて対称的に、ヘルメット外
体の後方を半周するように、一列状に配した透孔を有す
ることをこの発明の基本構成とする。更に、上記構成に
加えて、当該透孔列を両側から囲むようにヘルメット外
体面からやゝ突出した壁を設け、該壁の上縁が互いに内
方に折曲して集音帯部を形成させて成る安全ヘルメット
とした。
【0006】また、集音帯部形成上の他の手段としては
、ヘルメット外体の後方半周分だけを、該ヘルメット外
体の表面よりやゝ凹ませて凹帯部を形成し、該凹帯部に
は少なくとも両側面から後方にかけて対称的に透孔を一
列状に設けると共に、該透孔列を両側から囲むようにヘ
ルメット外体表面を互いに内方に延出させて上記凹帯部
と共に集音帯部を形成させるもよい。
、ヘルメット外体の後方半周分だけを、該ヘルメット外
体の表面よりやゝ凹ませて凹帯部を形成し、該凹帯部に
は少なくとも両側面から後方にかけて対称的に透孔を一
列状に設けると共に、該透孔列を両側から囲むようにヘ
ルメット外体表面を互いに内方に延出させて上記凹帯部
と共に集音帯部を形成させるもよい。
【0007】そして、前記各手段共々、少なくとも該透
孔と耳介との間には、通常用いられる緩衝材よりも音の
通りのよい緩衝材を介在させる方が好ましい。なお、上
記各例とも、夫々の透孔を中心として同心状に複数の透
孔を付加したものとするもよい。
孔と耳介との間には、通常用いられる緩衝材よりも音の
通りのよい緩衝材を介在させる方が好ましい。なお、上
記各例とも、夫々の透孔を中心として同心状に複数の透
孔を付加したものとするもよい。
【0008】上記のように、透孔からら耳までの間に音
の通りのよい緩衝材を介在させるが、これに変えて次の
ようにしてもよい。即ち、全ての透孔にヘルメット外体
の内側にて連通するパイプを設け、かつ、該パイプの両
終端部が、両耳の外耳道近傍にて例えばラッパ状に開放
したものとするのである。この場合、音の通りのよい緩
衝材は不要となる。
の通りのよい緩衝材を介在させるが、これに変えて次の
ようにしてもよい。即ち、全ての透孔にヘルメット外体
の内側にて連通するパイプを設け、かつ、該パイプの両
終端部が、両耳の外耳道近傍にて例えばラッパ状に開放
したものとするのである。この場合、音の通りのよい緩
衝材は不要となる。
【0009】
【作用】透孔があるから外来音は遮断されず、また、透
孔が対称的に両側面から後方にかけて存在しているから
、音の通りのよい緩衝材又はパイプをも介して、正しい
音源方向を判定し得る。その際、集音帯部は集音して、
一列状に配された透孔に配音する作用を奏している。
孔が対称的に両側面から後方にかけて存在しているから
、音の通りのよい緩衝材又はパイプをも介して、正しい
音源方向を判定し得る。その際、集音帯部は集音して、
一列状に配された透孔に配音する作用を奏している。
【0010】
【実施例】出願人は、前述した調査で、ヘルメットはジ
ェット型よりもフルフェイス型の方がその遮音度合が大
きいことを知ったので、以下はフルフェイス型の方にて
述べることとする。図示せしものは、いずれも本発明の
一実施例であり、左方を前方とした側面図である。各図
共通して、ヘルメットはフルフェイス型、そして1はヘ
ルメット外体、2は透孔、3は集音帯部、破線で示した
4は音の通りのよい緩衝材、同じく破線で示した5は通
常の緩衝材、鎖線で示した6は人の頭部である。図1は
、両耳横と真後ろ、そして両耳横と真後ろの間を均等区
分した2カ所の合計7カ所に一列状に配した直径8mm
の透孔2を有し、前方及び上下両側から囲むようにヘル
メット外体1面から7mm突出した壁7を設け、その壁
7の上縁8が互いに内方に5mm折曲して上縁8の両折
曲縁の空間を24mmとした集音帯部3を形成させたも
のである。
ェット型よりもフルフェイス型の方がその遮音度合が大
きいことを知ったので、以下はフルフェイス型の方にて
述べることとする。図示せしものは、いずれも本発明の
一実施例であり、左方を前方とした側面図である。各図
共通して、ヘルメットはフルフェイス型、そして1はヘ
ルメット外体、2は透孔、3は集音帯部、破線で示した
4は音の通りのよい緩衝材、同じく破線で示した5は通
常の緩衝材、鎖線で示した6は人の頭部である。図1は
、両耳横と真後ろ、そして両耳横と真後ろの間を均等区
分した2カ所の合計7カ所に一列状に配した直径8mm
の透孔2を有し、前方及び上下両側から囲むようにヘル
メット外体1面から7mm突出した壁7を設け、その壁
7の上縁8が互いに内方に5mm折曲して上縁8の両折
曲縁の空間を24mmとした集音帯部3を形成させたも
のである。
【0011】上記において、透孔2の直径を8mmとし
た理由は、人の外耳道の直径が7〜8mm程度であるか
らであるが、大きくともせいぜい15mmまでで十分で
ある。なお、透孔2の数は多いことはよいが、ヘルメッ
ト自体の強度上の問題もあり自ずから制限されるが、こ
れまた9カ所程度あれば十分である。耳介の役目をする
集音帯部3は、あまり大きくすると走行中に風切り音の
影響が出てしまうから注意を要する。このヘルメットと
、従来のフルフェイス型を比較例とした遮音量について
、ヘルメット着用時の全周方向の平均遮音特性を次の表
に示そう。
た理由は、人の外耳道の直径が7〜8mm程度であるか
らであるが、大きくともせいぜい15mmまでで十分で
ある。なお、透孔2の数は多いことはよいが、ヘルメッ
ト自体の強度上の問題もあり自ずから制限されるが、こ
れまた9カ所程度あれば十分である。耳介の役目をする
集音帯部3は、あまり大きくすると走行中に風切り音の
影響が出てしまうから注意を要する。このヘルメットと
、従来のフルフェイス型を比較例とした遮音量について
、ヘルメット着用時の全周方向の平均遮音特性を次の表
に示そう。
【0012】
【表1】
【0013】上表遮音量の測定方法の大要は、被験者の
両耳を含む水平面上で半径1.3mの円周上にスピーカ
ーを10°ごとに配置して、信号音は1 Octav
e Band Noiseで17chパワーアンプ
を介して各スピーカーを駆動した。マイクロホンは被験
者の外耳道入口に取り付けて各方向からの音圧を測定し
、この値からヘルメットを着用したときの音圧を差し引
いて遮音量を求めた。音圧レベルは60dBA、従来の
ヘルメットの種類はSHOEI TR−2P(L)で
、実施例はこれを基本形としたものである。
両耳を含む水平面上で半径1.3mの円周上にスピーカ
ーを10°ごとに配置して、信号音は1 Octav
e Band Noiseで17chパワーアンプ
を介して各スピーカーを駆動した。マイクロホンは被験
者の外耳道入口に取り付けて各方向からの音圧を測定し
、この値からヘルメットを着用したときの音圧を差し引
いて遮音量を求めた。音圧レベルは60dBA、従来の
ヘルメットの種類はSHOEI TR−2P(L)で
、実施例はこれを基本形としたものである。
【0014】次に、音源の方向判定性について述べよう
。まず、この発明の基本構成ものの実施例について述べ
る。図示省略したが、両耳の外耳道付近に直径15mm
の透孔2を両側で2カ所、真後ろは直径10mm、そし
て外耳道付近と真後ろとの間を均等区分して直径10m
mの透孔2を2カ所、つまり外耳道付近のもののみを大
きくしたが合計で7カ所の透孔2とし、集音帯部3は設
けず、緩衝材は通常の緩衝材5の儘とした。この実施例
について、聴覚実験にてもっぱら使われている信号音を
ピンクノイズ(周波数上で対数的に同じパワーレベルを
持つ信号で約20Hz〜20KHzの帯域幅)とした場
合にて、従来のフルフェイス型を比較例としたものと共
に、その結果を次の表に示す。
。まず、この発明の基本構成ものの実施例について述べ
る。図示省略したが、両耳の外耳道付近に直径15mm
の透孔2を両側で2カ所、真後ろは直径10mm、そし
て外耳道付近と真後ろとの間を均等区分して直径10m
mの透孔2を2カ所、つまり外耳道付近のもののみを大
きくしたが合計で7カ所の透孔2とし、集音帯部3は設
けず、緩衝材は通常の緩衝材5の儘とした。この実施例
について、聴覚実験にてもっぱら使われている信号音を
ピンクノイズ(周波数上で対数的に同じパワーレベルを
持つ信号で約20Hz〜20KHzの帯域幅)とした場
合にて、従来のフルフェイス型を比較例としたものと共
に、その結果を次の表に示す。
【0015】
【表2】
【0016】次に、前出の図1に示した実施例による音
源の方向判断性についての結果値を、従来のフルフェイ
ス型を比較例として未着用の場合と共に次の表に示す。 この音源の方向判定性についても、測定装置などは遮音
量の測定の場合と同様であり、信号音の提示はランダム
に行って、6名の被験者が知覚した音源の方向を指示さ
せて平均誤差角度を得た。この場合、受聴点での音圧は
、頭部の中心で60、70、80 dBAと3種類実
施したが、従来ヘルメットで誤判定が最も大であった音
圧レベルの低い60dBAのもののみを記したが、従来
ヘルメットにおいては中心周波数が0.25〜2KHz
では前方を後方に、後方を前方に誤る傾向がみられてい
た。なお、ヘルメットを未着用とした場合と共に記した
が、いずれも左右夫々の方向から得た値を平均して示し
た。
源の方向判断性についての結果値を、従来のフルフェイ
ス型を比較例として未着用の場合と共に次の表に示す。 この音源の方向判定性についても、測定装置などは遮音
量の測定の場合と同様であり、信号音の提示はランダム
に行って、6名の被験者が知覚した音源の方向を指示さ
せて平均誤差角度を得た。この場合、受聴点での音圧は
、頭部の中心で60、70、80 dBAと3種類実
施したが、従来ヘルメットで誤判定が最も大であった音
圧レベルの低い60dBAのもののみを記したが、従来
ヘルメットにおいては中心周波数が0.25〜2KHz
では前方を後方に、後方を前方に誤る傾向がみられてい
た。なお、ヘルメットを未着用とした場合と共に記した
が、いずれも左右夫々の方向から得た値を平均して示し
た。
【0017】
【表3】
【0018】上記各表から明白のように、実施例におけ
る遮音量と音源の方向判定性は、従来の比較例に対して
、改善されていることが分る。なお、ジエット型のヘル
メットにおいても、ほぼ同様な結果を得たので記載は割
愛した。図2は、ヘルメット外体1の後方半周分だけを
、そのヘルメット外体1の表面よりやゝ凹ませて凹帯部
9を形成し、そこに透孔2を一列状に設けて、その透孔
2を両側から囲むようヘルメット外体1表面を互いに内
方に延出させて、凹帯部9と共に集音帯部3を形成させ
たものである。夫々の寸法などは、図1の実施例と同似
である。この実施例における遮音量と音源の方向判定性
も、図1の実施例とほぼ同様な結果を得たので記載は割
愛した。
る遮音量と音源の方向判定性は、従来の比較例に対して
、改善されていることが分る。なお、ジエット型のヘル
メットにおいても、ほぼ同様な結果を得たので記載は割
愛した。図2は、ヘルメット外体1の後方半周分だけを
、そのヘルメット外体1の表面よりやゝ凹ませて凹帯部
9を形成し、そこに透孔2を一列状に設けて、その透孔
2を両側から囲むようヘルメット外体1表面を互いに内
方に延出させて、凹帯部9と共に集音帯部3を形成させ
たものである。夫々の寸法などは、図1の実施例と同似
である。この実施例における遮音量と音源の方向判定性
も、図1の実施例とほぼ同様な結果を得たので記載は割
愛した。
【0019】図3は、音の通りをよくするために、図1
の透孔2を複数の小孔の同心集合体状としたものである
。なお、上記各例において、いずれも透孔2の形状を円
として示したが、円以外の角形など他の形状であっても
一向に差し支えないし、通気孔と併用するようにしても
よいだろう。また、音の通りのよい緩衝材4は次のこと
を留意して選定するが好ましい。ヘルメットを着用した
場合、ヘルメットの内部にできる空隙のため、音波の共
振や反射が起こり特定の周波数が聞き取りにくゝなる。 特に5KHz〜8KHzでは後方の音の方向が誤り易い
傾向にある。その理由は、周波数の波長が約7cm〜4
.3cm程度であり、この寸法の容積があると共振を生
ずるためである。故に、例えば吸音質のスポンジ状態の
材質ものを用いて共振や反射を防止するがよい。勿論、
これらのことは、言うまでもなくジエット型のヘルメッ
トにおいても同様である。
の透孔2を複数の小孔の同心集合体状としたものである
。なお、上記各例において、いずれも透孔2の形状を円
として示したが、円以外の角形など他の形状であっても
一向に差し支えないし、通気孔と併用するようにしても
よいだろう。また、音の通りのよい緩衝材4は次のこと
を留意して選定するが好ましい。ヘルメットを着用した
場合、ヘルメットの内部にできる空隙のため、音波の共
振や反射が起こり特定の周波数が聞き取りにくゝなる。 特に5KHz〜8KHzでは後方の音の方向が誤り易い
傾向にある。その理由は、周波数の波長が約7cm〜4
.3cm程度であり、この寸法の容積があると共振を生
ずるためである。故に、例えば吸音質のスポンジ状態の
材質ものを用いて共振や反射を防止するがよい。勿論、
これらのことは、言うまでもなくジエット型のヘルメッ
トにおいても同様である。
【0020】上記実施例は、いずれも各透孔2から耳ま
での間に音の通りのよい緩衝材4を介在させたことを前
提としているが、これに変えて、図示省略したが次のよ
うにしてもよい。即ち、全ての透孔2にヘルメット外体
1の内側にて連通するパイプを設け、かつ、該パイプの
両終端部が、両耳の外耳道近傍にてラッパ型とかフォー
ン型に開放して成るものとする。この場合は、パイプ径
は透孔同様に約7mm〜8mm程度でよく、開放端径は
約30mm程度でよい。当然ながら、緩衝材は通常の緩
衝材5で済むことは言うまでもない。パイプの材質は、
やゝ硬質な合成樹脂製がよいだろうが、開放端部は耳に
当接するから軟らかい材質のものを選定することになる
。
での間に音の通りのよい緩衝材4を介在させたことを前
提としているが、これに変えて、図示省略したが次のよ
うにしてもよい。即ち、全ての透孔2にヘルメット外体
1の内側にて連通するパイプを設け、かつ、該パイプの
両終端部が、両耳の外耳道近傍にてラッパ型とかフォー
ン型に開放して成るものとする。この場合は、パイプ径
は透孔同様に約7mm〜8mm程度でよく、開放端径は
約30mm程度でよい。当然ながら、緩衝材は通常の緩
衝材5で済むことは言うまでもない。パイプの材質は、
やゝ硬質な合成樹脂製がよいだろうが、開放端部は耳に
当接するから軟らかい材質のものを選定することになる
。
【0021】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明の安全ヘル
メットは、両側面から後方にわたって半周する集音帯部
があり、そこに複数の透孔が両側面同士対称的に配設し
てあるから、遮音されずに正しく音源方向をも判断する
ことができる。特に、従来判別し難かった後方からの音
に対しても判断し易くなったので、自動二輪車の交通事
故防止に大きく貢献できる社会的に有益な発明である。
メットは、両側面から後方にわたって半周する集音帯部
があり、そこに複数の透孔が両側面同士対称的に配設し
てあるから、遮音されずに正しく音源方向をも判断する
ことができる。特に、従来判別し難かった後方からの音
に対しても判断し易くなったので、自動二輪車の交通事
故防止に大きく貢献できる社会的に有益な発明である。
【図1】本発明の一実施例で側面図である。
【図2】本発明の他の実施例で側面図である。
【図3】図1における透孔を他の実施例とした側面図で
ある。
ある。
1 ヘルメット外体
2 透孔
3 集音帯部
4 音の通りのよい緩衝材
7 壁
8 上縁
9 凹帯部
Claims (6)
- 【請求項1】 ヘルメット外体の、少なくとも両側面
から後方にかけて対称的に、ヘルメット外体の後方を半
周するように一列状に配した透孔を有することを特徴と
する安全ヘルメット。 - 【請求項2】 ヘルメット外体の、少なくとも両側面
から後方にかけて対称的に、ヘルメット外体の後方を半
周するように一列状に配した透孔を有すると共に、該透
孔列を前方及び両側から囲むようにヘルメット外体面か
らやゝ突出した壁を有し、該壁の上縁が互いに内方に折
曲して集音帯部を形成して成る安全ヘルメット。 - 【請求項3】 ヘルメット外体の後方を半周する該ヘ
ルメット外体の表面よりやゝ凹ませた凹帯部があり、該
凹帯部には少なくとも両側面から後方にかけて対称的に
透孔を一列状に設けると共に、該透孔列を前方及び両側
から囲むようにヘルメット外体表面を互いに内方に延出
させて上記凹帯部と共に集音帯部を形成して成る安全ヘ
ルメット。 - 【請求項4】 夫々の透孔を中心に、複数の透孔を同
心状に設けた請求項1乃至3のいずれかに記載の安全ヘ
ルメット。 - 【請求項5】 透孔列と耳介との間には音の通りのよ
い緩衝材を介在させて成る請求項1乃至4のいずれかに
記載の安全ヘルメット。 - 【請求項6】 ヘルメット外体の、少なくとも両側面
から後方にかけて対称的に、ヘルメット外体の後方を半
周するように一列状に配した透孔を有すると共に、全て
の透孔にヘルメット外体の内側にて連通するパイプを設
け、かつ該パイプの両終端部が両耳の外耳道近傍にて開
放して成る安全ヘルメット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14231191A JPH04308210A (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | 安全ヘルメット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14231191A JPH04308210A (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | 安全ヘルメット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04308210A true JPH04308210A (ja) | 1992-10-30 |
Family
ID=15312410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14231191A Pending JPH04308210A (ja) | 1991-03-30 | 1991-03-30 | 安全ヘルメット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04308210A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020523500A (ja) * | 2017-06-16 | 2020-08-06 | イーエフイーエム アコースティックス エルエルシーEfem Acoustics, Llc | 耳付きヘルメット |
-
1991
- 1991-03-30 JP JP14231191A patent/JPH04308210A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020523500A (ja) * | 2017-06-16 | 2020-08-06 | イーエフイーエム アコースティックス エルエルシーEfem Acoustics, Llc | 耳付きヘルメット |
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