JPH04305406A - 木材のチップまたはファイバー等を用いた木材並びにその製造方法及び製造装置 - Google Patents
木材のチップまたはファイバー等を用いた木材並びにその製造方法及び製造装置Info
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Landscapes
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
台、土木、家具、建具、各種用具等に用いられる木材の
チップまたはファイバー等を用いた木材並びにその製造
方法及び製造装置に関するものである。
て除去される間伐材は、小径木で、しかも、湾曲してお
り、かつ、極めて軟らかいため、有効に利用されないま
ま放置乃至廃棄されている。また、製材工程で発生する
残材は有効利用されていないのが現状である。そこで、
このような廃材の利用範囲を広めるため、該廃材を粉砕
してチップまたはファイバーとしたのちに適当な接着剤
と混合し、これをホットプレス等で接着剤を熱硬化させ
て圧着成形することにより得られるパーティクルボード
またはファイバーボートとして用いるのが一般的である
。
うに、従来のパーティクルボードまたはファイバーボー
ドは、廃材を粉砕したチップまたはファイバーに接着剤
を混合したものをホットプレス等で接着剤を熱硬化させ
て圧着成形しただけであるから、木質強度が低く、また
、厚い木材を成形する場合には接着剤への熱伝達時間要
して熱硬化時間が長くなり(一般に1mm熱硬化1分か
かり、例えば厚みが40〜60mmの木材の場合、40
〜60分かかる)、製造コスト高の原因となっていると
いう欠点があった。
であり、木質の強度を向上して利用範囲の拡大を図ると
ともに、接着剤の熱硬化時間の大幅な短縮(例えば厚み
が40〜60mmの木材の場合、10分程度)を図って
製造コストを大幅に削減することができる木材のチップ
またはファイバー等を用いた木材並びにその製造方法及
び製造装置を提供することを目的とするものである。
成するため、適当な寸法に裁断された複数枚の単板の間
に、木材のチップまたはファイバー等と最適な接着剤と
を混合させたものを挟入して接着剤を熱硬化させたもの
であって、上記単板及び木材のチップまたはファイバー
等が高温高圧スチームの雰囲気中で圧縮され、かつ、上
記接着剤が高温高圧スチームにより熱硬化された木材の
チップまたはファイバー等を用いた木材を提供する。
該強化用繊維質材料からなる織物を上記チップまたはフ
ァイバー等と最適な接着剤とに混合または挟入した木材
のチップまたはファイバー等を用いた木材を提供する。
複数枚の単板の間に、木材のチップまたはファイバー等
と最適な接着剤とを混合させてものを挟入して木材原料
構体を構成し、この木材原料構体を高温高圧容器内で高
温高圧スチームで加熱して軟化させ、これに機械的な圧
縮力を加えて圧縮成形すると同時に、接着剤を高温高圧
スチームで熱硬化させ、この圧縮形成構体を高温高圧ス
チームの雰囲気中で固定化するようにした木材のチップ
またはファイバー等を用いた木材の製造方法を提供する
。
が供給される高温高圧容器と、上記高温高圧容器の内部
に設置され、適当な寸法に裁断された複数枚の単板の間
に木材のチップまたはファイバー等と最適な接着剤とを
混合させたものを挟入して構成した木材原料構体を圧縮
成形するプレス手段とからなり、上記木材原料構体を上
記高温高圧容器内で高温高圧スチームにより加熱して軟
化させた後、これを上記プレス手段で圧縮成形すると同
時に、接着剤を高温高圧スチームで熱硬化させ、この圧
縮成形構体を高温高圧容器内で固定化させる木材のチッ
プまたはファイバー等を用いた木材の製造装置を提供す
る。
内で高温高圧スチームの雰囲気中に置くと、木材原料構
体を構成するチップまたはファイバー等及び単板は高温
高圧スチームを吸収してチップまたはファイバー等及び
単板自体の温度が上昇して軟化し、この状態で機械的な
圧縮力より圧縮すると同時に接着剤を高温高圧スチーム
で熱硬化させ、これを固定化すると、木材原料構体を構
成するチップまたはファイバー等及び単板は圧縮成形さ
れるため、チップまたはファイバー等及び単板の内部に
形成されている内腔部分が小さくなって硬く、かつ、強
い木質となるとともに、接着剤は短時間に熱硬化され、
材質並びに寸法が安定化する。また、強化用繊維質材料
または該強化用繊維質材料からなる織物を、チップまた
はファイバー等と最適な接着剤に混合または挟入するこ
とにより、繊維質材料または該繊維質材料からなる織物
にて木質の強度が大幅に向上される。
説明する。
示す概略全体図であって、1は木材原料構体、2は高温
高圧容器、3は成形ケース、4はプレス機をそれぞれ示
している。
材のチップまたはファイバーその他切削加工廃材を破砕
した小片等の原料5、5…と最適な接着剤6、6…を混
合し、これを木材をロータリー切削等で薄く切削したの
ちに適当な寸法に裁断することによって得られる上下の
単板7、7の間に挟入したもので、この木材原料構体1
を後述するように加工処理して本発明のチップまたはフ
ァイバー等を用いた木材を製造している。
ンレスで製作された容器本体8の両開口端部に蓋9及び
10を開閉可能に取付けたもので、内部に予備加熱室1
1とプレス室12と固定化室13との3室を直列密閉状
に開閉可能なゲート弁14及び15で分割構成している
。予備加熱室11には、高周波またはスチーム等の予備
加熱用加熱器16が設けてあり、この加熱器16によっ
て所定温度(80〜 120℃)に加熱される。プレス
室12には、スチーム供給装置(図示せず)から延びる
スチーム配管17と、上記スチーム供給装置に向けて延
びるスチームドレン配管18とが設けてあり、上記スチ
ーム供給装置からスチーム配管17を通して供給される
高温( 100〜 180℃)、かつ、高圧( 1.2
〜25Kg/cm2)のスチームにより加熱されるとと
もに、スチームドレンがスチームドレン配管18を通し
て上記スチーム供給装置に回収される。固定化室13に
は、大気に開放された排気配管19が設けてあり、この
排気配管19を通して排気させて内部が除圧される。
に、木材原料構体1を内部に収納し得るようになした断
面コ字状の上ケース20及び下ケース21と、この上ケ
ース20及び下ケース21を突合わせて四角筒状に保持
する適当数の掛止金具22、22…とから構成されおり
、高温高圧容器2の内部に配設されて、図示しない適当
な移動手段で予備加熱室11、プレス室12及び固定化
室13を移動する。 掛止金具22は図3に示すように、上ケース20の下端
に取付けた掛止子22aと、下ケース21の上端に上ケ
ース20の掛止子22aと対向して取付けた掛止子22
bとからなり、図4に示すように、上ケース20と下ケ
ース21が突合わさると両掛止子22a、22bが掛止
するように構成されている。
12で上下に対向して配置された一対のプレッサー23
、24と、これらプレッサー23、24のどちらか一方
、例えば上プレッサー23を昇降する適当数のプレスシ
リンダー25、25…とから構成されており、プレスシ
リンダー25、25…のピストンロッド26、26…を
伸長することにより上プレッサー23で下プレッサー2
4に成形ケース3を介して載置支持される木材原料構体
1を断面積比が1/2〜1/3程度になるように圧縮成
形する。
を用いた木材の製造方法について説明する。
加工廃材を粉砕した小片等の原料5、5…と最適な接着
剤6、6…とを混合し、これを木材をロータリー切削等
で薄く切削したのちに適当な寸法に裁断することによっ
て得られる上下の単板7、7の間に挟入させた木材原料
構体1を用意する。
のゲート弁14及び15が閉じ、かつ、成形ケース3が
予備加熱室11にあるとともに、プレス機4のプレスシ
リンダー25、25…のピストンロッド26、26…が
退入している状態で、処理加工容器2の蓋9を開き、こ
こから木材原料構体1を高温高圧容器2の予備加熱室1
1に搬入して成形ケース3に図3に示すようにセットす
る。この後、高温高圧容器2の蓋9を閉じて高温高圧容
器2を密閉し、加熱器16によって成形ケース3にセッ
トされている木材原料構体1を所定温度(80〜120
℃)で予備加熱する。
1〜10分)予備加熱すると、ゲート弁14を開いて高
温高圧容器2の予備加熱室11とプレス室12を連通し
、プレス室12にスチーム配管17を通して供給される
高温( 100〜 180℃)、かつ、高圧( 1.2
〜25Kg/cm2)のスチームで木材原料構体1を加
熱する。そして、この状態で木材原料構体1を所定時間
( 1〜10分)加熱すると、木材原料構体1の各原料
5、5…及び単板7、7は高温高圧スチームを吸収して
温度が上昇し、これによって木材原料構体1の各原料5
、5…及び単板7、7は軟化する。
…及び単板7、7を軟化すると、木材原料構体1をセッ
トする成形ケース3を移動手段でプレス室12へ移動し
てプレス機4の下方プレッサー24に載置し、この後、
プレス機4のプレスシリンダー25、25…のピストン
ロッド26、26…を伸長して上プレッサー23を降下
することにより木材原料構体1を成形ケース3の上ケー
ス20を介してプレスさせて該木材原料構体1を断面積
比で1/2〜1/3程度に圧縮成形すると同時に、高温
高圧スチームにより木材原料構体1の接着剤6、6…が
熱硬化される。尚、木材原料構体1をプレス機4で圧縮
成形すると、成形ケース3の掛止金具22、22…が掛
止して成形ケース3の上ケース20と下ケース21を一
体に固定保持する。
と同時に該木材原料構体1の接着剤6、6…が熱硬化さ
れ、かつ、それが上ケース20と下ケース21を一体に
固定保持した成形ケース3に収納されると、ゲート弁1
4を閉じて予備加熱室11とプレス室12を遮断し、次
いでゲート弁15を開いてプレス室12と固定化室13
を連通した後、圧縮成形した木材原料構体1を内部に収
納する成形ケース3を移動手段でプレス室12から固定
化室13へ移動する。 この後、ゲート弁15を閉じてプレス室12と固定化室
13を遮断し、この状態で成形ケース3の内部に圧縮成
形されて収納された木材原料構体1を固定化室13に所
定時間( 1〜10分)置いて固定化する。
を固定化すると、固定化室13を排気配管19を通して
排気させて除圧した後、高温高圧容器2を蓋10を開い
て開口し、成形ケース3の掛止金具22、22…を解除
して成形ケース3の下ケース21から上ケース20を分
離させた後、成形ケース3の下ケース21より固定化さ
れた木材原料構体1を高温高圧容器2の外部へ取出して
加工を終了する。
圧容器2内で高温高圧スチームの雰囲気中に置けば、木
材原料構体1を構成する各原料5、5…及び単板7、7
は高温高圧スチームを吸収して原料5及び単板7自体の
温度が上昇し、これにより木材原料構体1を構成する各
原料5、5…及び単板7、7は軟化する。この状態で、
木材原料構体1をプレス機4によるプレス成形加工で機
械的な圧縮力を加えれば、木材原料構体1を構成する各
原料5、5…及び単板7、7は圧縮されるので、原料5
及び単板7の内部に形成されている内腔部分が小さくな
って硬く、かつ、強い木質となると同時に、木質に含ま
れるヘミセローズのアセチル基が遊離して生ずる酢酸が
触媒となってヘミセローズとリグニンが部分的に解重合
し、その結果、木材腐朽菌(担子菌等)の生育を阻害さ
せる性質を持ったフェノール化合物やフルフラール化合
物等の化学生物が生成し、砕片からなる木材の耐腐朽性
が向上する。また、本発明では、高温高圧容器2内の高
温高圧スチームの雰囲気中で加工されるから、接着剤6
、6…は短時間で熱硬化し、即ち、例えば厚みが40〜
60mmの木材の場合、従来は40〜60分かかってい
たのに対して10分程度で熱硬化し、製造コストが少な
くて済む。
ファイバーその他切削加工廃材を破砕した小片等の原料
5、5…と最適な接着剤6、6…とを混合したものを単
板7、7間に挟入して木材原料構体1を構成しているが
、必要に応じて炭素繊維等の強化用繊維質材料または該
強化用繊維質材料からなる織物を混合または挟入すると
、強化用繊維質材料または該強化用繊維質材料からなる
織物により木質の強度を大幅に向上させることができる
。
成形ケース3にセットして圧縮成形するようにしている
が、プレス機4の下プレッシャー24を木材原料構体1
が収容できる大きさの溝を有する断面凹形状に形成する
とともに、上プレッシャー26を下プレッシャー25の
溝に嵌入するように成形すれば、木材原料構体1を成形
ケース3にセットしなくても圧縮成形することができる
。
25、25…によるプレス機4で機械的な圧縮力を加え
て木材原料構体1を圧縮成形するようにしているが、本
発明はこれに限定されるものではなく、その他のプレス
機、例えばローラープレス機等でも良い。
上下2枚の単板7、7の間にチップまたはファイバーそ
の他切削加工廃材を破砕した小片等の原料5、5…と最
適な接着剤6、6…とを混合したもの(必要に応じて炭
素繊維等の繊維質材料または該繊維質材料からなる織物
を混合または挟入)を挟入させているが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、2枚以上の単板7、7…の
間に何層にも挟入しても良い。
5を用いたプレス機4で加熱軟化された木材原料構体1
を圧縮成形しているが、これ以外の例えば上下一対のロ
ーラー間隔を漸次狭窄した複数のプレスローラーを用い
たプレス機でも可能である。
複数枚の単板の間に木材のチップまたはファイバー等及
び最適な接着剤を混合したものを挟入して構成した木材
原料構体を、高温高圧容器内で高温高圧スチームにより
加熱して各単板及び木材のチップまたはファイバー等を
軟化させ、これをプレス成形すると同時に接着剤を高温
高圧スチームで短時間に熱硬化させ、この圧縮成形構体
を高温高圧スチームの雰囲気中に置いて固定化するから
、木材原料構体を構成する木材のチップまたはファイバ
ー等及び単板の内部に成形されている内腔部分が小さく
なって硬く、かつ、強い木質になり、材質並びに寸法の
安定化が図れると同時に、短時間で処理することができ
、その結果、チップまたはファイバー等を用いた木材の
強度が大幅に向上され、建材はもちろんのこと枕木、車
両の荷台、土木、家具、建具、各種用具等の広い範囲に
利用することができるとともに、製造コストの大幅な低
減が図れる。また、木材原料構体に必要に応じて強化用
繊維質材料または該強化用繊維質材料からなる織物を混
合または挟入すれば、引張強度が向上してより広い範囲
に利用することができる。
いた木材を製造する装置の概略構成図である。
前の状態を示している図面である。
後の状態を示している図面である。
Claims (4)
- 【請求項1】 適当な寸法に裁断された複数枚の単板
の間に、木材のチップまたはファイバー等と最適な接着
剤とを混合させたものを挟入して接着剤を熱硬化させた
ものであって、上記単板及び木材のチップまたはファイ
バー等が高温高圧スチームの雰囲気中で圧縮され、かつ
、上記接着剤が高温高圧スチームにより熱硬化されたこ
とを特徴とする木材のチップまたはファイバー等を用い
た木材。 - 【請求項2】 強化用繊維質材料または該強化用繊維
質材料からなる織物を上記木材のチップまたはファイバ
ー等と最適な接着剤とに混合または挟入したことを特徴
とする請求項1の木材のチップまたはファイバー等を用
いた木材。 - 【請求項3】 適当な寸法に裁断された複数枚の単板
の間に、木材のチップまたはファイバー等と最適な接着
剤とを混合させてものを挟入して木材原料構体を構成し
、この木材原料構体を高温高圧容器内で高温高圧スチー
ムで加熱して軟化させ、これに機械的な圧縮力を加えて
圧縮成形すると同時に、接着剤を高温高圧スチームで熱
硬化させ、この圧縮成形構体を高温高圧スチームの雰囲
気中で固定化するようにしたことを特徴とする木材のチ
ップまたはファイバー等を用いた木材の製造方法。 - 【請求項4】 内部に高温高圧スチームが供給される
高温高圧容器と、上記高温高圧容器の内部に設置され、
適当な寸法に裁断された複数枚の単板の間に木材のチッ
プまたはファイバー等と最適な接着剤とを混合させたも
のを挟入して構成した木材原料構体を圧縮成形するプレ
ス手段とからなり、上記木材原料構体を上記高温高圧容
器内で高温高圧スチームにより加熱して軟化させた後、
これを上記プレス手段で圧縮成形すると同時に、接着剤
を高温高圧スチームで熱硬化させ、この圧縮成形構体を
高温高圧容器内で固定化させることを特徴とする木材の
チップまたはファイバー等を用いた木材の製造装置。
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JP3122012A JP3050945B2 (ja) | 1991-04-01 | 1991-04-01 | 木材のチップまたはファイバー等を用いた木材並びにその製造方法及び製造装置 |
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Publications (2)
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JPH04305406A true JPH04305406A (ja) | 1992-10-28 |
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JP2008296523A (ja) * | 2007-06-02 | 2008-12-11 | Yoshino Gypsum Co Ltd | 石膏ボード成形装置及び石膏ボード製造方法 |
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CN101934540A (zh) * | 2010-08-09 | 2011-01-05 | 永安市兴国人造板有限公司 | 热压机并联蒸汽回流热压方法 |
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1991
- 1991-04-01 JP JP3122012A patent/JP3050945B2/ja not_active Expired - Fee Related
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