JPH04305354A - アルミニウム鋳塊の均一加熱方法 - Google Patents

アルミニウム鋳塊の均一加熱方法

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JPH04305354A
JPH04305354A JP8897591A JP8897591A JPH04305354A JP H04305354 A JPH04305354 A JP H04305354A JP 8897591 A JP8897591 A JP 8897591A JP 8897591 A JP8897591 A JP 8897591A JP H04305354 A JPH04305354 A JP H04305354A
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JP
Japan
Prior art keywords
ingot
heating
aluminum ingot
high thermal
heat
Prior art date
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Pending
Application number
JP8897591A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Hotta
仁 堀田
Yutaka Kusano
裕 草野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Light Metal Co Ltd filed Critical Nippon Light Metal Co Ltd
Priority to JP8897591A priority Critical patent/JPH04305354A/ja
Publication of JPH04305354A publication Critical patent/JPH04305354A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアルミニウム鋳塊の均質
処理及び熱間加工などにおける加熱処理に関するもので
、鋳塊を均一に加熱することができる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スラブやビレットなどのアルミニウム鋳
塊は連続または半連続鋳造法で鋳造される。このように
して得られる鋳塊は合金元素が偏析し、かつ金属組織的
にも不均一である。したがって、塑性加工する際には、
前処理として高温に加熱保持して、合金の偏析及び金属
組織の不均一を解消しなければならない。
【0003】そのため、工場においては鋳造されたアル
ミニウム鋳塊を加熱炉によって加熱保持することが必須
の工程であり、鋳塊を均一に加熱する炉の研究がなされ
ている。しかしながら、工場におけるスラブやビレット
などの鋳塊は6−7mの長さにも及ぶため、加熱炉構造
を検討し、加熱方法に工夫を加えても、従来は全体を均
一に加熱することが困難であった。すなわち、鋳塊が上
記のように大きいので部分的に加熱温度、保持時間が異
なるところが生じる。
【0004】このように所定温度に早く到達する高温域
、図2においては(下端部)と、何時間か遅れて到達す
る低温域、図2においては(上端部)とが生じると、最
終商品に好ましくない影響を与える。例えば、Fe、S
iの含有量を規定した純Al系の箔地用のスラブは、前
処理として高温に加熱保持してFe、Si元素を固溶さ
せる処理を施しているが、高温域は十分に固溶されるの
に対して、低温域は高温域の固溶状態に比較して低い固
溶状態となる。この部分的に固溶状態に差のあるスラブ
は、圧延加工中に蓄積される歪量に差が生じ、機械的性
質も異なり、冷間圧延、箔圧延などに大きな影響を及ぼ
す。また、深絞りなどでは方向性に差を生じるという問
題がある。さらに、上記のように部分的に加熱温度、保
持温度が異なることによって生じる元素の固溶、析出状
態などの違いは電気的または化学的処理を施されるアル
マイト処理、エッチング処理、化学または電解粗面化処
理等において色むら、不均一エッチング、不均一粗面化
などを生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
における欠点を解消し、スラブ、ビレットなどの長尺で
大型のアルミニウム鋳塊を均一に加熱することができる
方法を提供することを課題とするものである
【0006
【課題を解決するための手段】本発明は、アルミニウム
鋳塊の表面に少なくとも加熱時には熱高放射率となる物
質を設けてから加熱することを特徴とするものである。 また、この熱高放射率物質をアルミニウム鋳塊の加熱時
に昇温速度が遅い部分にのみ設けるようにすることが望
ましい。上記鋳塊表面に形成させる物質としては、外部
からの熱を吸収し、鋳塊に熱を伝達する物質であり、具
体的には黒色グラファイト、炭などが好ましい。また、
このように最初から熱を吸収するものではなく、当初は
通常の物質であるが、加熱されると炭化して熱を吸収す
るようになる物質、例えばなたね油などを使用すること
もできる。
【0007】
【作用】大型のアルミニウム鋳塊の加熱炉は一般に熱風
循環加熱方式が取られており、熱風が炉内を一方から他
方へ吹き抜けるようになっている。その対流を利用して
加熱するようになっている。そのため風上に当たる部分
と風下にあたる部分とは自ずと昇温速度に差が生じ、所
定温度に保持される時間にばらつきが生じる。アルミニ
ウムの表面は金属光沢を有し熱を反射する。そこで、本
発明のように熱高放射率物質を表面に設けておくと、そ
の加熱時に熱風をよく吸収して鋳塊に伝達するようにな
るので、風上、風下の差の影響が少なくなり、より均一
に加熱されるようになる。このような物質は鋳塊前面に
設けてもよく、また、加熱が遅くなる部分にのみこの物
質を形成させておけばより均一に加熱されるようになる
【0008】
【実施例】使用したアルミニウム鋳塊は、図2に示すス
ラブ10で、その大きさは、長さが6m、幅が1m、厚
さが500mmである。このスラブ10の上約1/3の
範囲11に黒色グラファイト粒子を主体とする黒色をし
た塗料(商品名:バニーハイトL−13、日本黒鉛社製
)を塗布して加熱した。加熱炉は下から熱風が吹き付け
るタイプの炉を使用した。上面12及び下面13の中央
にそれぞれ穴をあけ、それぞれ表面から100mmのと
ころに熱電対を埋めて上面及び下面それぞれの温度を計
測した。比較のため同一形状のスラブに前記塗料を塗ら
ないものも同じ炉で加熱して測定した。
【0009】図1がその計測結果である。1、1aが下
面の温度で、2、2aが上面の温度である。1および2
が本発明方法によるもので、1aおよび2aは従来方法
によるものである。3は炉内の雰囲気温度である。
【0010】上記のようにスラブ10の熱風4が直接当
てられる下面の温度1、1aは、本実施例方法による場
合もそうでない場合も同じ昇温状態を示すが、上面の温
度2、2aは、本実施例による場合2が従来例による場
合2aより速く昇温している。本発明方法によるものは
このグラフからもわかるように昇温が遅い上面も30分
程度の遅れで下面の温度に到達している。従来の方法で
はスラブの上部の温度は下部の温度に到達しない。
【0011】さらに、本発明の方法で加熱したスラブを
箔地製造の条件で製板し、箔圧延したところ、従来方法
によって加熱したスラブから同様に得たものに比し、箔
圧延性が安定し、しかも箔の表面性状も全体に差が小さ
く一定したものが得られれた。
【0012】上記実施例方法では、スラブの上約1/3
の部分11にのみ塗布するようにしたが、スラブ全体に
塗っても良い。その場合、鋳塊全体の昇温速度が速くな
る。また、通常加熱雰囲気を制御して高昇温速度域の温
度の上昇を抑制するので、低昇温速度の部分の昇温速度
は相対的に速くなる。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明方法によって加熱
したアルミニウム鋳塊は、近似的範囲において所定加熱
温度に全体がほぼ同時に到達し、品質が全体的に安定し
、均一な製品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法と従来の方法とによってアルミニウ
ム鋳塊を加熱したときの昇温状態を示すグラフである。
【図2】本発明方法を実施するアルミニウム鋳塊の斜視
図である。
【符号の説明】
1:本発明実施例によるアルミニウム鋳塊の下面の昇温
状態を示す曲線。 2:本発明実施例によるアルミニウム鋳塊の上面の昇温
状態を示す曲線。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  アルミニウム鋳塊の表面に少なくとも
    加熱時には熱高放射率となる物質を設けてから加熱する
    ことを特徴とするアルミニウム鋳塊を均一に加熱する方
    法。
  2. 【請求項2】  前記熱高放射率となる物質をアルミニ
    ウム鋳塊の加熱時に昇温速度が遅い部分にのみ設ける請
    求項1記載のアルミニウム鋳塊を均一に加熱する方法。
JP8897591A 1991-03-29 1991-03-29 アルミニウム鋳塊の均一加熱方法 Pending JPH04305354A (ja)

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JPH04305354A true JPH04305354A (ja) 1992-10-28

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JP (1) JPH04305354A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014040657A (ja) * 2012-07-24 2014-03-06 Hitachi Metals Ltd 鋼部材の焼入方法
DE102016206899A1 (de) * 2016-04-22 2017-10-26 Cosma Engineering Europe Gmbh Verfahren zum Erhöhen der plastischen Verformbarkeit eines Werkstückes mit einem Absorptionsmittel

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014040657A (ja) * 2012-07-24 2014-03-06 Hitachi Metals Ltd 鋼部材の焼入方法
DE102016206899A1 (de) * 2016-04-22 2017-10-26 Cosma Engineering Europe Gmbh Verfahren zum Erhöhen der plastischen Verformbarkeit eines Werkstückes mit einem Absorptionsmittel

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