JPH04304916A - スローアウェイ式ドリル - Google Patents

スローアウェイ式ドリル

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Publication number
JPH04304916A
JPH04304916A JP6706691A JP6706691A JPH04304916A JP H04304916 A JPH04304916 A JP H04304916A JP 6706691 A JP6706691 A JP 6706691A JP 6706691 A JP6706691 A JP 6706691A JP H04304916 A JPH04304916 A JP H04304916A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diamond
cutting edge
cutting
drill
shank
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6706691A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoya Omori
直也 大森
Toshio Nomura
俊雄 野村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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Priority to US07/691,446 priority patent/US5137398A/en
Publication of JPH04304916A publication Critical patent/JPH04304916A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B51/00Tools for drilling machines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2226/00Materials of tools or workpieces not comprising a metal
    • B23B2226/18Ceramic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2226/00Materials of tools or workpieces not comprising a metal
    • B23B2226/31Diamond
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23BTURNING; BORING
    • B23B2251/00Details of tools for drilling machines
    • B23B2251/50Drilling tools comprising cutting inserts

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として、Al−S
i合金をはじめとする各種軽合金、およびこれらの繊維
強化合金、プラスチック、FRP(Fiber  Re
inforced  Plastic)、グラファイト
などの非金属の穿孔加工に供されるドリルの構造に関し
、特に耐摩耗性や靭性に優れ、高い品質を有するスロー
アウェイ式ドリルの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドリルは、各種材料の穿孔加工に用いら
れる切削工具の1つである。その一例としてツイストド
リルの構造が図9に示されている。ツイストドリルは、
穿孔加工に供される切刃部1と、切削に関与せず、主と
して切り屑の排出と、ボール盤などの切削機械のチャッ
ク部などに装着するためのシャンク部2とから構成され
る。
【0003】従来より、一般的にドリルの材質は高速度
鋼(ハイス)および超硬合金である。高速度鋼は、靭性
に富むが耐摩耗性が低く、高速切削に不適である。一方
、超硬合金は耐摩耗性や工具としての精度特性に優れる
反面、脆い性質を有し、たとえば剛性の低い工作機械に
使用されると折損を生じる場合があった。
【0004】これらの改良として、高速度鋼の切刃部に
硬質のTiNをコーティングする構造、あるいは切刃部
を超硬合金にし、ろう付けする構造などが考えられてき
た。
【0005】さらに近年では、耐摩耗性および靭性の向
上などを意図して、異なる材質の超硬合金同士(P30
とD30)をろう付けした構造(実開昭58−1431
15号公報)あるいは冶金学的に一体化接合した構造(
実公昭62−46489号公報)、さらに、ドリルの中
心部と外周部との要求される特性の違いに着目し、その
中心部と外周部との超硬合金の材質を異ならせた2重構
造に成形したもの(特開昭62−218010号公報)
、あるいはこの2重構造を射出成形で形成する方法(特
開昭63−38501号公報、特開昭38502号公報
)などが考案されている。また、ドリルの耐凝着性の向
上のために、ドリルの材質をサーメット(特開昭62−
292307号公報)、あるいは窒化珪素セラミックス
(特願平2−48454号)などで構成した構造などが
ある。
【0006】また、極めて高度が高く、化学的に安定し
、高い熱伝導率を有するなどの数多くの優れた特性を持
つダイヤモンドは、その特性を生かして、硬質材料とし
て、あるいはダイヤモンドやダイヤモンド状炭素を被覆
した硬質材料として、広く実用に供されている。このよ
うなダイヤモンドの工具への従来の適用例としては、各
種軽金属やその合金、あるいはプラスチックなどの加工
を目的とした、スローアウェイチップ、ドリル、マイク
ロドリル、エンドミルなどの切削工具、あるいはチップ
状部品の実装工程に用いるボンディングツールなどの各
種耐摩工具が挙げられる。
【0007】これらの工具の製造に適用される人工的な
ダイヤモンドの製造法のうち、気相よりダイヤモンド被
覆層を形成する方法としては、μ波プラズマCVD法、
RF−プラズマCVD法、EA−CVD法、誘磁場μ波
プラズマCVD法、RF熱プラズマCVD法、DCプラ
ズマCVD法、DCプラズマジェットCVD法、フィラ
メント熱CVD法、燃焼法など数多くの方法が知られて
おり、これらはいずれもダイヤモンド被覆硬質材料製造
の有力な方法である。
【0008】高い密着強度を持つダイヤモンド被覆硬質
材料の基材の材質としては、ダイヤモンドと同じ熱膨張
係数を持ったものを選択する方法がすでに提案されてお
り、特開昭61−291493号公報においては、Si
3 N4 を主成分とする焼結体、およびSiCを主成
分とする焼結体を基材として用いることが提案されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ドリルの切刃部および
シャンク部は各々異なった負荷状態で使用される。その
ため、ドリルの各部に要求される特性は異なる。たとえ
ば、切刃部の刃先部では耐摩耗性や耐凝着性などが要求
され、シャンク部では工具としての強度を保持するため
の靭性が要求される。また、切刃部の刃先部についても
、その中心部と外周部とでは切削速度が大きく異なるた
め、要求される特性も異なる。
【0010】このようなドリルに備えられるべき特性に
対する複雑な要求に応えるため、その対策として一体物
ドリルの切刃部にコーティングを施したものは、継続使
用のために通常行われるドリルの再研削を実施すると、
少なくとも前逃げ面側のコーティング層が除去されてし
まい、コーティングの効果の大半が失われてしまうとい
う欠点を有していた。
【0011】また、切刃部に超硬合金をろう付けする構
造のものは、ろう付け自体が本質的に熱的強度や機械的
強度に劣る方法であり、難削材の深孔加工には適用でき
ないという欠点を有していた。さらに、シャンク部が鋼
の場合、刃先の超硬合金との間で熱膨張係数に大きな差
があり、ろう付け時に割れや亀裂が発生しやすくなる。
【0012】さらにまた、近年、ドリルのシャンク部の
靭性を向上させる目的で、超硬合金の粗粒化や高結合相
化を行なったものは、逆に材料の強度を低下させたり、
あるいは弾性限界の歪を低下させ、被削材のぶれや切削
機械の不安定な回転などにより、孔あけ加工中において
シャンク部が折損してしまうという問題があった。
【0013】また、ダイヤモンド被覆超硬合金性ドリル
においては、ダイヤモンド被覆層の密着強度が不足して
いるため、初期に薄利が生じ、耐摩耗性の向上が図れな
い。
【0014】窒化珪素基セラミック焼結体を基材とした
ツイストドリルにダイヤモンドを被覆した場合、ダイヤ
モンド被覆層の剥離が大幅に減少するが、焼結体の強度
が不足しているため、過酷な切削条件下においては折損
が生じる。これは、アルミナ,SiCなどのセラミック
を基材としたダイヤモンド被覆ドリルについても同様で
ある。
【0015】また、上記のような刃先とシャンク部が分
離不可能に一体的に接合されたドリルの場合、所定の使
用時間ごとに刃先を再研削することにより継続使用が可
能であるが、再研削の回数にも限界があり、コストが高
くなる。また再研削の作業の好不調によって、切れ味や
工具寿命にばらつきが生ずるという問題があった。さら
に、ドリルを使用する切削機械のNC化,自動化が進み
、これに対応してドリルの長さを逐次正確に把握する必
要があるため、再研削する度にその長さを計測するとい
う煩雑な作業を必要としていた。
【0016】そこで本発明は、上記のような問題点を解
決するため、ドリルの切刃部において優れた耐摩耗性と
耐凝着性を有し、かつシャンク部は耐折損性としての十
分な靭性を有するとともに、継続使用のための再研削を
伴なわないスローアウェイ式ドリルを提供することを目
的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明のスローアウェイ式ドリルは、被削物を切削する
ための切刃部と、切削機械の所定位置に取付けるための
シャンク部とを備え、切刃部がシャンク部と分離可能に
機械的に接合されたスローアウェイ式ドリルであって、
その切刃部はSi3 N4 および/またはSiCを主
成分とする焼結体を基材とし、この基材の表面のうち少
なくともその切刃先端にダイヤモンドを被覆した、ダイ
ヤモンド被覆焼結体からなる。また、シャンク部は鋼よ
り構成されるのが望ましい。
【0018】切刃部に被覆されるダイヤモンドの層厚と
しては、好ましくは、0.1μm以上かつ100μm以
下のものを用いる。
【0019】なお、被覆層としてダイヤモンドを用いる
代わりに、ダイヤモンド状炭素を被覆した場合、および
これらの被覆層が硼素や窒素などの他の元素を含有した
場合、あるいはこれらの複層を被覆した場合にも、同様
の効果が得れらる。また、窒化硼素を含む被覆層の被覆
も高い効果が予想される。これらの被覆層を設けた後、
何らかの熱処理を加えても、その効果は変わることがな
い。また、これらの被覆層を設けた上に、さらに、チタ
ンの炭化物または窒化物または炭窒化物や、Al2 O
3 の被覆層からなる少くとも1層以上の表面層を設け
た場合も、同様の効果を得ることかできる。さらに、こ
れらの表面層をダイヤモンド砥粒などにより平坦化する
ことが望ましい。
【0020】本発明のスローアウェイ式ドリルの切刃部
とシャンク部との接合方式の例としては、主として図5
(a)ないし(c)に示すもの、図6に示すもの、図8
に示したスペードドリルと呼ばれるもの、および図1,
図2(a),(b)に示すものの4種類が挙げられる。 これらのうち図5(a)ないし(c)に示すものは、2
枚刃のスローアウェイ式ドリルである。このドリルでは
、シャンク部12の先端の外周部にチップ11aが内周
部にチップ11bがそれぞれねじ止めによって固定され
ている。また図6に示すドリルは、1枚刃のスローアウ
ェイ式ドリルの典型的な例である。このドリルは、切刃
部21がシャンク部22に矢印で示すように嵌め込まれ
、ビス23によってねじ孔24に固定される。クーラン
ト供給孔25からは切刃部21の刃先に直接クーラント
が供給される。また切刃部11の刃先には切屑分断処理
用のチップブレーカ26が形成されている。このチップ
ブレーカ26については、用途に応じて形成されない場
合もある。図8に示したスペードドリルにおいては、切
刃41が、ビス43によってシャンク42に締結されて
いる。
【0021】図1および図2(a),(b)に示す切刃
部とシャンク部との接合方式は、切刃部31を図1の矢
印方向にシャンク部32に嵌め込むことによって、ビス
などを用いることなく切刃部31とシャンク部32を接
合させるいわゆるセルフグリップ方式を採用している。 本接合方式において切刃部31とシャンク部32が接合
された状態は、図2(a),(b)に示すとおりである
。この接合状態においては、切刃部31の被挾持部31
aの側部がシャンク部32の挾持部33a,33bの内
側端面と当接することによって生じる摩擦力により、切
刃部31がシャンク部32に固定される。本実施例にお
ける切刃部31とシャンク部32の嵌合による接合の様
子は、図3(a),(b)を参照して次のように説明さ
れる。切刃部31とシャンク部32の嵌合前の状態にお
いては、図3(a)に示すように被挾持部31aの左右
側部同士のなす角度θ1 は、挾持部33a,33bの
対向する内側の端面同士のなす角度θ2 よりもわずか
に大きくなっている。切刃部31をシャンク部32に圧
入していくと、被挾持部31aの左右側部がテーパを有
することによるくさび作用と、挾持部33aの側にはス
リット34が形成されていることによって、角度θ2 
が徐々に押し広げられる。θ1 >θ2 の関係にある
間は、被挾持部31aと表示部33bとは、挾持部33
aの内側端面の上端においてのみ接触している。θ2 
がθ1 に一致した時点で、図3(b)に示すように被
挾持部31aの両側部と挾持部33aの内側端面との接
触面積が最大となる。この状態で圧入が止められ、挾持
部33aの弾性変形による弾性力で、被挾持部31aと
の当接面に押圧力が生じ、当接面間の摩擦力によって切
刃部31がシャンク部32に接合固定されることになる
【0022】クーラント供給孔35からは切刃部31の
刃先に直接クーラントが供給される。また切刃部31の
刃先には切屑分断処理用のチップブレーカ36が形成さ
れている。このチップブレーカ36については、用途に
応じて形成されない場合もある。
【0023】シャンク部32の他の例として、図4に示
すように挾持部33aの側のみでなく挾持部33bの側
にもスリット33を形成してもよい。この場合には切刃
部31がシャンク部32に圧入されるとともに挾持部3
3a,33bの双方が押し広げられ、その弾性力によっ
て被挾持部31aが挾圧される。
【0024】
【作用】ドリルに要求される特性は、切刃部の耐摩耗性
および耐凝着性と、シャンク部の靭性に代表される耐折
損性とに大別される。本発明において、切刃部の少なく
とも切刃先端をダイヤモンド被覆焼結体で形成すること
により、切刃部の耐摩耗性、耐凝着性および靭性が向上
する。これは、被覆層をなすダイヤモンドが、工具材料
の主成分として用いられるWCやAl2 O3 に比べ
て非常に硬く、また熱伝導率が高く、さらに、基材をな
す、Si3 N4 あるいはSiCを主成分とする焼結
体は、強度が高く、また熱膨張係数がダイヤモンドと近
似しているためにダイヤモンドの蒸着強度が高く、剥離
も生じないためである。
【0025】また、シャンク部の材質として鋼を用いる
のが望ましいのは、鋼が靭性に優れ耐折損性が良く、し
かも材料コストも低くすることができるためである。
【0026】さらに本発明においては、切刃部とシャン
ク部を分離可能に機械的に接合した構造を有するため、
比較的損傷が多く寿命の短い切刃部が容易に着脱可能で
あり、使い捨てにすることができる。また、切刃部の形
状を比較的単純にできるため、窒化珪素基セラミックの
ような難加工材を基材として適用可能になる。さらに、
切刃部を射出成形法により製造することもできる。
【0027】なお、ダイヤモンド被覆層の層厚が0.1
μm〜200μmとするのが望ましいのは、層厚が0.
1μmより小さい場合には、耐摩耗性向上の効果が現わ
れず、また層厚が200μmを越えると、もはや耐摩耗
性の向上の度合が増加しないため、200μm以上の層
厚にすることは経済的にみてもかえって不利益であるか
らである。
【0028】
【実施例】以下、この発明の第1の実施例について説明
する。本実施例におけるスローアウェイ式ドリルは、図
1に示す方法で、切刃部とシャンク部とを分離可能なよ
うに機械的に接合されている。また、本実施例において
は、切刃部の基材として、窒化珪素基焼結体あるいは炭
化硅素基焼結体、シャンク部の材質として鋼を用いた。 具体的組成は、表1に示すとおりである。ダイヤモンド
被覆層は、図7に示した切刃部の斜線部分に形成した。 このダイヤモンド被覆層は、少なくともすくい面、逃げ
面の一方または両方に被覆する必要があるが、その採用
は被削材や加工条件により異なってくる。切刃部の基材
表面のうち、ダイヤモンド被覆層を設ける部分には、一
般に行なわれているダイヤモンド被覆時初期核発生密度
を高めるための方法として、8〜16μmのダイヤモン
ド砥粒を用い、5分間超音波振動を与えることにより、
傷付け処理を行なった。これらの切刃部に、公知の熱フ
ィラメントCVD法を用い、以下の条件で、表1に示し
た層厚のダイヤモンド被覆層を形成し、本発明ドリル1
〜6を製造した。なお、本発明ドリル5は、0〜3μm
のダイヤペーストによって、ダイヤモンド被覆表面を、
5時間ラッピング加工し、刃先の表面面粗度の向上を図
った。
【0029】(ダイヤモンド被覆層形成条件)反応容器
:直径200mmの石英管 フィラメント材質:金属タングステン フィラメント温度:2400℃ フィラメント−切刃部間距離:8mm 全圧:60Torr 雰囲気ガス:H2 に1%のCH4 を添加した混合ガ
ス被覆時間:2〜100時間 なお、比較のため、同一形状で、刃先部材質としてダイ
ヤモンド被覆層を設けない窒化硅素基セラミック、およ
びJIS・P30超硬合金に、CiN被覆層を3.0μ
mの層厚で形成した比較ドリルを準備した。さらに、図
9に示したいわゆるツイストドリルの形状で、材質がJ
IS・P30超硬合金および窒化硅素基セラミックのも
の、およびこれらのダイヤモンド被覆層を設けたものを
比較ドリルとして準備した。表1に、各試料工具の切刃
部基材の組成、シャンク部材質および切刃部のダイヤモ
ンド被覆層厚を示す。
【0030】
【表1】
【0031】ドリルの切削性能テストは、直径8mmの
ドリルを用いて、以下の条件で行なった。
【0032】被削材:A390(Al:93wt%,S
i:17wt%)) 切削速度:100mm/min(水溶性切削油)送り:
0.3mm/rev. 深さ:45mm 判定基準:寿命まで加工後、その刃先状態を観察する。
【0033】寿命:外周面逃げ面摩耗量が0.2mmに
到達したときとする。
【0034】上記ドリルの切削性能の結果は、表2に示
すとおりである。この結果により、本発明ドリルは、比
較ドリルに比べ、良好な耐摩耗性および靭性を示すこと
がわかる。これは、ダイヤモンド被覆層の密着強度が高
く、かつシャンク部の靭性が高いためである。
【0035】
【表2】
【0036】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。本実施例は切刃部とシャンク部がそれぞれ上記第
1の実施例における本発明ドリル1と同質の材質で、同
一のダイヤモンド被覆層を設けたものを用い、切刃部と
シャンク部の4種類の接合方法について切削テストを行
なった。4種類の接合方法は次に示すとおりである。
【0037】本発明ドリルA:図1に示すセルフグリッ
プ式 本発明ドリルB:図5(a)ないし(c)に示す2枚刃
ビス止めドリル 本発明ドリルC:図6に示す1枚はビス止めドリル本発
明ドリルD:図8に示す1枚刃ビス止めドリル(JIS
・スペードドリル) また、本発明の範囲を外れる刃先超硬のろう付接合ドリ
ルについても、上記4種類の接合方法の本発明ドリルと
同様の条件で切削試験を行ない、その切削特性を比較し
た。
【0038】(切削条件) 被削材:AC4C 切削速度V:50m/min、150m/min(水溶
性切削油) 送り:0.1mm/rev. 深さ:40mm 加工穴直径:20mm 本実施例における特性評価結果を、表3に示す。なお、
安定性に代表される切削特性は、表3に示す切削抵抗、
ドリルに作用する切削バランスの水平分力、スラスト、
およびトルクがすべて小さいほど、また速度に対して依
存性が小さいほど、良好であるといえる。本実施例の結
果から、本発明ドリルA〜Dは、比較ドリルEに比べて
良好な特性を有し、その中でも特に、本発明ドリルA,
Bの特性が優れていることがわかる。
【0039】
【表3】
【0040】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、切刃
部の少なくとも刃先先端の材質として、被覆層の密着強
度の高いダイヤモンド被覆焼結体を用い、シャンク部の
材質として鋼を用いることにより、刃先部は耐摩耗性,
耐凝着性あるいは耐熱亀裂性(耐チッピング性)に優れ
、シャンク部は靭性に富みかつ比較的コストを低くする
ことができる。したがって切刃部のチッピングやシャン
ク部の突発的な折損などが発生することのない高い信頼
性、長い寿命および高い品質を有するスローアウェイ式
ドリルを低コストで提供することができる。
【0041】また、切刃部とシャンク部を分離可能に機
械的に接合しているため、両者の装脱着が容易であり、
比較的損傷が多く寿命の短い切刃部が容易に脱着可能で
あり使い捨てすることができる。したがって、切刃部を
再研削によって継続使用することがなくなり、切刃部と
シャンク部とを分離不可能に一体化した従来のドリルに
比べてさらに低コスト化を図ることができる。また切刃
部の再研削を必要としないことにより、切れ味や工具寿
命のばらつきが減少するばかりでなく、ドリルの全長が
一定に保たれ、ドリル長の計測も不要である。また、切
刃部の母材を射出成形で高精度に造形可能であるため、
チップブレーカなどの形成も容易となり、加工コストが
さらに低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するスローアウェイ式ドリルのう
ち、いわゆるセルフグリップ式ドリルの接合部を拡大し
て示す分解斜視図である。
【図2】(a)は第1図に示したセルフグリップ方式の
スローアウェイ式ドリルの正面図、(b)はその右側面
図である。
【図3】(a)は、図1に示すスローアウェイ式ドリル
において切刃部31をシャンク部に圧入を開始する時点
の状態を示す第2A図のA−A断面矢視図、(b)は、
切刃部31がシャンク部32と接合固定された状態を示
す同断面矢視図である。
【図4】図1に示すスローアウェイ式ドリルの接合部の
他の例であり、挾持部33a,33bの両側にスリット
34を設けたものの断面図である。
【図5】(a)は本発明を適用するスローアウェイ式ド
リルのうち、2枚刃ビス止式スローアウェイ式ドリルの
正面図、(b)は同右側面図、(c)は切刃チップ11
aを拡大して示す斜視図である。
【図6】本発明を適用するスローアウェイ式ドリルの1
枚刃ビス止方式のスローアウェイ式ドリルを示す分解斜
視図である。
【図7】本発明を適用したスローアウェイ式ドリルのう
ち、切刃部の摩耗が生じる部分にダイヤモンド膜で被覆
した切刃の例を示す斜視図である。
【図8】(a)は、本発明の適用対象の1つである、J
ISで規定されたスペードドリルの一般的な構造を示す
上面図、(b)はその左側面図である。
【図9】従来の一般的なツイストドリルを示す構造図で
ある。
【符号の説明】
1,21,31  切刃部 2,12,22,32  シャンク部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  被削物を切削するための切刃部と、切
    削機械の所定位置に取付けるためのシャンク部とを備え
    、切刃部が前記シャンク部と分離可能に機械的に接合さ
    れたスローアウェイ式ドリルであって、前記切刃部は、
    Si3 N4 および/またはSiCを主成分とする焼
    結体を基材とし、この基材の表面のうち、少くとも切刃
    先端にダイヤモンドまたはダイヤモンド状炭素を被覆し
    た、ダイヤモンド被覆焼結体からなることを特徴とする
    スローアウェイ式ドリル。
  2. 【請求項2】前記シャンク部が鋼より構成されたことを
    特徴とする請求項1記載のスローアウェイ式ドリル。
  3. 【請求項3】  前記切刃部に被覆されたダイヤモンド
    の層厚が、0.1μm以上かつ200μm以下であるこ
    とを特徴とする、請求項1記載のスローアウェイ式ドリ
    ル。
JP6706691A 1990-04-27 1991-03-29 スローアウェイ式ドリル Withdrawn JPH04304916A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6706691A JPH04304916A (ja) 1991-03-29 1991-03-29 スローアウェイ式ドリル
US07/691,446 US5137398A (en) 1990-04-27 1991-04-25 Drill bit having a diamond-coated sintered body

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6706691A JPH04304916A (ja) 1991-03-29 1991-03-29 スローアウェイ式ドリル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04304916A true JPH04304916A (ja) 1992-10-28

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ID=13334104

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001315012A (ja) * 2000-05-10 2001-11-13 Dijet Ind Co Ltd スローアウェイ式ドリル
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JP2012250343A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Kennametal Inc 被覆された切削先端と冷却剤穴とを有する改良された回転切削工具及び製作方法

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