JPH04304828A - 搬送システムを有する鶏の飼育プラント - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、飼育した鶏をコンベ
アで運び出すことができる飼育プラントに関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、鶏は、病気を予防するために、処
理工場から遠く離れた所で分散して飼育されている。こ
のため、生育した鶏の輸送に著しく手間と搬送コストが
かかっている。この欠点は、飼育舎を、床の消毒と、排
便処理のできる構造として、処理工場に接近させること
によって解消できる。この場合、衛生的な飼育舎から処
理工場に能率よく鶏を移送する必要がある。飼育舎で成
長した鶏は、例えば、ベルトコンベアで処理工場に送る
ことによって能率よく搬送できる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は、成長した鶏をベルトコンベアで移送することはでき
ない。それは、生きた鶏がコンベア上で暴れることが理
由である。ベルトの上に、鶏を入れるかごを固定したコ
ンベアを使用して、鶏をコンベアで移送することができ
る。しかしながら、この構造のコンベアは、鶏をかごに
入れるのに手間がかかり、また、かごから出すのにも手
間がかかる欠点があり、さらに、コンベアの構造が著し
く複雑になる欠点がある。

【０００４】この発明は、さらにこの欠点を解決するこ
とを目的に開発されたもので、この発明の重要な目的は
、簡単な構造のコンベアを使用して、鶏を能率よく移送
できる搬送システムを有する鶏の飼育プラントを提供す
るにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明の鶏の飼育プラ
ントは、前述の目的を達成するために、下記の構成を備
えている。 （ａ）　　鶏の飼育プラントは、鶏を飼う飼育舎１と、
搬送システム２と、処理システム３とを備えている。 （ｂ）　　搬送システム２は、飼育舎１と処理システム
３とを連結している。（ｃ）　　搬送システム２は、鶏
を移送するコンベア４を備えている。（ｄ）　　搬送シ
ステム２のコンベア４は、非透光カバー５に覆われてい
る。

【０００６】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。但し、以下に示す実施例は、この発明の技術思
想を具体化する為の飼育プラントを例示すものであって
、この発明の飼育プラントは、構成部品の材質、形状、
構造、配置を下記の構造に特定するものでない。この発
明の飼育プラントは、特許請求の範囲に於て、種々の変
更を加えることができる。

【０００７】更に、この明細書は、特許請求の範囲を理
解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号
を、「特許請求の範囲」、および「課題を解決する為の
手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許
請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定する
ものでは決してない。

【０００８】図１に示す搬送システム２を有する鶏の飼
育プラントは、飼育舎１と、搬送システム２と、処理シ
ステム３とを備えている。

【０００９】飼育舎１は複数棟あって、これを並列に配
設している。飼育舎１には糞の排出ライン１１と、鶏の
搬送システム２とが連結されている。図２は飼育舎１の
垂直断面構造を示している。この飼育舎１は、上下４段
に、無端のキャタピラベルト６を設けている。キャタピ
ラベルト６は、上下のベルトに鶏を載せて飼育する。こ
のため、図２に示す飼育舎１は、鶏の飼育段数を８段と
している。キャタピラベルト６は水平に配設され、この
上で鶏を飼育する。

【００１０】キャタピラベルト６は、出荷するときに、
端で鶏を下段に落下させる。したがって、キャタピラベ
ルト６に移動すると、開口する構造をしている。このこ
とを実現するキャタピラベルト６の平面図を図３に示し
ている。このキャタピラベルト６は、多数の傾動板７を
チェーン８を介してベルト状に連結している。傾動板７
は、水平の姿勢から垂直の姿勢に回動できるように、片
側に回転軸９を有する。回転軸９の両端は無端チェーン
８に連結されている。

【００１１】この構造のキャタピラベルト６は、傾動板
７の下面を支持して水平の姿勢に保持する。傾動板７を
下面を支持しないと、自重で垂直に傾動する。傾動板７
の下面を支持するために、キャタピラベルト６の下方に
は水平ガイド１０を配設している。水平ガイド１０は、
この上に傾動板７を載せて摺動させることによって、傾
動板７を水平の姿勢に保持する。水平ガイド１０は、傾
動板７を水平に保持する部分、いいかえると、コンベア
４の両端を除く部分に設けられている。傾動板７が水平
ガイド１０のない部分を移動すると、傾動板７は自重で
垂直に垂れ下がり、上に載せた鶏を下段に落下させる。 飼育舎１の両端部分であって、鶏を下段に落下させる部
分は、暗室となっている。それは、落下する鶏が暴れな
いようにするためである。

【００１２】図２に示す飼育舎１は、成長した鶏を取り
出すときに、隔壁を開放して、キャタピラベルト６を移
動させる。隔壁を開放してキャタピラベルト６を移動す
ると、上段から下段に鶏が移送される。鶏を下段に落下
させる部分は、落下する鶏が暴れるのを防止するために
光が透過しない隔壁１２で区画して暗室としている。ま
た、隔壁を開放しない状態でキャタピラベルトをゆっく
りと移動して、キャタピラベルトに付着する糞を除去す
ることができる。このことを実現するには、飼育舎の端
部にキャタピラベルトの洗浄室１３を設け、キャタピラ
ベルト６を１日に１往復させる。洗浄室１３には、キャ
タピラベルト６に付着する糞を除去する回転ブラシと、
洗浄液を噴射して洗浄する洗浄ノズルとを設けている。 この構造にすると、毎日キャタピラベルトを洗浄できる
。

【００１３】最下段の無端ベルトの下方には、飼育舎１
から鶏を運び出すために、搬送システム２を連結してい
る。搬送システム２は、飼育舎１から処理システム３に
、成長した鶏を生かして移送する。搬送システム２は、
ベルトコンベア４を有し、コンベア４の外周を非透光カ
バー５で覆って移送路を暗室としている。理想的な搬送
システム２は、地中にトンネルを設けて、ここにコンベ
ア４を配設したものである。この場合、非透光カバー５
は、地中となる。地中のトンネルには、部分的に点検口
（図示せず）を設ける。点検口は、通常は明りが漏れな
いように閉塞され、点検するときに開口する。地中に設
けた搬送システム２は、地上に突出しないので、邪魔に
ならず、また、完全な暗室として鶏を靜かにして移送で
きる特長がある。

【００１４】ただ、この発明は、搬送システム２をこの
構造に特定するものではない。搬送システム２は、コン
ベア４を非透光カバー５のトンネルに配設したものも使
用できる。

【００１５】搬送システム２の排出側は、処理システム
３に連結される。処理システム３は、搬送システム２で
移送されて来た鶏を処理して鶏肉に処理する。

【００１６】

【発明の効果】この発明の搬送システムを有する鶏の飼
育プラントは、コンベアを使用して、鶏を能率よく移送
できる。それは、生きた鶏の性質をうまく利用して、コ
ンベア上で暴れるのを防止するからである。鶏は、明る
い場所から暗い所に写すと、周囲が見えなくなって動か
なくなる性質がある。この発明の搬送システムは、この
性質を利用して、コンベア上で鶏が暴れるのを防止して
いる。このことを実現するために、この発明の飼育プラ
ントは、飼育舎から飼育プラントに移送するコンベアを
非透光カバーで覆っている。非透光カバーが覆われたコ
ンベアは、外光が遮断されて、暗くなり、鶏の動きを停
止して静かに移送できる。このため、この発明の飼育プ
ラントは、鶏を極めて能率よく飼育舎から飼育プラント
に送ることができ、移送コストを著しく低減できる特長
がある。また、鶏を静かに動かないようにして移送でき
るので、移送途中で暴れて傷が付くのも防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示す鶏の飼育プラントの
概略平面図

【図２】飼育舎の一例を示す垂直断面図

【図３】キャタ
ピラベルトの一例を示す平面図

【符号の説明】

１…飼育舎　　　　　　　　　　　　２…搬送システム
　　　　　　　　　　３…処理システム ４…コンベア　　　　　　　　　　５…非透光カバー　
　　　　　　　　　６…キャタピラベルト ７…傾動板　　　　　　　　　　　　８…チェーン　　
　　　　　　　　９…回転軸 １０…水平ガイド　　　　　　１１…排出ライン　　　
　　　　　　　１２…隔壁 １３…洗浄室

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　下記の（ａ）ないし（ｄ）の構成を有
   する搬送システムを有する鶏の飼育プラント。 （ａ）　　鶏の飼育プラントは、飼育舎（１）と、搬送
   システム（２）と、処理システム（３）とを備えている
   。 （ｂ）　　搬送システム（２）は、飼育舎（１）と処理
   システム（３）とを連結している。（ｃ）　　搬送シス
   テム（２）は、鶏を移送するコンベア（４）を備えてい
   る。（ｄ）　　搬送システム（２）のコンベア（４）は
   、非透光カバー（５）に覆われている。