JPH0430448Y2 - - Google Patents

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JPH0430448Y2
JPH0430448Y2 JP1986061190U JP6119086U JPH0430448Y2 JP H0430448 Y2 JPH0430448 Y2 JP H0430448Y2 JP 1986061190 U JP1986061190 U JP 1986061190U JP 6119086 U JP6119086 U JP 6119086U JP H0430448 Y2 JPH0430448 Y2 JP H0430448Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はベルト等の張力調整用に使用されるベ
ルトテンシヨナに関するものである。
(従来の技術) 従来のこの種のベルトテンシヨナとしては、例
えば第11図および第12図に示すような構造と
されたものがある(実開昭58−80653号公報参
照)。該ベルトテンシヨナは分離独立した回転体
aとブラケツトbとを備えてなり、該回転体aが
外輪cと内輪dとの間に複数の転動体e……を有
し、上記内輪dに固定ボルト用の偏心孔fが貫通
されるとともに、内輪dの端面に軽量化のための
凹部gと係合孔hとが形成され、一方、上記ブラ
ケツトbに、上記係合孔hと係合する係合爪i
と、該係合爪iと係合孔hとの係合状態で上記偏
心孔fに合致する取付孔jと、該取付孔jを曲率
中心とする円弧状とされた調整ボルト用の長孔k
とが形成されている。lは固定ボルト、mはバ
ネ、nは調整ボルトである。
ところで、上記内輪dの製造に際しては、まず
鍛造等により上記凹部gを一体成形し、続いて内
輪dの端面の所定位置に上記係合孔hをドリル等
の機械加工により形成するようにしていた。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような構造では以下に述べ
るような不具合があつた。
(1) 内輪dの製造工程が、鍛造工程の後さらに機
械加工を要するため工程数が多く、加えて量産
品であることからも、製造コストの上昇さらに
は製品コストの上昇を招いている。
(2) 内輪dの係合孔hは比較的小径であることか
ら、ブラケツトbの係合爪iとの関係上高い加
工精度を要するとともに、その位置決めが困難
であり、この点でも製造コストの上昇を招く。
(3) また、上記内輪dにブラケツトbを組み付け
るに際して、上記係合爪iと係合孔hとの位置
合わせがめんどうで、組付作業が円滑に行えな
い。
(問題点を解決するための手段) 本考案はかかる従来の問題点に鑑みてなされた
ものであつて、本考案は、分離独立した回転体と
ブラケツトとからなるベルトテンシヨナにおい
て、前記回転体は、固定ボルトを挿通する挿通孔
が中心から偏心した位置に形成された内輪と、ベ
ルトに転接する外輪と、これら内外輪間に介装さ
れた複数の転動体とを備えてなり、前記内輪は、
前記ブラケツトにより、前記固定ボルトを中心と
して回動可能とされ、前記内輪の軸方向内側の端
面に凹部が形成されるとともに、該凹部の内周面
の一部が係止部とされ、前記ブラケツトに、前記
内輪の係止部に係合する係止片と、該係止片およ
び前記係止部の係合状態において前記内輪の挿通
孔に合致する貫通孔と、該貫通孔を曲率中心とす
る円弧状とされた調整ボルト用の長孔とが形成さ
れていることを特徴とする。
(作用) 内輪の軸方向内側の端面に凹部を形成するとと
もに、該凹部の内周面の一部を、ブラケツトの係
止片が係止する係止部とすることにより、内輪の
鍛造時に上記凹部と係止部を同時に一体成形する
ことを可能とし、製造工程数の可及的減少を図
る。
上記係止部は凹部に臨んだ形状であり、孔形状
とするのに比較して、ブラケツトの係止片との位
置決めや形状寸法等に高い加工精度を要さず、ま
た、組付時における上記係止部と係止片との位置
合せも円滑となる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
本考案に係るベルトテンシヨナを第1図および
第2図に示し、該ベルトテンシヨナは具体的には
自動車のベルト用のものであつて、回転体1、ブ
ラケツト2、固定ボルト3、バネ4および調整ボ
ルト5から構成されている。6はベルト、7はエ
ンジン本体である。
回転体1は、内輪8、外輪9および該内輪8と
外輪9との間に介装された複数の転動体10……
からなる。
内輪8は金属製の鍛造品で、その中心Oから偏
心距離lだけ偏心した偏心中心Pに挿通孔11が
設けられ、これに上記固定ボルト3が挿通され
る。また、内輪8の軸方向内側(第2図において
右側)の端面には凹部12が形成されて、重量軽
減および材料削減が図られている。該凹部12は
第3図に示すように正面円形状に形成され、その
内周面12aの一部が係止部13とされている。
係止部13はブラケツト2の係止片14(後
述)と係合するもので、上記凹部12に臨んで陥
没状に形成された形態であり、図示例においては
略矩形状の輪郭を有する。なお、該係止部13は
上記凹部12とともに内輪8の鍛造時に一体成形
される。
外輪9は上記ベルト6に転接するもので、上記
内輪8に転動体10……を介して同心状に外挿さ
れ、上記中心Oを回転中心として回転可能とされ
ている。該外輪9はベルト6よりも広幅に形成さ
れるとともに、軸方向内側縁にはフランジ9aが
形成されている。なお、図示例の外輪9は薄肉鋼
板製の深絞り品であるが、内輪8と同様に厚肉の
鍛造品としてもよく、あるいは環状の厚肉鍛造品
の外周に図示例のような外輪9が被覆状に嵌着さ
れた二重構造としてもよい。
ブラケツト2は上記内輪8を固定ボルト3つま
り偏心中心Pを中心として回動させるためのもの
で、薄肉鋼板等からなり、第4図に示すように、
上述の係止片14、貫通孔15、円弧状の長孔1
6および掛止部17が設けられている。
係止片14は前述のごとく内輪8の係止部13
に係合するもので、ブラケツト2の上部を外側
(第2図において左側)へ切り起して形成されて
いる。該係止片14は第3図に二点鎖線で示すよ
うに、上記係止部13に遊嵌状となるような形状
寸法とされ、組付時の係止片14と係止部13と
の位置合せが容易に行えるようにされている。
貫通孔15は上記固定ボルト3を挿通するもの
で、ブラケツト2の略中央部分の所定位置、つま
り上記係止片14が内輪8の係止部13に係合し
た状態において内輪8の挿通孔11と合致する位
置に形成されている。
長孔16は上記調整ボルト5を挿通するための
もので、上記貫通孔15の中心を曲率中心とする
円弧形状に形成されている。
掛止部17は上記バネ4の一端を掛止するため
のもので、ブラケツト2の下端縁部を外側へ折曲
して形成されている。また、バネ4の他端はエン
ジン本体7の適当個所(図示省略)に掛止され
る。
次に、以上のように構成されたベルトテンシヨ
ナによるベルト6の張力設定要領を説明する。
分離独立の別部品として製造された回転体1
とブラケツト2を組み立てる。
まず、ブラケツト2の係止片14を回転体1
の内輪8の係止部13に係合させ、この状態で
貫通孔15を内輪8の挿通孔11に合致させて
から、内輪8の外側(第2図において左側)か
ら固定ボルト3を上記挿通孔11および貫通孔
15に挿通させる。
なお、上記係止片14の係止部13への係合
は、これらの位置が構造上内輪8およびブラケ
ツト2の裏側にあることから作業者に見えず、
よつてある程度作業者のカンに頼ることになる
が、第3図に示すように、係止部13が係止片
14に対してある程度余裕をもつた大きさであ
りかつ凹部12に臨んでいることから、上記両
者13,14の位置合わせが容易で、係合作業
が円滑に行える。
組み立てた回転体1とブラケツト2を固定ボ
ルト3によりエンジン本体7に取り付ける。こ
の際、上記固定ボルト3は仮締めして、回転体
1とブラケツト2が固定ボルト3を中心として
一体に回動できるようにしておくとともに、調
整ボルト5を長孔16に挿通してエンジン本体
7に仮締めする。
バネ4の一端を上記ブラケツト2の掛止部1
7に引掛けるとともに、他端をエンジン本体7
の適所に引掛ける。すると、このバネ6の弾発
付勢力(引張力)によつて、回転体1とブラケ
ツト2が固定ボルト3を中心として第1図の矢
符A方向へ回動し、回転体1の外輪9がベルト
6に接触してこれを押圧することとなる。そし
て、上記バネ4の引張力とベルト6の張力とが
釣り合つたときに上記の回動作が停止して、ベ
ルト6に所定の大きさの初期張力が与えられ
る。
初期張力がベルト6に付与されている状態
で、まず調整ボルト5、続いて固定ボルト3を
それぞれ本締めして、ベルトテンシヨナをエン
ジン本体7に固定する。
なお、本考案は上述の実施例に限定されるもの
ではなく、種々設計変更することができる。
例えば、回転体1の内輪8の形状は第3図に示
すもののほか、第5図ないし第7図にそれぞれ示
すような同様の機能を有する他の形状に変形して
も良い。すなわち、第5図ないし第7図のもの
は、凹部12の正面形状がそれぞれ円形、矩形お
よび楕円形に形成されるとともに、該凹部12の
内周面の一部分が係止部13として機能するよう
にされている。なお、このように、凹部12の形
状を上下または左右対称形とすることにより、固
定ボルト3用の挿通孔11の位置が、上下または
左右のいずれでもよく、穴あけ作業が容易とな
る。この点に関し、第3図において、二点鎖線に
示すように上下対称位置に凹部13を形成しても
上記と同様の効果が得られる。
また、ブラケツト2の形状も第4図のものに限
定されず、例えば係止片14の形状は第8図ない
し第10図にそれぞれ示すような他の形状に変形
しても良い。すなわち、第8図は円弧形、第9図
はコ字形、および第10図は円形とされたもので
ある。
さらに、本考案は図示例のような自動車のベル
ト用のほか、同様な構造を有する他のベルトの張
力調整用としても適用可能である。
(考案の効果) 以上詳述したように、本考案によれば以下に列
挙するような種々のすぐれた効果が得られる。
(1) 内輪の軸方向内側の端面に凹部が形成される
とともに、該凹部の内周面の一部が係止部とさ
れているから、内輪の鍛造時に上記凹部と係止
部を同時に一体成形することができ、製造工程
数の可及的減少および加工性の向上により、製
造コストさらには製品コストの低減化が図れ
る。
(2) 上記係止部は凹部に臨んだ形状であるので、
従来のように孔形状とするのに比較して、ブラ
ケツトの係止片との位置決め、形状寸法等に高
い加工精度を要さず、この点でも加工性の向上
が図れる。
(3) また、凹部が上記形状とされていることによ
り、回転体とブラケツトの組付時における上記
凹部とブラケツトの係止片との位置合せも容易
かつ円滑に行うことができ、作業性の向上が図
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるベルトテンシ
ヨナを示す正面図、第2図は同縦断面図、第3図
は同テンシヨナの内輪を示す背面図、第4図は同
テンシヨナのブラケツトを示す正面図、第5図な
いし第7図はそれぞれ上記内輪の変形例を示す背
面図、第8図ないし第10図はそれぞれ上記ブラ
ケツトの係止片の変形例を示す正面図、第11図
および第12図はそれぞれ従来のベルトテンシヨ
ナを示す第1図および第2図に対応する図であ
る。 1……回転体、2……ブラケツト、3……固定
ボルト、4……バネ、5……調整ボルト、6……
ベルト、7……エンジン本体、8……内輪、9…
…外輪、10……転動体、11……挿通孔、12
……凹部、12a……内周面、13……係止部、
14……係止片、15……貫通孔、16……円弧
状の長孔、O……内輪の中心、P……偏心中心。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 分離独立した回転体とブラケツトとからなる
    ベルトテンシヨナにおいて、 前記回転体は、固定ボルトを挿通する挿通孔
    が中心から偏心した位置に形成された内輪と、
    ベルトに転接する外輪と、これら内外輪間に介
    装された複数の転動体とを備えてなり、 前記内輪は、前記ブラケツトにより、前記固
    定ボルトを中心として回動可能とされ、 前記内輪の軸方向内側の端面に凹部が形成さ
    れるとともに、該凹部の内周面の一部が係止部
    とされ、 前記ブラケツトに、前記内輪の係止部に係合
    する係止片と、該係止片および前記係止部の係
    合状態において前記内輪の挿通孔に合致する貫
    通孔と、該貫通孔を曲率中心とする円弧状とさ
    れた調整ボルト用の長孔とが形成されているこ
    とを特徴とするベルトテンシヨナ。 (2) 前記内輪の係止部が、前記凹部に臨んで陥没
    状に形成された形態である実用新案登録請求の
    範囲第1項記載のベルトテンシヨナ。
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JP5917847B2 (ja) * 2011-07-28 2016-05-18 Ntn株式会社 チェーンガイドおよびチェーン伝動装置
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